テラテクノロジーグループは、テラテクノロジー(テラテクノロジー株式会社)及び連結子会社1社(知識工学株式会社)の計2社で構成されております。テラテクノロジーグループは、インターネットの黎明期から大手ITベンダー、大手SIer(注1)と連携し顧客の業務やプラットフォームのデジタル化を推進し社会に貢献してまいりました。
(1) ビジョン
テラテクノロジーグループは、創業以来、システム開発のスペシャリスト集団として様々な分野のシステム開発に携わってまいりました。とりわけ、公共や通信など社会性の高いシステムを数多く手掛けてまいりました。そして、開発したシステムを社会で使って頂き、それをもって社会が豊かになることへの貢献につなげてまいりました。
このシステム開発を通して社会の役に立つということが、正に私たちの使命であり私たちが目指すものと考えております。それを確かにするのは、私たちの高い技術力と最適なシステムを提供するサービス力であります。
私たちはシステム開発を通して社会に貢献する企業でありたいと願い、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針といたしております。
公共、通信分野のシステムはその社会性の高さから、セキュリティ対策、クラウドコンピューティングの新技術をはじめとする高い水準の技術が求められます。テラテクノロジーグループは、これらの分野のシステム開発を数多く手掛けることで、高い技術力を獲得してきました。そして、これらの技術力をクラウドサービスのインフラ基盤の構築やシステム移行といった情報サービスの分野、銀行や証券会社のクラウドを活用したシステムの運用・保守といった金融の分野にも応用することで、各分野をバランスよく展開しております。
(2) 事業の特徴
テラテクノロジーグループは、技術面においてシステムの実現を担うソフトウエアエンジニアやインフラエンジニアを中心に、業務面においてシステムの改善・最適化を提案する人材や、セキュリティ面に情報漏洩を起こさない強固なシステム構造を提案・実現する等の高度な人材を有しております。そして、それらを取りまとめ、高い品質を保ちながら納期を順守する等、堅実なプロジェクト運営を推進するプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーのもと、顧客の要求事項や課題解決に必要な人材によりチームを形成しております。これらシステム開発に求められる高い技術人材で構成される顧客最適なチームにより、顧客が求める機能を明確にする要件定義から、その機能を実現するためのシステムの設計、プログラムの製造やインフラ構築、完成したシステムが顧客要求を満たしているかを確認するテスト、システムが正常に稼働するための保守までを、一貫して提供する、システム開発事業を展開しております。
なお、テラテクノロジーグループはシステム開発事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
テラテクノロジーグループの事業の特徴は、以下のとおりであります。
① 社会性の高いシステムの開発で培われた技術力
公共分野や通信分野において、主に政府や地方自治体、大手通信会社のシステムの開発を行っております。これらの、利用者が多く社会への影響も大きいシステムでは、システム障害による利用停止、性能低下による処理遅延、情報漏洩等のセキュリティ事故といったトラブルを防ぎ、システムを24時間365日安定的に稼働させることが求められます。これらの要求を実現するシステムを開発するには、プロジェクトを確実に成功に導くプロジェクトマネジメントの下で高い品質を実現する実装力が必要とされます。さらには、緻密な障害防止対策、トラフィック分析による負荷分散、最新技術を駆使したセキュリティ対策といった高い技術水準が求められます。
テラテクノロジーグループは1991年の創業以降、社会基盤となるシステム開発の変遷に関わりながら、大手ITベンダーやSIerの高度な要求に応え、受注と実績を積み重ねてまいりました。以下は、その開発事例であり、信頼性・安全性・最新技術を兼ね備えたシステムを提供し続けています(実現技術のキーワードを下線で示します)。
官公庁向け電子申請システム開発
・国民および企業が24時間365日サービスを安定利用できる高い可用性を有するシステムの実現
・国民の個人情報や企業の重要情報を取り扱う上で、必要となる厳密なセキュリティ対策の実現
給付費等電子請求受付システム開発
・社会的な仕組みとして大きな影響を持つ、給付費の請求受付から支払までのシステムの安定稼働を実現
・慎重な取扱いが必要な重要情報の取り扱いに際し、安全性を確保する為の暗号化技術と、なりすまし防止を確実にする専用認証の実現
通信利用者認証システム開発
・移動通信システム(注2)の進化(3G→4G→5G)に合わせた、システムの最新化対応
・利用ピーク時のアクセス負荷を考慮した、高い安全性と可用性の確保および実現
・様々な他サービスからの認証処理に対応出来る汎用的なシステムの構築
位置情報システム開発
・専用端末および地図データと連携し、リアルタイムに位置情報を確認出来る専用システムの構築
・様々な位置情報サービスに合わせた、データ連携性の高い位置情報提供システムの構築
様々な業界におけるパブリッククラウド(注3)へのシステム移行
・最新のクラウド技術を駆使し、最適なDX(デジタルトランスフォーメーション)(注4)環境の実現に向けた、効率的かつ効果的なシステムの提案と構築の実施
・サーバコストの最適化を実現する為の、利用状況に合わせた動的なサーバリソース(注5)の割り当て制御の実現
ネットワークサービス事業者向け基幹システム開発
・毎秒1万件を超えるトランザクションデータ(注6)に対応可能な処理能力を実現
・稼働率99.999%、24時間365日の高可用性が求められる運用状況において、東西2拠点間でシームレスに切り替え可能な災害復旧環境の実現
・アジャイル開発(注7)の黎明期から顧客と一体となり、最新の開発技術とアジャイルプロセスを活用した柔軟かつ迅速なシステム開発を多数実現
テラテクノロジーグループは、これまでのところ、案件獲得を目的とする営業活動を受注の主軸には据えておりません。既存案件は、ほとんどが次の案件への継続的な受注につながっており、また、新規案件の開拓においては、テラテクノロジーグループのこれまでの実績を評価していただき、多くのお声掛けを頂いております。このことは、テラテクノロジーグループの技術力をお客様から評価して頂いていることの証左と捉えております。
なお、今後もこの技術力を武器に、人材リソースを拡大し、多くの引き合いに応えられる態勢を整え、受注拡大を図ってまいります。
② 安定した顧客基盤
公共分野の入札案件や大規模開発案件は大手ITベンダーや大手SIerが一次請となるケースが多く、テラテクノロジーグループでは大手ITベンダー、大手SIerからの取引が約7割を占めております。なお、テラテクノロジーは2007年11月から富士通株式会社の「継続的にお客様へ優れたソリューションを提供する主要なビジネスパートナー」であるコアパートナーに認定されています。また、2023年4月からTIS株式会社の組織戦略パートナーにも認定されており、大手ITベンダーや大手SIerからの技術力の評価を受けて継続的に取引を行っております。
大手ITベンダーや大手SIer経由の取引では、テラテクノロジーグループ単独では受注できないような大規模の開発プロジェクトに携わることが可能であり、かつ、大手ITベンダーや大手SIerと共同で開発することで大手が持つ技術力の吸収も可能となるため、テラテクノロジーグループの高い技術力の基盤となっております。
一方で、最終顧客との直接契約比率は上昇傾向にあり、2026年3月期中間期には31.3%に達しました。最終顧客との関係強化により、安定した顧客基盤を構築し、長期案件の獲得に繋げております。なお、テラテクノロジーグループの主要顧客である大手情報提供サービス会社とは2005年、大手通信キャリアとは2012年の取引開始以来、継続的な取引関係を維持しており、これらの直接契約は売上総利益率が高く、テラテクノロジーグループの収益力の向上に寄与しております。
このように、大手ITベンダー、大手SIerとの安定的な受注を基礎として、比較的利益率の高い最終顧客との直接契約が増加傾向にあり、結果として安定したバランスのよい顧客基盤が構築されております。
③ 継続的な取引サイクル
テラテクノロジーグループは数々のプロジェクトを手掛け、経験と技術ノウハウの蓄積、それに伴う顧客からの信頼を獲得しております。それにより、大手顧客と厚い信頼関係を築き継続的に案件を受注することで、安定かつ高利益をもたらすリピート受注を実現しています。
顧客のシステムの開発サイクルは、まず初期システムを作り上げてリリースすることから始まります。その後、システムを運用しながら部分的に改良を行います。そして、ビジネスモデルの変化に合わせて次期システムへバージョンアップを行います。このサイクルは平均3~4年毎に繰り返されます。テラテクノロジーはこの一連の流れにおいて、まずは初期システムの開発を請け負います。システム稼働後はそのシステムの改良作業や運用・保守業務を請け負います。システム改良作業を通して高めた知見を生かして次の開発を受注しています。この、開発→運用・保守→次期開発という継続受注の循環が、安定経営の大きな要因となっています。
なお、2025年3月期において、システムの継続受注率は92.3%と90%を超えています。なお、継続受注率は、昨年度から継続して受注している案件(後継、同種案件含む)の割合を売上高により算出しております。
④ 高いプロパー比率による安定的なプロジェクト運営
テラテクノロジーグループでは採用においては新卒を中心に人材を確保しておりますが、これまでの長年の採用活動の中で蓄積したデータを分析し活用することで採用活動を成功に導いております。例えば就業体験、会社説明会、人事面接といった活動と内定率との関係、面接評価と入社後の活躍ぶりとの関係といった様々なデータ分析に基づき緻密な採用計画を立案・実行し、テラテクノロジーグループに適した優秀な人材の獲得を成し遂げております。
入社後の人材育成にも力を入れており、教育研修、資格取得、社員のエンゲージメント向上の取組みは言うまでもありませんが、テラテクノロジーグループの特徴として、技術者自身が自己学習や資格取得の重要性を自覚し自らモチベーションを高める仕組みを作り上げております。例えば、学習に取組む努力に対して人事面で高い評価をし、学習することが評価向上となり賞与アップにつながる仕組みを設けております。これら、技術者の学習姿勢を全面的に支援する制度により、全社的に技術者の成長を図っております。
テラテクノロジーグループが属するIT業界は人材流動性の高い業界ではありますが、テラテクノロジーグループは適切な人事制度によるやりがい創出、社員とのコミュニケーションによるエンゲージメント向上等、社員のワークライフバランスに取り組むことにより定着率の向上を目指しております。なお、2025年3月期の離職率は3.7%と、情報通信業の5.5%(注)を下回っております。また、新卒社員入社後3年経過時の継続就業率を定着率とした場合、2025年3月末時点で96.4%となっております。社員の高い定着率により外注比率を20%程度にコントロールし、その結果、社員による高い品質での安定的なプロジェクト運営が可能となっております。また、プロジェクトに参画する社員の比率を高くすることは、テラテクノロジーグループに多くのノウハウが蓄積されることになり、全体としての利益率の向上にもつながっております。
(注)厚生労働省の資料「令和6年雇用動向調査結果の概況」の1月1日現在の常用労働者数に対する対象年の退職者数の比率(一般労働者)となります。
(3)サービス提供分野
主に、公共、通信、情報サービス、金融、製造その他の分野の開発業務を、ITベンダー、SIer、及び最終顧客から受託しております。分野別の売上高構成比率は以下のグラフのとおりです。
① 公共分野
公共分野では、大手ITベンダーからの受託開発を中心に、官公庁向けのシステムや公共インフラ関連のシステムの開発を行っております。デジタル・ガバメント(注8)の中心である電子申請のシステム開発においては、2003年に大手ITベンダーから受注を開始し、法改正対応や各官公庁からの改善要望に合わせた開発実績を積み上げてまいりました。また、それ以外にも、介護事業所からの給付費の請求受付システム、地方自治体向けの助成金申請システム、公営競技において使用する投票受付・照会システム、各種金融機関と連携した購入・払戻システム等の開発に携わっており、小規模な保守開発から大規模なシステム刷新対応まで、蓄積した技術及び業務ノウハウを生かした信頼関係により、大手ITベンダーからの受託を継続しております。
|
(主な提供実績) 自治体向け電子申請システム、介護等事業者向け請求受付システム、政府の総合窓口システム、電子決裁システム、公共機関ビッグデータ業務支援、助成金申請システム |
② 通信分野
通信分野では、大手通信キャリアが提供する独自の機能や新サービスの開発を、通信キャリアもしくは大手ITベンダーから受託しております。ショートメッセージサービス(注9)においては、長年その進化に合わせて、キャリア各社間の連携対応や、緊急地震速報の即時告知機能等の開発に携わりました。また、5G(注10)への対応、RADIUS認証(注11)、位置情報の通知・検索システム、IoTを駆使した貨物自動車の車載システムなど、通信キャリアにとって中核の技術要素による開発案件に携わったほか、法人向けのネットワーク構築サービスのカスタマコントロールシステム(注12)、各種提供サービスの基盤構築等、幅広い領域の開発を継続的に受託しております。
|
(主な提供実績) 携帯電話全国ネットワーク設計管理、音楽・ビデオクリップ配信システム、商用車用テレマティクスシステム、キャリア向け位置情報サービス、仮想ネットワーク構築・制御システム、顧客情報DWHシステム、端末設定Webシステム、Wi-Fiスポット向け認証システム、キャリア向けアプリ基盤システム |
③ 情報サービス分野
