パス(3840)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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パス(3840)の株価チャート パス(3840)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

パスグループ(パス及びパスの関係会社)は、パス(パス株式会社)、子会社6社により構成されており、コスメ事業及びビューティ&ウエルネス事業を主たる業務としております。

当連結会計年度より、「コスメ・ビューティ&ウエルネス事業」「再生医療関連事業」「サスティナブル事業」の3区分から「コスメ事業」「ビューティ&ウエルネス事業」「再生医療関連事業」「サスティナブル事業」の4区分に変更しております。さらに当連結会計年度から「マーケット・エクスパンション事業」、「インベストメント事業」及び「AI・テクノロジー事業」が新たに報告セグメントとして加わりました。

なお、パスは、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

(1)コスメ事業

連結子会社である株式会社マードゥレクスにおきまして、「光を、わたしの味方に。」というコンセプトである「エクスボーテ EX:BEAUTE」ブランド化粧品を中心とした事業を展開しております。

 

(2)ビューティ&ウエルネス事業

連結子会社である株式会社ジヴァスタジオにおきましては、「美と健康」をキーワードとした商品の企画開発及びTVショッピングを中心にカタログ・Web・店頭販売まで幅広いチャネルによる事業を展開しております。

 

(3)再生医療関連事業

連結子会社である株式会社RMDCにおきましては、再生医療関連事業として、ヒト由来化粧品原料の製造販売、研究開発等の事業を展開しております。

 

(4)サスティナブル事業

連結子会社である株式会社アルヌールにおきまして、微細藻類の培養、研究開発、微細藻類及びその抽出物の販売、微細藻類の培養設備の販売等を行っております。

 

(5)マーケット・エクスパンション事業

連結子会社である株式会社RIDOSにおきましては、ライブアドテック(注1)を中心としたマーケット・エクスパンション事業(注2)を行っております。

 

(6)インベストメント事業

パスにおきましては、インベストメント事業として、再生可能エネルギーの事業用地を中心とした不動産の取得、賃貸及び仲介、再生可能エネルギー事業への出資、カーボンクレジット及びボランタリークレジットの創出、仕入及び販売等を行っております。

 

(7)AI・テクノロジー事業

連結子会社である株式会社三和製作所におきましては、X線透過技術、AI画像処理技術及びロボテックス技術を活用した各種製造装置の開発及び販売を行っております。

 

(注1)「ライブアドテック」(Live Ad Tech)とは、リアルタイムで広告の効果を最大化するために、デー

         タや技術を活用する広告技術のことを指します。SNSや動画配信プラットフォーム上にて、ライブス

         トリーミングやイベント、リアルタイムで進行しているテレビ番組など、リアルタイムのコンテンツ

         に連動した広告を配信し、その場で視聴者の反応やデータを基に公告の表示内容やターゲティングを

         最適化する技術です。

(注2) マーケット・エクスパンション(Market Expansion)事業とは、企業・団体が活動する市場(マーケ

         ット)を拡大・拡張(エクスパンション)するために必要となる機能サービスを提供する事業です。

       マーケティング、プロモーション、販売、流通、ロジステック等、ソリューションは多岐に亘ります

       が、パスグループでは、オンラインショッピングとライブ配信を組み合わせた次世代のEコマース手

       法であるライブコマースを中心とするライブアドテックに関するサービスを中心に行っております。

 

 

 

<事業系統図>

以上述べた事項を事業系統図で示すと、以下のとおりであります。

 

コスメ事業

 

ビューティ&ウエルネス事業

 

再生医療関連事業

 

サスティナブル事業

 

マーケット・エクスパンション事業

 

インベストメント事業

 

AI・テクノロジー事業

 


有価証券報告書(-0001年11月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 パスグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてパスグループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

パスの基本理念である「企業は社会の公器である」という考え方は、その存在意義を示すもので、「企業は社会に役立ってこそ存在価値があり、利潤を上げることができ、存続していける」という信念を表しています。企業は、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、よき企業として社会から信頼され、共存できると考えております。

