ハウテレビジョン(7064)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


ハウテレビジョン(7064)の株価チャート ハウテレビジョン(7064)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 ハウテレビジョングループは「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」をミッションステートメント(経営理念)として、学生や社会人の潜在能力を最大限に引き出すキャリアサービス「外資就活ドットコム」「外資就活ネクスト」及び採用代行(RPO)サービス(LIFEプラットフォーム)並びに新型質問箱サービス「mond」(知見共有プラットフォーム)を通じたプラットフォーム事業を展開しております。

 

(LIFEプラットフォーム)

 LIFEプラットフォームにおいては、プロフェッショナル志向の強い優秀な難関大学生を対象としたプラットフォーム「外資就活ドットコム」及びトップ企業で活躍する若手ハイクラス層を対象としたプラットフォーム「外資就活ネクスト」の管理運営に加え、ハウテレビジョンの連結子会社である株式会社ログリオが提供している採用代行(RPO)サービス等により構成されております。

 「外資就活ドットコム」は「世界で挑戦できる人材を育み、未来を創る」をコンセプトに掲げており、主に国内又は国外の難関大学に所属するプロフェッショナル志向の強い優秀な学生の利用を想定した新卒学生向けプラットフォームであります。ハウテレビジョングループが厳選した外資系企業や国内でも入社難易度が高いと目されている企業の採用情報やインターンシップ情報等を掲載することにより、主要な登録会員である新卒学生(以下「登録会員」といいます。)につき毎年これら企業への内定者を多数輩出しております。

 登録会員は、無償で「外資就活ドットコム」に登録することができ、求人情報、コンテンツの閲覧や、コミュニティ、イベントへの参加といったプラットフォーム内の豊富なサービスを利用することができます。一方、優秀な学生を採用したいと考える国内外の企業(以下「採用企業」といいます。)に対し、ハウテレビジョングループは「外資就活ドットコム」に企業情報の掲載を行ったり、あるいは登録会員に対しアプローチする権限を与えたりするなど計上基準の異なるサービスを組み合わせにして、当該採用企業から規定の料金を収受することにより、サービスのマネタイズ(収益化)を図っております。

 「外資就活ドットコム」に登録する会員は、国内又は国外の難関大学に所属する学生であり、かつ外資系企業や国内でも入社難易度が高いと目されている企業を志望している挑戦志向の高い層が中心であり、このため登録会員の志望企業ランキングにおいては、上位に外資系コンサルティング会社や外資系金融機関が登場するなど、他社競合サービスとは異なる傾向が表れており、この点において、他社競合サービスとの差別化を図るとともに、独自性が強く高付加価値をもったリクルーティング・メディアとしての水準を維持することに貢献しております。

 上記のような「外資就活ドットコム」の登録会員の特性を踏まえ、「外資就活ドットコム」では無差別に数多の採用企業の求人情報を掲載することなく、厳選した採用企業のラインナップの掲載を、また、タイムリーで正確な募集情報を掲載することにより、登録会員及び採用企業双方にとって価値あるプラットフォームとして機能しております。

 若手社会人向けプラットフォーム「外資就活ネクスト」は、「世界で通用する人材を育み、未来を創る」をコンセプトに、そのコンテンツであるコラム、ケーススタディや業界研究などを通じて登録会員である若手社会人のスキルアップやキャリア観構築をサポートすることを目的としております。同時に、登録会員に対するキャリアの可能性を広げるサービスとして厳選された採用企業やエージェントから直接メッセージが届くスカウトや、求人機能を備えたジョブサーチ、信頼できるエージェントとのマッチングを促進する口コミ評価など、転職サービスとしての機能も備えております。

 就職活動を終えた「外資就活ドットコム」の登録会員に対し、内定者向けコンテンツ等を通じて「外資就活ネクスト」への誘導を実施することにより、「外資就活ネクスト」全体の登録会員の多くが「外資就活ドットコム」の登録会員出身者で占められております。この点、採用企業にとっては、キャリアアップ志向の高い若手ハイクラス層にアプローチできることが当サービスの何よりの強みとなっております。

