日邦産業(9913)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】日邦産業グループは、日邦産業と連結子会社14社(国内3社、海外11社)により構成され、産業資材全般の販売、プラスチック成形品の製造販売を主な内容とする事業活動を展開しております。日邦産業グループは、マーケット別の事業部を置き、各事業部は取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しており、「エレクトロニクス」、「モビリティ」及び「医療・精密機器」の3つを報告セグメントとしております。 エレクトロニクス・・・電子部品及び住宅設備の関連メーカーに対して、専門商社として、またファブレスメーカーとして、高機能材料、加工部品、治工具及び機器等を国内外で販売しております。(主要な関係会社) 日邦産業及び連結子会社8社 モビリティ・・・自動車メーカー及び自動車部品メーカーに対して、樹脂成形品及び同組立品を核とした様々な自動車関連部品を国内外で製造・販売しております。(主要な関係会社) 日邦産業及び連結子会社8社 医療・精密機器・・・医療機器メーカー、プリンターメーカー等に対して、樹脂成形品及び同組立品等を国内外で製造・販売しております。(主要な関係会社) 日邦産業及び連結子会社6社 その他・・・報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、タイの国際地域統括本部におけるマネジメント業務等で構成しております。(主要な関係会社) 日邦産業及び連結子会社1社 事業別セグメントを構成する主要な関係会社については、以下の事業系統図をご参照ください。
有価証券報告書(2026年3月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、日邦産業グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針日邦産業グループは、お客様のものづくりを支えるテクニカルイノベーターとして、「異色ある価値を提供し、世界をリードするお客様のモノづくりを支えること」を存在目的としております。この目的のもと、「社員の存在を強みとする、ユニークで地域に根差したグローバル企業」への変革に挑戦し続けることで、中長期的な企業価値の向上と持続可能な社会の実現に努めてまいります。 (2)目標とする経営指標日邦産業グループは、2024年3月期を初年度とした3ヵ年の「中期経営計画2025」において、本業の利益である「連結営業利益3ヵ年累計57.3億円」と、株主資本効率を示す「連結株主資本利益率(ROE)3ヵ年平均10.0%以上」を定量目標として定め、加えて、日邦産業グループにとって大台となる営業利益20億円/年の達成を最終年度にあたる2026年3月期の目標に掲げ、各実行施策に取組んでまいりました。当該定量目標に対する結果は、次のとおりであります。「中期経営計画2025」の定量目標2024年3月期実績2025年3月期実績2026年3月期実績3か年累計実績達成率3ヵ年累計営業利益57.3億円19.1億円19.7億円20.7億円59.6億円104.2%3ヵ年平均ROE 10.0%以上10.7%8.9%8.4%9.3%93.0% (3)中長期的な会社の経営戦略日邦産業グループは、2024年11月5日にお知らせしました「長期経営目標2031」のとおり、長期ビジョン(目指していく姿)を「「異色ある価値」の創造で、お客様のものづくりの進化と持続可能な社会の実現を支えるエッセンシャル・カンパニーへ!」と定め、その実現に向けて「1.メーカー事業の売上高構成比の拡大」として、連結売上高に占めるメーカー事業の売上高構成比を、2031年度に2/3超へ拡大すること、「2.Ecoプロダクツ事業の立ち上げ及び拡大」として、新たな事業セグメントである「Ecoプロダクツ事業」を軌道に乗せ、第4の事業の柱に成長させること、「3.財務規律の見直しによる積極的な成長投資の実行」として、Net D/Eレシオ=0.6倍以内を基準として定め、積極的な「成長投資」と「人的資本投資」を行っていくことに取組んでおります。 (4)会社の対処すべき課題① 足元における「対処すべき課題」「中期経営計画2025」の最終年度となる2026年3月期の連結業績は、日邦産業グループを支えていただいたすべてのステークホルダーの皆様のお陰をもちまして、2025年5月13日にお知らせしました連結業績予想値をすべての項目において上回ることができました。2027年3月期が既にスタートしておりますが、不安定な状況下にあるイラン情勢により、原材料や部材の安定供給と価格高騰等のマイナス影響を見通すことが難しい中で、これらの影響を最小限にする活動に加え、これまで取組んできた種まき活動の芽をしっかりと刈り取ることが「対処すべき課題」と捉えております。 ② 中長期視点をもって「対処すべき課題」2024年11月5日にお知らせした「長期経営目標2031」に掲げた長期ビジョン(「異色ある価値」の創造で、お客様のものづくりの進化と持続可能な社会の実現を支えるエッセンシャル・カンパニーへ!)の実現に向けて、「メーカー事業の売上高構成比を現行の1/2から2/3超へ拡大」と「新たな事業セグメントである「Ecoプロダクツ事業」を軌道に乗せ、第4の事業の柱に成長」させていくために積極的な成長投資の実行を進めていくことが、中長期視点をもって「対処すべき課題」となります。なお、「中期経営計画2028」につきましては、現在、イラン情勢その他の外部環境の変化を見極めながら策定を進めておりますので、整い次第、お知らせさせていただきます。「長期経営目標2031」の詳細は、日邦産業ウェブサイトに掲載しておりますので、ご高覧ください。https://www.nip.co.jp/ir/.assets/vision2031.pdf ③ その他/継続して「対処すべき課題」「サステナビリティ委員会」によって洗い直したE、S、Gに関する「リスクと機会」を回避、許容又は獲得に資する具体的な活動をやり切ることが「対処すべき課題」となります。 <E:地球環境の保護>「気候変動への対応の指標と目標」として「2051年3月期までのカーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)を長期目標におき、これを実現するためのステップとして「2031年3月期時点のCO2排出量を25%以上削減(2022年3月期比)すること」を中期目標に置くとともに更なる削減を目指して取組んでおります。 <S:社会との調和と貢献>人的資本の強化・多様性の実現に向けて、「異色ある価値を創造できる人材の育成及び採用」「従業員が安心・安全に働くことができる職場環境づくり」「誰もが活躍できる職場環境づくり」「挑戦を後押しする評価・報酬制度の確立」の実現に向けた各施策に取組んでおります。 <G:コンプライアンスの遵守>「コンプライアンス遵守」を最重要マテリアリティに特定し、コンプライアンス啓発活動の継続と監査、監督を行っております。 なお、サステナビリティに関する具体的な取組みは、日邦産業ウェブサイトに掲載しておりますので、ご高覧ください。 https://www.nip.co.jp/esg/.assets/esg_torikumi.pdf 日邦産業グループは、これらの「対処すべき課題」に実直に取組むことで企業価値向上に努めてまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】日邦産業グループの事業等を運営する上でリスクとなる可能性があると考えられる主な事項を以下に記載しております。また、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項でも、投資判断、あるいは日邦産業グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項について、投資者に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)品質保証に関わるリスクについて日邦産業グループは、品質不良によるリスクを最小限に抑えるべく、品質管理体制の強化に努め、品質管理には万全を期しておりますが、日邦産業グループの商品・製品に販売後の不具合が発生した場合、当該不具合の内容によっては、販売先で発生したリコール費用等について応分の賠償請求を受ける可能性があり、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、各事業本部の品質保証部が主管部署となり、商品・製品特性及び取引上の契約等を踏まえた品質マネジメントシステムの運用及び内部品質監査活動を進めており、さらには、品質保証統括部によるそれらの監督によって、全社的な品質マネジメントシステムの継続的な改善に取組んでおります。 (2)情報漏洩に関わるリスクについて日邦産業グループは、情報セキュリティ基本方針の下、企業秘密管理規程、個人情報管理規程等の情報管理規定を定めるとともに、内外の通報窓口を設け、万一、情報が漏洩、紛失した場合のフローを策定し、被害の拡大を最小限に留める施策を講じておりますが、日邦産業グループが保有する取引先の機密情報の漏洩により取引先に損害を与えた場合は、取引の停止や応分の賠償請求を受ける可能性があり、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、機密情報となる資料やデータレスPC以外の持出しを原則として禁止し、また、外部メモリー等へのアクセス制限や電子メールによる添付ファイル等の送受信にも一定のルールとソフトウエアによる対策を講じ、情報の漏洩につながるリスクの低減と監視の強化に取組んでおります。 (3)サイバー攻撃に関わるリスクについて情報システム・情報インフラ等は、日邦産業グループの経営及び事業活動の運営に欠かせないリソース基盤であることから、第三者によるサイバー攻撃等によって日邦産業グループの情報システム・情報インフラ等の使用が制限又は停止させられた場合は、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、専門事業者の指導に基づき、システムの脆弱性を解消した上で、パスワードロック等の運用の変更、サイバー攻撃の兆候を即座に検知・対処するソフトウエアの導入等の情報セキュリティの強化に取組んでおります。 (4)サプライチェーンの変更に関わるリスクについて日邦産業グループは、株式会社レゾナックをはじめ複数のパートナー企業と特約店契約等を締結し、製品の販売をしておりますが、パートナー企業の事業方針の変更や顧客の調達方針の変更により、サプライチェーンの変更が生じた場合は、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、パートナー企業との連携の強化を図りつつ、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中長期的な会社の経営戦略」に掲げた活動を通じて、サプライチェーン内における日邦産業の付加価値を向上させることで、当該リスクを抑制してまいります。 (5)固定資産の減損に関わるリスクについて日邦産業グループが保有する固定資産に関連する事業収益性の低下等により当該固定資産の投資額の回収が見込めなくなった場合は、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づく減損損失を計上するため、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、固定資産の投資判断時における投資採算性の検証に加え、早期に予兆を把握し、対策を講じることができるよう、投資後における事業収益のモニタリングの強化に取組んでおります。 (6)自然災害等に関わるリスクについて日邦産業グループは、国内外に11の工場を有しております。これら工場の建物や設備が火災、地震、台風等により被災し、壊滅的な損害を被った場合は、その修復に巨額な費用を費やすとともに、生産及び出荷活動が縮小又は停止する可能性があるため、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、平時の防災活動及び有事における初動から業務再開までの手順と体制等をまとめたリスク管理マニュアルを整備しており、有事において、迅速かつ実効的に活動ができるよう、平時の防災活動とリスク管理マニュアルの継続的な点検に取組んでおります。 (7)原材料や部材の調達に関わるリスクについて日邦産業グループは、国内外に11の工場を有しております。これら工場で調達しているプラスチック成形品の原材料等及び営業拠点で調達している商品及び材料が資源価格の高騰等によって値上げされ、かつ当該値上げ相当額を売価に転嫁できなかった場合、並びに原材料等の供給逼迫等によってこれを安定的に調達することができなくなった場合は、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、平時から顧客、調達先及び日邦産業との三者間における生産計画その他の情報共有に努めるとともに、顧客、調達先と連携した需給調整と在庫保有による生産活動の平準化に取組んでおります。 (8)法的規制に関わるリスクについて日邦産業グループは、日本、アセアン及び中華圏に拠点を置き、グローバルに事業を展開しており、各国の法的規制の適用を受けております。将来において現在予期し得ない各国の法的規制等が設けられ、それらを遵守できなかった場合、事業活動が制限される可能性があり、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、各国の法規制に精通した専門家とも相談の上、これらの法的規制等の早期情報の入手と事前対応に取組んでおります。 (9)感染症に関わるリスクについて日邦産業グループは、日本、アセアン及び中華圏に拠点を置き、グローバルに事業を展開しております。このような事業ロケーションの中、各国において感染症の拡大等によって都市封鎖等がなされ、日邦産業及び取引先の生産活動等が縮小又は停止した場合、日邦産業グループの業績に影響を与える可能性があります。当該リスクへの対応として、平時の感染予防活動及び有事におけるクラスターの防止と初動から業務再開までの手順と体制等をまとめたリスク管理マニュアルを整備しており、有事において迅速かつ実効的に活動ができるよう、リスク管理マニュアルの継続的な点検に取組んでおります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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