カネミツ(7208)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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カネミツ(7208)の株価チャート カネミツ(7208)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 カネミツグループとは、カネミツ、子会社5社及び関連会社1社により構成されており、自動車、農業機械及び一般機械用の鋼板製プーリ(ベルトを介して回転することによって動力を伝達する部品)の設計、開発、製造及び販売を主な事業として取り組んでおります。

 カネミツグループは、創業以来、技術開発型経営を志向し、地球環境に配慮したモノづくりに取り組んでまいりました。1961年に独自開発の回転成形法(注1)にてプーリを1枚の鋼板からの一体成形に成功して以降、高精度・軽量化・低コストな自動車エンジン部品として国内自動車会社のほぼ全社及び主要な部品会社へ製品を供給するとともに、海外のグループ会社を通じてアジア地域への供給体制も構築しております。

 カネミツの主力製品である鋼板製プーリは、自動車のエンジンのウォーターポンプ(水冷装置)、クランクシャフト、オルタネータ(発電装置)、パワーステアリング等にそれぞれ装着されております。また、農業機械及び一般機械に対しても供給を行っております。こうしたプーリの開発で培われた塑性加工(注2)技術は、トランスミッション部品、xEV部品(注3)、EPS部品などの次期商品(注4)、次代商品(注5)に応用しております。今後もカネミツグループの発展のため更なる商品開発に取り組んでまいります。

 なお、このようにカネミツグループの主たる事業は、プーリ中心の自動車用部品等製造販売であり、セグメントは製造販売体制を基礎とした地域別で構成されており、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報と同一区分であります。

 事業の系統図は次のとおりであります。

 

 

(注)1.回転成形法とは、上下の金型で製品となる材料(薄板鋼板)を挟み込み回転を加えながら、材料の側壁部に横から必要とする形状の金型を押圧して成形する塑性加工に属する加工方法であります。

2.塑性加工とは、外部から力を加えて変形させる加工方法であります。

3.xEVとは、電動車のことをいい、バッテリーに蓄えた電気エネルギーをクルマの動力のすべてまたは一部として使って走行する自動車を指します。電動車は電気自動車(BEV)、プラグイン・ハイブリッド自動車(PHEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、燃料電池自動車(FCEV)が該当します。

4.次期商品とは、主力商品プーリに代わる新たな事業の柱となる商品をいいます。カネミツですでに商品化され、販売実績があるものです。次期商品として、トランスミッション部品、EPS部品、xEV部品などを位置づけております。

5.次代商品とは、カネミツではまだ販売実績がなく、中長期的にカネミツの新たな事業となるべく開発中の商品をいいます。次代商品として、未開発のxEV部品や産業用ロボット部品などを位置づけております。

6.上記事業系統図に記載の松本精工株式会社は、カネミツ製品の機械加工を行っております。

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 カネミツグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてカネミツグループが判断したものであります。

(1)経営方針

 カネミツグループは「カネミツは技術を尊び技術でOnly-Oneを目指す」「カネミツはOnly-One技術で安全と環境に貢献する」を経営理念とし、創業以来、技術開発志向の経営により、独自の塑性加工技術を活かしたオンリーワン製品の商品化に取り組み、主力製品である自動車用鋼板製プーリならびにプーリ事業で培った技術を応用した製品の製造、販売を通じて、自動車業界発展の一翼を担うとともに、企業倫理を遵守して社会的責任を果たすことにより、株主、取引先、従業員、関係先等全てのステークホルダーにとって存在価値のある企業を目指していきたいと考えております。

 

(2)経営上の目標を達成するための客観的な目標

 カネミツグループが更なる飛躍を遂げるためには、継続的な成長投資と新商品の研究開発を支えるための利益の確保が不可欠であると考えております。2023年4月から3ヶ年の第9次中期経営計画では売上高、営業利益、ROE、CO₂排出量を客観的な経営目標として設定しております。

   経営目標(2026年3月期)

    連結売上高  11,500百万円

    連結営業利益   500百万円

    ROE      4.4%

     CO₂排出量原単位  53%減(2014年3月期比)

 

(3)経営環境

 カネミツグループでは、売上高に占める自動車部品の比率が大半であることから、自動車業界の動向が経営を大きく左右する構造となっております。この自動車業界では、カーボンニュートラルを目指す動きは世界的に拡大し、電動化へのシフトが加速しております。また、世界各地で発生している紛争等により、エネルギー価格や各種物価高騰等先行きが不透明な状況にあります。

 

(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

 カネミツグループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、2023年4月から2026年3月までの3ヵ年の第9次中期経営計画での取り組みとして明らかにしております。

 

(スローガン)

新しい世界に挑戦していきます

 

(2024年度のテーマ)

「変革」と「挑戦」

 

 1.事業戦略

   ・新商品開発・新事業開拓

     新エネルギー車向け部品の開発、新事業分野の開拓、モーターコア関連部品の拡販

   ・既存事業の改革

     生産ラインの自動化推進、生産ラインの最適配置、無駄な作業の徹底廃止

 

 

 

 

 

 

 

 2.サステナビリティへの取り組み

   ・カーボンニュートラル活動の浸透

     省エネ活動の推進、軽量化・電動関連部品の供給拡大、再生可能エネルギーの活用拡大

   ・人的資本経営の推進

     社員エンゲージメントと満足度の向上、仕事環境の最適化追求

   ・サイバーセキュリティへの取り組み

   ・地域との共生活動の実施

 

 3.定量目標(2025年3月期)

    連結売上高  11,600百万円

    連結営業利益   700百万円

    温室効果額排出目標

      電力消費量原単位  2024年3月期比 5%減

      加工油消費量原単位 2024年3月期比 5%減

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてカネミツグループが判断したものであります。

 