 

(2) 経営環境・経営戦略等

パスグループは、企業として収益をあげることにより社会に貢献していくことを目標に掲げ、企業として本来の姿に戻すべきであるという思いから「本来の姿に」をテーマに2022年4月8日に新中期経営計画を策定いたしました。

当中期経営計画におきましては、競争優位性のあるプロダクトの開発と事業と人材を創造する会社に生まれ変わり、安定的収益を確保し、売上至上主義の経営から利益至上主義の経営を目指しております。具体的には、かかる方針に基づき以下の事業展開を行ってまいりました。

①コスメ事業としてチャネル開発とチャネル別の新規商品開発

②ビューティ&ウェルネス事業として各分野の著名人と確かなエビデンスのある商品の共同開発及びブランド開発

③新事業の開発としてサスティナブル事業において希少成分の研究開発及び販売、微細藻類の屋内培養時の光合成によるCO2の削減及び微細藻類の培養設備の販売、再生医療関連

 事業においてヒト由来化粧品原料の研究、販売及び自動細胞培養ロボットの開発

④リスクキャパシティの範囲において、成長分野への積極的な投資による中長期的な成長事業分野の開拓

2024年3月期において以上の経営戦略に基づいた事業を行った結果、①につきましては、「クールフィットカバーパウダー」といったロングセラー商品が好調で売上の向上に貢献いたしました。②については、女優・モデルであるMicako氏と共同開発した『Micaco inspiring』シリーズ「骨盤ストレッチエアーベルト」がユーザーの好評をいただきビューティ&ウエルネス事業の売上は前期比において大きく伸長いたしました。③については、サスティナブル事業において、微細藻類の培養装置の販売が進捗いたしました。また医療再生事業につきましては、受託開発に関する売上が当初の予想を大きく上回る業績を残すことができました。

しかしながら、2022年4月8日発表の中期経営計画において計画した2024年3月期の定量的目標には未達となりました。パスグループとしてはかかる状況をふまえ現在、低収益事業についての抜本的な構造的改革及び事業ポートフォーリオの再編も含めた現中期経営計画の見直しを行っており、その内容については2025年3月期上半期に発表する予定です。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

我が国及び世界における経済と企業経営は、新型コロナウイルス感染症の影響による制限から経済活動が回復に向かう一方で、ウクライナ侵攻の長期化による原材料価格の高騰や急激な為替相場の変動等により、今後も不透明な状況が続くものと予想されます。このような環境の中、パスグループは、業務及び事業に与える影響を最小限に抑える対策を講じながら、以下のような課題に対して対処してまいります。

 

① 低収益事業の抜本的改革及びグループ全体の将来的展開をふまえた事業ポートフォリオの再編

 パスグループのコスメ事業においては、当期に「Ex:BEAUTE」ブランドとして、2023年秋にスキンケアの融合技術を取り入れた高機能「薬用ファンデーション(医薬部外品)」シリーズの発売をいたしました。しかしながら、市場における認知が充分に浸透せず、販売実績は当初の見通しを下回る結果となりました。今後の対処すべき課題としては、この反省をふまえ一層、比較優位性のある商品開発を進めるとともにマーケティング戦略及び販売戦略、全体的なコスト構造の見直しなど、抜本的にコスメ事業の改革に取り組んでまいります。また、将来的な成長戦略として、事業の収益性、市場の将来性などを検討し資本コストを意識した事業展開を行うため、必要に応じて事業ポートフォリオの組替えも進めてまいります

 

② グループシナジーの創出にむけた最先端バイオテクノロジーを活用した新商品開発の継続

 パスグループは、微細藻類を由来とする有用成分であるフコキサンチン原料とヒト由来化粧品原料を配合した新商品など最先端バイオテクノロジーを活用した新商品の開発に取り組んでおります。今後、パスグループでは、引き続き同業他社製品に対し競合優位性をもつ商品開発を進めるとともに新たな市場開拓を行い、パスグループの事業ポートフォリオにおける主要事業の一つに成長させる所存です。

