Retty(レッティ)(7356)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


Retty(レッティ)(7356)の株価チャート Retty(レッティ)(7356)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3 【事業の内容】Retty(レッティ)は、「新たな食体験を創り上げ、人生をもっとHappyに。」をビジョンに掲げ、「自分にベストなお店が見つかる」実名型グルメプラットフォーム「Retty」(※)を運営しております。現在、インターネットメディアにおいて情報の信頼性が求められており、「誰が」書いたのかという視点も重要になってきております。これは飲食においても同様で、飲食店探しにおいて「友人・知人からの口コミ」が最も参考にされる情報源とRetty(レッティ)は考えております。Retty(レッティ)は、「食」の好みは人により千差万別であり、信頼できる「ヒト」から飲食店を探すのがベストであるという考えに基づいて「Retty」を設計・運用しております。具体的には、「Retty」を利用するユーザーは全国の飲食店情報を閲覧できるほか、実際に飲食店を訪れたことがあるユーザーをフォローしオススメ口コミ情報を閲覧することができるようになっております。「Retty」では実名型のサービスとなっているため、当該オススメ口コミ情報の信頼性が高く、また、趣味嗜好が合うユーザー同士で情報提供ができるSNS機能を組み込んでいるため、点数評価では実現できない「人々がHappy」になる空間を提供していると考えております。飲食店側においても、点数評価ではないオススメ口コミ情報が掲載されることから「Retty」を受け入れやすい仕様となっており、当該オススメ情報を投稿するユーザーやフォローするユーザー数を確認できるほか、SNS機能を通じて当該ユーザーとの接点を持つことができるため、単なる一次集客のみならず、二次、三次集客へとつなげることが可能となっております。このような設計にすることで「Retty」に蓄積される情報は多岐に及ぶことになり、現在は店舗データや実名口コミ情報にとどまらず、閲覧のログデータ、フォローや「いいね・行きたい」といったアクションデータなどが蓄積されております。これらのデータを分析しユーザーの閲覧、投稿、アクションから割り出された好みやシチュエーション、雰囲気などを考慮した、各ユーザーに最適化された飲食店情報を提供することができるようになっており、「Retty」の持続的な成長の源泉となっております。 「Retty」は、以下3つを特徴としております。 (※) Retty(レッティ)における「実名型」とは、利用者全員に対して本人確認をとっている状態を指すものではありませんが、Facebookアカウント等との連携により、個人がインターネット上において発信に責任が持てる環境を指しております。 Retty(レッティ)事業は、実名型グルメプラットフォーム「Retty」運営事業の単一セグメントでありますが、「飲食店支援サービス」、「広告コンテンツ」の2つのサービスを展開しております。(1) 飲食店支援サービス多くの飲食店は稼働率の向上を通じた売上の増加及び採算の改善による利益率の向上を至上命題としており、Retty(レッティ)は「Retty」を通じたオンラインでの販促を提供することで、飲食店から毎月定額のサービス利用料収入を得ております。具体的には、契約した飲食店(以下、「有料店舗」といいます。)に対して、「Retty」内で上位に表示される仕組みや有料店舗の広告を掲載するサービスを提供するほか、飲食店に訪れたことがあるユーザーや当該ユーザーのオススメ口コミ情報及び当該ユーザーをフォローしているユーザーなど、多種にわたるユーザー情報を管理できる顧客管理システムを備えたオンライン予約システムを提供しております。オンライン予約サービスも提供しており、契約プランによっては、ネット予約機能を従量課金で提供しております。「Retty」には多くのユーザー情報が蓄積されており、ユーザーに対しては最適化された飲食店情報を、有料店舗に対しては二次集客・三次集客につながる販促ツールを提供することで、飲食業界の大きな課題である低い利益率、及びそれに伴う高い廃業率などの改善に大きく貢献できるものと考えております。当該サービスは、毎月定額の料金を有料店舗より頂くサブスクリプション型をベースとし、部分的に上記の通り従量課金とのハイブリットなビジネスモデルとなっており、Retty(レッティ)は持続的かつ継続的に売上が積み重なっていくストック型の売上と位置づけております。 (2)広告コンテンツRetty(レッティ)の広告コンテンツは、①実名型グルメプラットフォーム「Retty」を活用した広告ソリューション、②Retty(レッティ)がこれまで実名型グルメプラットフォーム「Retty」を運営、拡大してきた中で蓄積してきたコンテンツを活用したコンテンツソリューションの2つから成り立っております。 ① 広告ソリューション  広告ソリューションの提供は、主に(1)「Retty」を積極的に利用するユーザーを対象にブランド認知向上等のプロモーションを行いたい広告主に対する広告掲載、(2)飲食店を顧客とするクライアントに対する飲食店獲得支援や調査、(3)WEBサイトやアプリ等の開発で構成されております。 ② コンテンツソリューションRetty(レッティ)には、80万店に及ぶ店舗データや写真データ、実名口コミデータ、ユーザーログなどのコンテンツが蓄積されており、これを「Retty」のデータベースである「Food Data Platform」としてクライアントに継続的に提供することで、月額の利用料を頂いております。飲食業界以外の化粧品業界、アパレル業界、旅行業、不動産業といった幅広い業界のクライアントに向けてRetty(レッティ)のコンテンツを提供することで、例えば自社の旅行サイトにRetty(レッティ)の飲食店情報と口コミ情報を掲載する、Retty(レッティ)の口コミ情報から外食トレンドの分析をするなど、自社サイトのコンテンツ制作、マーケティング、データ分析などに活用して頂いております。 なお、Retty(レッティ)の当事業年度の四半期ごとの業績の推移は以下のとおりであります。 第1四半期会計期間(自 2024年10月1日至 2024年12月31日)第2四半期会計期間(自 2025年1月1日至 2025年3月31日)第3四半期会計期間(自 2025年4月1日至 2025年6月30日)第4四半期会計期間(自 2025年7月1日至 2025年9月30日)金額(千円)対前年同四半期(%)金額(千円)対前年同四半期(%)金額(千円)対前年同四半期(%)金額(千円)対前年同四半期(%)売上高446,393107.2400,924106.2379,699105.0403,16199.1うち飲食店支援サービス315,478108.8309,182107.8298,089101.7294,86495.8うち広告コンテンツ130,915103.691,741101.481,610119.0108,297109.4売上総利益286,34593.4288,103113.0270,978109.5297,448103.5販売費及び一般管理費288,20791.9267,20890.6289,74198.9278,25397.4営業利益又は営業損失(△)△1,862―20,895―△18,763―19,1951,168.5

有価証券報告書(2025年9月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】Retty(レッティ)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてRetty(レッティ)が判断したものであります。 (1) 経営方針Retty(レッティ)は、「新たな食体験を創り上げ、人生をもっとHappyに。」をビジョンに掲げ、「食」という多くの人にとって生活に密着した領域で、テクノロジーを駆使して新しい価値を創造し、食に関わる人々をより豊かにしていくことで社会に貢献していきたいと考えております。具体的には、実名型グルメプラットフォーム「Retty」を通じて、人々が最適な「食」と巡り合える機会を創出することで、日常の中にある「食」をより楽しめるものに、より豊かなものにしていきたいと考えております。また、これらに加え、飲食店を経営する上で必要不可欠なデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援するプロダクトを展開していくことで既存集客領域のみに留まらず、人々の食に関わる様々な体験に対してより幅広く貢献して参りたいと考えております。 (2) 経営環境と中長期的な経営戦略国内における飲食店市場は、一般社団法人 日本フードサービス協会「令和5年外食産業市場規模推計について」によると19兆2,476億円(飲食店、宿泊施設、喫茶・居酒屋等、料亭の合計)の市場規模と推計されております。飲食店における販促費市場は、飲食市場全体の3%程度と言われており、5,800億円程度が飲食店支援サービスの市場規模とRetty(レッティ)は見込んでおります。また、株式会社電通「2024年 日本の広告費(2025年2月27日)」において日本の総広告費は7兆6,730億円(前年比104.9%)に対して、インターネット広告費は3兆6,517億円(前年比109.6%)となっております。このうち、Retty(レッティ)の対象となる業種に絞り込むと、1兆6,060億円程度(インターネット広告市場 × 業種別構成比にて市場規模を試算(4マス媒体の業種別広告費率を引用))が広告コンテンツにおける市場規模とRetty(レッティ)は見込んでおります。一方でRetty(レッティ)は、飲食店から収受する定額のサービス利用料が主な収益となっております。飲食店を取り巻く外部環境は新型コロナウィルス感染症の影響からは回復しつつありますが、一方で、原材料価格上昇やヒューマンリソースの不足等、今後の飲食店の経営環境に関しては厳しい材料が残存しております。飲食店支援サービスについては、当事業年度においてお店会員数(固定+従量)は、一部残存していた解約率の高い特定代理店経由での店舗の整理も進み、7,003件(内、固定5,329件)から7,435件(内、固定5,045件)に増加しております。またARPU(月額固定支払いのあるお店会員のRetty(レッティ)売上計上ベースの単価)に関しては、廉価な法人プランが一時的に増加していることが上昇の抑制原因になっております。一方で、ネット予約数の増加に伴い従量課金による売上が増加しており、飲食店支援サービスの売上は、当事業年度に関しては、前年同期比で増加しております。