サンフロンティア不動産(8934)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


サンフロンティア不動産(8934)の株価チャート サンフロンティア不動産(8934)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

 サンフロンティア不動産グループは、サンフロンティア不動産、連結子会社32社により構成されており、「不動産再生事業」、「不動産サービス事業」、「ホテル・観光事業」及び「その他」を行っております。

 サンフロンティア不動産グループの事業内容及びサンフロンティア不動産と関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。

 

 (1) 不動産再生事業

 不動産再生事業では、リプランニング事業、賃貸ビル事業等を行っております。

① リプランニング事業

 都心の既存オフィスビルを購入し、お客様視点のニーズを具現化した高品質でデザイン性に優れた新しいコンセプトのビルへ生まれ変わらせ、地域に根ざしたテナント斡旋力によって稼働率を向上させることで市場価値を高め、ビルオーナー様や投資家様に対して販売しております。また、販売後もプロパティマネジメント事業を始めとした不動産サービスを通じてお客様に寄り添い、資産価値の維持と向上に努めることで、お客様と深く長いお付き合いができる関係づくりに取り組んでおります。

 また、米国ニューヨークにおいては、国内のリプランニング事業で培った知見を活かし、既存の居住用一棟アパートメントを購入し、日本品質の快適な居住空間にリプランニングすることで、市場価値を高め、日本の投資家の皆様に販売する事業を展開しております。

 さらに、不動産特定共同事業では、都心を中心とした優良不動産を小口化し、幅広い投資家層に対し、少額から始められる不動産投資商品を提供しております。

 (主な関係会社)Sun Frontier NY Co.,Ltd.

 

② 賃貸ビル事業

 好立地で将来的にも価値向上が見込めるような事業用収益ビル等、サンフロンティア不動産の保有基準に従い物件を購入・保有し、あるいは賃借し転貸する、賃貸ビル事業を行っております。サンフロンティア不動産グループの賃貸仲介、プロパティマネジメント、建設ソリューション、滞納賃料保証事業等で培った総合的な不動産サービス、運営能力を活かし、高稼働率を維持し、安定的な賃料収入を確保しております。また、事業計画中のリプランニング物件において販売までの期間に得る賃貸料収入も当事業の収益となります。

 

(2) 不動産サービス事業

 不動産サービス事業では、プロパティマネジメント事業、ビルメンテナンス事業、売買仲介事業、賃貸仲介事業、貸会議室事業、滞納賃料保証事業等を行っております。

① プロパティマネジメント事業

 イ.プロパティマネジメント事業

 ビルオーナー様の経営パートナーとして、建物管理から入居者管理、アカウント業務に至るまで、総合的なプロパティマネジメントを行っております。また、リプランニング事業や仲介事業にて不動産をご購入いただいたお客様に対し、継続したサービスの提供により安心してビルを保有していただけるようにしております。

 

ロ.ビルメンテナンス事業

 外窓・外壁のブランコによる高所清掃、補修作業を強みとするビル清掃等の環境衛生管理業務から、警備等の保安管理業務、保守点検等設備管理業務、防水工事及び外壁改修工事に至るまで、建物の総合メンテナンス業務を行っております。

   (主な関係会社)SFビルメンテナンス㈱

 

② 仲介事業

イ.売買仲介事業

 金融機関や弁護士、税理士等と連携し、事業用収益ビルや一棟収益マンション等の売却情報に対し、迅速に物件評価・査定を行い、購入希望者を紹介するコンサルティング型仲介事業を行っております。また、豊富な物件情報のうち、一定要件を満たす物件はリプランニング事業の購入対象物件とするとともに、再生した物件を販売物件として顧客に紹介する業務を行っております。

     (主な関係会社)東京陽光不動産股份有限公司

 

ロ.賃貸仲介事業

 事業用不動産に特化し、都心エリアに限定した地域密着型のオフィス、店舗の賃貸仲介事業を行っております。また、サンフロンティア不動産が購入した物件にテナント様を斡旋し、高稼働・高収益ビルとして再生する業務を担います。ビルオーナー様とテナント様双方のニーズを追求する日々の仲介業務を通して得られる潜在的なニーズをリプランニング事業にフィードバックすることも重要な役割としております。

