フジオーゼックス(7299)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】フジオーゼックスグループはフジオーゼックス(提出会社)と親会社、子会社8社(2026年3月31日現在)で構成されており、自動車部品製造事業とその他の2つのセグメントに分かれて事業を行っております。各セグメントの事業内容と、フジオーゼックスおよび主要な関係会社の位置付けは以下のとおりであります。なお、このセグメント区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」の連結財務諸表注記事項に掲げるセグメントをはじめ、本有価証券報告書の当連結会計年度に関するセグメントの区分と全て同一であります。 (自動車部品製造事業)フジオーゼックスと子会社である富士气門(広東)有限公司、PT. FUJI OOZX INDONESIA、FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V. はエンジンバルブ等の製品の製造、販売を行い、子会社であるオーゼックステクノ株式会社は金型等の製造およびフジオーゼックスの生産工程に付帯する業務を行っております。関連当事者の大同興業株式会社は親会社である大同特殊鋼株式会社の特殊鋼鋼材をフジオーゼックスへ販売しております。また、フジオーゼックスは富士气門(広東)有限公司、PT. FUJI OOZX INDONESIA、FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.等へは機械設備・治工具等の販売、技術供与を行っております。フジオーゼックスおよび国内子会社の従業員の福利厚生については、子会社である株式会社テトスが行っております。また、フジオーゼックス関連製品の輸送・梱包については、子会社である株式会社ジャトスが行っております。 (その他)「その他」は子会社の株式会社マルヨシ製作所および株式会社ピーアンドエムの事業で構成されております。株式会社マルヨシ製作所は、リチウムイオン電池等に使用されるセパレータフィルムの製造装置に組み込まれる金属ロール、シャフト等の製造を手掛けており、セパレータフィルム製造装置メーカー等に製品を販売しております。また、株式会社ピーアンドエムは、ファクトリーオートメーション機器等の精密部品を製造・販売しており、主に半導体やEVバッテリー製造等で使用される空気圧機器用に使用されております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 ※1 関連当事者の大同興業株式会社は親会社である大同特殊鋼株式会社の特殊鋼鋼材をフジオーゼックスへ 販売しております。※2 株式会社マルヨシ製作所は2026年9月に解散決議する事を予定しております。※3 株式会社ジャトスは2026年4月1日を効力発生日として、株式会社テトスを消滅会社とする 吸収合併を行っております。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてフジオーゼックスグループが判断したものであります。 (1)経営方針フジオーゼックスの経営理念は次のとおりです。① 技術を極め、顧客の高い満足と強い信頼を頂く商品を提供する。② 地球環境を守り、企業責任を全うし、社業を通じて社会に貢献する。③ 世界を視野に高い目標に挑戦し、企業の発展と個人の成長を実現する。 フジオーゼックスグループとして経営理念に基づき、ものづくりを本業とするメーカーとしてPQCD(Productivity 生産性、Quality 品質、Cost 価格、Delivery 納期)について世界最高の体制を構築し、高いCS(顧客満足)を得ることを目標に、製品の開発・生産・販売から廃棄までの全工程で地球保護に積極的に取り組みます。また、個人を尊重し、相手の立場で考え、意欲・能力を最大限に発揮することで、世界に飛躍する製品・技術・人を創造することに挑戦します。エンジンバルブの専門メーカーとして低燃費技術の進化を通じて社会に貢献してまいります。 (2)経営環境と対処すべき課題フジオーゼックスグループを取り巻く経営環境は、エネルギーおよび原材料価格の高騰、地政学リスクに伴う海外情勢の混迷、為替相場の変動に加え、米国による関税政策の影響など、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。エンジン搭載車を含む自動車業界においては、電気自動車(EV)の普及が一時的に鈍化する一方で、ハイブリッド車(HV、PHEV)への需要が世界的に高まっております。また、カーボンニュートラル(CN)燃料等の新エネルギーへの対応や、生成AIを活用した情報化・自動化といった百年に一度と言われる多様な変革への対応が求められております。このような状況のなか、フジオーゼックスグループは、2024年3月に公表しました「2026中期経営計画」の重要テーマに基づき、既存事業である自動車部品事業の収益力強化と新規事業の拡大を両輪に持続的な企業価値向上に向けた基盤構築を図るとともに、時代のニーズである資本コスト・株価を意識した経営や人的資本経営等の課題へ取り組んでまいります。 