アイドマ・ホールディングス(7373)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】アイドマ・ホールディングスグループは、「人口減少を成長の機会に」を経営の基本方針に掲げております。少子高齢化社会における労働力人口の減少というトレンドを新たな挑戦と成長の機会と捉え、企業の人材確保が困難な環境下において外部リソースの有効活用とテクノロジーを活用した生産性向上への貢献を通じ、アイドマ・ホールディングスグループのビジョンである「世界の可能性を広げる」を実現するために事業を展開しております。 アイドマ・ホールディングスグループは、アイドマ・ホールディングス、連結子会社16社及び持分法適用関連会社1社で構成されており、顧客における外部リソースの有効活用と生産性向上を目的として中小企業向けの営業支援を主としたワーク・イノベーション事業を行っております。同事業では、営業を主とした業務支援によって顧客の生産性を向上させるだけではなく、人材不足に悩む中小企業に対して、潜在的に働ける方を、新たな働き手として繋げ、外部活用を促す就労支援も行っております。企業と働き手双方にとって価値ある機会を創出する事業活動を通じて、アイドマ・ホールディングスグループの経営理念を実現してまいります。 なお、アイドマ・ホールディングスグループはワーク・イノベーション事業のみの単一セグメントのため、セグメント別の記載は省略いたしますが、ワーク・イノベーション事業は主に、営業支援サービスである「営業支援事業」、人材支援サービスである「人材支援事業」の2つのサービスで構成されております。 グループ各社の事業に係る位置付けは以下のとおりです。会社名主な事業の内容(アイドマ・ホールディングス)株式会社アイドマ・ホールディングス ・営業支援事業・人材支援事業・その他(連結子会社) 株式会社meet in・その他株式会社Sales Crowd・営業支援事業CXOバンク株式会社・その他株式会社マーケメディア・その他株式会社アッドラスト・営業支援事業株式会社メイクブイ・ホールディングス・人材支援事業株式会社市場分析研究所・その他株式会社キーパーソンマーケティング・その他ユニークキャリア株式会社・営業支援事業株式会社M&Aミライ・パートナーズ・その他株式会社コズレ・その他株式会社カイマク・人材支援事業その他4社・その他(持分法適用関連会社)株式会社Proud Partners ・その他 1.営業支援事業営業支援事業は、主にアイドマ・ホールディングスグループの事業活動を通じて得られた営業に関するデータベース及び独自に開発した営業支援システム(Sales Crowd)を活用し、主に法人向けビジネスを営む顧客企業の持つ商材やサービスに応じたテストマーケティングの実行支援を行っております。テストマーケティングの実行支援は、概ね1年にわたって営業プランを様々な角度から検証し、効果の高いパターンを見つけ出し、顧客の営業活動における成果の追求、生産性向上を支援します。具体的なステップは以下のとおりとなります。ステップステップの内容取材・インタビュー担当者が顧客の商材・サービスを詳しくヒアリングします。企画(営業プラン)提案アイドマ・ホールディングスグループの成功事例が蓄積されたデータベースから最適な企画(営業プラン)を抽出します。営業プランは、ターゲットリストとトークスクリプトにより構成され、営業プランの準備は全てアイドマ・ホールディングスにて実施します。営業プランは2025年8月末時点までの支援社数延べ15,500社以上のデータが蓄積されたデータベースから企画し、全国の法人情報からターゲットリストを作成します。ターゲットリストはアイドマ・ホールディングスグループが独自に開発した営業支援システム「Sales Crowd」にて一元管理され、データの重複の自動精査、データの保管、データのゆらぎを統一することが可能です。また、営業プランは検証を行う中でPDCAが回され、より確度の高いプランへと改善していきます。トークスクリプトにおいても、これまで蓄積されたデータベースを参照し、高い効果が見込まれるトークスクリプトを作成します。テストマーケティングテストマーケティングを行い、費用対効果の高いパターンを検証していきます。検証にあたっては、電話、Eメール、FAX・DM、手紙等の様々なチャネル毎に検証し、最も効果の高い営業チャネルを見つけ出します。検証したデータは、アイドマ・ホールディングスの営業支援システム「Sales Crowd」にてリアルタイムに結果を確認でき、テストマーケティングの結果が可視化されます(注)。また、週に1回は進捗報告レポートをシステムにて送信し、テストマーケティング活動の進捗を把握することが可能です。テストマーケティングを実施する際には、アイドマ・ホールディングス独自の品質管理を徹底しております。具体的には、架電時の音声データを保存し、かつ自動で文字起こしを行い、アイドマ・ホールディングスのマーケティング事業部の品質管理チームにてAIを活用したり、1社につき1名以上のクラウドワーカーが実際にトーク内容(音声)を聞きながら、アポイント取得先については原則として取得時に全件、その他の架電についても定期的にサンプルにてチェックを行っております。