フツパーは、「最新テクノロジーを確かな労働力に」をミッションに掲げ、製造業界を中心に、AI技術及びIoT技術等の新しい技術を活用したサービスを提供しております。フツパーがサービスを提供している日本の製造業界は少子高齢化に伴う労働人口の減少による「人手不足」が深刻化する中で、競争力を維持・発展させるための製造現場のDX化がなかなか進まないことによる、競争力の低下に直面しているとフツパーではとらえております。これらの課題に対処すべく製造業界においては生産性向上のためのAIやIoT等の新しい技術を確実に製造現場で使用できるソリューションが強く求められていると判断しております。
フツパーは製造業界向けに、外観検査自動化AI「メキキバイト」をはじめとする画像認識AIサービス、顧客の保有するビッグデータのAIによる分析サービスである「カスタムHutzperAI」等の分析AIサービス、その他スキルに応じたAIによる人材配置最適化システム「スキルパズル」及びインターネット接続不要の生成AIソリューション「ラクラグ」を提供しております。各サービスは、以下に記載する特徴があると考えておりますが、それらはフツパーがこれまで製造業に特化し、常に顧客の要望・ニーズをとらえ、より高品質なソリューションの提供が可能となるように努めてきたことによるものであると考えております。
また、フツパーでは製造業出身のエンジニアが多く在籍していると共に、社内教育及び設計物の十分なレビューを行うことで、経験の浅いエンジニアでも十分なパフォーマンスを発揮できる体制を整えていると考えております。
フツパーでは以下のとおりエンジニアリング部門を組織化しております。
・AIエンジニアリング部:主として「メキキバイト」をはじめとした画像認識AIサービスにおける光学設計等の技術開発、顧客へのサービス提供を行う。
・プロダクト開発部:クラウドシステムである「Hutzper Insight」や「スキルパズル」の開発、顧客向けWebサービスの提供を行う。
・データサイエンス部:全社的なAI技術を統括すると共に、カスタムHutzperAI等のAIサービスの提供を行う。
各部門におけるエンジニアの在籍状況は以下のとおりであります。
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2025年12月31日現在 |
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組織名 |
役割 |
保有技術 |
人数(人) |
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AIエンジニアリング部 |
PM (プロジェクトマネージャー) |
顧客の技術面の課題抽出及びプロジェクト全体のマネジメント |
製造工程、品質管理、生産管理に関する知見 |
9 |
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ソフトウェアチーム |
製造現場で使用するソフトウェアの開発 |
プログラミング |
9 |
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ハードウェアチーム |
コンベアや排除機構等の製造ラインの設計・組立・設置 |
ハードウェア設計、電気回路構築 |
6 |
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AIチーム |
顧客の製造現場、製造物に対応した光学設計からAI構築及び学習 |
光学設計、AI構築 |
7 |
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プロダクト開発部 |
Hutzper Insight並びにスキルパズルの開発、Webサービスの個別開発 |
Webサービス開発、デザイン |
6 |
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データサイエンス部 |
カスタムHutzperAIの提供及びAI技術の調査・研究開発 |
AIリサーチ、データサイエンス、AIを活用したコンサルティング |
6 |
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事業の内容及び特徴については以下のとおりであります。なお、フツパーは製造業向けAIサービス事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、サービス別に記載しております。
① 画像認識AIサービス
(特徴)
メインサービスである「メキキバイト」は、製造業の顧客に対して、製造ライン、検査対象に適した照明・カメラ等の選定から設置までの光学設計をはじめ、検査対象の不良検出のための最適なAIモデル構築並びに不良品の排除機構連携、導入後の運用管理までを一気通貫で提供しております。また、AI判定は現場にある産業用PCに搭載したエッジAI(注1)として提供し、安定稼働の実現かつ高速処理を可能とすることに加えて、当該システムの運用フェーズにおいてはクラウドシステム「Hutzper Insight(フツパーインサイト)」を管理アプリケーションとして提供することにより、顧客自身によるAIモデルの精度の向上、品質管理を可能としており、継続的な運用を支援しております。
ハードウェアのスポット販売に加えて、初年度はAI構築(200,000円/月)及び「Hutzper Insight」のライセンス(98,000円/月)をサブスクリプションで月額利用料にて提供しており、2年目以降は「Hutzper Insight」のライセンスを提供しております。一部、クラウド管理機能である「Hutzper Insight」を伴わないソフトウェアのスポット販売での提供もございます。サブスクリプション契約の解約率(注2)は創業以来低い水準を維持しており、2025年12月期の解約率は0.23%となりました。
また、フツパーは、「メキキバイト」で培った画像認識AIの技術を活用し、製造現場に設営されたカメラを活用した作業員の行動分析、機械への巻き込み防止等の安全対策等の外観検査以外のサービスの提供を行っております。
サービス提供に係る原価として、画像認識AIサービスでは現場に設置するハードウェアやエッジデバイスに関する材料費や、エンジニアの人件費等が発生いたします。
(注)1.エッジAI:ネットワークの端末機器(エッジデバイス)に直接搭載したAIのこと。
2.解約率=当月の解約により減少したライセンス収入÷前月末のライセンス収入の総額×100%の12ヵ月平均
(フツパーの強み)
a 製造業に対する豊富な知識
フツパーは創業時より製造業界向けに特化したサービスを提供しており、製造ラインや検査における豊富な知見を有していると考えております。製造業の顧客が取り扱う品目は金属製品や食品等様々であり、製造物毎に製造ラインの特徴を理解し、検査対象を確実にとらえるための高度な撮像・画像処理技術等の光学設計の技術が必要となります。
b 運用開始までの一気通貫したサービスの提供
フツパーは顧客に対して、光学機器や搬送・排除機構等のハードウェアの選定・設置からAIモデル構築までを一気通貫で提供しております。具体的には、フツパーで光学設計を行った照明・カメラ・治具を顧客の製造ラインに設置した上で、本番環境でのデータ収集に努めております。AIモデル構築に当たっては、本番環境で撮影したデータを学習させることにより、効率的にAIのモデル構築を進め、高い実装力を有していると考えております。
光学設計からAIモデル構築まで一気通貫した技術をもたないベンダーでは、テスト環境で撮影したデータによる学習によりAIモデルを構築するものの、製造現場に設置されている照明・カメラ等で撮影した本番環境でのデータとの差異が発生し、効果的かつ効率的な製造現場での実装が難しく、フツパーのように低コストかつ迅速な実装は難しいものと考えております。
c エッジAIとクラウドシステムのハイブリッドによる運用支援
一般的な検査サービスにおいては、製造現場に実装した検査システムについての良否判定データは一定期間製造現場に蓄積されるのみであり、その後の利活用は進んでいないものとフツパーでは考えております。
このような課題に対し、フツパーでは、エッジデバイスに実装されたAIにより外観検査を行うことで、ネットワークが不要で、即時・大量の検査を行うことを可能とし、また、エッジ側で良否判定基準を設定することで、現場での柔軟な運用を可能としております。一方で、エッジ側でのAIによる外観検査の結果については、現場で不良と判定された画像データのみについてクラウド環境にアップロードする特許技術を有しております。フツパーは当該技術を用いた外観検査支援アプリケーションである「Hutzper Insight」を提供しており、顧客は自身で画像データの再分類、再学習を行うことでノーコードにてAIモデルの精度を向上させることができるとともに、「Hutzper Insight」上で品質管理を行うことができます。
d 排除機構連携
フツパーでは「メキキバイト」にて不良と判定された検査物について、エアジェット(注1)連携等による排除機構の設置までを行っております。これにより、製造現場における人員をより減らすことができるため、顧客のより効率的な生産に資することが可能となります。
(導入実績)
2025年12月期の導入実績は、86社であります。また、売上高は911,628千円であります。また、「メキキバイト」のサブスクリプション契約における1ラインのあたりの平均単価(注2)はハードウェア10,803千円、初年度のAI構築及びライセンス利用料4,042千円、2年目以降のライセンス利用料(注3)11,709千円となり、合計は26,555千円となりました。
