ネットワンシステムズグループは、ネットワンシステムズ及び子会社5社から構成されており、最先端技術及び商品を利用したICTシステムの構築から高付加価値サービスの提供までを事業領域としています。
営業活動は、最適なソリューションを提供するため、対象市場を4つのセグメントに区分して行っております。営業支援体制としては、カスタマーサービス本部はシステムの運用・保守・最適化、ビジネス開発本部は製品ベンダーとの協業や技術研究などを連携して行っています。
また、連結子会社は、ネットワンパートナーズ株式会社、ネットワンネクスト株式会社の2社です。非連結子会社(持分法非適用会社)としては、ネットワンビジネスオペレーションズ合同会社、Net One Systems USA, Inc.及びNet One Systems Singapore Pte. Ltd.の3社があります。
ネットワンシステムズグループ各社の役割及び事業系統図は下記のとおりです。
[事業系統図]
※1 ネットワンパートナーズ株式会社は、パートナー企業との協業に特化した事業を行っています。
※2 ネットワンネクスト株式会社は、リユースICT機器の販売・設置・導入及び保守サービスを提供しています。
※3 Net One Systems USA, Inc.は、米国の市場動向調査や最先端技術及び新商品の発掘を行っています。
※4 ネットワンビジネスオペレーションズ合同会社は、事務サービスを提供しています。
5 Net One Systems Singapore Pte. Ltd.は休眠中のため、事業系統図から除外しております。
セグメントについては、下記の4つの報告セグメント及びその他の区分で記載しています。
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セグメントの名称 |
概要 |
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ENT事業 |
一般民間企業を主なマーケットとする事業 |
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SP事業 |
通信事業会社を主なマーケットとする事業 |
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PUB事業 |
中央省庁・自治体、文教及び社会インフラを提供している企業を主なマーケットとする事業 |
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パートナー事業 |
ネットワンパートナーズ株式会社によるパートナー企業との協業に特化した事業 |
また、商品群では、ICTシステムを構成するネットワークやプラットフォームなどの仕入製品を販売する機器商品群、主にそれら機器を組み合わせたシステムに係るサポートを提供するサービス商品群の2つに分類して記載しています。
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商品群 |
概要 |
主要商品 |
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機器商品群 |
ネットワークインフラ商品 プラットフォーム商品 セキュリティ商品 コラボレーション商品 |
ルータ、スイッチ、光伝送、無線 仮想化ソフトウエア、サーバ、ストレージ ファイアウォール、認証・検疫 ビデオ会議、コミュニケーションソフトウエア |
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サービス商品群 |
コンサルティング システム設計・構築 システム保守・運用 技術者教育 |
コンサルティングサービス 設計、性能検証、設定サービス 障害復旧、運用代行、監視サービス 技術者教育サービス |
ネットワンシステムズグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)企業理念
ネットワンシステムズグループは、ICTの利活用を通じ、社会課題の解決に取り組むために、新しく理念体系を再定義しました。
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Purpose(志、大義) |
人とネットワークの持つ可能性を解き放ち、伝統と革新で豊かな未来を創る |
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Mission(使命) |
我々は、一人一人が卓越した専門性と高い倫理観を持つプロフェッショナルであり、社会とお客様の課題解決に貢献する |
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Vision(目標、Goals) |
ネットワークのリーディングカンパニーとしての高い誇りを持つ ネットワンならではの付加価値を創出し、継続した成長を実現する 絶え間ない自己研鑽で心と技術を鍛える精鋭集団であり続ける 幅広いステークホルダーへの責任を果たすため、適切な収益構造を維持する |
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Values(価値観) |
People:私たちは大切な人に誇れる仕事をします Governance:私は社会に評価される行動を取り続けます Social:私はお客様と一緒に、価値を創造し展開します Environment:私は未来を想い、未来の仕組みをつくります |
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WAY |