チェック結果はチェックリストとしてとりまとめ、品質管理責任者がレビューしております。テストマーケティングで検証された費用対効果の高いパターンをトークスクリプト等の検証資料一式とともに顧客に納品し、以降の営業活動を提案いたします。 (注)テストマーケティングの結果では、以下の件数と確率などが確認できます。項目内容架電数全体の架電件数です。着電率アプローチ先に電話がつながった確率です。アポイント数・率商談の予定が取れた件数と確率です。本人資料請求数・率対象者からの資料送付依頼の件数と確率です。受付資料請求数・率対象者以外からの資料送付依頼の件数と確率です。本人拒否数・率対象者につながったが、断られた件数と確率です。受付拒否数・率受付など対象者以外から、断られた件数と確率です。 アイドマ・ホールディングスグループは、電話営業を中心とした手法を通して様々なテストマーケティングを行っております。そのため、サービス別、業種別、エリア別、アプローチ手法別等の様々な営業の成功事例が蓄積されたデータベースを有しており、そのデータを活用して、顧客に対して営業活動の企画を立案(仮説を設定)し、その効果をテクノロジーを活用して効率的に検証し、効果が見込まれる企画をクラウドワーカーを活用してテストマーケティングを実践する営業支援を提案しております。このプロセスを繰り返すことで効果の高い営業パターンの抽出を行っております。日本の大多数を占める中小企業にとって、最も重要な経営課題の一つであり、かつ正社員等の社内人材が担ってきた「営業」分野において、社内人材が実施するよりも効果的かつ効率的にアウトソーシングすることができれば、顧客に大きな価値を提供できると考えております。また、アイドマ・ホールディングスグループが独自に開発した営業支援システム(Sales Crowd)の以下の機能を活用することにより、顧客の営業活動の生産性向上を実現しております。アイドマ・ホールディングスグループでは、創業当時から自社でシステムの要件定義、設計、開発、テストを行う体制を構築しており、システム開発に関する多くのノウハウをアイドマ・ホールディングス内に蓄積しております。そのため、システムの不具合の発生やバージョンアップ等に関しても高品質かつスピード感をもって対応していく体制を構築しております。 機能特徴リスト作成登録企業数が約210万社のデータベース(※1)です。展示会出展歴や求人情報、導入製品など独自検索タグを使用することにより、ターゲットを絞り込んだピンポイントで精度の高いリスト作成が可能です。また、新設法人のリストも毎月追加され、既存法人の属性変更も更新されるため、常に鮮度の高い情報提供が可能です。アプローチマルチチャネル(電話・FAX・メール・DM・フォーム・手紙等)のアプローチがワンクリックで実行可能です。自動分析アポイント結果の分析、アポイントコストの算出、曜日・時間帯分析などがリアルタイムで確認可能です。SFA(セールスフォースオートメーションアプローチ情報からリード情報までを一元管理可能です。MA(マーケティングオートメーション)自動メルマガ機能、シナリオ作成機能等によりリードナーチャリング(※2)が可能です。リモート商談インサイドセールスに必要な機能(画面共有、録画、自動文字起こしによる議事録作成等)を活用したオンライン商談が可能です。 ※1 国税庁法人番号公表サイトにて公開されている情報等を参照し、各企業のHPから「社名」、「住所」、「電話番号」、「事業内容の要約」、「売上データ」等を収集しております。※2 獲得したリードに対して、段階的かつ効果的にアプローチし、信頼関係を構築しながら購入意欲を高めていくマーケティング手法です。 2.人材支援事業人材不足に悩む中小企業に対して、潜在的に働ける方を、新たな働き手として繋げていく就労支援を行っているママワークスは、「在宅ワーク」に特化した求人サイトです。登録会員数は2025年8月時点で65万人を超えております。企業にとって、クラウドワーカーを活用するメリットは、子育て世代の優秀なキャリアを持つ人材を活用できること、企業にとって必要なタイミングに最適な期間で業務の委託ができ、固定費の軽減を図ることが可能となる等が挙げられます。働き方に関する価値観の変化により、これまではクラウドワーカーの活用に消極的であった企業も関心をもつようになり、掲載案件数も増加を続けております。求人広告の掲載については掲載期間に応じた掲載料を収益として計上しております。また、人材支援事業においては求人サイトの運営のみならず、クラウドワーカーを活用した業務の実現を支援するため運用フロー構築のコンサルティングを行っており、契約期間に応じた収益を計上しております。アイドマ・ホールディングスグループは、アイドマ・ホールディングス自身でも2015年からクラウドワーカーを幅広く活用して事業展開をしており、2025年8月時点で約3,500名ものクラウドワーカーと業務委託契約を締結しております。そのため、これまでアイドマ・ホールディングスグループ内で培ってきたクラウドワーカーとの協業の運用ノウハウについて、外部リソースの活用ニーズを持つ顧客に対してクラウドワーカーを活用した業務体制の構築や業務手続のマニュアル化、オンラインを活用した会社とクラウドワーカーとの連携体制の構築等の支援実績に基づくノウハウを提供することが、人材支援事業及びアイドマ・ホールディングスグループの優位性につながっております。 事業系統図
