東名グループは、東名及び子会社5社(株式会社東名テクノロジーズ、株式会社東名グリーンエナジー、エコ電気サービス株式会社、株式会社デジタルクリエーターズ、株式会社プロエージェント)により構成されており、「オフィス光119事業」、「オフィスでんき119事業」、「オフィスソリューション事業」の3つの事業を行っております。
東名グループの事業内容、東名と子会社の当該事業にかかる位置付けは次のとおりであります。
なお、これら3つの事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
(1)オフィス光119事業
全国の中小企業・個人事業主に対し、光回線、プロバイダをはじめ、オフィスの通信環境に関するあらゆるサービスをワンストップで提供する東名オリジナルブランド「オフィス光119」を販売しております。当該サービスは、NTT東日本株式会社及びNTT西日本株式会社が提供している光回線に、速度・品質はそのままに、自社サービス(パソコンやインターネットの様々なトラブルをサポートするサービス等)を付加することで多機能かつリーズナブルに提供する光コラボレーションであります。東名の主要顧客は中小企業・個人事業主であり、2015年からの自社サービス提供以来蓄積した13万社を超える膨大な顧客データベースから多面的なマーケティング手法を展開し、中小企業・個人事業主のきめ細かいニーズを汲み取り、固定電話、インターネット回線の開設、Wi-Fiスポットの設置、通信インフラ経由により利用できるDXサービスや通信環境の見直しをはじめとした通信インフラにまつわる煩雑な業務を包括して受託し、業態や事業規模、成長過程に見合ったコストとオプションサービスを提案しております。これにより、中小企業・個人事業主が本業に集中する環境を構築することで、経営効率の改善と経営品質の向上を目指しております。
東名は、コールセンター、カスタマーセンター及び請求回収部門などを自社で開設、運営をしており、自社内において、販売促進、契約、請求回収からクレームなどの顧客対応、解約までの一連の手続きを標準化しております。
その他、NTT東日本株式会社及びNTT西日本株式会社などNTTグループの代理店として、光回線サービスを取り次ぐ業務を行っております。
(2)オフィスでんき119事業
全国の中小企業・個人事業主に対し、テレマーケティングを中心に、東名オリジナルブランドの電力小売販売「オフィスでんき119」を提供しております。当該サービスは、ビジネスシーンや環境に配慮した多様な選択肢を提案しており、主に日本卸電力取引所(JEPX)の市場から電力を調達し、一般送配電事業者の送配電網を利用することで、従来と同等の品質を維持しつつ、安定した電力供給を実現しております。
また、2025年6月2日に設立した株式会社プロエージェントを活用し、事業規模のさらなる拡大に向けたテレマーケティングの強化を実施することで、東名グループのさらなる集客の強化を図るとともに当該サービスの拡大を目指しております。
(3)オフィスソリューション事業
①オフィス環境ソリューション
ビジネスホン・UTM機器(※)・PC・サーバー・ネットワーク対応型複合機等の情報通信機器及びLED照明器具・業務用エアコン等の環境商材を主要な商材としております。これら商材の設置、施工、障害対応などを工事専門会社である株式会社東名テクノロジーズが請け負うことで顧客へのワンストップサービスの提供を可能としております。また太陽光発電システム及び蓄電池販売に関して、株式会社東名グリーンエナジー及びエコ電気サービス株式会社2社の保有するノウハウを活用し事業の拡大を行っております。
※UTMとはUnified Threat Management(統合脅威管理)の略。UTM機器は、コンピュータウイルスやハッ
キングなどのネットワークにおけるリスク対策を目的として、ファイアウォールや迷惑ブロックサービスなど複数のセキュリティ機能を集約した機器。
②Webソリューション
企業のPR用ホームページを全国の中小企業にレンタルするサービス「レン太君」の営業業務を行っております。また、2024年9月2日に設立した株式会社デジタルクリエーターズを活用し、事業規模のさらなる拡大に向けたWeb広告運用並びに営業業務の効率化に注力することで、東名グループのさらなる集客の強化を図るとともに当該サービスの拡大を目指しております。
③来店型保険ショップ
来店型ショップによる保険の取次業務を行っております。東名は、フランチャイズ加盟店として「保険見直し本舗」を営業しており、愛知・静岡に6店舗営業展開しております。
[事業系統図]
東名グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において東名グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
