エッチ・ケー・エス(7219)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて
3 【事業の内容】エッチ・ケー・エスグループ(エッチ・ケー・エスおよびエッチ・ケー・エスの子会社)は、エッチ・ケー・エス(株式会社エッチ・ケー・エス)、および子会社6社、関連会社1社より構成されており、自動車等の関連部品の製造、販売ならびに軽量小型飛行機用エンジン部品の販売を主な事業内容とし、さらに各事業に関連する研究およびその他サービス等の事業活動を展開しております。エッチ・ケー・エスグループの事業内容およびエッチ・ケー・エスと関係会社の当該事業に係る位置付け、ならびにセグメント区分との関係は次のとおりであります。(1) 自動車等の関連部品事業・・・主な製品はマフラー、電子、ターボチャージャー、サスペンション、冷熱、エンジン部品等であります。これらの製品は、エッチ・ケー・エスおよびHKS(THAILAND)CO.,LTD.が製品の製造を行い、国内販売は主としてエッチ・ケー・エス、株式会社エッチ・ケー・エス テクニカルファクトリーが、海外販売はエッチ・ケー・エス、HKS EUROPE LIMITED、HKS(THAILAND)CO.,LTD.および艾馳楷时(上海)汽車科技有限公司が行っております。また、日生工業株式会社は自動車メーカーの部品の加工を行い、HKS USA, INC.は米国内における広報活動・マーケティング活動を行っております。 (2) その他の事業・・・主な製品は軽量小型飛行機用エンジン部品です。軽量小型飛行機用エンジン部品はエッチ・ケー・エスが販売を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。
有価証券報告書(2025年8月決算)の情報です。
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてエッチ・ケー・エスグループが判断したものであります。(1) 会社の経営の基本方針エッチ・ケー・エスは、「感性に訴える こだわりのもの造りを通じて お客様のライフスタイルを より個性豊かなものに演出する事に 挑戦し続ける」との経営理念に基づき、次の5項目を経営方針としております。① お客様の立場で行動する② 全ての品質を向上する③ 世界的視野で行動する④ 市場は自ら創造する⑤ 環境との調和を図る (2) 目標とする経営指標エッチ・ケー・エスは、収益重視の経営体質を目指しているため、売上高と経常利益を重要な経営指標として位置づけております。 (3) 経営環境および優先的に対処すべき課題等エッチ・ケー・エスグループが主とするアフターマーケットをとりまく環境は、米国における関税政策を含む通商・経済政策の不透明さをはじめ、中国経済の失速リスクや、各国の通商政策の変化に伴う貿易摩擦、コストプッシュインフレへの懸念等、その不確実性はますます高まっております。特に米国における輸入関税問題は、現地セルアウト価格の上昇に伴う顧客需要の減退や、輸出関税の負担によるエッチ・ケー・エスの利益率の低下など、その影響は大きく、米国通商政策に対する対応がエッチ・ケー・エスの喫緊の課題となっております。これらの市場環境をふまえ、エッチ・ケー・エスは引き続きブランド力の強化に努めるとともに、スポーツタイプ車両向け新商材の開発スピードをさらに高め、市場投入のタイミングを最適化することでお客様とのつながりを深めて、顧客ニーズに即した新商材の企画・開発・販売を推進してまいりました。しかしながら、米国市場におけるアフターパーツ需要の落ち込みや、製造受託事業における委託企業の需要減少の影響等を完全には補えず、売上高は前期を下回る結果となりました。今後の自動車業界においては、カーボンニュートラルの達成に向けた、欧州諸国を中心とする排出規制や燃費基準強化の動きが活発化しており、これに対応した電動化への加速が主要テーマとなっています。国内の各自動車メーカーも、さらなる電動化に向け、EⅤ・HVの開発に注力するとともに、製造から廃棄までの温室効果ガス削減をめざして、再生エネルギーの活用やリサイクル技術の向上を進めております。また、自動運転技術の進歩や車両のコネクテッド化も著しく、各自動車メーカーがコネクテッドサービス対応車種をリリースしております。カーボンニュートラル実現のための研究分野では、内燃機関に使用する脱炭素燃料の研究や、合成燃料に必要な二酸化炭素の吸脱着に関する研究も進んでおります。このような環境のなか、エッチ・ケー・エスは以下の課題を経営目標として掲げ、その実現に向けた施策を推進してまいります。① 新たな評価制度を通じ、従業員が自身を見つめ、さらなる成長を目指すための施策を進めます。HKSフィロソフィー、ミッション、ビジョンおよびバリューを全社に浸透させ、全社方針を共有、「皆で創る」を体現します。また、従業員がお互いに学び合い、教え合う環境を形成し、皆で成長する文化を醸成してまいります。② 品質目標においては、お客様の要求を製品開発に反映させるための各種手法を導入、実践していくことで、さらなる顧客品質の向上を図るとともに、お客様を不安にさせない、不満を作らないための取組を、より一層進めてまいります。③ 新規市場の開拓においては、新たなグローバル市場を模索し、新規販路の開拓を進めるとともに、サスペンションやマフラー、エンジン、過給制御部品等、内製部品を中心にコスト戦略の強化を図り、競争力を高めてまいります。 ④ ブランド戦略においては、エッチ・ケー・エスの工場を世界中の車好きの皆様にみていただき、Made in Fujinomiyaで、HKSファンを増やす取組を進めてまいります。マフラーはハイエンド展開とエントリーゾーンのすみ分けを明確化し、4WD車展開は国内外の仕向け地別にパッケージ商材を展開して認知度を高めてまいります。また、子会社の日生工業株式会社と連携し、旧車部品への展開をさらに推し進めてまいります。新たなレースカテゴリーにも挑戦し、新たな業界に対し、HKSブランドの認知を図ってまいります。
