逆イールドと株価の関係


償還期限の短い国債の金利が、償還期限の長い国債の金利よりも高くなり、イールドカーブ(利回り曲線)が右肩下がりの状態になっていることを逆イールドといいます。

下記は米国債の10年物国債金利より、2年物国債金利が上回った年月日を、1978年から2023年までの金利データからピックアップして、そのときのNYダウとナスダックの動きをまとめたものです。逆イールドが発生した日より前1年間、逆イールドが発生した後3年間の株価チャートを週足チャートで表示してます。

米国債の長短金利差の推移

(1)1978年8月18日から1980年5月1日 1973年に第1次オイルショック、1979年に第2次オイルショックがあった時代です。急激なインフレを抑えるため当時のFRB議長であったボルカー氏が、1979年に政策金利を20%まで引き上げています。

1978年8月18日前後のNYダウ

1978年8月18日前後のNYダウ


(2)1980年9月12日から1981年11月5日 強力な金融引き締め策によって実質GDPが減少。1980年から1983年にかけてインフレ率は年13.5%から年3%まで下がりました。

1980年9月12日前後のNYダウ

1980年9月12日前後のNYダウ


(3)1982年1月14日から1982年7月16日 強力な金融引き締め策によって実質GDPが減少。1980年から1983年にかけてインフレ率は年13.5%から年3%まで下がりました。

1982年1月14日前後のNYダウ

1982年1月14日前後のNYダウ


(4)1988年12月13日から1989年6月29日 1987年10月1日に起きたブラックマンデーにより株価の世界的大暴落がおきました。

1988年12月13日前後のNYダウ

1988年12月13日前後のNYダウ

(5)1989年8月11日から1989年10月11日

1989年8月11日前後のNYダウ

1989年8月11日前後のNYダウ

(6)1990年3月8日から1990年3月29日

1990年3月8日前後のNYダウ

1990年3月8日前後のNYダウ


(7)1998年6月9日から1998年7月27日 ドットコム景気

1998年6月9日前後のNYダウ

1998年6月9日前後のNYダウ


(8)2000年2月2日から2000年12月28日 ITバブルの崩壊

2000年2月2日前後のNYダウ

2000年2月2日前後のNYダウ

(9)2006年1月13日から2006年3月29日

2006年1月13日前後のNYダウ

2006年1月13日前後のNYダウ


(10)2006年6月8日から2007年3月20日 2007年9月から顕著化したサブプライム住宅ローン危機を発端に金融危機(リーマン・ショック)が起きました。

2006年6月8日前後のNYダウ

2006年6月8日前後のNYダウ


(11)2019年8月27日から2019年8月29 2016年12月から2019年にかけて段階的に政策金利引き上げ

2019年8月27日前後のNYダウ

2019年8月27日前後のNYダウ

(12)2022年7月6日から コロナ禍で落ち込んだ経済を立て直すために実施された大規模金融緩和と、ロシアよるウクライナ侵攻が重なって世界的な高インフレが発生。FRBはインフレを抑え込むために急激な利上げを実施しました。

2022年7月6日前後のNYダウ

2022年7月6日前後のNYダウ



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