東名グループは、これまで中小企業・個人事業主のオフィスの課題を解決するパートナーとして、IT、オフィス、Webなどの総合ソリューション活動により、顧客との信頼関係を築いてまいりました。様々な個人事業主・中小企業の経営者、従業員の方々と出会う中で、素晴らしい「アイデア」があることを目の当たりにし、同時に常に課題や悩みを抱えており、能力を発揮しきれていない状況も多数見てまいりました。そのような顧客に対し、自社サービスである光コラボレーションモデル「オフィス光119」をはじめ、電力サービスである「オフィスでんき119」や環境商材等を組み合わせ、オフィス周りのあらゆるニーズに迅速かつきめ細かく対応することで、オフィス周りの煩雑な業務から解放し、中小企業・個人事業主の限られた経営資源を本業に集中できる環境の構築と企業価値の向上に取り組んでおります。また、ソリューション分野で新しい価値の創造や、利便性を生み出せるように新たな事業領域に挑戦し続け、中小企業・個人事業主を豊かにし、日本のより良い社会づくりに貢献することで持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。これらにより、東名グループの持続的な成長と企業価値の向上を図ることが基本方針であります。
一方、新型コロナウイルス感染症拡大を機に生活が一変し、ロシア・ウクライナ問題に端を発した原材料等の高騰による影響、加えてデジタルトランスフォーメーション(DX)等の推進により世の中のニーズが急速に変化しております。このような変化の激しい事業環境下で、東名グループが今後も持続的に成長していくためには、変化をチャンスと捉え新しい価値を創造し、社会に必要とされ持続可能な社会に貢献する企業グループとなることが肝要であると考えております。
■経営理念
「すべての人々に感動と満足を提供し続けます。」
時代のニーズを常に見据えながら変化をチャンスと捉え、ソリューションカンパニーとして新しい価値の創造(感動)を提供するため、全従業員を尊重し、しあわせの実現(満足)を目指すことにより、豊かでより良い社会づくりに貢献する企業グループであり続けます。
■ビジョン(目指す企業像)
●お客様へ
お客様の期待を超える対応により、感動と満足を提供し続ける企業グループを目指します。
●従業員へ
全ての従業員の多様性、人格、個性が尊重され、安心で働きやすい職場と、能力が最大限に発揮できる環境を整え、感動と満足を提供する企業グループを目指します。
●株主・投資家の皆様へ
株主をはじめすべてのステークホルダーに対して幅広くコミュニケーションを図り、適時・適切でわかりやすい情報開示を行います。継続的な成長を通じ株主価値の向上に努め、永続的に応援したいと思っていただけるよう、感動と満足を提供する企業グループを目指します。
●地域社会へ
法令を遵守し、自由競争に基づく公正・透明な事業活動を行います。雇用の創出と環境に配慮したサービス等の提供を通じて社会に必要とされ、持続可能な社会の実現に寄与し、感動と満足を提供する企業グループを目指します。
■行動指針
我々は、常にすべての人々の満足の為に行動すること。
我々は、常に変化をチャンスと捉え行動すること。
我々は、常に新しい可能性を目指して行動すること。
我々は、常に社会に必要とされる会社を目指して行動すること。
(2)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略
東名グループを取り巻く環境は、雇用と所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり、今後も経済状況は緩やかに回復傾向が続くことが期待されております。一方で、欧米における高金利の継続や中国の不動産市場の停滞等に加え、物価上昇及び金融資本市場の変動等の影響を受ける可能性があるため、東名グループが主にサービスを提供する中小企業・個人事業主におきましても、十分に注意すべき状況が続いております。
このような環境のもと、東名グループは2024年9月をスタートとする3か年の中期経営計画「NEXT GROWTH 2027」を推進してまいります。基本方針を「中小企業の課題を「若手の積極的な活用」と「組織力」で 解決するプロフェッショナルな企業グループとなる。」とし、1.主力事業の大幅拡大、2.新規事業の育成、3.「経営基盤」の強化を会社方針として中小企業の課題解決のための基盤強化に取り組みます。積極的な人材投資と営業エリアの拡大を推進し、組織力の向上を図ることにより、社会的価値と経済的価値を兼ね備えた企業グループを目指します。
