グラッドキューブ(9561)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


グラッドキューブ(9561)の株価チャート グラッドキューブ(9561)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3 【事業の内容】

グラッドキューブは「世界中の人々に笑顔と喜び(glad)を届ける 」であることをビジョンとして定め、また「最先端の技術を追求し、世界で価値創造できる企業にする」ことを新たなミッションに掲げ、人々の喜びをカタチにする企業として、社会への新たな価値を創造するビジネスを展開しております。

グラッドキューブは、業績の更なる向上及び経営の安定化を図りながら、グラッドキューブの強みである AI を用いたデータ解析力から顧客が求めるビジネスを実現するべく、2024年より事業セグメントをマーケティングDX事業部とテクノロジー事業部の2事業部体制に変更いたしました。

マーケティングDX事業部では、AI 搭載のウェブマーケティング支援プロダクトを提供する SaaS 事業、インターネット広告運用代行のネット広告事業、そして、デジタルマーケティングのリスキリングプログラムの提供およびデジタルマーケティングスクール受講者の転職支援を行っております。

テクノロジー事業部では、SPAIA(スパイア)事業は、AIの機械学習を使用したスポーツメディアプラットフォームとして、プロ野球一球速報等を軸とするSPAIAを運営、SPAIA競馬ではSPAIAから競馬コンテンツを切り出したサブスクリプション型サービスを提供しています。また、あらゆるスポーツデータを扱えるベッティング分析システム等を開発する、「DRAGON DATA CENTER」では、大手スポーツメディアや世界中のスポーツベッティング企業へ分析したデータの提供、DX開発事業では顧客課題を解決するための企画提案型受託開発事業などをおこなっており、データ解析力と開発力を強みとした幅広い事業を展開しております。

「SaaS事業」…自社開発のSiTestの販売、並びにSiTestを用い、アクセス解析、ウェブサイト・コンテンツ制作、コンサルティングによる包括的なデジタルマーケティング施策を顧客に提供しております。

「ネット広告事業」…インターネット広告の提案型運用、コンテンツ制作、アクセス解析を行い、広告効果を報告するために事業部内で作成したレポート等の成果物を顧客に提供しております。

「クリエイティブ事業」…顧客の要望に合わせ、広告と連動したサイトやランディングページ、品質の高い動画や画像制作を顧客に提供しております。

「SPAIA事業」…自社開発によるSPAIAのメディア運用、AIによるプロ野球の勝敗予想、スーパー選手名鑑、SPAIA競馬のウェブ・アプリで予想オッズ配信や予想に役立つコンテンツ等を一般消費者へ無償提供しているほか、AI予想家によるAI競馬予想、詳細な競馬データ等を一般消費者へ有償で提供しております。プロ野球のデータ提供元であるデータスタジアム株式会社と協業し、プロ野球一球速報ウィジェットを顧客に提供しております。

「DRAGON DATA CENTER事業」…幅広いスポーツデータを保有し AI 開発やデータ解析しているグラッドキューブならではの強みを活かし、従来のスポーツデータ供給事業とは異なる概念で、大手スポーツメディアや世界中のスポーツベッティング企業へ分析したデータを提供しております。

「DX開発事業」…2023年10月24日付でworkhouse株式会社の一部の事業譲受により、AI領域におけるコア人材を確保し新たな技術力を獲得できたことから、新たなプロダクト開発やAI領域における研究開発やWEBサービスなどの受託開発を行っております。

「UI/UX事業」…自社運営サイト等のユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を最適化し、製品やサービスの使いやすさ、満足度、成果を向上させるための包括的な取り組みを行っております。

 

(1) SaaS事業

SiTestはウェブサイト解析から改善まで一気通貫して実施できるオールインワンのLPOツールであります。顧客のウェブサイトを訪れたユーザーがどこを閲覧しているか、クリックしているかを可視化するヒートマップを提供しております。ユーザー行動が蓄積されたデータを検証し仮説を立て、管理画面内からA/Bテスト(スプリットテスト、多変量テスト)を行うことにより、ウェブサイトの課題を発見し改善を行うことができます。一般的にA/Bテストを行うには別のウェブサイトを2つ以上制作してテストを実施するため、コストと時間を必要としますが、SiTestでは専門的な知識を持たないユーザーでも即時にテスト用のパターンを作成できます。ショッピングカートやウェブサイトの入力フォームを最適化するEFO(Entry Form Optimization)、マーケティング担当者の効率化をサポートする自動レポート機能など、ウェブサイトの最適化に必要な機能をオールインワンで兼ね備えているのがSiTestの最大の特徴であります。

 

グラッドキューブの営業プロセスモデルでは、潜在顧客を獲得し見込顧客に転換するマーケティング担当、見込顧客の育成を行うインサイドセールス担当、ツールの活用支援やサポートを行い契約継続を促すカスタマーサクセス担当がおります。ネットレベニューチャーンレート(*1)で計測しております解約率については、足元の当事業年度第4四半期における四半期平均は2.4%と、当事業年度第3四半期より上がりましたが、一時的なものと捉えております。SaaS事業の主要KPIは平均単価とアカウント数としております。第4四半期時点で四半期期間平均単価は93,873円で過去最高金額となりました。また、アカウント数につきましては2024年12月期の第4四半期時点で四半期期間平均アカウント数はネット広告とあわせて1,047件とこちらも過去最高数値となり、平均単価、アカウント数共に順調に推移しております。平均単価の定義はツール費や付随するサービスを合計したものを平均単価とし、四半期ごとの平均を四半期期間平均としております。アカウント数の定義は有料アカウントの発生ベースで積み上げております。また、SiTestには小規模事業者向けのヒートマップ機能を抜粋した「SiTest Lite」がございます。

 


(*1)ネットレベニューチャーンレート…(失った月次経常収益-増額した既存顧客分の月次経常収益)/月初(先月末)の月次経常収益

 

SiTestの主な機能は以下のとおりであります。

ヒートマップ解析

① スクロールヒートマップ:ユーザーがページのどの部分までスクロールしたかを表示する機能

② スクロールデータ:スクロールヒートマップとして表示されるデータを定量的に表示する機能

③ マウスグラフィヒートマップ:ユーザーのマウスポインタの滞在箇所をサーモグラフィ状に表示する機能

④ クリックヒートマップ:ユーザーがウェブページ内を想定どおりにクリックしているかを検証する機能

⑤ タップヒートマップ:スマートフォンやタブレット端末でユーザーがタップした箇所を表示する機能

⑥ タッチアクション:スマートフォンやタブレット上で起こるユーザーのタップ(指先でのタッチ)、スワイプ(指で特定の方向へ動かす操作)、ピンチイン・ピンチアウト(指で拡大・縮小する操作)をSiTest独自の表現でセグメント別に確認できる機能

⑦ クリック(タップ)データ:ウェブページ内に配置された要素のクリック(タップ)数を計測し、どのボタンや画像がクリックされたのか可視化する機能

 

