神戸天然化学(6568)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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神戸天然化学(6568)の株価チャート 神戸天然化学(6568)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

(1) 神戸天然化学の事業の内容について

 

神戸天然化学は、有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業を主たる業務としております。より具体的には、顧客の製品開発及び製品販売のために行う研究、開発及び生産活動における必要なサンプル及び製品を供給するとともに、顧客の製品開発段階に応じた諸課題を解決するサービスを提供しております。

これらのサービスは顧客と密に協力を行いながら実施し、より迅速な製品開発等を支援することを通じて、社会へ新たな医薬品・工業製品等を提供できるものと認識しています。

対象としている有機化学品は、主に医薬分野、情報電子分野等で用いる有用な機能を持った化学品及びその中間体であり、より汎用的な化学品を原料として製造いたします。

 

(2) 神戸天然化学の事業の特徴について

 

化学品の研究開発は、目的の機能を持つ化合物の化学構造を推測し、それを実際に合成し、機能を評価することで前進します。この時、目的とする機能が得られなければ再度化学構造を考えるというサイクルを繰り返します。機能評価は、医薬、農薬、染料等の個々の製品により、独自の評価技術が必要ですが、化合物の合成は、製品の機能に関わらず有機合成化学の技術により達成できます。従って、製品開発を行う会社は機能を持つ化学品の構造式を提示し、神戸天然化学は提示された化合物を合成するという分業が可能となります。

化合物の合成自体にも研究要素があり、提示された化合物の合成方法を考え、合成して、その化合物の純度(注1)や収率(注2)あるいは経済性等を評価し、これらが目標以下であれば再度合成方法を考えます。

 

注1  合成できた物質の中で機能を持つ目的の物質が占める割合を意味します。

注2  理論的に得ることが可能な目的物質の最大量に対して、実際に得られた量の比率を意味します。

 

製品開発会社が、機能性評価や合成等の全ての工程を行っていた中から、合成の部分を神戸天然化学が請け負うことにより、製品開発会社は機能評価研究等に経営資源を集中できます。神戸天然化学で担当した化合物合成については、化合物合成研究の結果を併せて報告することにより、単純な合成受託では得られない付加価値を生み出しています。製品開発会社と神戸天然化学の協力により、研究開発期間が短縮され、製品開発の効率の向上につながります。

神戸天然化学では、研究・開発から量産ステージまで、化合物合成に関する顧客の提案や改良要求を具体化して研究開発用の製品として供給すると共に、上市後の量産へ向け製造方法の課題・対策を提案するというソリューションを提供いたします。

神戸天然化学は、顧客の製品開発ステージが研究・開発から量産へと上がるのに伴い、ステージに応じたソリューションを提供し、製品開発の進捗とともに成長するモデル(ステージアップ・グロース)を目指しております。

 

なお、神戸天然化学では顧客の製品開発における各開発段階を下表に記載するとおりに認識しており、これらに最適なソリューションを提供することで、製品開発・製造販売の支援が可能であると考えております。下記の表にステージ別の顧客目的及びニーズを示します。

ステージ

目的

ニーズ

研究

化合物選択

多くの候補化合物の中から目標の機能を示す化合物を選択すること

評価用のサンプル(通常は少量)を早期に入手すること

開発

製品開発

選択した化合物に必要な材料等を混合したり、成型したりして市場で流通する形態の製品とすること

開発用に多量のサンプルを入手すること(その品質は評価用と同等以上、時期は顧客の開発スケジュールに合わせたタイミング)

量産検討

量産する場合の製品品質や製造コストを検討すること

量産方法を検討し、開発用サンプルと同等以上の品質の製品が得られることを確認すること

量産

商業販売

商品を生産して販売すること

製品が安定供給されること

 

顧客の製品開発段階が、研究ステージあるいは製品開発の初期ステージの場合、神戸天然化学は未知の新規化合物の合成、既知であるものの合成困難な化合物の合成、複雑な合成方法の改良、研究開発のための参考化合物の合成及び検討報告書を提供いたします。

