HANATOURJAPAN(6561)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】(1) HANATOURJAPANの事業の内容HANATOURJAPANは、韓国からの日本向けインバウンド旅行商品にかかる日本国内の各種手配業務、東アジア、東南アジアからのインバウンド手配業務、旅行販売専用サイトの運営等を中心に以下の事業を展開しております。 セグメント主な事業内容旅行事業韓国からのインバウンド手配旅行業HANATOUR SERVICE INC.からの送客に対し、現地のホテル、バス、レストラン、観光地等の手配業務を行っております。㈱友愛観光バスとの業務提携により、各地のバス手配を行っております。パッケージツアーのみならず、訪日個人旅行者、企業の報奨旅行等の受注型企画商品も多数取り扱っております。東アジア、東南アジア、欧米豪地域からのインバウンド手配旅行業アジア各国からのパッケージツアー、訪日個人旅行者、企業の報奨旅行、航空券、ホテル等の手配旅行、企画商品を取り扱っております。インドネシア、ベトナム、シンガポール、タイ、欧米、豪等の現地エージェントの新規開拓営業に注力しております。ホテル施設等、旅館等の宿泊の手配、販売日本全国のホテルの仕入、年間ブロック契約により客室を確保し、主にFIT向けに「Gorilla」により管理運営、販売しております。日本現地ツアー、オプションツアー、チケット斡旋販売各国に全国の観光地の入場券、交通パス(SUICA、KANSAI THRU PASS、SUNQ パス等) 等を主にFIT向けに「Gorilla」にて販売しております。 (2) 子会社の事業の内容HANATOURJAPANの子会社の事業の内容は以下のとおりです。 会社名セグメント主な事業内容㈱友愛観光バスバス事業バス運行業務より快適な、より安全な友愛観光バスを目標に、インバウンドを中心とした貸切観光バスの運行及び送迎バスの運行をしております。㈱アレグロクスTMホテルマネジメントホテル等施設運営事業Tマークシティホテルの運営「Tマークシティホテル札幌」、「Tマークシティホテル東京大森」、「Tマークシティホテル札幌大通」及び「Tマークシティホテル金沢」の運営をしております。HANATOURJAPAN SYSTEMVIETNAMCOMPANYLIMITEDその他ソフトウエア開発ソフトウエア開発やWebシステム開発、運用保守管理等を実施しております。 [事業系統図] (注) 親会社であるHANATOUR SERVICE INC.はHANATOURJAPANの議決権の54.4%を保有しております。HANATOUR SERVICE INC.(韓国 取引所及びロンドン証券取引所上場)は、韓国国内において旅行業を展開しており、HANATOURJAPANと業務提携契約を締結し ております。
有価証券報告書(2025年12月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1) 会社の経営の基本方針HANATOURJAPANグループは訪日外国人旅行客へのサービス提供を中心とした旅行事業に加え、バス事業、ホテル等施設運営事業の3事業を主力として事業展開しており、「世界の旅行者に“安全”で“感動的”な旅行(体験)を提供し、人々を幸せにすることを通して、世界平和に貢献する」ことをミッションとして掲げ、今後も旅行事業を基盤に、訪日旅行市場におけるインフラの整備をすすめ、HANATOURJAPANグループでワンストップサービスを提供する事業展開を進めてまいります。 (2) 目標とする経営指標HANATOURJAPANグループは、主な経営指標として、全社及び各事業の売上高及び営業利益を継続的に成長させ、またその成長率を維持向上させることを重視し、加えて、資本コストや投資家の皆様への還元を意識した経営を実現するため、WACCを上回るROICを維持すべく、拡大するインバウンド旅行需要を取り込み、収益性の向上と資本効率の改善により持続的な企業価値の向上を目指しております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略HANATOURJAPANグループは、日本の旅行会社のリーディングカンパニーを目指す、という長期Visionの実現に向け、旅行、バス、ホテルの3つの事業の連携をシステム開発により高度化し、受注機会と収益性の最大化を図ることで、持続的な企業価値向上を実現する「旅行プラットフォーム企業」を目指してまいります。具体的には、既存事業の拡大、収益の多様化、収益基盤の強化を図り、これらをシステム開発により迅速かつ効率的に進めてまいります。 (4) 対処すべき課題HANATOURJAPANグループを取り巻く旅行業界は、一部で人手不足やオーバーツーリズムの顕在化などの課題があるものの、円安などを背景に訪日外客数が過去最高を記録するなど、日本の観光産業全体で今後も更なる成長が期待される状況にあります。