また、各セグメントにおける2025年8月期での取り組みは以下のとおりです。
なお、2025年8月期より、2020年に開始した電力小売販売サービス「オフィスでんき119」が主力サービスとして成長したことを受け、事業ポートフォリオの明確化と業績管理体制の見直しを目的に、オフィスでんき119事業として新設しております。あわせて、顧客との信頼関係を活かしパーソナライズされたサービスの提供や、クロスセルの向上による相乗効果の創出を目的にファイナンシャル・プランニング事業をオフィスソリューション事業に統合いたしました。
それに伴い、各セグメントにおける取り組みについては新セグメントにて記載をしております。
①オフィス光119事業
オフィス光119事業においては、契約保有回線数の増大に向けて、引き続きWeb集客の強化を行い、収益のバランスを考慮しつつ、Web広告費への投資を拡大いたします。また、既存顧客においては、引き続きリテンション活動を強化するとともに、情報通信機器等のクロスセル、アップセルに努め、ARPUの向上を図ってまいります。さらに、新規開業顧客に必要な商材を一括提案し、ARPUを高めてまいります。販路拡大については、新規代理店の開拓やアライアンス企業の活用を継続してまいります。中小企業・個人事業主からの注目度の高いDX関連のサービスについては、引き続き拡充に注力してまいります。
②オフィスでんき119事業
オフィスでんき119事業においては、契約保有件数の増大及びターゲット層への訴求を目的に、Web広告への投資拡大を継続いたします。既存顧客においては、リテンション活動を強化し、「オフィス光119」とのクロスセル販売に注力することで、ARPUの向上を図ってまいります。
③オフィスソリューション事業
オフィスソリューション事業においては、新規拠点の開設に伴う、営業エリアの拡大と営業人員の増強に取り組んでまいります。また、東名の主たる顧客である中小企業・個人事業主からニーズの高いセキュリティ機器や情報通信機器等のクロスセル、アップセルに引き続き注力し、ARPUの向上を図ってまいります。
さらに、太陽光発電システム及び蓄電池設備の販売においては、電力顧客データを有効活用し、顧客のニーズや市場動向を的確に把握することで、より効果的な販売戦略を構築します。これにより、既存のビジネスモデルを強化するとともに、新たなビジネスチャンスを創出し、新規事業としての基盤を育成することを目指してまいります。
(3)目標とする客観的な指標等
東名グループの根幹となる事業は、通信インフラや電力小売をはじめとするストック型ビジネスモデルであると認識しております。このため、新規顧客獲得数の増加及び契約保有回線数に対する解約率を意識しております。その上で、「企業基盤」の強化を図っていくため売上高、営業利益、EPS(1株当たり当期純利益)、ROE(自己資本比率)を重要な経営指標としております。
中期経営計画(NEXT GROWTH 2027)の最終年度(2027年8月期)数値目標
売上高 402億円
営業利益 46億円
EPS 218.67円
ROE 26.1%
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
東名グループは、以下の事項を主要な経営課題として認識し、中期経営計画にて取り組む方針です。
①主力事業の大幅拡大
東名グループは、中小企業・個人事業主のオフィスの課題を解決するパートナーとして、IT、オフィス、Webなどの総合ソリューション活動を通じて、顧客との信頼関係を築いてまいりました。今後は、主力事業の大幅拡大を目指し、顧客が直面する課題を真摯に受け止め、解決のためのサービスをさらに強化・拡充し、顧客が経営資源を本業に集中できる環境を構築することで、企業価値の向上を実現してまいります。
2024年8月期においては、新たな拠点として2023年11月1日に金沢営業所、2024年2月1日に岐阜営業所、2024年4月1日に仙台営業所、2024年6月1日に沖縄営業所を開設し、営業エリアの拡充及び中小企業の課題解決を推進してまいりました。
また、営業部署の拡大及び新拠点開設に伴い新規学卒者・経験者採用の双方に注力し、増員を行いました。
今後も未開拓エリアに新拠点を開設するとともに、東名の主たる顧客である中小企業・個人事業主が抱える「経営の課題」について、顕在的かつ潜在的な課題を掘り起こし、課題解決と新しい価値を提供できる体制を強化するため、引き続き新規学卒者はもとよりキャリア採用も活用し、人員拡大や拠点拡大を進め、ストック収益拡大を目指します。
②新規事業の育成
東名グループは、今後の事業拡大、継続的な成長を目指す上で、新規事業の育成が重要な課題であると認識しております。現有のリソースやノウハウを迅速に補完し、市場への参入スピードを加速させるために、M&Aやアライアンスに注力してまいります。