その結果、2025年9月期においては通期黒字化を実現しております。これらを受けてRetty(レッティ)は①成功したコスト構造改革の維持、②通期黒字の維持・拡大に向けた収益性の向上を実行することが急務と認識しております。具体的には以下のとおりです。 ① 成功したコスト構造改革の維持Retty(レッティ)は固定費を中心とした徹底的なコスト削減を2023年9月期から2024年9月期にかけて実施し固定費を削減しております。具体的にはオフィスの縮小移転に伴う支払家賃の削減、外注費やアルバイトの工数見直しによる人件費及び採用費の削減等を実施し大きく固定費を圧縮することに成功しています。続く2025年9月期においても、必要な人員採用は進めながらも固定費は前年度比68百万円の削減に成功しております。今後も継続して固定費のコントロールを継続し、通期黒字の維持及び拡大の実現につとめて参ります。 ② 黒字の拡大に向けた収益性の向上筋肉質なコスト体制の維持に加えて、主要事業である飲食店支援サービスにおいては、直販組織の強化による売上の拡大並びに収益性の向上を目指します。また、前事業年度比で+22%を記録し回復・成長を続けるネット予約人数によって従量売上も増加しており、今後はサービスの改善等によりこちらも向上を目指してまいります。飲食店支援サービス以外の領域においても、広告コンテンツにおける売上総利益の拡大やや周辺事業の新たな立ち上げなどにより営業利益の成長を目指します。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等Retty(レッティ)では、利用者の実名に基づく飲食店オススメ口コミ情報及び全国の飲食店情報等を蓄積した実名型グルメプラットフォーム「Retty」を運営しており、その価値を測る指標として、ネット予約人数を重要指標としております。ネット予約人数を維持・拡大することは飲食店支援サービスにおける送客効果の維持・向上につながります。サービス別では、Retty(レッティ)の主力サービスである飲食店支援サービスにおいては「Retty」を通じたオンラインでの販促を提供することで、飲食店からサービス利用料を得ていることから、お店会員店舗数を重要指標として運営を行っております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題Retty(レッティ)の今後の経営課題とその対策は以下の3点になります。 ① 「Retty」の利便性向上を通じたネット予約利用者数の増加Retty(レッティ)が今後において中長期的な成長を実現していくためには、運営サービスである「Retty」の知名度を向上させることによる新規ユーザーの獲得、及び実名型グルメサービスを基軸としたおすすめによるお店選びや「Retty」を通じたシームレスな予約体験を提供することによるリピートユーザーの増加及びその結果としてのネット予約数の増加が必要不可欠であると考えております。足許徐々に外部環境が回復しつつある状況を踏まえると、今後更に「Retty」の利便性を向上させることでネット予約利用者数の回復を図ってまいります。 ② 営業体制の拡充Retty(レッティ)の新規参画店舗数は、営業稼働人員数に応じて増加するものであり、販売代理店の営業体制の維持及びRetty(レッティ)従業員による営業体制の構築が必要不可欠と考えております。Retty(レッティ)は、これまで多くの販売代理店と契約を締結することによって営業稼働人員数を増加させ、それに伴って参画店舗数を拡大してまいりました。当事業年度においては特に直販体制に関する強化に注力し、直販営業による売上の増加に成功しました。今後については参画店舗を拡大させていくための営業体制の拡充と同時に販売商品や獲得コストの継続した見直しによる営業効率の改善を実施することで更なる販売力の向上を図ってまいります。 ③ 技術力の強化について今後、更なるサービスの拡充・強化に向けてビッグデータの分析・活用を加速させていくためには、その基盤となる技術力を継続的に強化していく必要があります。現時点において、開発者比率(「Retty」の開発及び改善を担当するプロダクト部門の人員数の合計を総従業員数で割った数値です)は、30%程度となっておりますが、今後は更に優秀な技術者の育成、AIをはじめとした先端技術への投資、技術志向な風土の維持等を通じて、技術力の向上に取り組んでまいります。

事業等のリスク

3 【事業等のリスク】文中の将来に関する事項は、本書提出日現在においてRetty(レッティ)が判断したものであります。 (1) 事業環境に係るリスクについて① 外食市場及び広告市場についてRetty(レッティ)は現状、主として日本国内における外食市場、広告市場において事業展開を行っています。これらの市場は、国内景気動向に影響を受ける市場でもあり、政治情勢の変化、自然災害の発生、感染症の流行、税制の改正等、何らかの要因により景気が後退し、Retty(レッティ)顧客の企業収益が悪化した場合には、販売促進費等が削減されることで、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合他社の動向について現在、国内でグルメ情報サービスを提供する競合企業が複数存在しております。また、新規参入を含むこれら競合企業との競争激化に伴い、参画店舗数や広告関連の受注が減少した場合、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。