(注)1.エアジェット:品質検査で不良品と判定された製品を高速のエアージェット(圧縮空気)で吹き飛ばし、選別すること。
2.平均単価=ハードウェアの平均単価+初年度のAI構築及びライセンス利用料の平均単価+2年目以降のライセンス利用料
3.2年目以降のライセンス利用料=ライセンス利用料の年間平均単価÷(解約率×12)-ライセンス利用料の年間平均単価
② 分析AIサービス
(特徴)
フツパーでは、顧客が保有するビッグデータを活用し顧客のAI構築を支援する「カスタムHutzperAI」等の分析AIサービスを提供しております。具体的には、現場データをもとにした在庫予測や故障予測等の分析サービスをスポット販売で提供しております。サービス提供に係る原価として、エンジニアの人件費等が発生いたします。
(フツパーの強み)
業界問わず、一定の規模を有する企業においては画像データやその他のデータの蓄積が進んでおり、IoT化に向けた準備は整いつつあるとフツパーでは考えております。しかしながら、データの特徴及び企業の事業内容が複雑に関係する中で、当該データを用いた分析や解析により新たな示唆を得るには高度な分析能力が必要となります。
フツパーでは製造業についての豊富な知見と分析案件の実績をもとに、適切な分析設計からAIモデル構築まで、企業の潜在的なニーズに根ざしたサービスを提供しております。顧客の課題特定の段階からフツパーが関与することで、顧客の課題に十分に対応したAI導入を提案し、コンサルティング、設計、開発、運用までの幅広いプロセスにおける導入及びMLOps(注1)全体の構築等の支援を行っております。
またフツパーでは、生成AIを顧客の労働生産性を向上させるための技術として活用し、ナレッジの社内での共有、アイデア生成、市場調査や予測分析等の高度なタスクへの応用を支援しております。これらのタスクにおいては、単純にLLM(注2)を適用しても課題解決が難しく、様々なカスタマイズ、チューニングを行うことで、最適な出力を実装する必要がありますが、フツパーではLLMに対して外部情報の検索を組み合わせるRAG(注3)技術によって、より専門性が高く正確性の高いAIとのやり取りを実現可能にし、高度な機能を持つ生成AIアプリケーション構築を可能としております。
(導入実績)
2025年12月期の導入実績は、20社であります。また、売上高は307,973千円であります。
(注)1.MLOps(Machine Learning Operations):機械学習モデルをビジネス適用するための開発から運用、管理までのライフサイクルを効率化するための手法のこと。
2.LLM(Large Language Model):巨大なデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された大規模言語モデルのこと。
3.RAG(Retrieval Augmented Generation):LLMにプロンプトを入力すると、そのプロンプトをもとに外部データから関連する部分を取り出し、それを元に回答を生成する方法のこと。
③ その他AIサービス
(スキルパズル)
フツパーは、製造工程における各人のスキルに応じたAIによる最適なシフト配置を提供する「スキルパズル」を利用人数に応じた従量課金によるサブスクリプションにて提供しております。「スキルパズル」は人手・人材不足の課題が激しい製造業において、人に依存しすぎない効率的な業務や人材管理の手法を提供することで、現場の業務負担を減らし、さらには人員配置の最適化やスキルマネジメントによる適切な評価、職場満足度と定着率の向上を推進していくことにより、持続可能な産業成長に貢献しております。
「スキルパズル」では、生産計画に基づき、社員のスキルや資格、出退勤情報等のリアルタイムの状況を考慮して最適なシフト配置を1クリックで瞬時に提案し、顧客の業務負担を大幅に軽減し、多能工化やスキルアップを促進できるサービスです。社員一人ひとりの能力や勤怠情報だけでなく、作業負荷や相性等も考慮した最適な人員配置をAIアルゴリズムが導き出すことができ、急な欠員にも対応できる体制を整えます。これによりシフト作成業務の省力化だけでなく、ベテラン社員の業務負担を減らし、作業そのものの質と効率を向上させることができます。
サービス提供に係る原価として、サーバー等のインフラ維持費が発生いたします。
(ラクラグ)
フツパーは、蓄積された社内ナレッジをインターネット接続不要で活用できるローカル生成AIソリューション「ラクラグ(らくらくRAG)」を販売しております。「ラクラグ」は、人手不足や世代交代に伴う暗黙知の喪失という製造業共通の課題に対し、完全オンプレミス環境で安全にナレッジを循環させる仕組みを提供することで、ベテランの知見を組織全体の力へ変換し、生産性と品質の両立を後押ししております。「ラクラグ」は、PDFやエクセル、画像データ等をまたいで、独自の情報抽出エンジンにより、図面や写真の内容までも構造化データとして取り込み、質問と根拠資料を紐づけたまま自然言語回答を提示します。さらに、ユーザーの質問を意味解析して不足語を自動補完するクエリ補強アルゴリズムが検索精度を底上げし、専門用語が入り混じる現場でも「欲しい情報に最短距離で辿り着ける」体験を実現しております。導入時はハード・ソフト一体型で納品するため、設置後すぐに稼働開始ができ、専門スタッフによる伴走支援も行っております。これらの総合支援により、ファイル検索にかかる時間やヒューマンエラーを大幅に削減し、“人”に依存しすぎない知識伝承と持続可能な現場力向上を実現しております。
サービス提供に係る原価として、ローカル環境に設置するサーバー代などの材料費が発生いたします。
(その他)
上記のサービスには分類されないAIモデルの構築やライセンス供与等であります。
(導入実績)
2025年12月期の導入実績は、52社であります。また、売上高は36,901千円であります。
サービス別の収益構造をまとめると、以下のとおりであります。なお、販売にあたっては、直販がメインではありますが、一部販売代理店を経由して販売しております。
[事業系統図]
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。
フツパーはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、フツパーの株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で、行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてフツパーが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)戦略に関するリスク
① 優秀な人材の確保及び育成について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーが継続的に顧客に支持されるサービスを提供していくためには、優秀な人材の確保及び育成が極めて重要な要素であると考えており、対外的な人材獲得及び社内の人材育成に加え、人材の流出を防止するための環境整備に取り組んでおります。しかしながら、フツパーの属するIT業界においては、人材獲得競争が非常に激しいことから、必要な人材を適時に十分確保できない場合やフツパーの優秀な人材が流出してしまった場合には、今後の事業展開に制約が加えられることとなり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 新サービス及び新規事業について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーの開発するAIシステムは、サービス特性から幅広い産業に対して提供することが可能であり、今後も積極的かつ継続的に新サービス及び新規事業に取り組んでまいります。これによりシステム投資や人件費等、追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新サービス及び新規事業の導入・拡大・成長が当初の予測通りに進まない場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 海外展開について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは今後アジア諸国をはじめとしたサービスの海外展開を本格的に進めてまいります。
海外市場は、政治、文化、法令及び規制等が日本と異なり、その業務の遂行には不確実性が伴います。海外展開に際しては、専門家の活用等により、現地の事業環境、会計、税務等の調査を行うことによりリスクの低減を図っておりますが、不測の事態の発生によりフツパーの海外展開に支障をきたした場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)財務に関するリスク
① 配当政策について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーは創業以来配当を実施しておりませんが、株主に対する利益還元は経営の重要課題であると認識しております。しかしながら、フツパーは未だ成長過程にあると考えており、さらなる内部留保の充実を図り経営体質の強化、事業拡大のための投資等に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及びフツパーを取り巻く経営環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点においては配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。
