松風(7979)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】松風グループは、株式会社松風(松風)、連結子会社18社(国内4社、海外14社)、非連結子会社(海外1社)及び持分法適用関連会社1社並びにその他の関係会社1社で構成され、歯科材料、機器の総合メーカーとして、その製造・販売を主な事業内容とするほか、ネイル関連事業、その他の事業(工業用研磨材)を行っており、グループの事業別の内容及び取引の概要は、下記のとおりであります。なお、前連結会計年度において連結子会社でありましたSmart Dentistry Solutions Inc.は、2026年1月1日付でSHOFU Dental Corp.へ吸収合併したため、当連結会計年度より連結の範囲から除いております。 セグメントの名称主要製品デンタル関連事業人工歯類、研削材類、金属類、化工品類、セメント類、機械器具類ネイル関連事業ネイル関連用品類その他の事業工業用研磨材類 〔生産会社〕( )は所在地 (国内)松風「デンタル関連事業」 株式会社 滋賀松風「デンタル関連事業及びネイル関連事業」 株式会社 松風プロダクツ京都「デンタル関連事業及びその他の事業」 株式会社 ネイルラボ「ネイル関連事業」 (海外)Advanced Healthcare Ltd.「デンタル関連事業」(イギリス) 上海松風歯科材料有限公司「デンタル関連事業」(中国) Merz Dental GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) Digital Dental Services GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) SHOFU Products Vietnam Co., Ltd.「デンタル関連事業」(ベトナム) 常州松風歯科有限公司「デンタル関連事業」(中国) 〔販売会社〕( )は所在地 (国内)松風「デンタル関連事業」 株式会社 ネイルラボ「ネイル関連事業」 松風バイオフィックス株式会社「デンタル関連事業」 (海外)SHOFU Dental Corp.「デンタル関連事業」(アメリカ) SHOFU Dental GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) 松風歯科器材貿易(上海)有限公司「デンタル関連事業」(中国) Nail Labo Inc. 「ネイル関連事業」(アメリカ) Advanced Healthcare Ltd.「デンタル関連事業」(イギリス) SHOFU Dental Asia-Pacific Pte.Ltd.「デンタル関連事業」(シンガポール) 台湾娜拉波股份有限公司「ネイル関連事業」(台湾) Merz Dental GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) Digital Dental Services GmbH「デンタル関連事業」(ドイツ) SHOFU Dental India Pvt.Ltd.「デンタル関連事業」(インド) SHOFU Dental Brasil Comercio de Produtos Odontologicos Ltda.「デンタル関連事業」(ブラジル) (注) 1 持分法非適用の非連結子会社(1社)は、上表に含めておりません。2 その他の関係会社及び持分法適用関連会社は、上表に含めておりません。 グループのデンタル関連及びネイル関連事業内容及び取引の概要は、図示すると次のとおりであります。 (デンタル関連事業)(注) 1 ◇印は連結子会社であります。2 〇印はその他の関係会社であります。3 ◆印は持分法適用関連会社であります。4 持分法非適用の非連結子会社(1社)は、上記事業系統図に含めておりません。 (ネイル関連事業) (注) ◇印は連結子会社であります。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】松風グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月23日)現在において松風グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・経営戦略等松風グループは「創造的な企業活動を通じて世界の歯科医療に貢献する」ことを経営理念に、「企業活動のあらゆる局面で、質を重視しつつ量的な成長・拡大をはかる」こと、また、「あらゆる変化を先取りし、積極的に挑戦する」ことを行動指針としております。これらの行動を通じて、顧客の皆様にご満足いただける商品及び製品を提供し、また株主の皆様からの信頼とご期待に応えることを経営の基本方針としております。2025年12月、松風グループは2040年を見据えた次期長期ビジョン「Vision10」を策定いたしました。本ビジョンでは、歯科業界におけるグローバルトップ10入りを目標に掲げ、「世界の歯科ソリューションの未来を切り拓く、デジタル歯科と口腔ケアのリーディングカンパニー」を目指すとともに、2040年における数値目標として、グループ売上高2,500億円、営業利益500億円(営業利益率20%)を長期的な目標としております。この「Vision10」の実現に向けては、保存修復材料分野におけるブランド・基盤の拡充を通じて持続的成長の土台を確立するとともに、これまでの事業活動で培ってきた知見を生かし、デジタル歯科、予防、矯正といった成長分野においても、海外展開を軸に成長の加速を図ってまいります。さらに、歯周病関連、睡眠歯科、診査・診断機器など、将来的な成長が見込まれる分野においては、中長期的な視点のもと、事業展開の可能性を見据えた取組みを進めてまいります。 (2) 目標とする経営指標目標とする経営指標につきましては、グループ売上高500億円(うち国内売上高170億円、海外売上高330億円)、営業利益75億円(営業利益率15%)を目指す「500億円構想」の達成を目標に掲げています。