イオンフィナンシャルサービス(8570)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

TOP関連銘柄

事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


イオンフィナンシャルサービス(8570)の株価チャート イオンフィナンシャルサービス(8570)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

3【事業の内容】

 イオンフィナンシャルサービスグループは、イオンフィナンシャルサービス及び連結子会社32社並びに持分法適用関連会社1社で構成され、イオンフィナンシャルサービスの親会社イオン㈱の子会社である総合小売業を営むイオンリテール㈱を中心とするイオングループ各社と一体となり、それぞれの地域において包括信用購入あっせん、個別信用購入あっせん、融資、銀行業、保険事業、電子マネー、サービサー(債権管理・回収)等の金融サービス事業を主に行っております。その他、銀行代理業、コールセンター、業務代行等の事業の拡充にも努め、各社がお客さまと直結した事業活動を展開しております。

 

1.包括信用購入あっせん(カード業務)

 イオンフィナンシャルサービスグループが信用調査の上承認した顧客(以下「会員」という。)に対してクレジットカードを発行し、会員がイオンフィナンシャルサービスグループの加盟店でそのカードにより、商品の購入及びサービスの提供を受ける取引であり、その利用代金はイオンフィナンシャルサービスグループが会員に代って加盟店に一括立替払いを行い、会員からは一回払い又はリボルビング払い等により回収するものであります。

2.個別信用購入あっせん

 イオンフィナンシャルサービスグループの加盟店が不特定の消費者に割賦販売を行う場合、イオンフィナンシャルサービスグループが信用調査の上承認した顧客に対して、クレジットカードによらずその都度契約を行う取引であり、イオンフィナンシャルサービスグループがその利用代金を顧客に代って加盟店に一括立替払いを行い、顧客からは一回払い又は分割払いにより回収するものであります。

3.融資

(1)カードキャッシング

 イオンフィナンシャルサービスグループが発行するクレジットカード会員又はローンカード会員に対する融資であり、提携金融機関のATM等から融資を行い、会員からは一回払い又はリボルビング払いにより回収するものであります。

(2)各種ローン

 消費者が借入申込をした場合、イオンフィナンシャルサービスグループが信用調査の上承認した顧客に対して直接融資を行うものであり、最長180回の分割払いによって顧客より回収するローンであります。

4.銀行業

 銀行業を営む子会社を通じて、主に顧客からの預金等によって資金調達を行い、貸出、運用等を行うものであります。

5.保険事業

 生命保険や少額短期保険の商品開発のほか、保険代理店において各種保険の販売を行うものであります。生命保険については、イオンフィナンシャルサービスグループが扱う住宅ローンや個品割賦に付帯する団体信用生命保険、個人のお客さまを対象とする健康増進型医療保険を提供しております。少額短期保険については、家財保険等を提供しております。

6.電子マネー事業

 会員がチャージした代金をお預かりし、会員による利用売上代金を加盟店に精算するものであります。

7.その他

 銀行代理業、サービサー、コールセンター、業務代行等であります。

 

[事業系統図]

イオンフィナンシャルサービスグループの事業の系統図は次のとおりであります。

 

セグメント

主な連結子会社

国内

リテール

株式会社イオン銀行

イオン保険サービス株式会社

イオン少額短期保険株式会社

イオン・アリアンツ生命保険株式会社

ソリューション

イオンフィナンシャルサービス

イオン住宅ローンサービス株式会社

エー・シー・エス債権管理回収株式会社

ACSリース株式会社

フェリカポケットマーケティング株式会社

国際

中華圏

AEON CREDIT SERVICE (ASIA) CO., LTD.

AEON INSURANCE BROKERS (HK) LIMITED

AEON INFORMATION SERVICE (SHENZHEN) CO., LTD.

AEON MICRO FINANCE (SHENZHEN) CO., LTD.

メコン圏

AEON THANA SINSAP (THAILAND) PCL.

ACSI (THAILAND) CO., LTD.

ACS SERVICING (THAILAND) CO., LTD.

AEON ASSET MANAGEMENT (THAILAND) CO., LTD.

ACS TRADING VIETNAM CO., LTD.

AEON SPECIALIZED BANK (CAMBODIA) PLC.

AEON MICROFINANCE (MYANMAR) Co., Ltd.

AEON LEASING SERVICE (LAO) COMPANY LIMITED

Post and Telecommunication Finance Company Limited

マレー圏

AEON CREDIT SERVICE (M) BERHAD

AEON INSURANCE BROKERS (M) SDN.BHD.

