株価の上昇局面で株を買って、上値を追っていく買い方または下落局面でカラ売りを仕掛ける売り方をトレンドフォロー(順張り)という。株価の動きに逆らわず素直に上昇トレンドまたは下落トレンドの波に乗るトレードなので初心者でも仕掛けやすい。
日本人は逆張りを主体としている投資家が多いが、国内株式の売買代金の約6割を占める外国人投資家はトレンドフォローが多い。また日銀が年間6兆円ほどETFを買い入れて株価の下支えしていることも順張り投資家の追い風になっている。
上昇トレンドを描いている銘柄を探す。手掛かりは移動平均線が上向いているもの。移動平均線の日数は25日がよく使われるが、5日と25日がゴールデンクロスし、さらに75日移動平均線よりも上に株価があるときはより強い上昇トレンドを表す。また安値と安値が切りあがっているケースも上昇トレンドを表している。
株価が出来高を伴って直近の高値を更新したら、買いを仕掛けるサイン。このときもみ合いが長ければ長いほど、より強い上昇シグナルを表す。
順張り投資には、出遅れ買いによる高値掴みのリスクもある。とくに新興市場でよくみられる短期間で急騰と急落を繰り返している銘柄には注意が必要である。