情報サービス分野では、クラウドサービス(注13)事業者が提供するインフラ基盤の構築やシステム移行、大手出版社の記事レイアウトシステム、大手プロバイダの契約・請求管理システム等の開発を継続的に受託しているほか、近年では、大手ECサイトシステム(注14)のリニューアル統合、大手百貨店のポイントサービス統合、大手配送会社の配送状況管理システムの大規模リニューアル、大手化粧品メーカーの顧客管理統合など、近年のDX化の加速を背景とする大手企業の投資案件を中心に受託範囲を拡大しております。
|
(主な提供実績) クラウドサービス事業者向けインフラ構築、既存システムクラウド移行、プロバイダ向け基幹システム、個人/法人向けECサイト開発、TVショッピングECサイト開発、雑誌制作支援システム、百貨店向けポイントサービスシステム、宅配便配送状況管理システム、医療従事者向け会員サイト、化粧品メーカー向け顧客管理システム |
④ 金融分野
金融分野では、銀行や証券会社のクラウドを活用したシステムの運用・保守、複数の業務を連携させるシステムの環境構築、銀行サーバへのアクセス制限を強化する仕組みの設計等、バックオフィスシステム(注15)の保守を中心に受託しております。入出金の処理を行う勘定系システムよりも、発生した取引に基づき、営業などの業務支援を行う情報系システムの開発を得意としております。
|
(主な提供実績) 信託銀行向け業務管理システム、確定拠出年金システム、証券システム運用監視、クレジットカード管理システム、銀行向け電子稟議システム、証券会社向けクラウド仮想基盤システム、生保向け業務支援システム、銀行向け業務支援システム、外資系生保業務支援システム |
⑤ 製造その他分野
製造その他分野では、IoTの技術を使用し、産業機器や車載装備等に組み込まれるソフトウエアやアプリケーションの開発を行っております。具体的には、次世代のメーターパネル(注16)やカーナビゲーションに搭載するソフトウエアの開発、医療機器の測定値をWebで管理するシステム、測定機器や電力計等の産業計装置に組み込まれるファームウエア(注17)の開発、各種センサから受け取った情報の解析や制御を行う専用装置の開発等を受託しております。
連結子会社の知識工学株式会社は「製造」を得意分野としており、化学分析装置と通信を行い、データ取得・解析、リアルタイム表示を行うアプリケーション等、制御アプリケーションの開発実績を有しております。
また中小企業向けビジネスチャットサービス(注18)である「ChatCo!(チャトコ)」を自社開発し、サービス展開しております。ビジネスチャットとして、セキュリティ対策も含めた十分な機能を有しながら、企業規模に応じた定額制を採用し、低コストで導入できる強みを持ったサービスとなります。
(注1)SIerとは、情報システムのコンサルティング、設計、開発、運用などを一括請負する業者(システムインテグレーター)のことをいいます。
(注2)移動通信システムとは、携帯電話やスマートフォンなどの持ち運び可能な通信機器との通信を実現するシステムのことをいい、第3世代移動通信システムを「3G」、第4世代移動通信システムを「4G」、第5世代移動通信システムを「5G」といいます。
(注3)パブリッククラウドとは、クラウドコンピューティング環境をインターネット経由で提供するサービスのことをいいます。
(注4)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくことをいいます。
(注5)サーバリソースとは、ソフトウエアまたはハードウエアを動作させるために必要なメモリ容量、ハードウエア容量、またはCPUの処理能力のことをいいます。
(注6)トランザクションデータとは、業務を遂行するに当たって発生した出来事を記録したデータのことをいいます。
(注7)アジャイル開発とは、ソフトウエア開発の一手法であり、短期間を一つのサイクルとして、必要な機能ごとに開発を進め、実際にリリースすることを繰り返す手法のことをいいます。
(注8)デジタル・ガバメントとは、サービス、プラットフォーム、ガバナンスといった電子政府に関するすべてのレイヤーがデジタル社会に対応した形に変革された状態と定義される、IT国家戦略の中心概念のことをいいます。
(注9)ショートメッセージサービスとは、携帯電話やスマートフォン同士で短いテキストによるメッセージを電話番号で送受信するサービスのことをいいます。
(注10)5Gとは、第5世代の移動通信システムのことであり、前世代(4G)に比較して、高速大容量、低遅延、多数同時接続が可能な通信システムのことをいいます。
(注11)RADIUS認証とは、様々なネットワーク上で、ユーザから認証要求を受け取り、情報を照合して、接続許可又は拒否等を行うことをいいます。
(注12)カスタマコントロールシステムとは、ユーザが専用ウェブサイト上で設定内容を確認したり、変更したりできるシステムのことをいいます。
(注13)クラウドサービスとは、従来ユーザが手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウエアを、ネットワーク経由で提供するサービスのことをいいます。
(注14)ECサイトシステムとは、商品をインターネットを通して独自のウェブサイトで販売するシステムのことをいいます。
(注15)バックオフィスシステムとは、事務や管理等の業務系の機能を提供するネットワークシステムのことをいいます。
(注16)メーターパネルとは、ドライバーに車の様々な状態・情報を知らせるための各種計器を並べたパネルのことをいいます。
(注17)ファームウエアとは、機器に内蔵され、その機器を動作させたり制御したりするソフトウエアのことをいいます。
(注18)ビジネスチャットサービスとは、業務利用を目的として開発されたリアルタイムコミュニケーションツールで、業務の効率化、コミュニケーションの活性化、及び情報を安全に取り扱う機能を有したものをいいます。
[事業系統図]
(注)連結子会社
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてテラテクノロジーグループが判断したものであります。
(1) 経営方針
|
テラテクノロジーグループは、システム開発を通して社会に貢献する企業でありたいと願い、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針としています。堅固な組織基盤のもと、テラテクノロジーグループの強みである高い技術力と、お客様に最適なシステムを提供するサービス力を通して、よりよい社会づくりに貢献してまいります。
「テラ」は情報の単位を表す用語に由来しております |
|
(2) 経営戦略等
新しい働き方の定着、DX市場の拡大、AIの急激な進歩及び新しい社会課題への対応など、経営環境及び競争環境が大きく変動する中、テラテクノロジーグループは時代の変化を見極め、迅速かつ的確に対応することで、売上及び利益の向上を図ります。
中期事業計画(2026年3月期~2028年3月期)では、「強みを伸ばす、強みを活かす」基本方針の下、テラテクノロジーグループの強みである最先端技術へ挑戦する取組みと豊富な実績、優秀な人材の採用・育成を生かし、既存顧客との取引の拡大、新規顧客開拓を通じて着実な成長の実現に取組んでまいります。
具体的には、各分野において以下のように注力してまいります。
公共分野
DX(注1)の促進および次世代インフラの整備を背景とする基幹システムのOSS化(注2)およびインフラのクラウド化などの大規模刷新を推進し、コスト削減と柔軟性の提供に注力してまいります。
通信分野
サービス競争の激化に伴う通信キャリアのアジャイル開発等(注3)の内製化支援に注力すると共に、積み重ねてきた通信分野固有の業務知識や開発技術を生かした通信キャリアからの直接取引拡大を視野に入れております。
情報サービス分野
産業界におけるビジネス変革に合わせたDX化が進む事により、ECサイトなどのデジタルマーケティング分野におけるシステム開発に必要なマイクロサービス(注4)技術やインフラ環境のマイグレーション(注5)に必要なクラウド技術や仮想化技術に注力してまいります。
金融分野
金融機関の業務効率化に向けた基幹システムの運用自動化や運用業務のデジタル化に向けた改善提案と実現に注力してまいります。
製造その他分野
自動車業界におけるEV(電気自動車)向け制御システムや最新メーターパネルの開発支援や製造業における現場のスマート化を推進するIoT技術などに注力してまいります。
(注1)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくことをいいます。
(注2)OSS化とは、オープンソースソフトウエア化の略であり、ソフトウエアのソースコードを公開し、誰でも利用・改変・再配布等を可能にしているソフトウエアを利用して開発することをいいます。
(注3)アジャイル開発とは、ソフトウエア開発の一手法であり、短期間を一つのサイクルとして、必要な機能ごとに開発を進め、実際にリリースすることを繰り返す手法のことをいいます。
(注4)マイクロサービスとは、大規模なアプリケーションを、機能ごとに独立した小さなサービスに分割して構築する開発手法のことをいいます。
(注5)マイグレーションとは、既存のシステム環境をクラウドなどの最新の環境へ移行することをいいます。
(3) 経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標
テラテクノロジーグループでは、事業規模と収益性の拡大を重視した経営指標を設定し、その達成を目指しております。テラテクノロジーグループの主力事業は、顧客からの受託によるシステム開発であり、開発部門の正社員を中心にチームを組成しております。このため、開発部門の従業員数は売上、利益達成の客観的な指標と位置付けております。中期事業計画(2026年3月期~2028年3月期)においては、開発部門の正社員数を毎期8%増加させることを原動力として売上、利益の拡大を図ってまいります。
(4) 経営環境
テラテクノロジーグループが属する情報サービス産業は、2025年3月14日にIDC Japan株式会社が発表した「国内ITサービス市場予想」によると、2025年以降も平均6%超の成長を継続し2029年には市場規模は9兆6,625億円に達すると予測されています。国内ITサービス市場では、既存システムのクラウド移行やITインフラのモダナイゼーション、さらにはデジタルイノベーションの実践に向けた新システム構築に関連する需要が拡大しております。カスタム開発におけるシステムのモダナイゼーションの本格化も進み、ITサービス支出は今後も持続的に増加することが見込まれております。このような市場の成長を背景に、テラテクノロジー事業においても需要は継続的に増加するものと考えております。
テラテクノロジーグループは、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針とし、システム開発事業を通して社会に貢献する企業を目指しております。
事業は、システム開発事業の単一セグメントで構成されており、大手ITベンダーや大手SIerを経由した受託システム開発への参画、また最終顧客から直接受託したシステム開発を行っております。契約形態は、受託開発を請け負う形態と、社員を派遣する形態があり、請け負った開発の一部を協力会社に委託する場合もあります。
事業の分野は、公共、通信、情報サービス、金融、製造その他の5つであります。
公共分野
2021年9月1日にデジタル庁が創設され、全国民にデジタル化の恩恵が行きわたる社会を実現するため、インフラへの投資が期待されます。また新型コロナウイルス感染症がもたらした社会・価値観の変容に対して、国民が安全で安心して暮らせ、豊かさを実感できる強靱なデジタル社会の実現に向けて策定されたIT新戦略や、デジタル社会構造に向けた取組みを自治体の足並みをそろえて進める方針として策定された自治体DX推進計画、また、次世代インフラをはじめとする社会基盤の整備などにより、引き続き堅調なIT支出が見込まれます。
通信分野
新規事業者の参入や5G(第5世代移動通信システム)のサービスの普及によって新たなサービス競争が激化しており、またIoTの普及に伴い、モバイルネットワークはますますその重要性を増していることから、主要キャリアは継続した設備投資が見込まれます。
情報サービス分野
クラウドサービス需要の急増、ネット通販市場の更なる拡大やSNSを中心とした新たなチャネルへの移行、引き続き堅調なIT支出が予想されます。
金融分野
金融機関の業務効率化を目的にRPA(ロボットによる自動化)の本格的な活用が開始されていることや、デジタル化ニーズの拡大、キャッシュレスの推進、セキュリティリスクへの対応などに対するIT投資が引き続き活発になっております。
製造その他分野
製造業において、DXへの取組みが進むことが期待されます。働き方改革の影響を受けた深刻な人材不足に対応するため、またビジネスや日常生活をより便利で豊かにするためAIやロボット、IoT等の最新技術を用いるニーズは依然として高く、また自動車業界においてもEVの普及や自動運転技術などの技術革新が加速することから、投資が継続すると見込まれます。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
① 人材確保
IT技術者のニーズが高まり続け、同業他社との競争が激化する中、質の高いサービスを提供し続けるためには、優秀な人材の確保が必要不可欠であります。テラテクノロジーグループは、正社員を毎期8%増やすことを目標に積極的に採用活動を行います。また、採用した社員の定着率を更に向上させるべく、健康経営に取り組むほか、定期的な従業員満足度調査や意見収集を行い、働きやすい職場環境を提供すること及び多様で柔軟な働き方を制度化することで、長期的な人材確保にも注力いたします。加えて、柔軟なチーム編成を行える体制も強みとなるため、協力会社(外注先)との信頼関係の構築についても継続して推し進めてまいります。
② 人材育成
