AIメカテック(6227)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】AIメカテックグループは、AIメカテックと連結子会社1社及び関連会社1社で構成されており、フラットパネルディスプレイ(FPD)・光学系デバイス(※1)製造装置や半導体パッケージ製造装置の開発・製造・販売及びアフターサービスを行っております。(※1)光学系デバイス:ウェーブガイド等、光を利用して情報を伝達・処理する機能を持つ部品・装置の総称です。 AIメカテックグループの事業におけるAIメカテック及び関係会社の位置付けは、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (半導体関連事業)半導体パッケージ(※1)製造過程に用いられる、はんだボールマウンタ装置、ウエハレベルパッケージ向けテンポラリーボンダー装置・デボンダー装置(WLP向けTB/DB)や、半導体回路形成過程に用いられるUV装置とエッチング・アッシング装置等の開発・製造・販売及びアフターサービスを行っております。(※1)半導体パッケージ:ICチップに電源を供給、衝撃・湿気・ほこり等外部環境から保護、及びICチップの放熱等を行うものであり、ICチップの能力を最大限に引き出す役割を果たしています。1.はんだボールマウンタ装置ボール搭載技術とリペア技術を応用し、高歩留まりの量産設備を提供しております。今後更なる高機能・小型化・薄型化が要求される半導体関連の応用設備であります。2.WLP向けTB/DB半導体ウエハを、ガラスキャリアに貼り合わせ分離する技術を応用し、ウエハ研磨・薄板化加工過程に必要な装置を提供しております。今後、更なる高機能・薄型化・積層化が要求される先端半導体パッケージ製造関連の応用設備であります。3.UV装置とエッチング・アッシング装置UV装置は、UV照射技術を応用し、回路形成に必要なレジストを硬化(安定化)する装置です。また、エッチング・アッシング装置は、プラズマ技術を応用し、ウエハの溝加工(エッチング処理)による回路形成、レジストの除去(アッシング処理)をする装置です。いずれも、パワー半導体関連の応用設備であります。 (主な関係会社)AIメカテック、南京新創機電科技有限公司 (IJPソリューション事業)IJP(インクジェット・プリンティング)応用分野、NIP(ナノインプリント)応用分野、フィルム応用分野の研究開発成果を製品に展開し、先端のプロセスと設備を提案しております。1.IJP応用分野マイクロディスプレイ等次世代ディスプレイ量産化向けを始め、IJP技術を応用したプロセスと設備の提案を行っております。IJP技術は、微小な液滴を対象物に非接触でダイレクトに塗布、印刷する技術で、液晶ディスプレイ(LCD)に代わる有機ELディスプレイ(OLED)や量子ドットディスプレイ(QD)、マイクロディスプレイ(OLEDoS、μLEDoS)等次世代プレミアム・ディスプレイの製造に用いられるほか、必要な量を必要な場所に塗布できることからローコスト・プロセスの実現に繋がる等様々な分野での利用が期待されています。2.NIP応用分野スマートグラス等次世代コミュニケーションツール量産化向けを始め、NIP技術を応用したプロセスと設備の提案を行っております。NIP技術は、様々な基板上に塗布した樹脂膜に凸凹構造をもった型をプレスし、ナノメートルレベルの微細パターンを転写する技術で、有機ELディスプレイ上の膜形成、スマートグラス用ウェーブガイド(※1)形成等、多様な用途での利用が期待されています。(※1)ウェーブガイド:現実世界に融合するデジタル映像の視認を可能にする導光板の構造です。3.フィルム応用分野フレキシブルデバイス(※1)やデジタルサイネージ(※2)に向けたプロセスと設備の提案を行っております。(※1)フレキシブルデバイス:薄くて柔軟性のある新たな素材を用いたエレクトロニクス製品の総称です。(※2)デジタルサイネージ:ディスプレイ等の電子的な表示機器を用いて情報発信するメディアの総称です。 (主な関係会社)AIメカテック、ナノリソティックス株式会社 (LCD事業)テレビやスマートフォン等の液晶ディスプレイパネル生産工程で使われるシール塗布装置、液晶滴下装置、真空貼合せ装置等の開発・製造・販売及びアフターサービスを行っております。1.シール塗布装置細線塗布技術を応用し、対象となる基板上にシール剤(接着剤)を高速・高精度に塗布する装置であります。2.液晶滴下装置微量IJP塗布技術を応用し、液晶剤をパネルに高精度に塗布する装置であります。3.真空貼合せ装置高精度貼合せ技術を応用し、真空中で2枚のガラス基板の間に液晶を封じ込めるための装置であります。 (主な関係会社)AIメカテック、南京新創機電科技有限公司 事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)南京新創機電科技有限公司は連結子会社であり、ナノリソティックス株式会社は持分法適用関連会社であります。
