MTGグループは、世界中の人々の人生をより美しく、より健康的に輝かせるためにBEAUTY、HEALTHの領域においてブランド、商品、サービスの開発に取り組み、新規事業の立ち上げ、積極的な新商品開発、マーケティング、MTG技術の研究発表、市場開拓、海外展開及び事業提携を進めてまいりました。
MTGグループは、MTG及び連結子会社18社の計19社で構成されており、販売チャネルを基礎とした「ダイレクトマーケティング事業」「プロフェッショナル事業」「リテールストア事業」「グローバル事業」「スマートリング事業」「その他事業」の6つの事業に分類しております。
なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。
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ダイレクトマーケティング事業: |
主な事業内容は、MTG及び国内他社ECサイト、新聞を通じた一般消費者への直接販売及びインターネット通信販売・カタログ販売、並びにテレビ通信販売事業者への卸売販売となります。 (主要な会社) MTG
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プロフェッショナル事業 : |
主な事業内容は、B happyサロン向けECプラットフォームでの取次販売、美容室運営事業者、エステティックサロン運営事業者への卸売販売、宿泊施設への設備販売、ショッピングセンター等での一般消費者への直接販売となります。 (主要な会社) MTG、株式会社MTGプロフェッショナル
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リテールストア事業 : |
主な事業内容は、量販店・専門店・百貨店・免税店・ショッピングセンターを中心とした運営事業者への卸売販売、及びMTG運営の小売店舗での対面販売を通じた一般消費者への直接販売となります。 (主要な会社) MTG、株式会社MTG FORMAVITA
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グローバル事業 : |
主な事業内容は、海外グループ会社ECサイト及び海外のインターネット通信販売事業者の運営するECサイトを通じた一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット通信販売事業者、海外の販売代理事業者、海外の美容専門店及び海外の百貨店運営事業者への卸売販売となります。 (主要な会社) MTG、愛姆緹姫股份有限公司、愛姆緹姫(上海)商貿有限公司、MTG PACIFIC PTE.LTD.、MTG USA, INC.、MTG KOREA Co., Ltd
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スマートリング事業 : |
主な事業内容は、ショッピングや飲食時の決済を可能とする、非接触式のスマートリング(近距離無線通信を搭載した指輪)の製造販売、及び資金決済業務を行う事業となります。 (主要な会社) McLEAR LIMITED、株式会社EVERING
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その他事業 : |
主な事業内容は、椿を原料とした製品の製造及び販売事業、EV車両を中心としたモビリティ販売事業となります。 (主要な会社) MTG、株式会社ブレイズ、株式会社Bnext、株式会社ポジティブサイコロジースクール、五島の椿株式会社、株式会社M'sエージェンシー、株式会社MTG Ventures、MTGV投資事業有限責任組合、株式会社ジェイエスティ
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これらの事業で取り扱っている主なブランド及び商品は、次のとおりです。
〈ReFa〉
2009年に日本で誕生したReFaは、「世界中の人々が楽しみながら美しくなって欲しい」という強い想いと、それを実現するための多彩なアプローチや技術によって、大きな発展を遂げてまいりました。美容ローラーや美顔器、光美容器等のビューテックカテゴリーをはじめ、ヘアドライヤー、ヘアアイロン等のヘアケアカテゴリーや、若年層にも支持を拡げたブラシカテゴリー、ファインバブルの持つ洗浄力を活用したシャワーカテゴリーと、ReFaブランドの商品カテゴリーは進化とともに拡張を続けております。また、美容機器と化粧品を斬新なアイデアで組み合わせたUNITED BEAUTYという独自発想の実現や、商品の機能性向上はもちろん、肌当たりの良さや手になじむフォルム、眺めているだけで気分が上向きになるデザインを追求する等、すべての人に、あらゆるシーンで驚きや感動に満ちた美の体験が提供できるよう、挑戦を続けてまいります。
