米中間選挙アノマリー分析(ナスダック)

データ期間:1971年2月5日(金)〜2026年10月27日(火) 対象:1974年以降の中間選挙 日足終値ベース

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米国の中間選挙(大統領任期の2年目の11月に行われる上下両院の選挙)の前後には、「中間選挙の年は株価が軟調になりやすく、選挙が終わると不透明感が晴れて上昇しやすい」というアノマリー(経験則)があるといわれます。このページでは、ナスダックの日足データ(1971年2月5日(金)〜2026年10月27日(火))を使って、その傾向が実際のデータで見られるかを検証します。

2026年の米中間選挙:2026年11月3日(火) (あと5日) 中間選挙時の大統領:トランプ(共和党)

検証結果のまとめ

選挙日前日→1年後 平均騰落率
+25.67%
勝率 92.3%(12勝1敗)
選挙日前日→3か月後 平均騰落率
+10.58%
勝率 92.3%(12勝1敗)
中間選挙年の安値→1年後
+47.88%
勝率 100.0%(13勝0敗)
中間選挙年(2年目)の年間平均
-0.53%
3年目(選挙前年)は +30.56%

1974年以降の13回の中間選挙で、選挙日前日の終値から1年後までのナスダックの平均騰落率は+25.67%(中央値+19.62%)、上昇した割合は92.3%(12勝1敗)でした。

選挙後3か月間で見ると平均+10.58%、勝率は92.3%です。

大統領サイクルで見ると、中間選挙年(2年目)の年間平均騰落率は-0.53%で、1年目(就任年)が+13.76%、3年目(大統領選前年)が+30.56%、4年目(大統領選挙年)が+10.28%でした。

中間選挙年の年間安値から1年後までの平均上昇率は+47.88%(13回中13回上昇)、安値が選挙日より前についたケースは13回中11回でした。

上下両院の多数党で勝敗を分けると、選挙後1年の平均騰落率は与党勝利(2回)が+28.43%(勝率100.0%)、野党勝利(7回)が+28.46%(勝率85.7%)でした。

2026年は選挙約3か月前(約63営業日前)から最新日(2026年10月27日(火))までで-0.40%、過去平均の同じ時点は-0.52%です。

中間選挙前後の平均的な値動き

選挙約3か月前(約63営業日前)を100として、選挙後1年(約252営業日)までの推移を、過去13回の平均・中央値で表示しています。赤線は2026年(今回)の実際の動きです。

※横軸は選挙日前日(基準日)からの営業日数です。選挙前の今回分は、最新日から基準日までの残りの平日数で位置を合わせた近似です(祝日は考慮していません)。

中間選挙前後のナスダックの推移(選挙日前日=100で指数化)

過去の中間選挙ごとに、選挙日前日の終値を100として、選挙の約3か月前(約63営業日前)から選挙後1年(約252営業日後)までのナスダックを指数化しました。年のボタンを押すと、その年の線を表示・非表示できます。太い線は過去13回の平均です。

※年のボタンの文字色は、赤=与党勝利、青=野党勝利(上下両院の多数党で判定)、黒=痛み分けです。2026年(今回)の線は、選挙(2026年11月3日(火))の後にデータが入ると表示されます。選択中の年のボタンは、線と同じ色になります。

5指数の比較(過去平均・選挙日前日=100)

NYダウ・S&P500・ナスダック・日経平均株価・TOPIXについて、中間選挙前後の平均的な動きを同じ基準で比べました。凡例を押すと線を表示・非表示できます。

※米国株は選挙日前日の終値、日本株は選挙日(米国時間の火曜日)の東京市場の終値を100としています。日本の市場は米国の開票前に取引を終えるため、選挙の結果は翌日の水曜日から反映されます。指数ごとにデータの開始年が違うため、平均に使った回数が異なります。