② 新株予約権の行使による株式希薄化について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーでは、フツパーの役職員等に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における新株予約権の潜在株式は1,075,000株であり、発行済株式総数8,790,000株の12.2%に相当します。これらの新株予約権が行使され、フツパーの株式が発行された場合には、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
③ ベンチャーキャピタル等の株式所有割合について(発生可能性:高、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーの発行済株式総数に対するベンチャーキャピタルが組成した投資事業組合(以下「ベンチャーキャピタル等」という。)の本書提出日現在におけるフツパー株式の所有割合は38.2%であります。フツパーの株式公開後において、フツパーの株式の株価推移によっては、ベンチャーキャピタル等が所有する株式の全部又は一部を売却する可能性が考えられ、その場合、株式市場におけるフツパー株式の需給バランスが短期的に損なわれ、フツパーの株価に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ 資金使途について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーの公募増資による資金調達の使途については、今後の事業拡大に向けた人材採用費等の運転資金及び新しいサービスの開発費用や既存サービスの機能強化等の研究開発費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費等に充当する計画であります。しかしながら、経営環境等の変化に対応するため、調達資金を計画以外の使途に充当する可能性があります。また、当初の計画通りに資金が使用された場合でも、想定通りの成果を上げられない可能性があります。なお、上記計画以外の使途に充当することとなった場合、直ちに開示いたします。
⑤ M&A等の投資について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーは、現在において投資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大等を目的として、国内外を問わずM&A、出資、子会社設立等の投資を選択肢の一つとして考えております。これらの投資の実行に際しては、ビジネス・財務・法務等に関する詳細な検討を行い、各種のリスク低減に努める方針であります。
これらの投資の実行のための検討費用が発生する場合、又は、これらの検討で確認・想定されなかった事象がこれら投資の実行後に判明あるいは発生したり、市場環境の変化等により投資先の事業展開が計画通りに進まないことにより投資を回収できない場合や、減損損失を計上することになる場合等には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)経営環境に関するリスク
① 市場動向について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新や各産業分野におけるAIの利活用の拡大・DXの取り組みの加速、生成AIの普及などの影響を受け、市場成長率は好調に推移しており、今後もさらなる市場規模の拡大を続けることが予想されます。しかしながら、今後の市場成長率は、AI技術に対する新たな法規制・政策の導入、関連市場の動向、景気変動による顧客企業のAI関連投資の縮小等の外的要因による影響を受けるため、これらの影響による市場成長率の鈍化により、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 技術革新について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新のスピードが急速に進んでおります。フツパーはそうした技術の進展に対応できるようにするため、多様な人材を確保するとともに、開発体制の構築に努めております。しかしながら、予想以上の技術革新や非連続的な代替技術の出現により、フツパーが十分な技術的優位性を維持できない場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、新たに市場へ参入する企業も増加する傾向にあることから、引き続き事業の拡大及び競争力の維持・変化への対応に努めてまいります。当該リスクへの対応として、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めてまいります。しかしながら、フツパーが技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等、多額の費用を要する場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 製造業界のDX市場の拡がりについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが主な顧客とする製造業は、内閣府が公表する「国民経済計算(GDP統計)」によれば、我が国の国内総生産(名目)の20.6%を占める121兆円という巨大な市場規模です(内閣府「2023年度(令和5年度)国民経済計算年次推計」、2024年12月)。一方で、少子高齢化の影響によって労働人口が減少していることから、フツパーでは現状の市場規模を維持するには、人手不足が課題となると想定しています。外部調査データによれば、生産性向上・コスト効率化に繋がるデジタル投資は高い水準が見込まれています(工場デジタル化(注)市場規模2025年度(予測):1兆9,180億円→2030年度(予測):2兆1,800億円。出典:㈱矢野経済研究所「工場デジタル化市場に関する調査(2025年)」(2025年4月30日発表)より引用)。フツパーは、AI及びIoT等の新しい技術を用いたサービスの提供により、製造業の特定の分野における自動化・省力化に向けたDXを推進しております。しかしながら、製造業界自体の景況や、DX推進の度合いに応じては、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(注)工場デジタル化:業務効率化・自動化やコスト削減、現場の見える化などをターゲットとして、現場向けIT投資、IoT・クラウド・AIといったITテクノロジーの運用、データ基盤の構築(スマート工場・デジタル工場化)などを目指した取り組み。市場規模は、ユーザー企業のITベンダーなどへの発注金額ベースで算出。
⑤ 法的規制等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーは、フツパーの事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。しかしながら、昨今AIに関する法的規制が活発に議論される中、今後法的規制が変更されたり、AIに関する法令その他新たな法令等の制定や法解釈の変更がなされることにより、フツパーの事業が制約され、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 社歴が浅いことについて(発生可能性:-、発生時期:特定時期なし、影響度:-)
フツパーは、2020年4月に設立された社歴の浅い企業となります。フツパーは現在成長過程にあると認識しており、今後も積極的な成長投資が必要となるため、その投資タイミングや成果によっては一時的に損益が悪化する可能性があります。また、フツパーはIR・広報活動などを通じて経営状態を積極的に開示していく方針ですが、フツパーの過年度の経営成績は期間業績比較を行うための十分な分析資料とはならず、このため今後の業績等の将来的な予測における基礎情報としては不十分である可能性があります。
⑦ 小規模組織であることについて(発生可能性:中、発生時期:数年以内、影響度:高)
フツパーは、2025年10月31日現在において従業員67名と小規模な組織であり、現在の人員構成において最適と考えられる内部管理体制や業務執行体制を構築しております。フツパーでは、今後の業容拡大及び業務内容の多様化・持続的成長等に対応するため、人員の増強及び内部管理体制、業務執行体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)業務に関するリスク
① サービスの開発力及び技術力について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーの事業領域においては、顧客の要求水準が高く、それに応えるための高い技術力を維持し、顧客の要求水準を満たすサービスを開発・提供することが求められます。フツパーはこれらの実現のために、優秀な技術者の採用、育成に注力し、常に最新技術をキャッチアップする体制の構築を図っております。また、フツパー組織内のAIエンジニアリング部及びデータサイエンス部は、新規サービスの開発における専門的な知識や技術を有する人員を擁し、重要な役割を果たしていると共に、社員への教育・ノウハウの共有を進めております。
