25日移動平均線は、当日を含めて過去25日間の終値を合計し、これを25で割って求めた値、すなわち平均値を、線で結んでいったテクニカル指標です。計算に用いる25は、株式市場が開いている営業日のみで数えたおよそ1カ月を表す数値です。土日祝日を除くと、1か月はだいたい20日くらいですが、25日がよく使われているのは、1989年1月までは、土曜日の前場も株式市場が開いており、そのあたりの名残が今も残っているようです。
25日移動平均線は、おもに中期のトレンドをあらわす移動平均線です。移動平均線が、右肩上がりにあるときは「上昇トレンド」、右肩下がりにあるときは「下降トレンド」にあるといいます。
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25日移動平均線は過去25日間の終値の平均値なので、25日移動平均線よりも、株価が上にあるときは、過去25日間にその銘柄を買った人は、平均すると大体利益が出ているととらえることができます。
株価チャート以外の材料ないと仮定した場合、多くの投資家が含み益が出しるときは、投資家心理も強気に傾きやすくなります。
25日移動平均線よりも、株価が下にあるときは、過去25日間にその銘柄を買った人は、平均すると平均すると大体利益が出ているととらえることができます。
多くの投資家が含み損を出しいるときは、投資家心理も弱気に傾きやすくなります。
<使い方>
- 25日移動平均線が、下降トレンドから横ばい、または上昇基調に転じたときに、株価が下から上へ抜けて行ったときは、上昇トレンドに変わりやすく、買いを仕掛ける目安のひとつとなります。
- 25日移動平均線が、上昇トレンドから横ばい、または下落基調に転じたときに、株価が上から下へ抜けて行ったときは、下降トレンドに変わりやすく、売りを仕掛ける目安のひとつとなります。
- 25日移動平均線が上昇トレンドを描いているときに、株価が移動平均線にかかる手前のところで反発した時、 または株価が移動平均線を少し割り込んだところまで下落して反発したときは、押し目がいを入れる目安の一つとなります。
- 下向きの株価が反発しやすいラインのことを「下値支持線」といいます。25日移動平均線は、下値支持線として機能することがあります。
- 25日移動平均線が下降トレンドを描いているときに、株価が移動平均線に到達する手前のところで反落した時、または株価が移動平均線を少し超えたところで反落したときは、戻り売りを入れる目安の一つとなります。
- 上向きの株価が反落しやすいラインのことを「上値抵抗線」といいます。25日移動平均線は、上値抵抗線としても機能することがあります。
- 株価が移動平均線に近づいたときのほか、株価が移動平均線から大きく離れた時も売買を仕掛ける目安となります。
- 25日移動平均線が下降トレンドを描いているときに、株価が移動平均線から大きく離れたときは、株価が反発することが多く、押し目買いの目安となります。
- 25日移動平均線が上昇トレンドを描いているときに、株価が移動平均線から大きく離れたときは、株価が反落することが多く、戻し売りの目安となります。
25日移動平均線は、5日移動平均線と組み合わせて、ゴールデンクロスやデッドクロスのシグナルを見つける指標としてよく使われる。(株価チャート:市原ホールディングス(4645))
関連リンク:移動平均線の見方と使い方