2024年8月期に近畿電工株式会社(2024年9月1日付で株式会社東名グリーンエナジーに商号変更)及びエコ電気サービス株式会社の全株式を取得し子会社化いたしました。
これにより、新たに太陽光発電ビジネスにおける知見、ノウハウ及び人材リソースを相互活用し、新たな事業領域への進出が可能となりました。
今後も、M&Aやアライアンスに注力することで異なる企業文化や視点を取り入れ、経営資源を獲得することで組織の柔軟性と適応力を向上させ、持続的な成長を実現可能とする事業の育成を強化及び推進してまいります。
③「経営基盤」の強化
東名グループは、中期経営計画「TRP-2024」を経て、計画通りに企業規模を拡大してまいりました。今後は経営基盤の強化を中心に据え、更なる企業価値の向上を目指します。
2024年8月期は、カーボンニュートラルを推進する企業として事業活動を通して取り組むため、「オフィスでんき119」再エネプランの販売に注力した結果、2024年8月期末時点で58.4%と2030年8月期の目標であった50%を超えて達成いたしました。
人的資本投資の一環として取り組みを継続している教育ラボ(教育施設)について、名古屋の施設を移転及び拡充したほか、新たに札幌にも増設し人材育成に更なる注力が可能となりました。教育ラボ活用によるさらなる教育・研修の充実化やジョブローテーションの導入により従業員のエンゲージメントを高め、離職率の改善及び優秀な人材確保に取り組み、管理職の輩出強化を推進してまいります。
また、教育ラボを活用することにより、従業員が働きやすい環境の整備や共通課題の特定を行い、離職率の低減に努めてまいります。
また、顧客の課題解決に向け、新しい価値を創造できるDXを中心とした新規サービスの創出に引き続き注力いたします。
2024年8月期においては、協創ソリューションとして1件の新規サービスをリリースいたしました。顧客へのヒアリングを重ねたことにより、高需要が続くセキュリティ機器の中から、「オフィス光119」をご契約いただいているお客様及びその他光回線サービスをご利用中のお客様を対象に、突然の光回線の故障や地震・災害による通信障害時のバックアップサービスとして、「オフィスあんしんコネクト119」の提供を開始いたしました。本サービスは、突然の光回線の故障時にモバイルネットワークへ切り替えることで通信をサポートするだけでなく、有事に備えるためのBCP対策としても有効であり、東名の主たる顧客である中小企業・個人事業主の需要は、今後拡大していくものと考えております。中小企業・個人事業主は、経営環境の整備や対応など、「経営の課題」を多く抱えているため、今後もCRMを強化し、顧客の顕在的かつ潜在的な課題の掘り起こし、課題解決と新しい価値を創造できるDXを中心とした新規サービスを創出し、ストック収益拡大を目指します。
ガバナンスについては、経営の透明性と効率を高め、持続的な企業価値の向上を図るため、全従業員への情報セキュリティ及びコンプライアンス研修・教育を実施いたしました。
今後もサステナビリティ経営を全社的に推進し、全社員一丸となって「経営基盤の強化」に努めてまいります。
東名グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与えると認識している主要なリスクには以下のようなものがありますが、これらに限定されるものではありません。東名グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。東名株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。
なお、本文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において東名グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅したものではありません。
(1)経済状況等の影響について
東名グループは、中小企業・個人事業主に対し、より良いオフィス環境で事業活動を行って頂けるよう、「オフィス」に特化したサービス・商材の提供を多数展開しております。東名グループが提供しているサービス・商材は、東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社が提供している光回線に自社サービスを付加し再販する「オフィス光119」(光コラボレーション)・情報通信機器・LED照明器具・電力サービス等であります。