AEON BANK (M) BERHAD

PT. AEON CREDIT SERVICE INDONESIA

AEON CREDIT SERVICE (PHILIPPINES) INC.

AEON CREDIT SERVICE INDIA PRIVATE LIMITED

 

 


有価証券報告書(2024年2月決算)の情報です。

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在においてイオンフィナンシャルサービスグループ(イオンフィナンシャルサービス及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 イオンフィナンシャルサービスは、金融サービスの提供を通じて持続的な成長の実現及び企業価値の向上に向け、イオンフィナンシャルサービスグループの存在意義である、Our Purpose「金融をもっと近くに。一人ひとりに向き合い、まいにちのくらしを安心とよろこびで彩る。」を策定いたしました。本パーパスのもとで、小売業発の金融グループの強みである「生活者視点」に立ち、すべてのお客さまのライフステージや生活環境の変化に対応した金融サービスの提供を目指してまいります。

 

(2)目標とする経営指標

 持続的な成長に向けて、収益力の強化及び資本効率の向上を図ることで、経営指標の目指す水準をROE10%以上の達成、維持を目指してまいります。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

 イオンフィナンシャルサービスグループを取り巻く環境として、世界的な政情不安の継続や中国経済の成長鈍化、日本を除く各国の金融引き締め政策と金利の高止まりに伴う景気の下振れリスク等、先行きへの不透明感が継続しました。

 国内では企業の値上げや賃金の上昇が広がり、経済の好循環が期待される一方で、お客さまの生活防衛の意識は高まり、消費行動や運用ニーズに影響を与えています。また、コロナ禍で進展したキャッシュレス決済においては、競合各社によるさらにお得で便利なサービス提供に向けた競争が激化しており、イオンフィナンシャルサービスの主要な事業領域である決済サービス環境の変化はより一層加速しています。

 このような状況下において、イオンフィナンシャルサービスは、2030年のありたい姿を「『金融をもっと近くに』する地域密着のグローバル企業」と掲げております。日本国内だけではなくアジア諸国全域をマーケットとして捉えることを再認識するとともに、各国・地域では地域密着型の企業として、一人ひとりに寄り添い、お客さまの「不」を解決・解消することで、ありたい姿の実現に向けて取り組んでまいります。加えて、事業ポートフォリオの見直しによる選択と集中により、生産性の向上を進めてまいります。

 イオンフィナンシャルサービスグループのOur Purposeのもと、中期経営計画「第二の創業:バリューチェーンの革新とネットワークの創造」の基本方針を掲げ、アジア各国のお客さまに、より革新的な金融サービスの提供を目指し、下記の取り組みを進めてまいります。

 

<国内事業における重点施策>

①イオン生活圏の構築に向けたインフラづくり

 イオングループでは、グループ各社の総合力を組み合わせて、地域に根差した商品・サービス・生活基盤をシームレスに提供することでイオン生活圏を創造し、お客さまの生活を豊かにしていくことを成長戦略の一つとして掲げております。

 イオンフィナンシャルサービスグループは、その「イオン生活圏」を金融サービスで繋ぐインフラづくりの役割を担い、お客さまの生活に密接に関わる決済サービスの利便性向上を進めるとともに、コード決済AEON Payがどこのお店でも使える幅広い決済ネットワークとなるために、利用可能箇所をさらに拡大してまいります。また、アジアを繋ぐ決済ネットワークを構築するため、他社提携を含め、先進的な取り組みを行ってまいります。

 

②地域・お客さまの生活インフラニーズの取り込み

 お客さま目線で必要なサービスをスムーズに提供できるよう、お客さまとのタッチポイントを再構築します。小型店舗においてもデジタルを活用し、リモートでお客さまに商品を親身にご説明できるリアル拠点を設けること、イオンフィナンシャルサービスグループ各社のアプリを統合し、ワンストップで様々な商品をご提供できる環境を構築することなどの取り組みにより、クロスセルを促進し、お客さまの満足度向上とともに生産性の向上を目指します。また、既存の商品の使いやすさを追求することに加えて、お客さまのライフスタイルに合わせた新たな商品・サービスを開発し、これまでご利用いただいていなかったお客さまのニーズを取り込んでまいります。

 

