トラスコ中山(9830)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


トラスコ中山(9830)の株価チャート トラスコ中山(9830)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

トラスコ中山グループ(トラスコ中山及びトラスコ中山の関係会社)は、トラスコ中山、子会社2社、非連結子会社1社及び関連会社2社から構成されています。

トラスコ中山は、ファクトリールート(製造業、建設関連業等向け卸売)、eビジネスルート(ネット通販企業等向け販売)、ホームセンタールート(ホームセンター、プロショップ等向け販売)、海外ルート(連結子会社業績、諸外国向け販売)があり、販売ルートに即した営業体制のもと事業を行っています。各ルートで取り扱う作業用品・ハンドツール等の一部(キャスター、工具箱等)及び物流保管用品、研究管理用品等の一部(作業台等)を関連会社が製造し、トラスコ中山が仕入れて国内外の得意先様に販売しています。また、子会社 TRUSCO NAKAYAMA CORPORATION(THAILAND)LIMITED 及びPT.TRUSCO NAKAYAMA INDONESIAは、トラスコ中山が日本国内で培ってきた強み・ノウハウをもとに、卸売業として現地の得意先様へ販売しています。

 

トラスコ中山における商品分類別の主要取扱商品は次のとおりです。

商品分類

主要取扱商品

切削工具

切削工具、穴あけ・ネジきり工具

生産加工用品

測定計測、メカトロニクス、工作機工具、電動機械

工事用品

油圧工具、ポンプ、溶接用品、塗装・内装用品、土木建築、はしご・脚立、

配管・電設資材、部品・金物・建築資材

作業用品

切断用品、研削・研磨用品、化学製品、工場雑貨、梱包結束用品、キャスター

ハンドツール

電動工具、空圧工具、手作業工具、工具箱

環境安全用品

保護具、安全用品、環境改善用品、冷暖房用品、防災・防犯用品、

物置・エクステリア用品

物流保管用品

荷役用品、コンベヤ、運搬用品、コンテナ・容器、スチール棚

研究管理用品

ツールワゴン、保管・管理用品、作業台、ステンレス用品、研究開発関連用品

オフィス住設用品

清掃用品、文具用品、オフィス雑貨、電化製品、OA事務用機器、事務用家具、

インテリア用品

その他

一般消費材、印刷物等

 

 

事業の系統図は次のとおりです。



有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてトラスコ中山が判断したものです。

(1)会社の経営の基本方針

 トラスコ中山及び連結子会社は、「がんばれ!!日本のモノづくり」を企業メッセージとして掲げ、製造業や建設・建築現場を含む幅広いモノづくり現場で必要とされる工具、作業用品、作業用消耗品、機器類などの“PRO TOOL”[間接資材]や約9.1万アイテムに及ぶプライベート・ブランド商品“TRUSCO”を自社開発商品として取り扱う卸売業としてモノづくり現場のお役に立つことを経営の基本方針としています。

 モノづくり現場では、多様化する生産活動において間接資材を「必要な時に」「必要なモノを」「必要なだけ」調達することが効率的な生産活動につながるといったニーズがあります。この需要に的確にお応えするため、取扱アイテムの拡大や即納などの付加価値の高い物流システム、AIを活用したAI見積「即答名人」[見積自動化システム]などのサービス、商品データベースを含むデジタル機能を構築・強化することで存在価値を高め、モノづくり現場に貢献するよう努めています。

 また、トラスコ中山はプロツールサプライヤーとして、いつの時代も日本のモノづくりのお役に立ち続ける企業でありたいと考えています。「人や社会のお役に立ててこそ事業であり、企業である」というこころざしのもと、事業を通じて社会価値と企業価値の両方を生み出すことで、社会課題の解決や持続可能な地域社会へ貢献することをサステナビリティの基本方針としています。

 

 

(2)目標とする経営指標

 独創的な企業として存在価値を高めるために優先すべきは、数値目標ではなく、能力目標と考えており、どのような能力を持った企業になりたいのかという発想を重要視しています。「人や社会のお役に立ててこそ事業であり、企業である」というこころざし、「問屋を極める、究める」という指針を念頭に、お客様や社会から必要とされる企業を目指します。