netone、一歩先へ。不祥事を忘れない、誠実に丁寧に、心と体を大切に、お互いに半歩踏み込む、失敗も成功も次への糧に、進化し続ける「匠」、ワクワクを広げる、期待値を超えていく。 |
(2)経営方針
ネットワンシステムズグループは、中期経営計画の達成を目指し、再定義した新理念体系(Purpose、Mission、Vision、Values)に基づき「成長戦略の遂行」、それを支える「経営基盤の強化」、社会的責任として「サステナビリティ」に注力しております。
(3)経営環境
サステナビリティを強く意識した経営が求められるなか、デジタル技術を活用した生産性の改善や付加価値の創出からデジタル化の重要性は一層高まっております。デジタル化の広がりとテクノロジーの進化に対応するためには、安全かつ高品質なネットワークインフラが必要不可欠です。
ネットワンシステムズグループは、「世界最高水準のネットワーク技術」と、市場環境・最先端技術・お客様の実課題から中立的な立場で最適解を導く「目利き力」、そして、複数の製品とサービスを組み合わせる「インテグレーション力」を併せ持つことにより、お客様に最適なシステムの設計・構築と導入後の利活用を考慮したサービスの提供を実現しています。
(4)目標とする経営指標
ネットワンシステムズグループは、社会課題解決型のアプローチから価値提供領域を拡大し、収益性・効率性の更なる向上によって企業価値を向上してまいります。中期経営計画の最終年度となる2025年3月期の連結業績につきましては次のとおりです。
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2024年3月期(実績) |
[修正後]2025年3月期(目標) |
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売上高 |
2,051億円 |
2,200億円 |
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営業利益率 |
9.5% |
9.5% |
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サービス比率 |
49.1% |
50.0% |
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ROE |
18.0% |
20.0% |
* 中期経営計画(2022-2024年度)の詳細につきましては、ネットワンシステムズのウェブサイトに掲載しています。
https://www.netone.co.jp/ir/policy/plan/
(5)対処すべき課題及び事業戦略
不正事案の再発防止:2024年3月期の総括
2024年3月期では、二度と不正を起こさない企業文化醸成の基盤運営を引き続き推進しております。ガバナンス・内部統制システムの更なる強化、企業文化改革の推進を継続し、健全かつ継続的な事業成長を図り、企業価値の向上に向け取り組んでまいります。
1.2024年3月期に達成した事項
・企業理念及び行動指針の更なる浸透
企業理念及び行動指針を定着させる体制及び取組みを拡充しました。また、企業文化モニタリング調査の継続実施と企業文化改革を実行しました。
・過去不祥事からの学びと社員の意見収集の仕組みの強化
全社員の学びの場として「企業文化未来センター」を創設し、運営を開始しました。また、第三者を窓口とする目安箱について、建設的かつ具体的な社員の意見を集めることを目的とした運用を開始しました。
・新人事制度への移行と確実な運用
経営戦略の実現を見据え、プロフェッショナル人財の育成につなげる評価制度の導入と、公平・公正な運用の定着に向けた取り組みを開始しました。
・全社最適化にむけた業務改革
新事業基盤整備の推進とシステム統制の強化を図りました。
・リスク管理体制の強化
リスク主管部門による自律的なリスク管理活動を実現しました。役職員一人ひとりのリスク管理意識の更なる向上のための情報提供及び教育を実施しました。
・グループ会社ガバナンスの強化
グループ会社共通の内部通報窓口の運用を継続しました。
2.2025年3月期以降の更なる飛躍に向けた活動方針
・企業理念及び行動指針の更なる浸透
企業文化モニタリング調査を踏まえた改善取組みを継続的に実行します。
・ガバナンス・内部統制システムの更なる強化
ネットワンシステムズ3ラインモデルを進化させ、事業成長を加速させる組織運営を強化し、メリハリの利いた運営による実効性強化を図ります。
・新人事制度の確実な運用と人財の育成
お客様視点・接点を持ってお客様に役立つ高い専門性を持つ人財集団の形成を引き続き推進します。また、二度と不正を起こさないための人的基盤の更なる強化を図ります。
・全社最適化にむけた業務改革
新事業基盤整備を推進し、システム統制の強化を引き続き推進します。
・統合リスク管理へ向けた体制の強化
リスク主管部門が改善サイクルを回すことによるリスク管理活動の高度化を進め、リスク主管部門のリスク管理意識・スキルの更なる向上のための情報提供及び教育を実施します。
・グループ会社ガバナンスの強化
グループ全体で企業理念及び行動指針の更なる浸透を図ることによる共通認識の醸成と各社の実務に即した改善活動を推進します。また、グループ会社共通の内部通報窓口の運用を継続します。
長期ビジョン
ネットワンシステムズグループは、2023年3月期から2025年3月期を対象期間とする中期経営計画を策定しております。中期経営計画の最終年度となる2025年3月期は、引き続き経営基本方針に掲げた「成長戦略の遂行」と、それを支える「経営基盤の強化」、社会的責任として「サステナビリティ」に取り組んでまいります。