しかしながら、中小企業・個人事業主は景気動向、経済状況の影響を受けやすく、新たな感染症の発生及び感染拡大の影響による業績悪化等により東名グループが提供するサービス・商材に対する需要動向が悪化した場合、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループは、顧客満足度向上のため顧客フォローに力を入れており、既存顧客の状況や課題を的確に把握し、クロスセルに繋げるとともに、新サービス・新商材の開発に反映させるよう取り組んでまいります。
(2)「オフィス光119」への依存について
東名グループは、光回線を仕入れ、これに自社サービスを付加し再販する「オフィス光119」(光コラボレーション)の提供を行っており、東名グループにおける売上高のうち、当該サービスに係る売上高の占める割合が当連結会計年度で47.5%と高く、当該サービスに依存しております。東名グループは、事業拡大に向け、当該サービスの提供を引き続き拡大していくことが必要であると認識しております。
しかしながら、競合するサービス・新たなサービスの台頭により「オフィス光119」の提供が計画通り進まない場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループの成長を牽引する第2のストック型ビジネスである電力小売販売の拡大に注力し、事業環境の動向等に迅速に対応する体制を構築するとともに、顧客フォローにより既存顧客の状況や課題を的確に把握し、クロスセルに繋げるとともに、新サービス・新商材の開発に反映させるよう取り組んでまいります。
(3)特定取引先への依存について
東名グループの基幹事業である「オフィス光119」(光コラボレーション)の提供は、光回線を仕入れ、これに自社サービスを付加し再販するサービスであります。光回線は、全て東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社から仕入れております。東名は東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社との間で、それぞれ「光コラボレーションモデルに関する契約」を締結しており、東名グループの主要な事業活動の前提となっております。当該契約は期限の定めのない契約ですが、双方とも当該契約の終了を希望する日の90日前までに書面で相手方に通知した場合、当該契約は終了するものとなっており、当該契約の継続に支障を来す要因が発生した場合には、事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。
・電気通信事業者でなくなったとき
・信用、名誉または信頼関係を毀損させる行為をなしたとき
・公序良俗に違反したとき
・破産、民事再生、会社更生の申出があったとき
・手形交換所の取引停止処分、差押または滞納処分を受けたとき
・営業の廃止または解散の決議をしたとき 等
本書提出日現在、当該契約の継続に支障を来す要因は発生しておらず、今後も発生させることがないよう効率的な事業運営とコンプライアンスの強化等に努めてまいります。
(4)競合について
東名グループは、中小企業・個人事業主に対し、より良いオフィス環境で事業活動を行って頂けるよう、「オフィス」に特化したサービス・商材の提供を多数展開しております。
しかしながら、東名グループが提供する光コラボレーション・情報通信機器・LED照明器具・電力サービス等を取り扱う企業は多数存在しており、また、新規参入も比較的容易であり、これら企業との競合が激化した場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
今後も顧客フォローに注力し、顧客満足度の向上に努めるとともに、解約率の抑制に取り組んでまいります。
(5)事業に係るインフラについて
東名は、光コラボレーション事業者として、コールセンター、カスタマーセンター及び請求回収部門などを自社で開設、運営しております。「オフィス光119事業」の拡大に伴う、これらのインフラの強化・更新が対応できない場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名のコールセンターでは、テレアポ(電話による勧誘)から契約に至るまでを対応しております。アウトバウンド営業(東名からアプローチする営業)の要である営業スクリプト(台本)を確立し、オペレーターが早期に習熟できる体制を構築しております。また、カスタマーセンターでは、顧客からの問い合わせに対し、その場で顧客データベースと照合しながらリアルタイムで対応しております。併せて、顧客データベースを最新のものへと更新しており、今後も対応してまいります。
(6)顧客ニーズに応じたサービス・商材の提供について
