ファイバーゲート(9450)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 ファイバーゲートグループは、ファイバーゲート(株式会社ファイバーゲート)及び連結子会社6社(株式会社NOIS、飛博網通科技股份有限公司、株式会社FG-Lab、株式会社FGスマートアセット、株式会社オフグリッドラボ、株式会社エネパルス)の7社で構成されており、構内インフラ・インテグレーターとして、通信サービスの提供を主な事業としております。 ファイバーゲートグループでは、通信サービス関連事業及び不動産事業を展開しております。通信サービス関連事業の事業区分は、報告セグメントでは①ホームユース事業、②ビジネスユース事業に区分しております。 通信サービス関連事業は、集合住宅に光回線を敷設し、Wi-Fi機器を設置することで入居者へ通信環境を提供するサービスを提供しているほか、介護施設や商業施設、イベント向けには、光回線又はモバイル回線を利用したWi-Fi機器を設置することで、事業利用ネットワークの他、来訪者向け無料Wi-Fiサービスを提供しております。加えて、ファイバーゲート独自のWi-Fi機器の開発、VPN(注1)等の法人向けネットワークの構築サービスにも注力してまいりました。その結果、通信機器開発からWi-Fi環境の構築、運用、お客様サポートまで一気通貫でサービス提供できるノウハウを有する垂直統合型のビジネスモデルを構築できたことがファイバーゲートグループの大きな特徴となっております。 垂直統合型のビジネスモデルのメリットとしては、顧客側からはワンストップサービスを委託できる安心感及び契約からサービス導入までのスケジュールの短縮等があげられ、ファイバーゲートグループとしては工程ごとのノウハウが分散されることなくファイバーゲートグループ内に蓄積される他、各工程の調達費用の削減等サービス全体の最適化が図られることで、コストの低減を図っております。 また、通信サービス提供による機器の利用、入居者や施設来訪者等のエンドユーザーからファイバーゲートグループへの直接のお問い合わせ対応などを通して把握したニーズを、早期に事業戦略に反映することに努めております。 通信サービス関連事業は、長期契約による継続収益に加えて、契約形態に応じたサービス導入時に発生する一時収益の両面を併せ持つ収益構造となっております。 不動産事業は、不動産の売買及び不動産の賃貸事業を行っております。不動産販売事業は、回転期間の短い不動産の売買を行っております。 その他、株式会社オフグリッドラボにて集合住宅等への太陽光パネル、蓄電池等の設置工事を受託しております。 また2025年8月に株式会社オフグリッドラボにて、株式会社パワーでんきイノベーションの全株式を取得し、連結子会社といたしました。株式会社オフグリッドラボは再生可能エネルギー(電力)事業を展開しておりますが、太陽光発電における卓越したEPC事業(注2)の知見をもつ株式会社パワーでんきイノベーションをグループに迎えることで、より効率的で競争力のある事業体制の構築を目指してまいります。 [用語解説] (注1)VPN(Virtual Private Network)インターネットに接続されている利用者の間に、仮想的な通信環境を構成したプライベートなネットワークのことです。 (注2)EPC事業(Engineering,Procurement,Construction)設計、調達、建設を一括で請け負う事業のことです。 ファイバーゲートグループの事業内容は次のとおりであります。① ホームユース事業(インターネット無料マンションの構築、保守、運営、サポート、PB提供) ホームユース事業では、マンション・アパート等の賃貸物件オーナー向けに全戸一括で入居者が「インターネット無料使い放題」となるインターネット接続サービスを提供しております。ファイバーゲートサービスを利用し、マンション・アパートのオーナーが入居者に無料にて利用できるインターネット設備を有することで、保有賃貸物件の機能強化を図ることができ、主に単身者向け物件における入居促進や退去防止の為の有効なサービスとして認知されております。 また、学生寮についても、無料で利用可能なインターネットサービスを希望する留学生を獲得する等の理由により、当該設備の需要が増えております。 ホームユース事業においては、ファイバーゲートグループの株式会社NOISが通信回線の取り次ぎを行い、飛博網通科技股份有限公司においては、製品機器開発、コールセンター業務を行っております。 ② ビジネスユース事業(フリーWi-Fi設備の構築、業務用ネットワークの構築、保守、運営、サポート、PB提供) ビジネスユース事業では、ファイバーゲートグループが提供するフリーWi-Fiサービス「Wi-Fi Nex®」を主として観光施設や各種店舗・商店街、商業施設の施設運営者向けに提供しております。ファイバーゲートサービスが導入された施設を訪れる利用者は利用する通信端末や現在契約している通信キャリアに関わらず、登録手続き等の定められた認証を行うことで、無料で自由にインターネット接続を行うことが可能であります。加えて、観光地向けには、訪日外国人客向けに多言語接続サポートと観光ガイド機能を備えた「SHINOBI Wi-Fi®」サービス、旅客運送業向けのサービスとして観光バス及び遊覧船等に移動通信体を設置し、乗客へ無料Wi-Fiサービスを提供する移動通信に対応した「Wi-Fi BUS®」など様々な空間に対応したフリーWi-Fiサービスを展開しております。簡単操作でWi-Fi構築を可能とする「ワンタッチWi-Fi」のサービス提供等、利便性の高い商品として展開しております。 また、複数拠点を展開する法人向けにインターネット接続サービス、プロバイダサービス、インターネットVPNサービス等、セキュア(安全が保証されていること。危害に対して危険のないこと。)で低コストを実現するネットワークソリューションを提供しております。 さらに、介護施設や病院向けのサービスも展開しております。ICTデバイスとの連携にはWi-Fiは必須でありベッドセンサー、インカム、見守り機器等の導入による業務効率の改善、家族とのオンライン面会、病室向けフリーWi-Fi等の施設利用者の満足度向上が期待できるサービス展開となっております。 その他、自社で開発した通信機器等の販売も行っております。 ③ 不動産事業(不動産売買、不動産賃貸) 不動産事業では、ファイバーゲートグループの株式会社FGスマートアセットにおいて、不動産の売買及び賃貸事業を展開しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。
有価証券報告書(2025年6月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 ファイバーゲートグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在においてファイバーゲートグループが判断したものであります。 (1)経営方針 ファイバーゲートグループは、「『ありがとう』を集める。」の経営理念のもと、株主、取引先、社員等、全てのステークホルダーから信頼される企業であり続けるために、透明性の高い企業経営を目指し、コンプライアンスの徹底を経営の基本と位置付け、あらゆる法令やルールを厳格に遵守し、誠実で公正な企業活動を推進し企業の社会的責任を果たしてまいります。 (2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ファイバーゲートグループを取り巻く経営環境は、国内経済は各種経済政策の効果を受けて緩やかに回復しております。一方で、各国の政治情勢やインフレの進行など、世界経済の不確実性は高まっております。そのような中でファイバーゲートグループの経営基盤の強化と安定した成長を実現するために、期間損益成長ピッチの回復と構内インフラ・インテグレーターとしての地歩固めを行い、中期的に経常利益50億円を目指すことのできる体制構築を目指してまいります。 ①ホームユース事業 主に集合住宅向けサービスを展開しているホームユース事業では、レジデンスWi-Fiサービスの新規契約獲得及びシェア拡大を目標に掲げ、邁進してまいります。 ホームユース事業はマンパワー不足による既築案件潜在需要へのリーチや多様化した通信利用ニーズに合わせたサービス提供対応力不足を課題と考えております。これらの課題に対応するために既築案件の掘り起こしを加速するとともに、BtoCサービスなどの新ビジネスモデルをスタートしてまいります。 ②ビジネスユース事業 ビジネスユース事業は、従来のフリーWi-Fiサービス業に加え、ホテル、介護施設、BCP対策などの業務利用Wi-Fi需要を開拓してまいります。 ビジネスユース事業はマンパワー不足による潜在需要へのリーチや高度な案件へのカスタマイズ提供への対応力不足を課題と考えております。これらの課題に対応するために顧客別のカスタマイズ対応力の引き上げを行います。 ③構内インフラ・インテグレーターとしての地歩固め 構内インフラ・インテグレーター(通信×エネルギー)化に向けて、通信とエネルギーのシナジー訴求力向上と迅速な施工能力の確保を推進していきます。 