■中期経営計画
<経営基本方針>
[成長戦略の遂行]
事業、サービス、財務の3つの戦略を融合させることで、デジタル化による社会課題の余地の大きい分野への進出による事業領域の拡大、収益性の高いサービスの拡充、最適な資本構成を追求してまいります。
1.事業戦略
市場環境として、より一層の事業回帰や拡大するICTインフラに対するセキュリティ需要等は、各産業、市場問わず一層の拡大が見込まれる中、3つの注力領域「スマートマニュファクチャリング」、「Society5.0を実現する社会基盤のデジタル化」、「デジタルガバメント」で売上高合計300億円の伸長(2022年3月期比)に向けて、お客様の課題解決への提案活動を加速します。
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項目 |
名称 |
お客様の課題 |
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注力領域 |
スマートマニュファクチャリング |
・EV関連の投資 ・セキュリティ対策投資 ・グループ再編に合わせたコンサルティングや運用 |
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Society5.0を実現する社会基盤のデジタル化 |
・MEC拠点の構築 ・グループ会社全体のICTサービスの統合化 ・医療DXのためのマルチアクセス、マルチクラウド ・サーキュラーエコノミービジネス ・スマートシティ、スマートビルディング |
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デジタルガバメント |
・自治体のDX化 ・ガバメントクラウド接続に向けたインフラ見直し ・教育等の準公共分野のデジタル化 |
2.サービス戦略
ネットワンシステムズの強みであるネットワーク技術、目利き力、インテグレーション力を生かしたサービスの確立と実践に向け、競争力のある自社クラウドサービスの創出とDXコンサルティング領域の拡大を目指します。
また、効果的な戦略遂行のために、市場ごとに注力サービスを明確化してアプローチします。お客様がご要望される分野を見きわめ、投入リソースを最適化し、カスタマーフェーシングを改善することで、成長の最大化を目指します。
3.財務戦略
企業価値の更なる向上に向けて「戦略的な投資による収益力の強化」「最適な資本構成の追求」「積極的な株主還元」に継続して取り組んでまいります。
あわせて、策定した「キャピタルアロケーションポリシー」のもと、「戦略的な投資」、「財務基盤の強化」、「株主還元」への最適配分を実行し、資本効率を重視した経営を推進してまいります。キャピタルアロケーションの原資となる営業キャッシュ・フローは、事業活動による継続的創出に加え、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の改善を通じ拡大を図ります。また、資本コストを基準とした投資判断とモニタリングプロセスにより資本効率の高い投資を推進し、収益力の強化を図ってまいります。
[経営基盤の強化]
企業文化改革、徹底した見える化、人財戦略を軸に、盤石な経営体制の構築に向けて全社一丸となって取り組みます。
1.企業文化改革
継続した事業成長とガバナンス強化による企業価値の向上を目指し、過去の不祥事を二度と繰り返さない企業文化を根付かせるための企業文化改革活動を、経営陣・社員全員が一丸となって加速させてまいります。3年目となる企業理念体系の浸透については、全社員を対象とした「面」の施策から、組織別や階層別など「個」に対する施策にシフトさせ、継続して浸透を図ります。
これらの取り組みについては企業文化モニタリング調査及び「ガバナンス・企業文化諮問委員会」にてモニタリングを継続し、企業文化改革と再発防止策の履行・浸透のさらなる推進を図ります。
2.徹底した見える化
全社共通の情報に基づくコミュニケーションを活性化し、組織のパフォーマンスを最大限に引き出すとともに、意思決定に資する経営基盤を支えることにより、企業価値の向上、再発防止、企業文化改革の促進につなげてまいります。具体的には、経営層をはじめとした社員のデータ利活用促進に向けて、データ民主化による全社での利用環境の整備とデータ分析の高度化を進め、サービスシフトなど戦略の進捗状況のモニタリングを推進してまいります。主管部門と連携のうえで利益の最大化に貢献し、経営・事業戦略達成に資するアウトプットの創出を進めてまいります。
3.人財戦略
多様な人財の成長と活躍で経営を支えることを目指し、「プロフェッショナル人財の育成」「人財が活躍するための環境の提供」に継続して取り組んでまいります。
2030年ビジョン実現に向けて人財ポートフォリオを構築し、持続可能な成長と競争力向上を目指しています。社員が専門性を軸に成長し続け、生き生きと働ける環境を整備することで、さまざまな“個”の力を“チーム”の力として最大化し、風通しのよい企業風土の醸成と生産性向上による持続的な成長を目指します。具体的には、専門性人財の定義に基づき、あるべき姿と現在のギャップを明確化し、あるべき姿の実現に向けた戦略策定を行います。社員の成長を支援する基盤づくりとして、評価者トレーニングの実施により適切な成長に役立つフィードバックの徹底や、役割に応じた処遇と適切な人財の見極め、チームでの活動を評価する仕組みの運用などを行ってまいります。また、ダイバーシティ&インクルージョンに関する施策においては、女性管理職の輩出に向けた育成プログラム等の方策や障がい者雇用の促進に向けた施策、シニア人財の活躍促進策の検討を進めてまいります。
