ゼンリングループは、ゼンリン、子会社20社(うち連結子会社20社)および関連会社4社(うち持分法適用関連会社2社)で構成され、位置情報サービスの提供並びにこれらに附帯・関連する事業活動を展開しております。
ゼンリングループの事業に係る位置付け等は、次のとおりであります。
|
主要品目等 |
業務内容 |
会社名 |
|
住宅地図帳 応用地図 住宅地図データベース スマートフォン向けサービス インターネットサービス向け カーナビゲーション用データ 3D地図データ その他地図データ |
製造・販売 |
ゼンリン、㈱ジオ技術研究所、ZENRIN EUROPE GmbH、 Abalta Technologies, Inc. |
|
製版・印刷・製本 |
㈱ゼンリンプリンテックス |
|
|
校正・文字入出力 |
ゼンリン、㈱ゼンリンプリンテックス |
|
|
調査・企画・編集 |
ゼンリン |
|
|
受託・開発 |
ゼンリン、㈱ゼンリンデータコム、㈱ゼンリンマップテック、㈱カーネル、ローカスブルー㈱、 ㈱アーバンエックステクノロジーズ、 ㈱コミュニケーション・プロジェクト、 Abalta Technologies, Inc.、Abalta Technologies EOOD、 ㈱Will Smart、㈱トヨタマップマスター |
|
|
データ作成・入力 |
ゼンリン、㈱ジオ技術研究所、㈱ゼンリンインターマップ、 ㈱カーネル |
|
|
データ配信 |
ゼンリン、㈱ゼンリンデータコム |
|
|
グループ内給与事務・ 福利厚生の管理・運営 |
㈱ゼンリンウェルサポート |
|
|
一般印刷物 |
製造・販売・ 校正・文字入出力 |
㈱ゼンリンプリンテックス |
|
仕入商品 |
販売 |
ゼンリン、㈱ゼンリンデータコム |
|
マーケティングソリューション |
企画・提供 |
ゼンリン、㈱ゼンリンマーケティングソリューションズ |
|
リース専用パッケージシステム |
開発・販売・保守 |
㈱リースシステム企画 |
|
不動産業向けサービス |
開発・販売・保守 |
㈱アクトキューブ |
|
ベンチャーキャピタル |
ファンドの管理・運営 |
㈱ゼンリンフューチャーパートナーズ |
|
投資ファンド |
ZFP第1号投資事業有限責任組合、 ZFP第2号投資事業有限責任組合、 ZFP企業共創投資事業有限責任組合 |
事業の系統図は、次のとおりであります。
(注)1 ゼンリンは、2025年7月1日に㈱アーバンエックステクノロジーズの株式を取得し、連結子会社といたしました。
2 ゼンリンと㈱ゼンリンフューチャーパートナーズ(連結子会社)は、2025年8月1日にZFP企業共創投資事業有限責任組合を設立し、連結子会社といたしました。
3 ㈱トヨタマップマスターは、重要性が増したため、当連結会計年度より持分法の適用範囲に含めております。
4 ㈱ジオ技術研究所(連結子会社)とゼンリン研究開発部門を統合するグループ内再編を、2026年4月1日付で実施いたしました。当再編に伴い、㈱ジオ技術研究所は㈱ゼンリンジオ技術研究所へ商号変更いたしました。
5 ゼンリンは、2026年6月1日に持分法適用関連会社であった㈱Will Smartについて、第三者割当増資による新株の発行を引受けたため、連結子会社といたしました。
ゼンリングループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてゼンリングループが判断したものであります。
(1) 経営方針
ゼンリンは創業以来、地図業界のリーディングカンパニーとして地図関連情報の提供を通じ、社会に貢献し続けることを活動の基本として事業を拡大してまいりました。ゼンリングループは、「知・時空間情報の創造により人びとの生活に貢献します」を企業理念として掲げ、「Maps to the Future」のスローガンのもと、地図情報で未来を創造していくことを使命として企業運営を行い、「情報を地図化する世界一の企業」となることを目指しております。
また、株主の皆様にとって魅力ある企業集団であることを目指すとともに、お客様及び従業員を大切にし、社会に貢献し続けていく企業集団でありたいと考えております。
(2) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略
ゼンリングループが属する地図業界では、これまでは、詳細で正確な情報に基づいた、わかりやすく使いやすい地図やサービスの提供が求められており、ゼンリングループは、地図に付加価値を加えることで市場のニーズに応え、事業を拡大してまいりました。昨今の市場のニーズは、自動運転やMaaSに代表されるように、社会や産業の課題解決を目的とし、人だけでなくシステムが判断するために必要となる三次元化を含めた現実世界の再現にシフトしております。技術革新や高度なネットワーク社会の実現により、現実世界から様々なデータを収集・解析し、現実世界へフィードバックすることで新たなサービスを創造・展開していくことが可能となった現在では、最新技術の活用と大規模資本を背景とした大手IT企業等の参入もあり、当業界の競争は激化しております。
