日精樹脂工業(6293)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


日精樹脂工業(6293)の株価チャート 日精樹脂工業(6293)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 日精樹脂工業グループ(日精樹脂工業及び日精樹脂工業の子会社)は、日精樹脂工業、連結子会社23社、非連結子会社5社で構成され、射出成形機及びその関連製品(周辺機器、部品、金型等)の製造販売を主な事業内容とする専業メーカーであり、更にこれに関連する事業活動を展開しております。

 日精樹脂工業グループの事業内容及び日精樹脂工業と子会社の当該事業に係る位置づけ並びにセグメントとの関連は、次の通りであり、セグメントと同一の区分によっております。

(1)日本

 主力製品である射出成形機のほか、周辺機器、部品、金型等につきまして、日精樹脂工業にて製造または仕入を行い、国内ユーザー及び主として海外販売子会社へ販売しております。

 なお、製品ごとの内容は次の通りであります。

・射出成形機

 日精樹脂工業が製造するほか、作業工程の一部を、協力会社並びに日精樹脂工業の連結子会社である日精塑料机械(太倉)有限公司、日精塑料机械(海塩)有限公司、NISSEI PLASTIC MACHINERY (THAILAND) CO.,LTD.、NISSEI AMERICA,INC.、日精メタルワークス株式会社、日精ホンママシナリー株式会社に委託しております。

・周辺機器

 日精樹脂工業で仕入れております。また、製品の一部は、日精樹脂工業が製造するほか、協力会社に依頼しております。

・部品

 日精樹脂工業で仕入れております。また、製品の一部は、日精樹脂工業が製造しております。

・金型等

 日精樹脂工業で仕入れております。また、製品の一部は、日精樹脂工業が製造するほか、協力会社に依頼しております。

 このほか、日精樹脂工業の連結子会社である日精ホンママシナリー株式会社において金属加工機械の製造・販売を行っております。また連結子会社である株式会社日精テクニカにおいて、損害保険代理店業務、ファクタリング業務等を行っております。

 

(2)欧米地域

 射出成形機の製造を、日精樹脂工業の連結子会社であるNISSEI AMERICA,INC.が行っております。

 また、主として日精樹脂工業の連結子会社であるNISSEI AMERICA, INC.、NISSEI MEXICO, S.A.DE C.V.を通して、射出成形機及び周辺機器、部品、金型等の販売を行っております。

 このほか、日精樹脂工業の連結子会社であるNEGRI BOSSI S.P.A.において同社ブランドの射出成形機及び周辺機器等の製造・販売を行っております。また、連結子会社であるROBOLINE S.R.L.、NEGRI BOSSI S.A.U.、NEGRI BOSSI LTD.、NEGRI BOSSI FRANCE S.A.S.、NEGRI BOSSI (INDIA) PRIVATE LTD.を通して射出成形機及び周辺機器等の販売を行っております。

 

(3)アジア地域

 射出成形機の製造を、日精樹脂工業の連結子会社である日精塑料机械(太倉)有限公司、日精塑料机械(海塩)有限公司及びNISSEI PLASTIC MACHINERY (THAILAND) CO.,LTD.が行っております。このほか作業工程の一部を連結子会社である太倉滝田金属製品有限公司に委託しております。

 また、主として日精樹脂工業の連結子会社であるNISSEI (MALAYSIA) SDN. BHD.、台湾日精股份有限公司、NISSEI PLASTIC (HONG KONG) LTD.、NISSEI PLASTIC (THAILAND) CO., LTD.、上海尼思塑胶机械有限公司、日精樹脂工業科技(太倉)有限公司を通して、射出成形機及び周辺機器、部品、金型等の販売を行っております。

 事業の系統図は、次の通りであります。

 子会社は、次の通りであります。

連結子会社

(日本) 3社

株式会社日精テクニカ

日精メタルワークス株式会社

日精ホンママシナリー株式会社

(欧米地域) 10社

NISSEI AMERICA, INC.

NISSEI MEXICO, S.A. DE C.V.

NEGRI BOSSI S.P.A.

NEGRI BOSSI NORTH AMERICA, INC.(NISSEI AMERICA,INC.による間接所有であります。)

NBMX S.A. DE C.V.(NISSEI AMERICA,INC.による間接所有であります。)

以下の5社はNEGRI BOSSI S.P.A.による間接所有であります。

ROBOLINE S.R.L.

