ITバブル崩壊についてと、その時に急騰急落した銘柄について


ITバブルの崩壊は、1990年代末から2000年代初頭にかけて短期間に起きた世界的なIT関連企業の株価急騰と、その後急落した出来事を指します。

1990年代後半から2000年代前半にかけて、ドットコムバブルまたはインターネットバブルとしても知られるITバブルが、主に米国で発生しました。eコマースをはじめ、インターネットとテクノロジーが産業に革命を起こし、莫大な利益を生み出すとの期待から、IT関連企業への投資が急増。FRBによる金利引き下げを含む緩和的な金融政策も相まって、テクノロジー関連企業やインターネット企業の株価が驚異的な速さで上昇しました。
ITバブルのときに株価が急騰した銘柄には次のようなものがありました。

eBay(オンラインオークションサイト)、Amazon(オンライン書籍販売サイト)、Yahoo(検索エンジンやポータルサイト)、Cisco(ネットワーク機器メーカー)、Microsoft(WindowsやOfficeなどのソフトウェア開発企業)
日本では、ソニー、光通信、ライブドア、ソフトバンクテクノロジー株式会社(現在のソフトバンク)、YahooJapan、楽天などのIT関連企業が人気を集めました。

しかし一部の企業は売上や利益が急激に増加していた一方で、多くの企業は実際の業績とは乖離した非常に高い株価で買われていました
投資家は実際の財務実績に関係なくこれらの企業に資金を注ぎ込んでいました。
しかし、このバブルは2000年に崩壊してしまいました。

急速にインフレが進行しはじめたため、FRBは1999年6月に利上げを開始します。FRBは段階的に金利を引き上げ、2001年1月までに6.50%まで引き上げました。
資金繰りが悪化した多くの赤字ベンチャー企業は、高い株価のまま破綻してしました。これに伴い、多くの投資家や個人が大きな損失を被りました。
テクノロジー関連企業の株価は急落し、バブル期の高値から急速に下落しました。
さらにITバブルの崩壊は、パソコンや通信設備の世界的な生産減少を引き起こし、半導体の過剰設備や過剰在庫が生じ、さらなる不況に拍車をかけました。

【参考1】ITバブル期を含むソフトバンクグループの株価チャート

ITバブル期を含むソフトバンクの株価チャート

【参考2】ITバブル期を含むソニーグループの株価チャート

ITバブル期を含むソニーの株価チャート

【参考3】ITバブル崩壊前後のナスダックの株価チャート

ITバブル前後のナスダック

【参考4】ITバブル崩壊前後の日経平均株価のチャート

ITバブル前後の日経平均株価



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