具体的な施策として、地域別営業体制への再編による通信とエネルギーのクロスセル営業加速、エネルギー事業のサービスの積極PRによる認知向上やパートナー企業の強化、通信・エネルギーに関連する機器・商品サービスの品揃えと実績積上げによるノウハウ強化、通信×エネルギーのワンストップサービスで差別化の推進等を行ってまいります。 ④コスト上昇への対応 通信トラフィックの急拡大、為替影響等によるコスト上昇に対応するため、回線の有効活用などの合理化、為替予約の検討等によりコスト上昇の影響を抑える対策を行ってまいります。 ⑤社内システムの効率化・生産性向上 会社規模拡大に伴う業務の煩雑化に対応し、社内業務の効率化及び生産性向上が必須と考えております。そのためファイバーゲートの基幹システムの改修や外部サービスの利活用を実施いたします。 ⑥内部統制の安定運用とコンプライアンスの遵守 ファイバーゲートは、「内部統制」、「コンプライアンス」、「開示情報統制」が充分に機能したコーポレート・ガバナンス体制を構築することが経営上の重要な課題と認識しております。株主をはじめとする全てのステークホルダー及び社会からの信頼を確保することが企業価値向上につながると考え、公正性・効率性を追求しながら、健全で透明性のある経営に努めるとともにアカウンタビリティー(説明責任)を果たしてまいります。また、株主をはじめとするステークホルダーに対して適時かつ適切に情報開示を行う経営体制の構築・整備に取組んでおります。(3)経営上の目標の達成状況と判断するための客観的な指標等 ファイバーゲートグループは2024年から成長ステージが第5ステージであると考えており、従来の独立系Wi-Fiソリューション企業から構内インフラ・インテグレーターへの地歩固めを行っております。 第5ステージに入ってから、利益成長ピッチが減速、ROEは徐々に水準が低下しているため、今後はさらなる成長投資が必要であると考えております。 そのためのキャピタルアロケーションとして戦略投資は今後2年間で50~60億円を想定し、必要資金は財務健全性を維持しつつ、外部資金を積極的に活用する方針であります。また、維持更新や通常ベースの設備投資として2年間累計で30~40億円を見込むとともに、株主の皆様への還元として2年累計で10億円を見込んでおります。(ご参考)ファイバーゲートの成長ステージ概念ステージ年概要第1ステージ2000年~NTT代理店として創業マンションWi-Fi入居者無料サービス(FGBB)開始PB化戦略推進第2ステージ2009年~ビジネス向けフリーWi-Fi(Wi-Fi Nex)開始ビジネス領域をホームユースとビジネスユースに拡大第3ステージ2015年~台湾子会社にて通信機器製造を開始モノからサービスまで一気通貫体制構築第4ステージ2018年~上場外部株主の目線に耐え得る成長戦略・内部体制構築不動産・再生エネルギー領域に展開第5ステージ2024年~環境変化に併せビジネスモデル転換独立系Wi-Fiソリューション企業から構内インフラ・インテグレーターへ (4)経営環境次期の見通しにつきましては、現状のマンパワー及び対応力の不足に対して、営業体制の変更やBtoCサービスの導入などにより新たな「勝ちパターン」の開発を行うことにより、V字回復ではないものの減益局面からは早々に脱却することを見込んでおります。ホームユース事業は機器売切方式が定常状態となり、付加価値増加により増益となることを見込んでおります。ビジネスユース事業についても引き続き医療/介護、公共/交通/物流、観光の3領域を主たるターゲットとし、売上のみならず利益率も上昇させてまいります。その他事業である再生可能エネルギー(電力)事業も再生エネルギー関連の売上を伸ばしてまいります。現時点で入手可能な情報や予測等に基づき、連結の業績予想を算定いたしました。 (連結業績の見通し) (単位:百万円) 2025年6月期実績2026年6月期予想増減率(%)売上高13,07014,0507.5営業利益1,9582,0002.1経常利益1,9432,0002.9親会社株主に帰属する当期純利益1,3191,270△3.7 (連結セグメント別売上高の見通し) (単位:百万円)セグメント2025年6月期実績2026年6月期予想増減(%)Wi-Fi事業ホームユース事業10,86411,6006.8ビジネスユース事業1,6841,8107.5不動産事業441290△34.3その他79350340.5合計13,07014,0507.5 以上の背景により、ファイバーゲートグループの2026年6月期は、売上14,050百万円、営業利益2,000百万円、経常利益2,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,270百万円を予想しております。 