クワザワホールディングス(8104)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 クワザワホールディングスグループ(クワザワホールディングス及び関係会社)は、持株会社であるクワザワホールディングスと、連結子会社17社、持分法適用関連会社2社、非連結子会社3社及び持分法非適用関連会社2社で構成され、建設資材の販売及び工事施工を主な事業の内容とし、さらに関連する物流及び周辺サービス等の事業活動を展開しており、北海道地域を事業基盤として各地域に展開しております。 クワザワホールディングスグループの事業内容、各事業に係る位置付けは、次のとおりであります。なお、以下に示す事業区分は、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 なお、クワザワホールディングスは、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しております。これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (1) 建設資材 建設資材は、クワザワホールディングスグループのコア事業であり、主に国内の資材メーカー、代理店及び商社より仕入れた建設資材等を、国内の建材販売店、ハウスメーカー、ゼネコン及び工務店に販売しております。 当該事業においては、セメント、生コンクリート、コンクリート用化学混和剤、土木資材及び鉄鋼製品などの「基礎資材」、外装材、内装材、断熱材及びガラス・サッシなどの「建築資材」、住宅機器(キッチン、バスルーム、洗面化粧台、トイレ、給湯機器、暖房機器等)及び省エネルギー・創エネルギー機器などの「住宅資材」に係る仕入販売等を行っており、うち生コンクリート及び住宅用・ビル用サッシについては製造・加工販売を行っております。 当該事業を展開するクワザワホールディングスグループは以下のとおりであります。<セグメントに属する関係会社>(建設資材の販売等) ㈱クワザワ、北翔建材㈱、㈱光和、原木屋産業㈱、原木屋セーフティーステップ㈱、北海道管材㈱(※)、 日桑建材㈱(○)、ホクセイ産業㈱(*)(建築資材の製造等) クワザワサッシ工業㈱、和寒コンクリート㈱、㈱ニッケー、恵庭アサノコンクリート㈱(○)、 大野アサノコンクリート㈱(※) (2) 建設工事 建設工事は、各種工事の請負・施工等を主体としており、建設資材の販売に伴う外壁取付やユニットバスなどの工事施工等を行う「資材関連工事」、ゼネコン等の下請けとなる内装工事や戸建住宅の建築請負に係る元請工事などを行う「専業工事」、住宅リフォーム全般を扱う「住宅リフォーム工事」のほか、マンションの防水工事及び塗装工事を主体とした「大規模修繕工事」等を展開しております。 当該事業を展開するクワザワホールディングスグループは以下のとおりであります。<セグメントに属する関係会社> ㈱クワザワ、㈱クワザワ工業、㈱住まいのクワザワ、丸三商事㈱、㈱フリー・ステアーズ、 ㈱インシュレーション(*) (3) 資材運送 資材運送は、クワザワホールディングスグループ及び外部企業等を顧客として、セメントや建設資材及びその他の運送業務を展開するほか、車両のリース業務及び倉庫業務等を事業展開しております。<セグメントに属する関係会社> 札幌アサノ運輸㈱、山光運輸㈱、㈱サツイチ (4) 不動産賃貸 不動産賃貸は、北海道内を中心に倉庫、事務所、土地等の賃貸事業を行っております。<セグメントに属する関係会社> クワザワホールディングス、㈱ニッケー、山光運輸㈱、㈱サツイチ (5) その他 太陽光発電、保険代理業、車両整備、施設管理等を行っております。<セグメントに属する関係会社> ㈱クワザワ、㈱クワザワエージェンシー、東日本自工㈱、和光クリーン㈱(○) (6) 全社(共通) グループ会社の経営管理を行っております。<セグメントに属する関係会社> クワザワホールディングス 以上のクワザワホールディングスグループにおける事業の系統図は、次のとおりであります。 (注)1 無印は連結子会社、※印は持分法適用関連会社、○印は非連結子会社、*印は持分法非適用関連会社2 当連結会計年度より、重要性が増した大野アサノコンクリート株式会社を持分法適用の範囲に含めております。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】クワザワホールディングスグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてクワザワホールディングスが判断したものであります。 (1) 経営方針クワザワホールディングスは、コーポレート・ガバナンスの充実強化に取り組むにあたって、企業理念、経営理念等を念頭に置きつつ、経営活動における効率的な意思決定と業務執行、ステークホルダー間の最適バランスの充足、会社情報の適時適切な開示の確保などを経営の基本方針としております。 この経営方針を実現するため、行動を具体化した「コーポレートガバナンスに関する基本方針」を制定しております。この基本方針を誠実に実践していくことで、様々なステークホルダーから選ばれ信頼される企業を目指します。クワザワホールディングスグループは、「住宅・建設業界において、良質なサービス(製造・販売・施工・運送など)を提供して、安全・健康・快適な生活空間を創造する」ことを社業の基本としております。グループ経営においては、2020年10月に持株会社体制へ移行しており、経営資源の獲得と配分を適時に実現し機動的かつ柔軟な経営判断を可能にするグループ運営体制を構築する方針であります。 (2) 経営環境 今後のわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で、政府の各種政策の効果もあって、国内景気は緩やかな回復が続くことが期待されますが、物価高騰や円安基調の継続、低金利政策見直しの影響に加え、米国の通商政策に伴う世界経済の混乱や貿易の悪化、更には国際情勢の緊張長期化なども予想され、一層先行き不透明な状況が続くものと見込まれます。 クワザワホールディングスグループの位置する建設関連業界におきましては、民間投資が堅調で、公共投資は底堅いものがありますが、新設住宅着工戸数の減少傾向に加え、労務費や資材価格の上昇継続などから建設コストが高水準で推移しており、近時資材供給の不安定化懸念も生じるなど、取り巻く経営環境は予断を許さない状況が続くものと予想されます。