〈SIXPAD〉
SIXPADは「トップアスリートからシニアの方まで、筋肉を鍛えることで、生き生きとした人生を実現します」をブランドミッションに掲げ、2015年に誕生したEMS(筋電気刺激)トレーニング機器におけるリーディングブランドです。現在は、ジェルシートを用いずにEMSトレーニングを可能とするフィットネスカテゴリー、足裏を鍛え歩行を支える筋肉に効率的にアプローチする、Footシリーズを中心としたヘルスケア/メディカルカテゴリー、身体をケアしてコンディションを整えるリカバリーカテゴリーへと、SIXPADブランドの商品カテゴリーを拡張し、総合的なウェルネスブランドとして展開しております。
[事業系統図]
MTGグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてMTGグループが判断したものであります。
MTGグループは、会社経営における哲学であり判断のよりどころとして、かつ全従業員が素晴らしい人生を歩んでいくための指針を「光フィロソフィ」と呼び、2021年1月1日、これまでの「MTGフィロソフィ」を基に新たに策定いたしました。企業理念のもと、「光フィロソフィ」「事業ビジョン」「グループ経営方式」の3つを経営の柱としております。
(1)企業理念
企業理念とは、MTGグループの「経営の目的」を表すものです。
企業理念 「一人ひかる 皆ひかる 何もかもひかる」
One shines , We shine , All shines
一人ひかる
MTGグループでは、従業員一人ひとりが夢を持ち、明るく前向きに
ひかり輝く素晴らしい人生を歩めることを最も大切にしています。
皆ひかる
一人ひとりが輝くことで、いつも隣にいる従業員はもちろんのこと、
その先にいる株主様、お客様、パートナー様もひかり輝かせることができます。
何もかもひかる
持続可能な地球環境への配慮はもちろん、人類社会の進歩発展に貢献し、
世界中の人々の生活を健康で豊かにしていきます。
(2)事業ビジョン
事業ビジョンとは、「MTGの存在意義」「各事業の目指すべき姿」を表すものです。
VITAL LIFE
世界中の人々の 健康で 美しく 生き生きとした人生を実現します。
MTGグループはこの事業ビジョンのもと、BEAUTY、WELLNESSの領域で事業、ブランド、サービスを展開し、世界中の人々の「VITAL LIFE」の実現に貢献してまいります。
MTGグループの強み
MTGグループの強みとして、「ブランド開発システム」と「多彩な販路」を有しております。Creation、Technology、Branding、Marketingの4つのファクターを融合させる独自の「ブランド開発システム」は、MTGグループだけでなく、他の企業や大学の技術力も融合することにより、多くの人の心に響くアイデアやデザインからなる商品、サービスを、ブランドとして生み出し、育てています。
[Creation(クリエイション)]
今、世の中にないものを創造しデザインし、つくり上げる
[Technology(テクノロジー)]
自社開発と産官学の技術を融合する
[Branding(ブランディング)]
プロダクトを誠実に圧倒的世界観で伝えていく
[Marketing(マーケティング)]
JAPANブランドの力を世界へ独自の市場を開拓する
MTGグループが開発するブランド及び商品は効能及び効果に関する学術的なエビデンスを取得することに徹底的にこだわり開発をしております。
近年、電子商取引のグローバル化が急速に進む中、模倣品被害はインターネットを媒体に世界規模で拡大し、その手口も巧妙化、悪質化してきています。模倣品は潜在的な市場の喪失や、ブランドイメージの低下に繋がるだけでなく、劣悪な品質により、お客様に健康被害を及ぼす可能性もあります。MTGグループは、これらの悪質な模倣品による健康被害の危険からお客様を守り、安心して商品をご使用して頂くために、今後も「模倣品を絶対に許さない」という強い姿勢で、模倣品の撲滅に向けて世界各国で積極的に活動していきます。
またMTGグループのもう1つの強みである「多彩な販路」は、Eコマースを中心とするダイレクトマーケティング事業、美容室・エステを介したB2B2C販売のプロフェッショナル事業、 百貨店・免税店や量販店をはじめとするリテール事業と様々なチャネルで、それぞれの特性に合わせた商品、サービスを展開することにより、より多くのお客様に体感、体験、購入をいただける体制を構築しております。
コーポレートメッセージ
MTGグループは、事業ビジョン「VITAL LIFE」の実現に向けた合言葉として、新たにコーポレートメッセージを定めました。
GO VITAL.