[サステナビリティ]
サステナビリティ方針のもと、持続可能な社会への貢献とネットワンシステムズグループの持続的成長の両立に向けて特定した4つのマテリアリティ(重要な経営課題)について、以下のKPIに取り組みます。
1.安心・安全な高度情報社会の実現
・課題・領域別ソリューション・サービスの提供
新中期経営計画の注力3領域「デジタルガバメント」、「Society5.0を実現する社会基盤のデジタル化」、「スマートマニュファクチャリング」を中心とした社会課題解決型のソリューション・サービスを提供することで、ネットワンシステムズの事業成長と持続可能な社会の実現から、売上高として2025年3月期に300億円の伸長(2022年3月期比)を目指します。
・サービスビジネスの拡大と推進
ICT市場が大きな転換期を迎えている中で、ネットワンシステムズが中長期的に、持続的に成長していくため、サービスビジネスを中核としたビジネスモデルへのシフトを加速することで、2025年3月期のサービス比率50%(従来目標の55%から修正)を目標にサービスビジネスを拡大します。
2.プロフェッショナル人財の活躍
・次世代を担うIT人財の育成
事業成長に向けてソリューション・サービスにおける競争力を高めるために、セキュリティ人財・クラウド人財の育成を強化するとともに、コーポレート部門の機能強化を目的として、DXスキルの獲得に注力していきます。セキュリティ人財として、CISSP取得者を2031年3月期に80名、安全確保支援士を2031年3月期に100名、クラウド人財を2031年3月期に50%増(2022年3月期比)を目指します。また、デジタル化人財として、コーポレート部門では2031年3月期までに150名増加させ、業務改善提案を2023年3月期から2031年3月期の累計件数で100件の創出を目指します。また、産学連携などを通じた次世代IT人財育成プログラムを拡充します。
・ダイバーシティ&インクルージョンの推進
多様な人財が相互に認め合い、個性を生かして活躍するための環境・制度を整備することで、生産性の向上やイノベーション創出の促進を図り、女性役職者比率を2031年3月期に15%、新卒採用女性比率を2031年3月期に50%、男性の育休及び出産時の特別休暇取得率を2031年3月期に90%を目指します。
3.脱炭素社会への貢献
・ビジネスを通じた温室効果ガス排出量削減
お客様や社会における温室効果ガスの排出削減に貢献する「グリーンソリューション」の開発・提供によって、脱炭素社会の実現への貢献とネットワンシステムズの成長を両立します。
・自社の事業プロセスにおける排出量削減
自社の事業プロセス及びサプライチェーンにおけるCO2排出量を削減し、気候変動によるリスクの低減に努めます。低消費電力製品及びサービス販売を拡大することで、CO2排出量の大部分を占める、「製品及びサービスの購入と販売」を主な削減対象とし、購入・販売価格あたりのCO2排出量削減に取り組みます。
4.持続可能な成長を実現するガバナンス体制の維持強化
・企業文化の醸成と内部統制強化
新生netoneを具現化する企業文化を醸成するとともに、不祥事の再発防止をはじめとする内部統制を強化します。企業文化の醸成に向けた取り組みとして社員意識調査を毎年実施(※将来的には調査結果を開示する予定)し、再発防止策の運用状況を半期に1回ネットワンシステムズウェブサイト上に掲載します。
・健康経営®の実現
事業の成長・継続において不可欠となる社員の心身の健康を維持するため、継続して健康経営に取り組みます。
<業績目標>
[中期経営計画]
ネットワンシステムズグループは、社会課題解決型のアプローチから価値提供領域を拡大し、収益性・効率性の更なる向上によって企業価値を向上してまいります。
経営基本方針で掲げた経営基盤強化につきましては、ガバナンス強化・企業文化改革において、一定程度の進捗・定着が図られました。ネットワンシステムズグループの成長の土台として、継続して改善の取組みを進めてまいります。一方で、成長戦略につきましては、注力領域は着実に伸長したものの、受注高とサービスの収益性に課題が生じました。これに対して、以下の改善策に着手しております。
・受注高の伸長
拡大する需要を獲得するために、市場・サービスを明確化してアプローチする効果的な戦略遂行、再発防止策の一定の定着を踏まえた事業部門のリソース及び効率の拡大、そして、新業務システム(2025年4月に稼働開始予定)による事業部門の業務効率化によって、受注キャパシティ及びカスタマーフェーシングを改善します。
・サービスの収益性の改善
各種コスト上昇を反映することによる提供価格の適正化、エンジニアの生産性向上に寄与する中核ソリューション及び運用サービス等の標準化・自動化、そして、これら収益性のモニタリングによって、適切な収益性の確保及び原価率の低減を図ります。
これらを踏まえ、中期経営計画の最終年度となる2025年3月期の連結業績の数値目標を以下のとおり修正することといたしました。
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2025年3月期 |
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修正前 |
修正後 |
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売上高 |
2,260億円 |
2,200億円 |
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営業利益率 |
12.0% |
9.5% |
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サービス比率 |