 「外資就活ネクスト」の運営管理に係るハウテレビジョングループの収益の源泉としては、「ダイレクト・リクルーティング注1」「転職エージェント注2」の2種類があります。「ダイレクト・リクルーティング」の収益は、採用企業に対するシステム基本利用料や転職が実現した場合の成功報酬がこれに該当しております。「転職エージェント」は、「外資就活ネクスト」を利用する人材エージェントより転職成功報酬を収受するものです。

 

注1 ダイレクト・リクルーティング:採用企業が「外資就活ネクスト」を利用し登録会員を採用するまでの一連のプロセスを指しております。

注2 転職エージェント:人材エージェントが「外資就活ネクスト」を利用し、登録会員を自身の顧客企業等に紹介する一連のプロセスを指しております。

 

 RPO(Recruitment Process Outsourcing注3)サービスは、顧客のエンジニアの採用領域において、ダイレクト・リクルーティングの戦略設計、スカウト代行を中心に、コンサルティング・サービスを提供しております。

 ハウテレビジョングループが提供する「外資就活ドットコム」「外資就活ネクスト」においては新卒学生や若手社会人全般を対象とする広範なキャリア支援を行う一方、RPOサービスにおいてはエンジニア採用領域という専門性の高い領域に強みを持っていることから、両者の事業領域が補完し合い、ハウテレビジョングループとして、付加価値の高い総合的な人材ソリューションを顧客に提供することが可能になっております。

 

注3 Recruitment Process Outsourcing:採用プロセスの一部又は全体をアウトソーシングする形態を指しております。

 

(知見共有プラットフォーム)

 上記LIFEプラットフォーム内の事業に加え、ハウテレビジョングループでは事業ポートフォリオの多様化に取り組んでおります。現時点においてプロダクト開発と収益化を積極的に進めているのが、プラットフォームにおける知見共有の運営ノウハウを拡張したCtoCサービスである新型質問箱サービス「mond」であります。

 「mond」は、クリエイター、専門家、インフルエンサーなどといった様々な属性を有するユーザーが、フォロワーや知人から匿名で質問を受け取ったり、メッセージを送ったりすることができるプラットフォームであります。「mond」には、画像・音声・動画付きメッセージ、応援ギフト(投げ銭)、スーパーレター、月額メンバーシップといった機能を搭載しており、ユーザー自身が、「mond」内でこれらを活用することにより、収益化を図ることが可能となっております。LIFEプラットフォーム内の事業が法人顧客やエージェント(toB)からの収入が収益源になっているのに対し、「mond」はユーザー(toC)からの収入が収益源になっている点に特徴があります。

 また、2025年2月には米国にmond, Inc.を新たに設立し、本格的な英語圏へのサービス展開に着手しております。

 

 以上述べた事項を事業系統図で表すと、以下のとおりであります。

 

[事業系統図]

 

 

 


有価証券報告書(2024年1月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

ハウテレビジョンの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在においてハウテレビジョンが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 ハウテレビジョンは、「全人類の能力を全面開花させ、世界を変える」ことをミッションステートメント(経営理念)としてキャリアプラットフォーム事業を展開しております。また、以下をハウテレビジョンが大切にしている5つの価値観(five values)と定義して、役職員全員が共有し日々の業務に臨んでおります。

 

(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 ハウテレビジョンは継続的な事業拡大と企業価値向上のため、売上高及び営業利益を重要指標としております。また、潜在的顧客層の認知拡大の観点から、累積取引社数及び累積会員数を重要な経営指標として重視しております。

 

(3) 経営環境

 ハウテレビジョンは、人材ビジネス市場を事業領域としており、新卒学生向けキャリアプラットフォーム「外資就活ドットコム」(新卒サービス)及び若手社会人向けリクルーティングプラットフォーム「Liiga」(中途サービス)の管理運営を通じたキャリアプラットフォーム事業を展開しております。