受注案件を成功させるためには、従来の技術に加え、新しい技術や高度な技術を担えるスペシャリスト、そして大規模プロジェクトを運営するプロジェクトマネジメント能力を持つ人材が求められます。テラテクノロジーグループは、これまで通り、資格取得を支援し、技術力向上に対する正当な評価を行い、全社的な技術レベルの向上を目指すだけでなく、新しい技術情報の調査や先端技術を用いたシステム構築を行うチームを設け、調査結果を社内に発信することで、変化の激しい経営環境に対応する力を養います。また、主体性、論理的思考といった人間力強化についても階層別教育や部内研修などの教育制度を整備し、社員の質的向上を進めてまいります。
③ 受注拡大
既存顧客については、これまでの実績と更なる技術力の向上により信頼関係を強化し、既存案件の拡大のみならず、新規プロジェクトへの参入を目指し、受注の拡大を図ります。新規顧客に対しては、求められる技術力を細やか且つ迅速に提供できる開発体制を維持しつつ、これまでに培った技術力を十分に活用し、より大規模な案件に参入するための提案を積極的に推し進めてまいります。
④ 収益力の強化
テラテクノロジーグループが受託する主要な分野である公共、通信、情報サービス、金融及び製造その他分野では、技術革新が絶えず、顧客のシステムに対する要求も高度化し続けています。テラテクノロジーグループはいち早く技術のトレンドをとらえ、顧客のニーズに最新の技術を用いたソリューションを提供することで他社との差別化を図り、収益力の強化を実現してまいります。
⑤ 内部管理体制の強化
テラテクノロジーグループが継続的な成長を続け、企業価値を向上させるためには、コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制をより一層強化する必要があると考えております。今後も業容の拡大に伴って人的補充を行い、有効な内部統制の整備と運用を推進し、経営の公正性及び透明性を維持するため、体制の強化に取り組んでまいります。
⑥ 財務上の課題
現状においては、安定的に利益を計上しており、事業継続に支障をきたすような財務上の課題は認識しておりません。今後、資金需要が生じた場合は自己資金を充当する方針でありますが、自己資金で賄えない部分については金融機関からの借入やエクイティファイナンスも検討いたします。収益基盤の維持・拡大のため、引き続き、手許資金の流動性確保、金融機関との良好な取引関係の継続、各種コストの見直しを行い、財務基盤の強化を図ってまいります。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてテラテクノロジーグループが判断したものであります。
(1) 経営方針
|
テラテクノロジーグループは、システム開発を通して社会に貢献する企業でありたいと願い、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針としています。堅固な組織基盤のもと、テラテクノロジーグループの強みである高い技術力と、お客様に最適なシステムを提供するサービス力を通して、よりよい社会づくりに貢献してまいります。
「テラ」は情報の単位を表す用語に由来しております |
|
(2) 経営戦略等
新しい働き方の定着、DX市場の拡大、AIの急激な進歩及び新しい社会課題への対応など、経営環境及び競争環境が大きく変動する中、テラテクノロジーグループは時代の変化を見極め、迅速かつ的確に対応することで、売上及び利益の向上を図ります。
中期事業計画(2026年3月期~2028年3月期)では、「強みを伸ばす、強みを活かす」基本方針の下、テラテクノロジーグループの強みである最先端技術へ挑戦する取組みと豊富な実績、優秀な人材の採用・育成を生かし、既存顧客との取引の拡大、新規顧客開拓を通じて着実な成長の実現に取組んでまいります。
具体的には、各分野において以下のように注力してまいります。
公共分野
DX(注1)の促進および次世代インフラの整備を背景とする基幹システムのOSS化(注2)およびインフラのクラウド化などの大規模刷新を推進し、コスト削減と柔軟性の提供に注力してまいります。
通信分野
サービス競争の激化に伴う通信キャリアのアジャイル開発等(注3)の内製化支援に注力すると共に、積み重ねてきた通信分野固有の業務知識や開発技術を生かした通信キャリアからの直接取引拡大を視野に入れております。
情報サービス分野
産業界におけるビジネス変革に合わせたDX化が進む事により、ECサイトなどのデジタルマーケティング分野におけるシステム開発に必要なマイクロサービス(注4)技術やインフラ環境のマイグレーション(注5)に必要なクラウド技術や仮想化技術に注力してまいります。
金融分野
金融機関の業務効率化に向けた基幹システムの運用自動化や運用業務のデジタル化に向けた改善提案と実現に注力してまいります。
製造その他分野
自動車業界におけるEV(電気自動車)向け制御システムや最新メーターパネルの開発支援や製造業における現場のスマート化を推進するIoT技術などに注力してまいります。
(注1)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくことをいいます。
(注2)OSS化とは、オープンソースソフトウエア化の略であり、ソフトウエアのソースコードを公開し、誰でも利用・改変・再配布等を可能にしているソフトウエアを利用して開発することをいいます。
(注3)アジャイル開発とは、ソフトウエア開発の一手法であり、短期間を一つのサイクルとして、必要な機能ごとに開発を進め、実際にリリースすることを繰り返す手法のことをいいます。
(注4)マイクロサービスとは、大規模なアプリケーションを、機能ごとに独立した小さなサービスに分割して構築する開発手法のことをいいます。
(注5)マイグレーションとは、既存のシステム環境をクラウドなどの最新の環境へ移行することをいいます。
(3) 経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標
テラテクノロジーグループでは、事業規模と収益性の拡大を重視した経営指標を設定し、その達成を目指しております。テラテクノロジーグループの主力事業は、顧客からの受託によるシステム開発であり、開発部門の正社員を中心にチームを組成しております。このため、開発部門の従業員数は売上、利益達成の客観的な指標と位置付けております。中期事業計画(2026年3月期~2028年3月期)においては、開発部門の正社員数を毎期8%増加させることを原動力として売上、利益の拡大を図ってまいります。
(4) 経営環境
テラテクノロジーグループが属する情報サービス産業は、2025年3月14日にIDC Japan株式会社が発表した「国内ITサービス市場予想」によると、2025年以降も平均6%超の成長を継続し2029年には市場規模は9兆6,625億円に達すると予測されています。国内ITサービス市場では、既存システムのクラウド移行やITインフラのモダナイゼーション、さらにはデジタルイノベーションの実践に向けた新システム構築に関連する需要が拡大しております。カスタム開発におけるシステムのモダナイゼーションの本格化も進み、ITサービス支出は今後も持続的に増加することが見込まれております。このような市場の成長を背景に、テラテクノロジー事業においても需要は継続的に増加するものと考えております。
テラテクノロジーグループは、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針とし、システム開発事業を通して社会に貢献する企業を目指しております。
事業は、システム開発事業の単一セグメントで構成されており、大手ITベンダーや大手SIerを経由した受託システム開発への参画、また最終顧客から直接受託したシステム開発を行っております。契約形態は、受託開発を請け負う形態と、社員を派遣する形態があり、請け負った開発の一部を協力会社に委託する場合もあります。
事業の分野は、公共、通信、情報サービス、金融、製造その他の5つであります。
公共分野
2021年9月1日にデジタル庁が創設され、全国民にデジタル化の恩恵が行きわたる社会を実現するため、インフラへの投資が期待されます。また新型コロナウイルス感染症がもたらした社会・価値観の変容に対して、国民が安全で安心して暮らせ、豊かさを実感できる強靱なデジタル社会の実現に向けて策定されたIT新戦略や、デジタル社会構造に向けた取組みを自治体の足並みをそろえて進める方針として策定された自治体DX推進計画、また、次世代インフラをはじめとする社会基盤の整備などにより、引き続き堅調なIT支出が見込まれます。
通信分野
新規事業者の参入や5G(第5世代移動通信システム)のサービスの普及によって新たなサービス競争が激化しており、またIoTの普及に伴い、モバイルネットワークはますますその重要性を増していることから、主要キャリアは継続した設備投資が見込まれます。
情報サービス分野
クラウドサービス需要の急増、ネット通販市場の更なる拡大やSNSを中心とした新たなチャネルへの移行、引き続き堅調なIT支出が予想されます。
金融分野
金融機関の業務効率化を目的にRPA(ロボットによる自動化)の本格的な活用が開始されていることや、デジタル化ニーズの拡大、キャッシュレスの推進、セキュリティリスクへの対応などに対するIT投資が引き続き活発になっております。
製造その他分野
製造業において、DXへの取組みが進むことが期待されます。働き方改革の影響を受けた深刻な人材不足に対応するため、またビジネスや日常生活をより便利で豊かにするためAIやロボット、IoT等の最新技術を用いるニーズは依然として高く、また自動車業界においてもEVの普及や自動運転技術などの技術革新が加速することから、投資が継続すると見込まれます。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
① 人材確保
IT技術者のニーズが高まり続け、同業他社との競争が激化する中、質の高いサービスを提供し続けるためには、優秀な人材の確保が必要不可欠であります。テラテクノロジーグループは、正社員を毎期8%増やすことを目標に積極的に採用活動を行います。また、採用した社員の定着率を更に向上させるべく、健康経営に取り組むほか、定期的な従業員満足度調査や意見収集を行い、働きやすい職場環境を提供すること及び多様で柔軟な働き方を制度化することで、長期的な人材確保にも注力いたします。加えて、柔軟なチーム編成を行える体制も強みとなるため、協力会社(外注先)との信頼関係の構築についても継続して推し進めてまいります。
② 人材育成
受注案件を成功させるためには、従来の技術に加え、新しい技術や高度な技術を担えるスペシャリスト、そして大規模プロジェクトを運営するプロジェクトマネジメント能力を持つ人材が求められます。テラテクノロジーグループは、これまで通り、資格取得を支援し、技術力向上に対する正当な評価を行い、全社的な技術レベルの向上を目指すだけでなく、新しい技術情報の調査や先端技術を用いたシステム構築を行うチームを設け、調査結果を社内に発信することで、変化の激しい経営環境に対応する力を養います。また、主体性、論理的思考といった人間力強化についても階層別教育や部内研修などの教育制度を整備し、社員の質的向上を進めてまいります。
③ 受注拡大
既存顧客については、これまでの実績と更なる技術力の向上により信頼関係を強化し、既存案件の拡大のみならず、新規プロジェクトへの参入を目指し、受注の拡大を図ります。新規顧客に対しては、求められる技術力を細やか且つ迅速に提供できる開発体制を維持しつつ、これまでに培った技術力を十分に活用し、より大規模な案件に参入するための提案を積極的に推し進めてまいります。
④ 収益力の強化
テラテクノロジーグループが受託する主要な分野である公共、通信、情報サービス、金融及び製造その他分野では、技術革新が絶えず、顧客のシステムに対する要求も高度化し続けています。テラテクノロジーグループはいち早く技術のトレンドをとらえ、顧客のニーズに最新の技術を用いたソリューションを提供することで他社との差別化を図り、収益力の強化を実現してまいります。
⑤ 内部管理体制の強化
テラテクノロジーグループが継続的な成長を続け、企業価値を向上させるためには、コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制をより一層強化する必要があると考えております。今後も業容の拡大に伴って人的補充を行い、有効な内部統制の整備と運用を推進し、経営の公正性及び透明性を維持するため、体制の強化に取り組んでまいります。
⑥ 財務上の課題
現状においては、安定的に利益を計上しており、事業継続に支障をきたすような財務上の課題は認識しておりません。今後、資金需要が生じた場合は自己資金を充当する方針でありますが、自己資金で賄えない部分については金融機関からの借入やエクイティファイナンスも検討いたします。収益基盤の維持・拡大のため、引き続き、手許資金の流動性確保、金融機関との良好な取引関係の継続、各種コストの見直しを行い、財務基盤の強化を図ってまいります。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてテラテクノロジーグループが判断したものであります。
(1) 経営方針
|
テラテクノロジーグループは、システム開発を通して社会に貢献する企業でありたいと願い、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針としています。堅固な組織基盤のもと、テラテクノロジーグループの強みである高い技術力と、お客様に最適なシステムを提供するサービス力を通して、よりよい社会づくりに貢献してまいります。
「テラ」は情報の単位を表す用語に由来しております |
|
(2) 経営戦略等
新しい働き方の定着、DX市場の拡大、AIの急激な進歩及び新しい社会課題への対応など、経営環境及び競争環境が大きく変動する中、テラテクノロジーグループは時代の変化を見極め、迅速かつ的確に対応することで、売上及び利益の向上を図ります。
中期事業計画(2026年3月期~2028年3月期)では、「強みを伸ばす、強みを活かす」基本方針の下、テラテクノロジーグループの強みである最先端技術へ挑戦する取組みと豊富な実績、優秀な人材の採用・育成を生かし、既存顧客との取引の拡大、新規顧客開拓を通じて着実な成長の実現に取組んでまいります。