 

 

③ 貸会議室事業

 東京都心オフィスビルの「空間」と「時間」の価値最大化に取り組んでおり、貸会議室事業である「ビジョンセンター」の運営を行っています。サンフロンティア不動産グループのオフィスビル事業で培った土地勘と支店網が活かせる都心部に集中的に店舗展開し、ご利用者からのご要望にスピード感と柔軟さのある気の利く応対で利便性を追求しております。

 (主な関係会社)サンフロンティアスペースマネジメント㈱

 

④ 滞納賃料保証事業

 滞納賃料保証事業は、事業用不動産に入居するテナントの賃料支払債務をビルオーナー様に対して保証する業務であり、入居保証金という信用補填制度の経済的負担の軽減に着目したビジネスを行っております。テナント様には、保証金を減額することで入居時の資金負担を軽減するとともに、信用力をバックアップし、オフィスや店舗への入居を可能にします。また、ビルオーナー様には滞納賃料や原状回復費用、事務負担に加え、滞納テナントとの交渉に伴う精神的な負担を軽減し、ご安心を提供しております。

 (主な関係会社)SFビルサポート㈱

 

(3) ホテル・観光事業

 ホテル・観光事業では、ホテル開発事業、ホテル運営事業等を行っております。

① ホテル開発事業

 既存ホテルの再生、新規ホテルの開発等を行ったうえで、日本、アジアの富裕層のお客様に対し、安定した収益が確保できる投資商品として販売いたします。特に、サンフロンティア不動産グループが運営するホテルは、販売後、買主であるお客様と長期賃貸借契約を締結し、お客様と深く長いお付き合いができる関係づくりに取り組んでおります。

 (主な関係会社)サンフロンティアホテルマネジメント㈱

 

② ホテル運営事業

 「心温かい楽しいホテル」をテーマとして、心温かい従業員がおもてなしする自社ホテルブランド「日和ホテルズ&リゾーツ」、「スカイハートホテル」、「ジョイテルグループホテルズ」及び中国春秋グループとの共同ホテルブランド「スプリングサニーホテルズ&リゾーツ」等を運営しております。

 さらに、「観光で地方を元気に!」をスローガンとして、新潟県佐渡島をはじめ、沖縄県宮古島、青森県六ケ所村、山形県酒田市などにおいて、地域創生事業に取り組んでおります。

 (主な関係会社)サンフロンティアホテルマネジメント㈱

         スカイハートホテル㈱

         サンフロンティア佐渡㈱

         日本都市ホテル開発㈱

         ㈱オリエンタルリゾートアソシエイツ

 

(4) その他

 その他では、海外開発事業、建設事業等を行っております。

① 海外開発事業

 日本、アジアの富裕層のお客様に対してアジアの大都市への不動産投資機会を提供し、また地元経済の発展に貢献するべく、ベトナムにおいて高層分譲マンションの開発や管理事業を推進しております。

 (主な関係会社)SUN FRONTIER DANANG CO.,LTD.

 

② 建設事業

 事業用不動産等のリニューアル企画及び修繕・改修工事等を行っております。テナントの入居・退去による内装工事、原状回復工事及びビルオーナー様からの注文工事、リニューアル工事のほか、大手建設会社から建物の内装仕上工事の請負工事及び電気通信工事等も行っております。

   (主な関係会社)SFエンジニアリング㈱

           SFコミュニケーション㈱

 

 

〔事業系統図〕



有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてサンフロンティア不動産グループが判断したものであります。

 (1) 経営方針・経営戦略等

 ① 会社の経営の基本方針

 サンフロンティア不動産グループは、フィロソフィ経営を実践しており、利他の価値観を共有した集団であることを重視しております。そのうえで「利を求むるにあらず、信任を求むるにあり。変わるのは自分、お客様視点でお困りごとを解決する、期待以上で応える」という大方針のもと、経営において積極果敢に変化・挑戦しながら、事業活動を通した社会課題の解決に取り組むとともに、ステークホルダーの皆様との調和を図り、持続可能で豊かな社会の実現に貢献します。

 

社是(credo)

 利他 ~ 一生をかけて、どれだけ多くの人に役立たせていただくことができるか ~

経営理念(Mission)

