三菱自動車工業(7211)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


三菱自動車工業(7211)の株価チャート 三菱自動車工業(7211)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

三菱自動車工業グループは、三菱自動車工業、連結子会社 34社、持分法適用関連会社 17社(2025年3月31日現在)で構成されております。三菱自動車工業グループは自動車及びその部品の開発、生産、販売、金融事業を行っており、開発は三菱自動車工業が中心となって行っております。

なお、次の2事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」のセグメント区分と同一であります。

 

自動車

国内においては、普通・小型乗用車、軽自動車を三菱自動車工業が生産し、東日本三菱自動車販売株式会社や西日本三菱自動車販売株式会社等の三菱自動車工業製品販売会社が販売を行っております。このほか三菱自動車エンジニアリング株式会社が三菱自動車工業製品の開発の一部を、三菱自動車ロジテクノ株式会社が、三菱自動車工業純正部品等の販売、新車点検や整備及び部品などの物流業務等を行っております。

海外においては、ミツビシ・モーターズ(タイランド)・カンパニー・リミテッド(タイ)等が生産及び販売事業、ピーティー・ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(インドネシア)等が生産事業を行っております。

また、2016年5月に日産自動車株式会社との戦略的アライアンスを締結し、購買、車両プラットフォームの共用、新技術の開発分担、生産拠点の共用等、及び成長市場を含む、複数の面で協力しております。

 

金融

金融事業としては、三菱自動車ファイナンス株式会社が自動車のリース事業、販売金融等の事業を行っております。

 

以上述べた内容の系統図は次のとおりとなります。(主な会社のみ記載)

 

 

 

(主要な製品)

●:展開車種

 

商品名

国内向

海外向

電動車

アウトランダー(PHEV)

 

エクリプス クロス(PHEV)

 

エクスパンダー(HEV)

 

エクスパンダー クロス(HEV)

 

エクスフォース(HEV)

 

ASX (PHEV/HEV) ※

 

コルト(HEV) ※

 

eKクロス EV

 

ミニキャブ EV/L100 EV

SUV・ピックアップ

RVR/アウトランダースポーツ/ASX

 

ASX

 

エクリプス クロス

 

アウトランダー

 

トライトン/L200

 

パジェロスポーツ/モンテロスポーツ

 

エクスフォース

乗用車・ミニバン

ミラージュ/スペーススター

 

アトラージュ/ミラージュG4

 

デリカD:2 ※

 

デリカD:5

 

エクスパンダー

 

エクスパンダー クロス

 

コルト

商用車

コルト L300/L300

軽自動車

eKクロス

 

eKワゴン

 

eKスペース

 

デリカミニ

 

タウンボックス ※

 

ミニキャブ トラック ※

 

ミニキャブ バン ※

(注)1. 下線のついた名称は、海外のみで使用されている名称

2. ※のついた名称は、OEM受け車種

 

 


有価証券報告書(-0001年11月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 

足許の環境変化を踏まえた経営課題の認識と、今後の経営戦略の考え方は次のとおりです。なお、文中の将来に 関する事項は、当連結会計年度末現在において三菱自動車工業グループが判断したものであります。

 

自動車業界は、地球温暖化対策としての電動化に加え、AIやIoTなどテクノロジーの発展により、人の移動とモノを運ぶための手段であった自動車の概念が大きく変わり、「100年に一度」の、大変革の時代を迎えています。

 

三菱自動車工業グループは2023年3月に、2023年度から2025年度までの中期経営計画「Challenge 2025」を発表しました。「Challenge 2025」では、これまで行ってきた構造改革により、強靭かつ機動的な経営体質を基盤にし、地域や国の独自性に適した事業の拡充を図ります。そして、全社で取り組んでいる「手取り改善活動」を継続し、安定的な収益基盤を確立します。そのうえで、更なる成長と次の時代へのチャレンジを実現するため、研究開発費や設備投資を安定的に増加させることを計画しています。以下は、具体的な主要項目の実現に向けた取組みです。

 

1. 販売台数110万台、営業利益2,200億円(営業利益率7%)を目標

2. 今後5年間で16車種(内、電動車9車種)を投入

3. アセアン・オセアニア地域での更なる成長とアセアン向け商品を活用した他地域の収益力アップ

4. アライアンスを活用した欧米をはじめとする先進技術推進地域への対応

5. カーボンニュートラルの実現に向け温室効果ガス排出削減

6. デジタル化推進と新ビジネス領域への進出

7. 更なるアライアンスとの連携強化(OEM商品相互補完等)