録画再生機能

ひとりひとりのユーザーがサイト内でどのように行動したかを動画で確認でき、定性的なデータからユーザビリティ上の問題点を発見して、より成果に結びつきやすいサイトへ改善する機能

① セッションリプレイ:訪問したユーザーのクリック/マウスの動き/スクロールなどを再現し、動画として再生する機能

② ゲイズプロット:サイト内のユーザーの行動を「順序」と「滞在時間」で可視化し、ページ上のコンテンツをどの順番で、どのくらいの時間で読んでいるのかを視覚的に把握できる機能

テスト機能

① A/Bテスト:同一URLにアクセスしてきた任意の割合の訪問者に改善案のページを表示してオリジナルのページと成果を比較できる機能

② 多変量テスト:A/Bテストではページ単位での比較になるが、多変量テストは一度に複数の要素の改善案をテストできる機能

パーソナライズ機能

サイト訪問者の属性・行動ごとにコンテンツを最適化した「パーソナライズしたページ」を表示させて、コンバージョン率を向上させる機能

① ページの閲覧環境やアクセスデータの項目と、流入時のセッションの範囲・タイミングとを組み合わせた「振り分け条件」を設定して、パーソナライズの対象となるサイト訪問者を選別する

② ウェブサイト又はページへの流入時に「振り分け条件」に一致したサイト訪問者に対して「パーソナライズしたページ」を表示させることができる

ポップアップ機能

任意の画像を、指定したページにリンク付きのポップアップ(*1)として表示させることで、ユーザーの視認性を高めてコンバージョン(*2)の向上が期待できる機能。

デバイスに合わせて最適なポップアップを表示させることができ、さらに配信したポップアップに対するサイト訪問者の「クリック」の反応はもちろん、設定したゴールに対する「ポップアップを経由したコンバージョン」を一覧画面で確認できる

EFO(エントリーフォーム最適化)

ユーザーの入力を自動でサポートしたり、入力内容に対して適切なエラーメッセージを表示するなど、ユーザーの手間を省いてフォームの利便性を向上させる機能

レポート機能

SiTestにログインしなくても、レポートを指定したメールの宛先に毎週配信するため、ログイン権限がない関係者の方にも最新のウェブサイトの状況を共有できる

① スマートレポート:各種ヒートマップの分析結果が、Excel形式のファイルにまとめられた状態でダウンロードできるレポート

② AIレポート:ニューラルネットワーク(*3)を活用して学習している膨大な数のウェブ行動データを利用し、利用ユーザーと他社のサイトの状況を比較して改善点を分析するレポートサイトのコンバージョンデータを様々な切り口からレポーティングするだけではなく、Search Console(*4)と連携して、押さえるべき重要な指標もまとめて反映するレポート

データ比較機能

ウェブサイトの改善前と改善後の期間や、異なるセグメントのヒートマップを並べて比較することで、改善の成果や訪問時の条件が異なるユーザーの行動を分析できる

① 期間比較機能:ウェブサイトの改善を行う前と行った後の期間を比較して、改善を行ったことによる成果を判断することができる機能

② セグメント比較機能:ウェブサイトに初めて訪問したユーザーとリピーターなど、特定の条件で訪問者を絞り込んで比較できる機能

アクセス解析機能

① ダッシュボード:ウェブサイトへのアクセス状況を、ウェブ解析の一般的な指標の数値とグラフでわかりやすく可視化する機能

② セッション一覧:全てのセッション(*5)において、PV数などの情報を一覧で確認できる機能

③ ゴールファネル:コンバージョンをゴールとして設定し、ゴールを達成するまでにクリアする条件をステップとして複数設定できる機能

ウェブ広告連携機能

サイトに訪れたユーザーに対し、エンゲージメントが高い動きをしたユーザーのみリターゲティング広告の配信テストを作成するなど、広告配信のCPA(*6)を最適化する支援をする機能

 

ノーコードウィジェット機能

① テンプレートウィジェットからの新規要素追加として、複数の予め用意されたテンプレートを用いて、少しの修正で新しい要素を追加したテストパターンを作成することができます。初期のリリースではスライドショー/通知バー/固定 CTA/アコーディオン/ポップアップ等のウィジェットが実装される予定です(今後も増える見込みであります)

② マイウィジェットとして、ページ内の要素を編集してマイウィジェットとして保存、一覧で管理し、再利用が可能になります。HTML等の専門的な知識も不要であるため、担当者でウェブサイトの編集や改善施策を簡単に実施することができます。

③ 効果測定として、ウィジェットが何回表示されたのか、クリックされたのか、クリック経由のコンバージョン数がどれくらいあるのかを把握することが可能となります。この機能により、ウィジェットを追加したことで、どのぐらい成果に繋がったのかを定量的に分析することが可能です。

④ メディア機能として、アップロードした画像を一覧で管理し、必要に応じて再利用が可能となります。SiTest には画像等を保存できる機能はありませんでしたが、この機能により、A/B テストやパーソナライズ・ポップアップ等を実施するにあたり、保存した画像から選択して利用できます。

 

(*1)ポップアップ…ウェブサイト上に小さい画面を重ねて表示させるウェブサイトを指します。

(*2)コンバージョン…インターネットを利用するユーザーが広告を操作し(広告のクリックや動画広告の視聴等)、広告主にとっての広告の目的とする特定の行動(サイトでの商品購入やアプリのダウンロード等)に至ることを指します。

(*3)ニューラルネットワーク…人間の脳の神経回路網を模した数学モデルであり、機械学習の一手法のことを指します。

(*4)Search Console…Google社が提供するウェブサイトのパフォーマンスが分析できるツール。

(*5)セッション…ウェブサイトへのアクセス開始から終了までの一連の通信を指します。

(*6)CPA…Cost Per Actionの略で、顧客獲得単価と訳されます。コンバージョン1件あたりに要した広告費用のことを指します。

 

2022年7月にローンチしたウェブサイト高速化ツール「FasTest(ファーステスト)」においては、現在SiTestとともに提案・導入に向けた営業活動をしております。

FasTestの主な機能は以下のとおりであります。

高速化したページ固有のURL自動生成機能

高速化したランディングページを広告運用に利用し、広告の品質スコアを改善する機能

高速化したページのHTMLファイルダウンロード

高速化したページのHTMLファイルをダウンロードできる機能

ソースコードを既存のランディングページのHTMLファイルと置き換えれば、公開中のURLのままページスピードの高速化を実現できる

画像ファイルの自動圧縮

ページスピードに大きく影響する画像のファイルサイズを、画質の劣化を抑えた圧縮によって自動で軽量化する機能

これにより、快適なウェブページの閲覧やウェブ上の購買体験をサイト訪問者に提供することができる

画像ファイルの次世代フォーマット自動変換

画像ファイルを、ファイルサイズの圧縮率が高い次世代フォーマットの「AVIF」や「WebP」に自動変換する機能

ページスピードの高速化とGoogle社の「Google PageSpeed Insights」スコアの改善に効果が期待できる

レポーティング機能

ページスピードの改善を数値化し、導入前後のパフォーマンスを比較できる機能

SiTest連携(オプション)