③リスク・コストコントロール能力の向上

 AIを活用したスコアリング等による与信・債権管理の高度化に継続的に取り組んでいます。また、クレジットカードの不正利用が増加している中で、イオンフィナンシャルサービスとしては利用通知サービスやカード不正利用検知による不正防止等を強化することで、お客さまの日々の生活に安全と安心を提供できるように取り組んでまいります。

 

<国際事業における重点施策>

①各国でのデジタル金融包摂の実行

 マレーシアにおいて2022年4月にデジタルバンクのライセンスを取得し、2024年上期開業に向けた準備を進めております。デジタルバンク事業を営むAEON BANK (M) BERHADでは、AI分析など最新技術を導入し、お客さまの収入の変動やライフステージの進展による金融ニーズの変化に対して、継続してイオンフィナンシャルサービスグループのサービスをご利用いただける、LTV最大化を推進するビジネスモデルを構築してまいります。

 デジタルバンク開業後はシステムアーキテクチャー、AI活用、金融包摂などにおける成功事例をグループ各社へ水平展開し、海外各社のビジネスモデル転換を加速させてまいります。

 

②事業・提供商品・展開エリアの拡大

 ベトナムにおいて、今後、イオングループ一体となってベトナムにおけるイオン生活圏の拡大をさらに加速するため、現地で個人向けローン事業を展開するPost and Telecommunication Finance Company Limitedの持分を取得することを決定いたしました。イオンフィナンシャルサービスグループの海外事業において、第4の柱とするべく、成長戦略を強化するとともに、提供する商品・サービスのラインナップを拡充することで、お客さまの暮らしを豊かにするために取り組んでまいります。

 また、アジアにおける新規参入調査を進め、今後の展開エリアの拡大に向けた取り組みを進めてまいります。

 

③都市と地方のニーズの違いに対応したエリア戦略立案

 各国において、フォワードルッキングな与信管理モデルの構築に取り組んでおります。これにより地域ごとの顧客属性や商品ポートフォリオを細分化し、生涯予測収益、貸倒費用の把握をするとともに、営業施策や審査基準へ活用しエリア戦略立案を進めることで、収益の最大化及び貸倒費用の抑制による、利益最大化を図ってまいります。

 


事業等のリスク

3【事業等のリスク】

 イオンフィナンシャルサービスでは、イオンフィナンシャルサービスグループの事業等のリスクの評価について、リスク事象の発生可能性及びその経営への影響度を評価したうえで、総合的に重要なリスクの判定を行っております。各リスクの管理については、年度毎のリスク管理実行計画を立案し、内部統制推進委員会での審議を経て、取締役会にて審議、決定を行います。

 イオンフィナンシャルサービス及びイオンフィナンシャルサービスグループの事業等のリスクについて、投資者の投資判断上重要であると考えられるリスク事項を「特に重要なリスク」「重要なリスク」として以下に記載しております。

 これらリスクに関しては、定期的に内部統制推進委員会、取締役会に報告しており、リスクの顕在化や新しいリスク事象が発生した場合に適切に対応できるよう努めております。イオンフィナンシャルサービスのリスク管理態勢については「4.コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ③企業統治に関するその他の事項 ・リスク管理体制の整備の状況」をご参照ください。なお、本項における将来に関する事項は、本有価証券報告書の提出日現在において判断したものです。また、イオンフィナンシャルサービスグループの事業に関するすべてのリスクを網羅的に記述するものではありません。

 

■特に重要なリスク

大分類

リスクの概要

対応策

システムリスク

・重要なITプロジェクトに関するリスク

 イオンフィナンシャルサービスグループは、中期経営計画に掲げるデジタルトランスフォーメーション(DX)の取組みや、基幹システムの更改等により、新商品やサービスの提供等、競争優位の確立や他社との差別化に努めております。これら重要なITプロジェクトにおけるリリースの延期、実現機能の不足や品質の低下等が発生した場合、投資コストの超過など、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスは、開発計画、開発プロセス、品質への重層的なモニタリングの実施や、設計品質、テストの網羅性を高めるためベンダーと相互牽制をしつつ、一体となって開発を行う態勢を整え、プロジェクトを推進しています。重要なITプロジェクトの進捗状況は月次で取締役会に報告されます。また、リリースに際しては、あらゆるケースを想定して事前の検証を徹底し、万が一障害が発生した場合の体制を準備します。

システムリスク

・システムサービスの中断や誤作動(ITサービス品質リスク)