 2024年1月期は、主に「顧客開拓」及び「顧客単価の向上」といった観点から事業を行ってまいりました。顧客開拓に関しては、既存顧客の満足度をカスタマーサクセスの拡充により高めることで継続率を向上させつつ、戦略的なマーケティング展開により新規顧客の獲得を進め、取引企業数の拡大を図ってまいりました。顧客単価に関しては、従前から顧客のジョブ型採用への移行を支援し、女性・理系採用特化商品などといった新商品を投入しておりましたが、顧客の採用課題を解決可能な商品ラインナップを拡充することにより顧客への提供価値を最大化することで単価向上を図ってまいりました。また、人員体制の強化とマーケティングに重点投資を行い、特に上半期においては従業員の採用活動や販売促進活動、広告宣伝といった投資活動を集中的に実施いたしました。

 ハウテレビジョンの事業領域である人材・就職支援業界においては、2023年12月の有効求人倍率が1.27倍(前年同月は1.36倍。厚生労働省調査)、完全失業率が2.4%(前年同月は2.5%。総務省統計局調査)を記録しております。有効求人倍率は若干の低下傾向にあるものの雇用環境は依然として売り手市場にあり、多くの業種・職種で人手不足の状況が続いております。また、株式会社リクルートが発表している「就職プロセス調査(2024年卒)」においては、2024年3月大学等卒業予定者の就職内定状況は、当該大学等卒業予定者の就職内定率が95.1%(2023年12月1日時点。前年同月は94.0%)と、前年度に引き続き高い水準となっております。2023年5月には政府により新型コロナウイルスの感染症法上の分類が引き下げられ社会全体が経済活動を後押しする体制となり、また、事業のDX化推進に伴うIT人材に対する企業需要の高まりやジョブ型採用の広がりなどにより市場全体の雇用環境や企業の採用戦略も総じてポジティブな状況にあり、特に専門性が高く優秀な人材に対する企業の需要は引き続き堅調に推移しております。

 ハウテレビジョンは、このような経営環境下においては、優秀な新卒学生の採用を企業間で競争する状況が促進され企業側が採用予算を多く確保する必要性が生じ、ハウテレビジョンのサービスを展開していくにあたってもポジティブな材料になるものと考えております。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 ハウテレビジョンが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、以下の項目と認識しております。

 

① ハウテレビジョンが提供するサービスの拡張及びコンテンツの充実

 「(3) 経営環境」でも記載しましたとおり、ハウテレビジョンは、キャリアプラットフォーム事業の領域において「外資就活ドットコム」及び「Liiga」を展開しております。これらのプラットフォームは、学生や若手社会人の就職活動・転職活動支援やキャリアアップ支援を目的としている一方、採用企業においては、学生や若手社会人にアプローチするための場としての機能も備えております。会員である学生・若手社会人に対しより一層のバリューを提供していくため、また、採用企業に対し一人でも優秀な人材と出会うことができる場であるため、ハウテレビジョンは、「外資就活ドットコム」及び「Liiga」の継続的な拡張及びコンテンツの一層の充実が重要な経営課題であると認識しております。

 ハウテレビジョンは、このような経営課題に対応するため、システム開発やマーケティング等に必要な経営資源を確保し、今後も様々な新しいサービスやコンテンツをこれらのプラットフォーム内で展開してまいります。

 

② 「外資就活ドットコム」「Liiga」の認知度の向上

 ハウテレビジョンは、ハウテレビジョンの事業規模拡大のためには、ハウテレビジョンが管理運営する「外資就活ドットコム」及び「Liiga」のさらなる認知度の向上が必要不可欠であると考えておりますが、「外資就活ドットコム」及び「Liiga」における会員数及び取引社数は、大手の同業他社のサービスと比較しても、まだまだ拡大の余地があるものと認識しております。ハウテレビジョンでは今後インターネット広告を中心としたPR活動を効果的に実施するとともに、より多くのユーザーがハウテレビジョンの運営サイトに集まる体制の整備を進め、「外資就活ドットコム」「Liiga」の認知度の向上に積極的に取組んでまいります。