そのようなリスクに対し、Retty(レッティ)は、実名型を前提にサービスを提供することにより、ユーザーから実名での口コミの投稿を受け、信頼性の高いデータを蓄積・提供することで、競争力の向上を図っておりますが、競合他社との差別化による優位性が十分に確立できない場合、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新についてインターネット業界においては、急速な技術変化と水準向上が進んでおります。Retty(レッティ)は、これらに対応すべく、優秀な技術者を確保するとともに、技術の研究やシステムの採用等、対応を行っておりますが、今後、一定のスキルを有した技術者の確保が進まない、もしくは十分な機能拡充が提供できない場合は、実名型プラットフォーム「Retty」の広告媒体としての価値が低下し、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 検索エンジンへの対応について「Retty」のWebサイト利用者の多くは、Google等の検索エンジンを経由して訪問しています。Retty(レッティ)では、SEO(検索エンジン最適化)による集客力強化に加え、アプリ利用への誘導をはじめとする多様な施策により検索エンジンへの依存に関してリスク分散を図っております。しかしながら、検索エンジンのロジックの変化等の要因により、これまでのRetty(レッティ)の施策が有効でなくなった場合、Retty(レッティ)プラットフォームの集客力が低下し、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 事業内容に関するリスクについて① 口コミ(書き込み内容)についてRetty(レッティ)は、ユーザーが実名で訪問した飲食店の口コミを書き込み、発信することによって、「Retty」サイト内において、飲食店を検索するユーザーにとって個別最適化された情報を提供しております。口コミは、実名で記載されるため、より信頼性の高い情報を提供できているものとRetty(レッティ)は考えております。口コミには、好意的な内容だけでなく、改善を要望する内容等についても書き込みが行われます。Retty(レッティ)は、サイト内の利用規約において、公序良俗に反する口コミや誹謗中傷、対価を受け取ることを目的とした投稿など禁止行為を明示するとともに、投稿監視システムによる不適切投稿の抽出及び目視による確認などを行うカスタマーサポート体制を整備し、Retty(レッティ)が不適切と判断した口コミを書き込んだユーザーに対して、その口コミを削除・修正するよう要請等を行っております。しかしながら、サイト内で不適切な口コミがなされ、その発見が出来なかった場合やRetty(レッティ)対応が遅れた場合には、影響力のあるユーザーの支持が下がり、サイト運営者としてのRetty(レッティ)の信用を失い、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 飲食店とユーザーとのトラブルについてRetty(レッティ)は、飲食店が開店や移転、閉店することにより情報内容の変更が生じた場合には、確認を行い、情報を随時修正しております。情報の修正がなされない場合や、遅延が生じた場合に、飲食店情報が正確でないまま、ユーザーが訪問しトラブルが発生し、Retty(レッティ)に問い合わせがなされた場合には、Retty(レッティ)は情報の確認並びに修正をするとともに、ユーザーへ説明を行っております。しかしながら、トラブルを経験したすべてのユーザーが納得をするとは限らないため、Retty(レッティ)の評判の低下や風評により、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ システムやインターネット接続環境の不具合についてRetty(レッティ)は、主にインターネットを通じて飲食店情報を提供しており、Retty(レッティ)のシステムやインターネット接続環境の安定は事業を行っていく上で不可欠であります。「Retty」におけるシステムトラブルの発生可能性を低減するため、安定的運用のためのシステム強化、セキュリティ強化を徹底しており、トラブルが発生した場合においても短時間で復旧できる体制を整えております。しかしながら、想定を大幅に上回るアクセスの増加等による負荷の拡大や自然災害や事故、ソフトウェアの不具合、コンピューターウィルスの感染などによる予期せぬトラブルが発生し、大規模なシステム障害が起こった場合には、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ Retty(レッティ)想定を上回る解約が生じるリスクRetty(レッティ)の飲食店支援サービスは、毎月定額の料金を参画店舗より頂くサブスクリプションモデルであるため、更新タイミングにおける解約は売上に影響を及ぼす重要事項としてとらえており、これを低減させていくために、飲食店舗の集客効果増進のためのインターネット予約機能の強化やその他様々な施策を実施しております。また、上記の満期解約とは別に、飲食店の人材リソースの不足や食材価格の高騰などにより、契約の満期を迎える前に閉店を余儀なくされた飲食店もあり、それによるイレギュラー解約も発生する可能性があります。