 イオンフィナンシャルサービスグループが提供する各種サービスにおいては、ITシステムの安定稼働は重要かつ必要不可欠なものとなっています。このことは自社のシステム環境だけでなく協業先であるサードパーティについても同様です。システム上の不具合、自然災害等による影響、人為的なミスや過誤その他さまざまな要因によりITシステムの停止、中断や誤作動が発生した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループではこうした障害による被害の最小化と早期復旧のために物理的、技術的、組織的な施策を講じています。具体的には、不具合等の発生を迅速に察知する監視体制の構築と強化、システムやデータの分散や冗長化、業務オペレーションの標準化と定期的な教育、インシデント発生時に備えたリカバリープランの策定及び訓練の実施などがあります。実際に発生したインシデントに関しては、その原因究明を行い、再発防止策を策定しています。委託先に関しては取引開始前審査を実施するほか、その他のサードパーティについても平時から連絡連携を密にし、障害発生時に円滑な対応が取れるよう関係強化に努めております。

システムリスク

・外部からの攻撃(サイバー攻撃)に関するリスク

 近年のデジタル技術の著しい進展に伴い、サイバー攻撃も高度かつ巧妙な手法が用いられており、金融機関をとりまくサイバー攻撃の脅威は深刻なものとなっています。イオンフィナンシャルサービスグループのシステムがこうした攻撃による侵襲を受けた場合、サービスの停止、データの棄損や情報の漏えいなどが発生した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、外部からのサイバー攻撃に対する技術的な対策を講じるとともに、運用面ではサイバーインシデントに対応する組織として主要会社にCSIRTチーム(Computer Security Incident Response Team)を設置し、様々な事故・障害を想定して、グループ各社或いは業界団体と一体となった訓練への参加を実施しています。また、フィッシングメールやBEC(ビジネスメール詐欺)、サイバー攻撃に対する社員への啓蒙・訓練も定期的に実施しています。

 

 

大分類

リスクの概要

対応策

法務・コンプライアンスリスク

・法規制違反

 イオンフィナンシャルサービスグループが提供するサービには、法令に基づく許認可によるものが多くあります。これら法令及び規制の変更や新設に適切な対応ができず、あるいは違反による行政処分等を受けた場合、事業活動への制限を受ける等イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループ各社は、その展開する国や地域における関係法令及び諸規制の改正動向をモニタリングし、事業活動や業績等への影響を評価分析し適宜その対応を行っております。また、法令等に基づく各種報告や届出事項に遺漏がないよう厳格な期日管理も実施しております。また、イオンフィナンシャルサービスグループの役職員に対して定期的に研修を実施するなどして法令遵守に努めています。

信用リスク

・信用リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループの与信業務はクレジットカード、割賦販売、住宅ローンなどの個人向けの割合が大きく、信用リスクの分散が図られています。しかしながら、経済状況の著しい悪化や金融市場等の混乱の発生などによるお客さまの信用状況の変化によって想定を超える与信関連費用が発生するなどした場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、信用リスク管理態勢の強化を図っております。外部経済環境や商品・地域別の信用状況の変化を把握し、取扱高の減少による営業収益への影響に関してもタイムリーに審査基準に反映することにより、ポートフォリオ残高と健全性のバランスのとれた運営に努めています。また、お取引開始後にも個々のお客さまの返済状況等のモニタリングを行い、必要な場合には与信枠の見直しを行う等、適切な債権管理を実施しています。

事務リスク

・外部不正(フィッシングサイト等を通じた不正アクセス等被害)

 近年、フィッシング詐欺による被害が多く発生しており、こうした金融犯罪の増加は金融機関にとって喫緊の課題となっています。特にネットサービスにおける犯罪手法は、高度化、巧妙化が進んでおります。こうした犯罪に適切に対応できない場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、お客さまのお取引に関する技術的安全措置の拡充、フィッシングサイトや不正アクセスの監視強化等に努めております。また、お客さまに対する被害にあわないための注意喚起などにも努めています。

事務リスク

・情報セキュリティ

 イオンフィナンシャルサービスグループは、お客さまや取引先の個人情報や機密情報を入手及び管理しています。これらの情報についてサイバー攻撃や役職員や業務委託先の杜撰な管理などにより情報の漏えい、改ざん、棄損、紛失などが発生した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループは個人情報をはじめとする情報資産管理について、技術的、物理的及び組織的な安全管理措置を講じております。近年脅威が増大しているサイバー攻撃については「外部からの攻撃(サイバー攻撃)に関するリスク」に記載のとおりです。イオンフィナンシャルサービスグループ役職員は定期的な教育や研修により、情報管理の重要性及びその保護についての理解を深めています。また、個人情報等の取扱いを外部に委託する場合においては、委託の基準を定めるほか、定期的なモニタリングを実施する等の管理措置を講じています。