しかしながら、顧客の要求水準を満たす技術レベルに達しない又は重要な技術を持つ人材が何らかの理由により業務遂行が困難となった場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 納期遅延による業績変動について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは、AIシステムの販売だけでなく、光学設計、AIモデル構築及び運用までを一気通貫で提供しております。検査装置の製作やAIモデルの構築においては、受注時に仕様を確認し差異が発生しないように取り組んでおります。
しかしながら、顧客の要望により仕様が変更される場合又は納品を予定していた時期に生産活動を優先されAIシステムや検査装置の設置が延期になる場合があり、納期が変動する可能性があります。その場合には、売上を計上する時期が変動し、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 業績の偏重について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーの業績は、顧客の予算消化サイクルに加えて、フツパーが成長フェーズにあり期末にかけて売上が増加していく傾向にあることにより、第4四半期(10月~12月)に売上が偏る傾向があります。フツパーの決算月となる12月に売上を予定している案件について何らかの要因により延期や案件を失注した場合等には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
一方、フツパーとしては、新たな顧客獲得や期初予算策定時に当該事象を盛り込んだ上で、その業績偏重に応じた費用計画を策定し、年間を通した安定的な利益創出につなげることで当該リスクを軽減させていく方針です。
なお、フツパーの2023年12月期及び2024年12月期における四半期業績の推移は以下のとおりであります。
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第4期事業年度(2023年12月期) |
第5期事業年度(2024年12月期) |
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売上高 (千円) |
構成比 (%) |
営業損失(△) (千円) |
売上高 (千円) |
構成比 (%) |
営業利益又は 営業損失(△) (千円) |
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第1四半期 |
53,191 |
17.2 |
△32,562 |
148,039 |
24.6 |
3,348 |
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第2四半期 |
58,979 |
19.0 |
△46,030 |
111,112 |
18.4 |
△33,905 |
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第3四半期 |
76,414 |
24.7 |
△33,006 |
96,084 |
15.9 |
△40,515 |
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第4四半期 |
121,333 |
39.1 |
△1,045 |
247,559 |
41.1 |
1,997 |
④ 訴訟等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーにおいて、同一案件に対する損害賠償請求事件と売買代金請求反訴事件が、現在係争中であります。前者は、フツパーが本番開発を実行する能力がないにもかかわらず事前検証の対価を受領したとして、債務不履行を理由に取引先より損害賠償請求を提起されております。後者は、事前検証後、仕様について合意した上で実施した作業について当該取引先から支払を拒否されたことを理由に、フツパーが原告として売買代金請求反訴を提起しているものであります。当該訴訟の影響額は少額ではありますが、当該訴訟以外で今後大きな訴訟が発生した場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 知的財産等に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーによる第三者の知的財産権侵害の可能性につきましては、可能な範囲で調査を行っておりますが、フツパーの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、フツパーが認識せず他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。その場合、ロイヤリティの支払いや損害賠償請求等により、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 内部管理体制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは、企業価値の持続的な増大を図るために、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、人材、資本、サービス、情報資産の適正かつ効率的な活用をすることが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。そのためにも、フツパーでは内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、今後の事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築・運用が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)情報システムに関するリスク
情報管理について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが顧客企業に対してソリューションを提供する際に、顧客側で保有している機密情報や個人情報をフツパーが一時的に取得又は閲覧等する場合があります。フツパーはこれらの情報の取り扱いについては、情報セキュリティマネジメント(ISMS)認証を取得し、情報管理に関する諸規程の整備を行うとともに適切な運用に努めております。しかしながら、人的オペレーションのミス及びその他の予期せぬ要因により情報漏洩が発生した場合、損害賠償責任等による費用負担を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)災害・事故等に関するリスク
自然災害、事故等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
地震、台風等の自然災害、また、重症感染症蔓延等により、想定を大きく上回る規模で人的被害・物的被害、又は情報システムの停止やネットワーク上の障害が生じることによって、フツパー又はフツパーの取引先の事業活動に影響を及ぼし、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
フツパーでは、テレワーク可能な社内管理体制及びそれを可能とする業務システムの運用を行い、それにより当該状況でも従来通りの事業継続が可能となる事業運営を行っております。
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。
フツパーはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、フツパーの株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で、行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてフツパーが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)戦略に関するリスク
① 優秀な人材の確保及び育成について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーが継続的に顧客に支持されるサービスを提供していくためには、優秀な人材の確保及び育成が極めて重要な要素であると考えており、対外的な人材獲得及び社内の人材育成に加え、人材の流出を防止するための環境整備に取り組んでおります。しかしながら、フツパーの属するIT業界においては、人材獲得競争が非常に激しいことから、必要な人材を適時に十分確保できない場合やフツパーの優秀な人材が流出してしまった場合には、今後の事業展開に制約が加えられることとなり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 新サービス及び新規事業について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーの開発するAIシステムは、サービス特性から幅広い産業に対して提供することが可能であり、今後も積極的かつ継続的に新サービス及び新規事業に取り組んでまいります。これによりシステム投資や人件費等、追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新サービス及び新規事業の導入・拡大・成長が当初の予測通りに進まない場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 海外展開について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは今後アジア諸国をはじめとしたサービスの海外展開を本格的に進めてまいります。