 

<ありたい姿(能力目標)>

①2030年までに在庫100万アイテムを保有できる企業になりたい。

②1日24時間受注、1年365日出荷できる企業になりたい。

③欠品、誤受注、誤出荷のない企業になりたい。

④棚卸作業のない企業になりたい。

⑤問屋であってもユーザー様直送出荷をストレスなくできる企業になりたい。

⑥お見積りに瞬時にお応えできる企業になりたい。

 ⑦業界「最速」「最短」「最良」の納品を実現できる企業になりたい。

 ⑧可能な限り環境負担の小さい企業になりたい。

 ⑨リサイクル、リユース、リターナブルにも積極的な企業になりたい。

 ⑩日本のモノづくりを支えるプラットフォーマーになりたい。

 ⑪業界の常識、習慣、定説、定石を塗り替えることのできる企業になりたい。

 

<3か年経営計画>                              

 トラスコ中山は3か年計画を策定し、令和5年(2023)2月9日に公表いたしました。計画は順調に推移していますが、先行きが不透明で予測が困難な事業環境において、3か年計画の公表を廃止し、トラスコ中山の目標とする経営指標である11項目の「ありたい姿」(能力目標)を中期経営能力目標とし、達成に向けて着実に取り組んで参ります。

 今後の業績見通しの開示方針については、トラスコ中山の経営方針や財務状況等を株主様、投資家の皆様に正しくご理解いただくために、単年度毎の業績見通し及び今後に向けた取組みを適宜公表することといたします。

 

<重要指標>

能力目標を着実に達成するために、以下の重要指標を活用することで、企業価値の向上を図ります。

項目

実績

目標

第61期

令和5年12月期

実績(連結)

第62期
令和6年12月期
計画(連結)

第63期
令和7年12月期
計画(連結)

第64期
令和8年12月期
計画(連結)

在庫アイテム数

593,554

625,000

685,000

745,000

在庫総個数

56,933,923

59,000,000

62,000,000

65,000,000

在庫金額(百万円)

50,848

54,600

58,800

63,000

総仕入先数

3,509

3,709

3,909

4,109

内)海外仕入先数

337

357

377

397

新規在庫品売上高(百万円)

12,161

13,513

15,014

16,683

新規商品売上高構成比率

(直近3年間)(%)

13.2

13.7

14.2

14.7

PB商品売上高(百万円)

48,313

51,700

55,500

60,000

トラスコ オレンジブック

掲載アイテム数

369,000

388,000

388,000

388,000

トラスコ オレンジブック.Com
公開アイテム数(フリーサイト)

4,108,818

5,400,000

6,600,000

7,800,000

在庫出荷率(%)

92.1

92.5

92.9

93.4

ユーザー様直送個口数

4,868,032

6,200,000

8,000,000

10,100,000

ユーザー様直送行数

5,981,215

7,600,000

9,700,000

12,300,000

傭車配達便数

153

137

128

121

自社配達便数

123

140

150

157

自社配達便率(%)

44.6

50.5

54.0

56.5

納品リードタイム

19時間13分43秒

-

-

-

入出荷1行当たり人件費

117

115

114

113

得意先法人数

5,632

5,680

5,730

5,780

得意先口座数

33,225

34,700

36,200

37,700

MROストッカー導入数

1,203

1,430

1,630

1,850

オレンジコマース接続企業数

2,447

2,670

2,870

3,050

販売個数

228,187,595

240,000,000

252,000,000

265,000,000

システム受注率(%)

87.1

88.0

88.5

89.0

見積自動化率(%)

27.6

31.0

33.0

34.0

WEB見積依頼率(%)

47.3

49.0

51.0

52.0

全従業員数(役員・パート含む)

3,043

-

-

-

パートタイマー数

1,370

-

-

-

平均年齢(正社員)

39.9

-

-

-

1人あたり月平均残業時間

17.9

-

-

-

障がい者雇用率(%)

2.8

-

-

-

発電量(kWh)

2,687,468

-

-

-

 

 

 

(3)今後の見通し

<業績予想>

 

令和5年12月期

(個別)

令和5年12月期

(連結)

