三菱ロジスネクスト(7105)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3【事業の内容】三菱ロジスネクストグループ(三菱ロジスネクスト及び三菱ロジスネクストの関係会社)は、三菱ロジスネクスト及び子会社60社(うち連結子会社56社)と関連会社9社(うち持分法適用関連会社6社)により構成され、その主な事業は、フォークリフトを中心とした物流機器及び保守部品の製造、販売及び保守サービスを営んでおります。また、三菱重工業㈱は三菱ロジスネクストの親会社となっております。 (事業系統図)
有価証券報告書(2025年3月決算)の情報です。
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】三菱ロジスネクストグループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において三菱ロジスネクストグループが判断したものです。(1) 経営方針三菱ロジスネクストグループは、企業理念及び経営方針を策定しております。(企業理念)「世界のあらゆる物流シーンで、お客様にソリューションを提供し続け、未来創りに貢献する」(経営方針)①「安全」……………安全がすべての基本であるという理念のもと、常に「安全第一」を心がけます。②「従業員」…………個性、創造性、挑戦する姿勢を尊重し、働き甲斐のある職場づくりを目指します。③「お客様」…………物流に携わるすべての人々に心からご満足いただける商品・サービスを提供します。④「技術」……………最先端の技術により、物流の未来に新しい価値を創造します。⑤「品質」……………日々の研鑽に努め、世界に選ばれる品質を追求し続けます。⑥「環境」……………グローバルな視点で地球環境の保全に努め、地域社会の継続的な発展に貢献します。⑦「コンプライアンス」……法令その他の社会規範を遵守し、誠実かつ公正に事業活動を遂行します。 (2) 経営戦略等三菱ロジスネクストは2024年3月に、中期経営計画「Logisnext Transform 2026」を策定いたしました。 中期経営計画「Logisnext Transform 2026」の骨子① 3つの基本戦略(a)産業車両領域での成長・脱炭素社会に向けた新製品の投入・安心・安全を支える高付加価値製品の拡充・新市場への展開加速(b)物流ソリューション事業の飛躍・AGV/AGFを核とした自動化・自律化商品の投入・“人機協調”をサポートするシステムの開発・顧客接点を最大限に活かした“つなぐ力・解決する力”の強化(c)企業体質改善の継続と事業構造改革への挑戦・固定費/変動費のさらなる改善・真のグローバル経営体制の構築・“働きがい”を重要視した経営の推進 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当連結会計年度を含む直近3連結会計年度の主要な経営指標は以下のとおりです。 (単位:百万円) 122期123期124期売上高615,421701,770665,594のれん等償却前営業利益24,99552,87631,081親会社株主に帰属する当期純利益6,91327,5208,664純資産額76,027117,333124,309総資産額475,432531,495512,144のれん等償却前営業利益率4.1%7.5%4.7%自己資本利益率10.0%28.6%7.2%総資本利益率1.6%5.5%1.7% (4) 経営環境物流及び物流機器市場を取り巻く経営環境は大きな変化のさなかにあります。世界的な気候変動への対応としての脱炭素社会への移行や物流現場における労働人口の減少及び労働環境の改善要請に対し、三菱ロジスネクストグループは物流機器の電気化や自動化・自律化製品の投入を通じて貢献していくことが求められております。また、物流現場の自動化・自律化が進展する中で、有人・無人の物流機器の連携、人と機械の協調を重視した、物流を「つなぐ」ニーズが台頭することを想定いたします。 (5) 事業上及び財務上の対処すべき課題三菱ロジスネクストグループは、物流を取り巻く市場環境の大きな変化が見込まれる中で、さらなる成長を遂げるため、2035年に向けた指針として「長期経営ビジョン2035」を策定するとともに「パーパス」、「重視する価値観」を定め、2023 年11月に発行した「統合レポート2023」の中で公表いたしました。また、2024年3月には2024年度から2026年度を対象とする中期経営計画「Logisnext Transform 2026」を公表いたしました。