グラッドキューブが提供するSiTestと連携し、共通のアカウントとして利用できる機能連携することにより、FasTestでページスピードを高速化したページをSiTestのヒートマップ機能で分析し、A/B テスト機能で検証して改善したページをFasTestでさらに高速化するなど効率的な改善ができる

 

 

 

(2) ネット広告事業

当該事業においては、主に大企業・中小企業に対してインターネット上の広告運用代行と付随するアクセス解析及びクリエイティブ制作を行っております。人材のリソース不足や専門的な知識を持たない企業の課題に対し、現状分析から戦略立案、効果的な出稿媒体選定、コンテンツ制作、実行、効果測定までワンストップで提供しております。十分な予算やリソースが不足している中小企業、個人事業主に対しては少額プランを提供しており、幅広い企業の収益機会の拡大に貢献しております。

当該事業の顧客に対してもSaaS事業のプロダクトであるSiTest等を提供することにより更なる価値を提供可能であることから、両事業間でのリードシェアを積極的に実施しております。グラッドキューブは営業専任の人材を有していないものの、広告運用及び顧客折衝教育まで幅広く社員教育を行っております。そのため、顧客の求めるビジネス成果の達成に寄与しております。

 


グラッドキューブが顧客に提供している主なサービスは以下のとおりであります。

 

① インターネット広告運用

主に運用型広告を中心に、インターネット広告の代理販売及び運用代行を提供しております。なお、グラッドキューブが提供する主なインターネット広告は以下のとおりであります。

・リスティング広告運用

インターネットにおいて、ユーザーの検索結果に適した広告を表示するサービスであります。検索結果の画面に広告が表示される検索連動型と、訪問先のウェブサイトに広告が表示されるコンテンツ連動型、テキストや画像、動画形式で掲載されるディスプレイ広告があります。

・DSP広告運用

DSPとは「Demand Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)」の略称であります。DSPを用いて広告配信を行うのがDSP広告であり、配信先ターゲット層の設定や広告予算の設定など、広告の成果を上げるための配信設定や調整を行っております。

・SNS広告運用

SNSとは「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略称で、特定のメンバーでコミュニケーションをとる機能を持つウェブサイトやサービスを指します。各SNSのウェブサイトや検索結果を通じて広告を出稿することで、共通の興味関心が多いユーザーの目に留まりやすく、ターゲット層を詳細に設定できることが特徴であります。

・バリュープラン

中小企業向けにSiTest Liteを含めた少額プランを提供しております。

 

② アクセス解析

Google Analyticsを用いてウェブサイトのアクセス解析を提供しております。広告運用による解析とあわせて、広告によってウェブサイトを訪れたユーザーの動向や属性を解析し、顧客の求めるターゲット層に乖離がないか、また広告運用を効果的に実施できているかなど様々な切り口の解析結果を顧客へ提供しております。

 

③ サイト解析

自社開発のウェブサイト解析ツールSiTestを用いて広告によってウェブサイトを訪れたユーザーの動向や属性を解析し、顧客の求めるターゲット層に乖離がないか、また広告運用を効果的に実施できているかなど様々な切り口の解析結果を顧客へ提供しております。②のアクセス解析で実現できないヒートマップ解析及びスクロール解析を主に用いております。

 

(3) クリエイティブ事業

当該事業においては、顧客のブランド価値向上とマーケティング目標達成を強力にサポートする、総合的なクリエイティブソリューションを提供しています。

当該事業が顧客に提供している主なサービスは以下のとおりであります。

 

① 顧客ニーズに合わせた多様なクリエイティブ制作

・広告と連動したWebサイトやランディングページの制作を提供

・高品質な動画・画像制作を提供

・スマートフォン普及に伴う縦型動画の制作を提供

・縦型ショートドラマ制作サービス「Dra Vis(ドラビス)」の提供

Dra Vis(ドラビス)」は、広告活用も視野に入れ、ストーリー性と感情的訴求を重視した縦型ショートドラマを制作するサービスであります。短時間で視聴者を引き込み、企業のメッセージを効果的に伝えるコンテンツを提供しております。

② 運用型クリエイティブ制作

・アウトソーシングなどを活用し、効率的かつ柔軟なクリエイティブ制作を提供

・Web広告だけでなく、総合的なクリエイティブ支援

 

(4) SPAIA事業

グラッドキューブはAIの機械学習を使用したスポーツメディアプラットフォームとして、プロ野球一球速報等を軸とするSPAIAを運営しております。プロ野球一球速報ではウィジェット化して新聞社やメディアへ販売しているほか、メディアの記事連携による広告収入及び自社サイトでの広告収入が収益モデルとなっております。

その中でも顧客需要があった競馬コンテンツを別サイトに切り出し、無料会員及びサブスクリプション型の有料会員を募ったところSPAIA事業の売上が拡大したことから、特にSPAIA競馬に注力しております。SPAIA競馬に関しては有料会員による収益のほか、メディアの記事連携による広告収入がございます。

■SPAIA競馬

SPAIA競馬はSPAIAから競馬コンテンツを切り出したサブスクリプション型サービスであります。SPAIAのAIとは異なるAIを搭載していること、異なるデータを活用していることなどから、アプリもSPAIAと分けて開発及び運用しております。SPAIA競馬には有料会員と無料会員があります。有料会員(月額課金)の場合、コースが3種類(ダイヤモンド・プラチナ・ゴールド)あり、無料会員では利用できないAIによる解析データを付加価値として提供しているほか、コースごとに利用可能なコンテンツの範囲・質が異なっております。

有料会員数は2021年度第4四半期から減少傾向にありますが、同年8月に価格を引き上げた影響により解約率が悪化したものであります。現在は価格を引き下げ、UI/UXの改善等を行い、有料会員数が改善するよう継続してプロモーション施策等を行っております。

有料会員数とは、グラッドキューブが提供している各コース(ダイヤモンド・プラチナ・ゴールド)の登録会員数から算出しており、四半期ごとの平均値をとっております。

 

 


 

■SPAIA

SPAIAはAIの機械学習によってプロ野球の勝敗予想コンテンツを兼ね備えたスポーツメディアプラットフォームであります。SPAIAでは編集部が取材・編集したオリジナル記事を読めることに加え、自社開発にて一部自動生成されるインフォグラフィック(*1)記事を提供しております。

SPAIAは、記事を配信するだけでなく、ソーシャル機能も兼ね備えたユーザー参加型の勝敗予想や詳細なセイバーメトリクス(*2)が掲載されたスーパー選手名鑑、立体的なグラフィックのプロ野球の一球速報でスポーツをより身近に愉しんでもらえるコンテンツを複数展開しているのが最大の特徴であります。