(1) 自動車業界の需要動向による経営成績への影響

 カネミツグループの主力製品であるプーリ及びカネミツ固有の塑性加工技術等をもとに開発される製品の多くは、自動車用部品として日系自動車メーカー等に販売されております。今後の経済情勢、各国の経済政策や自動車生産台数の推移、自動車のハイブリッド化、電動化の動向、自動車メーカー等各社の経営方針の動向、カネミツグループが生産・販売拠点をもつ日本市場やアジア市場の動向によっては、カネミツグループの経営成績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。
 カネミツグループとしましては、トランスミッション部品、xEV部品、モーターコア部品等プーリ以外の自動車部品の開発・拡販活動を実施するとともに、自動車部品以外の産業への参入を進めてまいります。

 

(2) 新商品開発力

 カネミツグループは、塑性加工技術により主力製品であるプーリ及びその技術を応用(活用)した部品の開発に注力し、高品質で低コストの製品を供給しております。また、開発拠点として加西工場敷地内のテクニカルセンター、長崎工場敷地内のリサーチセンター及びタイ子会社内のタイランド・テクニカルセンターを有し、新商品開発に力を注いでおります。しかしながら、新商品の開発は不確実なものであり、市場ニーズに適合した新商品や新技術の開発が遅延した場合、カネミツグループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 カネミツグループとしましては、KAVSの積極的な利用による新商品開発力の向上、開発期間短縮を進めております。また自動車のEVシフトに対応すべくxEV部品など新商品への事業拡大と、自動車以外の産業への参入も進めていく計画です。

 

(3) 価格競争

 自動車業界における価格競争は大変厳しいものがあり、従来からカネミツグループもこの競争に全力で対応してまいりました。しかしながら、各自動車メーカー、自動車部品メーカーからの価格低減要求の傾向がより一段と強まる場合には、カネミツグループの価格競争力が低下し、カネミツグループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 カネミツグループとしましては、固有の鋼板立体造形技術を活かした付加価値商品の商品化を進めるとともに、生産性向上、金型寿命向上に努め、既存商品の原価低減を進め、価格競争力向上に努めております。

 

(4) 海外事業

 カネミツグループの生産、販売及び開発活動の一部は、海外市場で行われております。こうした海外市場での事業には以下に掲げるようないくつかのリスクが内在しており、カネミツグループの経営成績及び財務状況に少なからず影響を及ぼす可能性があります。

  a 予期しない法律又は規制の変更(投資機会の逸失)

  b 不利な政治又は経済要因

  c 不利な税影響(コスト負担の増加)

  d 急激な為替変動

  e テロ、戦争、感染症、その他の要因による社会的混乱(材料調達、生産・販売及び輸送の遅延や中止)

 

(5) 為替変動

 カネミツグループの2024年3月期連結売上高に占める海外売上高の比率は28.3%となりました。こうした海外における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。換算時の為替レートにより、これらの項目はもとの現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。なお、カネミツグループは今後も海外での販売を拡大する方針であり、為替変動等によりカネミツグループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 原材料および部品の調達

 カネミツグループは、製品の製造に使用する原材料及び部品等をカネミツグループ外の複数の供給業者から調達しており、これらの一部については特定の供給業者に依存しております。市況、災害等、カネミツグループでは制御出来ない要因により、カネミツグループがこれらの原材料及び部品等を効率的に、且つ安定したコストで調達し続けることが出来なくなった場合には、カネミツグループの経営成績及び財務状況に重大な影響を与える可能性があります。

 

(7)製品の欠陥

 カネミツグループは、長年の経験で蓄積されたノウハウに基づく品質管理基準に従って製品を製造しております。

 しかし、すべての製品に欠陥がなく、将来的にリコールが発生しないという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストやカネミツグループの評価に重大な影響を与え、それにより売上高が減少し、カネミツグループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)知的財産

 カネミツグループは、自社が保有する技術等については特許権等による保護または秘匿化を図るほか、他社の知的財産権に対する侵害のないよう専門家の協力を得ながらリスク管理に取り組んでおります。しかしながら、カネミツグループが現在販売している製品あるいは今後販売する製品が第三者の知的財産権に抵触する可能性を適確・適切に判断できない可能性があり、また、カネミツグループが認識していない特許権が成立することにより、当該第三者より損害賠償の訴えを起こされる可能性があります。そのような場合、カネミツグループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)自然災害、疫病、パンデミック、戦争、テロ、ストライキ、デモ等

 カネミツグループは、災害等に対しては緊急時の社内体制を整備しておりますが、大規模な地震、火災、風水害等の自然災害が発生した場合、カネミツグループの営業活動に著しい支障が生じ、経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 地域紛争については、経済制裁や各国規制に基づく営業活動への影響はあるもののカネミツグループの経営成績及び財務状況に与える影響は軽微であると見込んでおりますが、カネミツグループの従業員の安全確保、原材料や物流費の高騰に関する懸念等、想定される種々のリスクに対して必要な対策を行っております。

 

(10)情報セキュリティ

 顧客等の個人情報や機密情報の漏洩等の防止は、会社の信用維持、円滑な事業運営にとって、必要不可欠の事項といえます。カネミツグループでは、社内規程の制定、社内教育、情報セキュリティシステムの構築等の措置を講じていますが、万一、情報漏洩等の事態が発生した場合、カネミツグループの信用低下、顧客等に対する損害賠償責任が発生するおそれがあります。また、カネミツグループの事業活動において、情報システムへの依存度とその重要性は増大しており、この対応として情報システム全体の可用性の向上を図るとともに、ハード・ソフト両面のセキュリティ対策等を実施していますが、サイバー攻撃やコンピューターウイルスの感染等により情報システム障害が発生した場合には、カネミツグループの経営成績及び財務状況に影響を与える可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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