顧客の開発候補化合物が決まり、評価用に多量のサンプルを用いる場合や量産に向けた製造方法を検討するステージの場合、神戸天然化学は開発用のサンプルやその合成中間体の供給、工場で製造するための操業条件の検討、工場で製造した製品の品質確認等を行います。

顧客の製品開発段階が、量産ステージの場合、神戸天然化学は販売用の製品やその合成中間体を製造いたします。

神戸天然化学は、研究ステージから量産ステージまで対応できる設備を保有しており、製品開発におけるすべてのステージへソリューションの提供が可能です。

 

このように、研究ステージから量産ステージまで一貫して化学品生産ソリューションサービスの提供を行うことが神戸天然化学事業の特徴です。

 

(3) 神戸天然化学の事業セグメントについて

 

 神戸天然化学の事業セグメントは、有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業のみの単一セグメントであります。以下では事業部門別に主な取扱い製品を記載しております。取扱い製品は研究・開発ステージのものから量産ステージのものまで含んでおります。

 

機能材料事業部門の取扱い製品

 表示材料、半導体製造用化学品、カーボンナノチューブ分散体等

 「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」の規制対象外の医薬用原料、治験薬用

 原料等

 除草剤、殺菌剤、殺虫剤、昆虫フェロモン及びそれらの中間体

 

医薬事業部門の取扱い製品

 医薬原薬及び中間体

 治験原薬及び中間体

 医薬の研究開発用の化合物

 

バイオ事業部門の取扱い製品

 医薬原薬及び中間体

 治験原薬及び中間体

 医薬の研究開発用の化合物

 抗体医薬製造用の助剤

 

[事業系統図]

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

 

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 神戸天然化学は、以下の経営環境認識のもとに経営方針及び対処すべき課題を設定し、『先端産業分野において、研究から商業生産まで、顧客とのパートナーシップを重視し、化学品製造に関する課題を解決する』ことを進めてまいります。神戸天然化学の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において神戸天然化学が判断したものであります。

 

(1)経営環境

 神戸天然化学の事業モデルにおいては、医薬品会社や化学会社等の製品開発会社における、新製品の研究開発及び製造の外部委託需要が重要な要素となります。神戸天然化学の事業領域である有機化学品の受託業界におきましては、技術の細分化・深化が進んだことや、より多品種の化学品等が必要になったこと等により、研究開発及び製造の外部委託傾向が続いています。

 

 また、神戸天然化学は量産ステージ製品の拡大を企図し、量産設備への設備投資を中心とした投資を進めてまいりました。この結果、量産ステージ製品の売上高に対する割合は安定して50%を超える状況を構築するに至っております。今後も研究・開発ステージ製品から量産ステージへの取り込みが継続するものと認識しております。

 

 当事業年度では、ウクライナ情勢の影響によりサプライチェーンの混乱等が継続しており、神戸天然化学への影響は現段階では軽微ながらも、今後も十分に注視しなければならない状況であると認識しております。

 

(2)経営方針及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 上記のような、神戸天然化学を取り巻く経営環境及び量産ステージへの対応状況を踏まえ、今後の経営方針としましては、これまでの神戸天然化学での技術蓄積と顧客との信頼関係を背景に、量産ステージのビジネスを更に拡大する計画であります。

 量産ステージでは、研究・開発ステージのビジネスより生産量が増加しますので、既存設備の稼動率の向上に加えて、生産能力の向上が不可欠となります。現有設備の生産能力向上施策を行い、必要に応じて設備の増設を検討いたします。また、研究・開発ステージの品質規格は暫定的な場合が多いのに比べ、量産ステージでは厳格な規格のみならず生産過程全般に渡り品質を保証する体制が求められます。このため、品質管理体制の強化及び品質保証を含めた生産管理体制の強化を進める必要があります。