このコーポレートメッセージのもと、VITAL LIFEの実現に取り組んでまいります。
(3)グループ経営方式
グループ経営方式とは、部門別採算制度をベースとした「経営管理の仕組み手法」であり、MTGグループの経営を支える屋台骨となるものです。会社組織を細かなプロフィットセンター(収益部門)に分け、市場に直結した部門別採算制度によって運営することで各プロフィットセンターの損益を明確にし、経営者意識を持ったリーダーを育成するとともに、全従業員が経営に参画できる「全員経営」を実現しております。
グループ経営方式を用いる目的
1.市場に直結した部門別採算制度の確立
組織をプロフィットセンターに分けて部門別採算を実施し、市場の動きに即座に対応できる時流適応型経営で採算管理を行っております。
2.経営者意識を持つ人材の育成
組織を必要に応じてプロフィットセンターに分割することで、会社を小さな企業の集合体として再構成します。各プロフィットセンターの経営をリーダーに任せることによって、経営者意識を持った人材を育成しております。
3.MTGグループのフィロソフィをベースとした、全員経営の実現
全従業員が会社の発展のために力を合わせて経営に参画し、やりがいや達成感を持って働くことができる「全員経営」を実現しております。
(4)目標とする経営指標
MTGグループは、企業理念を実現し、安定的な高収益・高成長を目指すために目標とする経営指標として、「売上高」「経常利益」を重要な指標としております。売上の向上、コストの最適化を図るとともに、グループ経営方式による市場に直結した部門別採算制度の確立、経営者意識を持つ人材の育成及びMTGグループのフィロソフィをベースとした全員経営の実現により、企業価値の向上を目指してまいります。
(5)経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の我が国経済の見通しにつきましては、経済政策や賃金の上昇を背景とした個人消費の増加等、景気は引き続き緩やかに回復すると見込まれる一方、世界的な資源価格の高騰、急速な為替相場の変動や物価の上昇、また地政学的にも不安定な状況等、経済の先行きは依然として不透明な状況が続くと想定されます。
(中長期的な成長を図るために)
MTGグループは中長期的な成長を図るために、以下を主な経営方針として取り組んでまいります。
①光フィロソフィを根幹とした経営
MTGグループは、「光フィロソフィ」を会社経営の根幹とし、全役職員のみならず外部パートナーとの間の信頼関係が会社経営に係る全ての基本と捉えております。MTGグループの今後の継続的な企業成長を実現するためには、MTGグループのすみずみまで「光フィロソフィ」の浸透を確保し続けることが重要だと認識しております。「光フィロソフィ」を浸透させる人材の育成を積極的に行い、今後の事業展開に備えてまいります。
②経営システムの強化
MTGグループは、今後の継続的な企業成長を実現するために、多数の経営者意識を持った人材の育成及びリアルタイムな経営数字に基づく迅速かつ高度な意思決定が必要となります。そのために、MTGグループの経営システムであるグループ経営方式を進化させ、市場に直結した部門別採算制度、経営者意識を持つ人材の育成及び「光フィロソフィ」をベースにした全員経営を実現させることが求められております。
経営システムの強化に向けて、グループ経営方式をさらに進化させてまいります。
③事業ビジョンを実現するブランドへの投資
MTGグループは、事業ビジョンである「VITAL LIFE」の実現のために、BEAUTY、WELLNESSの領域における「ReFa」「SIXPAD」等のブランドに経営資源を集中的に投下してまいります。マーケティング投資と研究開発投資はこれらのブランドを中心に実施していくとともに、人材配置や組織体制においても、これらのブランドの進化を軸に構築してまいります。これらのブランドを企業成長の中心に据えて、積極的に事業展開を行ってまいります。
④ストックビジネスの強化
MTGグループは、安定した収益基盤を構築するために、MTGグループが展開するブランド及び商品についてリピート顧客を獲得していくことが課題と認識しており、新たにリピート商品の販売強化をはじめ「SMART PLAN」「B happy」「MTG LIFEPLAN」等のストック型のビジネスを立ち上げ、安定的な高収益、高成長を目指してまいります。
⑤研究開発の強化