55.0% |
50.0% |
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ROE |
20.0% |
20.0% |
[次期見通し]
2025年3月期の連結業績につきましては、以下を見込んでおります。
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2024年3月期 (実績) |
2025年3月期 (見通し) |
前年度比 |
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増減額 |
増減率 |
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売上高 |
2,051億円 |
2,200億円 |
148億円 |
7.3% |
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営業利益 |
195億円 |
210億円 |
14億円 |
7.5% |
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経常利益 |
191億円 |
208億円 |
16億円 |
8.6% |
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親会社株主に帰属する当期純利益 |
137億円 |
144億円 |
6億円 |
5.0% |
(注)上記の業績見通しは、ネットワンシステムズが現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績と大きく異なることがあります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。ネットワンシステムズはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、可能な限り発生の回避に努め、また、発生した場合の的確な対応に努めます。
これらの項目のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
(1)リスク管理に関する基本的な考え方
ネットワンシステムズ(グループ各社を含む)は、リスクを、ネットワンシステムズに負の影響を与える事象(負の影響を与える可能性のある事象を含む。)と定義し、ネットワンシステムズ内外の様々なリスクを分析・評価し、各リスクへの対応計画の策定と実行を通して、ネットワンシステムズの損失の最小化を図るリスク管理活動を行います。
ネットワンシステムズのリスク管理活動の基本方針は、以下のとおりです。
1.リスクが顕在化した場合に経営に重大な影響を与える可能性があることを十分認識して、リスク管理態勢を整備する。
2.中期経営計画(経営戦略・ビジネス戦略)との整合性を踏まえ、リスク特性に応じて、安全対策へ投入する経営資源を決定する。
3.リスク管理状況について、定期的なレビューを行い、管理態勢の改善を図るとともに、レビューの結果を踏まえて、全社的にリスク管理の基本方針の見直しを行い、実効性のある持続的な管理体制を構築する。
4.新たな脅威の出現や他社の被害事例等を考慮して、適切なリスク管理プロセスを確立し、経営目標に従って経営資源を適切に配分し、具体的で実現可能性が高い対応方針を決定する。
5.株主の利益が毀損されることがないように、ネットワンシステムズを取り巻く環境に適合した内部統制の持続的管理を行う。
(2)リスク管理体制
①リスク管理体制
ネットワンシステムズのリスク管理活動においては、最高リスク管理責任者(CRO)を選任し、CROがリスクの識別、リスク対応、リスク管理活動の有効性評価、継続的改善、その他のリスク管理プロセスを統括しています。
また、経営委員会の諮問機関としてリスク管理委員会を置き、同委員会はネットワンシステムズのリスク管理活動の評価と統制に関する重要な事項を審議し、決裁します。なお、リスク管理部を同委員会の活動を支援及び推進する事務局としています。
②リスク情報の集約
上記の図のとおり、リスク情報(リスクの内容、その分析・対応方針及びその実行状況等を指します。以下同じ。)については、リスクが発生する部門(リスク発生部門)が部門限りで対応方針を検討するのではなく、全社レベルでリスク情報の把握及び対応方針の検討を行う必要があることから、全てのリスク情報がリスク管理責任を有するCRO及びリスク管理委員会に集約する体制を構築しています。
また、不正や事故の発生又はこれらにつながる可能性が高いと考えられる状況など、経営陣に迅速に報告すべきリスクの定義と、顕在化したリスクの報告先(各ホットライン・窓口等)、当該報告を受けた報告先の対応方針等を決定しています。
さらに、リスク管理委員会は、リスク発生部門から各ホットライン・窓口等を経由して報告されるリスクの対応方針を整備しています。具体的には、「緊急性の高いリスク(ネットワンシステムズの企業活動又はリソース(人的資源、物的資源、資金、情報等)に重大な損害を与える可能性のある事態)」については、「リスク主管部門」がリスク発生部門から情報を受領した後、直ちにリスク管理部、CRO及びリスク管理委員会へ報告することになっています。また、「通常のリスク(「緊急性の高いリスク」以外のリスク)」についても、定期的に集約することとしており、リスク主管部門にて緊急性が高いと判断した場合には、同様にリスク管理部、CRO及びリスク管理委員会へ報告する体制になっています。
③リスクマネジメントプロセス