海外市場は、政治、文化、法令及び規制等が日本と異なり、その業務の遂行には不確実性が伴います。海外展開に際しては、専門家の活用等により、現地の事業環境、会計、税務等の調査を行うことによりリスクの低減を図っておりますが、不測の事態の発生によりフツパーの海外展開に支障をきたした場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)財務に関するリスク
① 配当政策について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーは創業以来配当を実施しておりませんが、株主に対する利益還元は経営の重要課題であると認識しております。しかしながら、フツパーは未だ成長過程にあると考えており、さらなる内部留保の充実を図り経営体質の強化、事業拡大のための投資等に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及びフツパーを取り巻く経営環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点においては配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。
② 新株予約権の行使による株式希薄化について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーでは、フツパーの役職員等に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における新株予約権の潜在株式は1,075,000株であり、発行済株式総数8,790,000株の12.2%に相当します。これらの新株予約権が行使され、フツパーの株式が発行された場合には、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
③ ベンチャーキャピタル等の株式所有割合について(発生可能性:高、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーの発行済株式総数に対するベンチャーキャピタルが組成した投資事業組合(以下「ベンチャーキャピタル等」という。)の本書提出日現在におけるフツパー株式の所有割合は38.2%であります。フツパーの株式公開後において、フツパーの株式の株価推移によっては、ベンチャーキャピタル等が所有する株式の全部又は一部を売却する可能性が考えられ、その場合、株式市場におけるフツパー株式の需給バランスが短期的に損なわれ、フツパーの株価に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ 資金使途について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーの公募増資による資金調達の使途については、今後の事業拡大に向けた人材採用費等の運転資金及び新しいサービスの開発費用や既存サービスの機能強化等の研究開発費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費等に充当する計画であります。しかしながら、経営環境等の変化に対応するため、調達資金を計画以外の使途に充当する可能性があります。また、当初の計画通りに資金が使用された場合でも、想定通りの成果を上げられない可能性があります。なお、上記計画以外の使途に充当することとなった場合、直ちに開示いたします。
⑤ M&A等の投資について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーは、現在において投資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大等を目的として、国内外を問わずM&A、出資、子会社設立等の投資を選択肢の一つとして考えております。これらの投資の実行に際しては、ビジネス・財務・法務等に関する詳細な検討を行い、各種のリスク低減に努める方針であります。
これらの投資の実行のための検討費用が発生する場合、又は、これらの検討で確認・想定されなかった事象がこれら投資の実行後に判明あるいは発生したり、市場環境の変化等により投資先の事業展開が計画通りに進まないことにより投資を回収できない場合や、減損損失を計上することになる場合等には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)経営環境に関するリスク
① 市場動向について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新や各産業分野におけるAIの利活用の拡大・DXの取り組みの加速、生成AIの普及などの影響を受け、市場成長率は好調に推移しており、今後もさらなる市場規模の拡大を続けることが予想されます。しかしながら、今後の市場成長率は、AI技術に対する新たな法規制・政策の導入、関連市場の動向、景気変動による顧客企業のAI関連投資の縮小等の外的要因による影響を受けるため、これらの影響による市場成長率の鈍化により、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 技術革新について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新のスピードが急速に進んでおります。フツパーはそうした技術の進展に対応できるようにするため、多様な人材を確保するとともに、開発体制の構築に努めております。しかしながら、予想以上の技術革新や非連続的な代替技術の出現により、フツパーが十分な技術的優位性を維持できない場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、新たに市場へ参入する企業も増加する傾向にあることから、引き続き事業の拡大及び競争力の維持・変化への対応に努めてまいります。当該リスクへの対応として、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めてまいります。しかしながら、フツパーが技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等、多額の費用を要する場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 製造業界のDX市場の拡がりについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが主な顧客とする製造業は、内閣府が公表する「国民経済計算(GDP統計)」によれば、我が国の国内総生産(名目)の20.6%を占める121兆円という巨大な市場規模です(内閣府「2023年度(令和5年度)国民経済計算年次推計」、2024年12月)。一方で、少子高齢化の影響によって労働人口が減少していることから、フツパーでは現状の市場規模を維持するには、人手不足が課題となると想定しています。外部調査データによれば、生産性向上・コスト効率化に繋がるデジタル投資は高い水準が見込まれています(工場デジタル化(注)市場規模2025年度(予測):1兆9,180億円→2030年度(予測):2兆1,800億円。出典:㈱矢野経済研究所「工場デジタル化市場に関する調査(2025年)」(2025年4月30日発表)より引用)。フツパーは、AI及びIoT等の新しい技術を用いたサービスの提供により、製造業の特定の分野における自動化・省力化に向けたDXを推進しております。しかしながら、製造業界自体の景況や、DX推進の度合いに応じては、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(注)工場デジタル化:業務効率化・自動化やコスト削減、現場の見える化などをターゲットとして、現場向けIT投資、IoT・クラウド・AIといったITテクノロジーの運用、データ基盤の構築(スマート工場・デジタル工場化)などを目指した取り組み。市場規模は、ユーザー企業のITベンダーなどへの発注金額ベースで算出。
⑤ 法的規制等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーは、フツパーの事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。しかしながら、昨今AIに関する法的規制が活発に議論される中、今後法的規制が変更されたり、AIに関する法令その他新たな法令等の制定や法解釈の変更がなされることにより、フツパーの事業が制約され、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 社歴が浅いことについて(発生可能性:-、発生時期:特定時期なし、影響度:-)
フツパーは、2020年4月に設立された社歴の浅い企業となります。フツパーは現在成長過程にあると認識しており、今後も積極的な成長投資が必要となるため、その投資タイミングや成果によっては一時的に損益が悪化する可能性があります。また、フツパーはIR・広報活動などを通じて経営状態を積極的に開示していく方針ですが、フツパーの過年度の経営成績は期間業績比較を行うための十分な分析資料とはならず、このため今後の業績等の将来的な予測における基礎情報としては不十分である可能性があります。
⑦ 小規模組織であることについて(発生可能性:中、発生時期:数年以内、影響度:高)