MTGグループは、継続的な企業成長を実現するために、ブランド及び商品の研究開発を根幹に据えております。研究活動においては、国内外の大学、企業、行政機関及び研究機関と連携し、生み出された技術等をMTGグループのブランド及び商品の開発に取り入れてまいります。また、開発活動においては、商品のプロトタイプ作成により技術の実現可能性を検証する先行開発や、商用製品化の過程で知的財産部門や品質部門と連携した開発を行うことにより、早期に消費者ニーズに即した高い品質の商品を市場に導入できる仕組みを構築してまいります。
⑥海外戦略の再構築
海外での販売不振に対し、各海外グループ会社を本社で一元的に管理する管理体制の強化を行うとともに、中国をはじめ各国における代理店戦略の強化を最重点課題とし、早期黒字化に取り組んでまいります。
⑦サステナビリティの推進
2024年8月にサステナビリティ規程を制定し、取締役、常勤監査等委員及び分科会の責任者により構成された「サステナビリティ委員会」を設置いたしました。企業理念「一人ひかる 皆ひかる 何もかもひかる」を柱とするサステナビリティ基本方針に沿って、MTGグループにおける重要課題(マテリアリティ)を設定、取組を推進しております。
① 「一人ひかる」 :従業員の素晴らしい人生の実現
② 「皆ひかる」 :事業活動を通じた社会への貢献
③ 「何もかもひかる」 :地球環境への配慮と保全
これらの取組を通して、安定的な高収益、高成長を実現できる企業を目指してまいります。
(特別調査委員会による調査報告書を受けての対応)
MTGの連結子会社である株式会社M’sエージェンシー(以下「M’sエージェンシー」という。)において、主に2024年9月期中の広告に関連する仕入計上に係る文書の改ざん等により、費用の計上年度のズレもしくは未計上の発生している疑い(以下「本件」という。)があることが判明したことを受け、MTGは、本件の事実関係及びその内容について厳格な調査を実施、根本原因を究明し再発防止を図るため、外部専門家で構成される特別調査委員会を設置の上、調査を進めてまいりました。
調査の結果、M’sエージェンシーの元代表者は、M’sエージェンシーないし自らのプレゼンスを発揮したいとの思いから、MTGグループからの発注がないまま広告を発注し、支払いに苦慮した結果、一時的に取り繕う策として請求書の隠蔽、改ざん・偽造等という明らかに不正な手段に及んでいたこと(以下「本件不適切行為」という。)が報告されました。
MTGは、特別調査委員会の指摘及び提言を踏まえ、以下の再発防止策に取り組むことといたしました。
①子会社役員の選任手続の人物評価の拡充
・子会社取締役の選任手続きにおける人物評価の規程を見直し、外部調査会社を利用したバックグラウンドチェックを必須とする等の選任手続きを拡充・具体化しました。また、現職の全子会社取締役につき、遡及して外部調査会社によるバックグラウンドチェックを行い、再度人物評価を実施いたしました。これによる追加的な問題は検出されておりません。
②コンプライアンス意識の向上のための実効的な教育・研修の実施
・MTGグループ取締役就任に際し、知識を補い意識を醸成するため、取締役等の義務と責任についての外部研修を受講することを規定いたしました。また、現職のMTGグループ取締役につきましては、本研修の受講を追加的に実施することといたしました。
・全てのMTGグループ取締役に対し、社内規程の意義や業務上の過誤への対応等に関するメッセージを発信するとともに、今後実施するコンプライアンス研修において、本件不適切行為に関する具体的な内容を盛り込み、研修の実効性を高めてまいります。
③子会社のリスク分析の結果に基づく管理・支援のための施策の実施
・全ての子会社を対象とし、定量的な視点のみならず、子会社の事業内容や人員体制、業界の商慣習等も把握してリスクシナリオを想定した分析検討を実施し、他に特殊な業界の商慣習が他にないことを確認いたしました。今後、さらにこの分析を進め、これに基づいた子会社統制計画を立案してまいります。
・MTGから非常勤取締役を派遣することにより、取締役1名の子会社を解消するとともに、子会社取締役に対するサポートと監督の役割を担う本部長を選任いたしました。
・経営面・統制面に違和感がないか分析・検証等のモニタリングを実施するとともに、必要に応じて経営指導や改善提案等を行う専任部署を新設いたしました。
・子会社取締役の発注権限の金額基準を見直し、一定金額以上についてはMTG取締役が決裁承認をすることといたしました。
・子会社も含め個人の担当者が請求書を受領することを禁じ、共有の請求書受領アドレスを設定し、共有化による透明化を図り、支払いのプロセスにおいてこれを点検することといたしました。
・子会社において稟議承認と請求書の照合等、会計に関連する業務を担当する者につき、その業務指示、監督、評価を、MTG財務経理部が行うこととし、その実施状況についてチェック・モニタリングする専任部署を新設いたしました。