一方で、一般に流通している情報が多すぎるがゆえに、必要な情報を正しく素早く入手することが困難な状況も発生しており、多様化した市場のニーズに対応するためには、情報を過不足なく適時適切に提供することが重要になってまいりました。
ゼンリングループは、位置情報の提供を通じて社会課題の解決を支援することで、持続的な企業成長を目指すサステナビリティ経営を方針として掲げており、6ヵ年の中長期経営計画「ZENRIN GROWTH PLAN 2025(以下、ZGP25)」(2020年3月期~2025年3月期)を2019年4月よりスタートいたしました。ZGP25では、ゼンリングループを取り巻く環境の変化に素早く対応すべく、『ネットワーク社会における「量と質」の最適化』をテーマに、3つの基本方針を掲げ、①事業活動において利用用途をつなげて「コト」を価値化すること、②生産活動において位置情報をつなげて「モノ」を多様化すること、③事業及び生産活動を支えるため、個の知恵をつなげて「ヒト」を人財化することに取り組んでおります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
2020年3月期から2022年3月期までの1st Stageは「ビジネスモデル変革時期」と位置づけ、フロー型ビジネスからストック型ビジネスへの転換を着実に進めてまいりました。
2023年3月期から2025年3月期までの2nd Stageは「ビジネスモデル具現化」と位置づけ、次の成長ステージへ飛躍するため、コロナ禍により低迷した業績の早期回復に努めております。2nd Stageの2年目である2024年3月期は、地域課題の解決を支援する観光DXの推進のほか、位置情報の精度向上に係る先行投資に加え、ベースアップなど人的資本への投資を実行いたしました。最終年度である2025年3月期も、ストック型サービスやソリューションサービスの拡大に加え、顕在化した社会課題の解決のため、位置情報と流通情報を最適化し、新たな価値を創造するための位置情報イノベーションへの取り組みを強化してまいります。具体的には、企業との協業により社会課題を解決する「企業共創」、地域社会と連携することで、地域の課題解決や安全・安心な社会を実現する「地域共創」を企業活動方針として掲げ、持続可能なビジネスモデルを具現化し、位置情報の精度向上に係る先行投資や人的資本投資等の投資回収を進めてまいります。
(目標達成のための取り組み)
Ⅰ.事業方針
・既存事業の収益安定化を図ります。具体的には①市場ニーズを捉えたパッケージ商品やオンデマンドサービスの投入によるストック型サービスの拡大、②既存ナビビジネスのシェア拡大に取り組んでまいります。
・不動産、物流、金融業界等の課題解決に向けたソリューションの提供により、利益成長を促します。
・スマートシティ、ドローン物流など、地域の課題解決を支援するためのビジネスモデルを確立し、収益化を目指します。
・観光MaaSや地図デザイン商品などコンシューマー向けビジネスへの取り組みを加速し、事業化に向けた投資を継続します。
Ⅱ.生産方針
スマートシティや社会全体におけるDX推進、さらには多様化するモビリティ社会へと幅広く対応するため、位置に紐づくあらゆる情報を収集・管理し、適切につなげる高精度ネットワークデータベースを構築します。
ネットワークデータベースの元となる空間情報と世の中の流通情報とを機動的につなげ、柔軟に利活用できるよう、多様性と拡張性を持たせた時空間情報の高精度化に継続して取り組んでまいります。
Ⅲ.組織・人事方針
多様な人財が活気溢れる組織でイキイキと活躍し、ステークホルダーに信頼される企業グループを目指します。
ゼンリングループでは、経営戦略や変化する事業環境に対応できる人財の育成こそが、価値創造のマテリアリティであると捉えており、従業員のエンゲージメントレベル向上に資する各種制度の導入・運用により、「働きがい改革」に取り組んでまいります。
さらに、環境負荷低減を目指し、事業活動における温室効果ガスの排出量削減に取り組んでまいります。
Ⅳ.財務方針
利益確保及び資産効率の向上により、健全な財務基盤を維持しつつ、事業基盤強化のため、位置情報ビジネス分野への投資を継続するとともに、利益成長に基づいた株主還元を実施します。
(業績目標)
2024年3月期は、自動車生産の回復によるカーナビゲーション用地図データの販売やストック型サービスの拡大などにより前期比増収となったものの、位置情報の精度向上に係る先行投資やベースアップなどによる営業費用の増加もあり、営業利益は前期比微増にとどまりました。2025年3月期も、2期連続のベースアップなどによる費用増加を見込むものの、ストック型サービスへの移行による売上構成の変化や価格改定などにより限界利益率を向上させるとともに、流通基盤から様々なサービス・ソリューションを創出することにより資本効率を高めることを優先課題として取り組んでまいります。
