マルマエ(6264)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】(1)事業の内容(事業の内容)マルマエグループの事業の内容は、精密部品事業と、機能材料事業の二つがあり、その事業内容は次のとおりです。 セグメント分野主要製品精密部品事業半導体用途:半導体製造装置を構成する真空部品等。主にドライエッチング工程・CVD工程・洗浄工程・塗布工程などの前工程と言われる半導体製造装置および貼り合せ装置部品や検査装置部品等を製造しております。特徴:マルマエで製造する部品は、主に真空中で使用されるほか、高温高電圧のプラズマにさらされることから高い対電圧性能が要求されます。また、半導体製造のプロセスは非常に繊細であるため、製品の安定度が重要な要素となっており、試作とプロセス評価に長い時間が掛かりながらも、一旦装置に採用されると長い期間変更されずに受注が継続します。また、プラズマにさらされることから消耗も激しく、定期的に消耗品需要もあり、新規装置の需要が無い場合でも消耗品需要が見込めます。 FPD用途:FPD製造装置及び検査装置を構成する真空部品。FPD製造工程の中で、主にドライエッチング工程・CVD工程・イオン注入工程などのFPD製造装置を構成する部品を製造しております。特徴:チャンバーと呼ばれる耐真空容器や電極と呼ばれるチャンバー内蔵物を製造しております。これらの部品は部品サイズが3m以上と大きく、形状が複雑で非常に歪み易い割に、厳しい平面度や位置精度など高精度が要求されるアルミ等の金属製部品です。大きさは違いますが、半導体部品と同様にプラズマにさらされる環境で、対電圧や安定性が求められる重要部品です。 その他用途:スマートフォン筺体(ケース)の表面処理装置、太陽電池製造装置部品、オートバイのレース用部品、光学分野(カメラ・顕微鏡)・医療装置などの産業用装置部品などを製造しております。特徴:各分野の最終製品を構成する部品の中でも、複雑な形状や高い平面度が必要であるなど歪みの少なさが要求される部品、あるいは溶接や表面処理を含む多工程が必要な部品などで、アルミほか各種金属製の部品です。機能材料事業IT器材用途:半導体スパッタ工程用ターゲット材料半導体製造装置部品向けアルマイト処理半導体製造装置用精密部品特徴:99.999%以上の超高純度アルミの製造能力を活用してスパッタリングターゲットの材料を製造しております。また、エッチング装置などの半導体製造装置に使用される真空部品について、鍛造素材・機械加工・表面処理まで一貫製造を行っております。 半導体装置部材用途:半導体製造装置用真空チャンバー産業用ロボット向け鋳物特徴:日本トップクラスの低圧鋳造設備を使用した半導体エッチング装置向け真空チャンバーを製造しております。また、産業用や半導体装置に幅広く使用される重力鋳物を製造しております。 基礎素材用途:電解コンデンサ用高純度アルミ材ハードディスク製造用高純度アルミ材一般機械加工用スラブ材小口材料販売特徴:99.99%以上の高純度アルミ生産能力を活用して、電解コンデンサやハードディスクの材料を製造しているほか、アルミの鋳造能力を活かして大型スラブ材料を製造しております。また、スラブ材料等を加工メーカー等へ切断販売も行っております。 (2)事業系統図マルマエグループ事業の系統図は以下のとおりであります。
有価証券報告書(2025年8月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】マルマエグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてマルマエグループが判断したものであります。(1)経営方針マルマエグループの経営方針は、次のとおりです。「素材と加工の技術力で社会に貢献する」 事業セグメントごとの経営理念等は次のとおりです。①精密部品事業1.技術は究極を目指し2.競争と協調を尊び3.技術注力企業として社会に貢献する当事業セグメントでは、お客様が技術的に困られている部分に対して解決の手法を提供することで存在の価値を顕現してきました。技術的に困るということは一般に知られていない技術が必要であるということですから、その解決に向けては過去の手法を探すのではなく、問題の本質的な部分を検討することを特に重視して、その解決に向けて現段階で考えうる最良の技術要素を選択できることを意図しています。一般的に解決しがたい問題は、当然マルマエにとっても難しい課題となりますが、社内では、時には競い合いながら、時には協力しながら課題に対峙していきます。マルマエは、経済を支える“モノづくり”のなかで、モノづくりの源流である部品加工にこだわっていきます。そしてさまざまな分野で総合メーカーを支えられる企業となるために、先端技術と供給力を持つ「部品加工のリーディングカンパニー」を目指します。②機能材料事業「私たちは、地球上の大切な資源であるアルミニウムを、私たちの技術、技能の向上を通じて、より役に立つ姿に変えることにより、社会に貢献します。」・当事業セグメントでは、半導体用アルミニウム材料の生産や、半導体製造装置を含む産業機械用の部品の製作・加工をコアに事業展開しております。そのため、半導体メーカーや半導体製造装置メーカー等の動向を注視しつつ、マルマエの製品・技術の強みを需要家に訴求する事業展開に努め、事業の安定化と成長を推し進めます。(2)経営戦略等マルマエグループは、「Fusion2028」と称して、2026年8月期から2028年8月期を期間とする中期事業計画を策定し、株式会社マルマエと2025年4月に株式取得したKMアルミニウム株式会社の統合作業及びシナジー創出に注力する方針です。中期事業計画の基本的な戦略は、グループ2社が属する半導体分野の技術的なニーズをとらえると共に、両社の技術協力によって市場成長を超えるグループの成長を実現しようとするものです。具体的な戦略は次のとおりです。