今後においても、飲食店における利用状況や経営環境の変化などの理由により、毎年一定程度は解約が発生いたします。予算及び経営計画には、将来の解約を見込んでおりますが、Retty(レッティ)の想定を超える解約が発生した場合には、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 組織体制について① 優秀な人材の確保についてRetty(レッティ)は、今後想定される事業拡大や新規事業の展開に伴い、優秀な人員の確保が不可欠と考えております。特にシステム分野のスキルを有する人材の確保や事業の拡大・成長させていくためのマネジメント能力を有する人材の確保に努めております。しかしながら、Retty(レッティ)が求める人材が十分に確保出来なかった場合や人材の流出が進んだ場合には、継続的な事業の拡大に支障が生じ、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 販売代理店を通じた新規参画店舗数についてRetty(レッティ)の飲食店支援サービスの参画店舗の増加は、直販以外に販売代理店を通じて行われているため、Retty(レッティ)は、販売代理店との良好な業務関係の構築・維持に努めてまいりました。その結果、販売代理店の新規参画と、販売代理店の営業体制強化・整理が進んでおります。しかしながら、販売代理店が、経営上の理由からRetty(レッティ)飲食店支援サービスの取扱いを縮小・撤退すること等により、新規参画店舗数の成長が鈍化した場合や、新規参画店舗数の維持・増加のためにRetty(レッティ)から販売代理店に支払う手数料に係る料率を上げざるを得なくなった場合には、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 事業に係る法的規制などについて① 個人情報流出のリスクRetty(レッティ)は、「Retty」の運営に際し、ユーザーや飲食店等の個人情報を保有しております。そのため、Retty(レッティ)は、「個人情報の保護に関する法律」に定める個人情報取扱事業者に該当し、規制の対象となっております。Retty(レッティ)は、個人情報の漏洩防止対策はもちろん、個人情報の管理を事業運営上、重要事項と認識しております。個人情報保護規程及びセキュリティポリシーを制定し、個人情報の管理を厳格に行うとともに、個人情報の保護に関する法律及び関連法並びに関連ガイドラインの遵守に努めるとともに内部監査を実施する等、個人情報の保護に積極的に取り組んでおります。しかしながら、外部からの不正アクセスや従業員の故意又は過失により、個人情報が外部に流出した場合、Retty(レッティ)は損害賠償責任を負うとともに、Retty(レッティ)の社会的信用や事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権についてRetty(レッティ)は、本書提出日現在、日本、香港にて「Retty」の商標登録を有しております。今後展開を検討している国やサービスを含め、それらの商標、ロゴ等については、原則、商標権を取得する方針であります。Retty(レッティ)が保有する知的財産を侵害されるおそれのある場合には、顧問弁護士や弁理士等と連携し、必要な処置を講じてまいります。また、Retty(レッティ)が商標など知的財産権を取得する場合は、十分な検証を行い、他社の知的財産権を侵害しないよう慎重に対応してまいります。しかしながら、Retty(レッティ)のサービスを表す商標を他社が取得した場合、訴訟へと発展することも考えられるため、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 訴訟についてRetty(レッティ)に対する、重大な訴訟の提起はございませんが、Retty(レッティ)の提供するサービスの不備、Retty(レッティ)が保有する個人情報及び機密情報の漏えい、第三者の不正アクセスによる情報流出等に関する訴訟をユーザーや店舗から提起される可能性があります。これらの訴訟により、ブランドイメージを毀損し、事業活動に支障をきたす可能性があります。また、金銭的な負担が増加し、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ インターネット関連事業における法的規制についてRetty(レッティ)がインターネット上で運営しているプラットフォームにおいては各種法的規制を受けており、具体的には、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」、「不当景品類及び不当表示防止法」等といった法的規制の対象となっております。Retty(レッティ)では、上記を含む各種法的規制に関して、法令遵守体制の整備・強化、社員教育を行っております。しかしながら、今後インターネット関連事業者を対象とした法的規制の制定または改正がなされることで、Retty(レッティ)の業務の一部が制約を受ける場合、または新たな対応を余儀なくされる場合、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 継続企業の前提に関する重要事象等Retty(レッティ)は飲食店から収受する定額のサービス利用料が主な収益となっております。