 

③ 新事業の開発

 パスグループでは、再生医療関連事業及びサスティナブル事業を今後のグループ成長戦略の中核として位置付けております。当期においてこの二つの事業は助走期間から離陸期間へと新しいステージに移行いたしました。

 再生医療関連事業分野においては、当期において当初の予想を大幅に上回る業績を残すことができました。これは当事業の将来性を予見させるものであり、今後、当事業分野の市場は大幅に拡大していくものと想定しております。かかる状況をふまえパスグループでは当事業における今後の課題は、主に次の2点であると認識しております。その第一の課題は、今後の市場拡大に対してパスグループが迅速かつ機会損失なく対応していくことです。第二の課題は、パスグループが当事業分野で開発した新技術の優位性を将来の市場シェアの確保に結び付けていくことです。第一番目の課題につきましては、今後ハード及びソフト面への投資を引き続き行い、事業基盤の確立を行うとともに、一層の売上増加を進めるために販売チャネルの多角化や製品の応用分野の拡大を進めてまいります。第二番目の課題につきましては、パスグループが開発した新技術について特許申請を早期に進めてまいります。

 サスティナブル事業については当期において「屋内微細藻類培養時の光合成を活用したCO₂削減装置」の販売及び、微細藻類についての「培養コンサルティング」を行ってまいりました。また、「海と牛と地球のみらいを。」をテーマにした環境プロジェクト「Kaginowa」を立ち上げ、カーボンニュートラルに貢献するために「カギケノリ」の養殖技術の開発を行ってまいりました。これらの結果、前連結会計年度比において大幅に売上を伸長させることができました。しかし、当連結会計年度においては、投資が先行している状況であり、事業としての収益化には至っておりません。従って当事業における今後の課題は、投資が継続する状況において、早期に損益分岐点を上回る売上を達成させることであると認識しております。そのためパスグループとしては、当事業における販売チャネルの多角化、新規事業パートナーの開拓、製品の応用領域の拡大、市場への効果的なプロモーションの実施を行い、売上高の早期増加を進めてまいります。

 

④ 成長戦略実現に必要な資金の確保

 上記のような、パスグループの成長戦略を推進していくにあたり、投資資金の確保が重要な課題となっております。パスグループでは、これらに必要な投資資金を確保するために柔軟で機動的な資本政策の実施、有利子負債の活用など多面的な資金調達方法によりこの課題に対応し、リスクキャパシティの範囲において、積極的に成長分野への投資を行ってまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてパスグループが判断したものであります。

 

(1) 価格競争について

近年、コスメ・ビューティ&ウエルネス事業において、IT技術の進歩により、同一商品の価格比較が容易に可能になったため、価格競争は厳しい状況となっております。付加価値の高いサービスを提供することに努めておりますが、予想を超える市場環境の変化や価格下落圧力を受けた場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 外注先・仕入先の確保について

外注先・仕入先については比較的小規模の事業者が多くあり、今後何らかの事情により取引を継続できない事態が生じるなどにより、今後の安定的な外注先・仕入先の確保に問題が発生した場合には、他の外注先の確保に時間を要する、内製化を行うなどの対策を講じるための必要な人員確保に時間を要する、他の仕入先に対し費用が先行するなどの事態が想定され、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 人材の確保について

パスグループが行う既存事業、今後展開する新たな商品や事業には、人材の投入が必要になります。現時点において、大幅に従業員数を増加させる計画はありませんが、予想を上回る従業員の退職があった場合、退職者の補充のための採用ができなかった場合、また計画した採用ができなかった場合などには、必要な人員が確保できず、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 情報セキュリティについて

業務を遂行するうえで、顧客企業の重要な情報に接する機会があります。また、コスメ・ビューティ&ウエルネス事業においては、お客様の機密情報、個人情報を取り扱います。従って、制度面及びシステム面でリスクを最小限に抑えるための対策に加え、退職者も含めた従業員に対しては秘密保持の義務を課すなどの対策を講じております。