また、既存の大手旅行会社やオンライントラベルエージェント比率の上昇のほか、生成AIなどDX技術を活用した新サービスを提供する企業が続々と登場することが予想され、競争はより激しくなるものと思われます。このような中、HANATOURJAPANグループは「世界の旅行者に“安全”で“感動的”な旅行(体験)を提供し、人々を幸せにすることを通じて、世界平和に貢献する。」というミッションの下に、旅行事業を核として、バス事業、ホテル等施設運営事業を行っております。この3つの事業の連携をシステム開発により高度化し、受注機会及び収益性の最大化を図ることで、持続的な企業価値の向上を実現する旅行プラットフォーム企業を目指してまいります。 ① FIT(注1)商品の拡大とシステム投資今般、世界の旅行需要はFIT比率が増加している状況であり、その傾向は、今後も加速していくことが予想されます。中長期的な視点で経営の安定、事業の成長性を見込み、FIT向けの商品の拡大を図ってまいります。そのために、自社運営ポータルサイト「Gorilla」でのホテル等の宿泊施設及び観光施設のチケット販売等商品アイテム拡充を図る一方、お客様にとっても利便性の高いサイトを構築すべくシステム投資の拡大を進めてまいります。現在、多様化するFIT需要を確実に取込むため、海外の旅行エージェント向けFIT旅行の企画・販売支援のための新システム開発に着手しております。今後拡大が見込まれるFIT需要の獲得を通じて、HANATOURJAPANグループの継続的な成長に資するため生成AI技術の活用を含んだ積極的なシステム投資を検討してまいります。(注1)FITForeign Independent Tourの略団体旅行やパッケージツアーを利用することなく個人で海外旅行に行くこと。※以下同じ ② 新規マーケットの開拓HANATOURJAPANグループにおいては、取扱旅行客の40%超が韓国からとなっておりますが、今後の更なる成長のためにはベトナム、タイ、シンガポール、インドネシアなどの東南アジア諸国や欧米からの訪日外国人旅行客(インバウンド)を取り込む必要があると考えております。また、特定の国への依存度を縮小することが、国際情勢に係る事業リスクを分散することにつながると考えております。そのため、2019年3月にインドネシアに駐在員事務所を開設し、当該事務所をグローバル展開の拠点と位置づけ、新規マーケットにおけるインバウンドを取り込むための各種施策を講じてまいります。 ③ 競争力のある旅行商品づくりお客様からご支持を得るためには、お客様のニーズにあわせた魅力ある商品づくりが不可欠であると考えております。そのためには国内外の提携先との関係をより強化し、現地ホテル、観光スポット等の調査を積極的に行い、競争力ある価格やオリジナリティのある旅行商品を企画、発信しお客様に喜んでいただけるよう取り組んでまいります。 ④ バス事業における稼働率の平準化訪日団体旅行の貸切バス需要が特定時期に集中する傾向があり、国内旅行のトップシーズンと重なると、バス不足となり機会損失が発生する可能性があります。HANATOURJAPANグループではグループネットワークを緊密にし、ランドオペレーター(注2)によるインバウンド客の誘導によって、需要時期の分散化を図り、通年での稼働率の平準化、稼働率の一層の向上を目指してまいります。(注2)ランドオペレーター旅行会社の依頼を受け、旅行先のホテルやレストラン、ガイドやバス・鉄道などの手配・予約を専門に行う会社のこと。※以下同じ ⑤ バスの安全運行お客様に安全、安心、快適なサービスの提供をするため、安全確保を社会的使命と考え運行管理者が乗務員の健康を十分にチェックし、日々の勤務予定を作成して無理のない運行計画を作成しております。また、有資格整備士による日常的な車両点検を実施し、安全な運行に万全を期しております。 ⑥ ホテル等施設運営事業における事業基盤の確立ホテル等施設運営事業における事業基盤を確立するため、HANATOURJAPANグループネットワークの活用や、優秀な営業人材の確保によりオンライントラベルエージェントとの提携を強化し、高い客室稼働率を目指してまいります。 ⑦ 旅行事業に係るインフラとして関連事業の拡大HANATOURJAPANは、訪日されるお客様に対して、国内滞在中のホテル等を提携先から手配し提供しておりますが、安定的なホテル客室の確保や、利便性の高い商品を企画するために移動手段(貸切バス)等をHANATOURJAPANグループで内製化しインフラを構築することで、グループ全体でサービスを一元化できるよう関連事業の拡大を図ってまいります。 ⑧ 人材の確保・育成HANATOURJAPANグループの持続的な発展のためには、優秀な人材の確保が必要であります。