有価証券報告書(2026年6月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、AIメカテックグループが判断したものであります。 (1)経営方針・経営戦略等①企業理念「先進・革新技術で未来を創造」Create the Next by Advanced and Innovative technologies先進・革新技術により、人々がより便利に、より豊かに生活する社会の実現に貢献いたします。 ②目標AIメカテックグループは、「先進・革新技術で未来を創造」という企業理念のもと、以下の姿を目指してまいります。・お客様に、確かなソリューション提供力を評価・支持され、新たな取り組みにあたり、常に1番に声がかかる会社・半導体、光学デバイス分野におけるグローバルニッチトップの会社・従業員がプライドを持って能動的に働き、自らの成長、仲間の成長を実感できる会社・人々の生活を、より安全・安心・便利で豊かにすることで、社会に貢献し続ける会社 ③経営方針(a) お客様の要望を迅速に具体化し、他に先んじて高品質な製品を提供する、不断のモノづくり力強化(b) 半導体・光学系デバイス分野の技術革新を捉え、お客様や事業パートナーとともに、AIメカテックコア技術を活かし、社会に求められる新たな用途、事業領域を開拓(c) きめ細かなLCS(ライフサイクルサポート)活動によるお客様の満足度向上 ④経営戦略AIメカテックグループは、上記の経営方針のもと、デジタル化社会への移行を支える半導体やFPD・光学系デバイスの製造に不可欠な高品質の製品・サービスをお客様にお届けすべく、時代の先を見据えた事業展開を考え、お客様のニーズ具現化に最も適した材料・装置・プロセスを一体不可分なソリューションとして提供し、それを梃子にお客様の新たな取り組みに参画し続けることで、新たな市場創出や他社との差別化に取り組んでまいります。具体的には、半導体関連分野では、強みのあるAI用先端半導体パッケージ製造装置において、フラッグシップ企業との取引実績や事業パートナーとの協働を梃子に、装置ラインアップ拡充、新製品の開発・投入による市場開拓、FPD・光学系デバイス分野では、AIメカテックのデファクトスタンダード技術を梃子にした拡販に加え、IJP、NIP技術応用分野の拡大による新規事業創出等に積極的に取り組み、さらなる事業拡大を図ってまいります。 (2)経営環境及び対処すべき課題 1.経営環境国内外経済は、不安定な中東情勢や気候変動リスクによる資源高・物価高などにより、今後も先行き不透明な状況が続くと思われます。一方、半導体分野では、生成AIからAIエージェント、エッジAIの本格的実装に向け、AI用先端半導体市場は長期的・構造的な成長局面にあると考えられ、同半導体需要の中長期的な拡大見通しを受け、引き続き積極的な設備投資が見込まれます。また、FPD・光学系デバイス分野では、LCDの大幅な新規投資は見込めないものの、スマートグラス等の量産計画を踏まえた、マイクロディスプレイ向け投資の回復などにより、設備投資は底堅い推移が予想される一方、光電融合など新たな適用領域拡大が期待されます。中長期的にも、超高速・超低遅延・多数同時接続通信がキーワードとなる超スマート社会に向けた移行の基盤として、先端半導体や次世代ディスプレイ等の需要は一層の拡大が期待されます。 2.中長期的な成長に向けた取り組み斯かる環境下、AIメカテックグループでは、液晶からOLED等のプレミアム・ディスプレイへの流れの中、売上の大幅伸長が望めないLCD事業については安定的な収益確保を図る一方、今後、事業機会の一層の拡大が期待できる半導体関連事業とIJPソリューション事業に経営資源を投入し、持続的な成長を実現してまいります。半導体関連事業においては、半導体の微細化・積層化が進む中、一層の需要拡大が見込まれるAI用先端半導体パッケージ向け装置に注力しております。積層化に必要なウエハ薄板化プロセスに活用されるWLP向けTB/DBに加え、PLP(※1)や、HBMダイ(※2)向けTB/DBの開発・拡販に取り組みます。これらに加え、はんだボールマウンタやパワー半導体向け装置も含む多様な製品ラインアップにより、一層の業容拡大に努めてまいります。(※1)PLP(パネルレベルパッケージ):矩形のパネル基盤上で多数のパッケージ製造を一括で実施することで、従来のウエハレベルとの比較で、パッケージ1個当たりの製造コストを低減する工法です。(※2)HBM(High Bandwidth Memory)ダイ:HBMは、複数の半導体チップを垂直に積層する3次元スタッキング技術を使用し、非常に高い帯域幅(データ転送速度)を持つ先端メモリです。ダイは積層されるチップを指します。IJPソリューション事業においては、これまで培ってきた微細塗布や高精度位置合わせのコア技術により開発した、OLEDoS、μLEDoS等のマイクロディスプレイ向け装置の拡販に注力しております。また、AIメカテックが有するナノメートルレベルの微細加工が可能なNIP技術、インクジェット方式パターニング塗布のIJP技術を活用し、新たなコミュニケーションツール向けの光学系デバイス加工システムやシリコンフォトニクス半導体向けシステムなど、新規事業創出を目指してまいります。LCD事業は、新規の大口設備投資需要は望めませんが、取引先の既存設備の改造・リプレース等のニーズは継続しております。