④内部通報制度の充実
・内部通報による不利益取り扱いの禁止を規定しているものの、もう一層、通報者の不安を払拭する等通報しやすい窓口とすることに取組み、より適切な運用を確保します。また、外部の取引先等からの相談や通報を受けるフォームをMTGのホームページに設置の上周知を行い、通報制度の充実を図ります。
⑤その他
・M’sエージェンシー元代表者につきましては、既に懲戒の上、解任しております。今後、M’sエージェンシーにつきましては、会計・税務の修正の手続きが終了した段階で解散させることを予定しております。また、M’sエージェンシーが担っていたメディア広告業務につきましては、個人に権限が集中しないような新たな業務体制を検討してまいります。
<リスクマネジメントの体制>
MTGグループでは、経営の不確実要素であるリスクに対応できる経営体質強化の手段としてリスクマネジメントに取り組んでおります。全社的なリスクマネジメント向上を図ることを目的に、リスクマネジメント規程等に則り、MTGグループのリスクマネジメント活動を統括する機関として社長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」を設けております。
<リスクマネジメントのプロセス>
MTGグループのリスクマネジメントのプロセスは、MTGグループを取り巻く経営環境の変化や社会動向を踏まえ、リスク項目を年度毎に見直しし、影響度と発生可能性の二軸でリスク評価することから始まります。
リスク評価の結果、影響度の大きなリスク項目や発生の可能性の高いリスク項目について、役員や本部長で構成される「リスクマネジメント実行委員会」で、具体的なリスクの予防策やリスクが発現した時の影響を最小限にする方法が検討・論議され、MTGグループとしての重要リスク候補として「リスクマネジメント委員会」に提案されます。
「リスクマネジメント委員会」は、提案された重要リスク候補を経営的観点や事業継続的観点を踏まえ、優先的に対応すべき重要リスクとその予防策を論議します。また、リスクマネジメントに関する規程の制定及び改廃、リスクマネジメントの推進体制に関する取締役会への付議を行い、また重要リスクを含むリスクのリスクマネジメント活動の取締役会への報告を行います。
取締役会は、リスクマネジメントに関する規程の制定及び改廃、リスクマネジメントの推進体制等に関する審議を行い、必要な場合には「リスクマネジメント委員会」等に対応の指示を行います。
重要リスクを含むリスク項目のリスクマネジメント活動の進捗状況は、各本部およびグループ会社から事務局を通じ、「リスクマネジメント実行委員会」「リスクマネジメント委員会」へと報告され、更に取締役会に報告されます。
<MTGグループの主要なリスク>
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうちMTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性のある主要なリスクには次のようなものがあり、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項と考えております。
なお、本文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてMTGグループが判断したものでありますが、ここに掲げられている項目に限定されるものではありません。
①消費者ニーズへ適合しないリスク
MTGグループは、消費者ニーズに応えるため、魅力的な新規ブランド及び商品の開発、マーケティング活動による新規ブランド及び商品の育成並びに既存ブランド及び商品の強化を図っております。消費者ニーズへの適合状況はMTGグループの売上及び利益に大きな影響をもたらします。また、消費者ニーズに応えられなくなった既存ブランド及び商品の撤退を継続的に行っております。しかしながら、当該活動はその性質上、様々な要因による不確実性が伴うため、当初意図した成果が得られない場合、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
②特定のブランド及び商品への依存リスク