主な機能は以下のとおりであります。

(*1)インフォグラフィック…情報、データ、知識を視覚的に表現したもの

(*2)セイバーメトリクス…野球のデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法

 

① AI勝敗予想

AIが過去の対戦データや選手データを分析して、試合の勝ち負けを予想。プロ野球AI勝敗予想では、勝つと予想したチームに投票することで、ユーザー自身の勝敗予想結果と的中率を記録できる。試合ごとにAI勝敗予想の根拠を説明したレポートも配信。月ごとにユーザーランキングも発表するコンテンツ。

 

② 一球速報リアルタイム配信

プロ野球の球種・配球・打球方向をAIが予想。投球の軌跡と球種情報を臨場感あふれる3Dグラフィックでリアルタイム配信を行う。1試合中の勝利確率やターニングポイントがわかるWPAグラフ(*1)も掲載することで、深い視点で試合観戦ができるコンテンツ。

 

③ スーパー選手名鑑

プロ野球、Bリーグに登録されている選手の詳細情報を配信。選手プロフィールなどの基本情報だけでなく、シーズン成績や試合別成績データも選手ごとに掲載し、更新性の高い選手名鑑コンテンツを提供。

 

④ セイバーメトリクス

プロ野球の選手個人別、チーム別の豊富なデータをわかりやすく、比較しやすくするために数値だけでなくレーダーチャート(*2)や様々な種類のグラフで視覚的に掲載するコンテンツ。

 

⑤ ドラフト注目選手・歴代指名選手情報配信

今季のドラフト注目選手や候補選手のプロフィール、シーズン成績を掲載。ドラフト会議当日はリアルタイムで速報結果を配信。今季だけでなく、遡ってデータを閲覧することができ、現役から歴代まで幅広いドラフト候補選手情報が年代別、チーム別で閲覧することができる。守備や属性(高校生・大学生・社会人)、現在の状況がひと目でわかるグラフを掲載しているコンテンツ。

 

⑥ インフォグラフィック記事

ライトなスポーツファンもスポーツデータを愉しめるよう、視覚的にグラフィックで表現した記事。

 

⑦ アプリ内での配信

スマートフォン向けアプリでは競馬コンテンツを中心に、セイバーメトリクス軸でのプロ野球選手分析など、SPAIAならではのコンテンツを配信。

 

⑧ オリジナル記事

長く親しみやすいロングテール記事(*3)を中心に、オリジナルの記事、スポーツ界の著名人をゲストに招いた対談記事、独自のインタビュー記事を配信。

(*1)WPAグラフ…WPAとは「Win Probability Added」の略であり、「勝利期待率加算値」「勝利確率」を意味します。WPAグラフは、勝利確率の推移をグラフ化したものになります。

(*2)レーダーチャート…複数の変数を構成比に直すことなく、正多角形上に表現したグラフを指します。

(*3)ロングテール記事…時事性のある記事と比較した場合、閲覧数は少ないものの、時期を問わない内容であるため、長期間にわたって読まれやすい記事を指します。

 

■DRAGON DATA CENTER(ドラゴン データセンター)

スポーツエンターテインメント分野において、あらゆるスポーツ・競技の魅力を最大限にファンにお届けするプロジェクトを進めることとし、その一環としてスポーツデータセンター「DRAGON DATA CENTER(ドラゴンデータセンター)」を開設いたしました。

このプロジェクトでは、「データ×解析×テクノロジー」をコンセプトとし、画像解析やウェアラブルデバイス、センシング技術などの最新テクノロジーを駆使して、スポーツ・競技に関連する情報(データ)を取得します。取得したデータは、生成AI、インフォグラフィックや3Dグラフィックなどを活用し、取得したデータを分かりやすくファンにお届けし、スポーツに新たな視点を創出することが最大の特徴であります。

また取得したデータはワンソース・マルチユースを目指し、ファンの方々の利用に留まらず、競技現場の選手や監督、チーム経営者や管理者、スポーツコンテンツ制作に関わるスタッフの方々にデータ解析を通じた新たな洞察やDXを通じた利便性を提供することも特徴であります。

今後は、スポーツベッティング市場への参入に向け、あらゆるスポーツのデータを取扱い、そのデータを分析予想をするためのベッティングに関するシステムの開発を行い、DRAGON DATA CENTERにおける収益モデルの創出をいたします。

 

(5) DX開発事業

当該事業は、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)テクノロジーを利用したWebサービスやアプリ、AI(人工知能)を活用した自動応答システム(チャットボット)などの次世代型新サービスに関する開発を強みとしており、AI・IoTなど先端技術によるさまざまなソリューションの提供を行っております。

このように、AI、DXそしてWeb3.0といった先進技術を駆使して、クライアントとの密なコミュニケーションを重視し、ニーズを的確に捉えたシステム開発を行い、長期的なパートナーシップを築き、クライアントのビジネス成長を継続的に支援しております。

グラッドキューブがもつ生成AIに関するシステム開発のノウハウをベクトルグループに提供し、ベクトルグループが大規模なシステム開発案件において、スピーディーな開発体制の構築が可能となりました。今後もグラッドキューブが培ってきた生成AIシステム開発の実績と活用・推進ノウハウを最大限に活かし、大手企業等が持つ開発リソースと組み合わせることで、顧客の事業課題解決や新たな価値創造につなげていく考えであります。

 

 

(6) UI/UX事業

グラッドキューブのUI/UX事業は、自社のデジタル製品やサービスがの成果につながるかを追求する専門チームです。単にインターフェースを美しくするだけでなく、自社サイトに訪れる顧客の行動、感情、ニーズを深く理解し、それに基づいて最適な体験を設計します。

UIデザインでは、最新のデザイン原則と技術を活用し、視覚的に魅力的で、操作しやすいインターフェースを制作します。アクセシビリティにも配慮し、あらゆる顧客が快適に利用できるデザインを追求します。あた、顧客のフィードバックを迅速に反映させることで、開発後期での大幅な修正を避け、効率的な製品開発を支援します。そして、継続的な改善サイクルを通じて、顧客体験の質を常に向上させます。

 

グラッドキューブの事業系統図は、以下のとおりとなります。



有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、グラッドキューブが判断したものであり、その達成を保証するものではありません。

 

(1) 経営方針

グラッドキューブは、インターネット広告分野だけではなく、分析 × データ × AI の技術連携によるSaaS関連やスポーツメディアの運営を展開、顧客課題を解決するための企画提案型受託開発などデータ解析力と開発力を強みとした幅広い事業を展開し、更なる多角経営を推進しております。

そして2024年から新たなステージへと進むべく、私たちはミッション、ビジョン、バリューの一新を行いました。これまでの「喜びをカタチにする」ことはもちろんのこと、新しい価値観で「今までの常識」を打破し挑戦、開拓していきます。