具体的には、各分野において以下のように注力してまいります。
公共分野
DX(注1)の促進および次世代インフラの整備を背景とする基幹システムのOSS化(注2)およびインフラのクラウド化などの大規模刷新を推進し、コスト削減と柔軟性の提供に注力してまいります。
通信分野
サービス競争の激化に伴う通信キャリアのアジャイル開発等(注3)の内製化支援に注力すると共に、積み重ねてきた通信分野固有の業務知識や開発技術を生かした通信キャリアからの直接取引拡大を視野に入れております。
情報サービス分野
産業界におけるビジネス変革に合わせたDX化が進む事により、ECサイトなどのデジタルマーケティング分野におけるシステム開発に必要なマイクロサービス(注4)技術やインフラ環境のマイグレーション(注5)に必要なクラウド技術や仮想化技術に注力してまいります。
金融分野
金融機関の業務効率化に向けた基幹システムの運用自動化や運用業務のデジタル化に向けた改善提案と実現に注力してまいります。
製造その他分野
自動車業界におけるEV(電気自動車)向け制御システムや最新メーターパネルの開発支援や製造業における現場のスマート化を推進するIoT技術などに注力してまいります。
(注1)DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくことをいいます。
(注2)OSS化とは、オープンソースソフトウエア化の略であり、ソフトウエアのソースコードを公開し、誰でも利用・改変・再配布等を可能にしているソフトウエアを利用して開発することをいいます。
(注3)アジャイル開発とは、ソフトウエア開発の一手法であり、短期間を一つのサイクルとして、必要な機能ごとに開発を進め、実際にリリースすることを繰り返す手法のことをいいます。
(注4)マイクロサービスとは、大規模なアプリケーションを、機能ごとに独立した小さなサービスに分割して構築する開発手法のことをいいます。
(注5)マイグレーションとは、既存のシステム環境をクラウドなどの最新の環境へ移行することをいいます。
(3) 経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標
テラテクノロジーグループでは、事業規模と収益性の拡大を重視した経営指標を設定し、その達成を目指しております。テラテクノロジーグループの主力事業は、顧客からの受託によるシステム開発であり、開発部門の正社員を中心にチームを組成しております。このため、開発部門の従業員数は売上、利益達成の客観的な指標と位置付けております。中期事業計画(2026年3月期~2028年3月期)においては、開発部門の正社員数を毎期8%増加させることを原動力として売上、利益の拡大を図ってまいります。
(4) 経営環境
テラテクノロジーグループが属する情報サービス産業は、2025年3月14日にIDC Japan株式会社が発表した「国内ITサービス市場予想」によると、2025年以降も平均6%超の成長を継続し2029年には市場規模は9兆6,625億円に達すると予測されています。国内ITサービス市場では、既存システムのクラウド移行やITインフラのモダナイゼーション、さらにはデジタルイノベーションの実践に向けた新システム構築に関連する需要が拡大しております。カスタム開発におけるシステムのモダナイゼーションの本格化も進み、ITサービス支出は今後も持続的に増加することが見込まれております。このような市場の成長を背景に、テラテクノロジー事業においても需要は継続的に増加するものと考えております。
テラテクノロジーグループは、「技術とサービスで社会に貢献する」ことを経営方針とし、システム開発事業を通して社会に貢献する企業を目指しております。
事業は、システム開発事業の単一セグメントで構成されており、大手ITベンダーや大手SIerを経由した受託システム開発への参画、また最終顧客から直接受託したシステム開発を行っております。契約形態は、受託開発を請け負う形態と、社員を派遣する形態があり、請け負った開発の一部を協力会社に委託する場合もあります。
事業の分野は、公共、通信、情報サービス、金融、製造その他の5つであります。
公共分野
2021年9月1日にデジタル庁が創設され、全国民にデジタル化の恩恵が行きわたる社会を実現するため、インフラへの投資が期待されます。また新型コロナウイルス感染症がもたらした社会・価値観の変容に対して、国民が安全で安心して暮らせ、豊かさを実感できる強靱なデジタル社会の実現に向けて策定されたIT新戦略や、デジタル社会構造に向けた取組みを自治体の足並みをそろえて進める方針として策定された自治体DX推進計画、また、次世代インフラをはじめとする社会基盤の整備などにより、引き続き堅調なIT支出が見込まれます。
通信分野
新規事業者の参入や5G(第5世代移動通信システム)のサービスの普及によって新たなサービス競争が激化しており、またIoTの普及に伴い、モバイルネットワークはますますその重要性を増していることから、主要キャリアは継続した設備投資が見込まれます。
情報サービス分野
クラウドサービス需要の急増、ネット通販市場の更なる拡大やSNSを中心とした新たなチャネルへの移行、引き続き堅調なIT支出が予想されます。
金融分野
金融機関の業務効率化を目的にRPA(ロボットによる自動化)の本格的な活用が開始されていることや、デジタル化ニーズの拡大、キャッシュレスの推進、セキュリティリスクへの対応などに対するIT投資が引き続き活発になっております。
製造その他分野
製造業において、DXへの取組みが進むことが期待されます。働き方改革の影響を受けた深刻な人材不足に対応するため、またビジネスや日常生活をより便利で豊かにするためAIやロボット、IoT等の最新技術を用いるニーズは依然として高く、また自動車業界においてもEVの普及や自動運転技術などの技術革新が加速することから、投資が継続すると見込まれます。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
① 人材確保
IT技術者のニーズが高まり続け、同業他社との競争が激化する中、質の高いサービスを提供し続けるためには、優秀な人材の確保が必要不可欠であります。テラテクノロジーグループは、正社員を毎期8%増やすことを目標に積極的に採用活動を行います。また、採用した社員の定着率を更に向上させるべく、健康経営に取り組むほか、定期的な従業員満足度調査や意見収集を行い、働きやすい職場環境を提供すること及び多様で柔軟な働き方を制度化することで、長期的な人材確保にも注力いたします。加えて、柔軟なチーム編成を行える体制も強みとなるため、協力会社(外注先)との信頼関係の構築についても継続して推し進めてまいります。
② 人材育成
受注案件を成功させるためには、従来の技術に加え、新しい技術や高度な技術を担えるスペシャリスト、そして大規模プロジェクトを運営するプロジェクトマネジメント能力を持つ人材が求められます。テラテクノロジーグループは、これまで通り、資格取得を支援し、技術力向上に対する正当な評価を行い、全社的な技術レベルの向上を目指すだけでなく、新しい技術情報の調査や先端技術を用いたシステム構築を行うチームを設け、調査結果を社内に発信することで、変化の激しい経営環境に対応する力を養います。また、主体性、論理的思考といった人間力強化についても階層別教育や部内研修などの教育制度を整備し、社員の質的向上を進めてまいります。
③ 受注拡大
既存顧客については、これまでの実績と更なる技術力の向上により信頼関係を強化し、既存案件の拡大のみならず、新規プロジェクトへの参入を目指し、受注の拡大を図ります。新規顧客に対しては、求められる技術力を細やか且つ迅速に提供できる開発体制を維持しつつ、これまでに培った技術力を十分に活用し、より大規模な案件に参入するための提案を積極的に推し進めてまいります。
④ 収益力の強化
テラテクノロジーグループが受託する主要な分野である公共、通信、情報サービス、金融及び製造その他分野では、技術革新が絶えず、顧客のシステムに対する要求も高度化し続けています。テラテクノロジーグループはいち早く技術のトレンドをとらえ、顧客のニーズに最新の技術を用いたソリューションを提供することで他社との差別化を図り、収益力の強化を実現してまいります。
⑤ 内部管理体制の強化
テラテクノロジーグループが継続的な成長を続け、企業価値を向上させるためには、コーポレート・ガバナンス体制及び内部管理体制をより一層強化する必要があると考えております。今後も業容の拡大に伴って人的補充を行い、有効な内部統制の整備と運用を推進し、経営の公正性及び透明性を維持するため、体制の強化に取り組んでまいります。
⑥ 財務上の課題
現状においては、安定的に利益を計上しており、事業継続に支障をきたすような財務上の課題は認識しておりません。今後、資金需要が生じた場合は自己資金を充当する方針でありますが、自己資金で賄えない部分については金融機関からの借入やエクイティファイナンスも検討いたします。収益基盤の維持・拡大のため、引き続き、手許資金の流動性確保、金融機関との良好な取引関係の継続、各種コストの見直しを行い、財務基盤の強化を図ってまいります。
本書に記載したテラテクノロジーグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しないと考えられる事項についても、投資家の投資判断上、有用であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。
テラテクノロジーグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、テラテクノロジー株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてテラテクノロジーグループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクのすべてを網羅するものではありません。
テラテクノロジーグループは、グループのリスクを適切に認識し、損失発生の未然防止のため、リスク管理規程を制定しており、この規程に則り、リスク管理・コンプライアンス委員会を設置し、リスク管理体制の整備を行っております。同委員会では、リスク管理方針の策定、リスク対策実施状況の確認を定期的に行うとともに、重大なリスクが顕在化したときには、損失の最小化を図るための適切な措置の検討、審議を行っております。
(1) 市場環境に関するリスクについて
① 情報サービス産業における経営環境の変化について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
情報サービス産業においては、顧客のIT投資が日本の経済情勢や景気動向の影響を受ける傾向にあります。テラテクノロジーグループでは各種情報収集による早期検知に加え、顧客との関係強化、継続的な新規顧客開拓を進めてまいりますが、日本経済が低迷、又は悪化する場合には、顧客のIT投資が減少する恐れがあり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
② 必要な技術の確保について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
情報サービス産業においては、技術革新のスピードが速いため、先進の技術とノウハウを保有し、かつ、それらを継続的に進化させていく必要があります。また、DXを推進するためには、顧客接点を高度化するシステム(SoE = Systems of Engagement)領域と従来からの企業内の業務システム(SoR = System of Records)領域の両方のバランスを取ることが求められ、要件変更を前提とした開発への対応ができるアジャイル開発の活用など新しい革新的なアプリケーション・アーキテクチャの習得によるスキルシフトが必要となります。
テラテクノロジーグループでは、常に新しい技術を利用したシステム構築に挑戦し、また、アジャイル開発など新しいアプリケーション・アーキテクチャを実際のプロジェクトを通じて活用しており、環境変化に迅速に対応できるよう技術者の採用・教育、業務環境の整備等を進めております。しかしながら、テラテクノロジーグループの想定を超える技術革新等による著しい環境変化等が生じた場合、当該変化に対応することができず、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 価格競争について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
情報サービス産業においては、アジア諸国企業の日本進出も進み、価格競争が生じる可能性があります。
テラテクノロジーグループでは生産性向上に取組みつつ、提案力、技術力、営業力等の強化により、付加価値を顧客に対して提供し、単純な価格競争を回避していきたいと考えております。またニアショア開発やオフショア開発体制も導入し、低価格競争への対応も図ってまいりますが、かかるテラテクノロジーグループの施策が奏功しなかった場合、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 競合について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの事業は、特段の許認可が必要ないことから新規参入は比較的容易であります。しかしながら一定規模以上のシステム開発を高い品質で実施するには、システムの開発実績と業務ノウハウの蓄積が不可欠であり、テラテクノロジーグループと同等のサービス提供を実現することは容易でないと考えております。新しい技術の習得や事業規模の拡大により、システム開発実績や業務ノウハウの蓄積を継続して進め、市場からの信頼を獲得し競争力の維持に努めてまいりますが、競合企業の出現により競争が激化することで、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤企業買収について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