このために、賃金のベースアップ等の施策を継続的に実施し、優秀な人材の採用を強化することはもちろんのこと、優秀な人材の流出を防ぐとともに、今後も人材教育に注力してまいります。 ⑨ 内部管理体制の強化HANATOURJAPANグループは、今後もより一層の事業拡大を見込んでおり、求められる機能も拡大しております。財務、人事、広報、法務等、それぞれの分野でコア人材となりうる高い専門性や豊富な経験を有している人材の採用をすすめ、更なる内部管理体制の強化を図ることで、より一層のコーポレート・ガバナンスの充実に努めてまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしもリスク要因には該当しない事項につきましても、投資者の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。HANATOURJAPANは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針でありますが、全てを回避できる保証はありません。さらには、リスクの全てを網羅しているものではなく、記載には不確実性を内包し、実際の結果と異なる可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてHANATOURJAPANグループが判断したものであります。 (1) 全社的なリスクについて① 経済状況等の影響についてHANATOURJAPANグループの事業は、国内外の景気動向及び為替や燃料価格の動向等の経済情勢の影響を受けやすく、これらの経済情勢の変化によりHANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 自然災害・国際情勢等の影響についてHANATOURJAPANグループにおける事業を取り巻く環境として、わが国又は海外における戦争・紛争・テロの発生、感染症の流行、大規模地震や台風等の自然災害、事業対象国との外交関係の悪化により訪日外国人客が減少等した場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。また、予期せぬ自然災害や事故等が発生した場合、被災地等において多額の設備復旧費用や対策費用等が発生することにより、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 情報システムの障害についてHANATOURJAPANグループにおいては自社開発した宿泊施設販売予約管理システム、観光地の入場券や交通パス等の販売予約管理システム、内部管理業務においても情報システムを使用する他、HANATOURJAPANにおいては親会社であるHANATOUR SERVICE INC.が運用する旅行商品等の予約・手配・精算管理システムを活用しております。これらの情報システムに関連して通信ネットワークやプログラムの不具合や、コンピューター・ウィルス、ハッカーによる妨害などによる重大な障害が生じた場合、HANATOURJAPANグループの業務に重大な支障をきたす可能性があります。また、障害の規模によっては多額の修復費用が発生するなど、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 個人情報の管理についてHANATOURJAPANグループでは、各事業において個人情報を保有しており、個人情報漏洩防止に関して個人情報保護に関する法令を遵守すると共に、個人情報保護規程を定め、個人情報の管理に十分留意しております。しかしながら、個人情報の流出等の問題が発生した場合、HANATOURJAPANグループへの損害賠償請求やHANATOURJAPANグループの信用の低下により、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制についてHANATOURJAPANグループが行う事業につきましては、以下の法令等による規制を受けております。HANATOURJAPANグループは、社内の管理体制の構築等によりこれら法令を遵守する体制を整備しておりますが、今後、これらの法令等の解釈の変更及び改正が行われた場合、若しくは、HANATOURJAPANグループが行う事業を規制する法令等が新たに制定された場合には、事業内容の変更や新たなコスト発生等により、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。