ネットワンシステムズは以下の図のとおりPDCAサイクルにて毎期リスクマネジメントプロセスの見直しを実施しています。特にリスク管理委員会においては、ネットワンシステムズの各事業、管理部門、マネジメントの各レベルのリスクについて、ネットワンシステムズ経営上重要なリスクの特定、評価、モニタリングを年次にて行っています。
(3)リスクの分類と評価
①リスクの分類
ネットワンシステムズの「内部統制システムに関する基本方針」において、ネットワンシステムズにおける主なリスクを以下のとおり分類しています。
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ビジネスリスク |
・大規模な自然災害、悪性の感染症の蔓延等により事業継続が困難となるリスク ・新たな事業・投資におけるリスク ・景気変動、為替変動、金利変動等の経済環境の変化、市場や顧客ニーズの変化、技術開発競争や販売競争に伴う製品・サービスの市場ポジションの変化などに関連性の高いリスク |
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オペレーショナルリスク |
・取締役及び従業員の不正行為や機密情報の漏えいにより会社の信用を失墜し事業が停滞するリスクなど、いわゆるオペレーショナルリスク |
②リスクの評価
ネットワンシステムズグループでは、事業活動に影響を与える可能性のあるリスクを洗い出し、それらについて評価を行い、対処すべきリスクの重要性を決定しています。
以下の図のとおり、リスク評価においては、「a.影響度」と「b.頻度」を軸にそれぞれ5段階で評価し、頻度よりも影響度を重要と捉えた評価としております。尚、ネットワンシステムズグループでは、固有リスクから現在の内部統制を差し引いた準残存リスク(リスクの低減や回避措置を実施しており、一部のリスク対策が有効に機能している状態)を算出し、それに対して将来の内部統制計画(リスク管理計画)を差し引いたものを「残存リスク」として評価を実施しております。
リスクの大きさの考え方
a.影響度
b.発生頻度
(4)主要なリスクの概要と評価及び対応策の状況
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。またこれらの項目のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断しています。
①ビジネスリスク
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No.1 |
災害等により事業継続が困難となるリスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズでは、災害等によるシステム停止を受け、業務が停滞する可能性があります。ネットワンシステムズの本社機能、品質管理センター、テクニカルセンターは、東京都内にあり、首都直下型地震等による災害が発生した場合、本社機能、技術検証機能、物流機能等が著しく低下し、ネットワンシステムズグループの業績に影響を与える可能性があります。また、お客様及び仕入先で被害が発生した場合、経営環境や市場に変化を及ぼし、ネットワンシステムズの業績に影響を与える可能性があります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、ICT基盤提供企業としての社会的責任を強く認識し、グループ全体で大規模地震や感染症など様々な脅威に対応できる体制を整え、首都圏被災時においても西日本で事業継続できるなどの対策を強化しています。具体的には事業継続計画(BCP)を整備し、災害発生時には全グループの役職員の安全を確保しつつお客さまへのサービス提供を継続できる体制を構築しています。災害による混乱防止、災害後の被害軽減を図るためにBCP基本計画書や各種手順書を作成し、緊急事態等、経営危機が発生した場合における役職員の役割分担、初動対応や情報収集・伝達、対応策の迅速な決定と実施等、基本方針を明確化しています。 さらに、ネットワンシステムズを取り巻く経営環境の変化に応じた事業継続計画(BCP)が必要となってきており、BCP計画や各種手順書はPDCAサイクルを用いて年次ごとに見直しを実施し、経営環境の変化を踏まえた事業継続マネージメント(BCM)を可能とする体制の整備に努めています。 |
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No.2 |
新たな事業・投資におけるリスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズが所属するICT(情報通信技術)市場は変化が激しい市場です。その変化に沿わず経営戦略と整合しない戦術(投融資、M&A及び提携等)を選択すること、経営戦略及び戦術と整合しない経営資源配分を実施すること、また、ソリューション開発において将来の顧客ニーズや技術動向に沿わず新たな事業・投資が失敗すること等のリスクがあります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、経営理念実現のために成長戦略を遂行することとそれを支える経営基盤を強化することを経営基本方針としています。成長戦略の遂行を実現するにあたり、経営戦略からアクションに至るまで一貫した計画を策定し、実行するために予算及び投融資の意義の明確化を図り、予算及び投融資関連のプロセスを見直しました。また、外部環境の変化に対応し適時適切な管理を行うため、経営指標達成に向けた施策、KPIの明確化、指標のモニタリング体制構築などに引き続き取り組みます。 |
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No.3 |
