東リ(7971)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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東リ(7971)の株価チャート 東リ(7971)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

東リグループは、東リ、子会社17社及び関連会社1社の計19社により構成されており、事業ポートフォリオ戦略をより明確なものとすべく、当連結会計年度から「インテリア事業」、「グローバル事業」、「建材その他事業」の3つの報告セグメントに変更しております。

東リ及び関係会社の位置付け並びに報告セグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、事業の種類はセグメントと同一の区分であります。

事業の名称

事業の概要

主要な会社名

インテリア事業

日本国内における東リブランド製品の製造販売とインテリア商材やサービス等の仕入販売、および内装工事等の業務を行っております。

東リ

リック株式会社

滋賀東リ株式会社

グローバル事業

東リブランド製品およびそれに関連するインテリア商材の輸出販売、ならびに仕入販売の業務を行っております。

東リ

東璃(上海)貿易有限公司

TOLI North America Corporation

建材その他事業

日本国内における建材や住設機器等の仕入販売、業際・産業資材用途での東リブランド製品の製造販売、ならびに新しく展開する事業の業務を行っております。

東リ

リック株式会社

北海道東リ株式会社

 

以上に述べた、グループ各社の主な役割と取引関係は、下図のとおりであります。

 

 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

東リグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において東リグループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

<東リグループ経営理念>

私たちは「信頼」を糧として新たな価値を創造し、世界の人々の心豊かな空間環境づくりに貢献します。

<東リグループバリュー>

1.「確かな品質と技術」を信頼に繋げる。

2.「お客様目線のモノづくり」で共創の精神を貫く。

3.「グローバルな進化」を目指す。

<東リグループ経営理念>は企業グループとしての使命・あるべき姿を掲げています。

<東リグループバリュー>は、事業活動において大切にすべき価値観・ものさし(基準)を示しています。

経営理念のもと、「モノづくり」企業として、常に「品質と技術」に裏付けられた事業活動を実践し、お客様目線とグローバル視点をその中心に据えて、企業価値向上に取り組んでおります。また、法令を遵守することはもちろん、地球環境保全にも配慮するなど社会に対する責任を果たすべく、良識ある健全な企業活動に徹し、世の中から信頼され期待される企業グループを目指しております。

 

(2) 目標とする経営指標

重点目標指標

2025年3月期まで

2031年3月期まで

連結売上高

1,000億円以上

売上高1,000億円企業としての

安定的成長

連結営業利益

40億円以上

早期に60億円以上

ROE(自己資本当期純利益率)

7.0%以上

10.0%以上

CO2排出量(スコープ1・2)※1

30%以上削減(2020年度比)

リサイクル率 ※2

85%以上

90%以上

産業廃棄物排出量 ※3

40%以上削減(2019年度比)

60%以上削減(2019年度比)

※1 スコープ1:東リグループの燃料使用にともなう直接排出

スコープ2:東リグループが他社から購入した電気の使用にともなう間接排出

※2 リサイクル率:東リグループ国内主要生産拠点・東リ物流㈱および本社の排出物に占める

グループ内リサイクル+有価リサイクルの割合

※3 産業廃棄物排出量:東リグループ国内主要生産拠点・東リ物流㈱および本社の排出物のうち、

グループ内リサイクル+有価リサイクル以外の排出物

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

東リグループは、2030年度のあるべき姿として長期ビジョン<TOLI VISION 2030>を掲げ、その実現に向けた第Ⅰフェーズである中期経営計画の「SHINKA Plus ONE」を推進しております。経済的価値の拡大に加え、持続可能な社会の実現に向けた社会的価値の拡大を図り、東リグループ企業価値の最大化を目指します。

「SHINKA Plus ONE」は、5つの重点戦略、11の取組みテーマを策定し、その実現に向けた施策を推し進めてまいります。

 

<重点戦略と取組みテーマ>

 

A.コア事業の強靭化

1)“モノづくり力”の強化

2)“企画・提案力”の強化

3)“販売力”の強化

B.伸びしろ事業の成長拡大

4)グローバル事業の質的量的拡大

5)BtoB(特販)事業の開拓

6)BtoC事業の開拓

C.第5事業の創造

7)シーズ・協業からの創造

D.グループ横断機能の強化

8)社会的課題の解決と事業活動の一体化

9)デジタルコミュニケーションの推進強化

E.成長を支える経営基盤の構築

10)人と組織の活性化

11)企業価値を高める

 

詳細はこちらをご覧ください。

(https://www.toli.co.jp/ir/plan)

 

 

(4) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

東リグループを取り巻く経営環境は、国内の新設建設関連需要が弱含みで推移する中、原油・ナフサ価格の高止まりや時間外労働の上限規制(2024年問題)による労働力不足など、事業活動におけるコスト上昇の影響が強まり、収益環境は中長期にわたり厳しい状況が続くものと予想されます。このような状況の中、東リグループはさらなる成長性と収益性の実現に向けて優先的に取り組む対処すべき課題は、次のように認識しています。

