日本エム・ディ・エム(MDM)(7600)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


日本エム・ディ・エム(MDM)(7600)の株価チャート 日本エム・ディ・エム(MDM)(7600)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

日本エム・ディ・エム(MDM)グループは、日本エム・ディ・エム(MDM)及び海外子会社1社等で構成され、整形外科分野を中心とした医療機器類の輸入、開発、製造、販売を主な事業活動内容としております。
  日本エム・ディ・エム(MDM)グループの売上は、整形外科分野の医療機器類の取り扱いが大半を占めております。具体的には、日本エム・ディ・エム(MDM)が、米国子会社ODEV社及び販売提携契約等に基づき国内外メーカーから、骨接合材料、人工関節、脊椎固定器具等の製商品を仕入れ、日本国内において販売を行っております。
 また、米国子会社ODEV社は、骨接合材料、人工関節や脊椎固定器具等の開発製造を行い、日本エム・ディ・エム(MDM)に対して製品供給を行う一方、独自に米国市場を中心として人工関節、脊椎固定器具等の販売を行っております。

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 


 


有価証券報告書(2024年3月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1) 会社の経営の基本方針

日本エム・ディ・エム(MDM)グループは、患者様のQOL向上に資する経営を行うべく、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて医療に貢献する」という経営理念のもと、日米共同開発を基軸に、整形外科分野の医療機器の開発・製造・輸入・販売を通じて日本だけでなく世界の医療マーケットに真に価値ある医療機器を提供していくことで、医療に貢献することを経営方針としております

 

(2) 目標とする経営指標

連結業績目標

 

2025年3月期

2026年3月期

2027年3月期

予想

百分比

目標

百分比

目標

百分比

売上高

(百万円)

25,200

100.0%

27,400

100.0%

30,000

100.0%

営業利益

(百万円)

1,850

7.3%

2,350

8.6%

3,250

10.8%

経常利益

(百万円)

1,850

7.3%

2,350

8.6%

3,250

10.8%

当期純利益(注)1

(百万円)

1,300

5.2%

1,600

5.8%

2,300

7.7%

 

  (注)1 親会社株主に帰属する当期純利益

   2 対ドル為替レート:1ドル150円

 

(3) 経営環境及び対処すべき課題

1.パーパス、経営方針

日本エム・ディ・エム(MDM)グループは、「患者さんのQOL向上に貢献する」をパーパスと定め、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、日米共同開発を基軸に、医療機器の開発・製造・販売を通して、日本だけでなく世界の医療マーケットに真に価値ある医療機器を提供していくことで、日本エム・ディ・エム(MDM)グループの持続的な発展と企業価値の向上に努めます。

 

2.経営環境

<日本>

・高齢者人口の増加

日本における65歳以上の高齢者人口は、2023年は約3,622万人であり、2040年には約3,920万人(総人口の約35%)と増加することが想定されております。高齢者人口の増加に伴い、骨疾患(変形性股関節症、変形性膝関節症や脊柱管狭窄症、骨粗鬆症等に起因する骨折)を抱える患者の増加が予想され、今後も日本エム・ディ・エム(MDM)製品を用いた適応症例の拡大が見込まれます。

 

・医療体制の変容(医師の働き方改革への対応)

2024年4月より、医師の健康と医療の質・安全を確保するため、医師の働き方改革が施行されています。整形外科にかかわる適応症例の拡大が見込まれる中、勤務医の時間外労働は年間上限が原則960時間とされました。この改革により、医師のタスクシフトや手術オペレーションの効率化など、より労働時間と医療の質のバランスを意識した変化が起きることが予想されております。日本エム・ディ・エム(MDM)としても、こうした変化を見越して、治療効果に優れた製品開発はもちろんのこと、習熟までの時間が短縮された使い勝手の良い製品の開発・導入を追求することが重要と考えております。

 

・償還価格の引下げ

国は効率・効果的で質の高い医療提供体制の構築を推進するために、大幅な税収増が見込めない中、社会保障関係費の抑制が不可避な状況であり、診療報酬改定による償還価格のマイナス改定を行うなど、日本エム・ディ・エム(MDM)にとって厳しい市場環境が継続するものと想定しております。また、日本エム・ディ・エム(MDM)製品や医療サービス等においても、厚生労働省発表による2024年6月1日付償還価格改定により償還価格が一部引下げられます。

 

<米国>

・高齢者人口の増加

米国の65歳以上の高齢者人口は、2022年は約5,779万人であり、2040年には約8,000万人(総人口の約21%)規模に増加すると見込まれております。また、高齢者以外でも肥満等に起因する変形性関節疾患を抱える患者のQOL(Quality of Life)向上ニーズも継続的に存在する見込みであることから、人工関節置換術を必要とする患者の増加が予想され、今後も日本エム・ディ・エム(MDM)製品を用いた適応症例の拡大が見込まれます。

 

