5.セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
日本ハムグループの報告セグメントは、日本ハムグループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高意思決定機関が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
日本ハムグループは、主として商品及び提供するサービスの性質に加えて販売又はサービスを提供する地域に応じて以下の4つの報告セグメントに区分し、経営管理を行っております。
なお、重要性の高まりを勘案し、従来「その他」の区分に含めていたボールパーク事業について、当連結会計年度より独立して記載しております。これに伴い、報告セグメントを以下の4つの事業グループに変更し、前連結会計年度のセグメント情報は、変更後の報告セグメント区分に組替えて表示しております。
加工事業本部-主に国内におけるハム・ソーセージ、加工食品、乳製品の製造・販売
食肉事業本部-主に国内における食肉の生産・販売
海外事業本部-主に海外子会社におけるハム・ソーセージ、加工食品及び食肉の生産・製造・販売
ボールパーク事業-主にプロ野球関連興行、球場運営、ボールパーク全体のマネジメント業務
セグメント間の内部取引における価格は、外部顧客との取引価格に準じております。
日本ハムグループは、当連結会計年度より、報告セグメントの業績をより適切に反映させるために為替差損益の調整方法等を見直し、事業セグメントの利益又は損失の算定方法を変更しております。前連結会計年度の事業セグメント情報を変更後の算定方法により作成した場合は、食肉事業本部のセグメント利益が、1,026百万円増加し、加工事業本部のセグメント利益が78百万円減少します。
また、前々連結会計年度よりBreeders & Packers Uruguay S.A.(以下、「BPU」)に関連する牛肉事業を非継続事業に分類しております。ただし、報告セグメントの海外事業本部には、BPUに関連する非継続事業を含めて表示しております。
(2) 報告セグメントに関する情報
前連結会計年度及び当連結会計年度における報告セグメント情報は以下のとおりであります。
前連結会計年度(2023年4月1日~2024年3月31日)
当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)
(注) 1 「消去調整他」には、配賦不能項目、セグメント間の内部取引消去他が含まれております。
2 全社費用及び特定の子会社の純損益は、一部の配賦不能項目を除き、各報告セグメントに配賦しております。これらの子会社は、各報告セグメントに含まれる日本ハムグループのために間接的なサービス及び業務支援を行っております。
3 「セグメント利益」は、売上高から売上原価、販売費及び一般管理費を控除し、日本ハムグループが定める為替差損益を加味するとともにIFRS会計基準への調整及び非経常項目を除外して算出しております。
4 「消去調整他」に含まれるセグメント資産の主なものは、使用権資産等のIFRS会計基準への調整、日本ハムの現金及び現金同等物及び投資有価証券であります。
5 「減価償却費及び償却費」は、有形固定資産、使用権資産及び無形資産の償却額であります。各報告セグメントの「減価償却費及び償却費」は、(注)2の全社費用及び特定の子会社の損益に含まれる減価償却費及び償却費は含んでおりません。
6 「資本的支出」は、有形固定資産、使用権資産及び無形資産の増加額であります。
7 前連結会計年度においては、海外事業本部に含まれるBPUの売上高、損益等及び資本的支出を「非継続事業へ振替」において組替えを行っております。
前連結会計年度及び当連結会計年度における、セグメント利益の合計額と税引前当期利益との調整表は以下のとおりであります。
(注) 1 IFRS会計基準調整の主なものは、IAS第41号「農業」による生物資産の公正価値変動額及びIAS第29号「超インフレ経済下における財務報告」による報告期間末日現在の測定単位への修正再表示額であります。
2 為替差損益は、営業取引に係る為替決済の際に発生した為替差損益を「セグメント利益」の調整対象としております。
3 セグメント利益の合計額、(注)1のIFRS会計基準調整及び(注)2の為替差損益のうち、非継続事業に係る金額を控除しております。ただし、全社費用及び特定の子会社の純損益は、セグメント利益に配賦されていることから、本調整項目には含まれておりません。
(3) 地域別情報
前連結会計年度及び当連結会計年度における地域別売上情報は以下のとおりであります。
(注)売上は、販売元が所在している地域により分類しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末における地域別非流動資産(金融資産、繰延税金資産及び退職給付に係る資産を除く)は以下のとおりであります。
(4) 主要な顧客に関する情報
外部顧客に対する売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める顧客が存在しないため、記載を省略しております。