テクノクオーツ(5217)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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テクノクオーツ(5217)の株価チャート テクノクオーツ(5217)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

テクノクオーツグループは、テクノクオーツと親会社及びテクノクオーツの子会社3社で構成されております。

テクノクオーツは半導体用石英製品等の製造・仕入・販売を主な事業内容としており、親会社であるジーエルサイエンス株式会社へ製品の一部を供給しております。

テクノクオーツの親会社であるジーエルサイエンス株式会社は、クロマトグラフの装置・消耗品等の製造・販売を主な事業内容としております。

テクノクオーツの子会社は全て100%出資であり現地法人2社と国内1社となります。主な事業内容として杭州泰谷諾石英有限公司(中国浙江省)は、製品の製造・販売を行い、GL TECHNO America,Inc.(アメリカ カリフォルニア州)は、製品の販売を行い、アイシンテック株式会社(福島県喜多方市)は、原材料の加工を行っております。

なお、セグメントとの関連につきましては、半導体製造関連が大半を占めておりますので、記載を省略しております。

事業の系統図は次のとおりであります。

 

 

 



有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

   本文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、テクノクオーツグループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

テクノクオーツは親会社であるジーエルサイエンス株式会社の連結対象子会社として創立以来経営の基本理念を共有しております。

親会社は1968年の創立の際に、会社はどのような思想を持ち、実践していくかという、経営に対する姿勢、理念を「創立の根本精神及経営理念」に掲げました。

その中で創立の目的は、「同一の思想を持ち、信頼し合う事のできる人間が集まって、何かの仕事を通して、経済的無から、一つの理想体(理想企業体)を造り上げる事への挑戦」と謳っております。

この親会社の「創立の根本精神及経営理念」により、テクノクオーツも「社会に対し社会性を充分発揮してその存在価値を高め、社員個々の幸福を勝ち取り、企業の維持、発展をならしめること」を基本理念として活動しております。そして、その結果得られた利益を株主、社員、社会に公平に分配し、また、一部を社内留保して、会社の事業内容を充実させ、発展させることが、最大の社会性を意味すると考えております。

この基本理念を実現していくために、テクノクオーツでは創立以来毎期、経営計画の全容を社員に発表してまいりました。このようなオープンな経営姿勢に対する社員個々の意識の高まりが、互いの信頼感を強くし、個々の能力を十分に活かすことで、計画達成という一つの目的に邁進することができたと確信しております。

このように、「道は一つ、共に進もう」というテクノクオーツのスローガンに沿った経営こそが躍進の原動力であり、今後も成長の糧としてまいります。

 

(2) 目標とする経営指標

テクノクオーツグループは、経営ビジョンを実現するため中期経営計画を策定しております。前中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の経営目標と実績は、次のとおりであります。 

テクノクオーツは、2024年10月1日付でテクノクオーツ株式会社と共同持株会社設立による経営統合を行う予定であります。

新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)の経営目標は2024年9月を目途に開示する予定であります。

 

前中期経営計画(2022年3月期~2024年3月期)の経営目標と実績(連結)

項 目

第46期

(2022年3月期)

第47期

(2023年3月期)

第48期

(2024年3月期)

計画

実績

計画

実績

計画

実績

売上高(百万円)

13,100

15,820

17,000

20,063

19,000

17,065

営業利益(百万円)

2,460

3,164

3,220

4,068

3,590

3,615

営業利益率(%)

18.8

20.0

18.9

20.3

18.9

21.2

 

 

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略及び優先的に対処すべき課題

2024年度のわが国経済は、新型コロナウイルスの影響が収まり、経済活動が正常化していく中で、好調な企業業績に裏付けられた所得改善や投資拡大が見込まれ、引き続き緩やかな回復が期待されております。反面、不安定な国際情勢を背景に世界的な食糧・エネルギー価格の高騰やマイナス金利政策解除等の金融政策による影響など、景気の先行きが不透明な状況となっており、今後を注視していく必要があります。

 

一方、半導体業界におきましては、世界的なリモートワークの広がりやAI半導体需要の拡大、5G通信や自動運転の本格化等でデータ量の更なる増加が見込まれることから、今後も半導体不足が想定され、中長期的に半導体需要拡大のトレンドは継続していくものと予想されます。

 

このような中で、テクノクオーツと親会社のジーエルサイエンス株式会社は、2024年5月10日付けで共同持株会社設立(共同株式移転)に関する経営統合契約書を締結しました。

  本経営統合により、創業来、「社会に対し社会性を充分発揮してその存在価値を高め、社員個々の幸福を勝ち取り、企業の維持、発展をならしめること」を共通の基本理念として活動してきた両社が、グループ全体として持続的な成長を図り、企業価値の向上及び各利害関係者へのより一層の貢献を果たすことができると考えております。

 

テクノクオーツグループの受注環境は、市況回復を見据えた各メーカーの先行的な設備投資が前向きな結果となって表れてきており、今年度後半には回復基調に繋がることが期待されております。また、世界各地域で半導体に対する政府補助を伴う計画が進められるなど、今後とも半導体市場は底堅い潜在需要を背景に着実な拡大が見込まれており、テクノクオーツは今後の中長期的な受注拡大の見通しは変えておりません。

このような状況下、テクノクオーツグループが今後とも取り組むべき中長期的な成長戦略と課題を以下に示します。

 

①生産能力増強

・国内における増産体制構築のための設備投資を順次進めてまいります。

品質管理の高度化を進めるとともに、社外パートナー、外注先等との連携強化を通じて、生産能力の向上を目指します。

 