 全従業員を守り、物心両面の幸福を追求すると同時に、共創の心をもって、

 人類社会の進化発展に貢献し、持続可能な社会を実現する

目指す将来像(Vision)

 限りある資源を活かし、新たな価値創造に挑み続け、

 世界一お客様に愛されるビジョナリー・カンパニーを目指す

 

 

 ② 目標とする経営指標

  サンフロンティア不動産グループは、中長期的に安定した成長を目指し、収益性・生産性の観点から売上高経常利益率20%以上を、また、財務の安全性の観点から自己資本比率50%水準を、株主資本をいかに効率的に運用できたかを表すROE10%以上の水準をそれぞれ維持することを重視しております。

 

 ③ 経営環境

 国内経済は、新型コロナが5類に移行されてから1年が経過し、社会経済活動が正常化されるとともに、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の急増によって、緩やかな回復が継続いたしました。金融面においては、ゼロ金利政策が解除されたものの、緩和的な金融環境は維持される見込みです。ただし、足元では米国との金利差を主たる要因とする円安が進んでおり、金利の影響を比較的受けやすいと言われる不動産業を営むサンフロンティア不動産としては、米国経済の動向等を注視する必要があります。

 

(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 
 サンフロンティア不動産グループでは、創業来「利他」の精神を軸とするフィロソフィ経営を実践してまいりました。また、企業哲学を「再生産不可能な資源の無駄遣いをおさえ、永続的な地球上の人類や動植物の繁栄に寄与する」と定め、社会の持続可能性に資する事業活動を展開しております。
 「利他」の精神とは、自分と同じように他者を大切にするという考え方です。多くの人を笑顔にしたい、地球上の人類や動植物の繁栄に寄与したい、その思いが事業思想の根幹です。そして損得ではなく、善悪を判断基準に“正しさ” と“思いやり” をもち、“他者の喜びが自分の喜び” という価値観を共有しながら、お客様に寄り添うことを大切にしています。
   このようなサンフロンティア不動産グループの考えを再定義し、そしてサンフロンティア不動産グループが持続的な成長を遂げていくため、サステナビリティ・ビジョンを制定しています。さらに、「環境保護」「地域創生」「人財育成」の3つの重要課題(マテリアリティ)を特定し、「利他」の精神と融合したサステナビリティ経営を推進しております。引き続き、本ビジョンの実現と重要課題に対する具体的施策を実行することにより、事業活動を通して持続可能な社会の実現へ貢献し、中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。

 

 

サステナビリティ・ビジョンと重要課題(マテリアリティ)

 
  1.サステナビリティ・ビジョン
    私たちは、社是である利他の心を大切に、事業活動を通して持続可能な社会の実現に貢献していきます。


   2.サステナビリティの重要課題
    サステナビリティ・ビジョンの実現に向けて、取り組むべき重要な3つの課題を定めています。「環境保
    護」「地域創生」「人財育成」の3項目において、それぞれ具体的な施策を展開していきます。なお、今
    後の環境や社会動向、および事業環境の変化に応じて、具体的な施策は適宜見直していきます。

 

 

重要課題

目指す姿

施策

 

環境保護

不動産再生事業のフロンティアとして、廃棄物や温室効果ガス排出を大幅に削減することにより、環境面での持続可能性を高める

■ 不動産の健康長寿命化

■ 不動産再生による「省エネ」「環境負荷低減」

 

地域創生

持続可能な地域創生のフロンティアとして、オフィス、ホテル、観光事業を通じて、地域経済の持続可能な成長を創る

■ 経済成長に資する「働きがい」「創造性」のあるビル・オフィス・空間づくり

■ 地域連携による防災、減災

 

人財育成

フィロソフィ経営のフロンティアとして、持続可能な社会の実現に向けて不可欠な「利他」の考え方を広めていく

■ 「働きがい」「創造性」「成長機会」のある職場づくり

■ 多様性の尊重と活用

 

 