 

当該中期経営計画初年度であった当連結会計年度には、主に以下の取組みを行いました。

 

まず、商品面では、新型1トンピックアップトラック『トライトン』、新型コンパクトSUV『エクスフォース』、クロスオーバーMPV『エクスパンダー』『エクスパンダー クロス』のHEVモデルと、アセアン戦略車を連続投入しました。今後はこれらの販売を本格化させ、他地域へも展開を拡大していきます。また、日本国内においては、軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』の販売を開始いたしました。更に欧州市場では、新型『ASX』と新型『コルト』を、アライアンスパートナーであるルノーグループよりOEM供給を受け、販売開始しました。新型車の成功は、三菱自動車工業の持続的成長に向けた重要な一歩と位置付けています。

 

次に、販売の質向上については、「手取り改善活動」による売価改善に加えて為替の追い風もあり、台当たり売上高が伸長しています。地域戦略では、アセアンの一部で市場回復に遅れが生じているものの、アセアン向け商品が展開可能な中南米、中東・アフリカでは収益性が向上しています。また、北米では価値訴求販売の成功により車種ミックスが好転しています。一方で、急速に市場変化していた中国自動車産業において、三菱自動車工業グループの中国戦略を抜本的に見直し、現地での完成車生産を取りやめました。ロシアでの完成車組立生産については、ロシアのウクライナ軍事侵攻により停止しておりましたが、生産を再開しないことを決定しました。

 

また、持続的成長の実現に向けた投資として、電動化の加速フェーズに向けた電動車開発とアライアンスとの連携を強化するため、ルノーグループが設立するEV&ソフトウェア新会社アンペアへの出資を決定しました。

 

今後も、「モビリティの可能性を追求し、活力ある社会をつくる」という三菱自動車工業グループビジョンのもと、持続可能な社会の実現と三菱自動車工業グループの持続的成長を目指し、事業を行ううえでのマテリアリティ/最重要課題を整理し、カーボンニュートラルの実現のほか、人権を尊重するとともに多様な人材が活躍できる職場の確立や、全てのステークホルダーに対する透明性の高い経営を目指してまいります。


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況等に重要な影響を与える可能性がある主要な事項には、以下のようなものがあります。ただし、以下はそのすべてを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。かかるリスクのいずれによっても、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況等に影響を及ぼす可能性があります。

なお、以下の記載において将来に関する事項は、本有価証券報告書の提出日現在において三菱自動車工業グループが判断したものであり、不確実性を内包しているため、将来生じうる実際の結果と異なる可能性がありますので、ご留意ください。

 

(1)市場及び事業に係るリスク(オペレーショナルリスク)

① 部品・原材料調達の影響

三菱自動車工業グループは、製品の品質、コスト競争力向上の観点からグローバルに原材料、部品等を調達しており、部品・材料により集中発注、複数発注等、最適な発注形態を取ることとしておりますが、パラジウムやロジウム等、産出量が少ないだけでなく、産出が特定の国や地域に限られる希少金属も使用しております。

そのため、原材料、部品等の需給状況の急激な変動、調達先の国における政情の変化・経済安全保障に関わる輸出入規制の強化、自然災害の発生等の理由により、それらの調達先からの供給が停止した場合、又は適時に競争力のある価格で調達ができない場合には、三菱自動車工業製品の生産の遅延・停止やコストの増加が生じるおそれがあります。

また、各国において、企業に対して人権の取組みを求める法規の制定が進み、サプライチェーン上の人権リスク対応の必要性が急速に高まっており、これら法規に対して適時適切な対応ができない場合には、法令違反のみならず、社会的信用の低下によるブランド・イメージが毀損し、生産・開発・購買・営業等の事業活動にも影響し、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

これらのリスクは、三菱自動車工業グループの中長期的な事業計画に与える影響も大きいため、事業活動・経営成績への影響を最小化すべく、サプライチェーン上のリスク対応を強化していますが、将来顕在化する可能性はあります。

 