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等クワザワホールディングスグループは、企業価値の向上のために収益性を重視するとともに、キャッシュ・フローを重視した財務基盤の安定に注力しております。このため、収益力強化と経営効率化を図り、経常利益及び自己資本比率を重要な経営指標として、その向上に取り組んでおります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題クワザワホールディングスグループは、安定的かつ持続的な成長を実現するために、以下の課題に優先的に対応しております。(経営戦略)① 既存事業・新規事業・事業領域拡大a.既存事業ア 建設資材事業:顧客満足の向上、リフォーム・リニューアル市場及び土木市場の強化、新商品の開発イ 建設工事事業:施工体制の強化、施工の品質管理、職方・外国人労働者の確保ウ 資材運送事業:既存顧客との関係強化、大型ドライバーの確保、原価削減による売上総利益の向上b.新規事業・事業領域拡大ア シナジー創出に向けたM&Aの推進、新規事業における収益力向上イ 事業領域拡大を目指した成長分野と生産性向上への積極的な投資② 経営基盤の強化a.人材の採用・確保・再配置、教育の強化、働き方改革の推進b.キャッシュ・フローの増大、安定的な財務基盤の構築③ DXへの取り組みa.2026年4月付でのDX推進部の設置及び、ITツールの全社的な活用並びにDX施策の企画・推進体制の強化b.DX推進の強化、生産性の向上、人材育成・確保及びコーポレート・ガバナンスの強化を通じた、グループ全体の業務効率化及び業務変革の推進 (投資戦略)① M&A投資クワザワホールディングスグループとのシナジー効果が見込まれるものを対象に投資しています。2020年4月には、マンション大規模改修工事業者の株式会社フリー・ステアーズを買収いたしました。② 人的投資企業価値を向上し、持続的成長を続けていくためには、優秀な人員の採用及び育成が重要な経営課題であります。採用活動を強化するとともに、各種研修の拡充を推進していくほか、計画的なジョブローテーションやOJTの強化並びに教育制度の拡充等に努め、社員のスキルアップに資する施策を実施します。(合理化の推進)クワザワホールディングスは、2020年10月に持株会社体制へ移行し、戦略機能の強化と高効率な管理体制の構築を推進しております。業務の効率化については、顧客サービスの向上、営業力の強化とともに、業務プロセスの改革を進めております。これらの業務の効率化とあわせてチェック機能をより強化する体制の構築に取り組みます。 (5) 内部統制の強化とコーポレート・ガバナンスクワザワホールディングスは、健全で持続的な成長を確保し、ステークホルダーからの信頼に応えるべく、コンプライアンス体制の強化、迅速かつ正確な情報開示の充実など、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでおります。2018年12月には、取締役の指名、報酬等に係る取締役会の機能の独立性・客観性と説明責任を強化するため、取締役会の諮問機関として「指名・報酬委員会」を設置いたしました。2020年6月には、取締役会の監督機能の一層の強化及び意思決定の迅速化と機動性の強化を図ることを目的として監査等委員会設置会社に移行いたしました。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】 クワザワホールディングスグループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。 クワザワホールディングスは、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針であります。なお、本項における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてクワザワホールディングスが判断したものであります。 (1) 環境・社会リスクについてクワザワホールディングスは、リスク管理委員会を設置のうえ、各部会において環境・社会に関する重要度の高いリスクについて、管理・モニタリングを行い、リスクの低減に努めております。また、リスク管理の一環として、環境・社会に関する潜在的リスクの把握に努めております。さらに、急速に変化する予測困難な現代においては、変化に即応を迫られる新たな経営課題が発生するリスクが想定されます。このため、2025年4月にVUCA課題検討委員会を設置し、同委員会の下にサステナビリティ部会を移設することで、グループとして部署横断的に検討しております。このようなリスク対策を実施したとしても、クワザワホールディングスグループの事業活動により社会に対し負の影響が発生した場合には、事業の遅延や停止、損害賠償等の追加的費用、レピュテーション低下等の悪影響を及ぼす可能性があります。 (2) 外部環境についてクワザワホールディングスグループの事業は、主に建設工事等に関連する事業領域において展開しており、国内における民間設備投資や住宅着工、公共工事等の動向に影響を受けております。今後、景気や税制・金利・不動産市況等の動向等により民間設備投資や新設住宅着工の減少が生じた場合、また、国や地方公共団体における公共工事の削減等が生じた場合には、建設需要の減少等によりクワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 特定地域への集中についてクワザワホールディングスグループの事業は、北海道地域を中心に事業展開しており、当該地域への依存度が高くなっております。このため、クワザワホールディングスグループの事業が北海道の経済環境や建設需要等の動向に影響を受けた場合、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クワザワホールディングスグループは、こうした地域集中リスクを低減させるため、北海道外における事業展開の強化を推進しております。 (4) 季節変動等についてクワザワホールディングスグループの事業は、主に建設工事に関連する事業領域で展開しており、経済環境や建設需要などの季節変動による影響を受けます。クワザワホールディングスグループは、工事等の大型案件を受注した際に、工事の遅延等により案件の進捗が遅れる場合、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態が影響を受ける可能性があります。