しかしながら、全てのリスクを完全に排除することは困難であり、機密情報漏洩等のトラブルが発生した場合には、損害賠償請求や信用の低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 知的財産の侵害による訴訟の可能性について

パスグループが提供するサービスに対して、現時点において第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を提起される等の通知は受けておりませんが、今後、万が一、第三者より知的財産権に関する侵害訴訟等を受けた場合は、解決までに多くの時間と費用が発生するため、業績に影響を及ぼす可能性があります。

また、今後確立する知的財産権が、第三者によって侵害される可能性もあります。このような場合にも解決までに多くの時間と費用が発生するため、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 競合について

コスメ・ビューティ&ウエルネス事業においては、競合企業が存在しております。日々、競合企業との差別化に努めておりますが、今後競合企業との競争が激化した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 個人情報の保護について

「個人情報の保護に関する法律」を遵守し、個人情報の取り扱いに関し細心の注意を払うように留意しております。しかしながら、個人情報の漏洩等の事故が発生した場合には、損害賠償請求や信用の低下等により、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(8) 継続企業の前提に関する重要事象

パスグループは、前連結会計年度において、営業損失220,355千円、親会社株主に帰属する当期純損失256,105千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス352,396千円を計上し、当連結会計年度においても営業損失172,336千円、親会社株主に帰属する当期純損失175,879千円、営業活動によるキャッシュ・フローのマイナス76,610千円を計上したことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。

パスグループでは、このような状況を解消するために、以下の対策を講じてまいります。

 ① 各事業領域の収益性及び将来性の評価に基づく事業ポートフォリオの見直し

 各事業領域の収益性及び将来性について、多角的な分析による評価を行った上、最も収益性や将来的に事業の成長が可能なグループ全体の事業ポートフォリオを策定し、必要に応じて事業領域の組替えを実施

 ② 既存の事業における低収益構造の抜本的改革

 上記の事業ポートフォリオの見直しとともに、低収益事業についてはマーケティング戦略、商品開発、サプライチェーン、販売体制、コスト面や組織面など多角的に低収益要因の分析を行い、対策案を策定、実施し低収益構造の抜本的な改革を実施

 ③ 再生医療事業への積極的投資と事業拡大

 再生医療事業については、当期において当初の予想を上回る業績となっており、今後、さらに大幅な成長が見込まれることから、当事業に対する投資を拡大しハード及びソフト両面について事業基盤の確立を進めることによる一層の収益増大

 ④ サスティナブル事業への投資の継続と収益化

 将来、市場拡大が予想されるサスティナブル事業としてパスグループが現在進めている微細藻類由来の希少原料の開発及び販売については、パスグループの再生医療事業と並ぶ成長戦略事業として、今後も積極的な投資を継続するとともに収益の改善を推進

 ⑤ 新規事業分野の開拓

 収益性が高く将来の事業成長の蓋然性が高いと判断した新規事業の企画については、資本に与えるインパクトのリスク評価を充分に行った上でリスクキャパシティの範囲内においては、積極的に投資を行い、将来的な事業発展の余地を開拓

 ⑥ ビューティ&ウエルネス事業における販売戦略の転換

 ビューティ&ウエルネス事業については、当期、独自のマーケティングによる競争優位性のある自社開発商品投入による成功事例をふまえ、今後、市場のニーズを的確にとらえた自社開発商品の新規投入の拡大及びブランド戦略の実施による一層の売上増大

 ⑦ 財務基盤の一層の強化と事業上における多角的なリスクマネジメントの徹底

 パスグループとしては財務基盤の強化ための資本政策を進めており、2022年4月に発行した第12回新株予約権の行使がもたらす自己資本の強化と手元流動性の充分な確保によって財務基盤を強化。一方、事業の運営面においては、自己資本毀損に対するリスクを多面的な領域で定量的に評価し、事業継続上必要な自己資本確保のため適切なリスクマネジメントを徹底

 パスグループとしては、以上のような対策を講じており、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないものと判断しております。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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