 一方、研究ステージ及び開発ステージのビジネスは、量産ステージへつなぐために持続することが必要であります。市場拡大が期待できる先端領域の選択及び顧客の要望に対応できる優れた技術の習得が課題となります。このための顧客及び業界市場からの積極的な情報の入手及び優秀な人材の確保並びに技術の開発と向上にも努めてまいります。

 

 以上のことから、神戸天然化学のビジネスを更に拡大するために、以下の①~⑤の5項目を優先的に対処すべき課題として認識しております。

 

① ステージアップ・グロースモデル強化のための設備の改良・新設

 神戸天然化学は、顧客のステージが研究・開発から量産へと上がるのに伴い、ステージに応じたソリューションを提供して取引を継続し、成長を牽引するモデル(ステージアップ・グロース)を目指しております。

 ステージに応じたソリューション提供を行うために、引き続き研究設備、生産設備及び分析設備の改良、新設を図ってまいります。

 

② 人材育成

 神戸天然化学は、顧客の研究・開発から商業販売における生産ステージまで、機能材料事業部門、医薬事業部門、バイオ事業部門において、課題解決のサービスや有機化学品の製造販売を行っておりますが、それぞれのステージと部門で専門性を持った社員が求められます。先端産業分野で顧客の要望に応じて課題解決のビジネスを継続するために、人材の採用、育成は重要な課題と認識しております。

③ 品質管理及び品質保証の強化

 神戸天然化学では、製品の品質を適切な品質保証体制において担保することにより、顧客との信頼を構築してまいりました。

 一方、近年では生産品目の増加に伴い品質管理業務も増加し多様化傾向にあります。特に、法規による品質規格の厳格化や業界の品質基準が高度化してまいりましたので、これに対応できるように分析設備の増強、分析技術の向上に努めます。また、生産管理と品質管理を確実にかつ効率的に行う品質保証体制の充実、強化に努めます。

 

④ 生産性と効率性の追求

 神戸天然化学は、生産設備を増強し、顧客の生産ステージにある製品の製造販売を増強してきましたが、業務の効率化、合理化によって更なる設備生産性の向上に努めます。そのため、仕入から製造、保管、出荷、廃棄物処理にいたるまで全工程を通して効率化すべく、工場基盤設備の増強及び生産工程のボトルネックの解消、生産状況に応じた設備の増設により安定稼働に注力いたします。

 

⑤ 新製品開発及び新技術獲得に向けた研究開発の強化

 機能材料事業部門では、エレクトロニクス分野の新材料の開発を行っております。用途に応じて顧客と共同で検討を進めておりますが、技術革新の早い分野でありますので、短期に製品化することが課題と考えております。

 製薬会社各社は新規作用による医薬品の開発を進めておりますが、神戸天然化学の医薬事業部門では、これら医薬品の製造ができるように技術開発をするとともに、製薬会社と開発初期から協力を進めることが課題と考えております。

 バイオ事業部門では、遺伝子組換え微生物等による化学物質の生産及びバイオテクノロジーと有機合成化学との組み合わせによる化学物質合成を核とした技術開発を進めております。製品を開発する会社と初期から協力を進めることが課題と考えております。


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 神戸天然化学における事業等のリスクとして、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末において神戸天然化学が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。

 

(1)景気、個人消費及び顧客の動向によるリスク

 神戸天然化学は、日本国内を中心とする化学品や医薬品を製造する会社から生産や研究開発を受託しております。顧客に供給している製品はエレクトロニクス用有機材料から、日用品、医薬品の原薬やその他材料まで多種多様であり、顧客において当該材料を利用した最終製品は多岐にわたっているものと推測されます。従って、国内外の景気動向や個人消費動向、顧客動向の影響を大きく受けます。たとえば景気の後退や個人消費の低迷が起こった場合、当該外部環境の影響や各顧客固有の事情によって顧客が外部に委託する生産もしくは研究開発を減らした場合、委託する製品の生産又は研究開発から撤退した場合、さらには顧客の倒産や廃業が発生した場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)顧客、神戸天然化学の研究開発及び生産計画の進捗に関するリスク

