石井鐵工所グループは、株式会社石井鐵工所(石井鐵工所)、子会社2社及び関連会社1社で構成され、鉄構事業(油槽、その他の貯槽、化学工業用諸機械装置、鉄骨及び各種プール等の鉄鋼構造物の設計から、製作、据付、試運転に至るまでの一貫したエンジニアリング)と不動産事業を主たる業務としております。
石井鐵工所グループの事業内容及び石井鐵工所と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
なお、次の2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
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(1)鉄構事業 |
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油槽 その他の貯槽 化学工業用諸 機械装置 |
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石井鐵工所、子会社のアイアイダブリュー・エンジニアリング・カンパニー・センディリアン・バハード及びアイアイダブリュー・シンガポール・プライベイト・リミテッドが設計から製作、据付、試運転までを行っております。 また、石井鐵工所はアイアイダブリュー・エンジニアリング・カンパニー・センディリアン・バハード及びアイアイダブリュー・シンガポール・プライベイト・リミテッドとの間で工事の一部について、相互に外注契約を行っております。 また、石井鐵工所は関連会社のエーアイ・エンジニアリング株式会社にエアードーム工法の機材類を納入しております。 |
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鉄骨及び 各種プール |
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石井鐵工所が設計から製作、据付、試運転までを行っております。 |
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(2)不動産事業 |
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石井鐵工所が不動産の賃貸を行っております。 |
石井鐵工所グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において石井鐵工所グループが判断したものであります。
(1)経営方針
石井鐵工所グループは、『鉄構の力でサステナブルな世界を実現する』をパーパス(社会的存在意義)として、「鉄鋼」というサステナブルな材料を加工し、強靭で災害に強く、環境にやさしい次世代エネルギーを貯める「構造物(タンク・プラント設備)」を提供することで、カーボンニュートラル社会の実現などの社会課題の解決と企業の持続的成長を両立させ、社会から信頼される企業を目指すことを経営の基本方針としております。
(2)経営環境
石井鐵工所グループは、中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を策定し、以下を石井鐵工所グループを取り巻く事業環境と成長機会として認識しております。
①カーボンニュートラル社会の実現
地球温暖化に対し、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。石井鐵工所グループでは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた脱炭素エネルギーとして、燃料アンモニア・水素の導入や、炭酸ガスの分離・回収、貯留及び利用(CCS/CCUS)に向けた取り組みに対し、貯蔵技術で貢献し、企業成長を図ることを考えております。
②既存インフラの維持管理
顧客企業は、脱炭素エネルギーへ移行しつつも、既存インフラ・設備の維持、管理(老朽化対策など)が必要となっています。また、ベテランエンジニアの減少による維持管理能力の低下を懸念されています。
石井鐵工所グループでは、豊富なノウハウを基に顧客課題解決のためのサービス展開(計画立案、助言)、既存設備の改造工事、維持補修工事で貢献することで、安定した収益を確保することを考えております。
(3)目標とする経営指標、中長期的な会社の経営戦略
石井鐵工所グループは、中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を策定し、以下のとおり、経営指標と経営戦略を設定しております。さらに、『2030 VISION』として掲げた『カーボンニュートラル社会の実現に向け、お客様のトランジションを技術でサポートする』を実行してまいります。
① 2027年3月期数値目標
連結売上高 133億50百万円
連結営業利益額 17億10百万円
自己資本利益率(ROE) 8.0%以上
投下資本利益率(RОIC) 6.5%以上
経営計画期間累計受注高 500億円
② 中期経営計画
中期経営計画では、鉄構事業の収益基盤の転換を軸として成長を目指します。また、不動産事業の安定強化、サステナビリティ経営の推進により、長期的かつ持続的に成長する企業へと進化することを目指します。
鉄構事業
・鉄構事業本部を再編し、既存製品のメンテナンスや改造に対応しつつカーボンニュートラル案件に対応できる体制へ移行し、収益基盤の転換を図ります。