フツパーは、2025年10月31日現在において従業員67名と小規模な組織であり、現在の人員構成において最適と考えられる内部管理体制や業務執行体制を構築しております。フツパーでは、今後の業容拡大及び業務内容の多様化・持続的成長等に対応するため、人員の増強及び内部管理体制、業務執行体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)業務に関するリスク
① サービスの開発力及び技術力について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーの事業領域においては、顧客の要求水準が高く、それに応えるための高い技術力を維持し、顧客の要求水準を満たすサービスを開発・提供することが求められます。フツパーはこれらの実現のために、優秀な技術者の採用、育成に注力し、常に最新技術をキャッチアップする体制の構築を図っております。また、フツパー組織内のAIエンジニアリング部及びデータサイエンス部は、新規サービスの開発における専門的な知識や技術を有する人員を擁し、重要な役割を果たしていると共に、社員への教育・ノウハウの共有を進めております。
しかしながら、顧客の要求水準を満たす技術レベルに達しない又は重要な技術を持つ人材が何らかの理由により業務遂行が困難となった場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 納期遅延による業績変動について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは、AIシステムの販売だけでなく、光学設計、AIモデル構築及び運用までを一気通貫で提供しております。検査装置の製作やAIモデルの構築においては、受注時に仕様を確認し差異が発生しないように取り組んでおります。
しかしながら、顧客の要望により仕様が変更される場合又は納品を予定していた時期に生産活動を優先されAIシステムや検査装置の設置が延期になる場合があり、納期が変動する可能性があります。その場合には、売上を計上する時期が変動し、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 業績の偏重について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーの業績は、顧客の予算消化サイクルに加えて、フツパーが成長フェーズにあり期末にかけて売上が増加していく傾向にあることにより、第4四半期(10月~12月)に売上が偏る傾向があります。フツパーの決算月となる12月に売上を予定している案件について何らかの要因により延期や案件を失注した場合等には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
一方、フツパーとしては、新たな顧客獲得や期初予算策定時に当該事象を盛り込んだ上で、その業績偏重に応じた費用計画を策定し、年間を通した安定的な利益創出につなげることで当該リスクを軽減させていく方針です。
なお、フツパーの2023年12月期及び2024年12月期における四半期業績の推移は以下のとおりであります。
|
|
第4期事業年度(2023年12月期) |
第5期事業年度(2024年12月期) |
||||
|
売上高 (千円) |
構成比 (%) |
営業損失(△) (千円) |
売上高 (千円) |
構成比 (%) |
営業利益又は 営業損失(△) (千円) |
|
|
第1四半期 |
53,191 |
17.2 |
△32,562 |
148,039 |
24.6 |
3,348 |
|
第2四半期 |
58,979 |
19.0 |
△46,030 |
111,112 |
18.4 |
△33,905 |
|
第3四半期 |
76,414 |
24.7 |
△33,006 |
96,084 |
15.9 |
△40,515 |
|
第4四半期 |
121,333 |
39.1 |
△1,045 |
247,559 |
41.1 |
1,997 |
④ 訴訟等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーにおいて、同一案件に対する損害賠償請求事件と売買代金請求反訴事件が、現在係争中であります。前者は、フツパーが本番開発を実行する能力がないにもかかわらず事前検証の対価を受領したとして、債務不履行を理由に取引先より損害賠償請求を提起されております。後者は、事前検証後、仕様について合意した上で実施した作業について当該取引先から支払を拒否されたことを理由に、フツパーが原告として売買代金請求反訴を提起しているものであります。当該訴訟の影響額は少額ではありますが、当該訴訟以外で今後大きな訴訟が発生した場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 知的財産等に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーによる第三者の知的財産権侵害の可能性につきましては、可能な範囲で調査を行っておりますが、フツパーの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、フツパーが認識せず他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。その場合、ロイヤリティの支払いや損害賠償請求等により、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 内部管理体制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは、企業価値の持続的な増大を図るために、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、人材、資本、サービス、情報資産の適正かつ効率的な活用をすることが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。そのためにも、フツパーでは内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、今後の事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築・運用が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)情報システムに関するリスク
情報管理について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが顧客企業に対してソリューションを提供する際に、顧客側で保有している機密情報や個人情報をフツパーが一時的に取得又は閲覧等する場合があります。フツパーはこれらの情報の取り扱いについては、情報セキュリティマネジメント(ISMS)認証を取得し、情報管理に関する諸規程の整備を行うとともに適切な運用に努めております。しかしながら、人的オペレーションのミス及びその他の予期せぬ要因により情報漏洩が発生した場合、損害賠償責任等による費用負担を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)災害・事故等に関するリスク
自然災害、事故等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
地震、台風等の自然災害、また、重症感染症蔓延等により、想定を大きく上回る規模で人的被害・物的被害、又は情報システムの停止やネットワーク上の障害が生じることによって、フツパー又はフツパーの取引先の事業活動に影響を及ぼし、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
フツパーでは、テレワーク可能な社内管理体制及びそれを可能とする業務システムの運用を行い、それにより当該状況でも従来通りの事業継続が可能となる事業運営を行っております。
本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。
フツパーはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、フツパーの株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で、行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてフツパーが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)戦略に関するリスク
① 優秀な人材の確保及び育成について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーが継続的に顧客に支持されるサービスを提供していくためには、優秀な人材の確保及び育成が極めて重要な要素であると考えており、対外的な人材獲得及び社内の人材育成に加え、人材の流出を防止するための環境整備に取り組んでおります。しかしながら、フツパーの属するIT業界においては、人材獲得競争が非常に激しいことから、必要な人材を適時に十分確保できない場合やフツパーの優秀な人材が流出してしまった場合には、今後の事業展開に制約が加えられることとなり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 新サービス及び新規事業について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーの開発するAIシステムは、サービス特性から幅広い産業に対して提供することが可能であり、今後も積極的かつ継続的に新サービス及び新規事業に取り組んでまいります。これによりシステム投資や人件費等、追加的な支出が発生し、利益率が低下する可能性があります。また、新サービス及び新規事業の導入・拡大・成長が当初の予測通りに進まない場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 海外展開について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは今後アジア諸国をはじめとしたサービスの海外展開を本格的に進めてまいります。