 

Mission:思いやりのあるテクノロジーで世界を変化させていく

先進的な技術やテクノロジーを用いて、お客様やユーザーのライフスタイルに寄り添った、人間中心のサービスやプロダクトを開発、展開していきます。

 

Vision:世界で一番、やさしく、つよく、おもろいテックカンパニー

私達が目指すのは、人にやさしいだけでなく世界に立ち向かえる信念や強さを持ち、お笑いの中心・大阪からワクワクさせるテックカンパニーを目指します。

 

Value:Humanitech [Humanity x Technology]

Humanitechは人間性とテクノロジーの単語をかけ合わせた造語です。人が中心とした先進的なテクノロジーを推進して、学び、ご提供できるよう邁進します。

 

また、社名の由来でもある「喜びをカタチにする」ために、仕事を通じて自社の社員とその家族、取引先を幸せにする連鎖を生み出すため、下記10項目のバリューであるGC WAY(グラッドキューブウェイ)を会社の行動指針とし、事業の発展を図っております。

 

① 約束は必ず守ろう:目標達成に向けてスケジュール管理を徹底し、約束ごとを守ります。

② プロ意識を持とう:ウェブマーケティングのプロフェッショナルとしてスピード感を持ち、解決策を生み出します。

③ 先手を取ろう:見えない課題を発見し、期待を超える提案をします。

④ 分析オタクになろう:行き当たりばったりの提案・行動ではなく、緻密な分析と考察を通して、未来を切り拓きます。

⑤ 考えながら走り、走りながら考えろ:常に頭を使って個人の成長と事業スピードを加速させていきます。

⑥ 本音でぶつかろう:立場、役職、年齢など関係なく、一つの目的、目標に向かって本音でぶつかりあう関係を作っていきます。

⑦ 諦めない心:失敗したら挽回する、その気概を持つことが成長に繋がることを信じて諦めない心を持ち続けます。

⑧ 毎日新しい発見を:自分に過信することなく素直な心、謙虚な姿勢で物事に向き合い、日々の新しい発見に気づく力を養っていきます。

⑨ 楽しみ、楽しませよう:どんなときも遊び心を忘れず、笑顔を絶やしません。

⑩ お客様に最高の喜びを:お客様の喜びは、私たちの喜び。最高の「Glad」を提供するために、喜びをカタチにしていく組織であり続けます。

 

(2) 目標とする経営指標

グラッドキューブは、より高い成長性及び収益性を確保する視点から、売上成長率及び経常利益を重視する経営指標と捉えております。

 

(3) 経営環境

インターネット関連市場においては、「2023年 日本の広告費」(出所:株式会社電通 2024年2月発表)によると、日本の総広告費は過去最高の7兆3,167億円(前年比103.0%)となりました。その中でインターネット広告費は継続して高い成長率を保ち3兆3,330億円(前年比107.8%)となりました。「マスコミ四媒体広告費」及び「プロモーションメディア広告費」については前年比で減少しており、インターネット広告費によって日本の総広告費を押し上げる形となりました。また「2022年国内動画広告の市場調査」(出所:株式会社サイバーエージェント 2023年2月発表)によると、日本の動画広告市場は5,601億円(前年比133.2%)となりました。大手動画配信サービスにおける動画広告の需要が引き続き大きく増加し、コネクテッドテレビにおける動画配信の普及も増加に寄与しております。

競馬関連市場においては、JRAにおける「売得金額・入場人員」(出所:日本中央競馬会 2024年1月発表)によると、売得金額は3兆2,754億円(前年比100.7%)、総参加人員は1億9,644万人(前年比99.8%)と高く推移しております。また、NARの「令和4年事業報告書附属資料」(出所:地方競馬全国協会 2023年発表)によると、総売得金額は1兆703億円(前年比107.8%)となり、継続的な増加を維持しております。

このような環境の中、グラッドキューブはデジタルマーケティングを中心とした顧客支援、自社開発のAIを活用したサービス開発を基に更なる成長を目指してまいります。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

グラッドキューブが、対処すべき課題は、以下の項目と認識しております。

① 事業の収益基盤の強化及び加速

グラッドキューブは、SaaS事業、マーケティングソリューション事業、SPAIA事業の3つの事業に加え、2023年10月24日付でworkhouse株式会社の一部の事業譲受により、受託開発に関する事業を展開していますが、全体の収益基盤について、一層の強化が必要であると考えております。この課題解決に対する1つの施策として、2024年より事業セグメントをプロモーション統括本部 マーケティングDX事業部とイノベーション統括本部 テクノロジー事業部の2事業部体制に変更いたしました。さらに、収益基盤を強化するために重要となるのが、プロモーション統括本部 マーケティングDX事業部のSaaS関連においては、平均単価の向上及び顧客数、ネット広告関連においては顧客数、イノベーション統括本部 テクノロジー事業部のSPAIA関連については、サブスクリプション利用のユーザー数の増加、受託開発関連については、プロダクト開発、AI領域における研究開発やウェブサービスに関する新たな受託数の増加であると考えております。かかる課題に対処するために、効果的なプロモーション活動を通じて各事業の認知度向上に努めてまいりたいと考えております。

 

②  マーケティングDX事業における新規開発ツールへの取組み

現在 マーケティングDX事業のSaaS関連においては、SiTestのサブスクリプション収益がSaaS事業部の売上高の大半を占めております。そのため、今後の収益拡大においては、SiTestのみならず、需要が高くかつ安定して収益を生むプロダクトを複数提供することが必要だと考えております。かかる課題に対処するため、現段階でのウェブサイト市況やマーケティング市況を踏まえ、既存プロダクトやサービスだけでなく、新規事業を創出し、新たなプロモーション支援活動を確立させていく考えであります。
 

③ 優秀な人材の確保

グラッドキューブは、事業の拡大や新規事業への進出を行っていく中で、人材の採用及び育成を重要な経営課題と捉えており、人材の採用及び育成に関する各種施策を継続的に講じてまいります。

 

④ 情報セキュリティのリスク対応強化

グラッドキューブは、ウイルスや不正な手段による外部からのシステムへの侵入、システム障害及び役職員、パートナー事業者の過誤による損害を防止するために、引き続き優秀な技術者の確保及び職場環境の整備、社内教育による情報セキュリティの強化を図ってまいります。
 

⑤ 迅速な意思決定を行うための組織体制の強化

組織が拡大しても、引き続き高い成長力を維持していくためには、効率的かつ迅速に経営意思決定を行う必要があります。具体的には、経営上の重要な意思決定を迅速に行うために必要な、主要なKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)や財務数値を社内においてタイムリーに把握できる体制・仕組みを構築してまいりたいと考えております。また、内部牽制体制とのバランスを図りながら、意思決定を迅速に行うため役職員への適切な権限付与を整備することが重要と考えております。

 

