ちゅうぎんフィナンシャルグループ(5832)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


ちゅうぎんフィナンシャルグループ(5832)の株価チャート ちゅうぎんフィナンシャルグループ(5832)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

ちゅうぎんフィナンシャルグループグループ(ちゅうぎんフィナンシャルグループ及びちゅうぎんフィナンシャルグループの関係会社)は、ちゅうぎんフィナンシャルグループ、子会社26社および関連会社1社で構成され、銀行業を中心に、リース業、証券業等の金融サービスに係る事業を行っております。

なお、ちゅうぎんフィナンシャルグループは有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(銀行業)

株式会社中国銀行の本店のほか国内支店、出張所、海外支店において、預金業務、貸出金業務、有価証券投資業務、内国為替業務、外国為替業務、信託業務、各種代理業務、債務の保証(支払承諾)、公社債の引受、国債等公共債及び証券投資信託の窓口販売、金融商品仲介業務、M&A仲介等投資銀行業務などを業務展開しており、グループ業務の中核をなしております。

株式会社CBS、中銀事務センター株式会社では、銀行事務の受託・代理業務、中銀保証株式会社では、信用保証業務を行っております。

(リース業)

中銀リース株式会社では、岡山県内外の企業へのリース事業を展開しております。

(証券業)

中銀証券株式会社では、証券業務を行っております。

(その他)

中銀カード株式会社では、クレジットカード業務、中銀アセットマネジメント株式会社では、投資顧問業務及び投資信託委託業務、株式会社ちゅうぎんキャピタルパートナーズでは、ファンド運営業務、株式会社ちゅうぎんヒューマンイノベーションズでは、人材紹介業務、株式会社Cキューブ・コンサルティングでは、コンサルティング業務、株式会社ちゅうぎんエナジーでは、地域エネルギー・脱炭素関連業務、ちゅうぎんエナジーファンド投資事業有限責任組合では、投資運用業務、株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループでは、経営管理業務を行っております。

 

 

以上の事項を事業系統図で示すと次のとおりであります。

 

(2025年3月31日現在)


 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

ちゅうぎんフィナンシャルグループグループは、お客さまの顕在ニーズ、潜在ニーズに応えながら地域社会やお客さまに必要とされ続ける企業グループを目指し、地域社会・お客さまと相互に発展するビジネスモデルを確立し、金融を中心とした総合サービス業へ進化することで、地域全体の付加価値を高めるとともに、グループ全体の企業価値向上を目指してまいります。

 


 

(2) 中長期的な会社の戦略

人口減少等の我が国の社会構造の変化や国内外の金融政策・金利環境の変化などに伴い、今後も不確実な事業環境が継続すると想定されます。

こうした事業環境を見据え、またテクノロジーの急速な進展など環境の変化にも対応し、持続可能なビジネスモデルを確立するため、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループでは2017年度を起点とする期間10年間の長期経営計画『Vision 2027「未来共創プラン」』を策定いたしました。

この長期経営計画では、「地域・お客さま・従業員と分かち合える豊かな未来を共創する」を長期ビジョンに掲げており、「豊かな未来を創る取組み」「経営の土台を創る取組み」をフレームワークとし、長期ビジョン達成に向けた各種取組みを着実に実施していきます。

 

中期経営計画『未来共創プラン ステージⅠ』(2017年度~2019年度)では、営業時間・人員捻出を目的とした店頭業務体制の整備や本部業務の見直しによる人的資源の再配置などの構造改革を推進したほか、コンサルティング機能の強化や人材紹介業務への参入など金融分野以外のサービスメニューの拡充を図ってきました。

また、2020年度からスタートした中期経営計画『未来共創プラン ステージⅡ』(2020年度~2022年度)では、ステージⅠの構造改革の成果のもと、地域やお客さまが抱える課題の解決力強化に向けて、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの人財と組織力の向上を図るために、人事制度改定、新事業の創出及び持株会社体制への移行等に取り組んできました。