令和6年12月期

(連結)

実績

前期
実績比

実績

当連結会計年度
 予算比

予算

前連結会計年度
実績比

売上高(百万円)

267,476

+8.8%

268,154

+0.8%

284,710

+6.2%

ファクトリールート

182,188

+6.8%

182,188

+0.1%

192,288

+5.5%

eビジネスルート

59,121

+14.6%

59,121

+2.1%

64,025

+8.3%

ホームセンタールート

24,260

+9.5%

24,260

+3.0%

25,400

+4.7%

海外ルート

1,905

+22.6%

2,583

△1.8%

2,997

+16.0%

営業利益(百万円)

18,397

+26.1%

18,519

+3.3%

18,610

+0.5%

経常利益(百万円)

18,573

+23.6%

18,669

+2.5%

18,850

+1.0%

親会社株主に帰属する

当期純利益(百万円)

12,184

+15.0%

12,268

+0.6%

14,740

+20.1%

1株当たり当期純利益

184円78銭

+24円10銭

186円05銭

+1円19銭

223円53銭

+37円48銭

1株当たり年間配当金

-

-

46円50銭

±0円

49円00銭

+2円50銭

プライベート・ブランド商品

 売上高(百万円)

 構成比率(%)

 

48,313

18.0%

 

+5.3%

△0.6pt

 

48,313

18.0%

 

△3.4%

△0.8pt

 

51,700

18.2%

 

+7.0%

+0.2pt

 

(注) プライベート・ブランド商品の数値は個別業績です。

 

次連結会計年度におけるトラスコ中山及び連結子会社の事業環境は、世界経済の減速に伴う需要減少や人件費の高まりによるコスト増加の悪影響等が懸念され、先行きについて慎重とならざるを得ない状況です。

次連結会計年度においても、モノづくり現場で必要とされる少量多品種の商品ニーズに的確にお応えするために、必要な設備投資を継続します。物流設備の導入やシステム開発、適正な在庫拡充を継続することで、ファクトリールートや、eビジネスルートの売上高の更なる増加を見込んでいます。また、ホームセンタールートに関しても、売場提案や、トラスコ中山のサービスを提案することで、主力得意先様のトラスコ中山への商流集約を目指します。加えて、海外ルートでは引き続き子会社のTRUSCO NAKAYAMA CORPORATION (THAILAND)LIMITED 及びPT.TRUSCO NAKAYAMA INDONESIAや海外部の諸外国向け販売において、EC企業向けの商品データ提供を加速させることで、既存得意先様の売上高の増加や新規得意先様の開拓を図ります。

 販売費及び一般管理費につきましては、売上の拡大に伴う出荷量増による運賃及び荷造費の増加などを見込んでおり、合計411億50百万円を予想しています。

 これらの施策を実行することで、様々な市場のニーズに対応できる体制の構築を進め、お客様の利便性向上を図り、事業戦略を強化することで、令和6年12月期は売上高・経常利益の増加を見込んでいます。

 次連結会計年度の連結業績に関しては、売上高2,847億10百万円、経常利益188億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益147億40百万円、1株当たり当期純利益は223円53銭、年間配当金49円00銭を予想しています。

 

(4)会社の経営環境及び対処すべき課題

 製造業を中心としたモノづくり現場において、少量多品種の商品ニーズは今後も高まることが予想されます。そのニーズにお応えするためには、ネット通販企業の台頭やAI、IoTといったIT関連が発展していく中で、継続して物流やデジタル分野への投資を強化していく必要があります。また商品、物流、販売、デジタル、人材を柱とした5つの経営戦略を着実に実施していくことが、企業価値拡大の最も重要な要素であると考えます。

 

①商品戦略

 業界最大レベルの在庫(約59万アイテム)を更に拡大するために、海外ブランドを含めた取扱アイテム数をますます充実させるとともに、WEB媒体である「トラスコ オレンジブック.Com」の追加機能「同等品・類似品検索機能」をリリースしました。類似品を比較しながらよりニーズに合う商品選定を可能にすることで、お客様の利便性を向上しました。データを商品領域の中心に据え、その拡充・活用・連携を推進し、データを通じてネット通販企業や大手ユーザー様との連携強化、業務プロセスの高速化・効率化、仕入先様との協業深化に取り組み、“PRO TOOL” [間接資材]のプラットフォームとしての利便性向上を実現します。