⑥ 内部管理体制の強化

継続的にグラッドキューブが成長を遂げていくためには、経営上のリスクを適切に把握し当該リスクを適切にコントロールするための体制強化や、未然の不正防止や業務の適正性を確保するための内部統制システムの強化が重要な課題と考えております。具体的には、内部監査部門が、内部監査規程に基づき内部監査を実施します。内部監査の結果は、被監査部門にフィードバックされるとともに代表取締役CEOに報告されます。各監査役が取締役会等に積極的に参加し、高い専門的見地から取締役の意思決定・業務執行について適宜意見を述べることにより、取締役会への監査・監督機能の一層の強化を図ってまいります。監査役、内部監査部門及び会計監査人による会合を定期的に開催することにより、監査・監督機能がより有効・適切に機能するよう努めてまいります。

 

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

グラッドキューブの事業展開上、リスク要因となりうる主な事項を記載しており、これらのリスクが発生する可能性を認識したうえで、その発生の予防及び発生時の対応に努める方針でありますが、グラッドキューブの経営及び将来の事業についての判断は、以下の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があるものと考えております。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在においてグラッドキューブが判断したものであり将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。

 

(1) 事業内容について

① インターネット関連市場の動向について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:大

グラッドキューブはサイト解析ツールSiTestの運営とインターネット上における広告代理店事業の運営を事業基盤としており、インターネット及び関連サービス等の更なる発展が、グラッドキューブの今後の成長を図るうえで重要であると考えております。現在、国内のインターネット人口普及率は13歳~59歳の各年齢層で9割に達しており、スマートフォン保有の世帯割合は90%を超え(出所:総務省「通信利用動向調査」2023年5月発表)、今後についても同様の傾向が続くと思われます。

しかしながら、インターネット利用に関する新たな規制やその他予期せぬ要因により、インターネット利用環境が急激な変化に見舞われ、インターネット利用の発展が阻害された場合、グラッドキューブの事業展開に支障が生じ、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

② インターネット広告市場について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:小

2023年国内の総広告費は7兆3,167億円(前年比103.0%)となりました。その中でインターネット広告費は継続して高い成長率を保ち3兆3,330億円(前年比107.8%)となりました。(出所:電通「2023年 日本の広告費」2024年2月発表)

しかしながら、インターネット広告市場やその中で行う広告販売代理事業は、一般的に景気変動の影響を受けやすい傾向があります。そのため景況が悪化した場合には、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 季節変動が業績に与える影響

発生可能性:高 発生する可能性のある時期:1年以内 影響度:大

グラッドキューブのマーケティングソリューション事業部の売上は、広告主の広告予算をベースに構成されるため、広告主の予算の月ごとの配分の影響を受けます。特に年度末に予算が配分される広告主との取引は、多くの広告主が年度末として設定している12月及び3月に売上が集中する傾向があります。また、8月はインターネット広告市場全体でインターネット広告費用の使用額が他の四半期よりも少なくなる傾向があり(出所:経済産業省 特定サービス産業動態統計調査 毎月公表)、グラッドキューブの顧客の広告費使用額も減少する傾向があります。したがって、安定的に月次業績が推移する業種に比し売上及び利益の変動が起こりやすいほか、繁忙時に業務を継続するための労働力を確保する必要があり、変動が大きく下振れが顕著な場合にはグラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 競合について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:中

グラッドキューブが事業を展開するSaaS事業部及びマーケティングソリューション事業部は、競合企業が複数存在しており、今後インターネット市場の拡大に伴い、規模の大小を問わず競合企業の新規参入が予測されます。SaaS事業部及びマーケティングソリューション事業部のサービスを組み合わせて提供することにより、競争優位性の確保に努めており、さらに独自の教育体制により企画から制作、運用、コンサルティングに至るまでをワンストップで提供できる体制の構築、競合優位性の確保に努めております。しかしながら、競争の激化等により新規顧客の減少や、既存顧客との取引が終了する場合に、収益性の低下を招き、グラッドキューブの事業及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑤ 特定仕入先の依存について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブのマーケティングソリューション事業部においては、グーグル合同会社及びヤフー株式会社からの仕入に大きく依存しております。第17期事業年度(自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)の依存率はGoogle LLCが5.9%、Meta Platforms, Inc.が20.4%、LINEヤフー株式会社が16.5%であります。上記3社以外のメディアから新しい広告商材を仕入れて取り扱うこと等の取組みは継続しております。また、上記3社とは良好な関係を築いており、現時点において取引関係等に支障を来たす事象は生じておらず、グラッドキューブとしては今後も継続的な取引が維持されるものと見込んでおります。しかしながら、上記3社における経営方針、販売方針・販売施策の変更及び取引条件の変更が生ずる場合等には、グラッドキューブの事業及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。グラッドキューブといたしましては、今後も主要取引先との取引拡大に加え、他社からの仕入拡大にも努めることで、当該特定仕入先への依存率低下を図り、リスク低減に努める方針であります。

 

⑥ 与信管理と債権回収について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:小

グラッドキューブは、取引開始の事前に与信調査を行うとともに、取引開始後も継続的に与信調査を行っておりますが、通常予測しえない何らかの事情により、顧客の信用力が急激に悪化し、債権回収の不調等による経済的損失が発生した場合、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦ 法的規制の変化について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブにおける事業の直接的な法的規制又は業界の自主規制はありませんが、インターネット関連分野においては、「特定商取引に関する法律」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」等が存在しております。インターネット取引やソーシャルメディアが普及する一方で、インターネットやソーシャルメディアを悪用した犯罪が頻発する等、社会情勢に影響を及ぼした場合、インターネットやソーシャルメディアの事業に係る法的規制又は自主規制の強化等がなされた場合に、グラッドキューブの事業において何らかの制約を受け、グラッドキューブの事業及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

また、インターネット広告においては、「不当景品類及び不当表示防止法」、「著作権法」、「医療法」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」等が存在しております。グラッドキューブでは、上記の各種法的規制に抵触しないように、具体的な注意点を記した法令チェックリストを整備し、広告制作担当者やその上長、必要に応じて担当役員が慎重に確認を行っております。広告主がこれらの法律に違反しても直ちにグラッドキューブの広告取引が違法となるわけではありませんが、グラッドキューブが広告主の違法行為を助長させているとみなされた場合は、グラッドキューブの社会的信用が失墜する等、グラッドキューブの事業及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

公営競技において、運営者が掛け金に対する手数料率の変更や法的規制の変化があった場合に、公営競技の利用者の動向を通して、グラッドキューブの事業及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧ 検索エンジンへの依存について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブが提供するSaaS事業部及びマーケティングソリューション事業部ならびにSPAIA事業部は特定の検索エンジン(「Google」、「Yahoo! JAPAN」等)の検索結果を受けて営業活動及び集客を行っております。そのため、グラッドキューブではSEO(検索エンジンの最適化)対策等の必要な施策を講じております。