AIメカテックには、多くの納入実績に加え、LCS活動により築き上げた顧客との信頼関係があり、今後も安定した売上の確保を目指してまいります。アフターサービスは装置本体よりも採算性が良く、収益面でも一定の貢献が期待できると考えております。 AIメカテックグループは、これらの取り組みをより具体化しありたい姿の実現に向けた第一歩として、中期経営計画(2026年6月期から2028年6月期)を策定しております。尚、上述の経営環境のもと、半導体分野において、AI用先端半導体パッケージ向けTB/DB等が策定時の想定を上回る売上水準で推移する見込みであることから、2026年6月期実績も踏まえ、当該中期経営計画に掲げるテーマ及び期間目標等の見直しを行いました。概要は次のとおりです。 (a)今次中期経営計画のテーマ「グローバルニッチトップのポジション確立と、売上高450億円・営業利益率20%・ROE30%以上の達成」※上記の見直しを行っています。 (b)基本戦略① 持続的成長・A-PI戦略(※1)によるお客様との協創・フラッグシップ企業との取引によるブランド力向上・新たなお客様への拡販・新市場創出・プロセスサポート・LCSによるリレーション強化(※1)A-PI(Advanced Process Integration)戦略:お客様のニーズ具現化に最も適した材料・装置・プロセスを、一体不可分なソリューションとして提供してまいります。それを梯子に新規プロジェクトに参画し、新たな市場創出・差別化による装置拡販に繋げる戦略です。 ② 収益力向上・新工場稼働などによる生産能力向上・新業務システム導入などによる生産性・業務効率向上・リードタイム短縮などによる収益性向上・CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)短縮など資産効率向上 ③ サステナブル経営推進・事業を通じた社会問題解決(気候変動への対応/ダイバーシティ等への取組みなど)・利益創出に向けた基盤強化(ガバナンスの強化/人的資本の活性化など) (c)今次中期経営計画の期間目標① 定性目標・グローバルニッチトップのポジション確立・次なる成長ドライバー事業の創出・持続的成長の基礎となる収益力向上・持続的成長を支える経営基盤整備・持続的成長を牽引する人財活性化 ② 定量目標 2026年6月期(実績)2028年6月期(最終年度)売上高352億円450億円営業利益58億円90億円営業利益率16.5%20%ROE28.1%30%以上 ※上記の見直しを行っています。※上記に記載されている戦略、目標等の将来に関する記述は、AIメカテックが現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。 3.開発方針AIメカテックは、お客様に信頼・支持されるグローバル企業、先進・革新技術により製造装置分野で性能・品質世界一を目指しております。2018年7月に開設したプロセス開発センタ、2025年12月に竣工した新工場建屋内のクリーンルームなどの活用により、さらには大学の研究者・材料メーカーとの連携を梃子に、AIメカテックのコア技術である微細塗布・高精度位置合わせ技術を応用した研究開発に不断に取り組み、時代の先を見据えた装置を上市してまいります。 (3)経営上の目標達成を判断するための客観的な指標等AIメカテックグループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図るべく、連結売上高及び連結営業利益・連結営業利益率・自己資本利益率(ROE)を重視し、収益力の向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてAIメカテックグループが判断したものであります。 (1) 経済動向による影響AIメカテックグループが販売する製造装置は、ディスプレイ・半導体市場の需給動向に影響を受けます。加えて、AIメカテック製品は企業向け生産設備であることから、企業の設備投資の凍結や計画変更等、その設備投資需要に大きく影響を受けます。したがいまして、ディスプレイ・半導体市場の需給や顧客の設備投資需要に大幅な変動がある場合、受注のキャンセル、売上計上時期の変動等により、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。AIメカテックグループは、IJPソリューション事業、半導体関連事業及びLCD事業を中核事業と位置づけその事業拡大を図るとともに、生産性の向上及び固定費・変動費の削減を推進し、事業環境の変化に影響されにくい収益体質づくりを目指して参ります。 (2) 技術革新の動向による影響AIメカテックグループの属する事業分野においては、技術革新の急速な進展とそれに伴う市場ニーズの変化に迅速に対応することが絶えず求められております。この変化に適切な対応をすることができない場合、AIメカテックグループの既存の製品・サービスは急速に陳腐化し競争の優位性を失うおそれがあり、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。