有価証券報告書(2025年8月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在にてアイドマ・ホールディングスグループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針①経営理念アイドマ・ホールディングスグループでは、創業以来、「すべての人の夢の実現に貢献する」という経営理念を掲げております。「すべての人の夢の実現に貢献する」ということは、「夢」を持てるような環境や社会の創出に貢献し、「夢」を持つ人が、それを実現できるようなインフラやソリューションを提供するということを意味しております。 ②ビジョン経営理念を実現するために、目指すべき方向性として、「世界の可能性を広げる」というビジョンを掲げております。世界の可能性を広げるということを言い換えますと、場所や時間、そして環境や出自などで生じる様々な制約を取り除くことによって、世界中の可能性を広げ「すべての人が夢を実現できる社会」の創出に貢献していくことが、アイドマ・ホールディングスの目指すべき方向性であります。 ③経営の基本方針アイドマ・ホールディングスグループでは、「人口減少を成長の機会に」という戦略を掲げております。グローバルに進行している労働人口減少から派生する様々な課題解決に貢献していくことを戦略の柱としています。日本を含む多くの先進国は、ますます少子高齢化が進んでいきます。少子高齢化が進むことにより、労働力人口は減少し、企業の業績低下、経済の低迷、また社会保障の財源が減っていくため、労働年限が伸びていくことが予想されます。そこで、アイドマ・ホールディングスグループは、少子高齢化という人口構造の変化に着目し、その「構造変化」を否定的に捉えるのではなく、新たなチャレンジ、成長の「機会」として捉えております。日本、世界が向かう未来をより良いものにするために、創業以来、培ってきたノウハウを活かし、「人口減少を成長の機会に」という戦略を背景に、経営の基本方針として事業を進めてまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略「Work innovation」を実現することを戦略の骨子としております。「Work innovation」とは、少子高齢化によって労働力人口の減少が見込まれる中、人材不足に悩む企業と、働きたいけれども働けない方を繋ぐことによって、企業と働く人、双方に価値を提供し、それぞれの可能性を広げることができ、また、繋げることだけではなく、これから本格的に始まるAI時代に人が働くという意味を再定義し、働くことで幸せになる、という世界観を実現していくことも意味しています。この考え方をアイドマ・ホールディングスでは「Work innovation」と呼んでおり、CSR(Corporate Social Responsibility)の観点からも社会に貢献していく方針であります。(アイドマ・ホールディングスグループのCSRへの取組みの詳細につきましては、アイドマ・ホールディングスホームページ(https://www.aidma-hd.jp/csr/)をご参照ください) 労働力人口の減少が予測される状況を踏まえ、企業が取り組むべき方向性として、大きくは2つの方法があると考えています。一つ目がテクノロジーを活用し、自社の業務生産性を大幅に向上させていく方法、二つ目が自社の社員以外の様々な働き手や外部企業を活用し、アウトソーシングをしていくといった方法が考えられます。アイドマ・ホールディングスはこの2つの取組みに関する支援の幅を広げ、業務支援、就労支援市場の創出に貢献します。当面は、営業に関する業務支援が主でありますが、今後営業以外の業務(広報、人事、総務、労務、経理及び財務等)の様々な業務領域に支援の幅を広げていきます。また在宅ワーク以外にも副業や顧問といった就業形態などの働き方支援に幅を広げ、様々な働き手に企業がダイレクトに、アクセスして業務を依頼できるプラットフォーム事業の構築を進めます。これらの取組みを通じて、業務支援・就労支援の可能性を広げ、一つの市場をつくっていきます。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等アイドマ・ホールディングスグループの企業理念・経営戦略等の実現性及び持続的な成長と企業価値向上を表す指標として、売上高、営業利益、受注件数を経営上の重要な指標として位置づけております。受注件数は、ワーク・イノベーション事業のサービスを提供する受注の総数であり、アイドマ・ホールディングスグループの事業成長を推進していくための重要な指標と位置付けております。 