NEGRI BOSSI S.A.U.

NEGRI BOSSI LTD.

NEGRI BOSSI FRANCE S.A.S.

NEGRI BOSSI (INDIA) PRIVATE LTD.

 

(アジア地域) 10社

NISSEI (MALAYSIA) SDN. BHD.

台湾日精股份有限公司

NISSEI PLASTIC (HONG KONG) LTD.

NISSEI PLASTIC (THAILAND) CO.,LTD.

NISSEI PLASTIC MACHINERY (THAILAND) CO.,LTD.

上海尼思塑胶机械有限公司

日精塑料机械(太倉)有限公司

日精樹脂工業科技(太倉)有限公司

日精塑料机械(海塩)有限公司

太倉滝田金属製品有限公司

 

非連結子会社 5社

NISSEI PLASTIC (VIETNAM) CO.,LTD.

NISSEI PLASTIC (INDIA) PRIVATE LTD.

NISSEI PLASTIC PHILIPPINES,INC.

PT.NISSEI PLASTIC INDONESIA

NISSEI EUROPE, s.r.o.

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 日精樹脂工業グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において日精樹脂工業グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

経営理念

「世界の日精 プラスチックをとおして人間社会を豊かにする」

経営ミッション

「お客様の価値を創造し、お客様が満足することを通じて社会貢献を図る」

品質方針

「お客様と会社がともに成長できるモノづくりを推進する」

 日精樹脂工業は創業以来、射出成形機の専業メーカーとして、常にお客様の立場に立った商品開発を手がけるとともにお客様と永年培ってきた成形技術の集積を総合的に提供することに努めてまいりました。

 常にお客様のニーズを先取りし、高付加価値、高品質の商品並びに充実したサービスを提供することにより、豊かな社会の実現に貢献することを経営の基本方針としております。

 

(2)目標とする経営指標

 目標とする経営指標は、連結売上高営業利益率であります。

 日精樹脂工業グループでは、株主への安定的な配当を維持しつつ、継続的な研究開発及び生産設備投資を行っていくためには、連結ベースの売上高営業利益率を恒常的に8%以上確保することが必要であると認識しております。

 2024年3月期におきましては、射出成形機の需要が低調であったこと等から2023年3月期の5.1%から3.7%となりました。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

 日精樹脂工業グループは、2022年4月より「グローバル環境経営を更に進化させ、『フューチャーデザイン2026』の達成に向けた総仕上げを行う」をスローガンに掲げ、3ヵ年の第四次中期経営計画を策定し、以下の方針により2025年3月期に連結売上高640億円、連結営業利益42億円の達成を目指してまいりましたが、世界において、エネルギー資源価格および原材料価格の高騰等を背景に射出成形機需要が低調であることから2025年3月期の業績予想は、連結売上高455億円、連結営業利益は10億5千万円と修正いたしました。

 

①真のグローバル経営の強化

 世界規模で進展する市場変化のなかで、グローバル環境経営を強化し、高収益企業としてグローバルな展開を図り、グループ力を発揮いたします。

②グローバル市場への積極的展開による営業強化

 営業力の強化と、新たなビジネスモデルの創出により売上増大を図ってまいります。またお客様の課題解決型企業として、お客様にご満足いただける提案型営業を行うとともに、ボーダレス化、IoT化に呼応して、グローバル市場への積極的な展開を図ってまいります。

③グローバル生産体制の強化

 5極生産体制により生産能力を増強するとともに、生産技術力と品質保証体制を強化いたします。またグローバル調達体制の強化と内製化率向上により更なるコストダウンを図ってまいります。

④グローバルリスク管理体制の強化

 リーガルリスクに対応した製・販・財戦略とコーポレートガバナンス、BCP等に対応したグローバルマネジメント体制を強化いたします。また、グローバルに対応できる人材の育成を図ってまいります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 2025年3月期(2024年4月から2025年3月まで)は、第四次中期経営計画の最終年度にあたり売上高640億円を計画として掲げておりました。しかしながら昨年から続く世界経済の低迷により各業界の設備投資マインドに更なる慎重さが加わり、日精樹脂工業においては引合いから受注に至るまでの期間が長期化している現状を鑑みて当初計画を見直し455億円と修正いたしました。今期の経営目標は「フューチャーデザイン2026の達成に向けた総仕上げを行う」をローリングさせ、拠点整備を行ってまいります。

