戸上電機製作所グループ(戸上電機製作所及び戸上電機製作所の関係会社)は、戸上電機製作所(株式会社戸上電機製作所)及び子会社8社で構成されており、「産業用配電機器事業」、「プラスチック成形加工事業」、「金属加工事業」及び「その他」の各セグメントにおいて製造及び販売等の事業を行っております。
戸上電機製作所グループの事業における各社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。
(1)産業用配電機器事業
主要な製品は電子制御器、配電用自動開閉器、配電盤及びシステム機器等であります。
①電子制御器
戸上電機製作所が製造・販売するほか、主に子会社㈱戸上コントロール及び戸上電子(常熟)有限公司が製造し、東京戸上電機販売㈱が販売しております。
②配電用自動開閉器
戸上電機製作所が製造・販売するほか、主に子会社戸上電気(蘇州)有限公司が製造し、東京戸上電機販売㈱が販売しております。
③配電盤及びシステム機器
戸上電機製作所が製造・販売するほか、主に子会社㈱戸上デンソーが製造し、東京戸上電機販売㈱が販売しております。
(2)プラスチック成形加工事業
主要な製品は、自動車業界向けのプラスチック成形加工品であり、子会社㈱戸上化成が製造販売しております。
(3)金属加工事業
主要な製品は、産業用機械向けの金属加工品であり、子会社㈱戸上メタリックスが製造販売しております。
(4)その他
㈱戸上化成のプラスチック成形加工事業に付随する金型加工及び㈱戸上電機ソフトのソフトウエア開発等を含んでおります。
セグメントの内容、戸上電機製作所及び主要な関係会社の位置付けは、次のとおりであります。なお、戸上電機製作所を除く下記の会社は、全て連結子会社です。
なお、セグメントの区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントと同一であります。
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セグメント |
戸上電機製作所及び主要な関係会社の位置付け |
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〔産業用配電機器事業〕 電子制御器 |
戸上電機製作所(製造・販売) ㈱戸上コントロール(製造) 戸上電子(常熟)有限公司(製造) 東京戸上電機販売㈱(販売) |
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〔産業用配電機器事業〕 配電用自動開閉器 |
戸上電機製作所(製造・販売) 戸上電気(蘇州)有限公司(製造) 東京戸上電機販売㈱(販売) |
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〔産業用配電機器事業〕 配電盤及びシステム機器 |
戸上電機製作所(製造・販売) ㈱戸上デンソー(製造) 東京戸上電機販売㈱(販売) |
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〔プラスチック成形加工事業〕 |
㈱戸上化成(製造・販売) |
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〔金属加工事業〕 |
㈱戸上メタリックス(製造・販売) |
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〔その他〕 |
㈱戸上化成(製造・販売) ㈱戸上電機ソフト(ソフトウエア開発) |
戸上電機製作所グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において戸上電機製作所グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
戸上電機製作所グループは、「社会を、地球を、未来を豊かに。」という企業理念に基づき、配電・制御機器の総合メーカーとして築いてきた伝統のもと、社会と共に発展する企業としての新しい責任を自覚し、人々の快適な生活と環境の保全に貢献することを経営の基本方針としております。
また、「お客さまが最大に満足される商品を提供します」という品質方針のもと、創業以来長年にわたって培ってまいりました総合技術力を駆使し、「お客さまが必要なモノを、必要なときに提供できる」よう、チャレンジ精神による創造的な商品・サービスの開発に積極的に取り組んでおります。
さらに、企業の社会的責任を果たすため、戸上電機製作所グループは、コンプライアンスを基本とした透明かつ公正な企業経営を実践し、株主やお客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまのご期待に応えられるよう、企業価値の向上に努めてまいります。
(2)中長期的な会社の経営戦略
戸上電機製作所グループは、「柔軟な発想と活力にあふれた活き活きとした企業グループ」像をベースにし、創業以来蓄積してきたコア技術をさらに強化・発展させ、将来にわたる持続的な成長を目指して中期経営計画を策定しております。