しかしながら、検索エンジンにおける表示結果順位は、特定の検索エンジン事業運営者のシステムや判断によるものであり、運営者の方針やシステム変更等により、これまでのSEO対策が有効に機能しなくなった場合に、グラッドキューブの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

⑨ SaaS事業部のSiTestの解約リスクについて

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

SiTestの利用規約上、サービスの契約期間は基本的に1年間となっており、その後、顧客の意思に従って契約の更新又は解約がなされます。グラッドキューブとしては、できる限りSiTestの利用契約が継続されるよう、契約締結後、充実したカスタマーサポートの提供、営業活動を通じた顧客ニーズの継続的な把握及び当該ニーズを反映するための機能改善開発に取組んでおります。かかる取組みに加え、顧客属性は分散していることから、解約数が急激に増加するリスクは低いと考えておりますが、万が一解約数が急激に増加した場合は、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑩ データサプライヤーとの契約解除リスクについて

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブは、SPAIAに格納しているプロ野球等の試合データ等について、複数のデータサプライヤーと契約を締結し、有償提供を受けております。グラッドキューブは、継続的により良質なデータサプライヤーの開拓に努めるとともに、既存データサプライヤーとの良好な関係の維持に努めておりますが、データサプライヤーの契約更新が拒絶された場合、あるいは契約が解除された場合には、ユーザーへの安定的なコンテンツ提供、サブスクリプションユーザーの解約数の増加及び収益性等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑪ SPAIA事業部の先行投資について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:小

グラッドキューブが展開するSPAIA事業は、開発人員及びクリエイティブ人員の採用、開発の外注、広告宣伝活動等の先行投資を必要とする事業であり、結果として当事業部は発足以来営業損失を継続して計上しております。

これまでの投資内容のうち、内容的金額的に重要性の高かったものは、SPAIA及びSPAIA競馬の開発に係る人件費及び外注費であります。

今後も、より多くの顧客の獲得を目指し、開発や営業などにおける優秀な人材の採用・育成を計画的に行うとともに、魅力あるコンテンツの追加開発、知名度と信頼度の向上のための広報・プロモーション活動、顧客獲得のためのマーケティングコスト投下などを効果的に進め、売上高拡大及び収益性の向上に向けた取組みを行っていく方針であります。しかしながら、想定どおりの採用・育成が進まない場合、開発が遅延する場合、マーケティングPR等活動の効果が得られない場合等には、グラッドキューブの事業及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑫ 新規事業・プロダクトの開発・提供がグラッドキューブの計画どおりに進まないリスクについて

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:中

新規プロダクトの開発・ローンチが計画どおりに進まない場合、想定外の追加投資や、開発・ローンチに大幅な遅れ、中止・中断が生じる可能性があります。また、それに伴いグラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑬ 支配株主との関係について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブ支配株主である金島弘樹は、グラッドキューブの創業者であり代表取締役CEOであります。グラッドキューブ株主である金島由樹は、グラッドキューブの取締役であり、金島弘樹の実弟であります。金島弘樹と金島由樹、金島弘樹の資産管理会社である株式会社ゴールドアイランドの所有株式数を含めると、本書提出日現在で発行済株式総数の67.93%を所有しております。今後、市場で当該株式の売却が行われた場合には、グラッドキューブ株式の市場価格に影響を及ぼす可能性があります。さらに、市場での売却ではなく特定の相手先へ譲渡を行った場合には、当該譲渡先の保有株数やグラッドキューブに対する方針によっては、議決権行使の状況及びグラッドキューブの経営戦略等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑭ 現預金の保有残高について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:小

グラッドキューブでは、プロモーション統括本部 マーケティングDX事業のネット広告関連において顧客のインターネット広告費用の立替が常時必要であることから、売上規模が同水準の他社と比較して多くの現預金を保有しております。既存顧客の広告費用の立替に備えるのみならず、新規案件の受注に備えるためでもありますが、今後、有利子負債にかかる支払利息によりグラッドキューブの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)組織体制について

① 特定人物への依存について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブの創業者は、代表取締役CEOである金島弘樹であります。金島弘樹は、専門的な知識、技術及び経験を数多く有しており、グラッドキューブ設立以来、経営方針や経営戦略の決定等の事業運営において重要な役割を果たしております。グラッドキューブは、特定の役職員に依存しない組織的な経営体制の構築に努め、社外取締役を配置し取締役体制を強化しておりますが、金島弘樹に何らかの理由によって不測の事態が生じた場合、又は、金島弘樹が早期に退任するような事態が発生した場合には、グラッドキューブの事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 人材採用育成について

発生可能性:高 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブは、事業の拡大や新規事業への進出を行っていく中で、人材の採用及び育成を重要な経営課題と捉えており、人材の採用及び育成に関する各種施策を継続的に講じております。しかしながら、優秀な人材を十分に確保することが困難となった場合や、急激な人員増加によりグラッドキューブの各事業現場において運営に大きな支障が生じる場合には、グラッドキューブの事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ 業容の拡大に伴う内部管理体制の充実について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブは、事業の適切で効率的な運営のため、内部管理体制の一層の充実を図っておりますが、業容の急拡大により、必要な人員の確保ができない場合や、管理体制の整備に遅れが生じる場合には、内部管理体制の充実を図れず、グラッドキューブの事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)その他 

① 自然災害等について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

地震や台風等の自然災害、戦争・紛争やテロ攻撃といった事象が発生した場合、グラッドキューブの事業が大きな影響を受け、混乱状態に陥る可能性があります。グラッドキューブは、こうした自然災害等が発生した場合には、適切かつ速やかに危機管理対策、復旧対応を行うよう努めておりますが、自然災害、コンピューターシステムの停止、データベースの漏洩・消失等により、グラッドキューブの事業活動の停止のみならず、物的・人的な損害等が発生する可能性があり、その場合にはグラッドキューブの事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

② 風評被害や不適切な業務遂行について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブ及びグラッドキューブが属するインターネット広告販売代理業界に対して何らかの否定的な風評が広まった場合や、グラッドキューブが展開するSPAIA競馬に対する会員及び非会員からの意見・不満等クレームを受けた場合、グラッドキューブの役職員による機密情報の漏洩、事務処理のミス、不当な労務管理、取引先とのトラブル、その他不正・不適切な行為等が発生した場合には、グラッドキューブの信用や事業の信頼が低下する可能性があります。

 グラッドキューブは、倫理規程の周知やコンプライアンス研修の実施により役職員のコンプライアンス意識を醸成し、リスク管理規程及びコンプライアンス規程に基づきリスク発生の未然防止やリスク発生時の対応を行っておりますが、それにも関わらず役職員による不正・不適切な行為が発生したり、否定的な風評が広まったりした場合には、顧客離れが生じるなどし、グラッドキューブの事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