② 製品の品質・安全性の影響

三菱自動車工業グループは、製品品質の改善のため、市場からの情報に基づき関連部門が連携して迅速に不具合原因の究明及び対策を実施すること、また、潜在リスクの検証を適切に行うことに努めております。

三菱自動車工業グループによる製品及びサービスの品質向上及び安全性の確保の努力にかかわらず、製品の欠陥又は不具合によるリコール又は改善対策等が大規模なものとなる場合、あるいは製品の欠陥又は不具合による大規模な賠償請求がお客様からある場合には、多額の費用負担、三菱自動車工業製品への評価、ブランド・イメージの毀損及び販売の低下等により、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 法規制等の影響

三菱自動車工業グループは、事業を展開する各国において自動車業界に関連する排出ガス、燃費、騒音、化学物質、リサイクル、水資源等の環境に係る様々な法律や政府による規制の適用を受けています。

また、消費者保護規制、事業及び投資に対する許認可、労働規制、外国為替規制、安全保障目的を含む輸出入貿易規制、各種税法(関税含む)、独占禁止法、贈収賄防止法等内外の広範な法令の適用を受けております。

これらの規制や法令に対応するため、三菱自動車工業グループは、規制や法令の遵守体制を整え、各担当部門が違反の未然防止の対策を講じ、コンプライアンスに係る案件を察知した場合には速やかに対応する体制も整備しております。しかしながら、将来にわたって法令違反が発生する可能性は皆無ではなく、法令違反が生じ、あるいは対応の内容、効果、迅速性等が不十分との指摘を受ける可能性があります。その場合、規制当局による行政調査の対象となったり、罰則を受けたり、あるいは関連する訴訟の当事者となるなどの可能性があります。これらの可能性が現実に生じた場合には、三菱自動車工業グループのコンプライアンス・レピュテーションに悪い影響を及ぼしたり、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 訴訟その他の法的手続の影響

三菱自動車工業グループは、事業活動を行っていく中で、ユーザー、取引先、第三者などとの間で様々な訴訟その他の法的手続の当事者となる可能性があります。それらの法的手続において、あるいは現在進行中の法的手続において、三菱自動車工業に不利な判断がなされた場合、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

なお、法的手続きのうち製造物責任に関する損害賠償請求訴訟については、敗訴等の場合の損害賠償金をカバーし得ると思われる製造物責任保険に加入していますが、想定外の内容の判決が出るなどした場合、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。個別の製造物責任訴訟の状況については「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 注記事項(連結貸借対照表関係)6 偶発債務」を参照ください。

 

⑤ 知的財産権侵害の影響

三菱自動車工業グループは、技術・ノウハウ等の知的財産の保護の対策を講じるとともに、第三者の知的財産権の侵害防止の対策を講じております。しかしながら、三菱自動車工業グループの知的財産権が不法に侵害されて訴訟費用が発生した場合、又は、第三者から予期せぬ知的財産権侵害の指摘を受けることに伴い、三菱自動車工業グループの製品の製造販売の中止、想定外のライセンス料支払、賠償金支払、三菱自動車工業製品への評価及び需要の低下等が生じた場合、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ 情報技術及び情報セキュリティの影響

三菱自動車工業グループの運営や製品・サービス等に利用する情報及びこれを保存するネットワーク、システム等の情報技術は、委託先管理のものを含め、多岐にわたります。コネクティッドサービスやIoT技術の進展を踏まえ、三菱自動車工業グループは、ハードウェア・ソフトウェアの安全管理対策を、個人情報保護対策を含めて実施する他、三菱自動車工業グループ従業員への情報セキュリティ教育を実施しております。それにもかかわらず、三菱自動車工業グループ又は取引先においてインフラや製品・サービス等へのハッキング・サイバー攻撃、三菱自動車工業グループ内部若しくは委託先での管理不備ないし人為的な過失、又は自然災害等の発生により、三菱自動車工業技術情報等の機密情報・個人情報等の漏えい、重要な業務システムやサービスの停止、三菱自動車工業製品の電子制御機能への悪影響、不適切な事務処理、又は重要データの破壊・改ざん等が発生することが考えられます。その結果、三菱自動車工業グループのブランド・イメージや社会的信用の低下による販売の減少、法的請求、訴訟、賠償責任若しくは制裁金や罰金の支払義務発生、又は生産停止等の運営の支障が生じた場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)事業戦略や競争力維持に係るリスク(戦略リスク)