受注件数の直近2期間における推移は以下のとおりです。(単位:件)(2024年8月期)第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期受注件数1,1621,2851,2191,334 (2025年8月期)第1四半期第2四半期第3四半期第4四半期受注件数1,3841,7522,0802,400 (4)経営環境当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の持ち直しやインバウンド需要の堅調な推移を背景に、景気は緩やかな回復基調を維持いたしました。一方で、円安の長期化や資源・エネルギー価格の高止まり、個人消費の伸び悩みなど、物価上昇による生活コスト負担が続いており、国内景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。世界経済においては、欧米を中心とした高水準の金利継続や、地政学的リスクの長期化、資源価格の変動、さらに米国の通商政策など、依然として先行きが不透明な状況が続いております。アイドマ・ホールディングスグループを取り巻く事業環境におきましては、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速やAIを含む先端技術の実装が一層進むとともに、働き方改革の流れを背景とした就労形態の多様化が定着しております。一方で、労働人口の減少に伴う人手不足は深刻化の一途を辿っており、企業においては効率的なリソース活用が喫緊の課題となっております。このような事業環境の下、アイドマ・ホールディングスグループは、中小企業を中心とした営業リソース不足の深刻化を、アウトソーシング需要拡大の機会と捉え、主力であるセールス・プラットフォームサービスをはじめとするワーク・イノベーション事業の展開を積極的に推進してまいりました。具体的には、在宅ワークの普及を背景に高まるオンラインセールス支援のニーズに対応するため、デジタルマーケティングとインサイドセールスを組み合わせたソリューションの強化を図るとともに、顧客企業の多様なニーズに対応できる柔軟なサービス体制の構築に注力しております。 (5)対処すべき事業上及び財務上の課題日本国内では、少子高齢化の進行に伴う労働力人口の減少という構造的課題に直面しており、企業は今後、自社の業務プロセスを抜本的に見直し、外部リソースやテクノロジーを積極的に活用することで、生産性の向上と持続的成長を図ることが求められています。一方で、こうした労働環境の変化は、これまで時間的・地理的制約等により就労機会を得にくかった主婦層・シニア層・地方人材など、潜在的な労働力の活用拡大を促進する動きを加速させています。アイドマ・ホールディングスグループは、「すべての人の夢の実現に貢献する」という経営理念のもと、これら二つの社会的潮流を的確に捉え、企業と在宅ワーカーを結ぶプラットフォームを構築し、営業支援領域を中心に着実な成長を遂げてまいりました。今後は、掲げるビジョンである「世界の可能性を広げる」の実現に向け、テクノロジーと人の力を融合させ、社会や産業構造の変化に柔軟かつ迅速に対応する体制を整備しながら、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。そのためにアイドマ・ホールディングスグループは、営業支援に留まらず幅広い業務支援分野への事業領域の拡張、安定的な収益基盤の確立、多様な人材の活躍機会の創出、優秀な人材の確保・育成、並びにガバナンス体制の一層の強化を重要課題として認識し、グループ一体となって今後の持続的な成長のために、以下の事項を対処すべき課題と認識しております。 ①受託する企業及び事業領域の拡大これまでは、営業体制が確立されていない中小企業を中心に、営業業務のアウトソーシングや営業組織構築のコンサルティング、テストマーケティングなど、営業支援の領域に特化しておりましたが、今後は、営業以外の業務(広報、人事、総務、労務、経理及び財務等)支援にまで事業領域を拡大してまいります。営業支援の領域ではアイドマ・ホールディングスがテストマーケティングを行い、再現性のある仕組みを構築しておりますが、業務支援の領域においても、アイドマ・ホールディングスにてテストワークを行い、営業支援同様に再現性のある仕組みを構築するサービス提供を行います。また、それに伴い、対象企業の裾野も拡大してまいります。 ②ストック型収益モデルの確立これまでは、再現性のある営業の仕組みを顧客企業に提供するために、コンサルティングによるフロー型収益モデルがビジネスモデルの中心でしたが、安定した収益基盤構築のためにストック型収益モデルの確立も重要な課題であると認識しております。今後は、自社開発した営業支援ツール「Sales Crowd」の拡販に加え、営業支援で培ったノウハウ、蓄積してきたデータを活かした新サービスの開発・展開を推進し、ストック型収益モデルの拡充を図ってまいります。 ③多種多彩な就労機会の提供潜在労働力の顕在化は、主婦の在宅ワークに留まらず、今後は、シニア層やアルバイトから常勤就労につきたい方などに向け、多様な就労機会の提供を図っていく必要があります。また、特定の領域に高度な技術や専門性を持つプロフェッショナルの在宅活用、副業の推進と活用も行ってまいります。 ④優秀な人材の確保と育成アイドマ・ホールディングスグループは、今後の業容の拡大と持続的な発展を実現するために、優秀な人材の採用と育成が極めて重要な課題であると認識しております。そのために、採用においては、能力のみならず、企業理念や企業文化を共有できる人材の採用を心掛け、また、入社後の社員に対しては、能力開発、スキルの向上のための研修を実施しており、今後も継続して行っていく必要があります。 ⑤コーポレート・ガバナンスの強化アイドマ・ホールディングスグループは、会社の永続的な発展のために、経営の透明性、効率性及び健全性を確保するとともに経営責任の明確化を進めているところです。アイドマ・ホールディングスグループはグループ会社が増加し、新しいサービス分野も含めその事業領域を急速に広げながら成長を継続しております。特に最近においては、新しいサービス分野を中心にM&Aや事業譲受なども行いながら積極的に事業体制の強化を進めており、それらの新しい事業リソースをアイドマ・ホールディングスグループの経営管理体制に効率的に統合するとともに、その運営においても、新しい事業分野や事業地域で適用される法令やルールを遵守するための体制の整備が重要であると認識しております。その実現のために、事業規模の拡大に対応した効率的な経営管理体制の整備を進め、法令及び社内諸規程を遵守した業務執行の定着を推進するとともに、内部監査を継続的に実施し、会社業務の適正な運営並びに財産の保全を図り、さらにその実効性を高めていくための経営効率化に取り組んでまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がアイドマ・ホールディングスグループ(アイドマ・ホールディングス及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、投資家及び株主に対する積極的な情報開示の観点から、アイドマ・ホールディングスグループとしては必ずしも特に重要なリスクと考えていないものも記載しております。アイドマ・ホールディングスグループとしては、これらのリスクを予め十分に把握した上で、発生の予防及び対処に万全を期す所存であります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、アイドマ・ホールディングスグループが判断したものであります。また、これらのリスク項目は、当連結会計年度末現在において、アイドマ・ホールディングスグループが判断したものであり、発生の可能性のあるリスクの全てを網羅するものではありませんのでご留意願います。 (1)経営環境に関するリスクの変化についてアイドマ・ホールディングスグループは、営業人材の確保や効果的な営業ノウハウの取得など顧客企業が抱える営業上の課題に対し、アイドマ・ホールディングスグループの支援実績データに基づくテストマーケティングの実行支援や各種の商談ツール等の各種サービスを提供しております。現在は、就業人口の減少、雇用の流動化といった労働環境の変化による法人営業の外注ニーズの上昇及びオンラインセールスへの対応需要の増加等を背景として事業を拡大しております。アイドマ・ホールディングスグループは、経済情勢や景気動向等を注視し、事業活動やサービス提供を行っておりますが、今後国内外の経済情勢や景気動向等の影響を受け、短期的に法人の営業の外注ニーズが減退する等の理由により顧客企業の営業やマーケティング関連への投資マインドが減退するような場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)競合についてアイドマ・ホールディングスグループの営業支援サービスと類似するサービスを提供する競合企業は複数存在しますが、アイドマ・ホールディングスグループでは、これまでクラウドワーカーを活用した業務体制の構築や業務手続のマニュアル化、オンラインを活用した会社とクラウドワーカーとの連携体制の構築等の支援実績に基づくノウハウを有していること、また、多数のクラウドワーカーを確保していることから業務量に応じて柔軟にリソースの確保が可能であること等を差別化要因として競争の優位性を築いていると考えております。しかしながら、大小様々な競合企業が存在することから、参入障壁は著しく高いものとはいえず、資金力、ブランド力を有する大手企業をはじめとする競合企業の参入により競争の優位性が低下した場合、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。このようなリスクに対し、アイドマ・ホールディングスグループのITや支援にかかるノウハウを蓄積し、活用していくことで、さらなるサービス品質の向上と競争優位性を高めてまいります。 (3)特定サービスへの依存リスクについてアイドマ・ホールディングスグループの主たる収益は営業支援サービスによるものであります。今後、競合企業との競争激化などにより、営業支援サービスの売上が大幅に減少した場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。アイドマ・ホールディングスグループにおいては、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、営業支援サービスに過度に依存することのないよう、人材支援サービス、その他サービスの拡大を進めることで、当該リスクの低減に努めてまいります。 (4)事業内容の多角化や新規事業についてアイドマ・ホールディングスグループは、ワーク・イノベーション事業の業容拡大を目的として、今後も事業内容の多様化や新規事業への取組みを進めていく方針です。そのため、人材の採用、教育及びシステム開発費等の追加的な支出が発生する場合や、事業内容の多角化や新規事業が計画のとおりに推移しない場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。これらのリスクに対しアイドマ・ホールディングスグループは、事業内容の多様化、新規事業を開始する際には、事前に入念な予備調査を行い、事業の収益性・成長性やその潜在的なリスクを評価することで、リスク低減を図る方針であります。 (5)M&A、資本業務提携についてアイドマ・ホールディングスグループは、サービス提供力の強化、及び新たな事業領域への展開等を目的として、M&Aや資本業務提携を既存の事業を補完・強化するための有効な手段の一つであると位置づけております。M&Aや資本業務提携の実行に際しては、財務・税務・法務・ビジネス等に関する詳細なデュー・ディリジェンスを行い、各種リスクの低減に努める方針でありますが、事前に想定されなかった事象が発生した場合、又はM&Aや資本業務提携に見合う効果の創出がなされなかった場合には、アイドマ・ホールディングスグループの業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (6)技術革新への対応についてアイドマ・ホールディングスグループが各種サービスを提供するにあたり、技術を活かした開発能力を有していることが競争力の源泉になっております。市場では新技術の開発及びそれに基づく新しいサービスのリリースが頻繁に行われており、あわせて顧客のニーズも非常に変化の激しい業界となっております。そのため常に新しい技術要素に対して情報の収集、蓄積、分析及び習得に取り組んでおります。しかしながら、技術革新においてアイドマ・ホールディングスグループが予期しない急激な変化があり、その対応が遅れた場合や新技術に対応するため予定していないシステムへの投資が必要になった場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (7)優秀な人材の確保・育成について今後の業容拡大を図る中で、各領域において専門性を有する人材の採用、育成は不可欠であると認識しており、積極的かつ継続的に採用、教育活動を進めております。しかしながら、人材獲得競争が激化し、優秀な人材の採用が困難となる場合や在職している人材の社外流出が大きく生じた場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (8)情報セキュリティに関するリスクアイドマ・ホールディングスグループでは、営業支援事業を通じて、顧客の経営情報や新製品データ等を取得することがあるほか、人材支援事業では主にママワークスの会員登録時において会員の個人情報等を、meet inのサービス利用にかかるコミュニケーション等において顧客が保有する個人情報、機密情報を、それぞれ取得することがあります。このような機密性の高い情報を適切に管理するため、「機密情報管理規程」や「個人情報保護基本規程」等の社内規程に基づいた情報管理に関する社内の周知徹底を行い、情報管理体制の強化を図っております。また、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の国際規格であるISO/IEC 27001:2013の認証を取得しており、物理的な措置を含む厳重なセキュリティ、アクセス制限、データベースへのアクセス履歴を記録するセキュリティシステムの導入等により情報管理体制の強化に努めております。しかしながら、外部からの不正アクセス、システムの欠陥や障害、機密情報の取り扱いにおける人的過失、従業員の故意等による情報の漏洩、消失、不正利用等が発生した場合、対応次第では、信用の失墜を招き、更には損害賠償の対象となることも考えられます。そのような場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (9)個人情報の保護についてアイドマ・ホールディングスグループでは、ママワークスの運営等に際して個人情報を取り扱っておりますため、「個人情報の保護に関する法律」等に則った「個人情報保護基本規程」を策定し管理体制を整備しているほか、「プライバシーマーク」といった情報セキュリティに関する認証を取得する等、個人情報の適切な管理と流出防止については細心の注意を払っております。