そして、2023年4月からスタートした中期経営計画『未来共創プラン ステージⅢ』(2023年度~2026年度)では、ステージⅠやステージⅡの改革をベースとして、成果を最大限発揮し、10年戦略で描いたビジネスモデルの実現を目指すとともに、ちゅうぎんフィナンシャルグループとしての「新たな挑戦」を実践していきます。

 

 


 

具体的には、地域社会・お客さまと相互に発展する持続的なビジネスモデルを構築するための戦略を3つの成長戦略と定義し、次のような施策に取り組み、地域社会の発展への貢献と企業価値の向上の好循環を創り出してまいります。

 


 

 

(3) 経営環境

2023年度の国内経済は、新型コロナウイルスの5類移行により、景気の自律的な循環を制約してきた要因が解消され、インバウンド需要が回復しました。また、春闘における30年ぶりの高い賃上げや企業の高い投資意欲等、国内の経済には前向きな動きが見られました。

一方で、世界的なインフレ及び資源・エネルギー価格高騰等により、世界経済の減速が見込まれており、国内経済への影響が懸念され、先行き不透明な状況にあります。

地元経済につきましては、海外経済や物価上昇の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぎ、個人消費や設備投資は増加しており、景気は回復傾向にあります。

今後は海外経済の減速や物価の高止まり等の影響により、企業収益の悪化や個人消費への影響も懸念されます。地元経済の状況に注視するとともに、地元企業への積極的な資金供給や経営課題の解決への対応を通じて、地元経済発展への貢献に向けて取り組む方針です。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

今後の経営環境につきましては、日銀のマイナス金利政策が解除されたものの、海外経済の減速、物価上昇などを主因として不安定な状況が続くことが想定されており、企業収益の悪化や個人消費の落ち込み、それに伴う地域経済の停滞が懸念されます。

 このような経営環境への対応やサステナビリティ経営を推進するため、これまでに手掛けた取組みをさらに強化するとともに、新たな成長に向けた挑戦に取り組んでまいります。

 「1.地方創生SDGsの『深化』」では、地域社会やお客さまが抱える環境問題に取り組むため、地域プラットフォームを形成する取組みに注力し、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループを起点とした地域における共創の場を創出してまいります。ちゅうぎんフィナンシャルグループグループは「ヒト・モノ・カネ」に関するご相談をワンストップで解決できるという利点を活かし、グループシナジーを発揮しながら、地域やお客さまが抱える課題やニーズに寄り添って解決してまいります。これらの取組みを通じて、地域の魅力やポテンシャルを引き出し、地域の持続的な発展に貢献してまいります。

 「2.イノベーションの創出」では、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループ自らがDX企業グループになるよう、業務プロセスの変革やシステム開発に取り組んでまいります。また、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループのノウハウを活かし、地域社会のアライアンスパートナー等を積極的に活用し、新規事業の開発等、新たな価値の創出に取り組んでまいります。

 「3.グループ経営基盤の強化」では、成長戦略を高度に実践していくために、強固なグループ経営基盤を確立してまいります。変化し続ける経営環境に柔軟に対応するため、持株会社であるちゅうぎんフィナンシャルグループの機能強化を目的として、組織体制の見直しを進めてまいります。また、人的資本投資の強化やダイバーシティの推進へより強力に取り組んでまいります。  

 以上の3つの成長戦略を組み合わせ、地域・お客さまの発展へ貢献することで、地域全体の付加価値を高めていきます。そして、その付加価値の一部が収益となり、株主の皆さまや従業員へ還元し、また事業に再投資することで、地域社会・お客さまと相互に発展する持続的なビジネスモデルを実現します。

 

 

(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標等

2023年4月からスタートした中期経営計画『未来共創プラン ステージⅢ』(2023年度~2026年度)の策定に際し、足元の経営環境や今後の見通しを反映して、以下のKPIを設定し、長期経営計画『Vision 2027「未来共創プラン」』の最終年度(2026年度)の計数目標を更新しております。


※1:Scope1(ガス、ガソリン、軽油などの燃料消費を通じた直接排出量)、Scope2(他社から供給された電気、熱などの使用に伴う間接排出量)の2013年度対比削減率