クワザワホールディングスグループでは、大型工事案件の進捗管理を徹底して、これらのリスク極小化対策を講じております。 (5) 建設資材についてクワザワホールディングスグループでは、建設資材の仕入価格等の変動に応じた販売価格への転嫁が困難となる場合には、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クワザワホールディングスグループは、建設資材では仕入価格に適正なマージンを加味した販売価格を設定しており、建設工事においても原材料コストを考慮して適正利潤の維持に努めております。 (6) 外注企業の確保についてクワザワホールディングスグループの建設工事及び資材運送においては、外注先として工事施工業者や運送業者等を活用しております。今後において、外注先の確保に支障が生じた場合、クワザワホールディングスグループの事業活動の制約要因となる可能性があるほか、外注コストの上昇が生じた場合には、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 契約不適合の発生及び訴訟等についてクワザワホールディングスグループは、工事における設計・施工不良等を起因とした重大な契約不適合が発生した場合、その責任に関する補修・補償等に係る負担が生じ、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クワザワホールディングスグループは、関連法令に基づき品質管理体制を重視した業務を運営することで、当該リスクの低減に努めております。また、クワザワホールディングスグループの事業活動に関連してトラブルや問題が生じた場合、これらに起因する損害賠償請求あるいは訴訟が提起される可能性があります。これらの訴訟内容により、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態並びに社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 取引先に対する信用リスクについてクワザワホールディングスグループの主要な販売先は、国内の建材販売店、工務店及び建設関連企業であります。外部環境の急激な変化や取引先における業績悪化等により売上債権に係る貸倒れ等が発生した場合、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態は影響を受ける可能性があります。クワザワホールディングスグループは、取引先の経営状況に応じた与信枠設定及び継続的な経営状態の把握により、売上債権に係る信用リスクのコントロールに努めております。 (9) 企業買収等についてクワザワホールディングスグループは、事業基盤強化及び新たな事業展開を推進するために、M&Aや事業の再編等を行っております。企業買収等において、想定できない事業計画の遅延や収益性の低下、未認識リスクの発生等が生じ、シナジー効果が十分に発揮されない場合、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クワザワホールディングスグループは、対象企業の財務内容、契約内容の精査やマーケット調査等の事前調査を十分に行うなど、リスクの極小化に努めております。 (10) 人材の確保及び育成についてクワザワホールディングスグループは、業容拡大及び取引先ニーズの多様化等に対応するため必要な人材の確保と育成に努めていく方針です。しかしながら、必要な人材確保が進捗しなかった場合や既存の人材が社外に流出した場合には、クワザワホールディングスグループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 個人情報管理についてクワザワホールディングスグループは、事業の遂行にあたって個人情報を有しております。その個人情報について、役職員による外部漏えいや第三者による不正取得等が発生した場合、クワザワホールディングスグループに対する損害賠償請求や社会的信用の低下等が生じ、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クワザワホールディングスグループは、「プライバシーポリシー」や規程・マニュアルの策定、システム対応の強化及び教育研修の実施等を行うことで、個人情報管理体制の強化に取り組んでおります。 (12) 法的規制についてクワザワホールディングスグループの事業活動においては、建設業法、宅地建物取引業法、倉庫業法及びその他関連法令の各種法規制を受けております。また、法令等に基づき各事業運営に係る許認可等を取得しております。一方、違反その他事由によりこれら許認可の停止又は取消を含む処分が発生した場合や法改正等により規制強化が生じた場合には、クワザワホールディングスグループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を受ける可能性があります。クワザワホールディングスグループは、法令遵守のためのコンプライアンス体制を強化しており、現時点において各許認可に係る欠格事由に該当する事実は無いものと認識しております。 (13) 自然災害・感染症等について大規模の地震、火災等の自然災害及び新型コロナウイルス、インフルエンザ等の感染症が想定を大きく上回る規模で発生した場合、クワザワホールディングスグループの事業拠点等が重大な損害を受ける可能性があります。その場合、クワザワホールディングスグループの業務処理の遅延が発生し、クワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。クワザワホールディングスグループは、それらに対応したマニュアルを整備し、避難訓練の実施や安否確認システムの活用など、安全対策等を講じております。 (14) 減損リスクについてクワザワホールディングスグループは、保有する固定資産及びリース資産に対して減損会計基準に基づき適切な減損処理を実施しております。しかし、それらの価値が著しく低下した場合には追加の減損処理が必要となり、こうした場合にはクワザワホールディングスグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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