(3) 中期経営戦略

サンフロンティア不動産グループは本年4月に創立25周年を迎え、現行の中期経営計画(2021年5月12日に見直しを公表)における最終年度となりました。現行の中期経営計画期間中においても、サンフロンティア不動産グループは創業以来掲げている社是「利他」のもと、「全従業員を守り、物心両面の幸福を追求すると同時に、共創の心をもって、人類社会の進化発展に貢献し、持続可能で豊かな社会を実現する」との経営理念の実現に努めてまいりました。その間、コロナ禍という未曽有の逆風に遭遇いたしましたが、それを乗り越え、2024年3月期の決算においては最高業績を更新するに至り、また、現行の中期経営計画の目標達成が視野に入ってきました。そして、節目の年となる本年から、さらに長期にわたって経営理念を実現し、持続的な成長を成し遂げていくためには、長期の目標と施策をいち早く明確にすべきとの判断に至りました。そこで、サンフロンティア不動産グループが目指す10年後のありたい姿として長期ビジョン2035と、その実現に向けた行動計画となる次期中期経営計画を策定いたしました。

 

<長期ビジョン2035の概要>

サンフロンティア不動産グループは社是「利他」の価値観のもと「全従業員を守り、物心両面の幸福を追求すると同時に、共創の心をもって、人類社会の進化発展に貢献し、持続可能で豊かな社会を実現する」を経営理念としております。その実現を通して、今般策定した以下の長期ビジョン2035とその定量目標を目指してまいります。

 

・長期ビジョン2035

限りある資源を活かし、世界を笑顔と感動で満たす!

未来価値創造に挑み続ける企業グループへ

 

・定量目標

2035年に売上高3,000億円と経常利益600億円を目指す。

 

<次期中期経営計画の概要>

10年後のありたい姿「長期ビジョン2035」から遡って現行の中期経営計画を達成した後の3年間(2026年3月期~2028年3月期)を期間とする次期中期経営計画の概要は以下になります。

 

 

・基本方針

お客様視点のものづくりと心温かいサービスで、本業連携多角化を推進し、社会課題の解決に取り組む

 

・定量目標

 

 

 

2025年3月期

(予想)

2028年3月期

(目標)

成長率

 

利益計画

売上高

1,000億円

1,350億円

35%

 

経常利益

200億円

270億円

35%

 

経営指標

経常利益率

20%

20%

 

ROE

10%以上

10%以上

 

自己資本比率

50%水準

45%水準

 

 

 


事業等のリスク

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてサンフロンティア不動産グループが判断したものであります。

 

1.サンフロンティア不動産グループを取り巻く事業環境及びサンフロンティア不動産事業の特性等について

(1) 事業環境

サンフロンティア不動産グループは、東京都心部を中心に「不動産再生と活用」に取り組み、企業としての市場競争力を高めるべく影響力のある都心部のオフィスビル及び商業ビルを中心に、仲介・管理・保証・工事・賃貸・売買等の一貫した不動産サービスをワンストップで展開しております。しかしながら、経済情勢が悪化し、空室率の上昇や賃料の下落といったように不動産市況が低迷した場合には、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(2) 競合の状況

 サンフロンティア不動産グループの事業は、リプランニング事業、賃貸ビル事業、事業用不動産の売買仲介・賃貸仲介、プロパティマネジメント事業、ビルメンテナンス事業、滞納賃料保証事業、貸会議室事業、ホテル開発事業、ホテル運営事業、海外開発事業及び建設事業等から構成されており、これら各事業が有機的に結合し、事業用不動産に係る一貫したサービスを提供するところにその特徴があります。そして、各事業部門の機能を連鎖させることにより発揮する総合力、及び顧客の広範なネットワークから潜在的な優良物件を購入する等、各部門が連動した事業運営を行なうことにより競争力の維持・強化、競合他社との差別化を図っております。しかしながら、この優位性が保たれない場合は、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) リプランニング事業の特性

①リプランニング事業は、主に事業用不動産を対象とした再生事業であり、不稼働又は空室率が高く低収益の事業用不動産を再生することにより収益の改善を実現させる事業であります。売却先は主に不動産賃貸収入を目的とした投資を行う個人・法人等であります。

 経済情勢の悪化や信用収縮等により金融市場に混乱が発生した場合、不動産の流通市場が低迷するおそれがあり、リプランニング事業で扱う物件の棚卸資産としての評価額が下がり、また、販売活動が計画通り進まず、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。