 

③ 優秀な人材の確保及び人材育成

 ハウテレビジョンは、今後のさらなる事業拡大を目指すうえで、システムの開発部門及び営業部門等における優秀な人材の確保及びその人材の育成が重要な課題であると認識しております。

 人材の確保については、引き続き中途採用活動を実施し、ハウテレビジョンのミッションステートメントに共感を持つ人材の採用を行ってまいります。人材の育成については、採用した人材のモチベーションを向上させる人事諸制度の構築を行うことで、最大限の実力を発揮できる組織体制の強化及び最適な人員配置を実施してまいります。

 

④ 社内管理体制の強化

 ハウテレビジョンは、今後のさらなる事業拡大のため、積極的な採用等により役職員を増加させていく方針ですが、組織規模の拡大に応じたさらなる社内管理体制の強化・充実が必要不可欠であります。そのため、管理部門の補強やシステムの強化を引き続き実施してまいります。

 

⑤ 技術革新への対応

 ハウテレビジョンが展開する事業の属する人材ビジネス市場は、近年の急速な技術革新の恩恵を受け、多角的なサービスが生まれ続けております。ハウテレビジョンは、技術革新のスピードは今後も不可逆的に進行すると考えており、会員ファーストを念頭に置いた新サービスの展開を常に検討しております。今後の事業展開においても、こうした技術革新への積極的な対応はハウテレビジョン事業の成長に不可欠であり、最新の技術動向のフォロー、役職員への教育等を通じて、会員のニーズにマッチしたサービスの開発を継続してまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてハウテレビジョンが判断したものであります。

 

(1) インターネット関連市場について

 ハウテレビジョンはキャリアプラットフォーム事業を主力事業としておりますが、ハウテレビジョンが管理運営する「外資就活ドットコム」、「Liiga」はインターネットを通じて顧客である採用企業等または会員等にサービスを提供しております。このため、ハウテレビジョン事業の発展のためには、さらなるインターネット関連市場の拡大が必要であると考えております。とりわけインターネットにアクセスするための端末は、スマートフォンの普及及びIoTの進展により多様化の様相を見せております。

 ハウテレビジョンがこのようなインターネット関連市場の事業環境の変化に適切に対応できなかった場合、または、新たな法的規制等によりインターネット関連市場の成長が鈍化した場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 四半期ごとの業績変動について

 ハウテレビジョンのキャリアプラットフォーム事業は、新卒学生の就職活動が本格化する時期や採用企業のインターンの募集の時期において登録会員・採用企業のトラフィックが増大し、またハウテレビジョンの収益もこの時期に大きく増加する傾向にあります。そのため、ハウテレビジョンの売上高の成長は、年間を通じて平準化されずに、四半期決算の業績が著しく変動する可能性があります。

 なお、2024年1月期における売上高及び営業損益は以下のとおりであります。

(単位:千円)

 

第1四半期会計期間

(自 2023年2月1日

至 2023年4月30日)

第2四半期会計期間

(自 2023年5月1日

至 2023年7月31日)

第3四半期会計期間

(自 2023年8月1日

至 2023年10月31日)

第4四半期会計期間

(自 2023年11月1日

至 2024年1月31日)

事業年度

(自 2023年2月1日

至 2024年1月31日)

売上高

286,112

631,048

434,503

490,378

1,842,042

営業利益又は営業損失(△)

△50,174

267,377

71,524

118,208

406,936

 

(3) 経営成績の変動について

 ハウテレビジョンの事業領域である人材ビジネス市場は、市場規模が緩やかな拡大を続けていながらも、競合環境、価格動向、景気変動とそれに伴う雇用情勢の変化やビジネスモデルの規制等の影響を受ける可能性があり、将来が不透明な部分が数多く存在します。