企業買収が活性化する中で、テラテクノロジーグループが企業買収を実施、または被買収企業となることがあります。テラテクノロジーグループとしては専門家との連携を深めるとともに、企業価値の増大に努めてまいりますが、企業買収の相手先や内容によっては、テラテクノロジーグループとのシナジーの創出に時間を要し、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
(2) テラテクノロジーグループ事業に関するリスクについて
① 人材の確保、育成について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの提供するサービスは、人材、特に情報処理技術者の能力や資質に大きく依存しております。テラテクノロジーグループは人材こそが他社との差別化のキーであると位置付け、有能な技術者、業務ノウハウの保有者、管理者等の確保・育成に努めております。
具体的には、人材確保に関しては、新卒、即戦力である中途採用による技術者確保に努めております。人材育成に関しては、まず新卒採用者に対しては、IT基礎を学ぶ入社前研修を実施しております。入社後は、専任講師による技術者育成カリキュラムに基づいた集合研修を行い、配属後は各事業部において、OJTにより実務を通した研修を実施しております。また、若手・中堅社員に対しては、社内技術研修会の実施や社外研修への参加などを行い、技術力向上を図っております。そして、全社員に対して等級ごとに期待される役割・人物像を定義し、それに合わせた階層別研修やヒューマンスキル研修を実施することで、人間力、マネジメント力の育成を図っております。
テラテクノロジーグループでは、以上のような施策を実施することで、事業拡大に必要な人材の確保・育成に努めておりますが、かかる施策がテラテクノロジーグループの計画通り行えなかった場合、テラテクノロジーグループが受注した案件に対応し得る十分な体制を確保できなくなり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
② 外注に関するリスク
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループはシステム開発の業務の一部を、柔軟な人員確保のため、又は原価の低減を図るために協力会社(外注先)に委託しております。テラテクノロジーグループとして既存外注先との連携強化と外注先の継続的な開拓を進めるとともに、社員採用の強化により外注比率の適正化に努めてまいりますが、特定の外注先に依存しており何らかの理由により外注先からの供給が不安定になった場合や、コストの高騰や品質の低下により必要な技術者を適切に確保できない場合はテラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 売上原価について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの売上原価の大部分は、技術者に係る人件費・外注費で構成されております。
テラテクノロジーグループ社員の人件費は固定費であり、テラテクノロジーグループの受注量が急減して稼働率が低下した場合においても、それに応じて技術者に係る人件費が減少するわけではありません。テラテクノロジーグループは、顧客との長期的・安定的な取引関係を構築し、また事業内容や顧客の多様化を図ることで、外部環境の変化に左右されにくい収益構造の構築に努めておりますが、テラテクノロジーグループの受注量が急減した場合、テラテクノロジーグループの収益性が悪化する可能性があります。
また、業界全体で技術者不足が発生した場合、協力会社(外注先)から単価の値上げを求められる可能性があります。その場合、テラテクノロジーグループは販売単価の値上げを顧客に対して求めていく方針でありますが、当該値上げ分を顧客への販売単価に転嫁できなかった場合、テラテクノロジーグループの業績に影響を与える可能性があります。
④ 特定顧客への依存度について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの売上高は、上位2社(富士通株式会社及びTIS株式会社)の顧客売上比率が約4割と特定顧客への依存度が比較的高い状態となっております。特定顧客種向け売上高比率が高いことは、テラテクノロジーグループの強みであり、特徴でもありますが、特定顧客におけるIT投資行動の変化や経営変動、事業環境の急変、制度変更等によってテラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。テラテクノロジーグループとしては、最終顧客との直接取引を含む多様な分野の大手顧客との取引を拡大してまいります。
⑤ 開発工数の増加等を要因とする不採算案件の発生、及びサービスの不具合、瑕疵について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループでは、開発工数の増加等を要因とする不採算案件が発生する場合があります。また、納品・検収完了後において重大な不具合・瑕疵等が発見された場合には、テラテクノロジーグループに対する取引先の信頼を失う可能性があり、また不具合・瑕疵対応費用の発生や訴訟の発生等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。テラテクノロジーグループとしては、賠償責任保険へ加入するだけでなく、品質マネジメントシステム(ISO9001)を構築し継続的な改善を行うとともに、業務や研修を通じた継続的な技術力の強化、大規模プロジェクトの受注前審査とモニタリングの強化を通じて、開発工数増大の回避、不具合、瑕疵の防止、早期発見、解消に努めてまいります。
⑥ 安全衛生管理について
(顕在化可能性:中/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループでは、適正な労務管理に努めておりますが、システム開発においては、当初計画にない想定外の事象の発生により、品質や納期を守るため長時間労働が発生することがあります。テラテクノロジーグループでは、大規模プロジェクトの受注前審査や、各プロジェクトでの属人化の防止対策、管理部門による残業時間確認等、従業員の健康問題につながることのないようプロジェクト監視しておりますが、やむを得ずこのような事象が発生した場合、労働生産性の低下等によりテラテクノロジーグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) その他のリスクについて
① 法的規制及びコンプライアンスに関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、様々な関係法令や規制の下で事業活動を展開しております。法令違反等が発生した場合、また新たな法規制が追加された場合等には、社会的信用の低下や取引先からの損害賠償請求等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このためテラテクノロジーグループでは、コンプライアンス基本方針及び企業倫理コードに基づき、コンプライアンス体制を構築し、雇用形態にかかわらず全従業員への教育、法令遵守の徹底に取り組んでおります。またコンプライアンス規程に基づき、テラテクノロジーグループ全体のコンプライアンス上の重要な問題を審議し、防止策の推進、再発防止策の決定などを通じて浸透を図っております。特に、請負、情報サービス産業の重要課題である請負・派遣適正化については、「適正な請負業務の実施要領」「適正な派遣業務の実施要領」を定め、個別のリスク管理体制を構築し、適切な運用に努めております。これら法令遵守状況や法令改正については専門家と連携及びリスク管理・コンプライアンス委員会において定期的に確認しております。加えて内部通報制度の導入やハラスメント、コンプライアンスアンケートの実施により違法行為を早期に発見する仕組みを構築するとともに、法令遵守意識を高めております。万が一、法令違反等が発生した場合には公正かつ厳正な対処をいたします。
② 知的財産権の保護に関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
近年、情報サービス産業においては、自社技術保護のための特許申請が増加する傾向にあります。テラテクノロジーグループも自社技術保護、他社との差別化及び競争力のあるサービスを永続的に提供するため、知的財産権の取得・保護活動を行っていく方針であります。テラテクノロジーグループの知的財産権が第三者によって侵害された場合、テラテクノロジーグループは知的財産権の保護のため、かかる侵害者に対する訴訟及びその他防衛策を講じるなど、当該対応に経営資源を割くことを余儀なくされることになり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
また、テラテクノロジーグループでは、知的財産管理規程等を定め、専門家とも連携して第三者の知的財産権を侵害しないよう努めており、現時点において侵害はないものと認識しておりますが、テラテクノロジーグループがサービスを提供する上で第三者の知的財産権を侵害していることが発覚した場合、テラテクノロジーグループへの損害賠償請求、信用の低下により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 個人情報・機密情報漏えいに関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、業務に関連して顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があります。テラテクノロジーグループでは、情報管理に関する全社的な取組みとして、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、内部情報管理規程をはじめとする諸規程を制定するとともに、社内教育等により、情報管理への意識向上の施策を実施しております。
テラテクノロジーグループにおいては、ICカードによる入室制限、個人情報・機密情報書類を格納したキャビネットの施錠管理、ファイルフォルダへのアクセス制限、外部記憶媒体への書き込み制限等を行い、情報漏えいの防止に努めております。テラテクノロジーグループ社員が顧客の事業場に常駐して作業を行う場合は、顧客の情報管理体制に従っております。また、個人情報につきましては、個人情報保護方針の公表、プライバシーマーク認証の取得等を行っております。
以上のような施策により、テラテクノロジーグループは個人情報・機密情報の漏えい防止に努めておりますが、万が一、個人情報・機密情報が外部に漏えいするような事態となった場合には、テラテクノロジーグループの信用失墜による売上の減少又は損害賠償による費用の発生等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
また、テラテクノロジーグループは業務の一部について外部委託を活用しておりますが、協力会社(外注先)も顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があるため、協力会社(外注先)に対しても誓約書の入手や研修の実施等、テラテクノロジーグループの役職員と同様の管理を実施しております。しかしながら、協力会社(外注先)による情報漏えいが発生した場合、それが協力会社(外注先)に起因するものであっても、テラテクノロジーグループの信用の失墜、損害賠償の請求等が発生する可能性があり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 情報システムトラブルについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、社内のコンピュータシステムに関して、事業継続マネジメント(BCP)を運用することにより災害対策を講じておりますが、地震や火災などの災害、コンピュータ・ウイルス、電力供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止、現段階では予測不可能な事由によるシステムトラブルが生じた場合、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤ ハラスメントリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、人材中心の業界であり、現場常駐型のプロジェクトもあるため、顧客との関係やプロジェクト内部の人間関係が見えづらい側面があります。ハラスメント防止教育、及び幹部社員への定期的な研修等によりハラスメントに対する意識の向上を図るとともに、年2回実施されるハラスメントアンケートや内部通報制度を通じて継続的にモニタリングを行い、ハラスメントの予防と早期発見に努めております。しかしながら、実際にハラスメントが発生した場合、労働意欲の低下や慰謝料の請求等が発生する可能性があり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 風評リスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループのサービスや役職員に対して根拠ない噂や悪意を持った評判等を流布された場合には、テラテクノロジーグループの社会的信用が低下し、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。テラテクノロジーグループでは、社内に向けては風通しのよい組織風土の醸成に努めるとともに、従業員満足度調査での定期観測、ハラスメント・コンプライアンスアンケート、内部通報制度を通じて兆候を察知するように努めております。