②リプランニング事業は、主に金融機関からの借入により資金調達し物件を購入するため、有利子負債残高は物件購入及び売却の状況によって変動します。資金調達にあたりましては、特定の金融機関からの借入に依存することなく、常に複数の金融機関との均衡を図りつつ、安定的、かつ適正な条件での資金調達に努めております。しかしながら、信用収縮等による金融市場の混乱が発生した場合には、事業の展開に必要な資金調達が進まず、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。

③リプランニング事業は、物件を購入し、リプランニング完了後に売却を行いますが、当該事業の売上原価及び売上高は物件の売却時に計上されます。また、一取引当たりの金額は、他の不動産サービス事業等の収入等に比較して高額となっております。したがって、その売却の時期や金額の変動等により、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態が影響を受ける可能性があります。

 

(4) ホテルの開発について

 ホテルの企画、開発、再生から運営に至るまでをサンフロンティア不動産グループが担いますが、所有物件に関して、一部は安定稼働後に投資家へ販売する場合もございます。ただし、物件販売後も当該物件を賃借し継続して運営することを基本的なビジネスモデルとしております。リプランニング事業とは異なり、ホテル開発事業では、自社にて土地を仕入れ、一から開発を行う場合があります。そのような場合には、竣工までに相当の期間を必要とするため、ホテルの宿泊収入等の収益を計上できない期間が長くなることや、事業期間が相対的に長くなることによって景気変動の影響を受けやすくなることで、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) ホテルの運営について

 ホテル運営事業は、一般的に景気動向や個人消費の動向等の影響を受けやすい傾向にあり、景気の低迷による企業の出張需要の減少や個人のレジャー需要の減少、新規ホテルの開業による客室の供給過剰、あるいは感染症の流行等により、客室料金や客室稼働率の低下が起こる場合等、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、為替の変動、近隣国との領土問題や反日感情の増大等の情勢変化が生じた場合、外国人観光客の減少、海外渡航の自粛または消費マインドの減退に繋がることが予想され、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) カントリーリスクについて

 サンフロンティア不動産グループは、海外事業の拡大を戦略の一つとしていますが、海外では為替動向、宗教や文化及び商習慣の相違、経済情勢の不確実性、紛争・内乱・テロ・暴動等政情不安、現地における労使関係のトラブル等のリスクに直面する可能性があります。また、投資規制、送金に関する規制、税率変更を含む税制改正等、政治的、経済的、法的あるいはその他の障害に伴うリスクがあります。海外事業の拡大においては、投資利益の実現までに長い期間を要することがあり、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 災害等について

地震・暴風雨・洪水等の自然災害、戦争、テロ、火災等の人災が発生した場合には、サンフロンティア不動産グループが保有・管理・投資を行っている不動産の価値が大きく毀損する可能性があり、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 訴訟等のリスク

サンフロンティア不動産グループが売買・賃貸・売買又は賃貸の仲介・管理等を行う物件に関連して、取引先又は顧客等による訴訟その他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容・結果によってはサンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)気候変動・環境に関するリスク

地球環境問題への対応は、企業市民として避けることのできない重要事項と認識しております。環境負荷の低い商品の取り扱い、脱炭素社会への取り組みが遅延した場合、サンフロンティア不動産グループの社会的評価の低下につながる可能性があり、ひいては業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)サプライチェーンに関するリスク

サンフロンティア不動産グループは資材や什器類を外部のサプライヤーに依存しています。サンフロンティア不動産グループの製品で横断的に使用されている資材や什器類に供給不足あるいは納期遅延や価格高騰が発生する場合等には、サンフロンティア不動産グループの事業期間の長期化や事業原価の上昇等によりサンフロンティア不動産の経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)市場金利に関するリスク

サンフロンティア不動産グループは、事業の運営・発展のため、金融機関等から短期および長期の有利子負債を調達しています。新規の資金調達が必要となる場合、市場金利の上昇局面においては資金調達コストが増加する可能性があります。また、市場金利の上昇は、不動産購入者の購買意欲の減退や、投資家の要求する不動産の期待利回りの上昇をもたらすことで、サンフロンティア不動産グループの不動産売却収益の減少や所有資産の価値の下落につながるおそれがあり、サンフロンティア不動産グループの事業、財政状態および経営成績等は悪影響を受ける可能性があります。