東名グループは、中小企業・個人事業主に対しより良いオフィス環境で事業活動を行って頂けるよう、「オフィス」に特化したサービス・商材の提供を多数展開しております。顧客である中小企業・個人事業主のニーズを適確に汲み、常に必要なサービス・商材を提案・提供していくことに努めております。
しかしながら、顧客ニーズに応じたサービス・商材の提供が期待通り行われない場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
今後も顧客フォローに注力し、既存顧客の状況や課題を的確に把握し、クロスセルに繋げるとともに、新サービス・新商品の開発に反映させるよう取り組んでまいります。
(7)情報管理について
東名グループは、事業運営に際して、顧客の機密情報や個人情報を取り扱っており、当該情報に係る社内規程に基づき、細心の注意を払って管理に努めております。
しかしながら、万が一、東名グループの関係者等の故意または過失によりこれらの情報が外部に流出した場合には、損害賠償請求を受けるリスクや社会的信用失墜により、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループでは、プライバシーマークを取得し個人情報を厳格に管理する体制を構築するとともに、全役職員を対象に情報管理に関する社内研修を年2回以上開催し、情報管理に取り組んでおります。
(8)法的規制等について
東名グループの事業は、「電気通信事業法」、「特定商取引に関する法律」、「保険業法」等の法的規制を受けております。東名グループは、これらの法令等を遵守して、事業を運営しております。
しかしながら、法令違反が発生した場合、予期しない法令等の制定により東名グループの事業が何らかの制約を受けた場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
また、東名グループは「古物営業法」に定める古物商の許可、「電気工事業の業務の適正化に関する法律」に定める登録電気工事業者の登録を受けております。「古物営業法」で定める許可の取消し事由に該当した場合は許可の取消しまたは営業の停止、「電気工事業の業務の適正化に関する法律」で定める登録の取消し事由に該当した場合は登録の取消しとなる可能性があります。現状、当該許認可等の取消しとなる事由はありません。
しかしながら、何らかの事情により、許認可等の取消しが生じた場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループでは、全役職員を対象にコンプライアンスに関する全社的な研修を年1回以上開催するとともに、個別の部署においても関連の法令等に関する社内外の研修に積極的に参加し、コンプライアンスの強化に取り組んでおります。
(許認可等の状況)
①東名
|
許認可等の名称 |
監督官庁等 |
許認可 登録番号 |
有効期限 |
関連法令 |
許認可等の 取消事由 |
該当セグメント |
|
古物商許可 |
三重県 公安委員会 |
551120076600 |
なし |
古物営業法 |
同法第6条 |
オフィス光119、 オフィスソリューション |
|
登録電気工事業者 (一般用電気工作物) |
経済産業大臣 |
2023007 |
2028年 7月27日 (5年ごとの更新) |
電気工事業の業務の適正化に関する法律 |
同法第28条 |
オフィスソリューション |
②株式会社東名テクノロジーズ
|
許認可等の名称 |
監督官庁等 |
許認可 登録番号 |
有効期限 |
関連法令 |
許認可等の 取消事由 |
該当セグメント |
|
古物商許可 |
岐阜県 公安委員会 |
531021190234 |
なし |
古物営業法 |
同法第6条 |
オフィスソリューション |
|
登録電気工事業者 (一般用電気工作物) |
岐阜県知事 |
2019069 |
2029年 4月17日 (5年ごとの更新) |
電気工事業の業務の適正化に関する法律 |
同法第28条 |
オフィスソリューション |
(注)2024年2月1日付で、東名の連結子会社である株式会社岐阜レカムは、株式会社東名テクノロジーズに商号変更し
ております。
③近畿電工株式会社
|
許認可等の名称 |
監督官庁等 |
許認可 登録番号 |
有効期限 |
関連法令 |
許認可等の 取消事由 |
該当セグメント |
|
一般建設業 (電気工事業) |
大阪府知事 |
149059 |
2027年 12月7日 (5年ごとの更新) |
建設業法 |
同法第29条 |
オフィスソリューション |
|
みなし電気工事業者 |
大阪府知事 |
2018-0179 |
2027年 12月7日 (5年ごとの更新) |
電気工事業の業務の適正化に関する法律 |
同法第34条 |
オフィスソリューション |
(注)2024年9月1日付で、東名の連結子会社である近畿電工株式会社は、株式会社東名グリーンエナジーに商号変更を
