セブン銀行(8410)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】 セブン銀行グループは、セブン銀行、連結子会社9社(FCTI, Inc.、PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL、株式会社バンク・ビジネスファクトリー、株式会社セブン・ペイメントサービス、Pito AxM Platform, Inc.、株式会社ACSiON、株式会社ビバビーダメディカルライフ、株式会社セブン・カードサービス、Reachful Malaysia Sdn. Bhd.)の計10社で構成され、国内外における各事業を推進しております。 セブン銀行及びセブン銀行の関係会社の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 (1)国内事業(銀行業その他)セグメントセブン‐イレブン等の店舗をはじめ、空港や駅、金融機関店舗等にATMを設置し、多くの国内金融機関等と提携することで、原則24時間365日稼働する利便性の高いATMネットワークを介して、多くのお客さまにATMサービスを提供しております。また、セブン銀行に口座をお持ちのお客さまを対象に、普通預金や定期預金、ローンサービス、海外送金サービス、デビットサービス等の身近で便利な口座サービスに加え、セブン銀行グループの知見活用や外部企業との連携により、さまざまなお客さまのニーズに応えた金融サービスの提供も行っております。 (2)クレジットカード・電子マネー事業セグメントセブン銀行連結子会社の株式会社セブン・カードサービスは、国内においてクレジットカード事業及び電子マネー事業を中心とするノンバンク事業等を展開しております。 (3)海外事業セグメント米国、インドネシア、フィリピン、マレーシアの4カ国において、それぞれ現地でのATMサービスを展開しております。 以上のように、多様化する社会の変化を大きなビジネス機会と捉え、社会価値・企業価値双方の持続的な創出を目指し、事業・サービスの多角化に向けた取組みを推進しております。 なお、セブン銀行グループにおける関係会社については、「第1 企業の概況」の「4 関係会社の状況」に記載のとおりであります。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注)各社との重要な契約内容については「第2 事業の状況」中、「5 重要な契約等」を参照
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載がない限り、当連結会計年度末において判断したものであります。 (1)経営方針○セブン銀行グループの存在意義(パーパス)お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。○経営理念1.お客さまのニーズに的確に応え、信頼される銀行を目指します。2.社員一人一人が、技術革新の成果をスピーディーに取り入れ、自己変革に取組んでいきます。3.安全かつ効率的な決済インフラの提供を通じて、我が国の金融システムの安定と発展に貢献します。 (2)目標とする経営指標セブン銀行は、取巻く事業環境の大きな変化に対応し持続的に企業価値を向上させるため、中核事業であるATMプラットフォーム事業の磨き上げと、事業の多角化を推進しております。セブン銀行グループの持続可能性・成長性を最大化すべく2026年5月に公表した3か年見通しに基づき、連結経常収益及び連結経常利益拡大に重点を置いた施策を推進しております。なお、今後の見通しとして、2028年度の目標を以下のとおり設定しております。 2025年度実績2028年度目標連結経常収益2,200億円2,800億円連結経常利益301億円400億円自己資本当期純利益率(連結)4.8%8.0%以上 (3)経営環境セブン銀行グループを取巻く事業環境は国内外における物価や金利の上昇、デジタル技術進展に伴う決済手段の多様化や異業種の金融事業への新規参入、環境・社会課題への意識の高まり等、急速に変化しております。これまで以上に社会の変化、お客さまのニーズの多様化を敏感に捉え、技術革新の成果をスピーディーに取り入れた柔軟な経営が求められていると認識しております。加えて格差拡大、気候変動等の社会課題が顕在化・深刻化しており、企業も社会を構成する一員として、その解決に対し、これまで以上に真摯に向き合う時代を迎えております。 (4)中長期的な経営戦略セブン銀行グループは、“お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。”