戸上電機製作所(6643)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 戸上電機製作所グループ(戸上電機製作所及び戸上電機製作所の関係会社)は、戸上電機製作所(株式会社戸上電機製作所)及び子会社8社で構成されており、「産業用配電機器事業」、「プラスチック成形加工事業」、「金属加工事業」及び「その他」の各セグメントにおいて製造及び販売等の事業を行っております。 戸上電機製作所グループの事業における各社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。(1)産業用配電機器事業 主要な製品は電子制御器、配電用自動開閉器、配電盤及びシステム機器等であります。①電子制御器 戸上電機製作所が製造・販売するほか、主に子会社㈱戸上コントロール及び戸上電子(常熟)有限公司が製造し、東京戸上電機販売㈱が販売しております。②配電用自動開閉器 戸上電機製作所が製造・販売するほか、主に子会社戸上電気(蘇州)有限公司が製造し、東京戸上電機販売㈱が販売しております。③配電盤及びシステム機器 戸上電機製作所が製造・販売するほか、主に子会社㈱戸上デンソーが製造し、東京戸上電機販売㈱が販売しております。 (2)プラスチック成形加工事業 主要な製品は、自動車業界向けのプラスチック成形加工品であり、子会社㈱戸上化成が製造販売しております。 (3)金属加工事業 主要な製品は、産業用機械向けの金属加工品であり、子会社㈱戸上メタリックスが製造販売しております。 (4)その他 ㈱戸上化成のプラスチック成形加工事業に付随する金型加工及び㈱戸上電機ソフトのソフトウエア開発等を含んでおります。 セグメントの内容、戸上電機製作所及び主要な関係会社の位置付けは、次のとおりであります。なお、戸上電機製作所を除く下記の会社は、全て連結子会社です。 なお、セグメントの区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントと同一であります。 セグメント戸上電機製作所及び主要な関係会社の位置付け〔産業用配電機器事業〕 電子制御器戸上電機製作所(製造・販売)㈱戸上コントロール(製造)戸上電子(常熟)有限公司(製造)東京戸上電機販売㈱(販売)〔産業用配電機器事業〕 配電用自動開閉器戸上電機製作所(製造・販売)戸上電気(蘇州)有限公司(製造)東京戸上電機販売㈱(販売)〔産業用配電機器事業〕 配電盤及びシステム機器戸上電機製作所(製造・販売)㈱戸上デンソー(製造)東京戸上電機販売㈱(販売)〔プラスチック成形加工事業〕㈱戸上化成(製造・販売)〔金属加工事業〕㈱戸上メタリックス(製造・販売)〔その他〕㈱戸上化成(製造・販売)㈱戸上電機ソフト(ソフトウエア開発)
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 戸上電機製作所グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において戸上電機製作所グループが判断したものであります。(1)会社の経営の基本方針 戸上電機製作所グループは、「社会を、地球を、未来を豊かに。」という企業理念に基づき、配電・制御機器の総合メーカーとして築いてきた伝統のもと、事業活動を通じた社会課題の解決により、持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 1.暮らしの安心(Comfortable)電気の安定供給を通じて、人々の快適な生活と環境の保全に貢献する。 2.環境への配慮(Eco-Friendly)温室効果ガス排出量の削減や省エネルギー化、省資源化に取り組み、脱炭素社会の実現に向けた製品・ソリューションを提供する。 3.従業員の幸福(Engagement)従業員一人一人の多様な働き方を尊重し、安全で健康的な職場環境を整備することで、自社から社会への活力を生み出す。 (2)中長期的な会社の経営戦略 戸上電機製作所は、昨年3月12日に創立100周年を迎え、「さぁ 挑もう つくろう かえていこう」のスローガンのもと、次の100年に向けた新たな一歩を踏み出しております。 また、長期的視座に立った価値創造プロセスに基づき、これまでの100年で培ってきた経営資本を活用し、新たな価値創造に取り組んでまいります。 なお、価値創造プロセスの詳細につきましては、戸上電機製作所ウェブサイトをご確認ください。 URL:https://www.togami-elec.co.jp/sustainability/management.php (3)会社の経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の経済動向につきましては、国内において、雇用・所得環境の改善が続き、企業収益の持ち直しや価格転嫁の進展が見られる一方で、中東情勢の緊迫化などを背景に、原材料やエネルギー価格の高止まり、調達環境の悪化などが懸念され、人件費の上昇と併せて、先行き不透明な状況が続くと考えております。 このような事業環境のもと、戸上電機製作所グループの見通しとしましては、主力の産業用配電機器事業において引き続き一定の設備投資需要が見込まれるものの、中東情勢の緊迫化に伴う部材調達面での不安などから、予断を許さぬ状況が続くと考えております。 以上のような状況を踏まえ、戸上電機製作所グループでは、以下の重点課題に取り組んでまいります。① 既存事業の高収益化 戸上電機製作所グループの生産方式であるTPW(Togamigroup Production Way)を推進し、品質および生産効率のさらなる向上を図ってまいります。製品開発においては、設計ツールを徹底的に活用することで、効率的かつスピーディーな開発体制の構築に取り組んでまいります。また、直接部門・間接部門を問わず、AIの導入やDXの推進に継続して取り組むことにより、業務効率化と品質水準の向上を実現してまいります。② 海外展開の加速と新規事業の創出 今後、更なる成長の実現を目指し、海外展開について一層の強化を図ってまいります。特に、米国市場への参入につきましては、本格的な事業展開の実現に向け、着実に推進してまいります。また、戸上電機製作所が有する自社製品のコア技術を継承・活用し、新たな価値創出につながる新製品の開発や新規事業の創出にも取り組んでまいります。