このため、AIメカテックグループでは技術動向の調査を不断に進めるとともに、研究・開発機関と連携する等、新たな技術・製品の研究開発に努めております。 (3) 価格競争による影響AIメカテックグループの主要顧客であるディスプレイ・半導体市場においては、需給動向を反映した価格変動が激しいことが特徴としてあります。AIメカテックグループでは、原価低減に努めるとともに、自動化・省人化を可能とする装置開発や、各装置のパッケージ化等により顧客サイドのコストダウンを実現し、価格の維持に注力しております。しかしながら、AIメカテックも単に他社と価格のみで比較、競合するおそれは否めず、過度の価格競争が、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (4) 法的規制に関するリスクAIメカテックグループでは、ISO9001やISO14001の認証を取得した工場として生産活動を行っております。このような活動を行うに際して、製造、通商、独占禁止、環境・リサイクル等に関連する法的規制を受けております。今後、新たな法令の制定等規制の動向によっては、AIメカテックの事業展開が制約され、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (5) 大規模災害の影響・感染症等に関するリスクAIメカテックグループの生産拠点は、本社工場、守谷サテライト工場とも茨城県にあります。よって、茨城県において大規模災害が発生した場合には、生産設備の破損、物流機能の麻痺等が生じ、生産拠点の操業停止等、AIメカテックの生産体制が重大な影響を被る可能性があります。また、感染症によるパンデミックが発生した場合、開発・製造・営業・調達・保守等の事業活動の継続が困難となり、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (6) 海外販売に関するリスクAIメカテックグループの売上高の大半は海外向けであり、かつ中国、台湾、韓国に集中しております。したがいまして、中国、台湾、韓国において、政治状況の急変、法律・税制の予期しない変更、産業政策の変更、経済状況の急変、地震・洪水等の自然災害及びテロ・戦争等の社会的混乱が生じた場合等、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (7) ノウハウ及び知的財産権に関するリスクAIメカテックグループは、製造装置需要の変動に柔軟に対応すべく、一部の製品組立を協力会社へ委託しているため、AIメカテック独自のノウハウや技術情報が社外に流出するリスクが想定されます。協力会社との間では、AIメカテックの技術・ノウハウの他への転用・利用を禁止する旨の契約を締結し、ノウハウの社外流出の防止に努めております。また、AIメカテックは、技術流出の危険性に対する防止策及び競合他社に対する知的財産権上の優位性の維持及び獲得のため、特許・実用新案の出願を積極的に行っております。しかしながら、特定の国や地域では、AIメカテックの知的財産権の保護が十分にされない場合があり、AIメカテックの知的財産権を使用して類似製品を製造することにより、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。一方、第三者の知的財産権については、これを侵害しないよう努めておりますが、万が一抵触した場合には、多額の係争費用や損害賠償金等が発生するおそれがあり、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (8) 研究開発等の先行投資に関するリスクAIメカテックグループは、将来成長が期待できる市場分野での事業展開に有益と考える技術に関わる研究開発及び関連設備に先行投資をしております。しかしながら、想定を上回る革新的な技術の登場やマクロ経済環境の急変等により、先行投資の成果が必ずしも収益に繋がらないリスクがあり、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (9) 製品の契約不適合に関するリスクAIメカテックグループは、製品の品質管理に関して十分な注意を払い、PL保険にも加入しておりますが、先端技術あるいは新技術を用いた製品を扱うことも多く、事前の想定が困難な契約不適合が発生する等、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (10) 売上計上時期の変動に関するリスクAIメカテックグループの生産計画、販売計画及び業績の見通しは、顧客都合による納期の変更等により急な見直しを余儀なくされることがあります。このため顧客の工場建設の遅れや設備投資計画の見直し等は、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (11) 装置代金の回収及び営業キャッシュ・フローの健全化に関するリスクAIメカテックグループの装置代金の回収については、中国等の商慣習により、契約代金の1割前後の回収が長期化するケースがあります。