ために存在します。この存在意義に基づきセブン銀行はお客さまの生活に寄り添い「近くて便利」、「信頼と安心」を実現するユニークな銀行として、持続的な成長を目指してまいります。セブン銀行グループが持続的に成長するための指標として、3か年見通しを公表しております。この3か年見通しでは、トップラインの向上と、利益率・効率性の向上の両面から、連結経常収益及び連結経常利益拡大に重点を置いた施策を推進してまいります。 (5)対処すべき課題セブン銀行グループは、環境変化を更なる変革と飛躍のチャンスと捉えており、以下の課題に対処することにより、セブン銀行グループの持続的成長を実現し、お客さまや社会に必要とされる企業であり続けたいと考えております。 <国内事業(銀行業その他)セグメント>■ATMプラットフォーム戦略 セブン銀行の中核事業であるATMプラットフォーム事業は、キャッシュレス化の進展等により、大きな転換点を迎えておりますが、従来から取り扱ってきた金融機関の現金入出金取引に加え、各種キャッシュレス決済の現金チャージ取引が増加したことなどにより、セブン銀行のATM年間総利用件数は今なお増加を続けております。セブン銀行は、決済環境の変化は新しいATMサービスが生まれるチャンスであるとの認識のもと、デジタル化、キャッシュレス化の流れの中でも、リアルとバーチャルの貴重な接点として、引続きATMを通じて、お客さまに安心で便利なサービスを提供する取組みを続けてまいります。 なお、2019年9月よりセブン銀行が入替を進めてきた第4世代ATMは、2025年3月末を以て、全台の入替が完了しております。第4世代ATMでは、新たに実装した機能(本人認証機能、スキャニング機能等)を活用して金融機関などの手続きを行えるサービス「+Connect(プラスコネクト)」を提供しており、そのサービス数は徐々に拡大しております。セブン銀行は引続き、提携先拡大及び提供サービスの拡充を図り、セブン銀行ATMがサービスプラットフォームとして、あらゆる手続き・認証の窓口となる世界の実現を目指してまいります。 また、2026年3月には株式会社ファミリーマートとATM設置契約を締結いたしました。日本全国のファミリーマート店舗へのATM設置は2026年初夏より順次開始し、4年程度で約16,000台の設置を行う予定です。セブン銀行は、ATMネットワークの拡大を通じて、更なる成長を追求してまいります。 ■リテール戦略 金融リテール分野では、キャッシュレス化の進展による生活様式・決済体験の変化や、非金融系企業の金融事業への新規参入などによる競争環境の激化が進んでおります。このような中、セブン銀行は最短10分で即時口座開設が可能な銀行口座や、原則24時間365日全国のセブン銀行ATM等でお借入れ・ご返済が可能な個人向けカードローンなど、親しみやすくユニークな金融サービスを開発・提供する取組みを今後も拡大してまいります。 また、日本国内における外国人居住者の増加を背景に、セブン銀行は、セブン銀行ATMでの口座開設申込みやセブン銀行海外送金サービス、セブン銀行ATMを介した海外送金事業者との協業といった強みを活かしながら、外国人居住者に使っていただきやすい金融サービスを提供することで、誰もが暮らしやすい社会を目指し、多文化共生の実現に貢献してまいります。 ■法人戦略 セブン銀行が創業以来蓄積し、強みとしている銀行品質の事務処理能力や安心・安全な資金管理・資金移動の仕組み、不正対策などのセキュリティの高いテクノロジーについて、金融機関や一般事業者に提供するサービスの拡大を図ってまいりました。昨今、進化するDXの技術をいち早く取り入れ、外部事業者とも協力しながら事業規模の拡大に努めてまいります。 <クレジットカード・電子マネー事業セグメント> セブン銀行連結子会社である株式会社セブン・カードサービスは、クレジットカード「セブンカード・プラス/セブンカード」と電子マネー「nanaco」を発行・運営し、お客さまの毎日の便利を支えております。今後は、セブン銀行の金融リテール事業との連携を深化させていくことで、両社が培ってきたノウハウ・専門性を統合・拡充し、「ふだんの暮らし」に密着した金融サービスの提供に挑み続けてまいります。 <海外事業セグメント> 米国では、高水準の政策金利やインフレの進行により資金調達コストや運営コストが増加しておりますが、ATMオペレーションの最適化に取組むことで、さまざまなコスト削減策を講じております。また、現在米国セブン‐イレブン店舗に設置している約8,500台のATMに加えて、新たにSpeedway店舗等へのATM設置を開始しており、全米でのATMネットワークをさらに強固なものとしてまいります。