マルサンアイ(2551)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】マルサンアイグループは、マルサンアイ(マルサンアイ株式会社)と連結子会社6社(株式会社匠美、株式会社玉井味噌、マルサンアイ鳥取株式会社、丸三愛食品商貿(上海)有限公司、マルサンアイ(タイランド)株式会社、Alinova Canada Inc.)及び持分法適用関連会社1社(海寧市裕豊醸造有限公司)により構成されており、みそ及び豆乳・飲料の製造販売を主な事業の内容としております。マルサンアイグループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 内容主な事業内容主な会社豆乳飲料事業豆乳及び飲料の開発、製造、販売中分類として、豆乳(OEM含む)、飲料(OEM含む)、水マルサンアイ株式会社匠美マルサンアイ鳥取株式会社丸三愛食品商貿(上海)有限公司Alinova Canada Inc.みそ事業みそ及びみそ関連製品の開発、製造、販売中分類として、生みそ、調理みそマルサンアイ株式会社玉井味噌丸三愛食品商貿(上海)有限公司海寧市裕豊醸造有限公司その他食品事業その他製品の開発、製造、販売中分類として、鍋スープ、チルド食品、その他食品、他社商品マルサンアイ株式会社匠美丸三愛食品商貿(上海)有限公司海寧市裕豊醸造有限公司技術指導料その他技術指導、技術供与マルサンアイ 事業の系統図は、次のとおりであります。(注)2024年5月23日に、カナダ オンタリオ州に子会社として設立したAlinova Canada Inc.は、2025年9月20日 現在、製造及び販売はございません。
有価証券報告書(2025年9月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】マルサンアイの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてマルサンアイグループが判断したものであります。(1) 経営の基本方針マルサンアイグループを取り巻く社会環境は、内外の諸事情から見ましても今後とも不安定な状況が予想されます。このような環境下でマルサンアイグループの向かうべき方向性を定めるため、将来的な目標として、2023年11月に「GoPW」と題した長期経営計画を策定いたしました。本計画では、マルサンアイグループが2030年にあるべき姿を定め、目標達成に向けたマイルストーンとして、「第四次中期事業計画」の遂行による事業価値の向上、および「第一次中期サスティナビリティー計画」の遂行による社会価値の向上に努め、マルサンアイグループが将来の社会にとって必要とされる企業となるべく、先を見据えた事業展開を行ってまいります。 (2) 中長期的な経営戦略 ◎事業価値の向上…第四次中期事業計画 テーマROICの浸透を通じた事業内構造改革各種コストの高騰→相場の影響を受けやすい事業構造からの脱却 ・みそ事業:新たな価値創造のために事業再構築を進めてボトムラインを上げる ・豆乳飲料事業:ブランド価値向上によりトップラインを上げる 1.エリア戦略 (1)生産拠点、物流戦略の明確化 (2)海外事業拡大 2.商品戦略 (1)安全・安心な商品の提供 (2)健康な未来に繋がる商品開発 (3)イミ商品への傾注 3.DX戦略 (1)組織の効率性や競争力の向上 (2)DX人財の育成 ◎社会価値の向上…第一次中期サスティナビリティー計画 テーマ マルサングループに関わるすべての人が笑顔で生きるために必要なものを守る 1.人的資本 DE&I (ダイバーシティ,エクイティ&インクルージョン) の実現 2.環境課題 人と自然が共生できる循環型社会への貢献 気候変動への対応と生物多様性の保全を推進 ・温室効果ガス排出量の削減 ・海洋プラスチック問題への対応 3.食と健康 (1)フレイルの予防と対策 (2)ウェルビーイング 4.イノベーション (1)フードテックへの取り組み (2)新事業への積極参入 (3)国産原料の使用比率向上 (3) 対処すべき課題① 経営計画の達成 長期経営計画及び中期事業計画を確実に達成し、グループ企業ビジョンを実現してまいります。 ② 内部統制の充実内部統制システムに関する基本方針に基づくコンプライアンス遵守体制及びリスク管理体制の更なる充実を図ってまいります。 ③ コーポレートガバナンスの強化持続的成長と中長期的な企業価値の向上を目指します。 ④ 環境対策人と自然が共生できる環境の創造と、持続的発展が可能な社会づくりに貢献します。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてマルサンアイグループが判断したものであります。 (1) 経営戦略に関わるリスク① 仕入原材料、原油及び石油関連資材の価格高騰について主原料である非遺伝子組み換え大豆の価格高騰、穀物相場の高騰、遺伝子組み換え大豆の混入等の問題が発生した場合や、為替変動の影響により、海外から輸入している原材料の価格が上昇した場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。