⑦ 大株主について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーの代表取締役である宮本一成は、自身の資産管理会社である(株)ネッツの所有する株式も含めて現時点で100%を保有、上場時点でも約50%を保有する大株主であります。何らかの事情により大株主である同氏の株式が急激に増減した場合、テラテクノロジー株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
なお、同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針としております。
⑧ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について
(顕在化可能性:高/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループでは、テラテクノロジーグループの役員及び従業員等に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数(1,801,000株)に対する潜在株式数(171,000株)の割合は9.5%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、テラテクノロジーの株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
本書に記載したテラテクノロジーグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しないと考えられる事項についても、投資家の投資判断上、有用であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。
テラテクノロジーグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、テラテクノロジー株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてテラテクノロジーグループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクのすべてを網羅するものではありません。
テラテクノロジーグループは、グループのリスクを適切に認識し、損失発生の未然防止のため、リスク管理規程を制定しており、この規程に則り、リスク管理・コンプライアンス委員会を設置し、リスク管理体制の整備を行っております。同委員会では、リスク管理方針の策定、リスク対策実施状況の確認を定期的に行うとともに、重大なリスクが顕在化したときには、損失の最小化を図るための適切な措置の検討、審議を行っております。
(1) 市場環境に関するリスクについて
① 情報サービス産業における経営環境の変化について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
情報サービス産業においては、顧客のIT投資が日本の経済情勢や景気動向の影響を受ける傾向にあります。テラテクノロジーグループでは各種情報収集による早期検知に加え、顧客との関係強化、継続的な新規顧客開拓を進めてまいりますが、日本経済が低迷、又は悪化する場合には、顧客のIT投資が減少する恐れがあり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
② 必要な技術の確保について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
情報サービス産業においては、技術革新のスピードが速いため、先進の技術とノウハウを保有し、かつ、それらを継続的に進化させていく必要があります。また、DXを推進するためには、顧客接点を高度化するシステム(SoE = Systems of Engagement)領域と従来からの企業内の業務システム(SoR = System of Records)領域の両方のバランスを取ることが求められ、要件変更を前提とした開発への対応ができるアジャイル開発の活用など新しい革新的なアプリケーション・アーキテクチャの習得によるスキルシフトが必要となります。
テラテクノロジーグループでは、常に新しい技術を利用したシステム構築に挑戦し、また、アジャイル開発など新しいアプリケーション・アーキテクチャを実際のプロジェクトを通じて活用しており、環境変化に迅速に対応できるよう技術者の採用・教育、業務環境の整備等を進めております。しかしながら、テラテクノロジーグループの想定を超える技術革新等による著しい環境変化等が生じた場合、当該変化に対応することができず、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 価格競争について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
情報サービス産業においては、アジア諸国企業の日本進出も進み、価格競争が生じる可能性があります。
テラテクノロジーグループでは生産性向上に取組みつつ、提案力、技術力、営業力等の強化により、付加価値を顧客に対して提供し、単純な価格競争を回避していきたいと考えております。またニアショア開発やオフショア開発体制も導入し、低価格競争への対応も図ってまいりますが、かかるテラテクノロジーグループの施策が奏功しなかった場合、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 競合について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの事業は、特段の許認可が必要ないことから新規参入は比較的容易であります。しかしながら一定規模以上のシステム開発を高い品質で実施するには、システムの開発実績と業務ノウハウの蓄積が不可欠であり、テラテクノロジーグループと同等のサービス提供を実現することは容易でないと考えております。新しい技術の習得や事業規模の拡大により、システム開発実績や業務ノウハウの蓄積を継続して進め、市場からの信頼を獲得し競争力の維持に努めてまいりますが、競合企業の出現により競争が激化することで、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤企業買収について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
企業買収が活性化する中で、テラテクノロジーグループが企業買収を実施、または被買収企業となることがあります。テラテクノロジーグループとしては専門家との連携を深めるとともに、企業価値の増大に努めてまいりますが、企業買収の相手先や内容によっては、テラテクノロジーグループとのシナジーの創出に時間を要し、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
(2) テラテクノロジーグループ事業に関するリスクについて
① 人材の確保、育成について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの提供するサービスは、人材、特に情報処理技術者の能力や資質に大きく依存しております。テラテクノロジーグループは人材こそが他社との差別化のキーであると位置付け、有能な技術者、業務ノウハウの保有者、管理者等の確保・育成に努めております。
具体的には、人材確保に関しては、新卒、即戦力である中途採用による技術者確保に努めております。人材育成に関しては、まず新卒採用者に対しては、IT基礎を学ぶ入社前研修を実施しております。入社後は、専任講師による技術者育成カリキュラムに基づいた集合研修を行い、配属後は各事業部において、OJTにより実務を通した研修を実施しております。また、若手・中堅社員に対しては、社内技術研修会の実施や社外研修への参加などを行い、技術力向上を図っております。そして、全社員に対して等級ごとに期待される役割・人物像を定義し、それに合わせた階層別研修やヒューマンスキル研修を実施することで、人間力、マネジメント力の育成を図っております。
テラテクノロジーグループでは、以上のような施策を実施することで、事業拡大に必要な人材の確保・育成に努めておりますが、かかる施策がテラテクノロジーグループの計画通り行えなかった場合、テラテクノロジーグループが受注した案件に対応し得る十分な体制を確保できなくなり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
② 外注に関するリスク
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループはシステム開発の業務の一部を、柔軟な人員確保のため、又は原価の低減を図るために協力会社(外注先)に委託しております。テラテクノロジーグループとして既存外注先との連携強化と外注先の継続的な開拓を進めるとともに、社員採用の強化により外注比率の適正化に努めてまいりますが、特定の外注先に依存しており何らかの理由により外注先からの供給が不安定になった場合や、コストの高騰や品質の低下により必要な技術者を適切に確保できない場合はテラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 売上原価について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの売上原価の大部分は、技術者に係る人件費・外注費で構成されております。
テラテクノロジーグループ社員の人件費は固定費であり、テラテクノロジーグループの受注量が急減して稼働率が低下した場合においても、それに応じて技術者に係る人件費が減少するわけではありません。テラテクノロジーグループは、顧客との長期的・安定的な取引関係を構築し、また事業内容や顧客の多様化を図ることで、外部環境の変化に左右されにくい収益構造の構築に努めておりますが、テラテクノロジーグループの受注量が急減した場合、テラテクノロジーグループの収益性が悪化する可能性があります。
また、業界全体で技術者不足が発生した場合、協力会社(外注先)から単価の値上げを求められる可能性があります。その場合、テラテクノロジーグループは販売単価の値上げを顧客に対して求めていく方針でありますが、当該値上げ分を顧客への販売単価に転嫁できなかった場合、テラテクノロジーグループの業績に影響を与える可能性があります。
④ 特定顧客への依存度について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの売上高は、上位2社(富士通株式会社及びTIS株式会社)の顧客売上比率が約4割と特定顧客への依存度が比較的高い状態となっております。特定顧客種向け売上高比率が高いことは、テラテクノロジーグループの強みであり、特徴でもありますが、特定顧客におけるIT投資行動の変化や経営変動、事業環境の急変、制度変更等によってテラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。テラテクノロジーグループとしては、最終顧客との直接取引を含む多様な分野の大手顧客との取引を拡大してまいります。
⑤ 開発工数の増加等を要因とする不採算案件の発生、及びサービスの不具合、瑕疵について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループでは、開発工数の増加等を要因とする不採算案件が発生する場合があります。また、納品・検収完了後において重大な不具合・瑕疵等が発見された場合には、テラテクノロジーグループに対する取引先の信頼を失う可能性があり、また不具合・瑕疵対応費用の発生や訴訟の発生等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。テラテクノロジーグループとしては、賠償責任保険へ加入するだけでなく、品質マネジメントシステム(ISO9001)を構築し継続的な改善を行うとともに、業務や研修を通じた継続的な技術力の強化、大規模プロジェクトの受注前審査とモニタリングの強化を通じて、開発工数増大の回避、不具合、瑕疵の防止、早期発見、解消に努めてまいります。
⑥ 安全衛生管理について
(顕在化可能性:中/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループでは、適正な労務管理に努めておりますが、システム開発においては、当初計画にない想定外の事象の発生により、品質や納期を守るため長時間労働が発生することがあります。テラテクノロジーグループでは、大規模プロジェクトの受注前審査や、各プロジェクトでの属人化の防止対策、管理部門による残業時間確認等、従業員の健康問題につながることのないようプロジェクト監視しておりますが、やむを得ずこのような事象が発生した場合、労働生産性の低下等によりテラテクノロジーグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) その他のリスクについて
① 法的規制及びコンプライアンスに関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、様々な関係法令や規制の下で事業活動を展開しております。法令違反等が発生した場合、また新たな法規制が追加された場合等には、社会的信用の低下や取引先からの損害賠償請求等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このためテラテクノロジーグループでは、コンプライアンス基本方針及び企業倫理コードに基づき、コンプライアンス体制を構築し、雇用形態にかかわらず全従業員への教育、法令遵守の徹底に取り組んでおります。またコンプライアンス規程に基づき、テラテクノロジーグループ全体のコンプライアンス上の重要な問題を審議し、防止策の推進、再発防止策の決定などを通じて浸透を図っております。特に、請負、情報サービス産業の重要課題である請負・派遣適正化については、「適正な請負業務の実施要領」「適正な派遣業務の実施要領」を定め、個別のリスク管理体制を構築し、適切な運用に努めております。これら法令遵守状況や法令改正については専門家と連携及びリスク管理・コンプライアンス委員会において定期的に確認しております。加えて内部通報制度の導入やハラスメント、コンプライアンスアンケートの実施により違法行為を早期に発見する仕組みを構築するとともに、法令遵守意識を高めております。万が一、法令違反等が発生した場合には公正かつ厳正な対処をいたします。