さらに、この強固なATMネットワークを基盤としながら米国セブン‐イレブンとの協業を拡大し、小売と金融を組み合わせた独自の金融サービスを提供することで、米国市場での顧客基盤の強化と事業の多角化を目指してまいります。 アジアでは、インドネシア・フィリピンの2カ国で、積極的なATM設置により、両国ともに国内最大規模のATM運営事業者に成長いたしました。 また、2025年1月からは、マレーシアにおいてもATM運営事業を開始し、ATM設置を進めております。 今後は各国におけるATMネットワーク網を引続き強化するとともに、ATMを入口とした多層的な金融サービスの実現にも取組んでまいります。 セブン銀行グループは、創業以来、事業活動を通じて社会課題・環境問題の解決に取組んでまいりました。常にお客さまの想いに寄り添い、真摯に対応する姿勢はこれからも変わりません。これからも、“お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。”というパーパスの実現に向けて、多様なステークホルダーの皆さまとともに、豊かな社会と地球の未来に貢献してまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】 以下において、セブン銀行グループの事業その他に関するリスクについて、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、セブン銀行グループの事業その他に関するリスクは、これらのものに限られるものではなく、セブン銀行グループが認識していないリスクを含め、これら以外のリスクが無いという保証はありません。本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は、別段の記載がない限り、当連結会計年度末において判断したものであります。なお、経営に係る各種リスクを適切に認識・管理するための枠組みとして、セブン銀行は取締役会により決定される「リスク管理基本方針」のもと、全社的なリスク管理方針、各種リスク管理方針及びリスク管理組織・体制を定めております。また、リスクに関する経営会議の諮問機関として「リスク管理委員会」、「ALM委員会」及び「セキュリティ委員会」を設置し、全社的なリスク管理統括部署としてリスク統括部を設置するとともに各種リスクの管理統括部署を設置し、適切なリスク管理を実践しております。 1.事業戦略上のリスク(1)国内事業(銀行業その他)セグメントセブン銀行の国内事業(銀行業その他)セグメントの収入は、ATMプラットフォーム事業に大きく依存しております。お客さまの利便性、安心感の向上を実現するために、着実なATM台数の増加及び独自の新ATMサービスの開発・提供、セキュリティの強化等を推進しておりますが、ATMプラットフォーム事業のビジネスモデルを脅かす以下のような変化があった場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。① 現金を代替する決済の普及将来、キャッシュレス化が更に進んだ場合は、ATM利用件数が減少し、セブン銀行の損益に影響が及ぶおそれがあります。このような環境下においても、従来の概念にない新たなATMサービス(各種キャッシュレス決済への現金チャージ取引やATM受取(送金サービス)、本人認証サービス等を提供する「+Connect」等)を創造するなどして、ATMの社会的価値を拡大し、利用件数の向上を目指してまいります。② ATMサービスに関する競争の激化セブン銀行は、コンビニエンスストア等に対してATMを設置する会社等との間では競合関係にあります。また、ATMネットワークを有する金融機関等がATM展開を積極化する場合には、セブン銀行との競合関係が拡大するおそれがあります。将来、これらの会社等との競争が激化し、セブン銀行ATM利用者又はATM受入手数料の減少等が生じる場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。③ 経済条件の変更セブン銀行が提携先から受取るATM受入手数料は、双方の事業にとって合理的と判断される水準に定めておりますが、ATM受入手数料の水準が引下げられた場合、またはATM受入手数料の水準が折合わず提携関係が解消された場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。