リバランスとは何か?株価に与える時期とリスクについて解説


リバランスとは、ポートフォリオの配分比率が、運用中に特定の株価が値上がりするなどして当初設定した配分比率と異なる比率になった際に、ポートフォリオを組みなおして再度この比率を元に戻すことをいいます。

リバランスを解説したイラスト

たとえば国内株式に25%、海外株式に25%、海外債券に25%、国内債券に25%づつ分散投資をしていたとします。国内株式が値上がりをして、海外株式が値下がりをすると、ポートフォリオの組み入れ比率が変わることがあります。
ポートフォリオの目的がバランス重視であった場合、組み入れ比率が変わると、当初の目的が変わってしまいます。
そこでポートフォリオの組み入れ比率を元に戻すために、比率が上がった商品を売却し、比率が下がった商品を買い足しするなどで組み入れ比率を元に戻すリバランスが行われます。
リバランスを頻繁に行うと、売買手数料や売却益にかかる税金などのコストがかさむ為、リバランスは四半期、半年、1年に一度程度の頻度で行われます。

リバランスは投資信託で行われることも多く、純資産総額の大きな投信でリバランスが行われると、そこに組み入れられている銘柄の株価に影響を与えることがあります。
また各国の年金基金など巨額の資金を運用している機関が、四半期末などにリバランスを実施することがあります。このときに短期間に株価が上昇していた場合は、株式を債券に組み替えるリバランスが行われることがあります。これが株式市場全体の株価を押し下げる要因になることがあります。

事例

2023年6月末にかけて、日経平均株価が短期間で急上昇していたこともあって、年金基金などのリバランスによる売りが出ることを警戒した株価下落が数日続きました。

年金基金などのリバランスによる売りを警戒して日経平均株価が下落




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