② 知的財産権の保護に関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
近年、情報サービス産業においては、自社技術保護のための特許申請が増加する傾向にあります。テラテクノロジーグループも自社技術保護、他社との差別化及び競争力のあるサービスを永続的に提供するため、知的財産権の取得・保護活動を行っていく方針であります。テラテクノロジーグループの知的財産権が第三者によって侵害された場合、テラテクノロジーグループは知的財産権の保護のため、かかる侵害者に対する訴訟及びその他防衛策を講じるなど、当該対応に経営資源を割くことを余儀なくされることになり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
また、テラテクノロジーグループでは、知的財産管理規程等を定め、専門家とも連携して第三者の知的財産権を侵害しないよう努めており、現時点において侵害はないものと認識しておりますが、テラテクノロジーグループがサービスを提供する上で第三者の知的財産権を侵害していることが発覚した場合、テラテクノロジーグループへの損害賠償請求、信用の低下により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 個人情報・機密情報漏えいに関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、業務に関連して顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があります。テラテクノロジーグループでは、情報管理に関する全社的な取組みとして、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、内部情報管理規程をはじめとする諸規程を制定するとともに、社内教育等により、情報管理への意識向上の施策を実施しております。
テラテクノロジーグループにおいては、ICカードによる入室制限、個人情報・機密情報書類を格納したキャビネットの施錠管理、ファイルフォルダへのアクセス制限、外部記憶媒体への書き込み制限等を行い、情報漏えいの防止に努めております。テラテクノロジーグループ社員が顧客の事業場に常駐して作業を行う場合は、顧客の情報管理体制に従っております。また、個人情報につきましては、個人情報保護方針の公表、プライバシーマーク認証の取得等を行っております。
以上のような施策により、テラテクノロジーグループは個人情報・機密情報の漏えい防止に努めておりますが、万が一、個人情報・機密情報が外部に漏えいするような事態となった場合には、テラテクノロジーグループの信用失墜による売上の減少又は損害賠償による費用の発生等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
また、テラテクノロジーグループは業務の一部について外部委託を活用しておりますが、協力会社(外注先)も顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があるため、協力会社(外注先)に対しても誓約書の入手や研修の実施等、テラテクノロジーグループの役職員と同様の管理を実施しております。しかしながら、協力会社(外注先)による情報漏えいが発生した場合、それが協力会社(外注先)に起因するものであっても、テラテクノロジーグループの信用の失墜、損害賠償の請求等が発生する可能性があり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 情報システムトラブルについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、社内のコンピュータシステムに関して、事業継続マネジメント(BCP)を運用することにより災害対策を講じておりますが、地震や火災などの災害、コンピュータ・ウイルス、電力供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止、現段階では予測不可能な事由によるシステムトラブルが生じた場合、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤ ハラスメントリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、人材中心の業界であり、現場常駐型のプロジェクトもあるため、顧客との関係やプロジェクト内部の人間関係が見えづらい側面があります。ハラスメント防止教育、及び幹部社員への定期的な研修等によりハラスメントに対する意識の向上を図るとともに、年2回実施されるハラスメントアンケートや内部通報制度を通じて継続的にモニタリングを行い、ハラスメントの予防と早期発見に努めております。しかしながら、実際にハラスメントが発生した場合、労働意欲の低下や慰謝料の請求等が発生する可能性があり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 風評リスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループのサービスや役職員に対して根拠ない噂や悪意を持った評判等を流布された場合には、テラテクノロジーグループの社会的信用が低下し、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。テラテクノロジーグループでは、社内に向けては風通しのよい組織風土の醸成に努めるとともに、従業員満足度調査での定期観測、ハラスメント・コンプライアンスアンケート、内部通報制度を通じて兆候を察知するように努めております。
⑦ 大株主について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーの代表取締役である宮本一成は、自身の資産管理会社である(株)ネッツの所有する株式も含めて現時点で100%を保有、上場時点でも約50%を保有する大株主であります。何らかの事情により大株主である同氏の株式が急激に増減した場合、テラテクノロジー株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
なお、同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針としております。
⑧ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について
(顕在化可能性:高/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループでは、テラテクノロジーグループの役員及び従業員等に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数(1,801,000株)に対する潜在株式数(171,000株)の割合は9.5%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、テラテクノロジーの株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
本書に記載したテラテクノロジーグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の投資判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因に該当しないと考えられる事項についても、投資家の投資判断上、有用であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。
テラテクノロジーグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、テラテクノロジー株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項も慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてテラテクノロジーグループが判断したものであり、将来において発生する可能性のあるリスクのすべてを網羅するものではありません。
テラテクノロジーグループは、グループのリスクを適切に認識し、損失発生の未然防止のため、リスク管理規程を制定しており、この規程に則り、リスク管理・コンプライアンス委員会を設置し、リスク管理体制の整備を行っております。同委員会では、リスク管理方針の策定、リスク対策実施状況の確認を定期的に行うとともに、重大なリスクが顕在化したときには、損失の最小化を図るための適切な措置の検討、審議を行っております。
(1) 市場環境に関するリスクについて
① 情報サービス産業における経営環境の変化について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
情報サービス産業においては、顧客のIT投資が日本の経済情勢や景気動向の影響を受ける傾向にあります。テラテクノロジーグループでは各種情報収集による早期検知に加え、顧客との関係強化、継続的な新規顧客開拓を進めてまいりますが、日本経済が低迷、又は悪化する場合には、顧客のIT投資が減少する恐れがあり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
② 必要な技術の確保について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
情報サービス産業においては、技術革新のスピードが速いため、先進の技術とノウハウを保有し、かつ、それらを継続的に進化させていく必要があります。また、DXを推進するためには、顧客接点を高度化するシステム(SoE = Systems of Engagement)領域と従来からの企業内の業務システム(SoR = System of Records)領域の両方のバランスを取ることが求められ、要件変更を前提とした開発への対応ができるアジャイル開発の活用など新しい革新的なアプリケーション・アーキテクチャの習得によるスキルシフトが必要となります。
テラテクノロジーグループでは、常に新しい技術を利用したシステム構築に挑戦し、また、アジャイル開発など新しいアプリケーション・アーキテクチャを実際のプロジェクトを通じて活用しており、環境変化に迅速に対応できるよう技術者の採用・教育、業務環境の整備等を進めております。しかしながら、テラテクノロジーグループの想定を超える技術革新等による著しい環境変化等が生じた場合、当該変化に対応することができず、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 価格競争について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
情報サービス産業においては、アジア諸国企業の日本進出も進み、価格競争が生じる可能性があります。
テラテクノロジーグループでは生産性向上に取組みつつ、提案力、技術力、営業力等の強化により、付加価値を顧客に対して提供し、単純な価格競争を回避していきたいと考えております。またニアショア開発やオフショア開発体制も導入し、低価格競争への対応も図ってまいりますが、かかるテラテクノロジーグループの施策が奏功しなかった場合、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 競合について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの事業は、特段の許認可が必要ないことから新規参入は比較的容易であります。しかしながら一定規模以上のシステム開発を高い品質で実施するには、システムの開発実績と業務ノウハウの蓄積が不可欠であり、テラテクノロジーグループと同等のサービス提供を実現することは容易でないと考えております。新しい技術の習得や事業規模の拡大により、システム開発実績や業務ノウハウの蓄積を継続して進め、市場からの信頼を獲得し競争力の維持に努めてまいりますが、競合企業の出現により競争が激化することで、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤企業買収について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
企業買収が活性化する中で、テラテクノロジーグループが企業買収を実施、または被買収企業となることがあります。テラテクノロジーグループとしては専門家との連携を深めるとともに、企業価値の増大に努めてまいりますが、企業買収の相手先や内容によっては、テラテクノロジーグループとのシナジーの創出に時間を要し、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
(2) テラテクノロジーグループ事業に関するリスクについて
① 人材の確保、育成について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの提供するサービスは、人材、特に情報処理技術者の能力や資質に大きく依存しております。テラテクノロジーグループは人材こそが他社との差別化のキーであると位置付け、有能な技術者、業務ノウハウの保有者、管理者等の確保・育成に努めております。
具体的には、人材確保に関しては、新卒、即戦力である中途採用による技術者確保に努めております。人材育成に関しては、まず新卒採用者に対しては、IT基礎を学ぶ入社前研修を実施しております。入社後は、専任講師による技術者育成カリキュラムに基づいた集合研修を行い、配属後は各事業部において、OJTにより実務を通した研修を実施しております。また、若手・中堅社員に対しては、社内技術研修会の実施や社外研修への参加などを行い、技術力向上を図っております。そして、全社員に対して等級ごとに期待される役割・人物像を定義し、それに合わせた階層別研修やヒューマンスキル研修を実施することで、人間力、マネジメント力の育成を図っております。