④ ATM設置場所確保の環境悪化セブン銀行はコンビニエンスストアを始め、駅や商業施設等にもATM設置を拡大し、安定的にATM設置場所を確保、拡大しておりますが、将来、ATM設置場所の確保、拡大に支障を来す場合、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。⑤ 法律改正等による提携先ビジネスへの影響提携先のビジネスに関連する法令・規則等の改正により、提携先のお客さまのセブン銀行ATM利用件数が大幅に減少した場合には、ATM受入手数料収入の減少等により、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。 ⑥ 金利上昇セブン銀行では、ATMプラットフォーム事業を行うために必要な現金を、預金や社債等により調達しておりますが、これらの資金調達コストは市場の金利動向に影響を受けております。セブン銀行では、金利変動の影響を小さくするため長期固定金利での調達を行う等、相応の対策を講じておりますが、大幅な金利変動により予期せぬ資金調達コストの上昇が生じた場合には、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。 セブン銀行は、普通預金や定期預金、個人向けローンサービス、セブン銀行後払いサービス、海外送金サービス、デビットサービス等の提供を行っているほか、国内の連結子会社を通じて他金融機関等からの事務受託事業等に取組んでおります。しかし、これらのサービスが順調に拡大する保証はありません。また、現在取扱っていない他の金融サービスの提供等、新事業を開始する可能性がありますが、これらが成功する保証はありません。これらの戦略的投資について、当初期待した効果が得られず戦略目的が達成できない場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。 (2)クレジットカード・電子マネー事業セグメント① クレジットカードに関する競争の激化クレジットカード業界では、規制緩和及び技術の進展により異業種からの新規参入等で競争が激化するとともに、競合他社との戦略の差別化が難しくなっており、セブン銀行グループが競争に十分対応することができない場合、セブン銀行グループの損益及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。② 経済条件の変更セブン銀行グループが店舗や企業から受け取る加盟店手数料は、双方の事業にとって合理的と判断される水準に定めておりますが、加盟店手数料の水準が引下げられた場合、または加盟店手数料の水準が折合わず提携関係が解消された場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。③ 各種規制及び法制度の変更セブン銀行グループは、現時点の規制に従って、また、規制上のリスクを伴って業務を遂行しております。セブン銀行グループの事業は、会社経営に係る一般的な法令諸規則のほか、金融関連法令諸規則の適用を受けておりますが、これらの法令諸規則は将来において改正もしくは解釈の変更や厳格化、又は新たな法的規制によって、セブン銀行グループの損益及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)海外事業セグメント① カントリーリスクセブン銀行は、海外にATM運営を行う連結子会社を有しております。今後、これら連結子会社を取巻く政治・経済環境に大きな変化、あるいは自然災害等の不測の事態が生じた場合や、これら連結子会社の業績が不振に陥った場合は、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。② 金利上昇及び為替リスク海外事業では、ATM事業を行うために必要な現金を金融機関等から調達しておりますが、市場金利が上昇した場合には、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。加えて、為替レートの変動により、セブン銀行グループの利益が減少する可能性があります。③ 犯罪等によるリスク上記連結子会社のATM設置場所は日本国内と比べ治安が不安定な地域も含まれております。さまざまな犯罪を想定のうえ、十分な安全対策を講じておりますが、ATMへの物理的な攻撃その他想定外の犯罪に遭遇し、ATM損傷又はATM機内現金を盗取された場合、損失が生じるおそれがあります。 (4)固定資産の減損セブン銀行は、有形固定資産や無形固定資産を保有しております。保有資産・連結子会社等の収益性悪化やその他資産価値の毀損等により減損処理が必要になった場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。 