 その具体的な施策は、次の通りであります。

①環境経営の実践強化

 プライム市場企業としての基準維持・強化、セールス、商品、リスク等全ての企業活動を環境視点で考え、環境対応技術のビジネス化により売り上げ増に繋げてまいります。

②セールス戦略

 円安基調を背景とする為替を利用した海外現地法人との共同販促キャンペーンによる国内外在庫機の最適化と、グローバルサウスへの積極的な事業展開で収益増強を図ってまいります。

③商品戦略

 中・長期ロードマップに基づき、競合他社とは異なる成形アプローチによりお客様が儲かる新商品の提案をし、それぞれの重点業種に適した成形機および成形システムの投入を進めてまいります。

④プロダクト戦略

 グループ全体の品質目標「Made by NISSEI お客様にご満足いただける製品・サービスの提供を推進する」を達成するため、グローバルな品質保証体制を強化し、世界同一品質の実現に努めてまいります。

⑤コスト戦略

 各国の生産拠点における内製化比率向上と欧州、米国、中国、アセアンでの最適地生産に向けたサプライチェーンの再構築により、リーン生産方式を実現し無駄を省くとともに価格競争力の向上を目指します。

⑥サービス戦略

 IoT技術に基づく定期契約型の事業展開として成形機の可塑化診断ソフト・リモートメンテナンス機能・寿命予測機能を具備した射出成形AIサポートシステムの提案を進めてまいります。

⑦人事戦略

 人的資本強化を意識した各種研修を通してプロフェッショナル人材を育成し、グローバル化とイノベーションに見合う人員を配置し、各人の能力が十分に発揮できる労働環境の整備に努めてまいります。

⑧リスク管理体制

 開示情報の拡充および資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取り組みを行うとともに全社リスクの見直しを実施し、全拠点におけるBCP・BCMの策定支援を実施いたします。

 

(5)気候変動及びTCFDに関する課題

 日精樹脂工業グループは、地球規模での環境保全への対応について経営の重要課題の一つとして捉えております。グローバル視点による経営の基本を環境面から捉え、海洋プラスチック問題や脱炭素社会の実現、資源循環システムの構築といった問題に対し、各施策を推し進めてまいります。

①ガバナンス体制

 気候変動対応及び目標値の設定承認は代表取締役社長が行います。全社において定期的に開催する環境経営プロジェクトにおいて目標値の設定、各部門における進捗状況を把握し、目標達成に向けた施策の実行状況を監督しております。内容及び進捗状況は同プロジェクト内において代表取締役社長に報告される体制を敷いております。

②戦略

 日精樹脂工業グループでは、気候変動がもたらす事業活動に係る重要なリスクと機会の明確化に向けて、信頼性のある外部機関によるシナリオ群を活用しつつ、「脱炭素シナリオ(1.5℃~2℃)」、「温暖化進行シナリオ(2.7℃~4℃)」の2つのシナリオ分析を進め、重要なリスク(移行リスク、物理リスク)と機会に対する主なインパクトを想定し、費用対効果を考慮のうえ対応策を定め、財務への影響を測定しております。

 

③リスク管理体制

 社内で実施する環境経営プロジェクトをとおしてリスクを特定し、各部門において部門目標として設定いたします。設定したリスクは各部門に所属する課単位で目標展開項目としてPDCAサイクルを実施し、目標達成に向けた施策を推し進めることといたします。各課単位での取り組み状況を確認する体制としてISO9001、ISO14001による品質環境内部審査委員会の内部審査及び内部監査部門が実施する業務監査において定期的に審査、評価を行い、取締役会で報告し、実効性を確保してまいります。

④指標及び目標

 現在、日精樹脂工業本社にて設置、稼働しております太陽光発電量は、2022年度が673,931kWh(28百万円相当)、2023年度が631,897kWh(26百万円相当)であり、平均して年間で約300トンのCO₂削減量を実現しております。この発電量は本社、工場の稼働に必要な電力量の15%程度であります。今後におきましては、本社及び海外拠点において再生可能エネルギーも用いた工場等の稼働方法を検討してまいりいます。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において日精樹脂工業グループが判断したものであります。