 

(12)為替変動に関するリスク

サンフロンティア不動産グループは、国外においても事業を展開しており、為替の変動は、海外事業における資金調達時のコストや、サンフロンティア不動産連結決算上の海外事業損益の取り込み額、資産・負債の計上額の変動要因となります。また、為替の大幅な変動は、輸入価格の変動を通じ、建築コストやエネルギーコスト等に影響を与え、サンフロンティア不動産グループの個別事業におけるコストの変動要因となる可能性があります。加えて、為替の変動が、テナント企業の業績へ影響を与えることを通じて、サンフロンティア不動産グループの賃貸収入等に影響を及ぼすおそれがあります。これらにより、サンフロンティア不動産グループの事業、財政状態および経営成績等に影響を与える可能性があります。

 

2.資産評価について

(1) 販売用不動産(仕掛販売用不動産を含む)の評価に関するリスク

 サンフロンティア不動産グループは、販売用不動産及び仕掛販売用不動産(オフィスビル、ホテル資産等)の棚卸資産を多く保有しております。これらの棚卸資産の評価については、正味売却価額により評価が行われており、正味売却価額は販売見込額から工事原価の今後発生見込額及び販売経費等見込額を控除した額であり、販売見込額は主として、サンフロンティア不動産が策定した事業計画に基づき見積もった収益還元価額であります。また、これらの棚卸資産については、商品化の遅延等による所有期間の長期化やテナントリーシングの状況、ホテル稼働率等運営状況による収益性、不動産の投資利回りの変動、市場金利の上昇等のリスクに晒されており、正味売却価額が下落し、評価損の認識等を行う可能性があります。この結果、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) ホテル事業に係る固定資産の減損損失に関するリスク

 サンフロンティア不動産グループは、ホテル・観光事業セグメントのホテル開発事業、及びホテル運営事業において、固定資産(建物、建物附属設備、土地、ソフトウェア等)を保有しております。これらの固定資産については、将来における不動産市況の変化、ホテル客室の稼働率の低下等のリスクに晒されております。今後、上記のリスクの拡大に伴い、ホテルの事業計画を基礎として算定した、ホテルに係る主要な資産の経済的残存使用年数にわたって得られる割引前将来キャッシュ・フローの見積総額が減少した場合には、固定資産の減損損失が発生する可能性があります。この結果、サンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。

 

3.法的規制について

サンフロンティア不動産グループの事業は、宅地建物取引業法、建設業法、不動産の鑑定評価に関する法律、不動産投資顧問業登録規程、金融商品取引法、建築士法、警備業法、マンションの管理の適正化の推進に関する法律、賃貸住宅管理業者登録規程、建築物における衛生的環境の確保に関する法律等による法的規制を受けており、関連許認可を得ております。

サンフロンティア不動産グループの主要な業務に係る免許や許認可等の有効期限等は下記のとおりであり、現在、当該免許及び許認可等が取消となる事由は発生しておりませんが、万一、将来このような事由が発生した場合、サンフロンティア不動産グループの事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。

また、今後、これらの関係法規が改廃された場合や新たな法的規制が設けられた場合にも、サンフロンティア不動産グループの事業が影響を受ける可能性があります。

 

 

(1) 有効期間その他の期限が法令、契約等により定められている主なものは以下のとおりであります。

 

免許、許可、登録等
の別

会社名

有効期間、登録日

種類

関連する法律

登録等の交付者

宅地建物取引業者免許

サンフロンティア不動産㈱

2019年12月29日から

2024年12月28日

宅地建物取引業法

国土交通大臣

サンフロンティアホテルマネジメント㈱

2022年1月8日から

2027年1月7日

東京都知事

SFビルメンテナンス㈱

2022年2月25日から

2027年2月24日

東京都知事

サンフロンティア沖縄㈱

2024年1月9日から

2029年1月8日

沖縄県知事

特定建設業許可

サンフロンティア不動産㈱

2022年7月20日から

2027年7月19日

建築工事業、屋根工事業、鋼構造物工事業、大工工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、内装仕上工事業