2.情報セキュリティセブン銀行グループでは、銀行業を中心とする金融サービスの安定的な提供にあたり、基本的な考え方を「情報セキュリティリスク管理規程」に定め、セブン銀行及び連結子会社における情報セキュリティリスク管理態勢の整備に努めております。また、インシデント対応等を実施するCSIRTは、セブン銀行及び連結子会社を横断したメンバーで構成され、訓練等を通じて対応力の維持・向上に取組んでおります。しかしながら、サイバー攻撃の手法は高度化・巧妙化しており、不正アクセス、マルウェア感染、ランサムウェア攻撃、委託先その他のサードパーティを経由した攻撃等により、セブン銀行グループが保有する顧客情報等の漏洩、データの破壊・改ざん、ATM・決済サービスその他の金融サービスの中断等が発生する可能性があります。このような事象が発生した場合には、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。 3.システム障害セブン銀行グループでは、システムリスク管理についての基本的な考え方を「システムリスク管理規程」に定め、規程に基づきシステム開発・運用を行うことで、効率的な開発・品質向上及び安定運用を実現できるよう努めております。また、常時2つのセンターが稼働するシステム構成の採用、サーバ・ネットワーク機器の冗長化、24時間365日の運用監視等、システム障害への対策を実施するとともに、重要度に応じたファイル・プログラム等のバックアップを行い、不測の事態に備え隔地保管を実施しております。しかし、大地震、台風等の自然災害、停電、ネットワーク障害、人工知能(AI)等の新技術の悪意ある利用やその他要因による障害又は人為的なミスによるシステム機能停止等の危険性を完全に排除することはできず、その場合には、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。 4.外部委託先セブン銀行グループは、ATM装填用現金の交換や各種システムの開発・運用のほか、ATMの保守・管理、コールセンター業務等の重要な業務を外部委託しております。また、預金口座開設に係る業務のうち、キャッシュカード発行・郵送業務等も外部委託しております。現在、これらの外部委託先との関係は良好ですが、外部委託先の事業環境悪化等により委託手数料が高騰した場合や何らかの事情により外部委託先のサービス提供が困難になった場合等には、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。 5.その他の関係会社との関係セブン銀行は、株式会社セブン&アイ・ホールディングス(東証プライム上場)の持分法適用会社であり、当連結会計年度末日現在において、同社はセブン銀行議決権の33.40%を所有しております。セブン銀行ATMの約80%は同社子会社が運営するセブン‐イレブンの店舗内に設置されていることから、セブン‐イレブンの店舗内にATMを設置し続けることが困難になった場合やセブン‐イレブン店舗の来客数が著しく減少した場合には、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。また、セブン銀行は、同社子会社の株式会社セブン‐イレブン・ジャパンに対してATM設置手数料を支払っておりますが、条件の大幅な変動によりセブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。各社に関連する重要な取引は、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表」の「注記事項(関連当事者情報)」に記載しております。 さらに、セブン銀行は、伊藤忠商事株式会社(東証プライム上場)の持分法適用会社であり、当連結会計年度末日現在において、同社はセブン銀行議決権の20.43%を所有しております。また、同社とは2025年9月26日付で資本業務提携契約を締結しております。詳細については、「第2 事業の状況 5(4)資本業務提携に関する契約」及び「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表」の「注記事項(追加情報)(伊藤忠商事株式会社との資本業務提携契約の締結及び第三者割当による自己株式の処分)」に記載のとおりであります。 セブン銀行の事業戦略、人事政策、資本政策等は、全てセブン銀行が独立して主体的に検討の上、決定しております。しかしながら、将来において、何らかの要因により両社が経営方針や事業戦略(セブン銀行株式の保有方針も含む。)