前受金やFOB(本船渡し)により代金の8割前後の回収が行われますが、残金はAIメカテック装置の稼働ではなく、生産ライン全体の稼働後に最終的な検収を行い、そこから1年等一定の保証期間経過後に支払われる契約となっているためです。代金回収を計画的に行うために、装置納入後の状況や課題等について顧客と情報共有する等様々な取り組みを進めておりますが、顧客設備の稼働スケジュールや検収作業の長期化等が、AIメカテックグループの財務状況及びキャッシュ・フローに大きな影響を与える可能性があります。AIメカテックグループでは、契約時に検収条件の明確化を図るとともに、納入後は子会社及び代理店等と連携し検収の早期化に努める等、売上代金の計画的な回収実現に向け取り組んでおります。 (12) 棚卸資産の滞留リスクAIメカテックグループ製品には、顧客との納期等を考慮して、汎用部分の製造に先行着手している製品が含まれております。半導体事業の急拡大に伴い当該製品は増加傾向にあることから、これらの製品の受注が遅延またはキャンセルとなった場合、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (13) サプライチェーンに関するリスクAIメカテックグループでは、製品を製造するにあたり複数のサプライヤーからの部材の調達を行っております。需給の逼迫や供給遅延・停止、価格高騰の要因等により、製品の製造遅延・供給停止が発生し、AIメカテックグループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 固定資産の減損リスクAIメカテックグループの保有する固定資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損損失を認識すべきであると判定した場合にはそれぞれの固定資産について回収可能性を評価することとなります。回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額は減損損失として当該期の損失として計上されるため、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (15) 退職給付債務についてAIメカテックは、将来に関する一定の前提を置いた年金数理計算に基づいて退職給付債務を計上しております。したがいまして、実際の結果が前提条件と異なる場合や前提条件に変動が生じた場合等、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (16) 情報管理についてAIメカテックグループは、事業遂行にあたり、各種技術情報、顧客情報、個人情報を有しております。AIメカテックでは、情報セキュリティマネジメント規程を制定し、AIメカテックが管理する文書、電子情報の適切な管理に努めております。しかしながら、情報漏洩のリスクは常に存在しており、万一情報が漏洩した場合には、AIメカテックグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (17) 人財の確保・育成についてAIメカテックグループが培ってきた技術やノウハウの伝承、延いてはAIメカテックグループの将来の成長は、従業員の能力による部分が大きく、よって優れた能力を有する従業員の確保と育成は、AIメカテックグループの重要な経営課題であります。必要な人財を確保、育成できなかった場合には、AIメカテックグループの業績及び財務状況、さらにはAIメカテックの成長に影響を与える可能性があります。 (18) 日立製作所グループとの関係についてAIメカテックは、日立テクノエンジニアリング株式会社(注:同社はグループ内での合併の後、2013年に株式会社日立製作所により吸収合併された。)が1990年3月に開設した竜ヶ崎工場を母体とし、2016年7月、株式会社日立製作所からの新設分割により設立されました。新設分割にあたり、AIメカテックは株式会社日立製作所より竜ヶ崎工場の不動産及び製造設備等の資産、従業員、特許権等知的財産権並びに事業に関連する海外事業拠点(台北、南京)を継承しております。現在のAIメカテックと日立製作所グループとの関係について、株式会社日立ハイテクとの販売契約、株式会社日立マネジメントパートナーへの給与計算・経費精算等に係る委託契約等はありますが、いずれも第三者である他の取引先と同じく、サービスの質、価格等の条件の妥当性を総合的に判断し決定しております。一方、AIメカテックと同社グループとの間に、ライセンス契約、技術または製造工程に関する支援・コンサルティング契約、出向関係等はありません。 (19) 主要株主との関係について東京応化工業株式会社及び株式会社オプトランは、AIメカテックの主要株主に該当しております。東京応化工業株式会社とは、AIメカテック装置事業展開にあたり協業し、株式会社オプトランとは資本業務提携契約を締結しております。これら主要株主の方針転換又は株主構成に変更があった場合、AIメカテックの株価、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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