2026年中期経営計画基本方針1.自動車部品事業の安定収益確保2.新規事業領域の育成および拡大3.効率経営推進による社会貢献 定量目標●エンジンバルブ事業の合理化推進による利益率向上●新規事業、ESG関連中心の積極的な投資●株主への利益還元目標は総還元性向40%、株主資本配当率1.7%を目安に実施 中期経営指標と実績(単位:億円)経営指標2024年度2025年度2026年度2026年中期計画/実績計画実績計画実績計画予想計画実績見込売上高265255275291280280820826営業利益25.526.226.525.128.026.080.077.3売上高営業利益率9.6%10.2%9.6%8.6%10%9.3%9.8%9.4% (社業について)自動車業界において世界的なEV化の波が転換期を迎えており、一部地域で補助金終了に伴う需要の減退、充電インフラ整備の遅れ、航続距離や充電時間に対する課題等からEV普及の進展は一時的な停滞状態にあります。一方でHV車の需要が再評価されており、内燃機関(エンジン)の重要性は短中期的には維持、あるいは増大する傾向にあり、長期的にはEV化が進展することは不可避ではありますが、この過程で競業他社の撤退や事業縮小による市場の淘汰が進むことが予想され、フジオーゼックスはこれを機に「残存者利益」を享受する好機と捉えて市場シェア拡大を目指します。このような状況のなか、フジオーゼックスは2030年のあるべき姿として、「The Best Survivor」をスローガンに自動車部品事業においてはグローバルシェアを現状の8%から12%に拡大することで生き残りを図り、同時に新規事業で売上高100億円体制を確立することを目標として掲げております。フジオーゼックスは国内及び海外拠点の生産体制を見直し、エンジンバルブ市場の残存者利益を獲得すべくグローバルシェア拡大を図ってまいります。また、環境規制の強化に伴う燃費向上のニーズに応えるべく、高機能エンジンバルブの開発・製品化を進めてまいります。新規事業については、M&Aの取り組みとして、2023年7月および2024年7月に計2社を子会社化し、今後もシナジーを見込める企業への投資を積極的に検討してまいります。また、子会社の新事業展開についても順調に進んでおり、本社工場の余剰地を活用したブランドミニトマト事業は安定生産体制を構築し販路拡大を図り安定的な収益の柱を育成してまいります。 (CO2削減について)2013年度と比較して2030年度までにCO2排出量50%削減をすることを目標に、2026年中期経営計画では35%削減を目指して全グループで太陽光発電システムを導入し省エネ活動に取り組んでおります。2026年については、2024年度に導入した電力見える化システムの活用により更なる省エネ対策を継続して実施してまいります。 (2026年度の取り組み)2026年度はスローガンと基本方針を以下のように定め、それぞれの重点課題への取り組みの具体化による年度目標の実現を目指してまいります。 スローガン『自分のためにチャレンジしよう。皆のために助け合おう』 ~個人の成長=会社の成長~基本方針1.自動車部品事業の安定収益確保グローバルでの最適生産体制を定着させるとともに、カーボンニュートラル燃料対応や高機能エンジンバルブの新技術確立を推進いたします。これにより内燃機関の高度化と環境対応の両立を図り、収益性の最大化に邁進してまいります。2.新規事業領域の育成および拡大M&Aにより新たにグループに加わった企業とのシナジー創出を加速させるとともに、フジオーゼックスが保有する技術の活用による新規事業の立ち上げを推進し、次代を担う新たな収益の柱を育成してまいります。3.効率経営推進による社会貢献資本コストを意識した経営管理を徹底し、企業価値および株価の向上を目指します。また、ESG経営の要として「人的資本経営」を推進し、従業員のエンゲージメント向上と安全・安心な職場環境の構築に取り組むことで、持続的な成長基盤を強固なものにしてまいります。 引き続き、会社全体の構造改革を推進するとともに、企業の社会的責任(CSR)を果たし、世界のなかで存在価値のある会社として認められる、理想を追求して行くことができる企業体質を目指します。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてフジオーゼックスグループが判断したものであります。 (1)自動車市場の電動化シフトに伴うリスクについてフジオーゼックスグループの主軸製品であるエンジンバルブは、内燃機関(エンジン)を搭載した車両向けの部品であります。現在、世界的なカーボンニュートラルの潮流により、自動車産業では電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCEV)への移行(電動化)が急速に進展しております。