海外市場は、政治、文化、法令及び規制等が日本と異なり、その業務の遂行には不確実性が伴います。海外展開に際しては、専門家の活用等により、現地の事業環境、会計、税務等の調査を行うことによりリスクの低減を図っておりますが、不測の事態の発生によりフツパーの海外展開に支障をきたした場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)財務に関するリスク
① 配当政策について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーは創業以来配当を実施しておりませんが、株主に対する利益還元は経営の重要課題であると認識しております。しかしながら、フツパーは未だ成長過程にあると考えており、さらなる内部留保の充実を図り経営体質の強化、事業拡大のための投資等に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。将来的には収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及びフツパーを取り巻く経営環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点においては配当実施の可能性及びその実施時期については未定であります。
② 新株予約権の行使による株式希薄化について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーでは、フツパーの役職員等に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における新株予約権の潜在株式は1,075,000株であり、発行済株式総数8,790,000株の12.2%に相当します。これらの新株予約権が行使され、フツパーの株式が発行された場合には、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
③ ベンチャーキャピタル等の株式所有割合について(発生可能性:高、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーの発行済株式総数に対するベンチャーキャピタルが組成した投資事業組合(以下「ベンチャーキャピタル等」という。)の本書提出日現在におけるフツパー株式の所有割合は38.2%であります。フツパーの株式公開後において、フツパーの株式の株価推移によっては、ベンチャーキャピタル等が所有する株式の全部又は一部を売却する可能性が考えられ、その場合、株式市場におけるフツパー株式の需給バランスが短期的に損なわれ、フツパーの株価に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ 資金使途について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーの公募増資による資金調達の使途については、今後の事業拡大に向けた人材採用費等の運転資金及び新しいサービスの開発費用や既存サービスの機能強化等の研究開発費、顧客獲得や認知度向上のための広告宣伝費等に充当する計画であります。しかしながら、経営環境等の変化に対応するため、調達資金を計画以外の使途に充当する可能性があります。また、当初の計画通りに資金が使用された場合でも、想定通りの成果を上げられない可能性があります。なお、上記計画以外の使途に充当することとなった場合、直ちに開示いたします。
⑤ M&A等の投資について(発生可能性:低、発生時期:短期、影響度:中)
フツパーは、現在において投資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大等を目的として、国内外を問わずM&A、出資、子会社設立等の投資を選択肢の一つとして考えております。これらの投資の実行に際しては、ビジネス・財務・法務等に関する詳細な検討を行い、各種のリスク低減に努める方針であります。
これらの投資の実行のための検討費用が発生する場合、又は、これらの検討で確認・想定されなかった事象がこれら投資の実行後に判明あるいは発生したり、市場環境の変化等により投資先の事業展開が計画通りに進まないことにより投資を回収できない場合や、減損損失を計上することになる場合等には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)経営環境に関するリスク
① 市場動向について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新や各産業分野におけるAIの利活用の拡大・DXの取り組みの加速、生成AIの普及などの影響を受け、市場成長率は好調に推移しており、今後もさらなる市場規模の拡大を続けることが予想されます。しかしながら、今後の市場成長率は、AI技術に対する新たな法規制・政策の導入、関連市場の動向、景気変動による顧客企業のAI関連投資の縮小等の外的要因による影響を受けるため、これらの影響による市場成長率の鈍化により、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 技術革新について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新のスピードが急速に進んでおります。フツパーはそうした技術の進展に対応できるようにするため、多様な人材を確保するとともに、開発体制の構築に努めております。しかしながら、予想以上の技術革新や非連続的な代替技術の出現により、フツパーが十分な技術的優位性を維持できない場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 競合について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが事業を展開するAI関連市場は、技術革新のスピードや顧客ニーズの変化が速く、新たに市場へ参入する企業も増加する傾向にあることから、引き続き事業の拡大及び競争力の維持・変化への対応に努めてまいります。当該リスクへの対応として、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するだけではなく、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めてまいります。しかしながら、フツパーが技術革新や顧客ニーズの変化に適時に対応できない場合、又は、変化への対応のためにシステム投資や人件費等、多額の費用を要する場合、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 製造業界のDX市場の拡がりについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが主な顧客とする製造業は、内閣府が公表する「国民経済計算(GDP統計)」によれば、我が国の国内総生産(名目)の20.6%を占める121兆円という巨大な市場規模です(内閣府「2023年度(令和5年度)国民経済計算年次推計」、2024年12月)。一方で、少子高齢化の影響によって労働人口が減少していることから、フツパーでは現状の市場規模を維持するには、人手不足が課題となると想定しています。外部調査データによれば、生産性向上・コスト効率化に繋がるデジタル投資は高い水準が見込まれています(工場デジタル化(注)市場規模2025年度(予測):1兆9,180億円→2030年度(予測):2兆1,800億円。出典:㈱矢野経済研究所「工場デジタル化市場に関する調査(2025年)」(2025年4月30日発表)より引用)。フツパーは、AI及びIoT等の新しい技術を用いたサービスの提供により、製造業の特定の分野における自動化・省力化に向けたDXを推進しております。しかしながら、製造業界自体の景況や、DX推進の度合いに応じては、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(注)工場デジタル化:業務効率化・自動化やコスト削減、現場の見える化などをターゲットとして、現場向けIT投資、IoT・クラウド・AIといったITテクノロジーの運用、データ基盤の構築(スマート工場・デジタル工場化)などを目指した取り組み。市場規模は、ユーザー企業のITベンダーなどへの発注金額ベースで算出。
⑤ 法的規制等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーは、フツパーの事業を制限する直接的かつ特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。しかしながら、昨今AIに関する法的規制が活発に議論される中、今後法的規制が変更されたり、AIに関する法令その他新たな法令等の制定や法解釈の変更がなされることにより、フツパーの事業が制約され、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 社歴が浅いことについて(発生可能性:-、発生時期:特定時期なし、影響度:-)