原油価格は上昇基調でありますが、急激な為替変動が起きた場合、燃料費上昇による工場のエネルギーコストアップや物流費上昇のみならず、容器、フィルム等の各種包装資材の購入価格に影響を及ぼすことがあり、製品の販売価格に転嫁できない場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。又、各国の政治的な働きにより、農産物や資源等の相場が高騰し、海外から輸入している原材料の価格が上昇した場合、物流の2024年問題に係る原材料配送に関して、2024年4月以降で予期せぬ急な配送ルート廃止等により、原材料デリバリーに納期遅延や運賃上昇が発生(長距離配送ルート等)した場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ② 輸送に係るリスクについて「物流の2024年問題」以降、 2027 年には物流ドライバーが 24 万人不足し、 2030 年には物流需要の 34 %が運べなくなると予測されています。2024 年度からドライバーの労働時間に罰則付きで上限が設定されることで、配送ドライバー不足による商品の遅延着や人件費高騰に伴う物流コストの大幅な上昇といった問題が発生した場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。又、世界的に海上輸送が不安定な状況が続いており、輸出入の停滞が発生した場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ③ 気象条件、自然災害、感染症等による影響マルサンアイグループのみそ事業及び豆乳飲料事業につきましては、異常気象や天候不順によって市場が低迷した場合、売上高に影響を受ける可能性があります。又、突発的に発生する災害や不慮の事故等により生産設備が損害を被る恐れがあり、資産損失や設備復旧費用の発生、生産・物流の停止による機会損失が想定されます。さらには、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症等が拡大した場合、原材料価格の高騰、又は原材料確保の困難等が生じ、生産・営業活動に支障が出る可能性も想定され、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす場合があります。 ④ 海外取引におけるリスクについてマルサンアイグループは、海外相手先ブランドでの供給を行っており、影響が大きい主な受託先からの受託が停止した場合には、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。海外におけるみそ、豆乳の販売強化、ブランド確立を目的として、中国において「丸三愛食品商貿(上海)有限公司」を設立し、事業展開しております。海外においては、当該関係国や周辺諸国での政治的な問題や、突発的な為替変動による問題、又、諸外国での認識していない法令に対するリスクなどが発生する可能性があり、その場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす場合があります。 ⑤ 有利子負債依存度についてマルサンアイグループは、設備投資及び運転資金を、主として借入金によって調達しており、自己資本に対する有利子負債の割合(DEレシオ)は、2023年9月期 1.28倍、2024年9月期1.11倍、2025年9月期1.07倍と高い比率で推移しております。 従いまして、今後の金利情勢の変動によってはマルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ⑥ 減損損失についてマルサンアイグループの資産の時価が著しく下落した場合や、各セグメント事業のカテゴリーの収益性が悪化した場合には、減損会計の適用により、固定資産について減損損失が発生し、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ⑦ 人材確保に関するリスクについて「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」が改正され、2021年4月1日より大企業(常時雇用する労働者が301名以上の企業)において正規雇用労働者の中途採用比率の公表が義務化されました。中途採用市場の環境整備により中途採用をする場合にはプラスに働きますが、一方で中途退職者の増加が懸念されます。技術を備えた専門分野の人材が流出して業務停滞を招いた場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。