しております。
④エコ電気サービス株式会社
|
許認可等の名称 |
監督官庁等 |
許認可 登録番号 |
有効期限 |
関連法令 |
許認可等の 取消事由 |
該当セグメント |
|
一般建設業 (電気工事業) |
大阪府知事 |
152348 |
2029年 9月26日 (5年ごとの更新) |
建設業法 |
同法第29条 |
オフィスソリューション |
|
みなし電気工事業者 |
大阪府知事 |
2019-6137 |
2029年 9月26日 (5年ごとの更新) |
電気工事業の業務の適正化に関する法律 |
同法第34条 |
オフィスソリューション |
(9)災害について
東名グループは、名古屋、新宿、札幌、広島、福岡、大阪、金沢、岐阜、仙台及び沖縄に分散し、支店及び営業所を有しております。
しかしながら、これらの地域及びその周辺で大規模な災害が発生した場合、ユーザーへの対応に支障を来す事態が想定されるとともに、復旧のための多大な費用が必要となり、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループでは、防災管理規程、防災対応マニュアルを整備しておりますが、BCP(事業継続計画)の策定及び更新を進め、対応してまいります。
(10)人材の確保及び育成について
東名グループは、事業拡大に際して、優秀な人材の確保・育成が必要であると認識しております。このため、東名グループでは、新卒者及び中途採用者の採用活動の強化による人材の確保に加え、社員の階層に応じた人材育成に向けた研修等を積極的に進めていく方針であります。
しかしながら、こうした人材採用・人材育成が計画通り進まなかった場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
(11)内部管理体制について
東名グループは、事業拡大を図る上で内部管理体制の強化が不可欠であると認識しております。このため、今後の事業拡大に伴い内部管理体制の一層の強化を図っていく方針であります。
しかしながら、事業拡大に対して適時適切に組織的対応ができなかった場合、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
(12)特定人物への依存について
東名の代表取締役会長山本文彦は、東名グループの経営方針、経営戦略の決定及び推進において重要な役割を果たしております。そのため、何らかの理由によって、同氏が東名グループの経営に関与することが困難になった場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループでは、役員及び幹部社員への権限の委譲、取締役会や経営会議等における情報の共有等を図り、特定人物に過度に依存しない体制の構築を進めております。
(13)株式価値の希薄化について
東名は、業績向上への意欲を高めることを目的としてストックオプション制度を採用し、東名グループの役員及び従業員に対し新株予約権を付与しております。これらの新株予約権について行使が行われた場合には、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。
なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式は344,600株であり、発行済株式総数14,901,600株の2.3%に相当しております(新株予約権による潜在株式の数及び発行済株式総数は、2024年11月1日から本書提出日までの新株予約権の行使を考慮しておりません。)。
(14)役員所有株式に係る質権設定について
東名役員である日比野直人及び直井慎一(以下「対象者」という。)と株式会社三十三銀行(以下、本(14)において「銀行」という。)との間には金銭消費貸借契約が締結されており、当該契約に基づき対象者が保有する株式には、下記表のとおり、対象者が銀行に対して負担する債務の担保として質権が設定されております。
|
|
保有顕在株式数 |
質権対象株式数 |
|
日比野 直人 |
874,200株 |
211,000株 |
|
直井 慎一 |
62,000株 |
60,000株 |
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合計 |
936,200株 |
271,000株 |
以下に定めるいずれかの事由が生じた場合には、法定の順序または被担保債務の期限が到来したかどうかにかかわらず、その債務の弁済に充当するために、銀行により質権対象株式の売却が行われる可能性があります。
・対象者について次の事由が一つでも生じた場合
