天龍製鋸の企業集団は、天龍製鋸、連結子会社6社及び非連結子会社2社で構成されており、鋸・刃物類の製造、加工及び販売を主な事業内容としております。事業に係わる位置づけは次のとおりであります。
(1) 生産体制…国内においては、天龍製鋸が生産し、海外においては、天龍製鋸(中国)有限公司、TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.及び天龍製鋸(大連)有限公司が生産しております。
(2) 販売体制…天龍製鋸では、国内及び海外に販売しております。
天龍製鋸(中国)有限公司では、中国市場を中心に販売しております。
TENRYU AMERICA, INC.では、米国市場を中心に販売しております。
TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.では、タイ市場を中心に販売しております。
TENRYU EUROPE GMBHでは、欧州市場を中心に販売しております。
TENRYU SAW INDIA PRIVATE LIMITEDでは、インド市場を中心に販売しております。
TENRYU SAW DE MEXICO, S.A. DE C.V.では、メキシコ市場を中心に販売しております。
天龍製鋸(大連)有限公司では、中国市場を中心に販売しております。
事業の系統図は次のとおりであります。
(注) 龍蓮工具(大連)有限公司は、2025年2月7日開催の取締役会で解散が決議され、清算手続中です。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において天龍製鋸グループが判断したものであります。
天龍製鋸グループは、日本の機械鋸産業界のパイオニアとして、1913年の設立以来、一貫した生産を行う鋸刃専門メーカーであり、国内はもとより広く海外のマーケットに事業を展開してきました。また、社是である「誠実と和」を以って全社一丸となり、経営理念である「感謝の心をもって、従業員の幸せと株主の幸せを追求し、社会の幸せに結びつけます」の精神のもと総力を結集し、社業発展に邁進しております。
天龍製鋸グループは、メーカーとして引き続き最適・最良の製品・サービスを開発・製造・提供することに努め顧客の満足と信頼を獲得するとともに、就業環境の整備を図り従業員の自己啓発を高め多様化する市場環境に順応できる企業体質の向上や地域社会の発展に貢献し魅力ある企業に発展させることを経営方針としております。
天龍製鋸グループは、2024年5月14日の取締役会において、「中期経営計画(2024年度~2026年度)」を決議しました。その主な内容については、下記の「(3)経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」において記載しております。
ウクライナ情勢や中東の地政学的緊張の高まり、中国経済の減速懸念などにより、依然として予断を許さない状況が続くと見込まれます。
このような状況下、2024年度は、天龍製鋸の新中期経営計画(2024年度~2026年度)初年度となり、以下の重点戦略4項目の達成を目指してまいります。
①環境負荷の低減に寄与する新製品の開発及び既存技術の向上を追求します。
a.チップソーの刃先の厚さを薄くすることにより歩留まりの向上及び切断時の電力使用量の削減に繋げられたが、さらなる生産技術の向上を図り環境負荷低減製品の開発を継続する。
b.環境に配慮した原材料の見直しや梱包・副資材の脱プラ・エコ化を一層推進する。
②CO2排出削減を図るため新規設備投資を実施し、脱炭素生産の確立を目指します。
a.設備の非化石エネルギーへの転換によりCO2排出量を削減する。
b.主力製品への設備投資を積極的に行い自動化・省電力化を推進する。
③グローバル市場に対応する販売・技術サポート体制を強化し、環境に配慮した製品及び高付加価値製品の拡販を図ります。
a.営業業務におけるDX化を推進し業務効率の向上を図る。
b.販売・製造・開発の情報共有化を一層強化し市場ニーズにタイムリーに対応する。
④人的資本経営、ウェルビーイング経営を実現するために、ハード・ソフト両面から就業環境の整備や健康増進策を実施します。
a.本社事務棟の建替えや老朽化施設の躯体・設備の点検、補修、交換を行う。
b.階層別及び職位別研修の開催など研修体系・体制の構築をさらに図る。
c.各部門にて業務フローの見直しを行い、IT化の推進により業務効率の向上を図る。
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
天龍製鋸グループは、安定した営業利益の確保が健全な経営基盤を堅持するために最も重要であるという認識から、従来より「売上高営業利益率」を経営指標としております。また、今般、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け「ROE」、「PBR」を経営指標に追加しました。
新中期経営計画(2024年度~2026年度)の初年度である2024年度の目標は、以下のとおりです。
・売上高営業利益率:12.5%
・ROE(自己資本利益率):3.8%
・PBR(株価純資産倍率):0.49倍
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において天龍製鋸グループが判断したものであります。
(1) 為替相場の変動によるリスク