中間選挙ごとの騰落率一覧

基準は選挙日前日の終値です(かつてNY市場は選挙日に休場していたため)。1か月後・3か月後などは、その日以前で最も近い営業日の終値と比べています。

年選挙日大統領(与党)与党の下院議席下院多数党勝敗(上下両院) 3か月前→選挙日前日1か月前→選挙日前日選挙日前日→1週間後→1か月後→3か月後→6か月後→1年後
2026年 11/3 トランプ(共和) 選挙前 — 選挙前 +2.18%(現在) -2.62%(現在) — — — — —
2022年 11/8 バイデン(民主) 減 交代 痛み分け -16.45% -0.83% +7.51% +4.90% +12.74% +16.02% +29.21%
2018年 11/6 トランプ(共和) 減 交代 痛み分け -6.75% -5.90% -1.75% -1.92% +0.63% +10.84% +14.76%
2014年 11/4 オバマ(民主) 減 維持 野党勝利 +5.82% +3.65% +0.47% +2.81% +1.68% +8.15% +10.86%
2010年 11/2 オバマ(民主) 減 交代 痛み分け +9.13% +5.66% +2.32% +2.97% +9.77% +14.34% +5.40%
2006年 11/7 ブッシュ(子)(共和) 減 交代 野党勝利 +14.16% +2.87% +2.74% +2.61% +5.26% +8.66% +16.18%
2002年 11/5 ブッシュ(子)(共和) 増 維持 与党勝利 +15.80% +22.51% -3.36% +1.02% -6.81% +7.70% +40.30%
1998年 11/3 クリントン(民主) 増 維持 野党勝利 -2.71% +11.51% +3.59% +8.52% +38.45% +40.79% +68.17%
1994年 11/8 クリントン(民主) 減 交代 野党勝利 +5.81% +1.65% +0.88% -5.67% +2.82% +11.41% +37.47%
1990年 11/6 ブッシュ(父)(共和) 減 維持 野党勝利 -14.80% -1.90% +3.55% +9.24% +28.87% +44.21% +58.30%
1986年 11/4 レーガン(共和) 減 維持 野党勝利 -1.53% +2.35% +0.06% +0.83% +11.63% +15.90% -11.35%
1982年 11/2 レーガン(共和) 減 維持 痛み分け +27.41% +13.68% +7.30% +10.10% +15.74% +35.44% +28.28%
1978年 11/7 カーター(民主) 減 維持 与党勝利 -11.62% -14.12% -3.65% +3.02% +6.71% +13.49% +16.56%
1974年 11/5 フォード(共和) 減 維持 野党勝利 -7.25% +17.15% +1.15% -8.82% +9.98% +25.56% +19.62%
平均 +1.31%+4.48%+1.60%+2.28%+10.58%+19.42%+25.67%
中央値 -1.53%+2.87%+1.15%+2.81%+9.77%+14.34%+19.62%
最高 +27.41%+22.51%+7.51%+10.10%+38.45%+44.21%+68.17%
最低 -16.45%-14.12%-3.65%-8.82%-6.81%+7.70%-11.35%
勝率(上昇した割合) 46.2%(6勝7敗)69.2%(9勝4敗)76.9%(10勝3敗)76.9%(10勝3敗)92.3%(12勝1敗)100.0%(13勝0敗)92.3%(12勝1敗)

※平均・勝率は選挙が終わり、その期間の値が確定した回だけで計算しています。黄色の行は1年後の結果がまだ出ていない回です。

与党勝利・野党勝利別の騰落率

中間選挙の結果を、選挙後に大統領の与党が議会の多数を握ったかどうかで「与党勝利」「野党勝利」に分けて、選挙前後の騰落率を比べました。上院と下院で多数党が分かれた回は「痛み分け」としています。下院だけで勝敗を判定した結果もあわせて載せています。

上下両院の多数党で判定

勝敗回数該当する年 3か月前→選挙日前日 平均→1週間後 平均→1か月後 平均→3か月後 平均→6か月後 平均→1年後 平均→1年後 勝率
与党勝利2 1978・2002 +2.09%-3.51%+2.02%-0.05%+10.59%+28.43%100.0%(2勝0敗)
野党勝利7 1974・1986・1990・1994・1998・2006・2014 -0.07%+1.78%+1.36%+14.10%+22.10%+28.46%85.7%(6勝1敗)
痛み分け4 1982・2010・2018・2022 +3.33%+3.85%+4.01%+9.72%+19.16%+19.41%100.0%(4勝0敗)

下院の多数党だけで判定

勝敗回数該当する年 3か月前→選挙日前日 平均→1週間後 平均→1か月後 平均→3か月後 平均→6か月後 平均→1年後 平均→1年後 勝率
与党勝利2 1978・2002 +2.09%-3.51%+2.02%-0.05%+10.59%+28.43%100.0%(2勝0敗)
野党勝利11 1974・1982・1986・1990・1994・1998・2006・2010・2014・2018・2022 +1.17%+2.53%+2.33%+12.51%+21.03%+25.17%90.9%(10勝1敗)