建設業法

東京都知事

一般建設業許可

SFエンジニアリング㈱

2023年1月17日から

2028年1月16日

建築工事業、内装仕上工事業

東京都知事

SFビルメンテナンス㈱

2023年12月25日から

2028年12月24日

防水工事業、内装仕上工事業、建築工事業、大工工事業、左官工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、熱絶縁工事業、建具工事業、消防施設工事業

東京都知事

SFコミュニケーション㈱

2022年3月10日から

2027年3月9日

電気工事業、電気通信工事業

不動産鑑定業登録

サンフロンティア不動産㈱

2023年2月7日から

2028年2月6日

不動産の鑑定評価に関する法律

東京都知事

一般不動産投資顧問業登録

サンフロンティア不動産㈱

2019年11月3日から

2024年11月2日

不動産投資顧問業登録規程

国土交通大臣

第二種金融商品取引業者登録

サンフロンティア不動産㈱

2007年9月30日登録

金融商品取引法

関東財務局長

不動産特定共同事業許可

サンフロンティア不動産㈱

2018年10月29日許可

不動産特定共同事業法

国土交通大臣

金融庁長官

一級建築士事務所登録

サンフロンティア不動産㈱

2020年2月1日から

2025年1月31日

建築士法

東京都知事

警備業認定

サンフロンティア不動産㈱

2021年12月26日から

2026年12月25日

警備業法

東京都公安委員会

SFビルメンテナンス㈱

2024年4月5日から

2029年4月4日

古物商

サンフロンティア不動産㈱

2019年10月2日登録

古物営業法

東京都公安委員会

SFコミュニケーション㈱

2010年6月23日登録

 

 

 

免許、許可、登録等

の別

会社名

有効期間、登録日

種類

関連する法律

登録等の交付者

マンション管理業登録

SFビルメンテナンス㈱

2022年1月8日から

2027年1月7日

マンションの管理の適正化の推進に関する法律

国土交通大臣

賃貸住宅管理業者登録

サンフロンティア不動産㈱

2021年10月20日から

2026年10月19日

 

賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律

関東地方整備局長

SFビルメンテナンス㈱

2022年2月1日から

2027年1月31日

建築物環境衛生総合管理業登録

SFビルメンテナンス㈱

2021年9月18日から

2027年9月17日

建築物における衛生的環境の確保に関する法律

東京都知事

建築物飲料水貯水槽清掃業登録

SFビルメンテナンス㈱

2018年6月29日から

2024年6月28日

建築物における衛生的環境の確保に関する法律

東京都知事

消防設備業登録

SFビルメンテナンス㈱

2018年7月3日登録

消防法

本所消防署長

屋外広告業許可

SFビルメンテナンス㈱

2023年12月6日から

2028年12月5日

屋外広告物法

東京都知事

貸金業登録

SFビルサポート㈱

2023年7月1日から

2026年6月30日

貸金業法

東京都知事

一般貸切旅客自動車運送事業

おけさ観光タクシー㈱

1999年1月19日登録

道路運送法

北陸信越運輸局長

一般乗用旅客自動車運送事業

おけさ観光タクシー㈱

1955年5月6日登録

道路運送法

北陸信越運輸局長

登録電気工事事業者許可

SFコミュニケーション㈱

2020年10月3日から

2025年10月2日

電気工事業法

東京都知事

 

 

(2) 不動産証券化事業を行うに当たりましては、資産流動化法に基づく特定目的会社、会社法に基づく株式会社・合同会社のいずれかにより設立されたSPC(特別目的会社)を利用することになります。この内、資産流動化法に基づく特定目的会社により、証券化事業を行う場合には資産流動化法の規制を受けることになります。

 

4.会計基準・不動産税制の変更について

   会計基準、不動産税制に関する変更があった場合、物件の取得、売却のコスト増加等によりサンフロンティア不動産グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

5.個人情報保護

サンフロンティア不動産グループは業務上、ビルオーナー様、テナント様、ホテル宿泊者等の個人情報を保有する「個人情報取扱事業者」に該当し、今後の事業拡大につれ関連情報が増加することが予想されます。これに対しては、情報管理体制を強化し、内部情報管理の徹底を図っておりますが、不測の事態により、顧客情報等個人情報が外部に流失した場合はサンフロンティア不動産グループの信用を毀損し、経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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