を変更した場合、セブン銀行の方針決定に何らかの影響を与えないという保証はありません。 6.マネー・ローンダリング及びテロ資金供与等、金融犯罪への対応セブン銀行は、ATMを中心とした非対面取引を基本とした銀行としての特殊性を認識し、口座開設時の取引時確認を厳正に行っております。また、ATM利用状況、口座利用状況を随時監視し、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与等の金融犯罪防止に係る態勢強化に努め、お客さまの保護に注力しております。また、クレジットカード業、貸金業を営む株式会社セブン・カードサービス等の連結子会社においても、その業態のリスクに基づいたリスクベースのリスク管理態勢構築の更なる強化に取組んでおります。しかし、犯罪手口の急激な高度化・巧妙化により一時的に対策が追いつかない場合には、風評の悪化等によりセブン銀行グループの社会的評価や損益に影響が及ぶおそれがあります。 7.訴訟主に予防法務に重点を置き、弁護士等の専門家等と連携を取りながら、リスクの極小化に努めております。しかし、将来にわたって法令違反や不完全な契約締結等の法律上の問題を原因として、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響を及ぼす訴訟や係争が発生しない保証はありません。 8.法律改正等の影響セブン銀行グループは、現行の法令・規則等に従い業務を遂行しておりますが、将来の法令改正等の内容及びその影響を予測しコントロールすることは困難であり、将来に亘りセブン銀行グループの想定どおりに事業を遂行できる保証はありません。 9.監督官庁の規制等セブン銀行は、銀行法第4条第1項の規定に基づき、銀行業を営むことについての免許(免許書番号金監第1812号)の交付を受け、預金、為替、貸付業務をはじめとした種々の業務を営んでおります。ただし、銀行法第4条第4項の規定(注)に基づきセブン銀行の免許には一定の条件が付されており、今後、外貨預金等の新たな業務を行う場合には、改めて、監督官庁の長たる金融庁長官の承認が必要となります。したがって、承認申請の進捗状況によっては、セブン銀行の事業計画どおりに新事業を展開できないおそれがあり、セブン銀行の損益に影響が及ぶおそれがあります。また、銀行業については、銀行法第26条において業務の停止等及び同第27条において免許の取消し等の要件が定められており、当該要件に該当した場合、業務の停止及び免許の取消しを命じられるおそれがあります。現時点で、セブン銀行はこれらの事由に該当する事実はないと認識しておりますが、将来、何らかの事由により業務の停止及び免許の取消し等があった場合には、セブン銀行の事業活動に支障をきたし、会社の損益に重大な影響を与えるおそれがあります。(注)銀行法第4条第4項:内閣総理大臣は、前二項の規定による審査の基準に照らし公益上必要があると認めるときは、その必要の限度において、第一項の免許に条件を付し、及びこれを変更することができる。 10.自己資本比率の低下セブン銀行は、海外営業拠点を有していないため、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)」に定められた国内基準である自己資本比率4%以上を維持する必要があります。現状、セブン銀行の自己資本比率はこの水準を大幅に上回っております。しかし、本項に示した事業等に係る各種リスクが顕在化した場合、もしくは将来的に当該規制等が変更された場合に、その結果として要求される自己資本比率の水準を充足できなくなる可能性があります。 11.個人情報漏洩セブン銀行は、銀行業務を行うに際して、多数の個人情報をはじめとするお客さまの情報を保有しております。セブン銀行は、「個人情報の保護に関する法律」に定められる個人情報取扱事業者として同法に基づき個人情報の利用目的の公表または通知、個人データの安全管理、本人からの保有個人データの開示請求等には十分留意し、その旨を「個人情報管理規程」に定め社内に周知徹底しております。さらに外部委託先との間で個人情報の取扱いに関する覚書を締結し、厳格な管理を徹底しておりますが、大規模な情報漏洩等により、お客さま等に甚大な被害を及ぼす事態が生じた場合には、監督官庁からの命令、罰則等の適用を受けるほか、セブン銀行への損害賠償請求や風評の悪化等により、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。 12.