新素材・新技術の創出で顧客ニーズを取り込む半導体製造工程のクライオエッチングに必要な低温対応素材の開発や、絶縁性の高いコーティングの開発を進める消耗品受注拡大で安定成長を狙うエッチング装置やCVD装置において、真空中で使用される高付加価値な消耗品であるESCや電極類の生産に必要な技術力を高め、受注を拡大する。結果として、半導体設備投資のみに左右されず、安定成長できる経営を目指す。(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等マルマエグループは、中期事業計画「Fusion2028」を通して、生産手法や管理手法の革新を計る指標として投下資本利益率であるROICを採用し重要な経営指標として位置付けており、同中期事業計画の期間中にグループ全体でのROIC15%を目標としております。なお、当連結会計年度におけるROICは、6.7%であります。 (4)経営環境マルマエグループの経営環境は、グループの属している市場環境に左右される一面を有しています。主な販売分野である半導体等の市場は景気変動に伴い大幅な需要の変動が起こります。これらの変動に対応するために、消耗品の受注拡大を行うとともに固定費の抑制を主な対応策としております。消耗品受注の拡大につきましては、通常の営業活動に加え、研究開発も積極的に進める方針です。また、固定費の抑制につきましては、需要の変動に対応するため、協力企業の育成と活用を行うことと、全社的にDX化を進める事で実現していきます。(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題①精密部品事業の課題競争の激化と受注価格低下当事業の属する業界は中小中堅の同業社が多く、厳しい競争のある業界です。参入障壁の低い案件は競争から価格は低下します。そのような業界のなかで、当事業セグメントでは、参入障壁の高い真空パーツへ取り組み受注拡大を狙い、また、独創的な加工手法や徹底的に行う生産性改善手法によりコスト低減を続け市場価格の低下に先回りした対応をしております。しかしながら、保有する技術の陳腐化が進むことから今後も継続的に技術開発を行う必要があります。そのため、当事業セグメントにおいてはR&Dの強化と人材育成に注力する方針です。人の持つ技術力や営業力が最も重要な当事業セグメントの強みであるため、強みを持つ人材の安定化と育成が重要な課題となっております。しかしながら、継続的に改善が進みながらも、高い能力を持つ人材に頼る部分が多く、時間外労働や休日出勤の偏りが生じております。このような状況から、多様な勤務形態を構成することで個々の負担を減らし、社員満足度の向上と人材の安定化を図り、長期的な人材育成プランを実現していく方針です。②機能材料事業の課題当事業の属する事業環境においては、2022年度後半からの半導体関連市場は減速しており、特に半導体製造装置市場は米国の対中輸出規制の影響も加わり低迷しておりましたが、2024年を底に回復傾向にあります。そのような環境認識を踏まえ、当事業セグメントの中長期ビジョンである「高付加価値アルミニウムを通じて変化する社会の発展に貢献する活力のある会社」の下、2026年度を初年度とする3ヶ年の中期経営計画を策定しました。この計画では、従来取り組んできた、事業ポートフォリオの最適化、生産性向上等を活かした、高収益体質の実現及びアルミ超高純度品・半導体装置部材市場における揺るぎないプレゼンスの実現に向けて以下を重点課題として取組んでまいります。イ.高付加価値アルミニウム加工会社への変革と深化ロ.あらゆる事業環境への対応できるレジリエント力の醸成ハ.特定ユーザーに過度に偏重をしない顧客基盤拡充ニ.先進的な製品の開発・投入による事業領域拡大に向けた取組みの強化・推進ホ.設備の点検保全の強化、多能工化・人材教育、生産管理の強化等を通じたものづくり力の強化ヘ.あらゆる局面でも収益確保しうる高収益体質の実現ト.財務体質強化による自己資本強化と資産効率向上
事業等のリスク
3【事業等のリスク】マルマエグループの業績は多岐にわたる変動要因の影響を受ける可能性があります。有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてマルマエグループが判断したものであります。(1)主要市場での需要の急激な変動について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは、主に半導体業界及びFPD業界を対象として、その生産ラインで用いられる各種生産設備部品及び部材やアルミニウム材料の製造・販売を行っていますが、半導体業界におきましてシリコンサイクル、FPD業界におきましてクリスタルサイクルと呼ばれる業界特有の好不況の波が存在します。マルマエグループにおきましては、メーカーの設備投資動向に左右されない消耗品などの安定的な販売が見込める分野の受注に注力するなどの対策を行い、業績への影響を最小限にすべく努力しております。しかしながら、これらの景気変動によって、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(2)景気変動に関するリスクについて(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループの販売する各種生産設備部品及び部材は、日本国内で利用される製品だけでなく、顧客の製品に組み込まれて海外に輸出される製品も含まれています。そのため、日本の景気動向だけではなく、世界的な景気後退により大きな影響を受けることがあります。米中貿易摩擦の長期化、ロシアによるウクライナへの侵攻、環境問題、政治又は経済要因等、何らかの理由で国内外の景気が下振れした場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(3)のれんの減損に関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは、企業買収に伴い発生したのれんを連結貸借対照表に計上しております。