PBRの見方と計算方法


1株当たりの純資産(株主資本)に対して、株価が何倍の水準にあるのかを表す指標をPBR(株価純資産倍率)といいます。PERと同様、今の株価が割安か割高かを判断するときに使います。

PBRの計算式は以下の通りです。

PBRの計算式

純資産とは、総資産から負債を差し引いたあとに残る正味の財産のことで、純資産は株主資本による部分と株主資本によらない部分に分かれます。
1株当たりの純資産(BPS)は、株主資本にかかる純資産を普通株主にかかる発行済株式数で割って求めます。
1株当たりの純資産を発行済株式数で割って求められるBPSは、いいかえると株主が会社に出資した1株当たりの出資金にあたる部分です。
株価とBPSが同じ値(PBRが1倍)であれば、理論上は仮に会社が解散した場合、株主が会社の出資した分はすべて戻ってくる計算になります。
PBR 1倍が会社の定価だとすると、PBRが1.2倍の時に会社を買った場合は定価の2割増しで会社を買ったこととなり、
PBRが 0.8倍の時に会社を買った場合は2割引きで会社が買えたということになります。

つまりPBRは低いほど、今の株価は割安だと判断できます。
そしてPBRで割安か割高かを判断するときの水準は、1倍を目安にするのが一般的です。
ただし業績悪化が原因で株価が下落し続けていることでPBRが低くなっているケースなど、PERが低くても必ずしも割安とは言えないケースもありますので、PBRだけで割安か割高かを判断するのではなく、利益と株価の関係を見るPERも併せてみるなど、他の指標と組み合わせて割安度をチェックするようにしましょう。

実例をつかってPBRを計算してみましょう。

1・ムゲンエステート(3299)/東証一部/2016年12月2日の株価:748円/BPS(実績・連結)627.14
首都圏1都3県における投資用不動産及び居住用不動産の中古不動産を買取し、リフォーム後に再販する事業を展開。不動産賃貸事業も行っている。

748÷627.14=1.19倍

2・三重銀行(8374)/東証一部/2016年12月2日の株価:2317円/BPS(実績・連結)8714.40
三重県四日市に本店を置く。明治28年に設立し、地域とともに発展してきた地方銀行。愛称「みえぎん」。

2317÷8714.40=0.27倍

参考

下図は、商船三井の株価とPBRの推移です。2020年末ごろから株価が4倍以上も伸びていますが、PBRは1倍程度で推移しています。

これは会社が利益を出していて、その利益の一部が純資産の部の利益剰余金に組み込まれているため、PBRも割安な水準のままとなっています。

商船三井の株価とPBRの推移

商船三井の純利益の推移利益剰余金の推移

商船三井の純利益と利益剰余金の推移



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