 神戸天然化学のビジネスは、顧客の自社商品の研究開発や生産を支援する事業を中心に行っているため、業績はそれら顧客の開発品の開発スケジュールや生産計画に大きく依存します。顧客の研究計画が途中で中止や中断等になるリスクは常にあり、またそれは神戸天然化学がコントロールできないものです。これらの顧客動向は、営業活動において注視しており、このようなリスクは最小限となるよう努めております。

 一方、神戸天然化学は、将来の製造支援ビジネスのための技術開発や独創的な自社商品の開発も行っていますが、これらが全て実用化され、神戸天然化学の業績に寄与する保証はありません。

 顧客あるいは神戸天然化学の研究開発計画の進捗が大幅に遅れたり、変更や中断、さらには中止となった場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)研究開発・製造支援事業特有のリスク

 顧客の商品に係る研究・開発、あるいは商業生産初期のステージにおける支援業務では、収益率低下や技術上のトラブル等が発生するリスクを伴います。神戸天然化学は、顧客とのコミュニケーションを重視し、そのようなリスクを最小限にするよう努力していますが、残念ながら顧客の期待に応えられず、想定していた収益が上がらない等のリスクがあります。

 また、原材料の支給や資材、機器の貸与、中間体や製品の一時預かりの機会も多いため、その保管・使用中の劣化、滅失、破損等により、顧客から賠償を求められるリスクがあります。

 このような、研究開発・製造支援事業特有の事象が発生した場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)競合他社との関係に関するリスク

 神戸天然化学の競争相手は、医薬品原薬製造企業、化学品製造・開発企業、化学分野の研究受託・人材派遣企業等多岐にわたり存在し、研究開発から生産までの各々のステージで競合します。神戸天然化学の強みは全てのステージで一貫して支援できる体制を持つことと、技術的な幅の広さですが、各ステージにおいては、技術力、生産能力等について神戸天然化学と比較して優位にある企業もあります。従って、これら競合相手との競争次第では、神戸天然化学の計画する経営成績に影響をきたす可能性があります。また今後、市場の拡大に伴い、更に新規参入企業が増えて競争環境が激しくなる可能性があります。

 このような、競合他社との関係において、神戸天然化学の優位性を示すことが難しくなる状況に陥るような場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)製品の品質に関するリスク

 神戸天然化学は、厳格な品質管理基準に従って各種製品を製造しておりますが、全ての製品について欠陥が無く、将来にわたってリコールが発生しないという保証はありません。大規模な製品事故は、多額のコストや神戸天然化学の評価に重大な影響を与え、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)資材調達に関するリスク

 神戸天然化学は、様々な化学薬品を使用しますが、なかには特殊な原材料もあります。重要なものは複数購買等の対策を講じて安定製造、安定供給に努めていますが、代替が利かない材料も存在します。その供給元からの調達に問題が発生した場合には、生産計画に支障をきたし、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)原料、資材価格の変動によるリスク

 神戸天然化学は、原油価格に連動する試薬、溶剤等の様々な化合物を原料や資材として国内外から直接又は間接的に調達しています。神戸天然化学では、これらの市場価格を注視して不利益を被らないよう努力をしておりますが、購入原材料や資材の価格が変動した場合、またそうした購入原料価格の変動を販売価格に転嫁できない場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)外部委託に関わるリスク

 神戸天然化学は、事業活動を行う上で、生産、試験、物流、産業廃棄物搬出・処分等の業務を外部に委託しています。委託に当たっては、購買先として審査を行い、必要に応じて監査を行う等その業務を適切に管理していますが、委託先で生じた何らかの問題が、神戸天然化学の委託業務に支障をきたし、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)大口取引先への依存によるリスク

 取引上位10社の占める売上高の割合は、68%となっております(2024年3月期)。これらの企業との取引条件の変更、契約解除あるいは取引先の製品の需要減退が発生した場合、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを低減するため、新規大口顧客の開拓などに注力しております。

 