 このような環境下において、ハウテレビジョンは事業規模の拡大とサービスの多様化を図るため、これまでのハウテレビジョンの事業展開により培ったノウハウを活かして収益性の高い事業の創出に積極的に取り組んでおりますが、ハウテレビジョンの想定以上に成果が上がらない場合や予測困難なコスト等の発生に伴いハウテレビジョンの事業計画を達成できない場合、ハウテレビジョンの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) ハウテレビジョンサービスの業績の達成確度に関する不確実性について

① 他社との競合について

 ハウテレビジョンは「外資就活ドットコム」及び「Liiga」の管理運営を通じたキャリアプラットフォーム事業を主たる事業領域としておりますが、当事業領域においては大手企業を始めとして多くの事業者が事業の展開をしております。ハウテレビジョンは、ハイクラス人材の利用を想定したプラットフォームの構築、採用企業の厳選等に取り組み、これら多くの事業者が提供するサービスとの差別化を図っております。

 しかしながら、ハウテレビジョンと同様のサービスを展開する事業者との競合激化や、競合事業者が提供するサービスに対し十分な差別化が図れなかった場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 特定のサービスへの依存について

 ハウテレビジョンのキャリプラットフォーム事業は、現在、特定のサービス「外資就活ドットコム」に大きく依存した事業となっております。ハウテレビジョンは今後も「外資就活ドットコム」のコンテンツの価値向上に努めるとともに、「Liiga」などの他サービス・派生サービスを積極的に展開し、競合企業のサービスとの差別化を図ってまいりますが、上記①に記載のとおり、競合企業との競争激化等が、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 新規サービスについて

 上記①のとおり、ハウテレビジョンは「外資就活ドットコム」及び「Liiga」の管理運営を通じたキャリアプラットフォーム事業を主たる事業領域としておりますが、さらなる事業の拡大を目指し、継続的に新規サービスの開発に取り組んでおります。しかしながら、新規事業においては、追加的に開発費用や広告宣伝費等の先行投資が必要とされ、その結果ハウテレビジョンの利益率の低下を招く可能性があります。また、新規事業には不透明な点が多く、先行投資額が想定を上回る場合があります。さらに、想定した収益が得られない場合、新規事業からの撤退という経営判断をする可能性もあります。このような場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 少子高齢化について

 日本国内では少子高齢化が進んでおり、ハウテレビジョンが提供するサービスを登録会員として利用すると想定される学生・若手社会人を始めとする若年層の数は緩やかに減少しております。

 ハウテレビジョンが提供するサービスは、学生や若手社会人のうち、キャリア形成に対する意欲が高い層をターゲットとしており、当該層については今後も一定程度の規模を維持していくものと想定されますが、ターゲット層が減少基調に陥った場合は、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 広告宣伝の効果について

 ハウテレビジョン事業にとって、事業の中核である「外資就活ドットコム」、「Liiga」の登録会員(新卒学生、若手社会人等)の増加は非常に重要な要素であり、インターネット等を通じたプロモーション活動により広告宣伝活動を積極的に実施し登録会員数の増加を図っております。

 広告宣伝活動に関しては、ハウテレビジョンが想定する登録会員の属性に可能な限りアプローチできるよう最適な施策を実施しておりますが、登録会員数の増加が、必ずしもハウテレビジョンの想定どおりに進捗しない可能性があります。この場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ のれんの減損について

 ハウテレビジョンは、2024年4月1日に株式会社ログリオの全株式を取得いたしました。当該株式取得に伴い、現時点においては具体的な金額が確定しておりませんが、のれんが発生する見込みであります。ハウテレビジョンは、当該のれんについて将来の収益力を適切に反映しているものと判断しておりますが、同社の将来の収益性が低下した場合には、当該のれんについて減損損失を計上する必要性が生じるため、ハウテレビジョンの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 なお、のれんの償却についてはその効果の及ぶ期間を見積り、その期間で償却していく方針であります。