※2:対象となる投融資は、社会分野(医療・介護・保育、教育 ほか)・環境分野(太陽光、風力、バイオマス、EVほか)のファイナンスに加え、地方創生やSDGs/ESGの取組支援を含む2020年度からの実行額

※3:事業承継・環境関連などの年間コンサルティング契約受託件数

※4:遺言信託、遺産整理業務等の年間取扱件数

※5:研修教育関連費用、勉学奨励金、ちゅうぎんオープンラボ活動費、研修受講時及び出向時の人件費等の従業員に対する投資額

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者がちゅうぎんフィナンシャルグループグループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

(1) 信用リスク

信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産(オフ・バランス資産を含む)の価値が減少ないし消失し、損失を被るリスクです。

リスク事象

影響

対応策

地域経済の低迷

岡山県を中心とした東瀬戸内圏の地域経済の低迷により域内の与信先の信用が悪化し、与信コストが増加

地域の企業や団体、自治体との連携強化、課題の把握と解決方法の提供、及びサステナブルファイナンスや脱炭素の取組み支援強化

事業性評価に基づく与信先の企業実態の把握や個別案件の厳正な審査、業績改善支援等、中長期的な企業価値向上に向けた取組みの実施

・与信先や地域経済等のモニタリングによる予兆把握

特定の与信先や業種、国等への与信集中

特定の与信先や業種、国等への与信が集中することにより、与信先や業種、国に影響を及ぼす環境の悪化が発生した場合、多額の与信コストが発生

・特定の与信先や業種、国等に対する与信限度額の設定・管理

・「大口与信先」「業種別」「国別」等の信用状況や与信の集中状況等の定期的な把握

与信形態の多様化、複雑化

ストラクチャードファイナンス等、多様化・複雑化する与信のリスクを適切に把握・管理できず、与信コストが発生

・多様化・複雑化する与信の多面的かつ深度ある厳正な審査

・与信先や市況等の適切なモニタリングによる予兆把握等管理態勢の強化

・審査・管理ノウハウを持つ人財の育成・確保

 

なお、世界的なインフレ、地政学リスクの高まりになどにより、世界経済の見通しは不透明な状況となっています。また、国内においても金融正常化が進み、今後金利が上昇基調となる可能性もあります。斯かる状況下、新型コロナウイルス関連融資の返済が本格化され、信用供与先の資金繰りに与える影響についても注視していく必要があります。これらの懸念に関連し、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループ与信先の経営状態が想定以上に悪化し、不良債権や与信コストの増加を余儀なくされるリスクがあります。

また、自己資本余力を活かし、市場性ローンを含むストラクチャードファイナンスや非日系融資など株式会社中国銀行での貸出金運用を実施しており、地元向け貸出金等と比べてリスク特性の異なる融資残高が増加しております。この点に関しても、リスクの所在を明確にしたうえで、厳正な審査やモニタリングによる予兆把握、各種リスクを統合した管理を行い適正にリスクを管理しております。

 

(2) 市場リスク

市場リスクとは、金利や為替、株式等の市場のリスク・ファクターの変動により、資産・負債(オフ・バランスを含む)の価値が変動し損失を被るリスク、または資産・負債から生み出される収益が変動し損失を被るリスクです。

リスク事象

影響

対応策

国内・海外の金利上昇

金利上昇により債券の評価損益や売買損益が悪化し、自己資本や収益が減少

・債券・株式等の運用残高や統計的な手法等により定量化したリスク量に対する限度額の設定・管理

・有価証券全体ならびにリスク・カテゴリー別の損失額に対する限度額等の設定・管理

・市場急変を想定したストレステストの実施

・リスクヘッジ方針の策定・実施

株価下落

・株価下落により株式の評価損益や売買損益が悪化し、自己資本や収益が減少

・株価が大幅に下落した場合には、株式償却による損失が発生

金利低下、または低金利環境の長期化

・金利低下により、短期資産または変動金利資産の金利更改後の資金利益が減少

低金利環境が長期化した場合には、資産の資金利益の減少傾向が継続

 