又、少子高齢化による生産年齢人口はピーク時(1995年)の8,716万人から2024年には7,397万人へ減少しており、優秀な人材の確保が難しくなった場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ⑧ 市場ニーズの変化に関するリスクについて主力事業である豆乳事業においては、環境を保全するサステナブル性と優れた健康価値を併せ持つプラントベースフード(植物由来食品)の需要拡大に支えられていますが、急激な国内市場での拡大や海外輸出急増が発生した場合、需給バランスが大きく崩れて一部商品休売等の対応が必要となる場合があります。又、特殊な技術を必要としないなど参入障壁の低い他のプラントベースフードへの需要が高まり、豆乳製品の需要が減少することが想定されます。いずれの場合においても信用低下や販売不振による売上の減少が予想され、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ⑨ カントリーリスクについて各国の政治、経済、社会、法規制等の変化や暴動、テロ及び戦争の発生による経済活動の制約、サプライチェーンや流通網の寸断等が発生した場合、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 (2) 事業継続の基盤に関わるリスク① 食品の安全性、製品の欠陥による影響についてマルサンアイグループは、「マルサングループはお客様の笑顔のために安全な製品を提供し続けます」を食品安全方針とし、安全で安心できる製品を提供できるよう、食品衛生法並びにJAS法、食品安全基本法、加工食品品質表示基準等の法令を遵守した食品安全活動に努めております。又、マルサンアイグループでは国際的な食品安全スキームである「FSSC22000」の認証を取得し、より一層の安全性の追求と品質保証体制の確立をはかっております。厳格な品質管理基準により、製造設備の衛生管理並びに品質表示に万全の注意を払い、製品の生産を行っておりますが、全ての製品について欠陥が無く、将来にわたって製品の回収等の事態が発生しないという保証はありません。又、製造物賠償責任については保険に加入しておりますが、この保険ですべての費用をカバーできるとは言いきれません。従って、リスクをできる限り事前に察知し、顕在化する前に対処できるよう取り組んでおりますが、マルサンアイグループの取り組みの範囲を超えるような大規模な製品回収や損害賠償等の事態が発生した場合には、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ② 訴訟のリスクについてマルサンアイグループでは、事業を遂行していく上において、各種関係法令を遵守し、又、従業員がコンプライアンスを理解し実践することに最善の努力を行っております。しかしながら、国内外を問わず事業を遂行していく上で、訴訟提訴されるリスクは、少なからずとも抱えており、その結果、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。又近年、企業経営において、会社利益重視一辺倒の経営スタイルから、ステークホルダーの利益を重視する経営スタイルへの変革が強く求められており、企業責任の厳格化や賠償意識の高揚などの社会環境の変化に伴って、企業責任の追及、さらには役員個人の責任追及の傾向が今後さらに強まるものと予想されており、経営判断のミスなど会社に大きな損害を与えたことについて株主から提訴(株主代表訴訟)された場合には、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ③ 法令に関するリスクについて国内及び海外において、表示関連、税務関連、労務関連、環境関連等の法規制の変更によって損失・罰則といった事態が発生した場合は、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。 ④ コンピュータに関するリスクについて生成 AI を業務で使用する場合、 情報漏洩リスクの高まり、知的財産権の侵害や経営判断を誤らせるなどのおそれがあります。社内から送信されるメールの添付ファイルについて、情報漏洩のリスク及びマルウェア感染源となるおそれがあります。又、社用パソコンがウィルスに感染により社内データの流出や作動不良、又はサイバー攻撃によるデータ破壊、搾取等発生し業務が停滞した場合は、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす場合があります。 ⑤ 情報に関するリスクについてSNS(Social Networking Service)の発達により一消費者の意見が簡単に拡散される時代となり、マルサンアイグループに対して事実と異なる理解・認識をされるような風評が、SNSにより発信され拡散した場合、又はマルサンアイグループからのSNSによる不適切な情報発信がされた場合、ブランドイメージ及び社会的信頼度が低下し、マルサンアイグループの経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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