また、HANATOURJAPANグループが取得している以下の許認可(登録)につき、本書提出日現在において、事業主として欠格事由及びこれらの許認可(登録)の取消事由に該当する事実はないことを認識しておりますが、今後、欠格事由又は取消事由に該当する事実が発生し、許認可(登録)取消等の事態が発生した場合には、HANATOURJAPANグループの業務に支障をきたすとともに、財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 イ.HANATOURJAPANグループの事業活動に関係する主な法的規制 事業主な法令全社個人情報の保護に関する法律旅行事業旅行業法、旅館業法バス事業旅行業法、道路運送法、消費者契約法ホテル等施設運営事業旅館業法、消防法、廃棄物の処理・清掃に関する法律、食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律、食品衛生法、特定商取引に関する法律 ロ.HANATOURJAPANグループの取得している免許・登録等 会社名(事業所名)許認可の名称許認可の内容規制法有効期間取消事由HANATOURJAPAN(本社)第一種旅行業登録観光庁長官旅行業1773号旅行業法2030年10月31日同法第19条㈱友愛観光バス一般貸切旅客自動車運送事業許可関東運輸局長関自旅一第273号道路運送法2026年8月30日同法第40条㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル札幌)旅館業営業許可札幌市保健福祉局医務監札保環許可(旅)第17号旅館業法―同法第3条第1項㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル札幌)飲食店営業許可札幌市保健福祉局医務監札保食許可(食)第1458号業種別番号(飲食店)第284号食品衛生法2031年1月31日同法第52条㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル東京大森)旅館業営業許可東京都大田区保健所長保生還第72号旅館業法―同法第3条第1項㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル東京大森)飲食店営業許可東京都大田区保健所長保生食ほ第326号食品衛生法2032年6月30日同法第52条 ㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル札幌大通)旅館業営業許可札幌市保健福祉局医務監札保環許可(旅)第44号旅館業法―同法第3条第1項 ㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル札幌大通)飲食店営業許可 札幌市保健福祉局医務監札保食許可(食)第1384号業種別番号(飲食店)第177号食品衛生法2027年1月31日同法第52条 ㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル金沢)旅館業営業許可金沢市保健所長金沢市指令収衛指第15106号旅館業法―同法第3条第1項 ㈱アレグロクスTMホテルマネジメント(Tmark City ホテル金沢)飲食店営業許可金沢市保健所長金沢市指令収衛指第17125号食品衛生法2028年2月29日同法第55条第1項 ⑥ 訴訟発生リスクHANATOURJAPANグループでは、コンプライアンス経営の重要性を認識しており、コーポレート・ガバナンスの強化に努めております。今後も従業員に対し教育を継続して行い、コンプライアンス経営を推進して参りますが、HANATOURJAPANグループの事業遂行上、様々な訴訟発生リスクがあります。訴訟等の内容及び結果によってはHANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。なお、本書提出日現在で、重要な訴訟の発生はありません。 ⑦ 有利子負債についてHANATOURJAPANグループは、ホテル等施設運営事業において必要となる設備投資資金等の一部を金融機関からの借入金により調達し、一部をリース契約にて設備投資しております。当連結会計年度末におけるHANATOURJAPANグループ連結総資産額に占める有利子負債残高(借入金、リース債務)の割合は37.9%の水準でありますが、市場金利が上昇する等に伴い支払利息等が増加し、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 保有資産の価値についてHANATOURJAPANグループのバス事業及びホテル等施設運営事業等において保有する固定資産は、今後の収益低迷や時価下落等の状況に陥り、キャッシュ・フローの創出能力が低下した場合には、減損損失を計上することとなり、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 親会社との関係について2025年12月末現在、親会社であるHANATOUR SERVICE INC.はHANATOURJAPANの議決権の54.4%を保有しております。HANATOUR SERVICE INC.