また、創立100周年を翌年に控え、100年の歴史を誇りつつも、「さぁ 挑もう つくろう かえていこう」をスローガンに、常に挑戦し続け、次の100年の新しい時代にもさらに進化し続けられるよう取り組んでまいります。
具体的には、市場環境の変化に機敏に対応できる強固な経営体質を確立するため、DX推進による業務効率化、品質向上、コストダウン、人財の活性化などに取り組み、グループ一丸となってさらなる収益性の向上に取り組んでまいります。
その他にも、コア商品の市場競争力強化、サプライチェーンの再構築、工場・建物の再編だけでなく、カーボンニュートラル・脱炭素社会を意識した新技術・新商品の開発、海外情勢の変化に対応した海外展開の加速など、将来にわたる持続的な成長を目指して挑戦を続けてまいります。
(3)会社の経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の世界経済の見通しは、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが収束し、当面は回復基調で推移することが期待されるものの、一方で世界的なインフレや中国経済の減速、ロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東情勢悪化などにより、先行き不透明な状況が続くと予測されます。
また、我が国におきましても、新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類感染症に移行されたことにより、経済活動の正常化が進み、雇用や所得環境が改善する中で、今後も緩やかな回復基調で推移することが期待されますが、原材料・エネルギー価格の高止まりや金融資本市場の変動などにより、先行きを見通せない状況が続くものと予測されます。
一方、戸上電機製作所グループの主要な市場におきましては、2023年4月に実施された「レベニューキャップ制度」を背景に電力会社による設備投資の動向を注視する必要があります。
このような事業環境のもと、戸上電機製作所グループは、「世界一質の良い商品の提供と社会貢献」を通じてお客様との共存関係を深め、社会から必要とされ、信頼される企業グループを目指し、中期経営計画を基本として、以下の重点施策に取り組んでまいります。
① スピーディな開発と設計品質の向上
コンカレントエンジニアリングを定着させ、スピーディな新製品の開発と設計品質の向上に努めてまいります。また、シミュレーションやAR、VRなどの設計ツールを検証に活用し、設計効率を高めてまいります。
② モノづくり革新
戸上電機製作所の生産方式であるTPW(Togamigroup Production Way)の充実に向けて、AIによる検査の導入など、DX化を推進し、品質の向上に取り組んでまいります。また、フロントローディングを徹底し、更なるコストダウンや生産体制の最適化に努めてまいります。
③ 海外展開の加速
既に参入している米国市場における売上の拡大に向けて、市場の要求に応えられるよう、製品ラインナップを拡充させてまいります。また、グローバル人財の育成にも努めてまいります。
④ 収益基盤の多角化とコア事業の再構築
カーボンニュートラル・脱炭素社会を意識した新製品の開発を含め、新たな分野における商品開発を積極的に推し進める一方で、既存セグメント事業である、産業用配電機器事業やプラスチック成形加工事業、金属加工事業について新たな客先の獲得や新製品の開発などに注力し、グループ全体で収益拡大に努めてまいります。
⑤ 次世代を担う人財育成の強化
将来を見据え、技術・技能の伝承が途切れることのないよう、行動力・成長力・創造力・基礎力・共有力の5つの力を身につけた自律した「人財」の育成に努めてまいります。
⑥ 「魅力ある会社」づくり
魅力ある会社を目指し、新たに発足した経営戦略室を中心にプロモーション活動などを行ってまいります。具体的には、昨年12月に耐震工事が終わった本館の壁面にプロジェクションマッピングを行うなど、魅力の見える化を通じて企業価値向上へ積極的に取り組んでまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において戸上電機製作所グループが判断したものであります。
(1)設備投資の実施について
設備投資は中期経営計画及び毎年の設備投資計画により計画的に実施しておりますが、業界の技術動向や需給バランスの変化などにより、大規模な更新を余儀なくされる可能性があります。今後も計画的に機械設備の更新を実施していきますが、前述のように大規模な更新を余儀なくされた場合は業績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)特定セグメントへの依存について
戸上電機製作所グループの産業用配電機器事業は売上高、利益共に高い比率を占めております。これは、戸上電機製作所グループが配電用自動開閉器及び配電システムの専門メーカーとして、長い歴史と高い技術力を持つためであります。今後、戸上電機製作所グループの予想を超えて主要顧客による設備投資抑制が行われた場合は、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)価格競争について