MTGグループは、「クリエイション」「テクノロジー」「ブランディング」「マーケティング」の4つの軸を融合したブランド開発システムに基づいて、継続的に新規ブランド及び新しい商品を生み出し、ReFa、SIXPADなど特定のブランド及び商品に偏らない事業展開を目指しております。しかしながら、商品の柱を増やす事業活動は、その性質上、様々な要因による不確実性が伴うため、当初意図した成果が得られない場合には、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、商品の柱を増やす事業活動と合わせて、BtoBビジネスやサブスクビジネスなどビジネスモデルの拡大に努め、経営の安定化に努めております。
③特定人物への依存リスク
MTGは、創業以来、MTG創業者である松下剛が代表取締役社長を務めております。現在のMTGグループ全体の事業の推進及びブランド形成という側面におきまして、同氏は重要な役割を果たしております。代表取締役社長である松下剛が何らかの理由によりMTGグループの業務を継続することが困難となった場合には、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、優秀な人材の採用に努めるとともに、組織を各収益部門(PC=プロフィットセンター)に分け、部門別採算制度をベースに運営する経営システムを採用し、PCリーダーとして経営者意識を持った人材を育成し、後継者の育成に努めております。また、一個人の属人性に依存することのない組織的な事業経営体制の構築に努めております。
④サプライチェーンに関するリスク
MTGグループは、サプライチェーン上の取引先をパートナーと呼び、共に繫栄する協力先と位置づけ、国内外に所在する外部会社より部材及び商品の供給を受けております。しかしながら、当該パートナーが所在する地域で自然災害や事故や地政学的な問題や突発的な政情不安(戦争・内乱・紛争・暴動・テロ等)や予期せぬ法律や規制の変更が発生した場合、あるいは当該パートナーが何らかの理由により倒産した場合には、部材及び商品の供給に影響が生じ、MTGグループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。また、市場の需給状況や当該パートナーから購入する部品や材料の原材料価格が高騰した場合には、合理的な価格で部品や材料が確保できない可能性があります。
その対策として、「パートナー協力会」を定期的に開催するなど連携やコミュニケーションする中で、リスクの予兆把握に努めております。また、部材及び商品の供給については、リスク分散の観点から、一定の生産国や単独のパートナーに依存しない複数社購買を進めております
⑤品質問題が及ぼすリスク(製品安全)
MTGグループは、継続的に新商品を生み出し、常に従前になかった新しい機能や構造の商品開発をしておりますが、意図しない商品不良等により大規模なリコールが発生した場合、また、販売商品について健康被害などの製造物責任賠償に繋がるような商品の欠陥が生じた場合には、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、製造パートナーとの連携を強化し、開発の早い段階から性能が確保される体制を構築し、製造工程確保の側面で現場品質監査も実施しております。加えて、新商品開発において品質や開発に専門的知見を有する顧問が参加する審査会制度を導入しております。
また、MTGグループは、お客様が口にされるドリンク等の食品に事業領域を拡げており、食の安全においても、業界情報の収集、専門識者との重要情報共有を行うと共に現場品質確認も実施することで、工程管理体制を確立しております。
⑥為替リスク
MTGは、グループ間取引における為替リスクはMTGが負うという方針に基づき、外貨取引における為替変動の影響をMTGに集約し、MTGにて為替管理を行っております。しかしながら、急激な為替レートの変動がある場合には、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGは為替管理規程に基づき、適宜、為替予約取引の実行等によって、為替リスクの低減に努めております。
⑦知的財産権に関するリスク
MTGグループは、世界各国において特許が日々出願される中、意図せずに第三者の特許権及び意匠権等と抵触するような事態を招き、法廷の内外で相当の損害賠償金等を請求されるリスクがあります。
その対策として、MTGグループでは、特許等知的財産権の管理を行う知財部門を強化し、MTGグループの開発による新技術を確実にMTGグループで権利化するとともに、商品の開発及び販売に際し、第三者の特許権、意匠権及びその他知的財産権との抵触が発生しないように事前調査を行い、抵触可能性が予見される場合は回避策をとる等、第三者の知的財産権の侵害を未然に防止できるよう万全の注意を払っております。