以上の取り組みを踏まえ、ZGP25の最終年度である2025年3月期は、連結売上高643億円、連結営業利益36億円(連結営業利益率5.6%)、連結自己資本当期純利益率(ROE)5.0%を目指します。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、次のとおりであります。ゼンリングループは、これらのリスクの存在を認識した上で、その発生を未然に防ぎ、かつ、万一発生した場合でも適切に対処するよう努める所存であります。
なお、これらはゼンリングループに関する全てのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。いずれのリスク要因によっても、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在においてゼンリングループが判断したものであります。
ゼンリングループでは、6ヵ年の中長期経営計画「ZENRIN GROWTH PLAN 2025」(2020年3月期~2025年3月期)を2019年4月よりスタートし、2022年4月に2023年3月期~2025年3月期のローリングプランを発表しました。本計画に沿って、ゼンリングループの持続的利益成長と企業価値の向上に全力で取り組んでおりますが、当該中長期経営計画は、策定時にゼンリングループが入手可能な情報や適切と考えられる一定の前提に基づき、将来の事象に関する仮定及び予想に依拠して策定したものであります。
従いまして、以下に記載の各リスク等を含む様々な要因により、目標達成又は期待される成果の実現に至らない可能性がありますが、計画達成に向け適切に対処してまいります。
(1) 進化する技術への対応について
ゼンリングループは、紙媒体が主流の頃より地図制作に携わり、地図に付加価値を加え、わかりやすく使いやすい地図やサービスを提供することで事業を展開してきました。また、いち早く地図情報のデータベース化に取り組み、汎用性に優れた地図データベースの構築に成功したことで、IT技術の進歩により拡大した地図情報の用途への対応を可能にし、カーナビゲーション用データの分野でトップシェアを獲得したほか、PC、携帯電話、スマートフォン等への地図データ配信分野においても高いシェアを獲得し、地図業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立してきました。
近年の技術革新やあらゆるものがつながる高度なネットワーク社会の実現は、現在の地図制作のプロセスを一変させるだけでなく、ユーザーの地図情報の利活用方法を大きく変容させ、市場ニーズの急激な変化をもたらす可能性があります。ゼンリングループでは、こうした事業環境の変化に対応するため、地図データベースの情報収集から整備、用途に応じた編集、提供までを可能とする情報プラットフォーム「ZENRIN Information Platform」の拡充により、生産性向上とコスト削減を図りつつ、AI等を活用したデータベース整備の効率化や情報を最適化する編集機能の向上に取り組んでおります。
しかしながら、予想を超える急激な技術の進化及び市場ニーズの変化に対応できず、市場ニーズに合致した製品を投入できなかった場合、現在のゼンリングループの優位性が大幅に低下し、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(2) 位置情報サービス関連事業への依存について
ゼンリングループは、地図データベースの一部を利用した製品及びサービス、あるいは地図データベースそのものを販売、提供する位置情報サービス関連事業を展開し、事業を拡大してきました。ゼンリングループの売上の大部分は、ゼンリン独自の地図データベースを基に制作される製品群及び地図データベースそのものの販売による売上に依存しております。
また、ゼンリングループ製品の優位性確保のためには、地図データベースを最新の地図情報に更新する必要があり、毎期継続して多額の整備コストや設備投資が発生しております。
こうしたコストは売上高の増減にかかわらず継続して固定的に発生することから、一定水準の売上を確保できなければ、当該コストを回収しきれず、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3) 他社の参入・競争激化について
ゼンリングループは、地図に付加価値を加えることで市場のニーズに応え、事業を拡大してまいりましたが、昨今の市場のニーズは、自動運転やMaaSに代表されるように、社会や産業の課題解決を目的とし、人だけでなくシステムが判断するために必要となる三次元化を含めた現実世界の再現にシフトしております。近年の技術革新や、あらゆるものがつながる高度なネットワーク社会が実現したことで、現実世界から様々なデータを収集・解析し、現実世界へフィードバックすることで新たなサービスを創造・展開していくことが可能となりました。