この中期経営計画は、「長期経営ビジョン2035」で示したビジョンからのバックキャストによるアプローチで検討を重ね、策定したものです。お客様や社会を取り巻く環境や競合環境が変化する中、物流機器を取り巻くニーズを「安心・安全」、「自動化・自律化」、「脱炭素」と見据え、これらを今回策定した中期経営計画のキーコンセプトとして成長の実現を目指します。中期経営計画「Logisnext Transform 2026」の基本戦略は、「産業車両領域での成長」、「物流ソリューション事業の飛躍」、「企業体質改善の継続と事業構造改革への挑戦」であり、これら3つの基本戦略を通じて、“私たちがお客様の物流シーンを変える、社会を変える、私たちも変わる”ことを目指し、この計画を「Logisnext Transform 2026」と名付けました。また2026年度財務目標として「売上高7,000億円、のれん等償却前営業利益560億円、同営業利益率8.0%、自己資本比率30%以上、ROE20%以上」を掲げました。この基本戦略の確実な実行と財務目標値の実現を、さらに「長期経営ビジョン2035」で掲げた目標「売上高1兆円、ソリューション事業売上高2,000億円、バッテリー車比率90%以上」の達成を目指します。中期経営計画「Logisnext Transform 2026」に定めるキーコンセプトや基本戦略はいずれも、脱炭素、労働人口減少問題への対応、サステナブルな社会の実現といった世界共通の環境課題、社会課題の解決を目指すものでもあります。三菱ロジスネクストのパーパス「パイオニア精神とテクノロジの力で物流の安全、自動化、脱炭素を実現し、世界の人々を笑顔にする」も、環境、社会課題の解決に向けた三菱ロジスネクストグループの考え方を示すものです。 三菱ロジスネクストグループは「企業理念」、「パーパス」、「重視する価値観」に基づく企業活動を通じて、中期経営計画「Logisnext Transform 2026」及び「長期経営ビジョン2035」の達成を目指すことこそが、三菱ロジスネクストグループを取り巻く課題への対処であると考えます。 以下に中期経営計画「Logisnext Transform 2026」の基本戦略の最近の取り組みを示します。 (産業車両領域での成長) ・世界でのバッテリー車市場の拡大を見据え、バッテリー車ラインナップの拡充を推進いたします。バッテリー車の製品ラインナップにリチウムイオンバッテリー搭載仕様モデルを加えました。急速充電により充電時間を大幅に短縮することで、従来はエンジン車が採用されてきた長時間稼働が求められる現場にも活躍の幅を広げることが期待されます。また、環境を意識したお客様の様々なニーズに応えるバッテリー車の開発を進め、脱炭素社会の実現に貢献いたします。・コスト競争力を重視したローエンドモデルのバッテリー車を開発し、2025年5月に中国市場向けに投入しております。市場環境の変化に伴うバッテリー車の世界的な需要拡大と需要の多様化に応えてまいります。 (物流ソリューション事業の飛躍) ・倉庫産業DXの実現を目指すGaussy株式会社との資本提携契約を締結しました。三菱ロジスネクストは外部パートナーとの連携、協業により、お客様の倉庫内物流現場の物流課題解決を目指します。・鴻池運輸株式会社と共同で実施していた無人フォークリフトを活用したトラックへの荷積み自動化システムの実証実験を完了し、実運用を開始しました。物流2024年問題の解決に資するソリューションの提供を一層進めてまいります。 (企業体質改善の継続と事業構造改革への挑戦) ・欧州スウェーデン工場の閉鎖とフィンランド工場への生産集約により、従来の欧州生産3工場体制を2工場体制に再編し、生産効率の向上を図り、事業体質の改善を図りました。・ローカルメーカーの台頭が進む中国市場において経営資源の選択と集中を図るために中国販売子会社の持分を売却いたしました。・主にトラック部品を製造していた羽生工場の操業を停止し、UDトラックス株式会社に貸与いたしました。ノンコア事業の合理化を進め、主力事業に注力することで収益力の強化を図ります。・本社の国内営業機能と子会社の国内直系販売会社の一体化による国内事業の再構築を行います。このことにより、効率性の高い事業運営を実現し、迅速かつ的確な市場動向、顧客ニーズの把握、お客様へのサポート体制の強化の実現と国内事業の収益力向上を目指します。
事業等のリスク