・医療ニーズの変化

整形外科手術においても、術前の手術計画ソフトや術中の手術ナビゲーションシステム、ロボットを用いた手術、ウエアラブルデバイスから取得したデータを用いた手術後のリハビリテーションプログラムの展開などデジタルソリューションを活用した治療のトレンドが見受けられます。さらに、医療施設にとってはこうした新規技術を経済合理性が伴う形で導入し治療コスト削減に繋げていくことも重要な課題と日本エム・ディ・エム(MDM)は認識しております。

また、治療コスト削減においては、入院ではなく外来で人工関節手術を行うASC(Ambulatory Surgical Center)における人工関節手術が増加傾向にあり、医療施設にとって低コストでオペレーション効率の向上に寄与するインプラント・医療工具、簡易なデジタルソリューションの調達ニーズが拡大するものと考えており、日本エム・ディ・エム(MDM)としては、デジタル技術活用などについて多様化する医療施設のニーズに即して様々な選択肢を提供していくことが必要と認識しております。

 

<その他>

・製造原価上昇、及び為替変動(円安)による収益性低下

米国インフレ等の影響やサプライヤーからの調達コスト上昇により、米国子会社の製造原価が上昇し、また、対USドルの換算レートが150円台と円安傾向が続いており、米国子会社からの製品輸入において原価率の悪化が避けられない状況となっております。

日本エム・ディ・エム(MDM)は、「SAICOプロジェクト」(Strategic Actionable Initiatives for Cost Optimization)などにより、収益性の向上を図るべく、以下の施策を実行していきます。

① 内製化比率の拡大による原価低減

② 米国におけるサプライヤー(製造委託先)の複社購買化によるサプライチェーンのレジリエンス向上

③ アジア・欧州地域のサプライヤーへの製造委託拡大による原価低減

④ 自社製品の販売比率の拡大による収益性改善

⑤ 中国合弁会社WOMA社(Changzhou Waston Ortho Medical Appliance Co., Limited)を活用した医療工具コストの低減による設備投資・経費(減価償却費)の圧縮

 

・ PBR1倍割れへの課題

中期経営計画「MODE2023」では、最終年度の2024年3月期において、連結売上高231億円、営業利益率7.5%、ROE5.2%、ROIC4.5%と米国製造原価の悪化、及び急激な円安進行による日本国内の売上原価率の上昇の影響で収益性が低下し、株価もPBR1倍割れの状態となっています。

PBR1倍割れの改善策として、長期VISION「RT500」(2025年3月期~2033年3月期)のはじめの3年間である1st Stage(2025年3月期~2027年3月期)最終年度までに連結売上高300億円、営業利益率10.0%以上、ROE8.0%以上、ROIC7.0%以上を目標とします。目標達成の施策として、新製品導入により日米売上高を拡大し、円安進行による日本国内の原価悪化対策や米国製造原価の低減策としてSAICOプロジェクトなどに取り組むことで、収益性の向上を図ります。また、製品ポートフォリオを定期的に見直すとともに、新製品開発など成長投資を行い、株主資本コストを意識した経営を実現します。なお、株主還元策については、安定配当を基本とし、配当性向30%以上を目指します。

 

 ・三井化学株式会社との業務提携

2022年1月に資本業務提携契約を締結した三井化学株式会社と連携し、同社が保有するヘルスケア分野での開発・製造機能や各種事業運営上のノウハウと、日本エム・ディ・エム(MDM)グループが保有する日米に跨る医療機器分野の薬事・開発及び販売・マーケティング機能を相互に有効活用しながら、製品開発など協業を推進しております。

 

 

3.長期VISION「RT500」(2025年3月期~2033年3月期)

日本エム・ディ・エム(MDM)は、2033年3月期を最終年度とした長期VISION「RT500」を策定し、長期経営方針として「医療現場ニーズを把握し、治療価値向上に資するサービスをより高い専門性・品質をもってタイムリーかつ安定的に医療現場に提供する」を掲げました。

定量目標として、連結売上高500億円以上、営業利益率15%以上、ROE10%以上、配当性向30%以上を目標とし、企業価値の向上を目指します。

 

4.1st Stage(2025年3月期~2027年3月期)

日本エム・ディ・エム(MDM)は、長期VISION「RT500」のはじめの3年間を「1st Stage」として、以下の重点施策に取り組んでおります。

「今後3年間の重点施策」

・ 販売力強化(米国ビジネスの拡大、日本ビジネスの拡大、中国販売基盤の構築)

・ 製品ポートフォリオマネジメント強化

・ サプライチェーンマネジメント強靭化

 

5.サステナビリティ課題

日本エム・ディ・エム(MDM)は、「最先端の優れた医療機器の開発と販売を通じて、医療に貢献する」という経営理念のもと、マテリアリティ(重要課題)を特定し、ESG活動を通して企業の社会的責任(CSR)を果たし、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献します。

「マテリアリティ(重要課題)」

・患者QOLの向上

・環境負荷の低減

・人権尊重への取組み

・多様な人材の活躍推進

・医療ニーズへの高品質対応

・コーポレート・ガバナンスの推進

 

文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末日現在において日本エム・ディ・エム(MDM)が判断したものであります。

 

 