このような最新技術の活用と大規模資本を背景とした大手IT企業等の参入により、ゼンリングループの製品を凌駕する高品質の製品や、用途を限定した低価格製品等が市場に投入され、当業界の競争が激化した場合は、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(4) 特定の取引先への依存について
ゼンリングループの売上高は、特定の自動車メーカー関連各社及び通信事業者並びにインターネット事業者に対するものが多くを占めております。これらの取引先とは、製品の仕様検討、技術開発、地図データベースの改良などにおいて相互協力関係にあり、取引先を通じて顧客ニーズを充足する努力を続けることで、引き続き良好な協力関係の維持と発展を目指しております。また、自動車メーカー関連各社や、様々な企業との業務提携によるパートナーシップ強化により、地図データベースの技術開発及び各種コンテンツの充実並びに新たな事業領域への進出を目指しております。
しかしながら、これらの取引先の経営方針や生産計画の変更及び業績動向などの影響を受け、ゼンリングループ製品の販売数量の減少、製品価格の引き下げ要請、取引内容変更、契約打ち切り等が生じた場合は、友好的な協力関係がもたらす成果を享受できず、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(5) 企業への投資について
ゼンリングループは、既存事業とのシナジー強化、新たな事業領域への進出、経営効率向上のため、企業買収、第三者との合弁及び戦略的出資を積極的に実施しております。こうした投資には、多額の買収コスト又は統合費用の発生を伴います。
しかしながら、市場環境の変化や競争力の低下などにより、投資先企業が当初想定したとおりの事業展開ができない場合、当該会社の業績・財政状態の悪化、のれんの減損損失を計上する可能性があります。また、これらの投資においては、予め対象会社の法務・財務リスクなどを調査・評価しておりますが、投資時点では顕在化していない内部統制上の問題や、法令に抵触する可能性もあります。
これらの問題が発生した場合、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(6) コーポレートベンチャーキャピタル事業(CVC事業)について
ゼンリングループは、ベンチャー企業への投資を通じた既存事業の成長と新規事業の創出を目的に、CVC事業に取り組んでおります。当事業においては、実質的な投資リターンよりも、ゼンリングループの事業を相乗的に成長、発展させることに重きを置いておりますが、投資活動であるため、投資検討段階では候補先企業の詳細なデューデリジェンスを行い、投資実行後は投資先企業の事業進捗及び財務状況に対する定期的なモニタリングを徹底し、可能な限りリスクを回避するよう努めております。
しかしながら、投資先企業の業績、財務状況によっては、投資の回収ができなくなる可能性及び評価損を計上する可能性があります。
これらの問題が発生した場合、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(7) 新規ビジネスへの取り組みについて
ゼンリングループは、新たな事業領域における新規ビジネスの開発のほか、スマートシティ、自動運転、MaaS、ドローン等の次世代の社会インフラ分野に関する取り組みも積極的に行っております。
こうした次世代の社会インフラ分野の法令や規制の整備は、現時点では不確定な部分が多く、実行判断においては最新の情報をタイムリーに入手し、慎重に見極めを行っておりますが、今後、法令や規制の整備が進むことで、現在見込んでいる通りの事業に成長しない可能性があります。また、実用化においては、ゼンリングループ単独での展開だけでなく、他の企業グループとの提携も重要な手段の一つと考えており、ゼンリングループでは、複数の企業グループと提携し推進しております。そのため、ゼンリングループと提携する他の企業グループの経営方針、事業計画の変更により、当初計画通りの事業展開ができない可能性があります。
これら新規ビジネスへの取り組みにおいて、資金及び人的資源等の経営資源を投入しておりますが、当初計画通りの展開ができない場合、投入した経営資源に見合う成果を得ることができず、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(8) 商品及び製品の欠陥について
ゼンリングループの製品は、独自の情報収集及び外部から取得した各種情報、製造ノウハウ等の集大成であり、製品化においては高度な技術と情報処理能力を必要といたします。
ゼンリングループでは、それらの製造において細心の注意を払うとともに、仕入商品を含め、欠陥のある商品及び製品を出荷しないように作業工程の各段階で厳重な品質検査を行っておりますが、そのことが、欠陥のある商品及び製品が市場に流通しないことを絶対的に保証するものではありません。
万一、ゼンリングループが提供した商品及び製品に欠陥が発生した場合には、当該商品及び製品の回収に係るコストが発生するとともに、購入された顧客への賠償問題の発生、ブランドイメージの毀損など、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(9) 人財の確保と育成について