なお、上記の業績予想は、本報告書の提出日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想値と異なる結果となる可能性があります。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】本報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、ファイバーゲートグループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資者の判断上、重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に記載しております。ファイバーゲートグループはこれらのリスク発生の可能性を十分認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、ファイバーゲートグループ株式に関する投資判断は、本項及び本報告書中の本項以外の記載事項内容もあわせて、慎重に行われる必要があると考えております。また、本項の記載内容はファイバーゲート株式の投資に関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。以下の記載のうち将来に関する事項は、特段の記載がない限り、本報告書提出日現在においてファイバーゲートグループが判断したものであり、不確実性が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 (1)情報セキュリティに係るリスクについてファイバーゲートグループは、インターネットを用いたサービスを展開しており、ファイバーゲートグループのサービス提供に必要なコンピューターネットワークをはじめとする情報セキュリティの強化を推進し、設備及びネットワークの監視や冗長化、定期的なデータのバックアップなど、障害の発生防止に努めております。しかしながら、製品の脆弱性を悪用されたコンピューターウイルスやハッカーなどによる攻撃、ハードウェア・ソフトウェアの不具合、人為的ミス、地震、火事などの災害、その他予期せぬ重大な事象の発生により、万が一、ファイバーゲートの設備又はネットワークが利用できなくなった場合には、ファイバーゲートグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)個人情報の管理に係るリスクについてファイバーゲートは電気通信事業者であり、ファイバーゲートグループの保有するデータベースには、消費者の通信行為にかかる通信記録及びサービス利用者の個人情報のデータが蓄積されております。このため、ファイバーゲートグループ各社は、個人情報保護法に定める個人情報取扱事業者に該当し、個人情報の取扱いについての規制の対象となっております。ファイバーゲートグループでは、これらの情報の重要性に鑑み、情報保護に関する各種規程を定め、2016年2月にプライバシーマークの認証を取得し、ファイバーゲートグループによる個人情報管理の社内研修も実施しております。外部委託先との機密保持契約を締結するなど法令やルールを厳格に取組み運用しており、プライバシーポリシー等を含めてファイバーゲートのサイトに提示しております。現時点までにおいて、情報管理に関する重大な事故やトラブルの発生は認識しておりません。しかし、これら情報等が何らかの形で外部漏洩したり、不正使用されたりする可能性が完全に排除されるとはいえません。従いまして、これらの事態が起こった場合、とりわけ通信記録の漏洩が発生した場合には、監督官庁より業務改善命令が発せられる可能性もあり、ファイバーゲートグループへの損害賠償請求やファイバーゲートグループの信用の低下等によってファイバーゲートグループの経営成績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (3)法的規制に係るリスクファイバーゲートグループの事業におきましては、「有線電気通信法」、「電波法」、「電気通信事業法」、「建設業法(北海道知事許可:電気通信工事業)」等の法的規制を受け、またそれら事項を遵守しております。ファイバーゲートは、「電気通信事業法」による電気通信事業者として次のとおり総務省から登録を受けております。