-支払の停止または破産手続開始、民事再生手続開始、会社更生手続開始、特別清算開始もしくはその他の法的整理開始の申立があったとき
-手形交換所または電子債権記録機関の取引停止処分を受けたとき
-対象者の預金その他の銀行に対する債権について仮差押、保全差押または差押の命令、通知が発送されたとき
-行方不明となり、銀行から対象者に宛てた通知が届出の住所に到達しなくなったとき
-銀行に対する債務の一部でも履行を遅滞したとき
-担保の目的物について差押、または競売手続の申立があったとき
-銀行との取引約定に違反したとき
-以上のほか債権保全を必要とする相当の事由が生じたとき
本書提出日現在、銀行による質権対象株式の総数は271,000株であり、発行済株式総数14,901,600株の1.8%に相当しております。東京証券取引所または名古屋証券取引所における売却またはその他の方法により質権対象株式の売却が実際になされた場合、またはその可能性が顕在化した場合には、東名株式の市場価格に影響を及ぼす可能性があります(発行済株式総数は、2024年11月1日から本書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数を考慮しておりません。)。
(15)新たな感染症の発生及び感染拡大について
東名グループは、コールセンター、カスタマーセンター及び請求回収部門などを自社で開設、運営しており、新たな感染症の発生及び感染拡大により、東名グループの事業活動に支障が生じた場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループでは、顧客、取引先、従業員及びその家族の安全確保と感染拡大の防止を最優先として、新たな感染症が発生した場合、対応方針・対応内容をWebサイトへ掲載し対策を講じるとともに、感染者が発生した場合は他拠点にて業務が補完できる体制の構築を進めてまいります。
(16)調達価格の変動による解約について
東名グループは、中小企業・個人事業主に対し電力を供給する電力の小売販売を行っております。燃料価格、為替相場の変動、季節・時間帯及び景気動向による需給の変動などにより電力調達価格が上昇した場合でも、売価を調整できるプランを導入しております。しかながら、調達価格が長期に渡り高騰した場合は、顧客による解約が増加する可能性があり、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
電力小売販売については、再エネプランを導入し価格だけではない東名電力サービスの価値を訴求するとともに、万一に備え、複数の電力調達先を確保し電力調達価格高騰のリスクを低減するよう対策を講じております。
(17)需給バランス調整リスクについて
東名グループを含む小売電気事業者は一般送配電事業者の送電ネットワークを介して電力を供給する際に、一般送配電事業託送供給等約款料金算定規則に基づき、需要計画と実際の需要量をそれぞれ30分毎に一致させる義務(計画値同時同量制度)を負っており、事前に計画した需要量と実際の需要量の差分は、インバランス(料金)として一般送配電事業者との間で精算されます。
また、東名グループは需給管理を外部に委託し需給バランスの適正化を図っておりますが、需給管理が適切に行えず需給バランスが大幅に崩れインバランス料金が多額に生じた場合、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
(18)東名の信用リスクについて
東名グループは、サービス・商材を提供する主要な顧客は中小企業・個人事業主であることから、東名グループが保有する債権には多数の小口債権が含まれております。東名グループにおいては、債権を一定の区分に分類し、分類ごとの回収不能見込額として貸倒引当金を算出しております。貸倒引当金の見積りに際しては、算定時点で入手可能な情報及び一定の仮定に基づき見積りを行っております。
しかしながら、東名の取引先の事業及び財政状態は、新たな感染症の発生及び感染拡大や他の将来の不確実な経済状況の変動によって影響を受ける可能性があり、貸倒損失の実際の発生額が見積り額と異なった場合、又は貸倒引当金の追加計上が必要となった場合には、東名グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。
東名グループでは、適切な与信管理体制を構築するとともに、債権の回収状況を定期的に確認し、営業本部と連携することにより、不良債権の発生を抑制するよう取り組んでおります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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