大丸エナウィン(9818)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】 大丸エナウィングループ(大丸エナウィン及び大丸エナウィンの関係会社)は、大丸エナウィン、連結子会社9社、非連結子会社1社、並びに関連会社2社の計13社で構成されており、LPガス、住宅設備機器の販売を主とし、アクア(ミネラルウォーター)の宅配、在宅医療機器のレンタル及び医療・産業ガスの販売事業を営んでおります。 大丸エナウィングループの企業集団の事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。〈リビング事業〉ぽっぽガス 大丸エナウィンが石油精製会社等から仕入れたプロパンガスを家庭用、業務用、工業用ユーザーへ小売販売しております。エネルギー 大丸エナウィンが石油精製会社等から仕入れたプロパンガス(小売除く)、ブタンガス及び石油製品を販売するほか、連結子会社の丸信ガス㈱、湖東ガス㈱、㈱フモト商会、角丸エナジー㈱、㈱太陽プロパン、㈱クサネン、関連会社の愛媛ベニー㈱、㈱ファイブスターガスにおいても大丸エナウィンから仕入れたLPガスを販売しております。住宅設備機器 大丸エナウィンが住宅機器製造会社等から仕入れた機器を販売するほか、連結子会社の丸信ガス㈱、湖東ガス㈱、㈱フモト商会、角丸エナジー㈱、㈱太陽プロパン、㈱クサネン、関連会社の愛媛ベニー㈱、㈱ファイブスターガスにおいても大丸エナウィンから仕入れた機器を販売しております。また、連結子会社の㈱岩崎フローテックにおいては大丸エナウィンから機器を仕入れ設備工事を行っております。〈アクア事業〉 大丸エナウィンのアクアボトリング工場で製造した「知床らうす海洋深層水純水ブレンド」(エフィールウォーター)及び「スーパーバナジウム富士」を販売しております。〈医療・産業ガス事業〉在宅医療機器 大丸エナウィン及び連結子会社の㈱キンキ酸器において、医師の処方に基づく在宅酸素療法、CPAP療法(睡眠時無呼吸症候群治療)等の機器レンタルや保守管理を行っております。医療・産業ガス・機材 大丸エナウィン及び連結子会社の㈱キンキ酸器が高圧ガス製造会社等及び連結子会社の近畿酸素㈱から仕入れた高圧ガスを医療・産業用に販売するほか、産業機材製造会社から仕入れた機材を販売しております。 事業の系統図は次のとおりであります。(注)非連結子会社及び関連会社はすべて持分法非適用会社であります。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 大丸エナウィングループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において大丸エナウィングループが判断したものであります。 (1)経営の基本方針 大丸エナウィングループは、LPガス販売を中核とするリビング事業により発展してまいりました。「保安なくして繁栄なし」をモットーに「保安の確保」「安定供給」を追求するとともに快適で安全な暮らしのサポーターとなることを目指しております。 (2)中長期的な経営戦略 大丸エナウィングループは事業本部を基礎とした商品別セグメントから構成されており、「リビング事業」、「アクア事業」及び「医療・産業ガス事業」の3つを報告セグメントとしております。「リビング事業」は、プロパンガス、ブタンガス、住宅設備機器等の販売をしております。「アクア事業」は、ミネラルウォーターの製造販売等をしております。「医療・産業ガス事業」は、在宅医療機器のレンタル、保守管理及び医療・産業ガス、産業機材等の販売をしております。 LPガスは仕入価格に連動した販売単価としておりますので、商品市況に影響を受けます。また、家庭用プロパンガスの販売数量は世帯数の増減や気温・水温の影響を受け、業務用・産業用ガスの販売数量は販売先の業種の状況に左右されます。さらに、医療用ガスは厳しい安全管理体制が求められます。 大丸エナウィングループは、事業の継続的発展と企業価値の向上を目指した事業ポートフォリオの構築のため、各事業を自立させ、規模のメリットとともに経営の効率化、合理化を図り、エネルギー自由化時代を勝ち抜く企業形態を目指しております。大丸エナウィングループは強固な経営基盤を構築するため、営業力のさらなる強化を図り、また、営業権の譲受けやM&Aによる新規販売先の獲得等、拡大施策を実施してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 大丸エナウィングループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標(KPI)は営業利益及び自己資本利益率(ROE)であります。大丸エナウィングループは、営業拠点・事業部門ごとの営業利益を業績評価指標として重視しており、月次の営業利益を営業拠点・事業部門ごとに把握し、経営会議等において予実分析を行っております。