③ 人的資本の強化 戸上電機製作所は、既存事業の高収益化、海外展開の加速、新規事業の創出といった様々な経営課題を解決していくうえで、人財こそが最も重要な経営基盤であるとの考えのもと、人的資本の強化に取り組んでまいります。その一環として、従業員のエンゲージメント向上を図るとともに、従業員の健康維持および安全で働きやすい職場環境の構築にも、これまで以上に注力してまいります。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において戸上電機製作所グループが判断したものであります。 (1)設備投資の実施について 設備投資は中期経営計画及び毎年の設備投資計画により計画的に実施しておりますが、業界の技術動向や需給バランスの変化などにより、大規模な更新を余儀なくされる可能性があります。今後も計画的に機械設備の更新を実施していきますが、前述のように大規模な更新を余儀なくされた場合は業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定セグメントへの依存について 戸上電機製作所グループの産業用配電機器事業は売上高、利益ともに高い比率を占めております。これは、戸上電機製作所グループが配電用自動開閉器及び配電システムの専門メーカーとして、長い歴史と高い技術力を持つためであります。今後、戸上電機製作所グループの予想を超えて主要顧客による設備投資抑制が行われた場合は、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)価格競争について 戸上電機製作所グループは高品質の配電用機器を送り出すリーディングカンパニーでありますが、常に戸上電機製作所にとって適正な利益を得るための価格設定ができるとは限りません。今後、これまで以上に価格競争が激化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)原材料等の調達リスクについて 戸上電機製作所グループの製品に使用される原材料等については、国内外から日々安定的かつ適正価格にて調達できるよう努めております。しかし、災害や中東情勢の緊迫化を含む地政学的リスクなどにより急激な価格上昇や納期の遅延により、業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)法的規制について 戸上電機製作所グループの営業活動は租税、特許、労働、環境、為替その他の法的規制を受けております。今後、これらの規制の改廃や新たな法的規制が設けられる場合には、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)クレームの危険性について 戸上電機製作所及び戸上電機製作所グループの一部はISO9001:2015を取得しており、徹底した品質管理体制のもとで各種の製品を製造しております。しかし、全ての製品に欠陥がなく、将来にクレームを発生させないという保証はありません。また、戸上電機製作所製品を構成する部品のうち社外から調達するものも多くあります。これらの品質確認につきましてはメーカーから提出される検査データをもとに抜き取り検査を行い、品質に問題がないことを確認しておりますが、もし、その中の一部に不良品が混入されていた場合、誤って製品に組み込まれる可能性があります。その場合、市場に出荷された後、当該の製品が限定できなければ当該同一ロット分の回収を余儀なくされる可能性があります。なお、製造物責任賠償につきましては保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。大規模なクレームや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコスト発生や戸上電機製作所グループに対する評価に影響を与え、それにより売上が低下し、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)海外拠点の治安悪化について 戸上電機製作所グループは生産、販売の両面においてグローバル化を推進しておりますが、当該地域の治安が今後も安定的に保証されるとは言い切れません。当該地域の治安が著しく悪化した場合は生産コストの増加や売上機会の減少につながり、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)自然災害等の発生について 戸上電機製作所グループの主要拠点である佐賀県佐賀市は、風水害の発生が比較的多い地域です。また、日本列島全体が地震多発地帯であることから、今後、大規模な地震が発生することも皆無とは言い切れません。これらに加え、その他自然災害の発生や、感染症の流行、地政学的リスクにより、戸上電機製作所グループの生産設備や生産材の調達、物流ルートの確保に支障をきたすなど、一時的に商品の生産や販売が停止し、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)業績の季節変動について 戸上電機製作所グループの主要顧客の決算月は3月に集中しており、顧客の予算執行は年度末に集中する傾向があることなどから、戸上電機製作所グループの売上高も3月に増加する傾向があります。期末月に売上計上する案件については、顧客側で生じる要因により期ずれが生じる可能性があり、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)情報セキュリティについて 戸上電機製作所グループは、情報セキュリティを取り巻く環境の変化に対応するため、情報セキュリティに対して積極的に取り組んでおりますが、コンピューターウイルスへの感染やハッキングの被害、ネットワーク機器の障害や紛失、盗難などにより、情報流出や業務停止などの事態が発生する可能性があります。近年、これらの脅威は増大しており、不測の事態により情報システムの長期間停止などが発生した場合、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)中長期的な担い手不足について 戸上電機製作所グループは、長い歴史の中で培った技術・技能を次世代に伝承してまいりますが、新入社員の減少及び離職者の増加などにより技能伝承がうまく進まない場合、生産・開発力が低下し、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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