戸上電機製作所グループは高品質の配電用機器を送り出すリーディングメーカーでありますが、常に戸上電機製作所にとって適正な利益を得るための価格設定ができるとは限りません。今後、これまで以上に価格競争が激化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)原材料等の価格高騰について
戸上電機製作所グループは電磁開閉器や高圧開閉器の海外子会社での生産をはじめとして、開発部門における標準化の徹底、製造部門におけるTPW(Togamigroup Production Way)の推進などによりコスト削減に努めております。しかし、原材料、燃料、物流費用などの急激な価格上昇により利益が圧迫され、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)法的規制について
戸上電機製作所グループの営業活動は租税、特許、労働、環境、為替その他の法的規制を受けております。今後、これらの規制の改廃や新たな法的規制が設けられる場合には、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)クレームの危険性について
戸上電機製作所及び戸上電機製作所グループの一部はISO9001:2015を取得しており、徹底した品質管理体制のもとで各種の製品を製造しております。しかし、全ての製品に欠陥がなく、将来にクレームを発生させないという保証はありません。また、戸上電機製作所製品を構成する部品のうち社外から調達するものも多くあります。これらの品質確認につきましてはメーカーから提出される検査データをもとに抜き取り検査を行い、品質に問題がないことを確認しておりますが、もし、その中の一部に不良品が混入されていた場合、誤って製品に組み込まれる可能性があります。その場合、市場に出荷された後、当該の製品が限定できなければ当該同一ロット分の回収を余儀なくされる可能性があります。なお、製造物責任賠償につきましては保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。大規模なクレームや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコスト発生や戸上電機製作所グループに対する評価に影響を与え、それにより売上が低下し、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)海外拠点の治安悪化について
戸上電機製作所グループは生産、販売の両面においてグローバル化を推進しておりますが、当該地域の治安が今後も安定的に保証されるとは言い切れません。当該地域の治安が著しく悪化した場合は生産コストの増加や売上機会の減少につながり、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)自然災害等の発生について
戸上電機製作所グループの主要拠点である佐賀県佐賀市は、風水害の発生が比較的多い地域です。また、日本列島全体が地震多発地帯であることから、今後、大規模な地震が発生することも皆無とは言い切れません。これらに加え、その他自然災害の発生や、感染症の流行、地政学的リスクにより、戸上電機製作所グループの生産設備や生産材の調達、物流ルートの確保に支障をきたすなど、一時的に商品の生産や販売が停止し、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(9)業績の季節変動について
戸上電機製作所グループの主要顧客の決算月は3月に集中しており、顧客の予算執行は年度末に集中する傾向があることなどから、戸上電機製作所グループの売上高も3月に増加する傾向があります。期末月に売上計上する案件については、顧客側で生じる要因により期ずれが生じる可能性があり、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(10)情報セキュリティについて
戸上電機製作所グループは、情報セキュリティを取り巻く環境の変化に対応するため、情報セキュリティに対して積極的に取り組んでおりますが、コンピューターウイルスへの感染やハッキングの被害、ネットワーク機器の障害や紛失、盗難などにより情報流出、業務停止等の事態が発生する可能性があります。近年、働き方改革や新型コロナウイルス対策によりテレワークを推進している中で、これらの脅威は増大しており、不測の事態により情報システムの長期間停止などが発生した場合、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
(11)中長期的な担い手不足について
戸上電機製作所グループは、長い歴史の中で培った技術・技能を次世代に伝承してまいりますが、新入社員の減少及び離職者の増加などにより技能伝承がうまく進まない場合、生産・開発力が低下し、戸上電機製作所グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
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