(10)事故・災害のリスク

 神戸天然化学は、安全操業のために製造設備の保守・点検を実施しています。事業活動継続には、この保守・点検は必要不可欠です。しかしながら、製造設備で発生する事故、自然災害等による影響を完全に防止できる保証はありません。神戸天然化学で発生した火災、爆発、漏洩、悪臭、騒音等により、物的・人的被害を及ぼした場合には、神戸天然化学の事業活動に支障をきたし、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)主要な事業の前提となる許認可、届出に関わるリスク

 神戸天然化学の主な事業は医薬品原薬製造を含む有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業であり、この事業を遂行するために以下に代表される様々な許可等を取得しております。これらの許可等については、各法令で定める手続きを適切に実施しなければ効力を失います。また、各法令に違反した場合、許可等の取消し、又は期間を定めてその業務の全部もしくは一部の停止等を命ぜられることがある旨が定められております。神戸天然化学は、現時点において、許可等の取消し等の事由となる事実はないものと認識しておりますが、将来、当該許可等の取消し等を命ぜられた場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

・危険物製造所許可、屋内貯蔵所許可、危険物屋外タンク貯蔵所許可、危険物一般取扱所許可

・毒物劇物製造業登録、毒物劇物一般販売業登録、毒物劇物輸入業登録

・医薬品製造業認可

・向精神薬製造製剤業免許、向精神薬試験研究施設設置者登録

・覚せい剤原料取扱者指定

・農薬登録

 また、神戸天然化学の事業遂行上必要な申請等として、以下に代表されるものがありますが、許可等と同様、万一遺漏があり、管轄当局からの指導、処分を受けた場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。

・化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)に基づく、新規化学物質に係る申出、申請

・労働安全衛生法に基づく、新規化学物質に係る届出、申請

・遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(カルタヘナ法)に基づく申請

 

(12)医薬品の外部委託に係る規制動向に関するリスク

 神戸天然化学の事業上、深く関係する法令のひとつに「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、「薬機法」)があります。この薬機法の2005年4月改正(当時は薬事法)において、製造のアウトソーシング化という国際情勢、社会情勢に対応して全面外部委託が認められました。この改正は神戸天然化学の事業にとって歓迎するものではありますが、薬機法の本質は安全対策であり、規制動向が将来にわたって必ずしも神戸天然化学の事業にとってプラス方向となる保証はありません。医薬品の外部委託に係る規制動向によっては、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)法的規制に関するリスク

 神戸天然化学は、化学品、医薬品、農薬、遺伝子組換え等に関する多くの規制に従い業務を遂行しており、法令遵守には最大限の注意を払っていますが、過失あるいは政策、実務慣行、解釈変更によって発生する事態が、神戸天然化学の業務遂行や経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。また、将来的に環境及び化学品安全等に対する法的規制が強化され、新たな対策コストが発生する可能性があります。

 神戸天然化学では、法令の改正情報などの能動的な収集に努め、適宜対応しておりますが、法的規制に関連した事象が神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)知的財産管理に関するリスク

 神戸天然化学は、知的財産権が事業活動・製品競争力に重要な役割を果たしていることを認識し、知的財産権の取得による自社権利の保護に努める一方で、他社の知的財産権を調査し、問題の発生防止を図っております。しかしながら、他社との間で知的財産権を巡る紛争が生じた場合や、他社から知的財産権を侵害された場合には、事業活動に支障をきたし、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15)情報漏洩リスク

 神戸天然化学の事業の特徴として、秘密保持契約を締結した上で顧客の商品開発に関わる技術情報や営業情報を預かり、取り扱う業務が日常的に発生します。役職員には、これらの情報が、企業活動における根幹であることを十分に理解させるため、啓発、教育を適宜実施し、また秘密保持誓約を提出させる等、情報漏洩の防止には万全を期しています。しかしながら、万一情報の漏洩が発生した場合には、神戸天然化学が賠償責任を負う可能性があり、また情報漏洩が発生したことで、社会的信用の低下、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16)コンピューター・システムに起因する運営のリスク