取得年月2015年7月許認可等の名称電気通信事業者登録全部認定(電気通信事業登録 第358号)所管官庁等総務省許認可等の内容電気通信事業法第9条の規定に基づく電気通信事業の登録有効期限無し法令違反の要件及び主な許認可取消事由法令違反の要件:電気通信事業法第14条取消事由:通信事業者としての欠格要件に該当 現在のところ、これらの法律による規制の強化等が行われるという認識はありませんが、これらの規制が変更され、又は新たな法令が適用されることにより事業に対する制約が強化された場合、事業活動が制限され、又はコストの増加につながる可能性があります。また、上記登録又は認定の取消し等の懸念は生じておりませんが、それらの事象が生じた場合、ファイバーゲートグループの主要な事業活動に支障をきたすとともに、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4)知的財産権に係るリスクについてファイバーゲートグループは、通信インターネットビジネス業界における技術革新、ビジネスの拡大に伴い、知的財産権の社内管理体制を強化しておりますが、契約条件の解釈の齟齬、ファイバーゲートグループが認識していない知的財産権の成立等により、ファイバーゲートグループが第三者から商標等に係る知的財産権侵害の訴訟、使用差止請求等を受け金銭の支払等が発生した場合、ファイバーゲートグループの経営成績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。 (5)競合他社の影響についてファイバーゲートグループの属するホームユース事業を主とする業界には、多数の競合企業が存在しております。ファイバーゲートグループは、ブランド力の強化を図るとともに、顧客ニーズに応じた商品開発・企画、サービス提供価格、通信速度及び通信品質、付加価値サービス、多言語コールセンター等を一気通貫で提供することで差別化を図っておりますが、異業種からの新規参入者等を含め競合他社による商品力・サービス力、価格競争力、知名度、顧客基盤が優位である場合があります。その場合、ファイバーゲートグループの収益力の低下や、顧客獲得の進捗鈍化により、ファイバーゲートグループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)提携・協力関係についてファイバーゲートグループでは、取次販売代理店や協力企業などのビジネスパートナーとの提携をさらに進め、商品・サービスの開発や販売体制の整備・強化、さらなる顧客販路の開拓に努めております。本報告書提出日現在においてビジネスパートナーとの関係は良好でありますが、期待する効果が得られない場合や何らかの事情により、提携・協力関係が解消された場合には、ファイバーゲートグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、売上占有率の高いビジネスパートナー販路の売上が鈍化することにより、ファイバーゲートグループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)事業における仕入、ネットワーク回線・帯域調整コスト、データセンターの賃貸借契約、製造委託についてファイバーゲートグループは、ネットワーク回線及びデータセンターの設備の一部を自社で保有することなく、複数の国内通信事業者から通信サービスの回線の提供を受け、またそれらの施設内に、自社の製品機器を設置し、顧客にサービスを提供する形態により事業展開しております。インターネット上では、利用者一人あたりの使用データ量は急激に増えております。これにより、インターネット業界全体で、通信回線整備が需要に追いつかなかったり、帯域の不足が生じたりしております。ファイバーゲートグループでは、回線・帯域調達の効率化を含めた高効率のネットワーク運用を行うなどの努力を行い、これらの環境に対応すべく努めておりますが、更なる設備供給不足が進んだ場合には、これらの要因により、ファイバーゲートグループの事業運営及び拡大が制約され、調達コスト増加により採算悪化が生じる可能性があります。また、ネットワーク回線及びデータセンターの設備所有者との間でサービス提供契約及び賃貸借契約を締結し、契約期間満了後も賃貸借契約等の継続を予定しております。しかしながら、所有者が何らかの理由で、契約の継続を全部もしくは一部拒絶した場合又は契約内容の変更を求めてきた場合には、ファイバーゲートグループが、従前と同様の取引条件で更新できるという保証はありません。 (8)大規模システム障害に係るリスクについてファイバーゲートグループは、サービス製品開発のための設備を多数保有しており、ファイバーゲートグループが提供するサービスにおいて顧客の情報資産が格納されるサーバーは、日本国内において2拠点以上で管理することでリスク分散を図っております。当該データセンターは、登録電気事業者として基準とされている迂回経路を確保した冗長構成、大規模地震に耐えられる耐震構造、消火設備、停電時に備えたバックアップ電源等24時間365日安定した運用ができるよう最大限の業務継続対策が講じられております。また、障害発生時の検知と現地対応人員の確保を迅速に行う体制を整えております。しかしながら、サイバー攻撃、システム又はハードウェアの不具合、電力会社の電力不足や大規模停電、想定したレベルをはるかに超える地震、台風、洪水等の自然災害、戦争、テロ、事故等、予測不可能な事態によってシステム障害が発生した場合には、ファイバーゲートグループの事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、通信設備の不具合、システム設定や仕様変更に伴うプログラム変更に不備があり、システム障害が発生した場合には、大規模な範囲でファイバーゲートの通信サービスを提供することが困難となる可能性があります。 (9)風評被害についてファイバーゲートグループはソーシャルメディアサイト等の定期的な巡回を行い、執行役員会議において巡回結果の報告を行っており、必要に応じて適切な情報開示により風評被害の払拭を図っております。しかしながら、ソーシャルメディアやインターネット上の書き込みなどによる風評被害が発生、拡散した場合 その内容の正確性に関わらず、ブランド力の低下や、ファイバーゲートグループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10)製品の陳腐化、脆弱性の顕在化についてファイバーゲートグループは、ルーター等の通信設備を自社で開発しており、ファームウェアの定期的なアップデートや数年周期での新製品への交換等を行っております。しかしながら、それらの製品を構成する部品の老朽化や製品の脆弱性を悪用されたコンピューターウイルスの感染が起きた場合は、一時的なサービス停止や交換のためのコストが発生し、ファイバーゲートグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)技術動向対応遅れについてファイバーゲートグループは、インターネットの高速化や、IoT等のインターネットに接続する製品やクラウドサービスが次々と登場する中で、新規サービスや製品の導入が滞った場合、顧客獲得や維持に支障が生じ、競合他社に対して競争力を失う可能性があります。社内においても業務効率向上のためのシステム増強や人材へのトレーニングが滞った場合、競合他社に対しての優位性が失われる可能性があります。 (12)違法性、危険性のある製品の仕入についてファイバーゲートグループは、製品開発や製造の委託先に対して製品の保証内容や役割の明確化、新規開発については委託先への調査や監査を行い、違法性や危険性のある製品の仕入を未然に防いでおります。しかしながら、違法性や危険性のある製品を仕入れてしまった場合は、当該製品を廃棄せざるを得ず、または既に導入してしまった場合は交換のためのコストが発生し、ファイバーゲートグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)人材の確保及び育成についてファイバーゲートグループの更なる販売活動強化及び事業拡大を図るため、新卒者の採用、中途での専門知識保有者・業務経験者の採用を強化、さらに紹介制度やアルムナイ等の人材採用も積極的に取り入れております。また、社員の階層に応じた研修を実施する等、人的資源の活性化に引き続き注力する方針であります。しかしながら、上記方針に基づく採用活動や人材育成が計画どおり進まない場合には、ファイバーゲートグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14)特定の人物への依存についてファイバーゲートグループの代表取締役である猪又將哲は、ファイバーゲートグループの事業開始以来、最高経営責任者として、経営方針及び事業戦略を決定するとともに、新規ビジネスの開拓及びビジネスモデルの構築から事業化に至るまでの過程において重要な役割を果たしております。ファイバーゲートグループは、権限の委嘱や経営幹部候補の育成、取締役会や執行役員会議等において役員及び幹部社員間の情報共有を図ることで、猪又將哲に過度に依存しない経営体制の構築を進めております。