為替変動リスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズでは、海外系ベンダーの製品を多く取り扱っており、米ドル建での決済もあるため、仕入債務について為替変動リスクにさらされています。世界経済の動向により為替が変動し、かかる仕入れコストの増加分を販売価格に転嫁できない場合、ネットワンシステムズにおいて利益率の低下を招く可能性があります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、為替相場の変動によるリスクをヘッジする目的で、外貨建て仕入れに関する確定債務残高と予定債務残高を管理し、適切な先物為替予約を行っています。 |
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No.4 |
業績管理に関するリスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズでは、適時適切に業績推移の原因分析、全社施策の実効性の評価・検証・モニタリングを行っていますが、顧客ニーズの多様化や予期せぬ需要の悪化等が発生し、業績情報の収集が不十分及び不正確になり、業績悪化判断が遅れる等、適切な業績管理が行われないリスクがあります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、経営理念実現のために成長戦略を遂行することとそれを支える経営基盤を強化することを経営基本方針としています。経営基盤の強化を実現するにあたり、徹底した見える化を推進し事業変革を図ります。 経営状況や経営課題に関するデータやファクトをタイムリーに把握することを目的とし、「経営の見える化」(統一データ基盤に基づく予実管理)、「業務プロセスの見える化」(全体最適を実現できる案件管理体制の構築)、「組織・人の見える化」俯瞰的なプロジェクト管理・プロセスの整備に取り組むことで、ファクトに基づく経営判断や意思決定の迅速化による成長戦略の遂行を促進します。 |
②オペレーショナルリスク
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No.5 |
情報漏洩・サイバー攻撃によるセキュリティ侵害、システム関連トラブルによるリスク |
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リスクの内容 |
ICTシステムの構築及び高付加価値サービスの提供を事業としているネットワンシステムズでは、事業遂行上、顧客の機密情報(個人情報を含む)を受領して作業を進めることがあり、当該情報を含む情報の管理及び保護は、ネットワンシステムズの重要な経営課題であるとともに社会的な責務と認識しています、またネットワンシステムズが管理するシステムやサービスに対して、外部からサイバー攻撃を受け、セキュリティ(機密性、完全性、可用性)に関する損害が生じるリスク、他にも、社内システム設計・構築時にシステム構造上の不備が残存し、必要な機能が備わっていない状態で運用が開始されるリスク等が想定されます。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、使用されている各システムの洗い出し等を行い、システムの管理状況を調査することで、情報漏洩及びシステム関連トラブルによるリスクを特定し、識別したリスクに対応するため、システムの責任者(システムオーナー)を明確にしました。その上で、情報セキュリティ方針に基づいた、情報セキュリティ管理規程・情報システム規定等の社内管理規程を整備し、情報・情報資産の適切な管理を行うとともにIT資産管理の適正化とシステム関連のリスク管理プロセスの整備に努めています。 また、情報漏洩・サイバー攻撃等によるセキュリティ侵害に対して、情報とサイバーセキュリティを統合したインシデント対応プロセスを整備し、セキュリティ侵害事象の検知・解析機能の抜本的強化に努めています。 |
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No.6 |
パートナー企業に関するリスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズでは、パートナー企業への業務委託を通じて、ネットワンシステムズのソリューションをお客様に提供する場合があります。この際、相互の信頼・協力関係を保ち、目標達成に向かいますが、その管理やコミュニケーションが十分になされない等により条件齟齬に至るリスクやパートナー企業において情報漏えい等のコンプライアンス違反が発生する、財務体質等が脆弱化する、品質・コスト・納期が不適切になる等、パートナー企業においてパートナー企業又はお客様との取引関係やネットワンシステムズグループのレピュテーション等に悪影響を与える事由が生じた場合、ネットワンシステムズグループの成長を阻害する可能性があります。 |
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対応策 |
委託先であるパートナー企業とネットワンシステムズ間における条件齟齬発生リスクへの対応として、明確な各種条件合意とそのモニタリングを継続実施し、よりよい信頼・協力関係の維持に努めます。パートナー企業における情報セキュリティリスクへの対応としては、その向上に優先的に対応します。業務委託先のシステムや従業員について、ネットワンシステムズと同水準の情報セキュリティルールの遵守を徹底できるよう、教育やセキュリティ環境の提供等を進めております。また、品質管理の責任部署を明確にし、パートナー企業への委託業務の品質等を担保できるよう取り組みます。その上で、パートナー企業との協業の在り方やその戦略の検討を進めます。 |
