エッチ・ケー・エスグループ(エッチ・ケー・エスおよびエッチ・ケー・エスの子会社)は、エッチ・ケー・エス(株式会社エッチ・ケー・エス)、および子会社6社、関連会社1社より構成されており、自動車等の関連部品の製造、販売ならびに軽量小型飛行機用エンジン部品の販売を主な事業内容とし、さらに各事業に関連する研究およびその他サービス等の事業活動を展開しております。
エッチ・ケー・エスグループの事業内容およびエッチ・ケー・エスと関係会社の当該事業に係る位置付け、ならびにセグメント区分との関係は次のとおりであります。
(1) 自動車等の関連部品事業・・・主な製品はマフラー、電子、ターボチャージャー、サスペンション、冷熱、エンジン部品等であります。
これらの製品は、エッチ・ケー・エスおよびHKS(THAILAND)CO.,LTD.が製品の製造を行い、国内販売は主としてエッチ・ケー・エス、株式会社エッチ・ケー・エス テクニカルファクトリーが、海外販売はエッチ・ケー・エス、HKS EUROPE LIMITED、HKS(THAILAND)CO.,LTD.および艾馳楷时(上海)汽車科技有限公司が行っております。また、日生工業株式会社は自動車メーカーの部品の加工を行い、HKS USA, INC.は米国内における広報活動・マーケティング活動を行っております。
(2) その他の事業・・・主な製品は軽量小型飛行機用エンジン部品です。
軽量小型飛行機用エンジン部品はエッチ・ケー・エスが販売を行っております。
事業の系統図は次のとおりであります。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてエッチ・ケー・エスグループが判断したものであります。
エッチ・ケー・エスは、「感性に訴える こだわりのもの造りを通じて お客様のライフスタイルを より個性豊かなものに演出する事に 挑戦し続ける」との経営理念に基づき、次の5項目を経営方針としております。
① お客様の立場で行動する
② 全ての品質を向上する
③ 世界的視野で行動する
④ 市場は自ら創造する
⑤ 環境との調和を図る
エッチ・ケー・エスは、収益重視の経営体質を目指しているため、売上高と経常利益を重要な経営指標として位置づけております。
エッチ・ケー・エスグループが主とするアフターマーケットをとりまく環境は、アフターコロナによる消費行動の多様化により、特に海外市場において、ユーザーからの引き合いが減少し、現地代理店の在庫調整が進む状況にあります。これにともない、コロナ禍での需要拡大によって生まれた市場の追い風が、徐々に平常化しつつあります。また、エッチ・ケー・エスの主要ターゲットであるスポーツタイプの車両においても、新型車の車両納期遅延や受注停止が発生しており、これに連動した新規商材の売れ行きに影響が見受けられます。これらの市場環境をふまえ、エッチ・ケー・エスはブランド力の強化に努めるとともに、スポーツタイプ車両向け新商材の開発スピードをさらに高め、市場投入のタイミングを最適化することでお客様とのつながりを深めて、顧客ニーズに即した新商材の企画・開発・販売を推進しました。しかし、海外市場の需要落ち込みの影響を完全には補えず、売上高は前期を下回る結果となりました。
今後の自動車業界においては、カーボンニュートラルの達成に向けた、欧州諸国を中心とする排出規制や燃費基準強化の動きが活発化しており、これに対応した電動化への加速が主要テーマとなっています。国内の各自動車メーカーも、さらなる電動化に向け、EⅤ・HVの開発に注力するとともに、製造から廃棄までの温室効果ガス削減をめざして、再生エネルギーの活用やリサイクル技術の向上を進めております。また、自動運転技術の進歩や車両のコネクテッド化も著しく、各自動車メーカーがコネクテッドサービス対応車種をリリースしております。カーボンニュートラル実現のための研究分野では、内燃機関に使用する脱炭素燃料の研究や、合成燃料に必要な二酸化炭素の吸脱着に関する研究も進んでおります。
このような環境のなか、エッチ・ケー・エスは以下の課題を経営目標として掲げ、その実現に向けた施策を推進してまいります。
① 従業員の力量向上を目指し、eラーニングや動画マニュアルを活用して習熟度を高める取り組みを進めてまいります。これに加え、職場環境の改善を図り、心から感謝の言葉を伝え合える文化の醸成にも努めてまいります。また、評価制度の改定を進めていくとともに、リクルーティングの質を高めるためにダイレクトリクルーティングやSNSを積極活用してまいります。
② 品質管理の強化に向け、品質不良を未然に防ぐ体制の構築を進めるとともに、発生した不具合に対しては迅速かつ的確に対処する仕組みの整備強化を図ります。各部門のTPM活動を促進し、その進捗を年次報告として全部署で共有してまいります。
③ 新規商品の早期展開でお客様を笑顔にすることを目標に、開発部門と営業部門が密に連携し、新商品の価値をより強力に伝えてまいります。開発部門では新規開発と量産後の対応を分業化し、開発効率を向上させてまいります。また、製造部門ではマフラー商材の生産技術を強化し、稼働率向上を図ってまいります。営業部門は、グローバルメディア展開を含む商材ごとの担当者選任体制の強化を進めてまいります。