 

<新設建築着工量の伸び悩み>

技術開発力の強化

国内建設市場の縮小に対し、東リグループの競争優位性を高めることが最重要課題の一つです。機能性強化に向けた要素技術研究やさらなる製造原価低減に向けた設備投資などに積極的に取り組み、お客様に選ばれる商品開発を通じて、コア事業の競争力を強化してまいります。

 

事業領域の拡大

持続的成長の実現に向けて、既存事業のさらなる強化とともに、次代を支える新たな事業領域への挑戦は欠かすことができません。ユーザー視点でのニーズの深掘りや産学官連携による研究開発を推進することで、新たな成長のタネを数多く創出し、事業ポートフォリオの最適化に努めてまいります。

 

グローバル事業の推進

東リグループの成長において、グローバル事業の質的量的拡大は重要なキーポイントとなります。カントリーリスク・事業採算性を十分検証した上で、グローバル販売網の拡充を図るとともに、ビニル床タイル合弁事業を展開する江蘇長隆装飾材料科技有限公司(中国)での技術開発力を高め、グローバル市場における「JAPAN TOLI」ブランドの存在感を高めてまいります。

 

<原材料調達環境の変化>

サプライチェーンの最適化

原油・ナフサの価格変動や地政学リスク等に伴う原材料調達環境の変化は、東リグループの事業活動に大きな影響を与えます。川上技術の取り込みや代替原材料の研究、リサイクル原材料の活用など、多面的な視点でリスクマネジメントを推進し、安定供給と製造原価低減に取り組みます。

 

<社会的課題に対する意識の高まり>

ESG経営の推進

「東リグループ経営理念」・「東リグループESG基本方針」を制定し、E(環境)・S(社会)・G(ガバナンス)経営を推進しております。あらゆる事業活動においてESGへの取り組みを強化し、経済的価値と社会的価値の両立を目指しております。東リグループの企業価値向上を持続可能な社会の実現に繋げてまいります。

 

コーポレート・ガバナンスの強化

持続的な企業価値の向上を目指すためには、適正なコーポレート・ガバナンスの確保が重要と認識しております。より一層のガバナンス強化を図ることで経営の透明性、客観性の向上に努めてまいります。

 

<気候変動リスクの高まり>

安心・安全のモノづくり

主要原材料に各種化学物質を取り扱うメーカーの責任として、安心・安全のモノづくりを推進しております。環境・化学物質に関する諸法規・諸規制を遵守するとともに、不正・改ざんの未然防止体制・適正な情報提供体制を構築し、お客様に安心・安全をお届けする取り組みに努めてまいります。

 

地球環境保全への取り組み

心豊かな住空間づくりに貢献する企業グループとして、地球環境保全は大きな責任と認識しております。長期的な環境負荷低減目標(CO2排出量削減、リサイクル率向上、産業廃棄物排出量削減)を掲げ、産業廃棄物削減に向けたリサイクル技術の確立等に取り組み、サーキュラーエコノミー型の事業活動の構築を目指しております。また、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に賛同表明をしており、気候変動に対する取り組みと情報開示をより一層強化してまいります。

 

<自然災害・パンデミックの発生>

BCP(事業継続計画)

近年、大規模な自然災害や感染症・伝染病等の流行などが、事業活動に影響を及ぼすリスクが高まっております。様々なリスクに対してBCP(事業継続計画)に基づくリスクマネジメント強化に取り組んでまいります。

 

<労働人口の減少>

人材の確保

人材の確保は東リグループの持続可能性を高める重要な経営課題と認識しております。東リグループでは、建設業界における人手不足の深刻化に対して、国内代理店向け技能士育成支援制度を継続推進し、建設インテリア業界への入職を支援してまいります。また、多様化する社員の働き方に柔軟に対応し、個人の能力を最大限に高める「TOLIワークスタイル」の実現に向け、人事制度の見直しや職場の環境整備、計画的な人材育成を進めてまいります。

 

物流体制の再構築

物流業界の労働時間規制により、物流体制の再構築が課題となっております。原材料調達からお客様への配送に至る物流体制の最適化を目指し、運行便の見直しや在庫拠点の拡充等を図り、適切なサプライチェーンマネジメントを推進してまいります。

 

<サイバー攻撃の高度化>

情報セキュリティの強化

近年、サイバー攻撃の脅威が増大していることから、システム障害により事業活動が停止することや、重要機密が漏洩するリスクが高まっております。閉域網での基幹システムの運営や標的型攻撃メール訓練の実施等を通じて従業員のリテラシー向上や防御力の強化を図ってまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、記載内容のうち、将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において東リグループが判断したものであります。

(1) 経営成績の下期偏重

 東リグループの経営成績は、年度末竣工物件での受注等により下半期に偏る傾向があります。最近2連結会計年度の上半期及び下半期の経営成績の推移は以下のとおりとなっております。

(連結)

(単位:百万円)

 

 

2023年3月期

2024年3月期

 