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No.7 |
コンプライアンスに関するリスク |
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リスクの内容 |
万が一重大なコンプライアンス違反が発生した場合、顧客等からの信頼を著しく損なうリスクがあります。また、ネットワンシステムズでは様々な取引先と関係を構築して事業を推進しているところ、中には高度の秘匿性を求められる取引や、商流が複雑になる取引もあり、このような取引には、取引先と役職員との癒着等に起因する不正取引が発生するリスクがあります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、役職員等が法令や社内規程を遵守するよう、教育・研修などを通じた啓発活動を行うことにより役職員等のコンプライアンス意識を高めるとともに、社内外における匿名通報相談窓口の設置によりコンプライアンス違反の把握と未然防止に努めています。また、ネットワンシステムズでは、取引先と役職員との癒着を防ぐ対応策として、接待贈答ガイドラインの遵守やパートナー向けコンプライアンスアンケート等を通じて、けん制機能の強化を行ってきました。 このように、再発防止策を計画どおり推進し、二度と不正を起こさない企業文化醸成の基盤を着実に構築し、その上で、2025年3月期以降の更なる飛躍に向けた活動方針として、コーポレート・ガバナンスの強化、企業理念・行動指針の浸透、風化させない仕組みの運営、社員の声を集める仕組みの最適化とグループ会社ガバナンスの更なる強化を掲げ、信頼回復の流れを盤石にしていきます。 |
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No.8 |
顧客システムの停止・不具合の発生、顧客との契約違反のリスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズはネットワーク・ソリューション・プロバイダーとして、顧客の依頼によりICTシステム全体の構築を請け負うことを主な業務としています。かかるシステム構築において使用するルーター等の商品は、機器ベンダーから仕入れており、ネットワンシステムズは、商品単体ごとに受入検査・出荷検査を実施する等の品質チェック等により、これらの仕入商品に不具合が生じないようにするための体制を構築しています。 しかしながら、提供するシステムやサービスの複雑化・肥大化する傾向もあり、人的ミス等が生じることで、顧客システムの停止・不具合に繋がる等のリスクがあります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、業務プロセスの見える化を実現するべく、セールス・デリバリのプロセスレビューに取り組んでいます。 具体的には、レビューの共通化・平準化を行い、ルールとこれらに必要なツールの整備を実施することにより、リスク管理の強化と各人の業務の追跡を可能にする仕組みを構築するとともに、モニタリングの実施を通じて属人的な作業を減らすことで、人的ミス等による顧客システムの停止・不具合や契約違反の発生を防止しています。 加えて、事業運営で蓄積したナレッジを適時にデータベース化し、標準化することで上記のリスクを低減することを検討しています。 |
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No.9 |
労務に関するリスク |
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リスクの内容 |
ネットワンシステムズでは、従業員に対する労務管理が不十分なまま事業運営が行われた場合、サービス残業の放置や不当解雇、年次有給休暇の取得不足、健康診断の未受診等の違法行為が発生する可能性があります。 また、様々な経営課題克服及びサステナビリティ向上へ向け、優秀な人財を継続的に確保・育成していくこと、及び優秀な人財が継続的に活躍することが重要課題であると認識しています。しかしながら、ネットワンシステムズ経営陣とネットワンシステムズ従業員又は従業員間でのコミュニケーションが十分になされず、ネットワンシステムズの経営戦略及び組織方針が浸透しない場合、経営戦略及び組織方針と反した行動や離職が発生する可能性があります。 |
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対応策 |
ネットワンシステムズでは、企業理念・行動指針の見直し、行動指針に基づく行動宣言の策定、任意の委員会の発足等、経営基本方針の周知及び基本方針に基づく組織体制の構築等を実施することで、企業文化の醸成・浸透に努めています。 また、人事制度改革として、旧来の人事制度を刷新し、不正再発防止を実現する組織や人事基盤の再構築、社員が誇りを持って働くことができるような企業文化の醸成を目指しています。 従業員の健康管理を徹底し、活力や生産性の向上につなげることで健康経営を推進します。さらに、労務マネジメント強化を行い従業員の業務状況の把握や上長によるモニタリングを実施することにより、従業員に対する労務管理において、適時適切な指導・けん制を行うよう努めています。 |
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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