テラテクノロジーグループでは、以上のような施策を実施することで、事業拡大に必要な人材の確保・育成に努めておりますが、かかる施策がテラテクノロジーグループの計画通り行えなかった場合、テラテクノロジーグループが受注した案件に対応し得る十分な体制を確保できなくなり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
② 外注に関するリスク
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループはシステム開発の業務の一部を、柔軟な人員確保のため、又は原価の低減を図るために協力会社(外注先)に委託しております。テラテクノロジーグループとして既存外注先との連携強化と外注先の継続的な開拓を進めるとともに、社員採用の強化により外注比率の適正化に努めてまいりますが、特定の外注先に依存しており何らかの理由により外注先からの供給が不安定になった場合や、コストの高騰や品質の低下により必要な技術者を適切に確保できない場合はテラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 売上原価について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの売上原価の大部分は、技術者に係る人件費・外注費で構成されております。
テラテクノロジーグループ社員の人件費は固定費であり、テラテクノロジーグループの受注量が急減して稼働率が低下した場合においても、それに応じて技術者に係る人件費が減少するわけではありません。テラテクノロジーグループは、顧客との長期的・安定的な取引関係を構築し、また事業内容や顧客の多様化を図ることで、外部環境の変化に左右されにくい収益構造の構築に努めておりますが、テラテクノロジーグループの受注量が急減した場合、テラテクノロジーグループの収益性が悪化する可能性があります。
また、業界全体で技術者不足が発生した場合、協力会社(外注先)から単価の値上げを求められる可能性があります。その場合、テラテクノロジーグループは販売単価の値上げを顧客に対して求めていく方針でありますが、当該値上げ分を顧客への販売単価に転嫁できなかった場合、テラテクノロジーグループの業績に影響を与える可能性があります。
④ 特定顧客への依存度について
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループの売上高は、上位2社(富士通株式会社及びTIS株式会社)の顧客売上比率が約4割と特定顧客への依存度が比較的高い状態となっております。特定顧客種向け売上高比率が高いことは、テラテクノロジーグループの強みであり、特徴でもありますが、特定顧客におけるIT投資行動の変化や経営変動、事業環境の急変、制度変更等によってテラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。テラテクノロジーグループとしては、最終顧客との直接取引を含む多様な分野の大手顧客との取引を拡大してまいります。
⑤ 開発工数の増加等を要因とする不採算案件の発生、及びサービスの不具合、瑕疵について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループでは、開発工数の増加等を要因とする不採算案件が発生する場合があります。また、納品・検収完了後において重大な不具合・瑕疵等が発見された場合には、テラテクノロジーグループに対する取引先の信頼を失う可能性があり、また不具合・瑕疵対応費用の発生や訴訟の発生等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。テラテクノロジーグループとしては、賠償責任保険へ加入するだけでなく、品質マネジメントシステム(ISO9001)を構築し継続的な改善を行うとともに、業務や研修を通じた継続的な技術力の強化、大規模プロジェクトの受注前審査とモニタリングの強化を通じて、開発工数増大の回避、不具合、瑕疵の防止、早期発見、解消に努めてまいります。
⑥ 安全衛生管理について
(顕在化可能性:中/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループでは、適正な労務管理に努めておりますが、システム開発においては、当初計画にない想定外の事象の発生により、品質や納期を守るため長時間労働が発生することがあります。テラテクノロジーグループでは、大規模プロジェクトの受注前審査や、各プロジェクトでの属人化の防止対策、管理部門による残業時間確認等、従業員の健康問題につながることのないようプロジェクト監視しておりますが、やむを得ずこのような事象が発生した場合、労働生産性の低下等によりテラテクノロジーグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3) その他のリスクについて
① 法的規制及びコンプライアンスに関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、様々な関係法令や規制の下で事業活動を展開しております。法令違反等が発生した場合、また新たな法規制が追加された場合等には、社会的信用の低下や取引先からの損害賠償請求等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。このためテラテクノロジーグループでは、コンプライアンス基本方針及び企業倫理コードに基づき、コンプライアンス体制を構築し、雇用形態にかかわらず全従業員への教育、法令遵守の徹底に取り組んでおります。またコンプライアンス規程に基づき、テラテクノロジーグループ全体のコンプライアンス上の重要な問題を審議し、防止策の推進、再発防止策の決定などを通じて浸透を図っております。特に、請負、情報サービス産業の重要課題である請負・派遣適正化については、「適正な請負業務の実施要領」「適正な派遣業務の実施要領」を定め、個別のリスク管理体制を構築し、適切な運用に努めております。これら法令遵守状況や法令改正については専門家と連携及びリスク管理・コンプライアンス委員会において定期的に確認しております。加えて内部通報制度の導入やハラスメント、コンプライアンスアンケートの実施により違法行為を早期に発見する仕組みを構築するとともに、法令遵守意識を高めております。万が一、法令違反等が発生した場合には公正かつ厳正な対処をいたします。
② 知的財産権の保護に関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
近年、情報サービス産業においては、自社技術保護のための特許申請が増加する傾向にあります。テラテクノロジーグループも自社技術保護、他社との差別化及び競争力のあるサービスを永続的に提供するため、知的財産権の取得・保護活動を行っていく方針であります。テラテクノロジーグループの知的財産権が第三者によって侵害された場合、テラテクノロジーグループは知的財産権の保護のため、かかる侵害者に対する訴訟及びその他防衛策を講じるなど、当該対応に経営資源を割くことを余儀なくされることになり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
また、テラテクノロジーグループでは、知的財産管理規程等を定め、専門家とも連携して第三者の知的財産権を侵害しないよう努めており、現時点において侵害はないものと認識しておりますが、テラテクノロジーグループがサービスを提供する上で第三者の知的財産権を侵害していることが発覚した場合、テラテクノロジーグループへの損害賠償請求、信用の低下により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
③ 個人情報・機密情報漏えいに関するリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、業務に関連して顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があります。テラテクノロジーグループでは、情報管理に関する全社的な取組みとして、情報セキュリティマネジメントシステムを構築し、内部情報管理規程をはじめとする諸規程を制定するとともに、社内教育等により、情報管理への意識向上の施策を実施しております。
テラテクノロジーグループにおいては、ICカードによる入室制限、個人情報・機密情報書類を格納したキャビネットの施錠管理、ファイルフォルダへのアクセス制限、外部記憶媒体への書き込み制限等を行い、情報漏えいの防止に努めております。テラテクノロジーグループ社員が顧客の事業場に常駐して作業を行う場合は、顧客の情報管理体制に従っております。また、個人情報につきましては、個人情報保護方針の公表、プライバシーマーク認証の取得等を行っております。
以上のような施策により、テラテクノロジーグループは個人情報・機密情報の漏えい防止に努めておりますが、万が一、個人情報・機密情報が外部に漏えいするような事態となった場合には、テラテクノロジーグループの信用失墜による売上の減少又は損害賠償による費用の発生等により、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
また、テラテクノロジーグループは業務の一部について外部委託を活用しておりますが、協力会社(外注先)も顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があるため、協力会社(外注先)に対しても誓約書の入手や研修の実施等、テラテクノロジーグループの役職員と同様の管理を実施しております。しかしながら、協力会社(外注先)による情報漏えいが発生した場合、それが協力会社(外注先)に起因するものであっても、テラテクノロジーグループの信用の失墜、損害賠償の請求等が発生する可能性があり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
④ 情報システムトラブルについて
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、社内のコンピュータシステムに関して、事業継続マネジメント(BCP)を運用することにより災害対策を講じておりますが、地震や火災などの災害、コンピュータ・ウイルス、電力供給の停止、通信障害、通信事業者に起因するサービスの長期にわたる中断や停止、現段階では予測不可能な事由によるシステムトラブルが生じた場合、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を与える可能性があります。
⑤ ハラスメントリスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループは、人材中心の業界であり、現場常駐型のプロジェクトもあるため、顧客との関係やプロジェクト内部の人間関係が見えづらい側面があります。ハラスメント防止教育、及び幹部社員への定期的な研修等によりハラスメントに対する意識の向上を図るとともに、年2回実施されるハラスメントアンケートや内部通報制度を通じて継続的にモニタリングを行い、ハラスメントの予防と早期発見に努めております。しかしながら、実際にハラスメントが発生した場合、労働意欲の低下や慰謝料の請求等が発生する可能性があり、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 風評リスクについて
(顕在化可能性:低/影響度:小/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーグループのサービスや役職員に対して根拠ない噂や悪意を持った評判等を流布された場合には、テラテクノロジーグループの社会的信用が低下し、テラテクノロジーグループの事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。テラテクノロジーグループでは、社内に向けては風通しのよい組織風土の醸成に努めるとともに、従業員満足度調査での定期観測、ハラスメント・コンプライアンスアンケート、内部通報制度を通じて兆候を察知するように努めております。
⑦ 大株主について
(顕在化可能性:低/影響度:中/顕在化の時期:特定時期なし)
テラテクノロジーの代表取締役である宮本一成は、自身の資産管理会社である(株)ネッツの所有する株式も含めて現時点で100%を保有、上場時点でも約50%を保有する大株主であります。何らかの事情により大株主である同氏の株式が急激に増減した場合、テラテクノロジー株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。
なお、同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針としております。
⑧ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について
(顕在化可能性:高/影響度:中/顕在化の時期:数年以内)
テラテクノロジーグループでは、テラテクノロジーグループの役員及び従業員等に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数(1,801,000株)に対する潜在株式数(171,000株)の割合は9.5%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、テラテクノロジーの株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
Copyright (c) 2014 かぶれん. All Rights Reserved. プライバシーポリシー