④ 子会社との連携強化を通じ、新たな市場への挑戦を進めてまいります。米国、英国、中国、タイの各子会社との連携を強化し、現地での商材展開や事業計画の推進を加速してまいります。また、国内子会社である日生工業株式会社や株式会社エッチ・ケー・エス テクニカルファクトリーとも協力し、エンジン部品の共同展開やカスタマイズ車両の拡販を進めてまいります。
⑤ 地域社会への貢献と社会課題の解決に向けた取り組みとして、Advanced Heritageコンセプトの推進やカーボンニュートラルを目指した商材の展開、バッテリーパック事業の成長、新規分野への進出を検討し、推進してまいります。地域との連携や工場見学の実施を通じて、エッチ・ケー・エスの認知度向上にも取り組んでまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてエッチ・ケー・エスグループが判断したものであります。エッチ・ケー・エスグループでは、これらのリスクを認識したうえで、当該リスクの発生に伴う影響を極力回避するための努力を継続してまいります。
エッチ・ケー・エスグループは、アフターパーツの総合メーカーとしての高いブランド力を背景にした事業を展開しておりますが、個々の製品分野ごとに競合他社が存在しており、厳しい競争にさらされております。また近年は、自動車メーカーがアフターパーツ市場にも積極的な姿勢を示しており、さらに競争が激化する可能性があります。エッチ・ケー・エスは、お客様のニーズを敏感にとらえ、魅力ある製品をタイムリーに提供することにより、ブランド力の維持・向上を図っておりますが、これができない場合には、売上高および販売シェアが減少するリスクがあります。また、急激に価格競争が進んだ場合には、利益率の低下を引き起こすリスクがあります。
エッチ・ケー・エスグループは、自動車メーカーの販売する自動車に取り付けるパーツの販売を主体とした事業を行っているため、自動車メーカーの展開する商品カテゴリーの変化により、エッチ・ケー・エスグループのユーザー層が変化することがあります。近年では、自動車メーカーがエッチ・ケー・エスグループの得意とするスポーツカーのラインアップを充実させてきており、エッチ・ケー・エスにとって、より付加価値の高いスポーツカー向け製品のラインアップ拡充による売上・利益獲得への追い風となっておりますが、過去にはスポーツカーのカテゴリーが減少し、エコカー・ミニバン・ワゴン・軽自動車が増加したことにより、販売モデルや価格帯が変化し売上高が減少したケースがありました。このように、自動車メーカーが商品戦略を急激かつ大規模に変化させた場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響を及ぼすリスクがあります。
地震、噴火等の自然災害の発生により、エッチ・ケー・エスグループの生産拠点が損害を受ける可能性があります。エッチ・ケー・エスの生産拠点は静岡県富士宮市に集中しているため、予想される東海地震が発生した場合、施設の損害や復旧費用のほかに、生産活動ができなくなることにより事業活動に障害または遅延をきたす可能性があります。大規模または長期間の障害または遅延が発生した場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響が及ぶリスクがあります。
新たな感染症が世界に蔓延した場合、拡大の規模や収束の時期を見通すことは難しく、業績に与える影響を予測することは困難です。これら感染症による影響が続き、製造受託や開発受託の受注が減少するような場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響が及ぶリスクがあります。
エッチ・ケー・エスグループは、海外で販売している製品の大半が日本国内で生産され輸出されております。急激かつ大幅な円高が発生した場合には、海外における価格競争力を失い、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響が及ぶリスクがあります。
エッチ・ケー・エスグループは、事業活動を行っているそれぞれの国において、安全性、騒音、排気ガス等の環境規制、その他の法規制を受けております。法律の改正により、エッチ・ケー・エスグループの費用負担が大幅に増加するリスクがあります。
エッチ・ケー・エスグループは、エッチ・ケー・エスグループの営業所を通して販売活動を行っているとともに、量販店に対する販売や自動車メーカーに対しての部品・技術の供給を行っております。これらの自動車メーカーや大手量販店に対する売上は、エッチ・ケー・エスグループが管理できない要因により影響を受けることがあります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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