ゼンリングループを取り巻く環境は予想を超える速度で変化しており、外部環境の変化に常に対応できる「知恵」を有する人財を継続的に創出するための人財開発が、重要な経営課題となっております。
多様化する市場ニーズに対応した製品を継続的に市場に投入していくためには、製品企画及び顧客提案スキルを持つ要員や、高い技術スキルを持つシステム開発要員や開発業務管理者が必要であり、また、AI、クラウドサービス等の新しい技術の進化に伴い、地図データベースの整備に関しても、こうした新技術に対応できるスキルを持った人財が欠かせない状況となっております。
このような状況に対応するため、継続的な基本給のベースアップ及び初任給の引き上げといった待遇面の改定や、様々な働き方に対応した勤務形態の導入、教育・成長支援制度の導入等、人事制度の改定も適宜実施し、能力発揮に重点を置いた人事体系とすることで、人財の確保と育成に取り組んでおりますが、こうした人財を確保又は育成できなかった場合には、ゼンリングループの事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。
(10) 個人情報の管理について
ゼンリングループは、顧客情報や従業員情報のほか、住宅地図等の製品に掲載・収録される居住者名、住所等の個人情報を収集・管理しており、個人情報保護法やその他類似法令を遵守し、これらの個人情報を適切に管理することは、ゼンリンの事業活動の基本であり、社会的責務であると認識しております。
ゼンリングループでは、個人情報管理規程を定め、個人情報の取得・利用・保管・廃棄に関する手順等の社内ルールの整備、従業員教育、入退室管理等の物理的対策及びコンピュータシステムへのアクセス管理等の情報セキュリティ対策を講じております。
しかしながら、これらの個人情報が、不正アクセスや業務上の過失等により、ゼンリングループ又は業務委託先から漏洩し賠償問題が発生した場合、また、今後関連する法令の改正等によりゼンリンが展開するサービスが規制された場合、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(11) 知的財産権の侵害について
ゼンリングループでは、独自に開発した製造技術や新規開発製品に関するもので知的財産の保護の対象となる可能性のあるものについては、必要に応じて特許権や商標権の出願、登録を行っておりますが、必ずしもこれらの権利を取得できるとは限りません。ゼンリングループの技術、ノウハウ又は製品名等が特許権や商標権として保護されずに他社に先んじられた場合には、ゼンリングループの製品開発あるいは販売に支障が生じる可能性があります。
また、ゼンリングループでは、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な調査を行い、注意を払っておりますが、ゼンリングループの調査範囲が十分でかつ完全であるとは保証できません。さらに、第三者の特許権等の知的財産権がゼンリングループの事業にどのように適用されるのか全てを正確に想定することは困難であり、万一、ゼンリングループが第三者の知的財産権を侵害した場合には、当該第三者から損害賠償請求、使用差し止め等の訴えを起こされる可能性、並びに当該知的財産権に関する対価の支払いが発生する可能性があります。
これらの問題が発生した場合、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(12) 情報システムへの対応について
ゼンリングループの業務遂行にあたっては、情報システムの円滑な運用は今や欠かせない企業基盤となっております。これらの情報システムの安全な運用にあたっては、関連規程を整備の上、各種対策を施し、地震・火災等の罹災及びサイバー攻撃に対しても、情報システムの安全及び安定稼働の確保に努めております。
しかしながら、予期できない水準の情報システム基盤の重大な障害、又は情報システムを支える電力、通信回線等のインフラに大規模な障害が発生する可能性を完全に排除することはできず、このような事態が発生した場合、各種業務活動の停止、重要なデータの喪失、ゼンリンサービスの機能低下などが発生する可能性があります。
これらの問題が発生した場合、復旧費用の発生、ゼンリン製品の信用力やブランドイメージの毀損などにより、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(13) 自然災害等について
自然災害、火災、流行病の蔓延等により、ゼンリングループの営業拠点及び生産拠点に被害が発生した場合、事業活動に支障が生じる可能性があります。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に代表されるように、流行病の蔓延等が、市況の悪化、取引先の生産計画の変更等を招き、ゼンリングループの取引減少や新規案件開拓の遅延等がリスクとして見込まれます。ゼンリンでは自然災害等の発生に備え、社員の安否確認システムの導入、自然災害発生に対する防災マニュアルの作成、建物・設備・システム等の耐震対策、必要物資の備蓄等の対策を講じており、緊急事態が発生した場合には、対策本部を設置し、事業継続計画(BCP)や各種マニュアル等に沿って迅速に対応することとしております。