① 営業戦略、競合他社動向への対応の影響

自動車業界では現在、世界的な規模で激しい競争が展開されています。また、電動化に加え、テクノロジーの発展により、人の移動とモノを運ぶための手段であった自動車の概念が大きく変わり、「100年に一度」の大変革の時代を迎えています。三菱自動車工業グループは、「安定収益基盤確立に向けた地域戦略」「カーボンニュートラル対応の促進」「デジタルトランスフォーメーション、新事業への取り組み」を主要なチャレンジとする中期経営計画「Challenge 2025」を推進し、三菱自動車らしい製品や体験をお客様に提供することで、販売台数やマーケットシェアの維持拡大、及び収益力の向上に努めております。しかしながら、今後、そういった戦略が想定通りに進まず、競合他社に対して優位な施策を講じることができない場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 製品・技術開発の影響

三菱自動車工業グループは『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフを提供するために、地域ごとの多様な要請、カーボンニュートラル対応等、自動車メーカーに求められる技術や姿勢が急激に変化している中において、お客様の価値観とニーズに対応した有用かつ現実的で使いやすく、「三菱自動車らしさ」を具現化した新技術や新製品をタイムリーに投入することが重要と考え、開発に日々取り組んでおります。しかしながら、きめ細かな調査に基づく研究・開発であっても、お客様の価値観とニーズを十分に捉えることができない場合、又は内部・外部的な要因により、新技術や新製品を、タイムリーに開発しお客様に提供することができない場合には、販売シェアの減少、売上高及び収益力の低下を引き起こす可能性があります。

 

③ 他社との提携等の影響

三菱自動車工業グループは、経営資源の効率化や相乗効果を期待し、研究開発、生産、販売等の分野において共同出資関係を含む他社と業務提携・合弁による事業運営を行っておりますが、相手先の事業戦略の変更、当事者間の提携方針の不一致、出資比率の変更等により、提携・合弁関係を変更する又は維持できなくなる可能性や期待どおりの成果を生まない可能性があります。期待どおりの成果を生まない場合、提携・合弁先の財務状態が悪化した場合、又は出資関係の変更・大幅な提携の変更・提携の解消が生じた場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 人事労政戦略の影響

三菱自動車工業グループは、高度な専門性を持つ人材の確保と、活躍機会の提供が極めて重要であると考えており、要員構成の是正による適切な人員配置、役割に基づいた処遇制度の整備、多様な働き方を支える風土の醸成と、個々の成長を促す仕組みづくりを推進しております。

しかしながら、採用難や労働市場の流動性の高まりにより、計画通りの採用や定着化が進まなかった場合には、長期的に三菱自動車工業グループの競争力が低下する可能性があります。

また、三菱自動車工業グループではグローバルに事業を展開し、持続的に成長するためには、人権尊重の取り組みが社会的責任を果たしていく上で不可欠な要素であると認識しており、「人権方針」で制定した差別の禁止や不当な労働慣行の排除等に取り組んでいます。しかしながら、三菱自動車工業グループ及び関係者が人権上問題のある行動を取った場合には、お客様の信用・信頼を失う、又は社会的信用の低下等によるブランド・イメージの毀損等が事業基盤に影響を与える可能性があります。

 

⑤ 気候変動の影響

三菱自動車工業グループは、燃費/CO排出規制やZEV規制の強化、カーボンプライシング等の導入拡大を想定し、三菱自動車工業グループの環境への取り組み方針と目標を定めた「環境計画パッケージ」に基づき、電動化の推進や各拠点での省エネルギー活動と再生可能エネルギーの導入等を進めております。しかしながら、想定を超えて気候変動政策が強化され、燃費/CO排出規制やその他規制の更なる強化への対応により原価が高騰する場合、又はカーボンプライシングなどの導入拡大によって生産や調達の原価が高騰する場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

また、グローバルでのCOの削減が進まず、気温が上昇し続け、現在よりも広域で台風、豪雨等の自然災害が頻発・激甚化することに備えて、事業継続計画の策定などの適応策の推進にも努めております。しかしながら、三菱自動車工業グループや取引先の生産拠点等が所在する国・地域において、想定以上の洪水等の自然災害の頻発や激甚化により、部品調達、製品の生産や販売、物流等が遅延又は停止する場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)金融・経済に係るリスク(財務リスク)