 

②物流戦略       

「物流を制する者が商流を制す」という信念のもと、最先端の物流設備を増強し、ユーザー様直送機能を強化することで、更なる納品スピードの向上を図ります。物流センター28か所及び全国に29か所ある在庫保有支店では、各地域の市場のニーズに即した在庫拡充を進め、受注頻度の高い商品の在庫拡充や配送網を再整備し、即納体制の強化、物流コストの低減につなげることでお客様の利便性向上に努めます。また、マテハン設備とデジタルの双方を駆使し、競争力の源泉である在庫力を継続的に強化することで、お客様が必要とする“PRO TOOL”[間接資材]が「必ず見つかる、すぐ手に入る」を実現します。

 

③販売戦略

 環境変化に柔軟に対応し、お客様のニーズに的確にお応えするため、リアルとデジタルを組み合わせてお客様との接点を増やし、課題を起点にした営業スタイルの変革を実施します。エネルギーや梱包資材などの資源消費削減につながる「ニアワセ+ユーチョク」(荷物詰合わせ+ユーザー様直送)や、リユースサービスの強化につながる修理工房「直治郎」、究極の即納を実現する、置き薬ならぬ置き工具「MROストッカー」など環境負荷を軽減する取組みを強化するとともに、お客様に必要とされる商品の在庫化を推進することでサプライチェーンの効率化を実現します。

 

④デジタル戦略

 サプライチェーン全体の利便性向上のため、業界共通のデータ基盤の構築からユーザー様への先回り納品まで、トラスコ中山が接点を持つあらゆるシーンでデジタルによる変革を続けていきます。AI見積「即答名人」[見積自動化システム]、売れ筋商品を自動で在庫化する「商品自動採用システム」、得意先様とのコミュニケーションツール「T-Rate(トレイト)」のほか、AIやロボット活用をはじめとするデジタル変革の一層の加速を図り、他社にマネできない圧倒的な利便性を提供します。加えてそれらを支えるセキュリティ環境を構築し、安心して利用いただけるシステム基盤づくりを継続して進めていきます。社内の業務改革やサプライチェーン全体の商習慣を変えていくことで今後も新たなサービスを構築していきます。

 

⑤人材戦略

 独創的な発想で活躍できる人材を育てるため、部門を超えたジョブローテーションの実施と多様なコース選択や各種チャレンジ制度をハイブリッドに導入し、個人の能力を最大限に引き出しながら、長く安心して働ける環境を作っています。また、評価制度においては、上司だけでなく、周囲の人が相互に評価しあうオープンジャッジシステム(OJS=360度評価)が、人事考課や昇格などの人事処遇に至るまで運用されています。従業員が長く安心して働ける環境づくりに加え、独自の人事制度を実行していくことで、一人ひとりの成長、そして会社の成長につなげます。


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

 トラスコ中山及び連結子会社の財政状態及び経営成績に関する事項のうち、投資家の皆様の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられるリスクを以下に記載しています。また、トラスコ中山及び連結子会社として、これらのリスク要因への対策が講じられている事項についても、積極的な情報開示の観点から記載しています。文中の将来に関する事項は、現在においてトラスコ中山が判断したものですが、ここに掲げられている項目に限定されるものではありません。トラスコ中山及び連結子会社は、リスクを認識して事業活動を行っており、リスクの最小化及び発生した場合の損失最小化に努めていますが、トラスコ中山の株式に関する投資判断は、本項及び本資料中の他の記載事項もあわせて慎重に検討したうえで行われる必要があると考えています。

 

<事業環境>

景気変動

トラスコ中山及び連結子会社は、製造業や建設・建築現場を含む幅広いモノづくり現場で必要とされる工具、作業用品、作業用消耗品、機器類などの“PRO TOOL”[間接資材]や約9.1万アイテムに及ぶプライベート・ブランド商品“TRUSCO”を自社開発商品として取り扱う卸売業として、モノづくり現場のお役に立つことを主たる事業としています。モノづくり現場で必要とされる少量多品種の商品ニーズにお応えするために、必要な設備投資を継続し、お客様の利便性向上に努めていますが、製造業を中心とした経済動向に予想外の変動があった場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