なお、市場リスクについても、(1)信用リスクで記載したように、様々な懸念から世界経済の見通しが不透明な状況となっていることに留意が必要です。こうした状況を背景とする、国内・海外の金利上昇や株価下落等の市場混乱により、想定どおりの資金利益が獲得できないリスク、または想定を上回る有価証券評価損益や売買損益の悪化が発生するリスクがあります。

 

(3) 流動性リスク

流動性リスクとは、運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保が困難になる、または通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより損失を被るリスク(資金繰りリスク)、ならびに市場の混乱等により、市場において取引ができない又は通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることにより損失を被るリスク(市場流動性リスク)です。

リスク事象

影響

対応策

国内・海外の調達環境の悪化

必要な資金確保が困難になり資金繰りが悪化した場合や、通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされた場合、資金利益が減少

・運用と調達の資金ギャップに対する限度額の設定・管理

・流動性資産の保有残高下限に対する限度額の設定・管理

・調達手段の多様化

調達環境の変化の予兆を察知するための早期警戒指標のモニタリング

ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの信用状態の悪化、または風評の悪化

 

なお、外貨については市場からの資金調達が多いため、特に重点的に管理を行っております。外貨調達環境が悪化し市場での再調達が困難となる事態を想定したストレステストにおいて資金繰りが可能であることを検証しているほか、外貨運用・調達の安定度合を表す外貨安定比率を計測・管理し外貨バランスシートの中長期的な安定性維持を図っております。

 

(4) オペレーショナル・リスク

オペレーショナル・リスクとは、業務の過程、役職員の活動もしくはシステムが不適切であることまたは外生的な事象により、損失を被るリスクです。

主なオペレーショナル・リスクを、①事務リスク、②システムリスク、③人的リスク、④有形資産リスク、⑤情報資産リスク及び⑥コンプライアンス・法務リスクの6つに分類し、管理しております。

項目

リスク事象

影響

対応策

①事務リスク

事務事故の発生

事務事故による資金流出や手数料徴求漏れ等による損失、及び原状回復にかかる対応費用が発生

・事務管理部門による業務内容の点検及び改善策の実施

・事務指導等事務品質向上に向けた取組みの推進

②システムリスク(サイバー攻撃リスクを含む)

・障害の発生によるシステム停止の発生

サイバー攻撃等によるコンピュータシステム等への不正侵入等の発生

お客さまへのサービス提供の停止、サイバー攻撃などにより情報や金融資産の窃取、改ざん、破壊等が発生し、損害賠償請求等による損失が発生、ないしは信用が失墜

・オンライン障害等により重要な業務の中断が生じた場合の損失を最小限とするための事業継続計画(Business Continuity Plan)の策定等危機管理態勢を整備

・サイバー攻撃の動向や脆弱性情報の収集・把握、システムのセキュリティ対策強化、及びサイバー攻撃発生時に適切かつ迅速に対応できるよう業界横断的な演習への参加やマニュアルの整備など、グループ内CSIRT(Computer Security Incident Response Team)を中心とした対応態勢の整備

③人的リスク

不適切な労務管理や処遇・対応、その他労働環境の不備など人事労務上の問題の発生

従業員の士気低下・流出や人事労務関連の訴訟発生、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの信用を貶める行為等による悪評が発生

・人事制度の拡充等働き方改革の実施

・ダイバーシティ・アンド・インクルージョンの推進

・内部通報制度の整備・周知

④有形資産リスク

自然災害、資産管理の瑕疵等による建物等有形資産の損壊

保有する固定資産の損壊ないし評価額の低下による損失が発生

各種災害への対策

⑤情報資産リスク

顧客情報やちゅうぎんフィナンシャルグループグループのインサイダー情報等の漏洩

顧客情報等が大量に流出し、損害賠償請求等による損失が発生、ないしは信用が失墜

・情報資産管理態勢の整備

・従業員教育の徹底

⑥コンプライアンス・法務リスク(コンダクトリスクを含む)