格付け低下等に伴う資金流動性等の悪化現在、セブン銀行は、S&Pグローバル・レーティングから発行体格付けとして、長期「A-」(アウトルック「安定的」)及び短期「A-2」を得ているほか、株式会社格付投資情報センターから発行体格付け「AA-」(格付けの方向性は「安定的」)を得ております。しかし、この格付けが将来にわたって維持できる保証はなく、引下げがあった場合には、セブン銀行の資本・資金調達に影響が及ぶおそれがあります。 13.人財の確保セブン銀行グループでは、ATMプラットフォーム事業を中心とした業容の継続的な拡大に加え、新たな事業開拓のために必要とされる人財を確保することが、事業戦略上必要であると考えております。セブン銀行グループは、人財採用に関して、他の金融機関のみならず、インターネットサービス関連企業やシステム関連企業と競合関係にあるために、必要とされる人財を採用・育成し定着を図ることができない場合には、セブン銀行グループの損益や今後の事業展開に影響が及ぶおそれがあります。 14.風評等セブン銀行グループでは、「風評リスク管理規程」を定め、当該規程において、認識すべき風評リスクの範囲を以下のとおり定めております。・顧客やマーケット、インターネット、ソーシャル・ネットワーキング・サービスや電子メール等におけるセブン銀行 グループに関する風評、風説の類・マスコミの誤報もしくは恣意的な報道等によって発生するセブン銀行グループに関する風評等・システム障害、個人情報漏洩、事務ミス等のセブン銀行グループにて発生した事故もしくは経営の根幹に関する問題 等についてのセブン銀行グループの不適切な外部対応に起因する外部からのネガティブな評価・提携先、外部委託先、その他取引先等に関する風評等これらの風評リスクに対し、事実に基づき的確かつ緊急に対応することを基本方針とし、セブン銀行グループに損害をもたらし得る風評等の発生を抑止するとともに、万一の発生時には適切な対処をすること、及びセブン銀行グループにおいて事故もしくは経営の根幹に関わる問題等が発生した場合に適切な外部対応を実施することで、セブン銀行グループの損害発生を最小限にとどめることができるよう体制を整備しております。しかし、セブン銀行グループは、提携先や外部委託先も多く、必ずしもセブン銀行に責めがない場合においても様々なトラブルに巻込まれるおそれがあり、その結果として風評等の悪化により社会的評価や損益に影響が及ぶおそれがあります。 15.感染症の発生及び拡大セブン銀行グループでは、感染症の発生及び拡大時の対応として、「業務継続態勢規程」等の社内規程に基づき、緊急事態を想定した事業継続計画(BCP)を策定しております。これに基づき、セブン銀行及び外部委託先の従業員の感染を防止する体制を整備しておりますが、感染等の拡大が長期化し、事業運営に支障を来した場合には、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。 16.物価・人件費の高騰地政学的な緊張の高まり等を背景とした資源価格上昇等や構造的な人手不足等に起因する人件費上昇などにより、ATM運営費用や部材調達コスト等も上昇した場合、事業運営に支障を来すほか、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。 17.気候変動の影響気候変動により大雨・台風・洪水といった自然災害の頻度が増加した場合、ATMをはじめとするセブン銀行設備が損傷することで営業活動に支障を来すほか、影響が長引けば経済活動が制限されATMの利用低下等を招くなど、セブン銀行グループの損益に影響が及ぶおそれがあります。セブン銀行では、気候変動は経営上重要な課題の一つと位置付け、2021年12月にTCFD提言に賛同しました。TCFDの枠組みに準拠し、事業活動に与える影響を検証するとともに、順次開示を進めてまいります。 18.M&A及び資本業務提携等に関するリスクセブン銀行は、既存事業の強化や事業領域拡大のために、M&Aや他社との資本業務提携等を実施する可能性があります。これらのM&A等の実施に際しては、事前に対象企業の財務内容や契約内容、M&A等の成立後の事業計画等の審査・検討を十分に行い、リスクの低減に努めておりますが、これらのM&A等が成立し、当初の予定どおり進捗する保証はなく、また、M&A等の成立後に想定外の問題が発見されたり、事業環境の変化等により当初期待した効果が得られず戦略目的が達成できない可能性があります。これらの場合、セブン銀行グループの損益及び財務状況に影響が及ぶおそれがあります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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