フツパーは、2020年4月に設立された社歴の浅い企業となります。フツパーは現在成長過程にあると認識しており、今後も積極的な成長投資が必要となるため、その投資タイミングや成果によっては一時的に損益が悪化する可能性があります。また、フツパーはIR・広報活動などを通じて経営状態を積極的に開示していく方針ですが、フツパーの過年度の経営成績は期間業績比較を行うための十分な分析資料とはならず、このため今後の業績等の将来的な予測における基礎情報としては不十分である可能性があります。
⑦ 小規模組織であることについて(発生可能性:中、発生時期:数年以内、影響度:高)
フツパーは、2025年10月31日現在において従業員67名と小規模な組織であり、現在の人員構成において最適と考えられる内部管理体制や業務執行体制を構築しております。フツパーでは、今後の業容拡大及び業務内容の多様化・持続的成長等に対応するため、人員の増強及び内部管理体制、業務執行体制の一層の充実を図っていく方針でありますが、これらの施策が適時適切に進行しなかった場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)業務に関するリスク
① サービスの開発力及び技術力について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーの事業領域においては、顧客の要求水準が高く、それに応えるための高い技術力を維持し、顧客の要求水準を満たすサービスを開発・提供することが求められます。フツパーはこれらの実現のために、優秀な技術者の採用、育成に注力し、常に最新技術をキャッチアップする体制の構築を図っております。また、フツパー組織内のAIエンジニアリング部及びデータサイエンス部は、新規サービスの開発における専門的な知識や技術を有する人員を擁し、重要な役割を果たしていると共に、社員への教育・ノウハウの共有を進めております。
しかしながら、顧客の要求水準を満たす技術レベルに達しない又は重要な技術を持つ人材が何らかの理由により業務遂行が困難となった場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 納期遅延による業績変動について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは、AIシステムの販売だけでなく、光学設計、AIモデル構築及び運用までを一気通貫で提供しております。検査装置の製作やAIモデルの構築においては、受注時に仕様を確認し差異が発生しないように取り組んでおります。
しかしながら、顧客の要望により仕様が変更される場合又は納品を予定していた時期に生産活動を優先されAIシステムや検査装置の設置が延期になる場合があり、納期が変動する可能性があります。その場合には、売上を計上する時期が変動し、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 業績の偏重について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーの業績は、顧客の予算消化サイクルに加えて、フツパーが成長フェーズにあり期末にかけて売上が増加していく傾向にあることにより、第4四半期(10月~12月)に売上が偏る傾向があります。フツパーの決算月となる12月に売上を予定している案件について何らかの要因により延期や案件を失注した場合等には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
一方、フツパーとしては、新たな顧客獲得や期初予算策定時に当該事象を盛り込んだ上で、その業績偏重に応じた費用計画を策定し、年間を通した安定的な利益創出につなげることで当該リスクを軽減させていく方針です。
なお、フツパーの2023年12月期及び2024年12月期における四半期業績の推移は以下のとおりであります。
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第4期事業年度(2023年12月期) |
第5期事業年度(2024年12月期) |
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売上高 (千円) |
構成比 (%) |
営業損失(△) (千円) |
売上高 (千円) |
構成比 (%) |
営業利益又は 営業損失(△) (千円) |
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第1四半期 |
53,191 |
17.2 |
△32,562 |
148,039 |
24.6 |
3,348 |
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第2四半期 |
58,979 |
19.0 |
△46,030 |
111,112 |
18.4 |
△33,905 |
|
第3四半期 |
76,414 |
24.7 |
△33,006 |
96,084 |
15.9 |
△40,515 |
|
第4四半期 |
121,333 |
39.1 |
△1,045 |
247,559 |
41.1 |
1,997 |
④ 訴訟等について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:低)
フツパーにおいて、同一案件に対する損害賠償請求事件と売買代金請求反訴事件が、現在係争中であります。前者は、フツパーが本番開発を実行する能力がないにもかかわらず事前検証の対価を受領したとして、債務不履行を理由に取引先より損害賠償請求を提起されております。後者は、事前検証後、仕様について合意した上で実施した作業について当該取引先から支払を拒否されたことを理由に、フツパーが原告として売買代金請求反訴を提起しているものであります。当該訴訟の影響額は少額ではありますが、当該訴訟以外で今後大きな訴訟が発生した場合には、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 知的財産等に関するリスク(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーによる第三者の知的財産権侵害の可能性につきましては、可能な範囲で調査を行っておりますが、フツパーの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、フツパーが認識せず他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。その場合、ロイヤリティの支払いや損害賠償請求等により、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 内部管理体制について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中)
フツパーは、企業価値の持続的な増大を図るために、コーポレート・ガバナンスが有効に機能するとともに、人材、資本、サービス、情報資産の適正かつ効率的な活用をすることが不可欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の徹底が必要と認識しております。そのためにも、フツパーでは内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、今後の事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築・運用が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)情報システムに関するリスク
情報管理について(発生可能性:高、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
フツパーが顧客企業に対してソリューションを提供する際に、顧客側で保有している機密情報や個人情報をフツパーが一時的に取得又は閲覧等する場合があります。フツパーはこれらの情報の取り扱いについては、情報セキュリティマネジメント(ISMS)認証を取得し、情報管理に関する諸規程の整備を行うとともに適切な運用に努めております。しかしながら、人的オペレーションのミス及びその他の予期せぬ要因により情報漏洩が発生した場合、損害賠償責任等による費用負担を負う可能性や顧客からの信用を失うことにより取引関係が悪化する可能性があり、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)災害・事故等に関するリスク
自然災害、事故等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:高)
地震、台風等の自然災害、また、重症感染症蔓延等により、想定を大きく上回る規模で人的被害・物的被害、又は情報システムの停止やネットワーク上の障害が生じることによって、フツパー又はフツパーの取引先の事業活動に影響を及ぼし、フツパーの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
フツパーでは、テレワーク可能な社内管理体制及びそれを可能とする業務システムの運用を行い、それにより当該状況でも従来通りの事業継続が可能となる事業運営を行っております。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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