上半期

下半期

通期

上半期

下半期

通期

売上高

42,754

52,475

95,230

46,448

56,021

102,470

(構成比)

44.9%

55.1%

100.0%

45.3%

54.7%

100.0%

売上総利益

11,641

15,535

27,177

13,488

16,427

29,915

(構成比)

42.8%

57.2%

100.0%

45.1%

54.9%

100.0%

営業利益又は営業損失(△)

△68

3,599

3,531

1,304

3,673

4,978

(構成比)

△1.9%

101.9%

100.0%

26.2%

73.8%

100.0%

 

(2) 原材料の仕入価格の変動

 東リグループで生産する製品の原材料は、その多くが石油化学製品であり、仕入価格は原油市況や為替動向と深く関係しております。需給バランスの変化や地政学リスク等に起因した原油価格の高騰、為替変動等により、原材料価格が上昇した場合、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。原材料価格の変動については、取締役会・経営会議等において定期的な報告及び確認を行い、適宜利益改善策を検討しております。

(3) 販売価格の動向

 東リグループで販売する製品の多くは、他社製品との熾烈な競合状態にあります。従って、市場価格の動向により東リグループ製品の販売価格が下落したり、販売量が減少する場合、売上高・利益が減少する等、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。販売価格動向については、取締役会・経営会議等において競合状況、並びに需要と実勢価格のバランスについて精査しております。また、販売価格の階層別管理等を徹底し、売上・利益目標の管理に努めております。

(4) 貸倒れリスク

 東リグループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、貸倒引当金を計上しております。しかしながら、重要な取引先が破綻した場合、貸倒引当金を大幅に超える貸倒損失が発生する等、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。東リグループは、与信管理制度のもと取引先別に取引限度額を設定する等、与信リスクを軽減させるための対応策をとっております。

(5) 研究開発

 東リグループは、将来にわたる競争力強化のため、新素材、新加工技術等の基礎研究を行っております。しかしながら、研究開発活動はその性格から、成果が不確実なものであるため、十分に競争力のある新製品を開発できない可能性があります。そのような場合、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。重要な研究開発案件については、取締役会・経営会議等において投資の審議を行うとともに、開発状況の進捗報告を定期的に実施し、事業等へのリスク軽減に努めております。

(6) 環境負荷低減に向けた規制

 東リグループは、原材料として各種の化学物質を取り扱っており、国内外の環境負荷低減に向けた規制等を遵守して、事業活動を行っております。しかしながら、これらの規制強化等により、多額の対応コストの発生や事業活動が制限される等の事態が生じる可能性があります。そのような場合、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。東リグループでは環境負荷低減に向けた規制に関する法令を遵守するとともに、情報の早期把握に努め、リスクを最小限にする取り組みを進めております。

(7) 固定資産の減損リスク

 東リグループが保有する固定資産については着実な事業展開により収益をもたらしていますが、経営環境の著しい悪化により、事業の収益性が低下した場合や、市場価格が著しく下落した場合等には、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、東リグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

(8) 株価の大幅な下落

 東リグループは、市場性のある株式を保有しております。株価が大幅に下落した場合、保有する株式に評価損が発生する等、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。保有する株式については、取締役会・経営会議等において保有意義や株価等の点検を定期的に実施しております。

(9) 退職給付債務及び退職給付費用

 東リグループは、従業員の退職給付債務及び費用について、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の期待運用収益率に基づいて計算を行っております。このため、実際の金利水準の変動や年金資産の運用利回りが悪化した場合、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、年金資産については、その運用状況を定期的にモニタリングすることを通じ、積立金の適切な運用環境の整備に努めております。

(10) 自然災害

 東リグループは、国内に多くの事業拠点を保有しております。大規模な自然災害の発生により、生産・物流設備や情報システム等が多大な被害を受けた場合、生産活動の停止や多額の復旧費用の発生等、東リグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。東リグループでは災害リスクに対する事業継続計画を立案し、全方位的な点検を継続的に実施しております。事業継続計画に則り、現在、生産・物流施設を中心とした災害リスク対策を進行しております。

(11) 疫病の発生・蔓延

 東リグループは疫病の発生・蔓延により需要が変化し、売上高が減少する可能性があります。また、長期化した場合は生産及びサプライチェーンへの影響が懸念されます。疫病拡大が懸念される場面では、訪問による営業活動の自粛や在宅勤務等により拡大防止に努める一方、事業継続計画に則り業務品質やお客様への対応を維持するための方策を推進してまいります。

(12) システム障害

 東リグループのホームページや基幹システムに対してサイバー攻撃等を受けた場合、システム障害により事業活動が停止することや、重要機密が漏洩する可能性があります。近年、サイバー攻撃の脅威が増大していることから、閉域網の構築やWEBサイトの閲覧制限等の防御力を強化するとともに、「情報セキュリティポリシー」の策定や標的型攻撃メール訓練の実施など、従業員のリテラシー向上を推進しております。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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