③ システムトラブルについて

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブが顧客及び一般消費者に提供しているサービスは、クラウドという特性上、インターネットを経由して行われており、インターネットに接続するための通信ネットワークやインフラストラクチャーに依存しております。グラッドキューブは、システムトラブルを最大限回避すべく、企業向けクラウドプラットフォームとして信頼されているグーグル合同会社が提供するクラウドプラットフォーム及びアマゾンジャパン合同会社が提供しているクラウドプラットフォーム上にアプリケーションを構築しております。しかしながら、自然災害や事故、プログラム不良、不正アクセス、その他何らかの要因により予期しえないトラブルが発生し、大規模なシステム障害が起こるような場合には、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

④ 個人情報の漏えいについて

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブは事業遂行上、「個人情報保護法」の適用を受ける顧客の個人情報等を取得することがあります。グラッドキューブでは個人情報の取得・利用・管理・廃棄等に関して管理者を定めるなど、情報管理には万全を期しておりますが、外部からの不正アクセスや業務上の過失等により、万一情報漏えい等の事故が発生した場合には、グラッドキューブの社会的信用が失われ、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。なお、グラッドキューブの事業では個人情報に該当する情報を取得しておりませんが、年に数回、SPAIA事業においてプレゼント企画の当選者へ当選物発送のため住所等の個人情報を取得する場合があります。

 

⑤ 情報セキュリティについて

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

コンピューターウイルスの混入、外部からの不正な手段によるコンピューター内への侵入、役職員の過誤等による社内インフラの停止、重要なデータの消去又は不正流出等の事態が発生した場合には、グラッドキューブに直接的・間接的な損害が発生する可能性があるほか、グラッドキューブが提供するサービスへの信頼の低下等、グラッドキューブの事業展開及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥ 知的財産権について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブが事業活動を行うに当たり、第三者が保有する商標権、著作権、特許権等の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払い、定期的な著作権に関する社内研修の実施や知的財産権専門の弁護士に随時相談する体制の構築などの対策を行っておりますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害した場合、当該第三者より、損害賠償請求、使用差止請求、ロイヤリティの支払い要求等が発生する可能性があります。その対策として、コンテンツ事業者向けの保険加入により損害額の減少に努めているものの、実際に当該事象が発生した場合には、グラッドキューブの事業展開、財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦ 訴訟について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:大

グラッドキューブでは、コンプライアンス規程を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させること、法令遵守や社会倫理に関する研修を行うことで、法令違反などの発生リスクの低減に努めております。しかしながら、グラッドキューブ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。また、知的財産による訴訟についても前述のとおり訴訟発生リスクがあるものと考えております。提起された訴訟の内容及び結果によっては、グラッドキューブの事業展開、財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。また、多大な訴訟対応費用や企業ブランドイメージの悪化等により、グラッドキューブの事業展開、財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性もあります。

 

 

⑧ 新型コロナウイルスをはじめとする未知の感染症拡大のグラッドキューブ事業におけるリスクについて

発生可能性:高 発生する可能性のある時期:1年以内 影響度:小

新型コロナウイルスをはじめとする未知の感染症拡大へのリスクについて、グラッドキューブとしてはリモートワークやウェブ会議、ウェビナーを推進するなど働き方改革を推進しつつ状況を注視しております。

しかしながら、感染症が長期化することによる経済活動の停滞で、市場経済の減退によるSaaS案件・ネット広告案件の減少といったリスクがあると考えております。これらのリスクが顕在化することで既存取引先の減少や新規取引先の獲得ができない場合は、グラッドキューブの財政状態及び業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑨ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:小

グラッドキューブは、役員及び従業員のモチベーション向上のためストック・オプションを付与しており、本提出日の前月末現在(2024年2月29日)、その数は338,800株、発行済株式総数の4.1%となっております。なお、これらストック・オプションが行使された場合、既存株主の株式価値を希薄化させる可能性があります。

 

⑩ 調達資金の使途について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:中

グラッドキューブの公募増資による資金使途は、システム開発費、広告宣伝費等への充当を考えております。 しかしながら、グラッドキューブを取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性があります。また、計画どおりに資金を使用したとしても、期待どおりの効果をあげられない可能性があります。そのような場合、グラッドキューブの業績に影響を及ぼす可能性があります。 このようなリスクを踏まえ、グラッドキューブを取り巻く外部環境や経営環境の変化については適時その動向を注視するとともに、変化に応じた投資計画・資金計画の見直しを行うことで、当該リスクに対応してまいります。

 

⑪ 配当政策について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:小

グラッドキューブは創業以来、株主に対する剰余金の分配を実施しておりません。株主への利益還元については、重要な経営課題と認識しており、将来は財務状況及び業績を勘案しつつ剰余金の分配を検討する所存であります。現時点においては、開発資金を優先していくことが企業価値向上、ひいては株主利益の最大化に繋がるものと考えております。

 

⑫ グラッドキューブ株式の流動性について

発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブは、東京証券取引所グロース市場におけるグラッドキューブ株式の流動性の確保に努めることとしておりますが、取引所の定める流通株式比率は本書提出日現在28.7%にとどまる見込みです。今後は、グラッドキューブの事業計画に沿った成長資金としての公募増資による調達、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により流動性が低下する場合には、グラッドキューブ株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それによりグラッドキューブ株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑬ 海外展開について

発生可能性:低 発生する可能性のある時期:短期的 影響度:小

グラッドキューブは、現時点では海外展開に対する具体的な計画はありません。ただし、高い成長を実現するため将来的には海外展開を進めていく方針であり、数年以内に海外展開候補先の調査等を進めていくことを検討しております。海外における商習慣や事業環境の差異等を含め、国内における事業展開以上に高いリスクが存在することは否めず、そのリスクに対応しきれない場合や国内と比較してマーケットの開拓や収益化が想定どおり進まない場合には、グラッドキューブの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

⑭ M&A(企業買収等)に係るリスクについて

 発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブは、顧客基盤の拡大につながるM&Aを積極的に考えており、既存事業とのシナジー効果による、事業の拡充や新たな事業領域への参入を行い、更なる収益の多角化を考えております。対象企業について事前に可能な限り詳細な審査を行い、十分にリスクを検討した上で、M&Aを進めてまいりますが、買収後に未確認の債務の判明や偶発債務の発生等事前の調査で把握できなかった問題が生じること、買収後の事業の展開等が計画通りに進まないこと等が生じた場合には、グラッドキューブの業績、財務状況及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。

 

⑮ 法的規制に関するリスクについて

 発生可能性:低 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブの事業において、税制や商取引、労働問題、知的財産権など様々な法的規制を受けております。万が一これらの法規制、ルールを遵守できなかった場合、グラッドキューブの財政状態及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

⑯ 固定資産の減損について

 発生可能性:中 発生する可能性のある時期:長期的 影響度:中

グラッドキューブが保有する固定資産について、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなる可能性があります。その結果、減損損失を認識するに至った場合には、グラッドキューブの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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