※与党勝利:選挙後、大統領の与党が上院・下院とも多数 / 野党勝利:野党が上院・下院とも多数 / 痛み分け:上院と下院で多数党が分かれた回。上院が50対50で副大統領の票で多数となる場合は、副大統領の所属政党を多数党としています。推移チャートの凡例「与党勝利の平均」「野党勝利の平均」を押すと、勝敗別の平均の値動きも表示できます。

大統領サイクル(4年周期)で見た年間騰落率

大統領の任期4年のうち、何年目かで年間(前年末→当年末)の騰落率を分けて集計しました。一般に「2年目(中間選挙年)が最も弱く、3年目(大統領選の前年)が最も強い」といわれる傾向が見られるかを確認できます。

1年目(就任年)2年目(中間選挙年)3年目(大統領選前年)4年目(大統領選挙年)
平均+13.76%-0.53%+30.56%+10.28%
中央値+19.80%+7.36%+29.76%+15.68%
最高+43.89%+39.63%+85.59%+43.64%
最低-31.06%-35.11%-5.25%-40.54%
勝率78.6%(11勝3敗)53.8%(7勝6敗)84.6%(11勝2敗)78.6%(11勝3敗)

任期ごとの年間騰落率

任期大統領(中間選挙時)1年目2年目(中間選挙)3年目4年目
2025〜2028年トランプ(共和) +20.36%+13.92%(年初来)——
2021〜2024年バイデン(民主) +21.39%-33.10%+43.42%+28.64%
2017〜2020年トランプ(共和) +28.24%-3.88%+35.23%+43.64%
2013〜2016年オバマ(民主) +38.32%+13.40%+5.73%+7.50%
2009〜2012年オバマ(民主) +43.89%+16.91%-1.80%+15.91%
2005〜2008年ブッシュ(子)(共和) +1.37%+9.52%+9.81%-40.54%
2001〜2004年ブッシュ(子)(共和) -21.05%-31.53%+50.01%+8.59%
1997〜2000年クリントン(民主) +21.64%+39.63%+85.59%-39.29%
1993〜1996年クリントン(民主) +14.75%-3.20%+39.92%+22.71%
1989〜1992年ブッシュ(父)(共和) +19.24%-17.81%+56.86%+15.45%
1985〜1988年レーガン(共和) +31.49%+7.36%-5.25%+15.40%
1981〜1984年レーガン(共和) -3.21%+18.67%+19.87%-11.31%
1977〜1980年カーター(民主) +7.33%+12.31%+28.11%+33.88%
1973〜1976年フォード(共和) -31.06%-35.11%+29.76%+26.10%
1969〜1972年ニクソン(共和) ———+17.18%

※「年初来」の年は集計から除いています。任期途中で大統領が交代した期間(1963年、1974年など)も年で区切っています。

中間選挙年の安値と、その後1年間の上昇

中間選挙の年につけた年間の安値(終値ベース)から、1年後までにどれだけ戻したかを集計しました。「中間選挙年の安値は絶好の買い場」といわれる理由をデータで確認できます。

安値→1年後 平均
+47.88%
中央値 +37.60%
安値から1年以内の最大上昇 平均
+53.57%
最低でも +20.26%
前年末→年間安値 平均下落率
-17.13%
安値が選挙日より前:13回中11回
年年間安値の日安値(終値)前年末→安値選挙日との前後安値→1年後1年以内の最大上昇
2026年 2026/3/30(暫定) 20,794.60 -10.53% 選挙前 — —
2022年 2022/12/28 10,213.30 -34.72% 選挙後 +47.80% +47.84%
2018年 2018/12/24 6,192.92 -10.29% 選挙後 +44.57% +44.57%
2014年 2014/2/3 3,996.96 -4.30% 選挙前 +18.28% +20.26%
2010年 2010/7/2 2,091.79 -7.82% 選挙前 +34.62% +37.37%
2006年 2006/7/21 2,020.39 -8.39% 選挙前 +33.02% +34.63%
2002年 2002/10/9 1,114.11 -42.88% 選挙前 +71.61% +71.61%
1998年 1998/10/8 1,419.12 -9.63% 選挙前 +103.41% +103.44%
1994年 1994/6/24 693.79 -10.69% 選挙前 +35.32% +35.50%
1990年 1990/10/16 325.40 -28.45% 選挙前 +66.24% +66.24%
1986年 1986/1/9 323.00 -0.58% 選挙前 +17.86% +27.31%
1982年 1982/8/13 159.14 -18.74% 選挙前 +88.25% +106.68%
1978年 1978/1/11 99.09 -5.67% 選挙前 +23.89% +40.53%
1974年 1974/10/3 54.87 -40.48% 選挙前 +37.60% +60.38%