前事業年度においては解約率の高い特定代理店の整理が進み、最重要KPIであるお店会員(固定+従量)プランにおける有料お店会員店舗数は当事業年度を通じて増加しております。一方で、より単価の高いプランであるお店会員店舗数(固定)は当事業年度を通じて減少しており、いまだお店会員店舗数が力強く増えていく状態にはなく、その結果として当事業年度の売上高は前事業年度との比較において4.4%の増加にとどまっております。また当事業年度は営業利益を19百万円計上したものの、前事業年度まで継続して営業損失を計上し、かつ営業キャッシュ・フローが継続してマイナスであることを鑑み、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在すると判断しております。 Retty(レッティ)は、当該状況の解消または改善のために、以下のような対応策を講じております。 ① 飲食店支援サービスの売上純増上述の特定代理店の整理が進んでおり、既に飲食店支援サービスにおける当該代理店の売上比率は0.7%程度まで減少しております。また、足元では有料お店会員数(固定+従量)も回復傾向が継続していることや営業生産性の改善を実施していることから、特に直販チャネルにおいて飲食店支援サービス売上の継続的増加の兆しが見え始めております。Retty(レッティ)は今後も飲食店支援サービス売上増加を推進していく為に、引き続き直販組織体制の強化や営業生産性の改善を実施していくことで2026年9月期は収益性の強化を目指して参ります。 ② コストコントロールの継続2023年9月期において実施した、オフィス移転による賃料の減少及び退職による自然減や他社への出向による人件費削減により、固定費を大きく削減しております。Retty(レッティ)としては引き続きこの筋肉質なコスト体制を維持することで黒字体質の定着化を目指して参ります。 上記対応策により、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しております。 (6) その他のリスクについて① 自然災害、事故等についてRetty(レッティ)では、自然災害、事故等に備え、基幹システム「Retty」のデータベース及びログの定期的バックアップ、「Retty」の稼働状況の常時監視等によりトラブルの事前防止又は回避に努めておりますが、Retty(レッティ)所在地近辺において、大地震等の自然災害が発生した場合、Retty(レッティ)設備の損壊や電力供給の制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生し、Retty(レッティ)の事業及び業績並びに財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、自然災害等による被害が、Retty(レッティ)のクライアントである飲食店に対して広範囲に及んだ場合、飲食店の業績悪化や倒産などによりRetty(レッティ)業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 配当政策についてRetty(レッティ)は、財務体質の強化と事業拡大のための内部留保の充実等を図ることが重要であると考えており、設立以来配当を実施しておりません。今後の配当方針については、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針であります。現時点においてRetty(レッティ)は、内部留保の充実を優先しておりますが、将来的には、業績及び財政状態等を勘案しながら株主への利益の配当を目指してまいります。しかしながら、配当実施の可能性及びその実施時期等については、本書提出日現在において未定であります。 ③ 税金の影響についてRetty(レッティ)は、事業拡大のための先行投資を積極的に行ってきたことなどから、当事業年度末において税務上の繰越欠損金が存在しております。今後においてRetty(レッティ)の事業がRetty(レッティ)の想定通りに推移した場合には、課税所得の発生に伴う繰越欠損金の解消が法人税、住民税及び事業税の金額に影響を及ぼす見込みです。また、Retty(レッティ)は、将来の課税所得の見積もりに基づき、繰延税金資産を計上しております。しかしながら、事業計画の未達などにより、将来の課税所得が予測を下回った場合、繰延税金資産の一部または全部を取り崩す必要が生じます。その場合、法人税等調整額が計上され、Retty(レッティ)の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ④ ストック・オプション行使による株式価値の希薄化についてRetty(レッティ)では、取締役、従業員及び社外協力者に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しております。また、今後においてもストック・オプション制度を活用していくことを検討しており、現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権について行使が行われた場合には、既存の株主が有する保有株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。



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