外国株式を買うときの為替リスクとヘッジの方法


株式や債券は、国内だけでなく外国の株式や債券にも投資できます、先進国をはじめ新興国であっても外資に対する規制などがなければ投資が可能です。
ただし海外の株式や債券は、現地通貨建てで発行されているものが大半で、為替変動の影響を受けます。
外国株式が値上がりしたとしても、為替が円高に振れると、円建ての収益はマイナスになる場合があります。

具体例1:円高に振れた場合
為替レートが1ドル120円のときに、
10株10ドルの米国株を日本円で買うには、10株×10ドル×120円=12000円が必要になります。
購入した米国株が値上がりし、10株11ドルとなるも、為替レートが1ドル100円まで円高になった場合の円建てでみた株式の価値は、
10株×11ドル×100円=11000円
となり1000円のマイナスとなります。

具体例2:円安に振れた場合
為替レートが1ドル100円のときに、
10株10ドルの米国株を日本円で買うには、10株×10ドル×100円=10000円が必要になります。
購入した米国株が値下がり、10株9ドルとなるも、為替レートが1ドル120円まで円安になった場合の円建てでみた株式の価値は、
10株×9ドル×120円=10800円
となり800円のプラスとなります。

為替リスクなしで外国株の取引をするには、為替ヘッジという方法を使います。投資資産と同価値になるまで逆向きの為替取引を行うことで相殺します。
ヘッジに利用される取引には、外国為替先物予約と呼ばれるデリバティブ取引が利用されています。
米国株を買っている場合は同額の米ドルを売って円を買います。
このとき高金利の通貨を買う場合はプレミアムと呼ばれる利益が発生し、高金利の通貨を売る場合はコストが発生します。
通常は米国のほうが日本よりも金利が高いので、上記のケースでは、金利差分のコストが発生します。

先物取引とは

将来の価格変動に備えて、前もって現在の価格で売買の予約をしておく取引を先物取引といいます。たとえば半年後に大量の米が必要だとします。しかし気候の影響で凶作だった場合、半年後には価格が高騰するリスクがあります。先物取引を利用すれば、このようなリスクを回避するため、前もって現在の価格で米を買う予約をしておくことができます。
先物取引には米や大豆、原油、金といった商品先物取引のほか、株式や債権、金利、通貨といった金融先物取引もあります。



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