モリテックスチール(5986)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


モリテックスチール(5986)の株価チャート モリテックスチール(5986)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3 【事業の内容】モリテックスチールグループは、モリテックスチール及び子会社9社で構成され、事業部門として、特殊帯鋼(みがき特殊帯鋼、熱間圧延鋼帯、ステンレス鋼帯)、普通鋼等を主とした鋼材の販売をする商事部門と、特殊帯鋼を主原料とした焼入鋼帯(ベーナイト鋼帯を含む。)を製造販売する焼入鋼帯部門及び鈑金加工品(コードリール、ゼンマイを含む。)を製造販売する鈑金加工品部門とがあり、需要分野はいずれも耐久消費財で広汎にわたっております。連結子会社としては、ジュタワン・モリテック(タイランド)株式会社(モリテックスチールの貿易業務のうち、タイ国内向けの鋼材輸出の販売代理業務、タイ国内向けの鋼材加工販売、及び家電、農業機械、自動車用の各部品の製造販売)、上海摩立特克鋼鉄商貿有限公司(モリテックスチールの貿易業務のうち、中国国内向けの鋼材輸出の販売代理業務、中国国内向けの鋼材加工販売)、モリテックスチール(ベトナム)会社(モリテックスチールの貿易業務のうち、ベトナム国内向けの鋼材輸出の販売代理業務、ベトナム国内向けの鋼材加工販売)、モリテックスチールインドネシア株式会社(モリテックスチールの貿易業務のうち、インドネシア国内向けの鋼材輸出の販売代理業務、インドネシア国内向けの鋼材加工販売)、モリテックスチールメキシコ株式会社(モリテックスチールの貿易業務のうち、メキシコ国内向けの鋼材輸出の販売代理業務、メキシコ国内向けの鋼材加工販売、及び自動車用の各部品の製造販売)、日輪鋼業株式会社(日本国内外向けの鋼材加工販売)、中川産業株式会社(普通鋼、ステンレス鋼、非鉄、その他一般鋼材、鉄鋼二次製品などの加工販売)、株式会社サンド(金属の二次加工)の8社があります。 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)非連結子会社1社については、重要性が乏しいため記載を省略しております。

有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針モリテックスチールグループは、「人を大切にして、共に成長する会社つくり」という経営方針のもと、透明で公正な企業活動を通じて販売力の強化、システム(仕組み)の再構築を推進しております。モリテックスチールは、特殊帯鋼の専門商社や各種産業機械向けの機能部品メーカーとして、価値提案型企業を目指しております。多様化するニーズに的確に対応し、環境にも配慮した独自性の高い商品、製品を提供することにより、信頼される企業として社会・経済の発展に寄与してまいります。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 わが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に緩やかな回復が期待される一方、海外景気の減速、原材料・エネルギー価格の高騰、為替変動、地政学リスクなど、不透明な状況が継続しております。加えて、特にモリテックスチールの主要顧客である自動車産業は100年に一度の大変革期を迎えており、電動化・電子化の進展により、内燃機関(ICE)関連部品の需要は中長期的に減少する見通しであり、モリテックスチールの売上構成に直接的な影響を及ぼす可能性があります。 モリテックスチールグループにおいても、自動車向け売上の割合が高く、特にモリテックスチール単体では売上の約7割がICE関連部品であることから、将来的にICE関連部品の需要減少が進んだ場合、モリテックスチール単体の売上が3割程度減少するリスクを認識しております。また、熟練技能者の高齢化や在庫管理の属人化など、内部的な生産性向上に向けた構造的課題も存在しております。 このような環境のもと、モリテックスチールは以下の課題に重点的に取り組んでまいります。 ① 収益力の改善 鋼材価格・電力費等の上昇分の価格転嫁が途上であり、収益性の改善が喫緊の課題となっております。高付加価値製品の拡販、原価低減活動、在庫回転期間の短縮等により、売上高利益率の改善を図ります。 ② 事業ポートフォリオの転換 ICE依存からの脱却に向け、EV関連部品、非鉄加工、精密加工など重点6分野への事業展開を加速し、売上構成の転換を進めます。 ③ 市場での競争力強化 焼入鋼帯・ベーナイト・ゼンマイの拡販、既存顧客深耕、新規顧客開拓を進め、売上の拡大を図ります。 ④ 人的資本の強化 経営戦略の実行に不可欠な人材として、豊富な商品知識を有し市場で活躍できる人材、電気工学のリテラシーを有し新製品開発に貢献できる人材の育成・採用を進めます。 ⑤ サステナビリティ経営の推進 気候変動対応、人権尊重、コンプライアンス強化等のESG課題に取り組み、企業価値向上を図ります。 なお、自動車産業におけるBEV(バッテリー式電気自動車)化の進展については一部で鈍化が見られるものの、中長期的には電動化の方向性に変化はなく、モリテックスチールの主要顧客領域においても構造転換が継続すると見込まれます。モリテックスチールは、重点6分野及びEV関連事業への経営資源配分を強化し、ICE関連売上の減少リスクに対応してまいります。 モリテックスチールの経営戦略は以下のとおりであります。 モリテックスチールは、ICE関連部品への依存度を段階的に低減しつつ、①高付加価値製品の拡販、②重点6分野(グローブ加工、精密加工、非鉄加工、絞り加工、板鍛造加工、接合加工)への展開、③EV関連事業の強化、④DXによる在庫削減を成長ドライバーとする事業ポートフォリオへの転換を進め、ROE8%の達成を目指しております。 ① 高付加価値製品の拡販 焼入鋼帯、ベーナイト、ゼンマイ等の高付加価値品目の販売強化により、収益性の向上を図ります。これらの高付加価値製品については、既存顧客の深耕および新規顧客開拓を通じ、4年間で売上規模を6倍程度に拡大することを目標としています。 ② 重点6分野への展開 グローブ加工、精密加工、非鉄加工、絞り加工、板鍛造加工、接合加工の6分野において、2027年3月から順次市場投入を進め、事業構造の転換を図ります。重点6分野は、モリテックスチールの既存技術(焼入鋼帯・精密加工・非鉄加工)との親和性が高く、かつEV化・自動化の進展により市場拡大が見込まれる領域であり、モリテックスチールの競争優位性を発揮しやすい分野として選定しております。 ③ EV関連事業の強化 EV充電器の普通充電器、DC充電器、機械式駐車設備向け製品等の開発を進め、2030年に向けた市場拡大に対応します。 ④ DXによる在庫削減 生産基幹システムフル活用による生産計画・進捗管理の精緻化により、2030年3月までに在庫回転期間を20%短縮することを目標とします。 なお、モリテックスチールは中期経営計画(2027年3月期~2030年3月期)において、2030年3月期に営業利益18億円、ROE8%の達成を経営目標としております。この目標は、高付加価値製品の拡販、重点6分野の事業化、EV関連事業の強化、DXによる在庫回転期間20%短縮を成長ドライバーとし、事業ポートフォリオの転換と収益性向上を図ることで実現を目指すものです。また、2030年3月期の営業利益18億円の内訳として、モリテックスチール単体10億円、国内グループ会社4億円、海外グループ会社4億円を計画しております。 (3) 目標とする経営指標モリテックスチールグループは、経営指標として資本に対する収益性である自己資本利益率(ROE)8%を目標に収益力の向上に取り組んでまいります。 (4) 経営戦略と人的資本の関係モリテックスチールは、経営戦略の実現において人的資本が最も重要な経営資源であると認識しております。特に以下の領域において、人的資本戦略と経営戦略は密接に連動しております。これらの人的資本戦略により、ICE関連売上の減少影響を重点6分野・EV関連事業の拡大で吸収し、中期的にROE8%の達成と事業ポートフォリオの転換を図ります。① 高付加価値製品・新製品開発電気工学のリテラシーを有する技術者、商品知識に優れた営業人材の育成が不可欠であり、リスキリングを積極的に進めます。これにより、重点6分野の売上構成比引き上げと新製品開発リードタイム短縮を図ります。② 市場展開豊富な商品知識と市場で活躍できる交渉力・提案力を持った営業人材の育成により、市場での競争力を強化します。③ 重点6分野の事業化EV及び電動化領域の知識と非鉄加工の専門技術を持つ人材の育成、技能伝承により、技術基盤を強化します。④ DX推進生産管理・データ分析等の生産管理・デジタルスキルを持つ人材の育成により、在庫削減・生産性向上を実現します。⑤ サステナビリティ推進人権方針・DEI方針・キャリアマネジメント方針に基づき、多様性の確保、働きやすい職場環境の整備を進め、持続的成長を支える組織基盤を構築します。