また、MTGグループは、競合他社や模倣業者等に類似品を展開させないことで、確固たるブランド価値の確立を図っております。しかしながら、予測し得ない競合他社等の動きが発生した場合には、MTGグループの経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、模倣品対策については、特許権を始め知的財産権につき、模倣業者の展開も視野に入れた先回りした権利取得を進めております。また、市場・営業などの情報を監視・分析し、模倣品の発生状況を早期に掴み、消費者への模倣品購入リスクの周知・注意喚起を継続的に行い、消費者が誤って模倣品を購入する機会を減らす活動を実施しております。
⑧人材に関するリスク
MTGグループは、事業を推進する原動力として優秀な人材の確保・育成に取り組んでおります。しかし、日本の労働人口が減少傾向にある中、人材の採用が計画通りに進まない場合、あるいは、社内人材の計画的な育成を進めることができない場合には、競争力の低下や事業拡大の妨げとなり、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、働きがいのある会社・職場を目指し、入社後に定着・活躍できる環境を整備するとともに、エンゲージメントスコアの取得と改善に努めております。人材採用においては、人事部門と採用ニーズのある部門、社外専門家とで連携し、積極的な採用活動を展開しております。人材育成面においては、各種研修に加え、グループ経営方式を導入し、経営者意識の醸成を促しております。具体的には、組織を収益部門に分け見立て、部門別採算による事業経営を通じて、経営者意識を持った人材を育成しております。
⑨情報セキュリティに関するリスク
MTGグループは、個人情報・顧客情報や営業上の機密情報等の情報資産の保護についてセキュリティ対策を講じております。しかしながら、予期し得ない不正アクセスによる情報漏洩等が発生した場合には、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、情報基盤の整備と共に、インフラを中心とした情報セキュリティ対策の強化、入社時導入研修や年1回実施のセキュリティ研修など社員教育によるITリテラシーの強化を推進しております。更には、個人情報保護を適切に行っている企業の証である「プライバシーマーク(JIS規格)」の認証を取得しております。
⑩コンプライアンスに関するリスク
MTGグループは、国内外で様々な商品を取扱う関係上、関連する法令・規制は多岐にわたります。具体的には、会社法、金融商品取引法、税法、各種業法、独占禁止法、知的財産法、下請法、景品表示法、薬機法、消費者基本法、電子商取引関係法、特定商取引法等、さらには海外事業に係る当該国の各種法令・規制等があり、MTGグループでは法令遵守は極めて重要な企業の責務と認識のうえ、法令遵守の徹底を図っております。しかしながら、こうした対策を行ったとしても、個人的な不正行為等を含めコンプライアンスに関するリスク及び社会的な信用やブランド価値が毀損されるリスクを回避できず、当該リスクが顕在化した場合には、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
その対策として、MTGグループでは、コンプライアンス委員会を設置し、各種コンプライアンス活動(研修・アンケート等)を推進し、定期的に取締役会への報告を行っております。また、内部通報制度を整え、法令違反行為・社内規程違反行為・ハラスメント行為等の早期発見と是正を図り、コンプライアンスの強化を図っております。
⑪自然災害に関するリスク
MTGグループの物流拠点あるいは外部パートナーが所在する地域に地震等の天災が発生した場合には、商品の出荷又は部材・商品の供給に影響が生じ、MTGグループの財政状態及び経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。
物流拠点が被災し商品の出荷に影響が出る対策として、MTGグループでは、2拠点の出荷場を確保しておりますが、今後、更に物流拠点の分散を進めて参ります。
外部パートナーが被災し部材・商品の供給に影響が出る対策として、MTGグループでは、一定の生産国や単独のパートナーに依存しない複数社購買を進めつつ、今後、平時からパートナーを定期的に訪問する形でパートナーとの信頼を築き、緊急事態時にパートナーと相互に連携し合える関係構築にも取り組んで参ります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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