 

■重要なリスク

大分類

リスクの概要

対応策

法務・コンプライアンスリスク

・税務リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループが展開する国や地域の税務処理に関して税務当局と税法の解釈や認識に相違がある場合、想定外の追加の税金、利息や罰金が発生する等、イオンフィナンシャルサービスグループの財務状況に影響を及ぼすリスクがあります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、日本を含む展開各国ごとの税務専門家によるレビューやアドバイスを用いて、当局との認識相違等が生じないよう、適切な納税額を算定する体制を構築しております。当局との認識相違が発生した場合についてもこれら専門家の支援を得ながらイオンフィナンシャルサービスの解釈等について理解を得られるよう対応することとしています。

事務リスク

・内部不正、事務事故等のリスク

 イオンフィナンシャルサービスグループは、業務の遂行に際して、様々な種類の事務処理を行っています。役職員等が定められたとおりの事務処理を怠る、あるいは事故、不正等を起こした場合、予期せぬ損失の発生や行政処分の対象になる可能性があります。その結果、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、事務処理に関して社内規程や手続等を定め、品質の維持向上に努めています。事務処理上の過失が発生した場合は、原因分析を徹底し、再発防止策を立てることとしています。また、内部不正の防止については、ジョブローテーションの実施による業務関連不正の抑止やイオングループ共通の基本理念に基づくコンプライアンス意識教育を行っております。

市場リスク

・為替リスク、金利リスク、価格変動リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループの国内事業では、住宅ローン、オートローン、リフォームローン等の運用期間が長い金融商品を取り扱っていることから、運用と調達の金利更改ギャップが発生します。市場動向等により金利が大幅に変動した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

 また、国内の銀行事業、保険事業においては、外国証券及び債券・株式等の有価証券運用を行っています。市場動向等により、為替・金利・株価等が大幅に変動した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループはアジア各国で事業を展開していることから、日本からの投融資や現地子会社における外貨建て調達、又は現地子会社からの配当金送金、連結業績等に関し、為替相場が大幅に変動した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループの国内事業では、調達について社債や債権流動化等の長期資金を活用し、運用と調達の金利更改ギャップの低減に取り組んでいます。

 また国内の銀行事業、保険事業における有価証券の価格変動リスクにおいては、リスク量として主にバリュー・アット・リスク(過去のデータ等に基づき、今後の一定期間において、特定の確率で、保有する金融商品に生じる損失額の推計値)を計測し、取締役会等で決議したリスク限度額を超過しないようリスクをコントロールしています。

 為替変動リスクについては、国内の銀行・保険事業においては上述のリスクコントロールを行っております。また、事業を展開するアジア各国での為替相場変動リスクについては、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務内容への影響を考慮し、定期的に影響度をモニタリングしております。

流動性リスク

・流動性リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループは、営業活動に必要な資金の調達を預金及び金融機関からの借入、社債、コマーシャル・ペーパー、債権流動化等により行っています。金融市況及び景気動向の急激な変動、その他の要因によりイオンフィナンシャルサービスグループの信用力低下が生じた場合、又は、格付が低下する等した場合、資金調達に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、継続的なキャッシュ・フローのモニタリングを通して、適時に資金管理を行うほか、資金調達手段の多様化や市場環境を考慮した短期調達・長期調達のバランスの調整等により、流動性リスクを管理しています。

 また、イオンフィナンシャルサービスグループの銀行事業は、流動性リスク管理として支払準備資産保有比率及び資金ギャップ枠を設定し、その枠を超過しないようリスクをコントロールしています。

人的リスク

・人材管理リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループは、幅広い分野で高い専門性を必要とする業務を行っていますが、こうした人材層の市場ニーズはより高まっています。新規人材の獲得競争に劣後し、既存役職員の流出等により高い専門性を有する人材を充分に育成、確保できない場合、事業が計画通りに進行しないなど、イオンフィナンシャルサービスグループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、事業の成長やお客さまの変化に対応するイノベーションを実現するためには、専門性を持った優秀な人材の育成、確保を重要な課題と認識し、成果・能力主義を重視した人事制度の運用、従業員の業務遂行能力向上を目指した教育制度の充実に努めています。