市場環境の変化

 トラスコ中山及び連結子会社は、モノづくり現場で必要とされる少量多品種の商品ニーズにお応えするべく、物流センター28か所で、約59万アイテムの在庫を保有し、即納を可能とする卸売に徹した事業を主としています。また、約410万アイテムに及ぶ商品データと仕入先様3,509社との連携に加え、得意先様の口座数は33,225口座、法人数は5,632社と、幅広い販売チャネルを有しています。さらに、オリジナル総合カタログ「トラスコ オレンジブック」及び工場・作業現場のプロツール総合サイト「トラスコ オレンジブック.Com」を媒体に市場のニーズに応え、商品をお客様へ販売することが主要な事業です。今後、国内外の製造業の事業活動において、予期せぬ産業構造の変化、操業休止、減産、または、取引先様の経営状況の変化などにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

競合・優位性低下

 トラスコ中山及び連結子会社は、「持つ経営」を軸として、豊富な在庫商品、取扱アイテムを拡充するとともに、全国にある物流センター28か所及び29か所の在庫保有支店による即納体制の強化を中心に、市場での優位性を高めています。しかしながら、予期せぬスピードで競合他社が資本を投入し、機能の高い物流サービスを提供し、トラスコ中山及び連結子会社の事業の優位性が低下した場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

製造業の構造変化

 製造業や建設・建築現場を含む幅広いモノづくり現場において、電気自動車の普及などにより市場の需要が大きく変化することで、既存の商材やサプライチェーンの見直しが迫られるような根本的な産業構造の変化が起きた場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

<事業運営>

人材育成

 トラスコ中山及び連結子会社は、あらゆる分野において、独創的な発想で活躍できる人材を育てるため、部門を超えたジョブローテーションの実施と多様なコース選択や各種チャレンジ制度をハイブリッドに導入し、個人の能力を最大限に引き出しながら、長く安心して働ける環境を作っています。有能な人材の確保及び育成を重要視しており、各年代においてそれぞれの研修を行い、「自覚に勝る教育なし」という能動的な姿勢を育む環境を構築しています。また、新卒採用を継続することで、長期的な人材育成に努めています。しかしながら、突発的な景気の変動などにより、採用数を抑えなければならない状況、少子高齢化、労働人口の減少等により人材の確保及び育成が計画通り進まなかった場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

債権管理

 トラスコ中山及び連結子会社は、社内管理規程等に基づき徹底した与信管理を行い、貸倒リスクの軽減に努めています。しかしながら、取引先様の経営状況が想定外の諸事情により悪化し、債務不履行等が発生した場合には、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

品質管理・製造物責任法

 トラスコ中山及び連結子会社は、プライベート・ブランド商品“TRUSCO”を自社開発商品として、国内外問わず幅広い仕入先様とOEM(Original Equipment Manufacturing)による委託生産を行っています。これらの自社開発商品は、PB品質保証課を中心に徹底した品質管理を行っています。しかしながら、大規模なリコールや損害賠償責任を負うような商品の欠陥が発生した場合、プライベート・ブランド商品の安心・安全が損なわれることで、大きな信用失墜につながり、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

④デジタル・情報セキュリティ

 トラスコ中山及び連結子会社は、事業全般において、高度なデジタル技術を活用しており、予期せぬシステムダウンやプログラムエラー、サイバー攻撃による障害が生じ、かつその復旧に想定以上の時間を要した場合、大きな機会損失につながります。さらに、システムの連携業務の停止や使用不能による事業への悪影響だけでなく、個人や取引先様情報の漏洩等が発生した場合にも、大きな信用失墜につながり、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