借入に際しては財務制限条項(コベナンツ)を設定し、減損リスクへの対応を図っておりますが、今後の事業環境の変化等により期待する効果が得られない場合は、当該のれんについて減損損失を計上することになり、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。なお、連結会計年度末の残高は4,696百万円となっております。(4)特定の取引先への依存について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大)当連結会計年度の販売実績上位3社の構成比率は、50.0%となっております。これらの主要販売先との間では、今後も継続的な取引が見込まれることと、1社当たりの依存度を減らす方針に基づき新規の取引先拡大に向けた営業を展開しておりますが、何らかの要因でこれらの主要な販売先との取引が縮小した場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(5)価格競争について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループの属する精密部品事業の業界は、多数の同業他社がひしめく、非常に参入業者の多い厳しい競争のある業界です。それらの精密部品群のなかでもマルマエグループは、高付加価値部品を得意分野としております。機能材料事業は、半導体製造装置向けアルミニウム部材を主力としております。主力製品は競合他社が少なく、現状では価格競争が生じにくい一方で、徹底したコスト改善による原価低減、品目別の原価・品質管理の強化により、コスト競争力の維持・向上を図っております。しかしながら、今後は他社との競争が激しくなり、価格の下落を加速させる可能性があります。あるいは、為替相場の変動によって海外の同業他社との競争力が落ちる可能性があります。これら競争の激化により、価格競争力を維持できなくなった場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(6)人材確保について(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループの継続的な事業運営において、将来的なビジョンを見据えた上での人材確保・育成は必要不可欠なものと認識しております。マルマエグループは、新卒採用強化のほか、成果と連動した報酬制度や休日数の見直しを行い、働き方や価値観の多様化に対応した人事制度の構築や労働環境の整備に取り組んでおります。また、人材の育成については、各種資格の取得支援や各種研修・教育を実施しております。しかしながら、人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは育成等が計画どおり進まない場合には、必要な人材を確保することが困難となり、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (7)原材料等の調達に関するリスクについて(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは、アルミ等を原材料とした製品を製造しておりますが、円安・地政学リスク等によりマルマエグループの使用する原材料価格が上昇しております。機能材料事業におきましては、超高純度アルミ製品の原料を調達しておりますが、特に当該製品に用いる原料(6Nインゴットや特定規格のインゴット等)は、品質要件の特性から供給メーカーが事実上限定されており、市場の寡占性に起因して価格及び供給の変動性が高い状況にあります。マルマエグループは、工程管理と原価削減の徹底を図り、複数の取引先と契約を結び安定的な調達・供給を心がけておりますが、予想以上の材料価格の急騰や長期にわたって高騰が続くことにより、原材料価格の高騰分をコスト削減などで吸収できず売価に転嫁できない場合等、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(8)情報セキュリティに関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは事業全般において様々なコンピューターシステム及びITネットワークを活用しております。このため、ISO27001を取得するとともに、各種情報セキュリティ管理規程を定め、全ての役員及び従業員等に対する情報の取り扱いについて規範を定め、全社を対象にした情報セキュリティ委員会を立ち上げ組織的強化を図ることで、情報セキュリティの対策を実施しています。しかしながら、人的ミス、機器の故障、サイバー攻撃、不正アクセス、コンピュータウィルス感染等により情報通信システムに不具合や不備が生じ、取引処理の誤りや遅延等の障害、顧客データ等の情報流出等が生じた場合には、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(9)部品製造技術等のノウハウについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループが有する部品製造技術のノウハウの一部は、CAD/CAM等のデータとして保管され、パスワードによるデータへのアクセス制限やデータ消失に備えたネットワークストレージへのバックアップなどを行っております。また、複雑形状加工技術、工作機械制御技術及び新素材加工技術など業界の動向に対応した技術の開発及び獲得のため研修を行い技術力の維持・向上に努めております。しかしながら、マルマエグループが有する部品製造ノウハウの流出又は消失が起こった場合や業界の動向に対応した技術の開発及び獲得が遅れた場合には、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(10)マルマエグループ製品に不具合が生じた場合について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは全生産拠点において国際品質規格であるISO9001を取得するとともに、社内において品質管理体制を確立しておりますが、種々の要因により不良品の発生の可能性があります。