しかしながら、何らかの原因により猪又將哲の業務遂行が困難になった場合は、ファイバーゲートグループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (15)ホームユース事業及びビジネスユース事業における収益構造についてファイバーゲートグループのホームユース事業は長期契約による継続収益に加えて、契約形態に応じたサービス導入時に発生する一時収益の両面を併せ持つ収益構造となっております。長期契約による継続収益については、利用料売上に対応した費用として、受注にともない先行投資として構築した通信設備の減価償却処理を定率法により行っているため、新規契約案件の利用料売上の発生当初は利益率が低く推移する傾向にあり、サービス導入時に発生する一時収益と比べて利益率が低い状況にあります。一方でビジネスユース事業は各種施設や店舗への導入を行いますが、案件ごとの売上規模や利益率が異なり、ホームユース事業と比較して個々の取引金額が大きくなる場合がございます。現状の事業拡大の局面におきましては、ホームユース事業における新規契約案件についてサービス開始当初の継続収益の売上高構成比が上昇する事によるセグメント利益率の低下やビジネスユース事業における案件の多寡や規模の増減により、ファイバーゲートグループの全体の利益率が変動し、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)ホームユース事業における初期導入サービスに係る売上高の期間帰属についてファイバーゲートグループは、ホームユース事業において、顧客向けのインターネット接続機器の設置・設定(以下、初期導入サービスといいます。)を行っております。このうちインターネットサービスの提供サービス(以下月額利用料サービスといいます。)と一体の履行義務とみなされない初期導入サービスはインターネット接続機器の設置・設定作業が完了した一時点で収益を認識しており、当連結会計年度における当該初期導入サービスのうち一時点で収益を認識した売上高は1,796百万円であり、連結売上高の14%に相当いたします。ただしファイバーゲートの顧客であるマンション・アパート等の賃貸物件オーナー様に、工事実施日に現地でお立ち合い頂くことは実務上難しいことから、その当日の工事完了報告書等の書面入手は困難であります。その代替として、ファイバーゲートにおいて、現地に設置したルーター等の通信設備がインターネットに接続していることの確認(以下、「疎通確認」といいます。)を行い、当該確認日を売上計上日としております。このため、疎通確認が有効に機能しない場合や、疎通確認結果が不適切に調整された場合、売上高が適切な会計期間に計上されない可能性があります。また、疎通確認が実施されずに売上計上が行われた場合、初期導入サービスに係る売上高が適切な会計期間に計上されない可能性があります。 (17)通信設備の現物確認についてファイバーゲートグループは、当連結会計年度の連結貸借対照表において、通信設備(純額)6,956百万円を計上しております。これは顧客へのインターネット接続サービスを提供するために、ファイバーゲートが保有するルーター及びアクセスポイント機器等の固定資産であります。資産残高は当連結会計年度の連結総資産の約57%に相当いたします。 当該通信設備は顧客の施設等に設置し、インターネット接続サービスの終了時に会計上、除却処理を行います。当連結会計年度において計上した固定資産除却損52百万円のうち、通信設備に係る固定資産除却損の金額は51百万円です。ファイバーゲートグループは半期ごとに当該ルーター等の通信設備のインターネット接続確認(疎通確認)を実施することにより、現物の有無を確認しておりますが、当連結会計年度末時点において所有する通信設備の数は736,522個であり、また当連結会計年度中に除却した通信設備の数は12,166個あります。数量が多いため、これらの通信設備についてサービス終了時に適時に除却処理が行われない場合には、連結貸借対照表上、資産が過大に計上されるほか、親会社株主に帰属する当期純利益が過大に表示される可能性があります。 (18)減損損失に係るリスクについてファイバーゲートグループは、Wi-Fi通信サービスを提供するための通信設備を有しております。これらの資産は、ホームユース事業、ビジネスユース事業の二つの報告セグメントにて使用しております。