しかしながら、これらによっても自然災害等による被害を完全に回避できるわけではなく、被害が発生した場合には、ゼンリングループの経営成績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。
(14) 環境・気候変動について
ゼンリングループは、企業活動と地球環境の調和を目指し、事業活動における温室効果ガスの排出量削減等の環境課題に取り組んでおります。その一環として、社用車のハイブリッド車への切替えや主要事業所における使用電力の再生可能エネルギーへの切替え等の取り組みを推進しております。今後も環境負荷低減に努め、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
しかしながら、これらの対応が遅れた場合や適切に行われなかった場合、顧客や投資家等、ステークホルダーからの信用低下を招き、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(15) コンプライアンスについて
ゼンリングループでは、企業理念の「知・時空間情報の創造により人びとの生活に貢献します」及び行動指針の「私たちは信頼される企業市民として、質の高い情報を企画・収集・管理・編集・提供することで、人びとにとってより適した価値を実現します」をサステナビリティ活動の基本方針とする「サステナビリティ管理規程」を定め、コンプライアンス管理体制を構築し、役員・従業員への教育啓発活動を随時実施し、企業倫理の向上及び法令遵守の強化に努めております。
しかしながら、このような施策を講じてもコンプライアンス上のリスクは完全に回避できない可能性があり、関連する法令・規制上の義務を実行できない場合には、ゼンリングループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(16) 会計制度・税制の変更等について
ゼンリングループに適用される会計基準や税制が新たに導入・変更された場合、また、税務申告における税務当局との見解の相違により、ゼンリングループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(17) 固定資産の減損損失について
ゼンリングループは、有形固定資産、ソフトウエア、のれん等の固定資産を保有しております。これらの資産について、収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった場合には、帳簿価額を減額し、当該減少額を減損損失として計上することとなり、ゼンリングループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(18) 退職給付制度の影響について
ゼンリングループは、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度を設けております。年金制度の変更、年金資産の運用状況及び数理計算で使用される割引率などの前提条件の変更により、ゼンリングループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(19) 有価証券の時価変動について
ゼンリングループでは、CVC事業のほか、経営戦略上重要な業務提携・資金調達・仕入等に必要な企業の有価証券を保有しており、このうち市場価格のない株式等以外のものについては、時価法により評価しております。当該有価証券の保有については、関連する取引や配当金による収益及び保有コスト等を定量的に検証することで、保有先企業の収益性と安定性を精査し、中長期的な経済合理性や将来の見通しの視点より保有の適否を毎年検証しており、検証の結果、保有に適さないと判断した有価証券は売却を行うなど縮減に努めております。
しかしながら、当該有価証券の時価の変動により、ゼンリングループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(20) 繰延税金資産の取り崩しについて
ゼンリングループでは、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断した上で繰延税金資産を計上しておりますが、今後将来の課税所得の見積り等に大きな変動が生じた場合には取り崩しが発生し、その結果、ゼンリングループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。
Copyright (c) 2014 かぶれん. All Rights Reserved. プライバシーポリシー