会社の安全性を調べる方法


会社の安全性は、期末時点の会社の財産の状況をあらわす貸借対照表を見てチェックします。
損益計算書は、会社の営業成績を表すもので、これを見ることで会社の収益性をチェックすることができます。

会社が銀行などから借り入れをしたときや商品を仕入れたときは、期日までに借りたお金や商品の代金を支払わなければなりません。借りたお金を返せないと、会社が倒産してしまいます。
会社の安全性をチェックするには、会社に借金を返せる資産がどれくらいが残っていて、どれくらい借金が残っているのかがわかる書類が必要です。
貸借対照表には、期末時点における会社の資産や負債の状況が勘定科目ごとにまとめられています。

1・資産と負債の割合を比較する。資産の部の合計と負債の部の合計をチェックします。負債の部の合計が小さければ小さいほど、会社の安全性は高いといえます。これを指標として表したものが自己資本比率です。
自己資本比率は、(資本÷資産)×100で求められる数値で、これが大きければ大きいほど、安全性も高くなります。資本とは、会社の所有者である株主から集めたお金で、返済義務のないお金でもあります。
※銀行は負債の部に計上される預金が事業活動の主な原資となっているため、自己資本比率が他業種より低くなります。そのため自己資本比率が低いというだけで安全性が低いわけではありません。例:三菱UFJの負債の部の推移   ゆうちょ銀行の負債の部の推移

2・1年以内に現金化する予定の流動的な資産のこと流動資産といいます。借金の返済に充てやすく、この金額が大きいほど会社の安全性は高いといえます。流動資産の中でも換金性の高い現金や預金、売掛金が多いほど会社の安全性は高くなります。
例:現金及び預金、受取手形、売掛金、有価証券、営業未収入金、たな卸資産、原材料及び貯蔵品など
例:業務スーパーを展開している神戸物産の流動資産 

3・1年以内に返済しなければならない債務のことを流動負債といいます。上の流動資産と比較して、この金額が大きいほど会社の安全性は低くなります。
例:支払手形及び買掛金、未払金、未払法人税等、未払消費税等、前受金、支払手形及び買掛金、短期借入金、リース債務、トレーディング商品、顧客からの預り金など
例:コロナの影響を大きくうけた日本航空の流動負債

4・流動資産の中でも、とくに短期間で現金化しやすい資産を当座資産といいます。現金及び預金、受取手形、売掛金、短期貸付金、未収入金などがこれにあたります。これらの金額が大きければ大きいほど会社の安全性は高いといえます。

【事例】

下の棒グラフは、抗がん剤を開発している創薬ベンチャー「キャンバス」の営業損失の推移です。毎年赤字が続く形はバイオベンチャーによくみられますが、貸借対照表をみてみると、株主から集めたと思われる流動負債の何倍もの現金が会社に潤沢にあることがわかります(2021年6月末時点)。利益だけをみていると、成績が振るわず危なそうに見えても、貸借対照表までチェックすると、そうでもなく財務基盤は盤石であるというケースは多々あります。
※バイオ関連銘柄には、株価が安く個人投資家が手を出しやすい、値動きが多い、大株主に証券会社が多い、株価が安いときに買収されているケースが多々あるなどの特徴が見られます。ただし売上高や流動性の面で上場廃止基準に抵触して上場廃止になることもありますので、低位株に手を出すときには注意が必要です。

キャンバスの営業損失の推移

キャンバスの流動資産  キャンバスの営業損失の推移



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