事業等のリスク

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関連する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、主として以下のようなものがあります。
 なお、日本エム・ディ・エム(MDM)グループの事業等はこれら以外にも様々なリスクを伴っており、ここに記載されたものがリスクのすべてではありません。日本エム・ディ・エム(MDM)グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、可能な限りリスク発生の防止に努め、リスクが発生した場合の的確な対応に努めていく方針です。また、文中において将来について記載した事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。

(サプライチェーンに関するリスク)
 日本エム・ディ・エム(MDM)グループが販売する製商品等は、ODEV社から調達する自社製品の他、販売提携契約等に基づいた他社からの仕入商品もあります。ODEV社の自社製造に関する部材調達先で問題が発生した場合や、他社からの調達商品の仕入・物流等が遅延または停止した場合、損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがありますので、部材調達先の多様化や自社製造の比率を高める対策を行っております。

(販売に関するリスク)
 予期していなかった製品不具合の発生、他社との競合等は、売上を減少させ得る要因となり損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがありますが、不具合の発生状況や他社の販売動向について月次でレビューする仕組みを構築し、リスク低減を図っております。

(法規制、行政動向に関するリスク)
 医療機器の販売は、様々な法規制を受けております。国内においては、2年毎に診療報酬が改定されるなどの行政施策が日本エム・ディ・エム(MDM)の損益及び財政状況に影響を及ぼすリスクもあります。また、米国における医療制度に関連した行政施策などが、日本エム・ディ・エム(MDM)の米国子会社の損益及び財政状況に影響を及ぼすリスクもあります。その対策として、より収益性が高い自社製品の販売比率を高めることや、自社製造比率を高める等の手段により売上原価の低減を図ることで、収益悪化リスクに対応しております。

 この他、税制関連の法令改正等により法人税等実効税率が変更された場合、繰延税金資産の金額が変動し、日本エム・ディ・エム(MDM)グループの業績及び財務状況に影響を及ぼすリスクがあります。

(研究開発に関するリスク)
 新製品の研究開発は、開発期間中に、期待されていた有効性・安全性の確認ができず製品の開発を中止するリスクがあります。また、開発した製品の販売を開始するためには、各市場において薬事承認を取得する必要がありますが、薬事承認取得の可否及び取得に要する期間が日本エム・ディ・エム(MDM)の計画どおりとならないリスクがあります

(知的財産に関するリスク)
 日本エム・ディ・エム(MDM)グループが取扱う製商品、及び、医療工具等が他社の保有する特許等知的財産権に抵触した場合、係争の発生や販売停止、賠償金の支払いに至る可能性があり、日本エム・ディ・エム(MDM)の損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあるため、製品の開発段階で関連する他社特許の内容を調査する、適宜外部の専門家に相談するなどリスク低減に努めております。

(訴訟に関するリスク)
 公正取引に関する事案の他、特許、販売に関する契約、製造物責任、労務問題などに関し、訴訟を提起される可能性があり、その動向によっては損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります

(為替変動に関するリスク)
 日本エム・ディ・エム(MDM)は主にODEV社からUSドル建てで輸入仕入していること、また、連結財務諸表においてODEV社のUSドル建て財務諸表を円換算していることから、為替相場の変動は日本エム・ディ・エム(MDM)グループの損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。なお、日本エム・ディ・エム(MDM)は為替予約方針を定め、当該方針に基づく運用により、USドル建ての輸入に関わる為替変動リスクの低減に努めております。

 

(感染症拡大に関するリスク)

 感染症拡大に伴う各国保健行政の指針に従い、医療機関が人工関節置換術など緊急を要さない手術を延期させることなどにより日本エム・ディ・エム(MDM)グループの損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。

 なお、日本エム・ディ・エム(MDM)は、感染症の拡大時には顧客、取引先、社員及び社員の家族の安全を第一とし、各国保健行政の指針に従いマスクの着用や3密(密閉・密集・密接)回避などの感染防止策を徹底し、感染リスクが高い国や地域への渡航・出張の原則禁止、多くの来場者を招いてのイベントの休止や延期及びリモート開催の併用、間接部門を中心としたテレワーク(在宅勤務)の実施などにより、更なる感染拡大の防止に努めます。

(気候変動に関するリスク)

世界的なGHG(温室効果ガス)排出増大に起因する地球温暖化がもたらす急性的あるいは慢性的な気候変動、及びそれに対して各国や地域行政が講じる政策・施策は、市場環境や原材料の調達などに大きな影響を与え、日本エム・ディ・エム(MDM)グループの事業の継続や業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。そのため、日本エム・ディ・エム(MDM)はサステナビリティ推進室を設置し、日本エム・ディ・エム(MDM)グループにおける全社的な気候変動対応に向けた施策の立案とESG活動の推進、経営陣に向けた提言、社員に向けた啓発と情報提供、そして、投資家をはじめとする社外ステークホルダーに向けた情報開示を遂行する体制を構築し、リスク低減に努めております。

 (その他のリスク)

上記のほか、損益及び財政状態に影響を及ぼすリスクとしては、地震等大規模な災害の発生に伴う事業活動の停滞、情報セキュリティ問題によるITシステム停止、金利の変動、販売先の経営悪化などに起因する売上債権の貸倒れ等があります。

 

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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