しかしながら、システム上の不具合、社内外の関係者による過失や故意、犯罪行為等によって個人情報が流出する可能性は皆無ではありません。そうした事態が発生した場合、アイドマ・ホールディングスグループに対する損害賠償請求や信用の失墜につながる恐れがあり、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (10)知的財産権についてアイドマ・ホールディングスグループは、会社名及び提供している主要なサービスの名称について商標登録済か商標登録申請中であります。また、第三者の知的財産権の侵害の可能性については、社内規程に基づき顧問弁護士等を通じて事前調査を行い対応しており、現状において、かかる知的財産権等に関する紛争はありません。しかし、アイドマ・ホールディングスグループが予期せず第三者との間で、知的財産権等の帰属や侵害に関する主張や請求を受ける可能性は完全には否定できず、万が一、アイドマ・ホールディングスグループが第三者の知的財産を侵害した場合、アイドマ・ホールディングスグループへの損害賠償請求やロイヤルティの支払い要求、使用差し止め請求等が発生し、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。(11)売上契約の中途解約に係るリスクアイドマ・ホールディングスグループでは、顧客からの受注に基づき、案件ごとに契約書や注文書を取り交わして、原則として1年程度の期間契約の形態でサービスを提供しており、サービス提供後一定期間内に顧客が中途解約する場合には、アイドマ・ホールディングスに違約金を支払う契約となっております。しかしながら、顧客における経営方針や業績の変化等、何らかの理由により顧客との契約が中途解約された場合、当初見込んでいた売上が計上されなくなる等、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (12)売上債権の貸倒れによるリスクアイドマ・ホールディングスグループの事業における売上債権は、比較的小規模な法人企業等を対象としたものが多数を占めております。主要サービスである営業支援事業につきましては原則として前払契約を締結しておりますが、営業支援事業以外のサービスにつきましては、顧客企業毎に与信管理を実施し、信用状況に応じて取引条件を設定するほか、債権の滞留及び回収状況を定期的に把握し、必要に応じ貸倒引当金を計上しております。しかしながら、経済情勢の変化により経営基盤の脆弱な企業などにおいて、急速に経営状況が悪化する場合には、貸倒損失の計上や追加の貸倒引当金の計上が必要となる可能性があり、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (13)クラウドワーカーの確保についてアイドマ・ホールディングスグループは、顧客に対するサービスの提供等において、クラウドワーカーを活用しております。これまで、アイドマ・ホールディングスグループはクラウドワーカーの確保について重要課題として取組み、その結果、十分なスキルとノウハウを有し、かつアイドマ・ホールディングスグループ又は顧客企業のニーズに応える品質を維持できるクラウドワーカーを安定確保できており、また、当該クラウドワーカーと良好な関係を構築しております。しかしながら、クラウドワーカーの何らかの事情により、アイドマ・ホールディングスグループとの取引が継続できなくなった場合、もしくはアイドマ・ホールディングスグループ又は顧客企業が要求する品質の維持ができなくなった場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (14)風評被害を受ける可能性についてアイドマ・ホールディングスグループは、役職員に対する法令遵守浸透、厳格な情報管理、法令、定款及び社会規範を遵守した行動を取るための行動規範として「9つの約束」を制定し周知徹底を図る等、コンプライアンス経営に努めております。しかしながら、アウトバウンドで多くの契約締結前の顧客に電話営業を行っていることから、電話営業を迷惑に感じた相手方等により、意図的に噂や憶測、評判等のあいまいな情報を流す、又は何らかの事件事故等の発生に伴う風評により、アイドマ・ホールディングスグループに対する誤解、誤認、誇大解釈等が生じ、事業に対し直接間接に損失を被ることが発生した場合には、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)自然災害について大規模地震や台風などの自然災害により、本社や他の拠点及び顧客に甚だしい被害が発生した場合は、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。