在庫管理

 トラスコ中山及び連結子会社は、豊富な在庫を成長のエネルギーと捉え、一般的に重要視される在庫回転率ではなく、「在庫出荷率」(ご注文のうちどれだけ在庫から出荷できたか)を重要指標とし、即納体制を強化しています。売れているから在庫を保有するのではなく、「在庫はあると売れる」という信念のもと、独創的な発想でお客様が必要とする在庫商品の拡充を進めています。令和5年12月期連結貸借対照表においては、棚卸資産は508億48百万円を計上しており、総資産に対する比率は20.8%となります。今後もより効果的に在庫を充実させることで即納体制を強化しますが、想定外の販売不振が続いた場合には、棚卸資産の評価減等が発生し、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

顧客情報

 トラスコ中山及び連結子会社は、多くの顧客情報を扱っています。万一情報の漏洩等が発生した場合、大きな信用失墜につながり、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

<その他>

①法規制・コンプライアンス

 トラスコ中山及び連結子会社は、社員一人ひとりが高い倫理観を持てるようコンプライアンスの指針として「取捨“善”択」を掲げ、損得勘定ではなく、善悪を基準に判断するという企業姿勢を浸透させています。また、コンプライアンス手引書「トラスコ善択ブック」の配布や、社内外の通報窓口「善択ホットライン」を設置することで、コンプライアンス上の問題を早期に発見し、対処しています。しかしながら、事業活動に関連する様々な法令・規制等の制定や変更など、予期しない法令の適用などが財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

固定資産の減損

 トラスコ中山及び連結子会社は、「持つ経営」を念頭に、建物や土地、車両に至るまで自社保有を進めています。令和5年12月期連結貸借対照表において、有形固定資産を中心として固定資産の総額は1,128億70百万円を計上しており、総資産に対する比率は46.1%となります。今後、経済環境の変化などにより保有固定資産の経済価値や収益性の著しい低下が発生した場合には、適正な減損処理を実施することとなり、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

自然災害・感染症

 トラスコ中山及び連結子会社は、「如何なる時においても商品を供給する」という方針のもと、地震や水害などの自然災害に備えるため、免震構造の物流センターや社屋を構え、災害備蓄品の在庫を6か月分以上保有しています。また、全国の物流センター28か所及び29か所の在庫保有支店を分散配置することで、復旧・復興支援物資の安定供給を目指しています。さらに、事業活動の継続のために、事業継続計画(BCP)の策定、安否確認システムの導入、災害対策マニュアルの作成、防災訓練、新型ウイルス感染症等の対策を講じています。しかしながら、予期せぬ事態が発生し、電力や公共機関などのインフラ機能の停止、感染症の拡大、各事業所の損壊等により、事業活動が継続できなくなった場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

資金調達

 トラスコ中山及び連結子会社は、令和5年12月期連結貸借対照表において、自己資本比率65.6%であり総資産に占める借入依存度は低いものの、今後の金利動向や業績の悪化に伴い返済能力の著しい低下や、更なる資金調達が困難になった場合は、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

気候変動

 トラスコ中山及び連結子会社は、「やさしさ、未来へ」基本方針のもと、幅広い事業活動における環境面に関して、適用可能な法律、条令ならびに協定など、同意するその他の事項の要求事項を順守しています。また、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の枠組みに基づき、気候変動がトラスコ中山に与えるリスクや機会を分析し開示しています。しかしながら、地球温暖化などの世界的な気候変動の動向により、温室効果ガスの排出量削減を目的とした法的な規制強化やサプライチェーンの規制等により、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑥海外事業
 トラスコ中山及び連結子会社は、自社ホームページや各種SNSなどを通じて社外に対して情報発信を行っています。予期せぬ、根拠のない風評被害やそれに伴う誹謗中傷が拡散されることにより、企業イメージが著しく低下した場合は、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑦レピュテーションリスク

 トラスコ中山及び連結子会社は、自社ホームページや各種SNSなどを通じて社外に対して情報発信を行っています。予期せぬ、根拠のない風評被害やそれに伴う誹謗中傷が拡散されることにより、企業イメージが著しく低下した場合は、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

⑧環境・人権

 トラスコ中山及び連結子会社の事業活動とそのサプライチェーンは国内外問わず多岐に亘っています。その中で、環境問題や人権などにかかわる問題が発生し、事業活動の停止、損害賠償などの負担、既存のサプライチェーンの見直しなどを余儀なくされた場合は、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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