 

(5) 社歴が浅いことについて

 ハウテレビジョンは2010年2月に設立されており、社歴の浅い会社であります。したがって、ハウテレビジョンの過去の経営成績は期間業績比較を行うための十分な材料とはならず、過年度の業績のみでは、今後の業績を判断する情報としては不十分な可能性があります。

 

(6) 特定人物への依存について

 ハウテレビジョンの創業者であり代表取締役社長である音成洋介は、ハウテレビジョン創業以来ハウテレビジョンの事業に深く関与しており、ハウテレビジョンの経営戦略の構築やその実行に際して重要な役割を担っております。ハウテレビジョンは特定の人物に依存しない体制を構築すべく組織体制の強化を図っており、同氏に過度に依存しない経営管理体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏の業務執行が困難になった場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 組織が少人数編成であることについて

 本書提出日現在、ハウテレビジョンは業務執行上必要最低限での人数の組織編成となっております。今後の事業拡大を見据え、優秀な人材の確保及び育成を行うとともに業務執行体制の充実を図っておりますが、これらの施策が適時適切に遂行されなかった場合、または、役職員等の予期せぬ退職があった場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 内部管理体制について

 ハウテレビジョンは、今後の事業運営及び事業拡大に対応すべく、内部管理体制について一層の充実を図る方針であります。しかしながら、事業規模に適した内部管理体制の構築に遅延が生じた場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9) 優秀な人材の確保及び育成について

 ハウテレビジョンの事業が継続的に成長していくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着は経営上の重要な課題であります。ハウテレビジョンは、必要な人材を確保するため十分な採用予算を確保し、また入社社員に対する研修の実施を通じ、ハウテレビジョンの将来を担う優秀な人材の確保・育成に努め、社内研修やレクリエーション等を通じて役職員間のコミュニケーションを図ることで、定着率の向上を図っております。

 しかしながら、必要な人材の採用が想定どおり進捗しない場合、採用し育成した役職員がハウテレビジョンの事業に寄与しなかった場合、あるいは育成した役職員が退職した場合には、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10) 技術革新等について

 ハウテレビジョンが事業を展開している人材ビジネス市場においては、インターネットを始めとする様々な技術革新の恩恵を受けその方法論やサービスの提供方法等が大きく変わりつつあります。そのため、人材ビジネス市場におけるプレイヤーはその変化に柔軟に対応していく必要があります。ハウテレビジョンにおいても、最新の技術動向や環境変化を常に把握できる体制を構築するのみならず、優秀な人材の確保及び教育等により技術革新や、会員・採用企業のニーズの変化に迅速に対応できるようつとめております。

 しかしながら、ハウテレビジョンが技術革新や会員・採用企業のニーズの変化に適時に対応できない場合、また、技術革新等の変化への対応のために設備投資や人件費等多くの費用の支出を要する場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11) ハウテレビジョンサービスのシステムの安定性について

 ハウテレビジョンのキャリアプラットフォーム事業は、プラットフォームである「外資就活ドットコム」及び「Liiga」の管理運営を通じたサービスの提供が主たる収益の源泉となっており、上記プラットフォームのシステムの安定的な稼働が、ハウテレビジョンの業務遂行上必要不可欠な要素となっております。そのため、ハウテレビジョンはシステムの運営に不可欠な設備投資を実施するだけではなく、サーバー設備やネットワーク状況を常時監視し、障害の兆候が見られた場合には適時に対応が取られる体制を整備し、システム障害の発生を未然に防ぐことに努めております。

 しかしながら、ハウテレビジョンが予期しない上記プラットフォームへのアクセスの急増、コンピューターウイルスや人的な破壊行為、システム担当者の過誤、自然災害等の発生等によるサービスの中断ないしは停止により、ハウテレビジョンが社会的信用を喪失した場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、広告掲載等の売上計上にあたっての役務提供事実について社内システム(入稿管理システム)にて管理しており、これらの障害が発生したことにより、自動化された業務処理が実施されない場合には、正確に売上を計上できない等、ハウテレビジョンの業績を適正に表示しない可能性があります。