GX事業:主に低温・高圧貯槽・貯蔵プラント関連事業分野(燃料アンモニア用低温タンク新設、CCS/CCUS用球形タンク新設など)
※GX=グリーントランスフォーメーション
CCS=産業活動において発生するCO2を回収し、地下深くに貯留する技術
CCUS=分離・貯留したCO2を利用する技術
R&M事業:主に常温・常圧貯槽関連事業分野(石油タンクのメンテナンス、SAF/e-Fuel/MCH貯蔵用タンク新設及び既設タンク改造など)
※R&M=Renewal & Maintenance
SAF=Sustainable Aviation Fuel(持続可能な航空燃料)
e-Fuel=CO2と再生可能エネルギー由来のH2を合成して製造される液体燃料
MCH=メチルシクロヘキサン(水素キャリアとなる常温・常圧の液体)
・カーボンニュートラル関連事業の推進のため、さらなる技術力の向上とリソースの確保に向けて、3つの開発委員会を組織し推進いたします。
1) 技 術 開発委員会:競争力ある技術へレベルアップ(溶接技術・新工法など)
2) 人 材 開発委員会:設計者・現場監督者の継続採用、養成
3) ベンダー開発委員会:不足する外部リソース(工場・現場)の開発
不動産事業
・社有不動産の再開発により一層の収益性向上を図ります。
・既存物件の維持管理により価値低下を防止いたします。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
石井鐵工所グループを取りまく環境は、内外の諸情勢から見て、今後とも厳しい状況が予想されますが、基幹事業である鉄構事業の長期的・持続的成長への強固な基盤を確立することが石井鐵工所グループの課題であります。
鉄構事業では、2024年5月に公表した中期経営計画(2025年3月期から2027年3月期)において、2031年3月期までの長期目標である『2030 VISION』として、「カーボンニュートラル社会の実現に向け、お客様のトランジションを技術でサポートする」と定めました。本計画期間を、「顧客課題の解決とカーボンニュートラル社会への貢献に向けたトランスフォーメーション期」と位置づけ、事業ポートフォリオを変革し、カーボンニュートラル関連事業を推進してまいります。
すなわち、事業ポートフォリオの変革として、鉄構事業本部を再編し、既存製品のメンテナンスや改造に対応しつつ、カーボンニュートラル案件に対応できる体制に移行し、収益基盤の転換を図ります。また、カーボンニュートラル関連事業推進のため、技術・人材・ベンダーの各開発委員会を組織し、技術力の向上とリソースの確保を推進します。
また、不動産事業では、新規開発事業推進により、さらなる収益基盤の強化を行います。
なお、2022年1月に発生いたしました台湾における石油化学製品タンク建設工事での事故につきましては、2024年2月に復旧工事が完了し、完成に向けた工事を再開しております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において石井鐵工所グループが判断したものであります。
(1)市況変動等に関わるリスク
石井鐵工所グループにおける主たる事業の鉄構事業は、受注産業ゆえに主要な顧客先の石油、電力、ガス及び重化学工業界の設備投資動向により受注額が大きく変動し、収益が大きく増減することがあります。それに加えて、個別工事ごとの規模、利益率と工事の進捗度及び完工時期との組合せにより各連結会計年度における損益が大きく変動することもあります。当連結会計年度末におきましては、相応の受注残高を確保していることから、直ちにリスクが顕在化することはありません。ただし、景気が減速し顧客の投資動向が低下した場合、次年度以降にリスクが顕在化する場合があります。当該リスクへの対応は、顧客の動向を把握し対応することでリスクの軽減を図っております。
また、個々の工事は確定金額により契約を締結しておりますので、インフレ昂進期には仕入原価の上昇を吸収できず、損益に影響を及ぼすことがあります。
(2)投資に係るリスク
石井鐵工所グループは従来より原則として、取引関係のある取引先の要請により、市場性のある株式を保有してまいりましたが、将来の大幅な株価下落が続く場合には保有有価証券に減損又は評価損が発生し石井鐵工所グループの業績に悪影響を与えると共に、自己資本比率の低下を招く恐れがあります。当該リスクへの対応は、定期的な株価のモニタリングに加え、投資先の企業状況等の把握に努め、必要に応じて株式売却等によりリスク軽減を図っております。
(3)為替相場の変動に係るリスク
石井鐵工所グループの輸出比率は、2022年度3月期は18.0%、2023年3月期は29.2%、2024年3月期は24.3%であります。今後も輸出に係る売上が見込まれるため、営業損益が為替変動の影響を受ける可能性があります。また、急激な為替変動により、外貨建ての債権債務の計上時期と決済時期の為替レートの差異から生ずる為替換算差損が発生する可能性があります。当該リスクへの対応は、可能な限り同一通貨での資金の受取と支払を行うこと等によりリスクの低減を図っております。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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