事業等のリスク
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてエッチ・ケー・エスグループが判断したものであります。エッチ・ケー・エスグループでは、これらのリスクを認識したうえで、当該リスクの発生に伴う影響を極力回避するための努力を継続してまいります。(1) 市場における競争エッチ・ケー・エスグループは、アフターパーツの総合メーカーとしての高いブランド力を背景にした事業を展開しておりますが、個々の製品分野ごとに競合他社が存在しており、厳しい競争にさらされております。また近年は、自動車メーカーがアフターパーツ市場にも積極的な姿勢を示しており、さらに競争が激化する可能性があります。エッチ・ケー・エスは、お客様のニーズを敏感にとらえ、魅力ある製品をタイムリーに提供することにより、ブランド力の維持・向上を図っておりますが、これができない場合には、売上高および販売シェアが減少するリスクがあります。また、急激に価格競争が進んだ場合には、利益率の低下を引き起こすリスクがあります。 (2) 自動車メーカーの商品戦略エッチ・ケー・エスグループは、自動車メーカーの販売する自動車に取り付けるパーツの販売を主体とした事業を行っているため、自動車メーカーの展開する商品カテゴリーの変化により、エッチ・ケー・エスグループのユーザー層が変化することがあります。近年では、自動車メーカーがエッチ・ケー・エスグループの得意とするスポーツカーのラインアップを充実させてきており、エッチ・ケー・エスにとって、より付加価値の高いスポーツカー向け製品のラインアップ拡充による売上・利益獲得への追い風となっておりますが、過去にはスポーツカーのカテゴリーが減少し、エコカー・ミニバン・ワゴン・軽自動車が増加したことにより、販売モデルや価格帯が変化し売上高が減少したケースがありました。このように、自動車メーカーが商品戦略を急激かつ大規模に変化させた場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響を及ぼすリスクがあります。 (3) 地震等自然災害による影響地震、噴火等の自然災害の発生により、エッチ・ケー・エスグループの生産拠点が損害を受ける可能性があります。エッチ・ケー・エスの生産拠点は静岡県富士宮市に集中しているため、予想される東海地震が発生した場合、施設の損害や復旧費用のほかに、生産活動ができなくなることにより事業活動に障害または遅延をきたす可能性があります。大規模または長期間の障害または遅延が発生した場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響が及ぶリスクがあります。 (4) 新たな感染症の蔓延による影響新たな感染症が世界に蔓延した場合、拡大の規模や収束の時期を見通すことは難しく、業績に与える影響を予測することは困難です。これら感染症による影響が続き、製造受託や開発受託の受注が減少するような場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響が及ぶリスクがあります。 (5) 為替の変動エッチ・ケー・エスグループは、海外で販売している製品の大半が日本国内で生産され輸出されております。急激かつ大幅な円高が発生した場合には、海外における価格競争力を失い、エッチ・ケー・エスグループの業績と財務状況に悪影響が及ぶリスクがあります。 (6) 環境その他の規制エッチ・ケー・エスグループは、事業活動を行っているそれぞれの国において、安全性、騒音、排気ガス等の環境規制、その他の法規制を受けております。法律の改正により、エッチ・ケー・エスグループの費用負担が大幅に増加するリスクがあります。 (7) 顧客企業の変化エッチ・ケー・エスグループは、エッチ・ケー・エスグループの営業所を通して販売活動を行っているとともに、量販店に対する販売や自動車メーカーに対しての部品・技術の供給を行っております。これらの自動車メーカーや大手量販店に対する売上は、エッチ・ケー・エスグループが管理できない要因により影響を受けることがあります。 (8) 関税率や物流コストの変動による影響エッチ・ケー・エスグループは、自動車用のアフターパーツを欧米や中国をはじめとする世界各地に主に海上輸送で輸出しており、各国の関税率が変動し、あるいは海上運賃等の物流コストが高騰した場合には、エッチ・ケー・エスグループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) サイバー攻撃等によるリスクエッチ・ケー・エスグループは、サイバーセキュリティ侵害を継続的な監視と対策が必要な優先度の高いリスクと認識し、専任部署による定期的なデジタルシステムの更新、セキュリティアップデートをはじめ、サイバーセキュリティの脅威や日常業務における予防策に関する定期的な社員教育等を行っておりますが、外部からのサイバー攻撃や機器の不具合、内部不正、人為的な過失等により、ITシステムに不測の障害が発生するリスクがあります。これらのリスクが発生した場合、ITシステムへの高い依存度から、事業活動の停滞や遅延をはじめ、機密情報の漏えいや重要情報の破損・滅失等が生じるおそれがあり、エッチ・ケー・エスグループの業績のみでなく、ブランド価値や社会的信用が低下する可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
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