(韓国取引所及びロンドン証券取引所上場)は、韓国国内において旅行業を展開しており、韓国国内外において、旅行手配業を営む現地法人や旅行関連事業を営む関連会社等、全世界に27拠点を擁しております。HANATOURJAPANグループの旅行事業では、韓国や東南アジア等の日本国外からの訪日旅行者向けに、日本国内ツアーにおける宿泊施設や交通機関等の手配業務等を行っております。現在、親会社グループにおいて、日本向けツアーの手配業務を行う企業はなく、HANATOURJAPANグループとHANATOUR SERVICEグループ各社との間には、特に制約はなく事業の棲み分けがなされ、競合関係もありません。また、親会社グループが募集する日本向けツアーに係る手配業務は、HANATOURJAPAN及びHANATOURJAPANと競合する複数の旅行手配業者との競合を経て選定されております。将来的に、親会社グループにおける事業の棲み分けが変更となるなど、経営方針の変更が生じ、それによる親会社グループ会社の事業展開方針に変更が生じた場合、或いは何らかの理由によりHANATOURブランドの毀損等が生じ集客力に影響が生じた場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 イ.資本関係についてHANATOURJAPANは、自らの経営責任を負って独立した事業経営を行っておりますが、HANATOURJAPANの親会社であるHANATOUR SERVICE INC.はHANATOURJAPANの議決権の54.4%(2025年12月末現在)を所有しており、HANATOURJAPANは同社の連結子会社となっております。HANATOURJAPANの経営判断において親会社の承認を必要とする取引や業務は存在しませんが、親会社はHANATOURJAPANの株主総会における取締役の任免等を通じてHANATOURJAPANの経営判断に影響を及ぼし得る立場にあることから、議決権の行使にあたり、親会社の利益は、HANATOURJAPANの他の株主の利益と一致しない可能性があります。また、親会社の経営方針の変更や経営状態の悪化等により、HANATOURJAPANグループと問題が生じた場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ロ.親会社グループとの取引条件変更によるリスクHANATOURJAPANグループと親会社グループとの取引については、親会社グループが募集した訪日ツアーについて、日本国内における宿泊施設や交通機関の手配、及び各種観光施設等の旅行商品の手配・提供を行い、それに対する対価をHANATOURJAPANは得ております。親会社グループが募集する訪日ツアーには、主に標準的価格の一般ツアー商品と、中高価格帯のツアー商品の2種類があり、取引条件は、HANATOURJAPAN以外の旅行手配業者と同様の条件で決定しております。上記取引は、「旅行商品代金に関する覚書」に基づいて履行されており、当該覚書には取引条件の見直し、及び1ヶ月前の予告による解約等が定められております。HANATOURJAPANは、親会社グループとの取引を今後も継続する方針でありますが、取引条件の妥当性については、取締役会において半期に一度、他社との取引条件等を比較しその適正性等を様々な観点から検証を行なった上で、検証の結果、HANATOURJAPANにとって不利益となる場合は条件の見直し、解約を親会社と交渉を行う予定であります。本書提出日時点において親会社との取引方針や取引条件に変化は生じておりませんが、今後の交渉により取引条件が変更となった場合、又は親会社の経営方針の変更により取引条件に変更が生じた場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態や経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、当連結会計年度における親会社との主な取引内容は、下表のとおりであります。 種類会社等の名称又は氏名所在地資本金又は出資金事業の内容又は職業議決権等の所有(被所有)割合(%)関連当事者との関係取引の内容取引金額(千円)科目期末残高(千円)親会社HANATOURSERVICEINC.大韓民国8,019,592千ウォン旅行仲介業(被所有)直接 54.4旅行商品の売上旅行商品の売上(注)1394,727(注)2売掛金608,434 (注) 1.他の旅行会社との取引と同様に決定しております。2.上記の金額のうち、取引金額は仕入高と相殺した純額にて表示しております。 ハ.親会社グループとの人的関係2025年12月末現在、HANATOURJAPAN取締役6名のうち3名が親会社であるHANATOUR SERVICE INC.の役職を兼任しております。当該兼務については、HANATOURJAPANが、上場会社グループにおける知見の活用及びコーポレート・ガバナンス体制の強化を主な目的として招聘したものであり、兼任している役員は以下のとおりであります。