 また、「次世代経営者育成プログラム」等を通じ、グループ経営を推進する人材の育成に向けて、トップ及びミドルマネジメント層の人材開発にも取り組んでいます。

 

 

大分類

リスクの概要

対応策

人的リスク

・人事・労務リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループは国内外で事業活動を行っており、各社には多様な人種や国籍、文化を有する役職員が働いています。グループ各社においてこうした人権や多様性への理解と対応が不十分である場合、役職員の離職や社会的批判の対象となる可能性があります。これは、イオンフィナンシャルサービスグループのレピュテーションに影響を与えるほか、サービス利用の敬遠などによる業績や財務状況に影響を及ぼす可能性委があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、事業を展開する各国において、当該国の法令の遵守のみならず、すべての役職員が「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する。」というイオンの基本理念に基づいた行動を体得すべく、定期的な教育を通じた啓蒙活動を行い、ハラスメントなどの人権侵害や職場環境を害する役職員の言動の予防措置に努めています。また、差別等の不適切な行為があった場合、その当事者や発見者は内部通報制度により不適切な行為を通報することができます。当該制度を通じた個別の事案に対しては、通報者の適切な保護のもと調査に基づく是正対応を行っております。

有形資産リスク

・自然災害、その他災害

 イオンフィナンシャルサービスグループは、国内及びアジア各国・各地域において事業を行っています。これらの地域で、地震・津波・台風・大雨・システムトラブル・感染症の拡大・暴動・テロ活動等の発生により、イオンフィナンシャルサービスグループの店舗・その他施設及び資金決済に関するインフラ・ATM等への物理的な損害や従業員への人的被害、又はイオンフィナンシャルサービスグループの顧客への被害があった場合、相当期間にわたる業務停止、多大な復旧コストの発生や事業廃止に至るなど、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスと子会社であるイオン銀行は、こうした自然災害等に対して、事業継続マネジメントシステム(BCMS)の国際規格(ISO22301)の認証を受け、事業継続計画の策定、訓練や演習等を行っております。グループ各社においても、有事の際の被害の最小化と早期事業復旧のため、重要業務の選定、BCPの策定、訓練や演習役職員への教育などのプロセスを推進しています。

風評リスク

・風評・風説の発生によるリスク

 イオンフィナンシャルサービスグループや金融業界等に対して事実と異なる理解・認識をされる可能性がある風説・風評が、マスコミ報道・口コミ・インターネット上の掲示板、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)への書き込み等により発生・拡散した場合、イオンフィナンシャルサービスグループへの信頼が損なわれる可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスグループでは、常時キーワード検知によるSNSモニタリングを実施し、こうした風説・風評の早期発見に努めるとともに、その影響度・拡散度等の観点から適時かつ適切に対応することで、影響の極小化に努めています。

その他のリスク

・地政学的リスク

 イオンフィナンシャルサービスグループはアジア圏を主に海外展開しています。これら展開地域やその周辺地域で金融危機、政情不安や社会不安が顕在化した場合、当該国地域のお客さまの環境や子会社の事業運営や経済環境が著しく変化し、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財政状況に影響を及ぼす可能性があります。

 海外事業については、展開の前後でマクロ及びミクロレベルでのマーケットの調査と分析を実施するほか、経済情勢や政治社会情勢等について、イオングループ各社や現地日本企業との連携を深め情報収集に努めています。各種情勢変化の兆候を認めたときは、内部統制推進委員会等で対応について検討することとしています。

その他のリスク

・気候変動リスク

 イオングループでは「イオン 脱炭素ビジョン2050」に基づく省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの推進、再生可能エネルギーへの転換等に取り組むとともにTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の低減に沿った情報開示を進めていますが、環境に関する規制の強化者社会的要請の高まりなどから想定以上の対策コストの発生や、イオンフィナンシャルサービスグループの取り組みや開示内容が不十分と見なされ、イオンフィナンシャルサービスグループの社会的信用が低下した場合、イオンフィナンシャルサービスグループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 イオンフィナンシャルサービスでは店頭における商品説明、サービスのお申込み、イオンカードのご利用明細などのペーパーレス化を推進する等、脱炭素への取り組みを行っています。また、各種規制の新設や変更等のモニタリングを行うほか、十分な開示を行い、イオンフィナンシャルサービスグループの説明責任を適切に果たせるよう努めています。

 




※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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