新型コロナウイルス感染症は、感染症法上の分類が5類に移行し、感染対策の大幅な緩和により、経済社会活動の正常化が進んでおります。しかしながら、今後同様の感染症等がまん延した場合、アイドマ・ホールディングスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。アイドマ・ホールディングスグループでは、全社員に対して感染疑いや体調不良時の就業に関する対応方針を周知徹底し、事業活動を継続しつつ感染拡大防止のための措置を講じ、顧客企業とのやり取りについても原則としてオンラインにて対応するなど、積極的な対応を実施しております。現時点では、アイドマ・ホールディングスグループの事業や業績への影響は限定的でありますが、アイドマ・ホールディングスグループの従業員に影響が生じた場合や顧客企業の営業の外注ニーズの減退等が生じた場合はアイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)システムトラブルによるリスクについてアイドマ・ホールディングスグループが独自に開発したテクノロジーにより提供する各種サービスは、インターネットを通じて提供されており、保守、運用及び管理は通信ネットワークに依存しております。各種サービスの安定的な運用のため、システムの冗長化やセキュリティ対策の強化を実施しておりますが、システム障害が発生した場合は、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (17)法的規制等に関するリスクについてアイドマ・ホールディングスグループは、電気通信事業法や職業安定法、下請法、特定受託事業者に係る取引の適正化に関する法律等、企業活動に関わる各種法令の規制を受けております。現在のところ、アイドマ・ホールディングスグループの事業に対する各種法規制の強化等が行われるという認識はありませんが、今後各種法令の規制に改正等があった場合、アイドマ・ホールディングスグループは、その都度、改正等を遵守した事業運営を行っていく所存です。ただし、国内において新たにインターネット関連事業者を規制する新たな法律や在宅ワークに関連する法律の制定等による法的規制の整備・強化がなされた場合、アイドマ・ホールディングスグループの業務が一部制約を受け、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (18)特定人物への依存について代表取締役社長である三浦陽平は、アイドマ・ホールディングスの創業者であり、会社経営の最高責任者として経営方針や事業戦略の決定をはじめ、アイドマ・ホールディングスの事業推進において重要な役割を果たしています。アイドマ・ホールディングスグループは、取締役会等における役員及び幹部社員の情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めておりますが、何らかの理由により同氏がアイドマ・ホールディングスグループの業務を継続することが困難となった場合、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (19)内部管理体制についてアイドマ・ホールディングスグループは、企業価値の拡大を図る上でコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。現状は小規模な組織であり、業務執行体制及び内部管理体制もこれに応じたものとなっておりますが、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底するために充分な体制を構築していると考えており、今後の事業拡大に応じて業務執行体制及び内部管理体制の充実を図っていく方針であります。しかしながら、事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、アイドマ・ホールディングスグループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (20)新株予約権行使による株式価値希薄化に関するリスクアイドマ・ホールディングスグループは、役員及び従業員等に対するインセンティブを目的とし、新株予約権を付与しております。また、今後におきましても、役員及び従業員等に対するインセンティブとして新株予約権を付与する可能性があります。これらの新株予約権が権利行使された場合、アイドマ・ホールディングス株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は408,960株であり、発行済株式総数15,313,240株の2.7%に相当します。新株予約権の詳細は、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」をご参照ください。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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