 神戸天然化学は、会社運営の全般にわたってコンピューターによる業務処理を実施しております。外部からのコンピューターウイルス攻撃によるシステムトラブルやデータ破壊、更には情報の盗難、漏洩等への対策として、コンピューターセキュリティーの強化等を適宜実施しております。しかしながら、予期せぬ地震・火災等の災害によるハードウェアやネットワークの損傷や、現状のコンピューターセキュリティーで防ぐことのできない外部からの攻撃の発生等により、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17)訴訟等に関するリスク

 神戸天然化学の事業又は活動に関連して、知的財産権、製造物責任、環境、労務等、様々な訴訟、紛争、その他の法的手段が提起される可能性があります。現在、神戸天然化学の業績と財政状態に重大な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来において、重要な訴訟等が提起された場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお神戸天然化学では、顧問弁護士を選任し、常に相談できる体制をとっております。

 

(18)固定資産投資に関わるリスク

 有機化学品の研究・開発・生産ソリューション事業においては、顧客の要求に対応できる製造設備を予め揃えておくことは非常に重要であり、商談状況を踏まえて大きな設備投資を行うことがあります。しかしながら、既述のとおり、生産を実施する神戸天然化学のビジネスは、それら顧客の開発品の開発スケジュールや生産計画に大きく依存します。このリスクは神戸天然化学の設備投資においても重要な問題です。設備投資は常に慎重に十分な検討を経て決断しますが、想定していた収益が上がらない、あるいは顧客の開発計画が変更、中止になったために、回収計画に狂いが生じるリスクは存在します。このような場合には、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(19)固定資産の減損に関するリスク

 神戸天然化学が保有する固定資産については、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。同会計基準では、減損の兆候が認められる資産又は資産グループについては、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に、帳簿価額を回収可能価額(当該資産又は資産グループから得られる割引後将来キャッシュ・フローの総額もしくは当該資産又は資産グループの正味売却価額のいずれか高い方の金額)まで減額し、その減額した当該金額を減損損失として計上することとなります。

 また神戸天然化学は、キャッシュ・フローを生み出す資産又は資産グループの最小単位として、事業部単位(機能材料事業部、医薬事業部、バイオ事業部)を基本とした資産のグルーピングを行っております。

 このため、当該資産又は資産グループが属する事業部の経営環境の著しい変化や収益状況の悪化等により、固定資産の減損損失を計上する必要が生じた場合には、神戸天然化学の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(20)金利変動リスク及び資金調達リスク

 神戸天然化学は、設備投資資金や運転資金を金融機関からの借入により賄っておりますが、有利子負債には変動金利条件となっているものがあります。変動金利による調達については、今後の金利動向によって、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(21)人材確保に関するリスク

 神戸天然化学は、有機合成化学や生化学等の分野の技術者の新卒・中途採用を継続的に行い、技術者の育成に努めています。しかしながら、必要な人材を継続的に獲得するための競争は厳しく、あるいは神戸天然化学の人材が社外に流出する可能性は否定できません。より一層、優秀な人材の確保に注力してまいりますが、人材の確保及び育成が計画どおりに進まなかった場合には、神戸天然化学の事業展開に支障をきたし、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(22)自然災害、戦争、テロ等によるリスク

 予期せぬ地震や風水害、戦争やテロ行為あるいは感染症等の発生により、神戸天然化学や取引先等が深刻な被害を受けたり、さらにはこれらの要因から社会的混乱が発生した場合には、一定の事業活動が困難になり、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(23)気候変動に関するリスク

 気候変動については、世界共通の解決すべき社会課題と認識され、早急な対応が求められています。神戸天然化学の事業である有機化学品の研究、開発、生産ソリューションにおいては、サプライチェーンを通じて気候変動の原因とされるGHGを排出します。その為、気候変動による自然災害の発生に伴う事業活動への悪影響及び炭素税をはじめとするカーボンプライシング等の導入により、神戸天然化学の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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