2012年の策定以降に積み上げてきた実績を基盤とし、2028年3月期を最終年度とする第五次中期経営計画でその実現を目指しています。なお、中期経営計画に関するお知らせについては、インターネット上の松風ウェブサイト(https://www.shofu.co.jp/ir/)に掲載している2024年5月1日付プレスリリースをご覧下さい。 (3) 経営環境及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題今後の経済情勢につきましては、世界経済は緩やかな成長が見込まれるものの、米国の通商政策の動向、中国経済の減速懸念に加え、中東情勢の緊迫化など地政学リスクも相まって、不確実性の高い状況が続くものと予想されます。歯科業界におきましては、口腔の健康状態と全身疾患との関連性が広く認識され、予防医療や健康寿命の延伸における歯科医療の社会的役割が一層高まっております。また、技術革新や人口動態の変化を背景に、世界の歯科市場は大きな転換期を迎えているものと認識しております。このような状況の中、松風グループは(1)に記載のとおり、2040年を見据えた次期長期ビジョン「Vision10」を策定しており、本ビジョンの実現に向けた取組みを中長期的な経営課題として位置付け、着実に推進してまいります。また、第五次中期経営計画の3年目にあたる2026年度は、成長を一段と加速させるため、次の主要課題の着実な遂行に向けた取組みを進めてまいります。① 地域の需要・ニーズに適合した新製品の開発・投入② 販売網・販売拠点の整備③ 国内外学術ネットワークの構築(ユーザーへの直接的な宣伝活動組織の構築)④ コストダウン、生産量の拡大に対応した生産拠点の再配置、海外生産の拡大⑤ 海外展開を積極的に推進するための人材育成・確保⑥ 資金需要の拡大に対応するための資金調達⑦ M&A(事業提携・技術提携、事業買収)の推進⑧ グループガバナンス体制の強化⑨ 三井化学株式会社、サンメディカル株式会社との業務提携⑩ サステナビリティ経営の推進 具体的には、デンタル関連事業におきまして、国内市場では、充填修復材、CAD/CAM材料、予防・ケア製品のシェア拡大に取り組み、国内事業の基盤強化を進めるとともに、海外においては主力の化工品類やセメント製品を積極的に市場投入し、各地域における需要の開拓と販売拡大を図ってまいります。また、生産体制の再構築や生産拡大に向けた設備投資を着実に進めるとともに、経営資源の有効活用や事業運営の効率化を通じて資本効率の改善を図り、中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。ネイル関連事業におきましては、国内市場の成熟化や海外市場における他社攻勢、主要原材料に関する欧州規制強化の影響を受け、今後も厳しい環境が続くものと予想されます。このような状況のなか、松風グループの技術力を生かした新製品開発、SNS等を通じた若年層へのプロモーション活動、海外展開の強化等に注力し、売上の拡大に努めてまいります。工業用研磨材市場におきましては、一部業界で設備投資に回復の兆しが見られたものの、その動きは限定的で、市場全体としては低調な状況が続きました。主力マーケットである自動車関連業界では、電動化・知能化への対応が継続する中、生産体制の見直しや開発期間の長期化の影響を受け、金型関連需要も伸び悩むなど、今後も厳しい環境が続くものと予想されます。このような状況のなか、硬質セラミック用及び軟質プラスチック用ゴム製研磨材に関する新製品開発と市場投入を推進いたします。さらに、研削・切削材料の開発にも取り組み、市場ニーズに幅広く対応する製品ラインナップの拡充を通じて、売上拡大を図ってまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】松風グループの有価証券報告書に記載した業績については、今後起こり得るさまざまな要因により大きな影響を受ける可能性があります。以下には松風グループが事業の展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載していますが、これに限られるものではありません。また松風グループでは、松風グループでコントロールできない外部要因や、事業上のリスクとして具体化する可能性が必ずしも高くないとみられる事項も含めて、投資家の判断上、重要と考えられる事項については積極的な情報開示の観点から以下に開示しています。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において松風グループが判断したものであります。 (1) サイバーセキュリティ・情報漏洩リスク松風グループは、ネットワークへのセキュリティ対策を施しておりますが、外部からのサイバー攻撃、内部不正アクセス、情報セキュリティ事故、人事情報や機密情報の漏洩などにより、事業継続や信用維持に支障をきたし、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 自然災害リスク松風グループでは、地震や火災など災害を想定した訓練の実施や必要な備蓄を進めるほか、パンデミックによる感染症の拡大防止のための様々な対応・対策の実施、工場の操業に関わる関連法令・規制の順守など、有事の際に被害を最小限に抑えるためのリスク低減に努めておりますが、地震、津波、台風、洪水などの大規模自然災害や気候変動による異常気象及び感染症の拡大により、工場・事業所の操業が停止し、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3) 製造物責任リスク歯科器材の研究、開発及び製造販売により、松風グループは潜在的な製造物責任追及の対象となります。これまでに、製造物責任の重要な追及若しくは訴追を受けたことはありませんが、製品の欠陥により、使用者に健康被害や財産損害を与えた場合に、損害賠償や訴訟を通じて製造物責任を追及され、その結果によっては松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法令遵守・コンプライアンスリスク松風グループの事業は、会社法、医薬品医療機器等法、環境法規制、外為法等の様々な法規制に関連しています。