事業等のリスク

3 【事業等のリスク】モリテックスチールグループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は当連結会計年度末現在においてモリテックスチールが判断したものであります。(1) 自動車関連業界への売上依存についてモリテックスチールグループの売上は自動車関連向けが高い比率を占めており、特にモリテックスチール単体では内燃機関(ICE)関連部品が約7割を占めるため、電動化の進展により将来的に3割以上の売上減少リスクがあります。モリテックスチールは、ICE関連売上の減少リスクに対して、重点6分野及びEV関連事業への投資・人材シフトを通じて売上構成の転換を進めています。なお、BEV(バッテリー式電気自動車)化の進展は一部で鈍化が見られるものの、中長期的には電動化の方向性に変化はなく、モリテックスチールの主要顧客領域における構造転換は継続すると見込まれます。モリテックスチールは、重点6分野及びEV関連事業への投資・人材シフトを通じて、ICE関連売上の減少リスクに対応してまいります。 (2) 鋼材の仕入先についてモリテックスチールグループは、主として、日本製鉄株式会社の販売代理店である日鉄物産株式会社より多くの鋼材を仕入れており、仕入高に占める割合が高くなっております。今後の供給体制に変化が生じた場合、モリテックスチールグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 固定資産の減損に関するリスクモリテックスチールグループは、多額の固定資産を所有しており、固定資産の減損に係る会計基準の対象となる資産グループについて、経営環境の変化などにより資産グループから得られる将来キャッシュ・フローの見込額が減少、あるいは、資産グループの時価の著しい下落等の要因により、固定資産の減損処理が必要となった場合、モリテックスチールグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 為替相場の変動についてモリテックスチールグループは、海外における事業展開や輸出入取引等で外貨建て決済を行っております。また、効率的な資金運用の観点から、海外子会社間で貸付も行っております。為替予約等により為替相場の変動リスクを軽減するよう努めておりますが、急激な為替変動があった場合、モリテックスチールグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 有利子負債への依存度についてモリテックスチールグループは、運転資金に必要な資金を主に金融機関からの借入で調達しており、2026年3月期末の総資産額に占める有利子負債比率は15.1%となっております。現状は借り換えを含め順調に資金調達がなされておりますが、財務体質の悪化や、借入金利の上昇により支払利息が増加した場合には、モリテックスチールグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。



※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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