与党・選挙結果別の選挙後の値動き

中間選挙ではほとんどの場合、大統領の与党が下院で議席を減らします。与党の党派や、下院の多数党が入れ替わって「ねじれ」になったかどうかで、選挙後の値動きに違いがあるかを比べました。

条件回数→3か月後 平均→3か月後 勝率→1年後 平均→1年後 勝率
与党が民主党6 +12.03%100.0%(6勝0敗) +27.94%100.0%(6勝0敗)
与党が共和党7 +9.33%85.7%(6勝1敗) +23.73%85.7%(6勝1敗)
与党が下院で議席減11 +9.62%100.0%(11勝0敗) +20.48%90.9%(10勝1敗)
与党が下院で議席増2 +15.82%50.0%(1勝1敗) +54.23%100.0%(2勝0敗)
下院の多数党が交代5 +6.24%100.0%(5勝0敗) +20.60%100.0%(5勝0敗)
下院の多数党は変わらず8 +13.28%87.5%(7勝1敗) +28.84%87.5%(7勝1敗)

※回数が少ない条件は、たまたまの結果に左右されやすい点に注意してください。

中間選挙年の月別騰落率

中間選挙の年の月ごとの平均騰落率を、すべての年の平均と比べました。

月中間選挙年 平均中間選挙年 勝率全年 平均全年 勝率差
1月 -0.57%50.0%(7勝7敗) +2.47%67.3%(37勝18敗) -3.04%
2月 +0.15%42.9%(6勝8敗) +0.40%50.9%(28勝27敗) -0.26%
3月 +0.99%57.1%(8勝6敗) +0.56%62.5%(35勝21敗) +0.43%
4月 +0.03%50.0%(7勝7敗) +1.58%66.1%(37勝19敗) -1.55%
5月 -0.11%50.0%(7勝7敗) +1.38%62.5%(35勝21敗) -1.49%
6月 -1.98%42.9%(6勝8敗) +1.02%57.1%(32勝24敗) -3.00%
7月 -0.95%35.7%(5勝9敗) +0.85%57.1%(32勝24敗) -1.80%
8月 -1.05%57.1%(8勝6敗) +0.40%57.1%(32勝24敗) -1.45%
9月 -1.33%35.7%(5勝9敗) -0.72%53.6%(30勝26敗) -0.62%
10月 +3.14%76.9%(10勝3敗) +0.77%54.5%(30勝25敗) +2.37%
11月 +3.53%69.2%(9勝4敗) +2.06%70.9%(39勝16敗) +1.47%
12月 -0.91%46.2%(6勝7敗) +1.49%60.0%(33勝22敗) -2.40%

NYダウ・S&P500・ナスダック・日経平均・TOPIXの比較

指数対象→3か月後 平均→3か月後 勝率→1年後 平均→1年後 勝率年間安値→1年後 平均中間選挙年の年間平均
NYダウ 1950年〜(19回) +7.22%89.5%(17勝2敗) +14.13%94.7%(18勝1敗) +30.56% +5.24%
S&P500 1958年〜(17回) +7.29%88.2%(15勝2敗) +14.40%100.0%(17勝0敗) +31.58% +1.25%
ナスダック 1974年〜(13回) +10.58%92.3%(12勝1敗) +25.67%92.3%(12勝1敗) +47.88% -0.53%
日経平均株価 1950年〜(19回) +5.34%68.4%(13勝6敗) +14.96%73.7%(14勝5敗) +25.16% +0.48%
TOPIX 1970年〜(14回) -2.98%21.4%(3勝11敗) -2.68%21.4%(3勝11敗) +14.35% -3.93%

※指数ごとにデータの開始年が違うため、対象となる選挙の回数が異なります。

注意事項

・過去の値動きを集計したもので、将来の値動きを保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
・騰落率は終値ベースで、配当は含みません。「1か月後」などは暦の上の日付で、その日が休場ならそれ以前で最も近い営業日の終値を使っています。
・与党の議席の増減と下院多数党の交代は下院の結果、「与党勝利・野党勝利」は選挙後の上下両院の多数党で判定しています。

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