業法その他法令等違反行為、取引先との不適切な契約・取引、社会通念に反する行為等の発生

行政処分や損害賠償請求による損失が発生、ないしは信用が失墜

リーガルチェック体制の整備、健全な企業文化及び風通しのよい職場風土の醸成、従業員教育の徹底、内部通報制度の整備・周知

 

 

オペレーショナル・リスク管理方法として、業務運営上の不備事例を収集・分析し、再発防止策を策定・実施しているほか、新たな商品・サービスの導入時も含め、各種業務のRCSA(リスクとコントロールの自己評価)を実施し、リスクの評価を行うとともに、対応策を策定・実施しております。

なお、日々高度化・巧妙化するサイバー攻撃の脅威等を踏まえ、サイバーセキュリティ事案の未然防止やインシデント発生時の迅速な復旧に向けた対応を目的に、サイバーセキュリティ管理態勢強化に取り組んでおります。

 

(5) その他経営に重大な影響を及ぼすリスク

上記リスクのほか、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの財政状態、経営成績、キャッシュ・フローの状況などに重要な影響を与える可能性があると考えているリスクは次のとおりです。

リスク事象

影響

対応策

規制変更のリスク

法律、規則、政策、実務慣行、解釈等の変更により、事業活動や業績に悪影響を及ぼす

・規制変更に関する多面的な事前検証の実施

規制遵守を目的とした内部管理指標の設定・管理

風評リスク

法令等違反、不祥事件の発生や風説の流布等による風評の悪化により、事業活動や業績に悪影響を及ぼす

・危機管理に関する規程・マニュアル等を定め、

迅速な対応が可能な態勢の整備

不祥事件未然防止の徹底

事業戦略が奏功しないリスク

戦略・施策が遂行できない場合や、事業戦略が環境変化に伴い陳腐化し、期待する効果を発揮できない場合、事業活動や業績に悪影響を及ぼす

・経営環境の変化に対応した中期経営計画・事業計画の見直し

・外部環境や市場機会、商品性等について事前調査、各種施策が内包するリスクの洗出し・リスク低減策の実施

大規模な災害や強い感染症のまん延のリスク

営業活動の自粛・停止、取引先の経済活動の縮小により、事業活動や業績に悪影響を及ぼす

・事業継続計画として危機管理に関する規程・マニュアル等を定め、迅速な対応が可能な態勢の整備

・計画的な訓練ならびに研修の実施

気候変動リスク

・気候変動に対応した規制等の変更、市場動向等の変化が取引先の事業環境や業績に悪影響を及ぼし、その結果ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの事業活動や業績が悪化する(移行リスク)

・自然災害の増加・激甚化に伴う取引先の信用悪化や担保資産の棄損、ちゅうぎんフィナンシャルグループグループの保有する固定資産の損壊等が、事業活動や業績に悪影響を及ぼす(物理的リスク)

・ガバナンス体制の整備や気候変動に関する取組みの一層の推進

・シナリオ分析でのリスクと機会の評価による、取引先ならびにちゅうぎんフィナンシャルグループグループへの影響把握

・取引先との対話を強化し、リスクの低減やビジネス機会の創出・拡大につながる投融資やソリューションの提供による取引先支援の実施

マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策にかかるリスク

マネー・ローンダリング等に関する法令等遵守状況が不十分であった場合、国内外の当局による行政処分や社会的信用の失墜などにより、事業活動や業績に悪影響を及ぼす

・リスクの適時適切な特定・評価、リスクに見合った低減策の実施

・従業員教育の徹底

 

また、銀行持株会社は、その収入の大部分を傘下の銀行子会社から受領する配当金等に依存しております。一定の状況下では、様々な規制上または契約上の制限により、その金額が制限される場合があります。また、銀行子会社が十分な利益を計上することができず、ちゅうぎんフィナンシャルグループに対して配当を支払えない状況が生じた場合には、ちゅうぎんフィナンシャルグループ株主に対する配当の支払が不可能となる可能性があります。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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