また、ROEは企業の資本効率性の判断指標として重視しており、8%以上を目標としております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 LPガスの販売環境は、電気、都市ガスの小売り自由化や省エネ機器の普及、都市ガスエリアへの人口シフトによる出荷量の減少、といった厳しい状況にあります。今後につきましては、経営環境の大きな変化で先行きは予断を許さない状況が続くと思われます。大丸エナウィンといたしましては、LPガス消費者軒数増加のため、営業権の譲受けや新規LPガス顧客の開拓を積極的に行い、また、アクア事業におけるミネラルウォーターの宅配事業と医療・産業ガス事業における在宅医療機器レンタル及び医療・産業ガス販売においてもM&A等による事業規模の拡大を図り、リビング事業に続く収益の柱として利益の安定を目指します。 事業ポートフォリオの観点からも、リビング事業を維持発展させながらアクア事業及び医療・産業ガス事業を第2、第3の収益の柱にするべく経営資源を投入しております。 来期は「グループ協働でNextステージへPartⅢ~75周年の節目に企業理念・行動指針を策定し、持続的な成長を目指す~」をテーマとして、各部門・各事業会社が企業理念・行動指針のもとで自らの役割を再定義し、グループとしての総合力を最大限に発揮し、持続的な成長・発展を実現します。 各事業の主な施策は次のとおりであります。<リビング事業>① 家庭用給湯燃転(ぽっぽレスキューの活用)、業務用工業用燃転(重油からの転換)を推進します。② LPガス、アクア、電力セット割を促進し、お客様との接点強化を図り、またグループ会社との連携を強め拡販に努めます。③ 住宅省エネ補助金を有効活用し、住設販売、リフォーム事業の拡充を図ります。④ 省エネ・再エネの推進を図ります。脱炭素社会に貢献するLPガス関連商材の普及、Jクレジット創出企業として推進します。<アクア事業>① 各事業部門との連携及び他商材を絡めた販売戦略を展開します。② 販売チャネルの多様化による営業展開を図ります。③ ミネラルウォーター以外の商材提案も行い、お客様満足度を高めて大丸エナウィンファン作りに努めます。④ 設備強化を実施した鈴鹿工場・山中湖工場において、環境への取組みとして、さらなる廃棄物の削減及び効率化した運用に取り組みます。<医療・産業ガス事業>① 高圧ガス充填設備を持つ滋賀支店、奈良支店、近畿酸素㈱の3拠点及び製造・物流室が連携し、グループ全体の供給体制の強化及び配送効率の向上を図ります。② 大丸エナウィン及びグループ会社の近畿酸素㈱、㈱キンキ酸器の3社の連携により、近畿圏でのさらなるシェア拡大に努めます。③ 在宅医療機器のレンタル増加に努め、クリニック、病院とのレンタル契約を推進します。④ 医療機器サービスセンターにより、医療機器の点検、修理、メンテナンス等の品質の強化に努めます。⑤ 農業、食品、製薬分野等をターゲット先として、産業用ガスの需要開拓を推進します。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において大丸エナウィングループが判断したものであります。 (1)燃料の仕入価格の変動について わが国のLPガスは、調達のほとんどを輸入に頼っている状況であります。そのため、大丸エナウィングループの仕入価格は、国際的な政治・経済情勢等の変化による商品取引価格及び為替変動による影響を受けます。また、国内での燃料取引の需給関係によって仕入価格は変動します。仕入価格の変動は販売価格に完全に転嫁できない場合があり、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 LPガス以外の取扱商品やサービス等、事業ポートフォリオの最適化を図ります。 (2)他エネルギーとの競合について 大丸エナウィングループを取り巻く事業環境は非常に競争が厳しく、主力商品であるLPガスはオール電化や都市ガス等の攻勢が考えられます。そのため、大丸エナウィングループのLPガスユーザーが他エネルギーへの転換により減少した場合は、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 災害時のバックアップエネルギーとしての優位性等、提案力を高めてまいります。 (3)季節的な変動要因について 大丸エナウィングループの主力商品であるLPガスの消費量は、気温や水温の影響を受ける(気温・水温が低いほどLPガスの消費量は増加する)ため、LPガスの販売量は夏季に減少し、冬季に増加します。そのため、大丸エナウィングループの売上高及び利益は、需要期である下期に偏重する傾向を有しております。また、特異な季節変動によってもLPガスの販売量が影響を受け、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 LPガス以外の取扱商品やサービス等、事業ポートフォリオの最適化を図ります。 (4)法的規制等について リビング事業につきましては、LPガス販売において「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」及び「高圧ガス保安法」等の規制を受けております。 なお、2024年4月2日に「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則の一部を改正する省令」が公布されました。本省令は、LPガスの商慣行の是正により取引の適正化・料金の透明化を図るための新たな規律を設けるものであり、主な改正事項として、「過大な営業行為の制限」「三部料金制の徹底」「LPガス料金等の情報提供」について規定されています。 また、灯油等石油類の貯蔵及び設備につきましては「消防法」等の規制を受けております。アクア事業につきましては、ミネラルウォーターの製造において「食品衛生法」等の規制を受けております。医療・産業ガス事業につきましては、医療ガス及び産業ガス販売において「高圧ガス保安法」、「薬機法」等の規制を受けております。 これらの法令の改正、規制や薬価の改定等に伴い、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 各種資格取得の奨励や社内コンプライアンス研修等による啓蒙を行っております。また、現行法改正についても対応策を検討し対処いたします。 (5)保安について 大丸エナウィングループが供給する高圧ガスには、可燃性・支燃性・毒性を有するものも含まれております。これらの供給においては保安の確保に万全を期しておりますが、ガスそのものの危険性を解消することは難しく、万が一、漏洩・発火・爆発等により人身や設備に多大の損害が生じた場合は、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 各種資格取得の奨励や防災訓練、配送コンテスト等、保安に係る研修を行っております。 (6)品質管理について アクア事業につきましては、「HACCP(食品自主衛生管理認証制度)」に準じた品質管理体制により「エフィールウォーター」及び「スーパーバナジウム富士」を製造しておりますが、放射能汚染等の外的要因により品質上の問題が生じた場合は、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 外的要因による品質上の諸問題については、その都度、専門家のアドバイスを受け対処いたします。 (7)固定資産の減損について 大丸エナウィングループが保有する固定資産について、経営環境の悪化による収益性の低下等により投資額の回収が見込めなくなった場合は、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することになるため、大丸エナウィングループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 設備投資の意思決定にあたり、利益計画に基づく設備投資の経済性計算等により十分に検討するとともに、月次での経営実績の予実管理を徹底し対処いたします。 (8)M&Aについて 大丸エナウィングループは、事業の拡大を図るために、M&Aを重要な経営戦略の一つとしております。M&Aの実施にあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等についてデューデリジェンスを実施すること等により、各種リスクの低減に努めております。 しかしながら、買収後における事業環境の変化等により、想定したシナジーや事業拡大の成果が得られなかった場合は、のれんの減損損失の発生等により、大丸エナウィングループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 M&Aにおけるノウハウの蓄積や専門家のアドバイス等によりデューデリジェンスの精度を上げるとともに、月次での経営実績の予実管理を徹底し対処いたします。 (9)BCPについて 大丸エナウィングループは、プロパンガスや医療ガス等、危険性のある高圧ガスを取り扱っております。これまで、災害・事故対策マニュアルを策定し、教育・訓練を行っておりますが、新型インフルエンザや新型コロナウイルス等の感染症の発生により対策が機能せず、大丸エナウィングループの経営状況に影響を及ぼす可能性があります。 こうした機能不全を回避すべく、IT化やリモートワーク等、BCP体制を整備いたします。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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