3【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において三菱ロジスネクストグループが判断したものです。 (1) リスク管理体制三菱ロジスネクストグループは、経営に重大な影響を及ぼすリスクに対して、リスクの未然防止及び顕在時のリスクの最小化を図るため、リスク管理の推進・運営上の最高機関としてリスク管理委員会を設置し、グループ全体のリスク情報を統括・集約し、統一管理する体制を構築しています。半期ごとに各部門・グループ会社においてリスクの洗い出しを行い、リスクごとに設定したリスクオーナーが、該当リスクに係るグループ全体のリスク集約・分析・評価を実施し、対処すべきリスクを選定しています。対処すべきリスクは、11のリスクカテゴリに分類し、グループ全体のリスクの状況を可視化したリスクヒートマップで一元管理しています。対処すべきリスクのうち、リスク高と評価したリスクは、三菱ロジスネクストグループの重大リスクとして、リスクオーナーが、グループ全体の対応方針とアクションプランを策定し全社的な活動をしており、それ以外のリスクについても各部門・グループ会社において事業活動の一環として管理しています。これらの活動状況については、リスク管理委員会に報告され、三菱ロジスネクストグループ全体のリスクについて、体系的な識別・評価を行うとともに重大リスクの状況及び対策の有効性等について検証し、その後のリスク管理活動に反映しています。それらの結果は、半期ごとに取締役会に報告され、取締役会において監督しています。 《基本方針》 リスク管理体制を構築し、リスク管理活動を継続的に実践することで、三菱ロジスネクストの事業活動の永続的な発展を確保する。1.重大なリスクを特定し、リスクの未然防止に努める。2.リスクが顕在化した場合、リスクを最小化するとともに速やかな回復に努め、再発防止を図る。3.お客様、社会、株主、役員及び従業員の利益を損なわないように活動する。4.役員及び従業員のリスクに対する認識やリスク管理能力を向上させ、社会的要請に応える。 《リスク管理体制図》 《運用イメージ》 《評価基準》 (2) リスクの分類《事業等のリスク/リスクヒートマップ》 《重大リスク》リスクカテゴリリスク項目発生頻度影響度リスクシナリオ現在の対策経営環境・戦略リスク市場環境の変化33・世界的な景気低迷による受注大幅減・中国製品の輸出拡大による三菱ロジスネクスト製品の競争力低下・廉価版製品の導入による品質低下とブランド価値毀損・ODM採用や販売機種見直しによる価格競争力強化・アフターサービス品質保持による製品の付加価値向上・中国ブランドに対抗する製品の取扱い・コスト競争力のある製品開発経営環境・戦略リスク業務システム統合23・システム導入遅延によるグループ全体の運営環境悪化・経験豊富なプロジェクト管理への配置・ゲート管理の徹底商品開発・技術・品質リスク認証不適合33・各国法規制対応の不備、遅延による販売機会の損失及び社会的信用低下・法規制に関する適切な情報収集並びに開発・申請計画への反映・教育及び啓蒙の実施商品開発・技術・品質リスク製造責任・リコール33・品質不具合による三菱ロジスネクスト製品の信頼性失墜・製品の欠陥等に起因した訴訟による高額な損害賠償の発生・商品開発プロセスの確実な運用・グローバルでの定期的な不具合情報の共有と品質マネジメントシステムの運用・弁護士との連携を含む法務部門の体制整備・適切なPL保険の付保サプライチェーンリスク主要原材料の値上げ33・米中貿易戦争の再燃による高額関税の負担・地域紛争の激化による物流網混乱・供給国の多様化への対応・物流業者との関係強化による安定航路の確保自然災害・災害リスク地震・風水害23・自然災害等の発生に伴う長期にわたる事業活動中断・BCP策定とBCMの継続的運用・教育及び啓蒙の実施情報セキュリティリスクサイバー攻撃コンピューターウィルス感染33・不正アクセスやランサムウェア感染に伴いシステム停止による事業活動中断・セキュリティ方針の策定・ネットワーク等の24時間監視及び惰弱性診断の実施による対策強化・グローバルサイバーセキュリティ保険の付保情報セキュリティリスク大規模なシステム障害33・機器の故障や人為的ミスによるシステム障害に伴う業務停滞・標準に準拠した開発・保守・クラウドへの移行・定期的な復旧テスト・バックアップデータの安全管理
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
Copyright (c) 2014 かぶれん. All Rights Reserved. プライバシーポリシー