②営業力強化

・お取引先との関係強化を図るとともに、高付加価値製品の開発と拡張を行い、石英・シリコン製品の量産品のマーケット拡大を目指します。

・シリコン製品の開発品、量産品の更なる売り込みを強化するとともに、火加工製品等、高難易度製品の拡大を図ります。

 

③業務効率化

業務フロー、作業手順等の見直しを進め、業務自動化・効率化等のDXを推進します。

テレワーク、会議システム等、効率化に資するシステムツールの更なる活用を図ります。

 

④経営基盤強化

サステナビリティ強化に資する各種対応を進めるとともに、コーポレート・ガバナンス強化への対応を行います。

財務指標や株価を意識した経営を行い、IR機能強化、リスクマネジメント強化を図ります。

・経営統合を通して、各分野でのノウハウを共有し経営強化を図ります。

 

⑤人材育成

各種研修の充実、業務マニュアルの作成推進、人事ローテーションの活発化等により、優秀な人材の育成に努めます。

経営統合を通して、グループ内の人材交流を活発化させ、従業員の意識や能力向上に努めます。


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、テクノクオーツグループが判断したものでありますが、テクノクオーツグループに関する全てのリスクを網羅したものではありません。

 

(1) 主要市場の政治及び経済状況が業績に与える影響について

 

テクノクオーツグループが事業活動を行う主要な市場である日本、アジア、北米の国及び地域の政治・経済の動向が、テクノクオーツグループの取扱製品の需給バランスに変動をもたらす可能性があります。政治・経済の動向により、取扱製品の需給バランスに変化が生じた場合には、販売価格や仕入価格を通じて、テクノクオーツグループの業績に影響を与える可能性があります。

 

(2) 特定の販売先への依存度が高いことについて

 

テクノクオーツグループの主な販売先は半導体製造装置メーカー、デバイスメーカー、理化学機器メーカーですが、そのうち米国Applied Materials, Inc.に対する依存度が高くなっており、同社の経営状態や、需給動向の著しい変化により、業績に影響を及ぼす可能性があります。同社への販売実績及び総販売実績額に対する割合は次のとおりであります。

 

 

第46期

(自 2021年4月1日

第47期

(自 2022年4月1日

第48期

(自 2023年4月1日

  至 2022年3月31日)

  至 2023年3月31日)

  至 2024年3月31日)

販売先名

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

Applied Materials, Inc.

5,819,786

36.8

6,203,904

30.9

5,201,197

30.5

 

 

特定の販売先への依存度が過度に高まらないように、テクノクオーツグループ独自の製品開発を進め、市場における競争力を高めて行くとともに、これまで以上に販路拡大に注力すること等を通じて、販売先の拡大に繋げてまいります。

 

(3) 特定の仕入先への依存度が高いことについて

 

テクノクオーツグループの主要な原材料は、石英インゴットであります。その主な仕入先は米国Momentive Performance Materials Quartz, Inc.であり、同社からの供給の逼迫や遅延、または著しい価格上昇等が生じた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。同社からの仕入実績及び総仕入実績額に対する割合は次のとおりであります。 

 

 

第46期

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

第47期

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

第48期

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

仕入先名

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

Momentive Performance
Materials Quartz, Inc. 

1,662,599

25.6

3,147,962

29.5

2,390,365

33.6

 

 

特定の仕入先への依存度が過度に高まらないように、既存の材料メーカーとのコンタクトをこれまで以上に緊密に行うとともに、新規の材料メーカーの発掘にも注力すること等を通じて、仕入先の拡大に繋げてまいります。

 

(4) 為替変動が業績に与える影響について

 

テクノクオーツグループの材料仕入及び製品売上は、米ドルを中心とする外貨建てで行っているものが多く、テクノクオーツグループの業績及び財務状況は、為替変動の影響を受けます。こうした為替変動のリスクを軽減するために、為替予約等によるリスクヘッジを行う場合もあります。

また、テクノクオーツグループは在外子会社の現地通貨ベースの業績を円換算して作成した連結財務諸表をもって業績及び
財政状態を表示しておりますので、各通貨の円に対する為替レートの変動がテクノクオーツグループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

 

(5) 資材調達が業績に与える影響について

 

テクノクオーツグループは、生産活動にあたり、資材、部品その他サービス等の供給を適宜に調達しておりますが、急激な環境の変化等により供給が逼迫し、原材料価格が高騰したり、一時的に確保が困難となる可能性があります。

その場合、テクノクオーツグループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 自然災害や事故等が業績に与える影響について

 

テクノクオーツグループは、地震等の自然災害や火災等の事故発生に対し、防災対策や設備点検等を実施しております。しかし、万一大規模な災害・事故が生じた場合、または、それらの災害に起因して電力供給等の社会的インフラの整備状況に問題が生じた場合、テクノクオーツグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、感染症への対応については、各拠点と連携し、社員の感染予防対策の実施及び感染状況に関する情報収集と対策実施を行っております。

 

(7) 情報システム・情報セキュリティが業績に与える影響について

テクノクオーツグループは、事業活動における顧客情報や個人情報などの多くの機密情報を保有しております。情報システム運営上の安全性確保やセキュリティ対策、社員教育やIT投資を継続的に実施しておりますが、想定を超えるサイバー攻撃や予期せぬ不正利用などにより、重要情報や個人情報等の漏洩、または事業活動停止などの被害が発生した場合、テクノクオーツグループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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