マルマエグループ製品に何らかの不具合が発生した場合には、マルマエグループ及びマルマエグループの部品製造技術に対する信頼が著しく損なわれる可能性があり、また、設計上の欠陥、製造時の欠陥により、エンドユーザー等より製造物責任を追及される可能性があり、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(11)研究開発(R&D)について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループは自社事業の生産性向上と新技術開発及び新たな事業の創出などを目標としてR&D活動を実施しておりますが、活動が停滞した場合は、利益率の低下や投下資金の回収ができず、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(12)財産権等について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループは、他社の特許権等の知的財産権を侵さないよう細心の注意を払い、受注と技術開発にあたっていますが、第三者の特許権等の知的財産権を侵害するとして損害賠償等の請求を受ける可能性があります。またマルマエグループが所有している特許においては特許が侵されるリスクがあり、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(13)今後の資金調達について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは、事業活動の拡大を図るための設備投資等の資金需要に対し、主に金融機関等から資金調達をしております。資金調達については、金融機関との間で信頼関係を築いており、今後も必要な資金につきましては、調達可能と考えておりますが、適切な時期に金融機関等からの資金調達ができない場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(14)今後の設備投資計画について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループは、生産能力拡大のため継続的な設備投資を実施しておりますが、新たな設備が計画通りに稼働しない場合や想定通りの受注が取れないなど計画と乖離する場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (15)有利子負債依存度について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループは、金融機関からの借入を中心に資金調達を行っており、一部の借入は変動金利であります。したがいまして、金融環境の変化等により借入金利が上昇した場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。当連結会計年度末における有利子負債が13,531百万円、総資産に対する有利子負債依存が53.2%となっておりますが、現金及び預金を4,252百万円保有していることから、実質有利子負債は9,278百万円、総資産に対する有利子負債依存度は36.5%となっております。(16)企業買収・資本提携・事業譲受(M&A)について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループは、半導体、FPD、IT器材、半導体装置部材、基礎素材の各分野を主な販売分野としておりますが、これらの分野は景気変動の幅が大きいことから、新しい分野への営業を拡大する目的と、既存分野での新しい顧客開拓や新技術獲得にむけてM&Aも選択肢として進める方針であります。しかしながら、M&Aによって財務バランスが崩れたり、取得した企業及び事業が期待通りの成果を上げられなかった場合は、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(17)減損会計について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループは、キャッシュ・フローを生み出す最小単位として事業所単位を基本とした資産のグルーピングを行っております。今後の市場環境の悪化等の要因により、マルマエグループの事業用資産が減損会計適用の検討対象となり、マルマエグループの事業所において営業活動から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナスになった場合や、保有する固定資産の市場価格が著しく下落した場合など、固定資産の減損会計の適用により追加の特別損失や営業外費用の計上が必要となる可能性があります。(18)見込生産について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループの精密部品事業は、主として個別受注による受注生産を行っておりますが、近年顧客からの納期短縮要請が年々強まっており、受注のリードタイムより製造のリードタイムが長い製品については、顧客からの発注見込情報等により受注確度が高いと判断した場合に、材料の先行手配と見込生産を行っております。最終的に受注に至らない場合には、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(19)受注契約案件の採算性に関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)受注契約案件のうち、期末時点で将来の損失が見込まれ、かつその損失を合理的に見積もることが可能なものについては、受注金額が帳簿価額に見積追加製造原価を加味した見込製造原価を下回る場合に当該差額について受注損失引当金を計上しております。また、見込生産している仕掛品については、受注見込金額から見積追加製造原価を控除した正味売却価額が帳簿価額を下回る場合に当該差額を棚卸評価損として計上しております。