なお、HANATOUR SERVICE INC.への出向者及びHANATOUR SERVICE INC.からの受入出向者はおりません。 HANATOURJAPANにおける役職氏名親会社における役職取締役柳 敞淏HANATOUR SERVICE INC.副社長供給本部長取締役張 瀞允HANATOUR SERVICE INC.日本事業部署長取締役李 振鎬HANATOUR SERVICE INC.財務本部長 ⑩ 人材の確保についてHANATOURJAPANグループでは、優秀な人材を確保することが重要だと考えております。このため、今後も優秀な人材の採用、適正な人材配置及び労働環境の整備等により優秀な人材の確保を図ってまいりますが、雇用情勢の変化等により、計画とおりに人材が確保できない場合には、事業活動に支障をきたし、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 為替変動に関するリスクについてHANATOURJAPANグループは旅行商品の中でも海外からのインバウンド旅行の取扱いを主力事業としており、一部の旅行代金の決済に際し外貨建の取引を行っていることから為替変動リスクに晒されております。また、HANATOURJAPANグループの連結財務諸表作成にあたっては、在外連結子会社の財務諸表を円貨換算しており、為替変動により期間損益の円貨換算額が増減するリスクが存在します。これらの為替変動リスクは、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。具体的には、旅行事業においては、ウォンに対して円高となった場合、売上高のうち外貨建ての部分について円貨換算後の売上高が減少し売上総利益が減少いたします。また、円高となった場合、旅行代金が値上がりし海外旅行の申込みが低調となる傾向があることから、HANATOURJAPANグループの業績にマイナスの影響が生じる可能性があります。反対に、ウォンに対して円安となった場合は円貨換算後の売上高が増加し売上総利益が増加するとともに、旅行代金が値下がりして海外旅行の申込みが増加する傾向にあることから、HANATOURJAPANグループの業績改善につながる可能性があります。 ⑫ 配当政策についてHANATOURJAPANは、株主に対する利益還元は重要な経営課題であると認識しております。剰余金の配当については、業績の推移を見据え、将来の事業発展のための成長投資と財務基盤の強化のための内部留保とのバランスを保ちながら、経営成績や配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としております。しかしながら、HANATOURJAPANグループの事業が計画どおりに進展しない場合、業績が悪化した場合、成長へ向けた投資に備え内部留保を優先する場合など利益配当が行えない可能性があります。 (2) 旅行事業に関するリスクについて① 韓国からの旅行客の影響についてHANATOURJAPANグループにおいては取扱旅行客のおよそ40%超が韓国からとなっております。従って、韓国における政治・経済情勢・外国為替相場などの変動に大きな影響を受けます。今後、韓国において予期しえない法規制の変更、自然災害、テロ、戦争による政治・社会不安・景気の悪化などにより旅行に対する意欲が減退する等の外部環境の変化が生じた場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② インターネットを活用した直接販売の進展による影響HANATOURJAPANグループは宿泊施設から滞在サービスを、また現地のオプショナルツアー催行会社等から現地発着ツアーやアクティビティ等をそれぞれ仕入れて販売しておりますが、近年インターネットを通じて、宿泊施設やオプショナルツアー催行会社等が消費者に直接販売する例が増えてきています。さらに、生成AIなどの新たなIT技術を活用した新サービスを提供する企業が登場することが予想されるなか、HANATOURJAPANグループは、FIT(注)向け商品の拡充、販売促進、ホテル販売や各種チケット類の販売を、自社開発したオンラインプラットフォーム「Gorilla」にて行い、そのサービスの充実・拡大化をすすめていること、及び、個々の旅行商品の特長や現地事情に応じて旅行商品を組み合わせることでより充実したツアーを企画する等、直接販売では提供できない付加価値を提供して今後も売上及び利益の成長を図ってまいります。しかしながら、このような旅行商品の直接販売の進展に伴い、直販商品の購入を選好する旅行者が増えた場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 競合他社の影響について旅行事業においては、国内外の旅行各社と競合関係にあります。