天龍製鋸グループは、グローバルな事業拡大に伴い、ドル・ユーロ・元など円以外の取引通貨が増えております。これらの通貨の為替相場の変動は売上高や利益等の損益に影響を与えます。また、海外における資産や負債の価値は、財務諸表上で日本円に換算されるため、為替相場の変動の結果、換算差による影響が生じます。従って為替相場の変動は、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(2) 価格競争のリスク
天龍製鋸グループは、グローバルに事業活動を展開しておりますが、近年ますます価格による差別化が競争優位を確保する主たる要因になっており、日本、中国、アジア及び欧米等で競合する同業者との価格競争は熾烈を極めております。天龍製鋸グループでは、こうした価格競争に対して、継続的なコストダウンや収益性の向上に努めておりますが、市場からの価格引き下げの圧力は強まる一方であり、そのうえ原材料・エネルギー価格や労務費も高騰している状況です。こうした価格動向が天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(3) 海外進出に内在するリスク
天龍製鋸グループの事業活動は、国内はもとより、広く海外のマーケットに展開しております。こうした海外市場への事業進出には、以下に掲げるようなリスクが内在しており、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
① 進出先における予期しない法律又は規制の変更
② 進出先における政治体制の変化
③ 進出先における経済環境の変化
④ 進出先における人材の採用と確保
⑤ 進出先における伝染病の蔓延等による事業活動停止等の可能性
⑥ テロ、戦争その他の要因による社会的混乱
(4) 自然災害等のリスク
天龍製鋸グループによるコントロールが不可能な地震等の自然災害、火災等の事故、国内外のテロ等の事由によって、天龍製鋸グループの生産拠点及び設備等が大きな損害を被ったり、国内外の物流が停滞した場合、天龍製鋸グループの操業が中断し、生産及び出荷が遅延することにより、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(5) OEM顧客への依存リスク
天龍製鋸グループは、住宅資材用チップソー等を中心にOEM顧客へ販売しております。OEM製品の売上は、その顧客企業の経営成績や財政状態、事業戦略などにより大きな影響を受けます。また、OEM顧客からの価格引き下げの要請や調達方針の変化等は、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(6) 感染症のリスク
天龍製鋸グループは、新型コロナウイルス等の感染症に対して、従業員・家族・関係者の生命と安全の確保を最優先にしながら、事業損失の最小化に努めております。しかし、従業員の感染が多数及び深刻化した場合には、ロックダウン等による操業の一時停止やサプライチェーンの混乱、顧客企業の事業活動の停止や縮小による売上等の減少により、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(7) 人材の確保のリスク
天龍製鋸グループは、持続的に事業を発展させるため、生産、営業、開発、財務等それぞれの分野で、専門知識に精通した人材やマネジメント能力に優れた人材を確保し、育成していくことが必要となります。また、グローバルに事業活動を展開していくうえで、国内外を結ぶ語学や情報に精通した人材を確保・育成する必要もあります。これらの人材の確保・育成ができない場合には、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(8) 情報システムのリスク
天龍製鋸グループは、セキュリティ対策や情報管理を徹底しておりますが、それらを凌駕するコンピュータウイルスやサイバー攻撃等によりシステム運営上の支障の発生、重要情報・顧客情報等の漏洩、データの破壊・改ざん等が発生した場合には、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(9) 品質のリスク
天龍製鋸グループは、品質管理基準に基づき生産活動を行い、常に品質の維持・向上に努めておりますが、予期せぬ原材料や設計・製造等に起因する不具合が発生した場合には、賠償責任を負うことで多額の費用が発生し、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(10) 原材料調達のリスク
天龍製鋸グループは、原材料等を複数の外部供給先から購入しておりますが、これらの調達において、供給先の操業停止又は供給能力の制約などにより、必要な原材料の調達ができなくなった場合、もしくは原材料価格の高騰により生産コストが上昇した場合には、天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
(11) 技術革新のリスク
切断技術の進歩や変化により、既存の製品やサービスが陳腐化してしまう可能性があります。こうした技術革新の動向が天龍製鋸グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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