マルマエグループは、受注案件別に採算性を管理しており、低採算案件や原材料価格等の高騰により採算の悪化が見込まれるものについては、受注金額の交渉や製造工程の見直しによる製造原価の低減を行っておりますが、需要低迷による稼働率の低下が生じた場合は、製造原価の単価上昇により、不採算案件が増加し、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(20)繰延税金資産について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループは、将来の課税所得に関する予測に基づき繰延税金資産の回収可能性の判断を行っていますが、将来の課税所得の予測が変更され、繰延税金資産の一部ないしは全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産を減額することで、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(21)為替相場の変動について(発生可能性:大 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループの当連結会計年度における外貨建取引比率は5.2%となっております。為替相場の変動状況によっては、販売時と入金時の為替相場の変動による損失の計上や、外貨建資産負債の為替換算差損の計上が起こるほか、マルマエグループ顧客とその最終仕向国との間の為替変動による実質価格の変動がマルマエグループ顧客の受注状況に影響を受ける可能性等、今後のマルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(22)大規模災害等に係るリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:大)マルマエグループの生産拠点は、鹿児島県出水市、埼玉県朝霞市及び福岡県大牟田市に所在しており、その主要設備の多くを鹿児島県出水市及び福岡県大牟田市に所有しております。当該地区において風水害や地震等の自然災害が発生した場合やマルマエグループ鹿児島県出水市内の事業所の30km圏内にある川内原子力発電所に災害等が発生した場合は、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 (23)労働災害に係るリスクについて(発生可能性:中 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループの事業は、クレーン、フォークリフト、大型機械、ロボットの操作、製品溶接等の危険を伴う作業が含まれております。マルマエグループは、当該状況を踏まえて安全管理の徹底を図り、労働災害及び事故を未然に防ぐため業務遂行に際して細心の注意を払うように努めております。しかしながら、何らかの不測の事由から労働災害や重大な事故が発生した場合、労働災害及び事故に伴う補償問題が生じる可能性があるほか、社会的な信用及び販売先からの信用を失うことに繋がり、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(24)土壌汚染等の環境リスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループが保有する出水事業所及び大牟田工場の一部の土地に土壌汚染対策法に定められた基準値を超える土壌汚染物質が存在しております。現時点においては対処不要の旨を県と確認しておりますが、汚染物質の対策等が必要になった場合、マルマエグループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。(25)ESGに関するリスクについて(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループは、ESGへの取組を経営上の重要課題として認識し、2028年までにマルマエグループの精密部品事業に属する全事業所のすべての屋根にパネルを設置し、蓄電池を導入するとともに、2030年までに限界利益当たりのCO₂排出量を5割以上(2021年比)削減し、2040年にはカーボンニュートラルを目指します。機能材料事業におきましては、2030年までにCO₂排出量を4.6割(2013年比)削減する目標を掲げております。また、取締役の多様性を推進する方針等を打ち出すなど積極的に取り組んでおりますが、ESGへの取組が市場の期待に対し十分かつ適切でなかった場合、マルマエグループの事業価値や受注に影響を及ぼす可能性があります。(26)業績予想の修正について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:中)マルマエグループが上場する金融商品取引所の規則に基づいて公表する業績予想は、公表時点における入手可能な情報に基づき判断したものであります。したがいまして、国内外の経済環境が変化した場合や予想の前提となった条件等に変化があった場合は、業績予想を修正する可能性があります。(27)配当政策について(発生可能性:低 発生時期:特定時期なし 影響度:小)マルマエグループは、株主に対する利益還元につきましては、重要な経営課題と認識しており、経営成績及び財務状況を勘案しつつ、配当による株主への利益還元に努める方針としております。今後につきましても会社業績の動向に応じて株主への利益還元に取り組む方針でありますが、マルマエグループの事業が計画通りに進展しない場合など、マルマエグループの業績が悪化した場合には、配当の実施をしない、あるいは予定していた配当額を減ずる可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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