今後、想定を上回るスピードで電動化が加速し、内燃機関車の生産台数が大幅に減少した場合、フジオーゼックスグループの主力製品に対する需要が減少し、売上高および収益性が著しく低下するリスクがあり、フジオーゼックスグループの経営成績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 フジオーゼックスグループの取り組み ・専門部署(構造改革部)を設置し、保有技術を活用した新規事業を模索・検討 ・自動車業界に拘らない広い視野での事業の拡大の検討(M&A含む) (2)自然災害等のリスクについて地球規模の気候変動に伴い、超大型台風や集中豪雨、極度の渇水等の自然災害が激甚化、頻発化しており、これらにより社会インフラやライフライン、サプライチェーンが寸断されるリスクが高まっております。また、フジオーゼックスグループの主要な国内生産拠点である静岡県西部は、南海トラフ地震の想定震源域に位置しており、大規模地震発生時のリスクを内包しております。フジオーゼックスグループでは、人命救助を最優先とし、建物・設備の耐震化や防災訓練、事業継続計画(BCP)の策定など、資産の損傷や業務停止を最小限に抑えるための対策を講じております。しかしながら、想定を上回る大規模な自然災害や火災等の事故が発生した場合、長期間の操業停止や製品供給の滞り、多額の復旧費用の発生を招く恐れがあります。このような事態は、フジオーゼックスグループの経営成績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループの取り組み:・自然災害に対するBCPの見直しと防災訓練の継続的実施、防災備蓄品の定期的な整備・自家発電設備の稼働訓練と定期メンテナンスの実施 (3)子会社の業績動向に関するリスクについてフジオーゼックスグループは、国内5社、海外3社の連結子会社により構成されており、グループ一体となった事業展開を推進しております。これら子会社のうち、設立または子会社化から10年未満の一部子会社において、収益基盤安定化の途上にあり、当初の事業計画を大幅に下回る可能性があります。これら子会社の販売活動や生産体制、あるいは資金繰り等において問題が生じた場合、連結業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループでは、グループ管理体制の強化や経営指導を通じて早期の収支安定化に努めておりますが、諸外国の市場環境や規制の変化等により、期待通りの成果が得られないリスクを内包しております。フジオーゼックスグループの取り組み:・海外子会社に対し、事業内容・経営内容を把握するため、毎月経営者への報告会議を実施・国内および海外子会社について、主管部署が収支状況や資金繰りをモニタリングし、課題が認められた場合には 速やかに改善の指示・支援実施 (4)人材の定着と確保に関するリスクについてフジオーゼックスグループの持続的な成長には、人材の確保および育成が不可欠であります。しかしながら人材獲得競争の激化により、必要な人材を計画通りに採用できないリスク、あるいは既存の人材が社外へ流出するリスクがあります。このような事態が生じた場合、フジオーゼックスグループの事業継続、経営成績および財政状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 フジオーゼックスグループの取り組み: ・定期的な従業員意識調査(エンゲージメントサーベイ)を実施し、組織課題の抽出とそれに基づく職場環境改善 を継続的に実施 ・WEBサイトやSNS等の多角的な採用ブランディングの推進、および選考プロセスの迅速化による 中途人材の確保 ・新入社員から管理職に至るまでの階層別研修プログラムを整備 (5)カーボンニュートラルへの対応に関するリスクについてフジオーゼックスグループは、持続可能な社会の実現に向けCO2排出量の削減活動を推進しております。しかしながら、設定した削減目標を計画通りに達成できない(施策が未実施・不十分)となることによる周辺環境の悪化、企業イメージの低下を起こすリスクがあります。フジオーゼックスグループの取り組み:(目標:CO2排出量の削減目標(2013年度比)…2026年度35%減、2030年度50%減)・国内外の生産拠点への太陽光発電パネルの設置推進・カーボンニュートラル燃料を用いる次世代内燃機関向け高機能エンジンバルブの開発を強化 (6)ESG・サステナビリティに関するリスクについてフジオーゼックスグループは、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営を推進し、持続可能な社会への貢献と中長期的な企業価値の向上を目指しております。しかしながら、事業活動における産業廃棄物による環境汚染、サプライチェーンを含めた人権侵害や差別等の社会問題、あるいは内部統制の不備といったガバナンス上の問題が発生するリスクを完全に排除することはできません。