松風グループでは法令遵守をはじめコンプライアンスを常に考慮した経営に努めておりますが、ガバナンス体制の不備やコンプライアンス意識の欠如等により、法令違反や社会的要請に反する行動、不正・不祥事が発生し、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 医療費抑制政策リスク松風グループでは、製品ポートフォリオの高付加価値化や差別化の推進、コスト最適化、長期安定供給を前提とした適切な価格交渉、ならびに新規市場・新規顧客の開拓等により収益性の維持・向上に努めておりますが、各国の医療費抑制政策の影響により、顧客である医療機関等から製品価格の引下げ要求が強まる、または需要が減少することにより、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 海外事業環境変化リスク松風グループでは、現地法規制や医療保険制度の動向把握と必要な制度対応の徹底、為替リスク軽減措置、ガバナンス体制の整備等を通じて、海外事業に係るリスクの低減に努めておりますが、海外各国の政治・経済情勢、為替、医療保険制度、法規制の変更等により、事業活動や販売戦略に影響を受け、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 投資資産・子会社株式の減損リスク松風グループでは、投資先の業績・財務状況や市場動向の定期的なモニタリング、投資目的・回収可能性を踏まえた保有方針の見直し等により減損リスクの低減に努めておりますが、市場性株式、持分法適用関連会社、子会社株式の価値下落や業績悪化により、減損損失が発生し、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (8) 知的財産権リスク松風グループでは、第三者の知的財産権を侵害しないように、また松風グループの知的財産権が第三者に侵害されないように、知的財産保護のための体制を整備しておりますが、松風グループが第三者の権利を侵害し、または松風グループの知的財産が第三者に侵害された場合は、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (9) 成長投資・M&Aリスク松風グループでは、設備・研究開発への成長投資やM&Aについては、事前の十分なデューデリジェンスや投資採算性の慎重な検証、進捗状況の継続的なモニタリングなどによりリスク低減に努めておりますが、これらが想定どおりの成果を上げられず、資金回収が困難となり、松風グループの財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10) 人材確保・育成リスク松風グループでは、人材採用チャネルの多様化、処遇・就労環境の改善などに取り組むことで人員確保リスクの低減に努めておりますが、労働人口の減少などにより、必要な人材を採用・確保できない場合や、専門人材の不足や育成期間の長期化により、事業の拡大・効率化が遅延した場合は、松風グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (11) DX推進・技術活用遅延リスク松風グループでは、DX戦略の策定、スマートワークの推進、グループ情報連携の強化、情報共有とデータ活用の推進、AI活用の研究・導入、デジタルリテラシー向上と人材育成を進めておりますが、生成AIなどの新技術導入の遅れやDX活用不足により、業務効率や競争力の低下、経営判断スピードの遅れを招き、松風グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (12) グローバル競争激化リスク松風グループでは、既存事業の競争力強化や差別化戦略の推進、ブランド力・サービス品質の向上、製品ポートフォリオの高付加価値化、新市場・新領域の開拓などにより競争リスクの低減に努めておりますが、市場のグローバル化に伴い、他業種や新規参入企業との競争が激化し、自社のシェアや収益性が低下し、松風グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (13) 製品品質・安全リスク松風グループでは、関連法令・基準に準拠した品質管理体制の構築、原材料の厳格な選定・受入検査、製造工程における各種検査・チェック体制の強化、表示内容の確認プロセスの徹底、不具合発生時の迅速な原因究明・是正措置の整備等により、品質・安全性リスクの低減に努めておりますが、不具合製品や誤表記、性能不良、設計・配合ミスなどによる市場流出や健康被害が発生した場合や、化粧品基準や医薬品基準に反した原材料を使用した場合は、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (14) 市場競争の激化リスク松風グループでは、安易な値下げ競争への参加を避けつつ、商品・サービスの差別化や付加価値の向上、ブランド力・顧客満足度の強化、コスト構造の見直しなどにより競争力維持・向上に努めておりますが、他社製品との価格競争により、市場シェアや販売数量が減少し、松風グループの経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 (15) 製造販売業許可・製造業登録取消リスク松風グループでは、医薬品医療機器等法の関連法令に準拠した製造管理・品質管理体制の整備・運用、GMP・QMS等の遵守徹底、社内規程や手順書に基づく自己点検・内部監査の実施、法令遵守に関する教育・研修の継続的な実施等に取り組んでおりますが、製造管理・品質管理体制の不備や法令違反等により、製造販売業許可または製造業登録が取り消され、松風グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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