① 為替変動の影響

海外売上高比率が約8割を占める三菱自動車工業グループでは米ドル、ユーロ、豪ドル等の外貨建債権を有しており、また、タイ子会社にてグローバルでの輸出生産を行っていることから、タイバーツを中心に外貨建債務も有しております。

円と外国通貨の為替相場が変動すると、外貨建資産(売掛金等)や外貨建負債(買掛金等)の価値が増減するため、三菱自動車工業グループの円ベースの損益に影響を及ぼします。

現在、インドネシア生産車の輸出、タイ生産車の現地販売拡大等、為替影響低減のために必要な措置を適宜進め、為替相場変動の影響削減に中長期的に取り組んでおりますが、大幅な為替変動が発生した場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 市場環境変化の影響

三菱自動車工業グループは、世界各国で事業を展開しており、様々な国、地域で生産活動を行い、製品を販売しております。

これらの事業活動は、それぞれの国、地域の経済低迷、金融危機などにより影響を受ける可能性があり、また、輸送費の上昇、輸送のための船腹が確保できない、又は手配が遅れる場合には、生産・販売活動に影響を及ぼし、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 取引先等の信用リスク

三菱自動車工業グループは、事業活動を行っていく中で、販売業者や、販売金融事業による顧客・リース先等の取引先の信用リスクを伴っております。

販売業者等の取引先に対する信用リスクについては、カントリーリスクや取引先の財務状況に対する継続的な評価を行いながら適切な債権保全を図ることで、その抑制に努めております。また、販売金融事業から生じるリスクに対しては、厳格な審査・回収管理を行い、破綻の発生及び回収不能額の抑制に努めております。しかしながら、外部環境等の悪化等を要因とし、これらのリスクに基づく損失が三菱自動車工業グループの想定を上回る場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 資金の流動性の影響

三菱自動車工業グループは、金融機関からの借入に加え、コマーシャル・ペーパーの発行等により資金調達を行っております。三菱自動車工業は事業環境の悪化による資金需要の増加に備えるべく、コミットメントライン約1,500億円に加えて、海外子会社においても資金調達枠を設定することで十分な流動性を確保するとともに、メインバンクをはじめ取引金融機関との良好な関係性の維持に努めております。しかしながら、経済・金融危機等の発生、又は三菱自動車工業グループの信用格付けの引き下げ等により、金融市場から適切な条件で必要とする金額の資金調達ができなくなった場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)事業の継続に係るリスク(ハザードリスク)

① 戦争・テロ・政治不安・治安の悪化の影響

三菱自動車工業グループは、日本及び世界各地に開発、製造、販売等の拠点の施設を有しており、当該各地でテロ、戦争、内戦、政治 不安、治安不安等が発生することにより、三菱自動車工業グループ又はその取引先の操業の中断等の重大な支障をきたす場合があります。

かかる状況を想定し、経済安全保障クロスファンクショナルチームにより想定される支障の軽減策を準備・実行するとともに、仮にこうした事象が発生した場合には、関係部門が参画した対策会議を立ち上げ、全社横断的な観点で対応を行っております。

しかしながら、想定を超える規模でテロ、戦争、内戦、政治不安、治安不安等が発生し、部品調達、製品の生産や販売、物流等が遅延若しくは停止する場合、又はコストの増加をもたらした場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 自然災害や事故、感染症等の影響

三菱自動車工業グループは、日本及び世界各地に開発、製造、販売等の拠点の施設を有しており、当該各地で大規模な地震・台風・豪雨・洪水等の自然災害や火災等の事故、感染症の発生により、三菱自動車工業グループ又はその取引先の操業の中断等の重大な支障をきたす場合があります。

これらに備え、三菱自動車工業グループ事業へ影響が大きいと想定されるシナリオに基づき、BCM*委員会において事業継続計画を策定するとともに、定期的な訓練による有効性検証を行い、今後の新たな脅威に備えております。

しかしながら、想定を超える規模で自然災害、事故、感染症等が発生し、開発、製造、販売等の拠点の施設の損壊、又は部品調達、製品の生産や販売、物流等が遅延若しくは停止する場合には、三菱自動車工業グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。

*:Business Continuity Managementの略

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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