万一、これらに関する不適切な事態が生じた場合、法的制裁や損害賠償責任の発生のみならず、社会的信用の失墜、ブランド価値の毀損等によりフジオーゼックスグループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループの取り組み:・産業廃棄物排出量ゼロを目指し、廃棄物削減プロセスを段階的に実行・SDGs(持続可能な開発目標)を経営戦略に統合し、中長期的な企業価値向上を推進・ガバナンス委員会を設置し、経営陣の指名・報酬決定プロセスの客観性と透明性を担保 (7)製品の欠陥および品質保証に関するリスクについてフジオーゼックスグループは、製品の製造において品質の安定化を最優先課題とし、厳格な検査・品質保証管理体制を構築しております。また、万一の事態に備え、損害保険に加入するなどの対策を講じております。しかしながら、予期せぬ品質不適合等が発生する可能性があります。このような事態が生じた場合、多額の対策費用や損害賠償の発生、さらにはフジオーゼックスグループの社会的信用の失墜を招き、フジオーゼックスグループの業績および財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループの取り組み:・自動車産業の国際規格「IATF16949」に基づき、設計から製造、出荷に至る各工程での品質不適合リスクを最小 化・品質管理委員会(年1回)および品質会議(月1回)において品質目標の進捗管理と現場課題の早期発見・対策を 徹底・クレーム等の重要事案が発生した場合には、経営会議にて原因追及と具体的な対策を報告し、組織的な再発防止 措置を実施 (8)法的規制等に関するリスクについてフジオーゼックスグループは、国内および海外において事業活動を行っており、その遂行にあたっては、法令、規制および社会的規範を遵守(コンプライアンス)し、公正で健全な企業活動を展開しております。しかしながら、将来における法令の制定・改正、あるいは社会情勢の変化に伴う解釈の変更により発生する事態が、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループの取り組み:・外部および内部による定期的な「内部統制システム監査」を継続的に実施し、業務の適正性および財務報告の 信頼性を確保・全従業員を対象としたコンプライアンス教育を年1回以上開催・監査室を軸とした、フジオーゼックス各部門および国内外の全グループ会社に対する業務監査の実施 (9)新製品の開発に関するリスクについてフジオーゼックスグループは、市場競争力を維持・向上させるため、既存製品の新技術・新工法の開発、および次世代の新製品開発に向けた研究開発活動を継続的に推進しております。しかしながら、開発遅れや技術的な課題の発生等により、他社に対する競争優位性の低下や、顧客要求に応えられないことによる受注機会の喪失等により、フジオーゼックスグループの業績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループの取り組み:・将来の市場競争を維持・向上させるため、研究開発に対する人的・金銭的な経営資源を継続的に投入・顧客との共同開発への積極的な参画 (10)IT環境・情報セキュリティに関するリスクについてフジオーゼックスグループは、業務遂行に際しITシステムおよびネットワークを活用しております。内部要因による情報漏洩インシデント、またはサイバー攻撃やコンピューターウイルス感染等の外部要因による重大なインシデントが発生した場合、重要データの破損・喪失、システム停止に伴う業務の停滞、さらには復旧の遅延等により、フジオーゼックスグループの事業遂行、経営成績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。フジオーゼックスグループの取り組み:・社則の継続的なアップデートと情報管理体制の強化・サイバー攻撃・ウイルス感染等に対するセキュリティ対策の強化 (11)原材料およびエネルギー価格の変動に関するリスクについてフジオーゼックスグループの主要原材料である鋼材は、親会社グループより市場実勢を反映した価格で調達しております。原材料価格の大幅な高騰が生じた際、販売先への価格転嫁の遅れ等により経営に影響を与えるリスクが生じる可能性があります。また、昨今の世界情勢の影響による電力等のエネルギー価格の高騰は、製造原価を押し上げる要因となります。急激かつ大幅な価格上昇が継続した場合には、フジオーゼックスグループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性がありますフジオーゼックスグループの取り組み:・原材料の成分毎の価格の変動に対応し、購入・販売価格へのサーチャージ制度の導入・電力会社との個別契約の見直し・太陽光発電による電力の活用と他の再生可能エネルギーの検討 なお、上記以外にも様々なリスクがあり、ここに記載されたものがフジオーゼックスグループの全てのリスクではありません。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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