それらの事業において、その収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には帳簿価額を減損し、当該減少額を減損損失として計上することとなり、ファイバーゲートグループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (19)内部管理体制についてファイバーゲートグループは、グループの企業価値を最大化すべく、コーポレート・ガバナンスの充実を経営の重要課題の一つと位置付け多様な施策を実施しております。ファイバーゲートグループでは、内部監査室を中心とした内部監査の実施や経営管理本部の内部統制チームによる内部統制の構築、改善等により、適切な内部管理体制を維持、構築しておりますが、今後、事業の急速な拡大等により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない場合には、適切な業務運営が困難となり、ファイバーゲートグループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (20)有利子負債への依存度についてファイバーゲートグループは、事業の特性上、収益に先行して通信設備投資が必要となります。現状の事業拡大局面におきましては、通信設備投資規模は増加傾向にあり、資金面では手元資金に加えて金融機関からの借入金によって調達しております。また不動産事業においても販売用不動産の購入資金は手元資金に加えて金融機関からの借入金によって調達しております。ファイバーゲートグループでは、財政状態の健全性を維持するため手元資金とのバランスを考えながら借入額や借入時期を調整しておりますが、市場金利が上昇する局面や、通信業界またはファイバーゲートのリスクプレミアムが上昇した場合には、支払利息が増加し、ファイバーゲートグループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、資金調達に際しては、営業獲得受注状況、販売用不動産の物件概要及び製品開発本部内における通信機器の開発並びに工事運用部による各製品機器の在庫状況を確認して、特定の金融機関に依存することなく、案件ごとに金融機関に融資を打診し、融資の了解を得ております。しかしながら、何らかの要因によりファイバーゲートグループが必要とする資金調達に制約を受けた場合には、ファイバーゲートグループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (21)為替レートの変動についてファイバーゲートグループが販売する通信設備機器の製造は台湾の提携工場を通じて行っているため、米ドル建ての取引を行っております。これに伴い米ドル建ての費用及び資産・負債が発生しております。また、国内企業を通して海外の通信端末機器の仕入れを行っております。そのため、日本円と米ドル間の為替相場が円安傾向となった場合、円換算した仕入価格が増加することになります。ファイバーゲートグループでは、急激な円安抵抗に対応するため、為替予約などのリスク回避対策を行ってまいりますが、その時点の状況如何では、かかる増加分を適正に販売価格に反映できず、ファイバーゲートグループの業績における利益率の低下を招く可能性があります。一方、円高傾向となった場合は、在庫販売取引において、状況の如何によっては、円高還元の販売価格引き下げを余儀なくされ、先行して仕入れた商品原価との値差が縮小し、利益率の低下を招く可能性があります。 (22)不適切な財務報告についてファイバーゲートグループは、財務報告の適正性を確保するための内部統制体制を整備しております。しかしながら、財務報告に係る内部統制が機能せず、不適切な財務報告が行われた場合には、信用の失墜、市場の評価の低下や上場廃止等、ファイバーゲートグループの業績に影響を与える可能性があります。 (23)顧客対応不備によるクレーム及び工事現場における事故発生による損害賠償についてファイバーゲートグループは、クレーム対応のマニュアル作成や対応の記録による情報の共有化を図ることでクレーム兆候案件を把握しクレームを防止できるように努めております。また工事業者への作業指示の定期的な見直し等により工事現場における事故を未然に防げるよう努めております。しかしながら、顧客対応の不備や工事現場において事故が発生した場合は損害賠償等の訴訟が発生し、ファイバーゲートグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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