 

(12) 不正アクセスについて

 近年、特定の企業や団体を狙ったサイバー攻撃(情報システムへの不正アクセス)が頻発しております。ハウテレビジョンは、これら不正アクセスによる被害を未然に防止するため、ハウテレビジョン役職員が使用するパソコンのウイルス対策や情報システムのセキュリティ対策を実施しておりますが、万が一、不正アクセスにより被害を受けた場合、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13) 訴訟等について

 ハウテレビジョンは、本書提出日現在において提起されている訴訟はありません。しかしながら、将来何らかの事由の発生により、訴訟等による請求を受ける可能性があります。このような事態が生じた場合、ハウテレビジョンの社会的信用が毀損するほか、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(14) 知的財産権について

 ハウテレビジョンによる第三者の知的財産権侵害の可能性については、適切な専門家と連携を図ること等により調査可能な範囲で対応を行っておりますが、ハウテレビジョンの事業領域に関する第三者の知的財産権の完全把握は困難であり、ハウテレビジョンの認識外において他社の知的財産権を侵害する可能性を完全に否定することはできません。この場合、使用差止請求や損害賠償請求等により、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(15) 個人情報保護について

 ハウテレビジョンでは個人情報取扱事業者として多数のユーザー、取引先、従業員等の個人情報を保有しております。

 ハウテレビジョンでは、法令や各種ガイドラインに基づいて、「個人情報保護規程」を定めて適切な管理を図るとともに、役職員への教育、システムのセキュリティ強化、個人情報取扱状況の内部監査等を実施し、個人情報管理の強化に努めております。また、ハウテレビジョンの管理体制の十分性を継続的に担保するものとして、プライバシーマークの取得や情報漏洩保険への加入等を行っております。しかしながら、万が一個人情報の漏洩が発生した場合には、ハウテレビジョンに対する損害賠償請求や社会的信用の失墜により、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(16) 法的規制について

 ハウテレビジョンは、ハウテレビジョンが事業を展開するキャリアプラットフォーム事業において、人材紹介サービスを行っております。人材紹介事業は、職業安定法に基づき、有料職業紹介事業として厚生労働大臣の許可を必要とします。ハウテレビジョンは、2022年11月1日から2027年10月31日の間での許可を受けており、適宜更新を行う方針であります。したがいまして、当該事業の運営に関して、現在は事業の継続に支障をきたす事象は発生しておりませんが、将来的に職業安定法第32条の9に定められた欠格事項等が判明した場合には、許可の取り消し、業務停止命令または業務改善命令の対象となるおそれがあります。それらがハウテレビジョンの事業運営に大きな支障をきたす結果、ハウテレビジョンの事業展開及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(17) 配当政策について

 ハウテレビジョンは、株主に対する利益還元については重要な経営課題の一つとして認識しております。しかしながら、ハウテレビジョンは現在成長段階にあり、より一層の内部留保の充実を図り、収益基盤の安定化・多様化や新規の投資にこれを充当することによりさらなる事業拡大を図ることが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。

 将来的には、その時点における経営成績及び財政状態を勘案しつつ株主に対し利益還元を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。

 

(18) 自然災害や感染症の発生について

 ハウテレビジョンではリモートワーク制度を導入しているため、仮に自然災害が発生した場合や感染症の感染拡大局面においても、事業を継続できる体制を整備しております。

 しかしながら、大規模な自然災害の発生や、重大な感染症の拡大に伴う外部環境の変化または企業の採用マインドの変化により、また、ハウテレビジョンの役職員等が罹災または重大な感染症への感染等の事象が発生し、事業活動に支障が生じた場合には、ハウテレビジョンの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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