ニッチツグループは、ニッチツ及びニッチツの連結子会社3社により構成されております。セグメントごとの主な事業内容とニッチツ及びニッチツの連結子会社の当該事業における位置付け等は次のとおりであります。
(1)機械関連事業
舶用機器、空気予熱機ほかの一般産業機械等の設計・製作、プラント関連機器の製作、機械装置の据付、施工、監理はニッチツが行っております。㈱ミンクスはコンピューターによる情報処理、各種コピーサービス、OA機器等の販売を行っており、ニッチツはOA機器等の供給や役務の提供を受けております。
(2)資源関連事業
ハイシリカ(精製珪石粉等)はニッチツが製造・仕入・販売を行っております。
(3)不動産関連事業
オフィスビルの賃貸はニッチツが行っており、管理は外部に委託しております。
(4)素材関連事業
耐熱塗料は東京熱化学工業㈱が製造・販売を行っております。
ライナテックス(高純度天然ゴム)は三扇機工㈱が仕入・加工・販売を行っており、同社は製缶、機械の製造・販売も行っております。また、ニッチツは東京熱化学工業㈱から製品の供給を、三扇機工㈱から製品の供給及び役務の提供を受けております。
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
ニッチツグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてニッチツグループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
「ニッチツグループは、その経営の原点を、株主はじめ、取引先各位、地域社会との「パートナーシップ」に置き、たゆみ無い向上心の発揮を通じて、高度な産業生産財を提供し、もって、社会の発展に貢献することを究極の理念とします。」という企業理念を掲げています。
その上で、ニッチツグループ社員一人ひとりが行動するうえでの規範となる以下の行動規準を定めています。
「ニッチツグループの一員であることに誇りを持ち:-
①法と社会規範、社内規則を遵守し、公正・透明な事業活動を心がけます。
②安全、環境保全の重要性を認識の上、主体者意識を伴った、活力ある職場つくりを推進します。
③企業体質の強化に努め、企業情報については適時的確な開示を行います。
④自己責任・協調・相互信頼を基本に、常にグループ全体のシナジー効果を展望の上行動します。」
(2)経営戦略等
ニッチツグループは、2023年5月に策定した中期経営計画「シン・ニッチツ2025」で、ニッチツグループ企業理念の実現を目指して、積極投資によるレジリエンス向上(現場力強化)と新たなビジネス領域への挑戦(成長事業へのリソース投入)により、将来に向けて経営基盤を再構築し、取引先・地域への貢献および企業価値向上を着実に図っていくことを中期経営計画の対象期間である2023年度から2025年度までの基本方針として掲げております。
上記の基本方針に基づく基本経営戦略は、次のとおりです。
1.生産設備へ集中的に積極投資することにより、安全性・生産性の向上を図り、現業の競争力を高める
2.人財への投資(採用・育成・福利厚生制度の充実)を加速して、社員の働きがい向上とニッチツグループの競争力向上を目指す
3.脱炭素・環境への取り組み等、新たなビジネス領域に挑戦して、現業との両輪とする
(3)目標とする経営指標
ニッチツグループでは、企業としての本来の事業活動の成果を示す指標として「営業利益」「売上高営業利益率」及び「当期純利益」を、また、財務体質強化の観点からは、自己資本比率を主要な経営指標としています。
さらに、中期経営計画「シン・ニッチツ2025」では、ニッチツグループの目指す将来像を市場に対してわかりやすい形で示すこと及び自社の資本コストを意識した計画とすることを目的に、投下資本の収益性指標である自己資本利益率(ROE)及び投下資本利益率(ROIC)も経営指標として取り入れております。
(4)経営環境及び対処すべき課題
世界経済は、欧米において景気がソフトランディングに向かいつつも、中国経済の成長率鈍化、地政学的緊張の高まり、根強いインフレ圧力等により不安定な展開が予想されます。日本経済も賃上げに伴う個人消費の回復が期待されるものの、金利為替動向等先行き不透明な状況にあります。国内造船所は手持工事量が積み上がっているものの、人手不足等から建造量の回復には制約が見込まれます。半導体関連需要は底打ちを見せつつも、全体的な在庫調整局面は継続するものと予想されます。
ニッチツグループは、上記事業環境のもと、中期経営計画「シン・ニッチツ2025」に基づき次の課題に取り組み、持続的な成長の実現に向けて、収益力の強化と安定した経営基盤の確立を図ってまいります。
① 機械関連事業については、引き続き全部門において工事採算の改善及び生産性向上に注力します。舶用機器部門については、工事量の増加及び人員不足に対応し、鋼材の自動加工ラインの新設等生産体制の整備を進めます。産業機器部門では、回復を見せつつある製鉄関連等の工事獲得に努めるとともに、再生可能エネルギー、環境対策関連等の新規分野での受注獲得を積極的に進めます。
② 資源関連事業(ハイシリカ部門)では、半導体関連需要の動向に留意しつつ、今後見込まれる高付加価値製品の需要増に応えるべく生産設備の増強を図るとともに、汎用品については海外生産委託を進めます。また、調達先の多様化による良質な原石の安定調達及び適正在庫水準の確保に努めます。受託加工業務については旺盛な需要に応え引き続き拡大を図ります。
③ 設備の老朽化が進んでいることを踏まえた設備更新を着実に進めるとともに、生産合理化、設備増強等の投資に積極的に取り組みます。
④ ニッチツの将来の発展を見据えて、人財の確保と育成に努めます。
ニッチツグループの事業その他に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、ニッチツグループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に最大限の努力をする所存であります。
以下の記載事項には、将来に関するものが含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末現在においてニッチツグループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。