また、旅行業そのものが元来参入障壁が低いことから、これまで旅行事業を行っていなかった企業や新興のベンチャー企業が、新規事業として業界の通例にない技術やビジネスモデルを用いて旅行業界に参入する可能性があります。さらには、一般個人が旅行者に宿泊施設を提供するといった消費者同士が直接取引を行う「C to C」の仕組みのように、従来の旅行業界の枠組みを離れた動きもみられます。こうした競争がHANATOURJAPANグループが想定している以上に激化した場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) バス事業に関するリスクについて① 競合他社の影響についてバス事業においては、パッケージツアーから個人で旅行を楽しむお客様が増加することで競合他社との価格競争に陥る可能性があります。今後HANATOURJAPANグループが想定している以上に競争が激化した場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。なお、HANATOURJAPANグループでは価格競争に陥った場合であっても、国の定める法定下限料金はこれまでとおり遵守してまいります。 ② 人材の確保についてバス事業においては、乗務員を確保するため積極的な採用活動をしておりますが、HANATOURJAPANグループが求める人材・労働力の確保が計画とおりに進捗しない場合は、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) ホテル等施設運営事業に関するリスクについて① 競合他社の影響について他業種からの新規参入や民泊に対する規制緩和等、多様化する消費者のニーズに対応すべく宿泊サービスも多様化が進んでおり、業界内の競争は激化しております。今後HANATOURJAPANグループが想定している以上に競争が激化した場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 新規事業展開についてホテル等施設運営事業に関しては、国内での新たなホテルの運営受託案件を検討しております。既存の物件を含め、その大半はリース形式であるため、自社での取得よりも初期投資額は抑えられますが、安定して収益を生み出すには、一定の時間がかかることが予想されるため、結果として開業費用等によりHANATOURJAPANグループ全体の収益が一時的に悪化する可能性があります。また、これらの事業が必ずしもHANATOURJAPANグループの目論見どおりに推移する保証はなく、その場合にはHANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) その他のリスクについて① 海外事業に関するリスクについてHANATOURJAPANグループの海外事業は、海外からのインバウンド客をより一層取り込むために海外拠点のネットワーク網を構築中でありますが、国際政治や経済状況、投資や競争などに関する法的規制、商習慣の相違、労使関係など、さまざまな要因の影響下にあり、これらのリスクが顕在した場合、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。HANATOURJAPANは2017年1月にベトナムのホーチミンにITシステム開発会社としてHANATOUR JAPAN SYSTEM VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立し、同社において各種旅行商品に関するシステム開発、及びグループ内のITインフラ整備等を進めておりますが、計画とおりにシステム開発が進捗しない場合には、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 新型感染症の発生・感染拡大による事業リスクについて重大な新型感染症が発生・感染拡大した場合の被害増大は、HANATOURJAPANグループが提供するサービス等の需要減退リスクになり得ます。さらに新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大時に実施されたような各国の出入国規制や日本国内における移動自粛要請により、HANATOURJAPANグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、感染力が強い新型感染症が流行し、予想を超える従業員の罹患者の大量発生や毒性の変化が生じ強毒化した場合等は、HANATOURJAPANグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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