 

(1)日精樹脂工業グループの事業内容及び事業状況に内在する固有のリスク要因

①特定製品への依存度が高いことについて

 日精樹脂工業グループの中核的な事業は、射出成形機および関連機器の製造・販売であり、連結売上高合計に占める射出成形機売上高の構成比が約7割と高い水準で推移しております。

 射出成形機市場においては一定の更新需要が見込まれることに加え、日精樹脂工業グループにおいても新製品の開発等により常に新規需要を喚起しておりますが、内外の景気動向、特に産業機械分野の設備投資マインドの低下等により射出成形機の需要が停滞した場合、グループ全体の収益低下に直結するおそれがあります。

②自然災害および感染症拡大に伴うリスク

 日精樹脂工業グループは、世界に販売・生産拠点を有しており、拠点ごとに事業継続リスクを検討し、BCPマニュアルの策定、運用及びBCP訓練の定期実施等の対策を講じておりますが、地震、水害、台風、竜巻等の自然災害による地域経済の停滞及び新型コロナウイルス感染症等の感染症が拡大することによる世界経済の停滞から日精樹脂工業グループの従業員の健康被害、事業所閉鎖による事業活動の停滞、各国の渡航制限および顧客の工場入場制限等による営業活動縮小、都市封鎖等による生産拠点の閉鎖、サプライチェーンの縮小等の収益低下に直結するおそれがあります。

③気候変動に伴うリスク

 日精樹脂工業グループが製造、販売するプラスチック射出成形機により生産されるプラスチック製品につきましては、人間社会を豊かにしてきた半面、マイクロプラスチック問題等の環境問題が生じております。日精樹脂工業では1990年代より環境に配慮した生分解性樹脂の利用技術・応用技術の研究開発に継続的に取り組んでおり自社ブランドの射出成形システム及び成形技術を上市し拡販を進めておりますが、気候変動に伴う自然災害の増加リスクの他、世界規模で従来プラスチック製品の製造規制または使用が禁止される等により射出成形機の需要が縮小し、グループ全体の収益低下に直結するおそれがあります。

④為替レートの変動について

 日精樹脂工業グループは、アジア、アメリカ、ヨーロッパ地域を含む世界各地で製品を販売しており、最近の海外売上高比率は概ね7割程度と高い水準で推移しております。

 製品の多くは円建てのほか、各国通貨建決済により海外販売子会社を通じて販売されておりますが、特に売上高の主要部分を占める米ドル建取引、元建取引およびユーロ建取引に係る売上債権について為替リスクを有しております。通常、円高はグループの業績に悪影響を及ぼし、円安は好影響をもたらす傾向があります。

 また、日精樹脂工業の各海外販売子会社との円建取引につきましては、各子会社において支払債務を現地通貨から円換算する際、為替レートの変動に伴う差損益が発生し、結果としてグループの業績が影響を受ける場合があります。

 こうした状況に対し、為替レートの短期的な変動による悪影響を最小限にするため、種々の為替ヘッジを行っておりますが、極端な為替レートの変動は、日精樹脂工業グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)その他、継続企業として潜在的に負っているリスク要因

①海外市場に潜在するリスクについて

 日精樹脂工業グループの海外市場における事業展開には、特に、次に掲げるようなリスク要因が内在しております。

ア.予期しない法律及び規制の変更等

イ.政治または経済環境の変動

ウ.テロ、戦争、その他の要因による社会的混乱

②製品の欠陥に対するリスクについて

 日精樹脂工業グループは、一定の基準に従い、品質及び安全管理に相当の注意を払いつつ製品を製造しております。しかし、製品について全く欠陥が発生しないという保証をしているわけではありません。製品の欠陥によるリコールや製造物賠償責任の発生等により、日精樹脂工業グループの業績及び財政状態が悪影響を受ける可能性があります。

③資金調達に関するリスクについて

 日精樹脂工業グループは、専ら営業収益及び金融機関からの借入により事業活動に必要な運転資金を確保しております。従って、市況の悪化等の要因により売上・利益水準の低下が継続した場合、グループの資金調達に影響を及ぼす可能性があります。




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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