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リスク分類 |
リスク項目 |
リスクの内容 |
リスクが顕在化した場合の影響 |
リスク対策 |
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事業 環境 |
市場動向 |
ニッチツグループの事業分野のうち、機械関連事業は火力発電所や製鉄所といった脱炭素化に向けた社会的潮流の影響を大きく受ける産業分野も需要先としており、これら需要先の設備投資の動向等に影響を受けます。また、資源関連事業のハイシリカ部門はシリコンサイクル等による市況変動が大きく、かつ、恒常的な技術革新に伴うスペック(仕様)の変更等の激しいエレクトロニクス関連が主な需要分野であり、その市場動向の影響は不可避です。 |
・業績の悪化 |
機械関連事業については、顧客ニーズに柔軟に対応しつつ新型工事や新分野の取り込み等に注力し、取引業界の多様化を進め、特定顧客の受注動向に左右され難い事業体質の確立を進めております。 資源関連事業のハイシリカ部門については、汎用製品の海外生産委託及び国内工場での高付加価値製品への生産シフトを進め、収益の安定化と拡大を目指すとともに、光学関連など既存分野の深耕や新分野の開拓にも取り組んでおります。 |
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原材料、資材等の調達 |
ニッチツグループは、機械関連事業の一部で鋼材支給を受ける以外は、原材料、副資材等を海外も含めた取引先から調達しており、商品市況の変動等による調達価格の上昇、あるいは何らかの事情による調達不能等のリスクを負っております。 また、電気、ガスの価格高騰が製造原価に与える影響も看過できないものがあります。 |
・生産活動の停滞 ・製品の原価率の上昇 |
安定調達を実現するため、市場動向には常に注意を払うとともに、世界の特定の地域に調達先が偏在しないよう、調達先の多様化を進めているほか、市況を睨みつつ適宜、在庫の確保にも努めております。 また、外貨建てで輸入している原材料については、為替の変動リスクを回避するため、デリバティブ取引(為替予約取引)を利用しております。 なお、電気、ガスにつきましては、省エネを徹底するとともに、使用量に異常値が発生していないか、定期的にチェックしております。 |
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事業 運営 |
人財の確保 |
ニッチツグループの製品の品質や生産物量は、各職場で長年培ってきた技術・技能を有する優秀な人財によるところが大ですが、定年退職等により一定の退職者が発生していくことは避けられません。そして、退職者からの技術・技能の伝承が十分になされなかった場合、ニッチツグループの生産活動等に影響が及ぶ可能性があります。 |
・品質の低下 ・生産物量の減少 |
リファラル採用等、新たな採用活動に取り組むとともに、地域高校生に就業体験の機会を積極的に提供するなど人財の確保を進め、技術・技能の切れ目のない伝承に努めております。 また、海外実習生の受入れも含めた、人員確保と人財育成計画を立案し取り組んでおります。 |
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リスク分類 |
リスク項目 |
リスクの内容 |
リスクが顕在化した場合の影響 |
リスク対策 |
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事業 運営 |
鉱業関連 |
休廃止鉱山に関して、鉱山保安法等の法令により鉱害防止に努めております。それに伴い、関連法令等の改正による鉱害防止等のための新たな費用負担が発生する可能性や、休廃止鉱山における自然災害等に起因する物的・人的被害発生防止のため、新たな対策工事費用等を負担する可能性があります。 |
・純利益の減少 |
鉱害防止等のため、坑廃水処理設備の定期的なメンテナンスを行うとともに、処理能力の向上等の施策も検討・実施しております。 |
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事故、 災害等 |
重大な自然災害 |
ニッチツグループの工場や事業所等において、万一、地震、津波、台風等の自然災害に起因する人的・物的被害が発生した場合には、事業活動に支障が生じ、また、復旧対策等のために多額の費用が発生する可能性があります。 |
・生産活動の停滞 ・工場の操業停止
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自然災害が発生した場合の周辺環境も含めた被害を最小限にするため、定期的な設備点検はもとより、中長期の改修更新の見通しについても適宜、見直しを実施しております。 |
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新型コロナウィルス感染症の蔓延、中東・ウクライナ情勢等の世界情勢の変化 |
新型コロナウィルス感染症が再び蔓延し、収束までに長期を要することとなった場合、ニッチツグループの経営に多大な影響を及ぼす可能性があります。 また、中東・ウクライナ情勢によるニッチツへの直接の影響は現時点では限定的ですが、今後の世界情勢の変化により、ニッチツグループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。
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・生産活動の停滞 ・業績の悪化 |
新型コロナウィルス感染症が再び蔓延した場合は、代替勤務等の取り組みにより生産活動への影響を極力低減するよう努めてまいります。 なお、本社や一部のグループ会社の間接部門においては、時差出勤や交代制に基づく在宅勤務、コアタイム制を導入し、現在も継続しております。 中東・ウクライナ情勢等につきましては、状況を注視した上で、適切な対応を行ってまいります。 |
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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